偽りの求愛

2006年8月21日 読書
ISBN:4596822085 新書 山口 絵夢 ハーレクイン 2006/05 ¥609

アシュトンズ8冊目読了〜。
いやはや、そうきたか!!な展開でございます。
グラント伯父さんってば、そうきたのねっっ、みたいな(笑)。

死んでからも、ひとでなしスペンサーの呪いは解けてなく・・・ってカンジね。トホホ(^^;
この8冊目の担当はクリスティ・ゴールド・・・って、何か久々にこの人のなんちゃってシーク以外のヒーロー見た気がするのは私だけですか?(^^;
主役は、無実の罪で拘束されているグラントさんを解放すべく奔走する甥っこフォードくん(ひとでなしスペンサーの孫)と、スペンサーのアシスタントだったケリー。

ひとでなしスペンサー、予想に違わぬセクハラ・パワハラっぷりでしたようで・・・それでなくてもひどい過去を持つケリーに辛くあたっていたりして相変わらずサイテーっぷり。
そんなケリーを、てっきりスペンサーの愛人の一人と決め込み、情報を聞く為に誘惑する事にした(ありがちの展開。笑)フォードだが・・・いやー。「知らなかったゴメン」でなく、「やっぱりボクには嘘をついてキミにこれ以上の事は出来ないっ」と自分で自主規制をかけて、しっかり観念し、自分の正体を明かすフォード(笑)。
ケリーの家主さんミリーじゃないが、一気に好感度アップです(爆)。
なんか・・・農業飼料などの数々の特許を持つ富豪ヒーローとは思えない、いい子です(笑)。
でも、エッチな場面はホットホットですごかったですが(爆)。

シリーズそのもののキーを握るグラント逮捕の目撃者となっていた少女と、ケリーの過去を絡めたり、母親に捨てられ女性を心から愛する事が出来なかったフォードがケリーに惹かれてゆく様など、さすがゴールドさん上手いわ(この上手さが何故、テキサス紳士〜では活かせなかったのか。悔)。
物語は佳境にきているのが分かりますな、謎の男の出現とか。
ここの時点で、マーセデスの彼氏(こいつもろくでなし。父スペンサーといい、マーセデスも男運ナシ。汗)が行方知れず。

次巻はそのマーセデスが主役。
それを入れても残り4冊となりましたな、アシュトンズ。
ISBN:459612129X 新書 田村 たつ子 ハーレクイン 2006/08 ¥672

ペニーさん久々の新刊、読了〜♪
しかもこれまた久々のシークもの・・・って、出たぁ〜!閉店ガラガラっ(byますだおかだ。爆)

王道の混血シークヒーローです!!(笑)

何故かHQの過去の代表的シーク本、皆さんヨーロッパ人を片親に持つ混血児だったりするのよね。
このヒーローであるザンダーくん、皇太子のイギリス人家庭教師だった母と国王だった父の熱愛の結果生まれた次男坊。
その生まれゆえに、二つの世界を股にかけて外交面で活躍しながらも、どちらにも定住の地を見出せずにいる迷子のようなヒーローってのは乙女心にメガヒットの要因なんでしょうかね(^^ゞ

読んでみて思ったのが、かなり穴ある設定とはいえ(トゥアレグ族に関する歴史を軽くみていたヒーローが、あっさり研究者であるヒロインにトゥアレグ族じゃないのを見破られる着こなしをしていた等。笑)、読んでてこれまた久々に「ああ、R読んでるなぁ〜」って気になった。
天涯孤独な学者である若いヒロインが、同僚の男に騙され襲われそうになって砂漠を逃げる。
それを馬上から抱えて助けるヒーロー・・・いやー。ビジュアル的にもHQよね(笑)。
野蛮な盗賊から彼女を守る為、結婚してでも守ろうとか古典的ぃ〜ながらグイグイ読まされてしまったわ(笑)。
そうなのよ!
古典的とか言いつつ、結局はこれこそがHQなんだわよ(笑)。
「知らなかったゴメン」とか、ヒロインが凶弾に倒れ死にかけるとか、君の心が手に入れられないなら・・・と絶望的になりながらエッチしたりとか(爆)。

なんかね、お互いラブラブメロメロなのに、なんでお前ら二人だけ気付かないんじゃ〜、とかいう呆れたツッコミも途中からやめたよ(笑)。
だって、古典的で王道な系譜の本(あくまで「系譜」ね。全盛期の頃と比べるとやはり・・・ね。汗)をペニーさんで読むのは久々だから何でも許せるのよ。
決死の潜入活動しているワリにヒーローであるザンダーが多少ヌケててツメ甘かろうが(笑)。

・・・ホメてる?!それってホメてるのか?! >これ読んでる人のツッコミ(爆)