恋は禁断の味

2006年8月16日 読書
ISBN:4596822042 新書 谷原 めぐみ ハーレクイン 2006/01 ¥609

アシュトンズ4冊目読了〜。
ここまでくると、もはや笑うしかない・・・このシリーズ、とにかくヒーローのメロリンキュー度合いの高さが売りのように感じてならない(笑)。
しかもシリーズそのものの展開はソープオペラじみてきていて、やっぱり笑うしかない(爆)。

さて。4冊目の主役はひとでなしスペンサーと二度目の妻キャロラインとの間に出来た次女ジリアン。
このジリアン、今までの3冊で余りそれらしい説明がなされていないのだが、うら若き未亡人で、今回のロマンスのお相手は亡き夫の実の兄、つまり義兄のセスとなる。
ちなみにこっちは子持ちのやもめ。
ひとでなしの父親に続き、ひとでなしの夫に遭遇というあたりジリアンの男運の無さというかはたまた(^^ゞ

読んでいてイマイチ分からなかったのが、セスの結婚時期である。
延々とセスは7年前からジリアンの事が好きだったとあるのだが(弟の結婚相手として連れてこられた時から)、んじゃセスは奥さんと結婚したのは弟の奥さんに惹かれる自分を忘れる為だったのか?
本編中では彼女(亡き妻)と付き合ったのは、彼女を利用したようなもので、彼女は自分をハメたようなもんで結果的に結婚したがやはり破綻した、みたいな事で書いてあるのだが、そこらへんをあと一行程度でもいいから追加して分かりやすくしてほしかったような。
だって、もしジリアンを忘れる為に結婚したなら、結婚破綻の理由の幾らかは自分にあるわけだからセスはその事を引きずるんじゃないかなぁ、と。
いや、少しはやっぱり影響あるんだが(^^;;

でも、それ以上にこのセスの、義妹ジリアンに対する思いの深さヤバさはちょっとスゴイ(笑)。
彼女の事を思うと、つねに妄想大暴走じみていて、いい年していて危険ですオッサン・・・これがほとりちゃん(byフェロマニ)なら、とっくの昔に吐血鼻血で倒れていて画面は真っ赤!!ってぐらい、彼の脳内配線はエロいです(爆)。
保護欲とか、ヒーローお馴染みの微笑ましい箇所も沢山あるんですが、それ以上に彼の妄想っぷりに拍手喝采爆笑の1冊だった気が(笑)。
そんな彼にすっかりしてやられ、ヒロインのジリアンのキャラが薄く感じてしまったり・・・まぁ、余り好きじゃないタイプなんだが(ツンデレちゃんだけど)。
ISBN:4596822050 新書 清水 由貴子 ハーレクイン 2006/02 ¥609

アシュトンズ5冊目読了〜♪
今回はお気に入りD作家の一人、ナリーニ・シンという事で読んでみましたが、いやはや。ナリーニらしいホットなメロリンくんでこれもよかったわ(^^)

今回はひとでなしスペンサーの実の弟で亡きデイヴィッド・アシュトンの娘(つまりスペンサーの姪)のシャーロットと、アシュトン・ワイナリーに仕事で長期滞在しているフランス人のワイン醸造家アレクサンドルとのお話。
んまぁ、この二人もお互い一目ぼれのラブラブメロメロっぷりで、そりゃあまぁ・・・読んでて若干こっ恥ずかしい気持ちになったりするぐらいベタ甘な展開で(笑)。
ここまでベタ甘って近年そうはない、ってぐらいでむしろ痛快なぐらい?(^^ゞ

小柄でかわいく清らかで内気なシャーロットを僕のお花ちゃん♪♪と呼んで憚らない伊達男アレクサンドル・・・実にあっぱれなマメ男だった(爆)。
彼女の為なら、日記の盗み見も、ピクニックの準備も、チャーター便の手配も、ポエマー全開の妄想ラブレター執筆もへっちゃら!(爆)
おかしいぞアレクサンドル。
あんなに複雑でひねくれた環境で育っておきながら、なんだそのピュアピュアベタ甘くんっぷりは!どうかしているぞ!!(褒めている。爆)
そんな暴走ベタ甘くんを、夢に見ていた私の王子さま〜♪と言って憚らない不思議ちゃんシャーロットも・・・これまたすごかった(^^ゞ
天然か?!天然なのかっっ?!
内気だから、言えない事は日記に書いちゃう・・・って、あの日記を盗み見たアレクサンドルじゃないが、あんな・・・男を妄想大暴走フルスロットルへと誘う文章書ける時点で危険だわよアナタ(笑)。
随所に見られる彼女の天然オーラにくーるくるくる踊らされているアレクサンドル、憐れなのか幸せなのかは謎だが昇天間違いナシってカンジだし(笑)。
そして、こんな思ったより割れ鍋に綴じ蓋な二人のラブシーンは、下手なブレイズよりセクシーで美しかったわ(だから褒めているんですってば。笑)。

こんなラブラブうっふっふ〜♪♪な二人をよそに、ここにきてアシュトン家に大騒動が持ち上がる。
伯父に死んだ、と教えられていたシャーロットの実母メアリーが、実は死んでいなかったと判明。
その上、ひとでなしスペンサーがやっと殺されてしまった!!
犯人は誰だ?!という展開だが、皆して「スペンサーには敵が多かったから」と口にするあたり、やはりひとでなしキング(笑)。
今後、まだまだ騒動が多そうですな、このシリーズ(^^ゞ