ISBN:4576061143 文庫 加藤 洋子 二見書房 2006/07 ¥870
リンダ・ハワードの翻訳版新刊読了〜。
原書タイトルじゃ分からないが、この邦題からだとヒロインの正体が読む前からバレるって(笑)。
いや、それ以上に発売されて間もないのでネタばれ嫌な方は読まないで下さい(笑)
物語のはじまりは1985年。
アメリカ南部の小さな田舎町で元旦の日、広場にタイムカプセルが埋められた。
100年後に開封予定のそのタイムカプセルが、20年後に掘り出されてから、その静かな町で殺人事件が続いていく。
その町に捜査にやってきたFBI捜査官ニキータだが、その場で何者かに襲撃される。
彼女の言動に不審さを抱いた郡の捜査官ノックスは、彼女につきまとうが・・・。
読み終わってみて、何か頭の中に消化不良の設定がいっぱいあって、どうもそれが物語の魅力を削いだ気がする(^^ゞ
ロマンスとしても濃厚、というワケではなく、リンダ・ハワードが得意とする深い人物描写も、その設定の多さ多彩さが足をひっぱり煮え切らないように感じました。
未来からきたニキータがノックスの話す俗語や言い回しを額面通りにとり、紙や綿(コットン)に驚く様なんかはクスクス笑えて◎でした。
昔のリンダ作品みたいに濃い、男性ホルモン垂れ流しのようなヒーローではないよねノックスって(笑)。
ちょっとニキータにグーで殴られる様はかわいかったけど・・・(笑)
あと、同世代のノックスが語る映画や音楽のネタは、リアルタイム守備範囲で笑えました(^^ゞ
物語全体としては、確かに面白いしエンターテイメントとしても優等生な1冊なんですが。
さくさく読めるし、コンパクトにまとまっているし。
しかし、それ以下でもないけど、それ以上でもなく・・・というか、期待が大き過ぎたのか・・・。
未来からやってきたFBI捜査官ヒロイン、実は○○○○でしたという非常に重要且つ大きな設定そのものが活かされているのか、と聞かれたら答えは「No」。
う〜ん、すごいそこからの展開というか、広がりを期待してたんだけどな(^^ゞ
○○○○だから体質変化していて、タイムトラベル速度とか実験値が通常の人の三倍(シャアかよ。笑)とかで、FBIにとっては体のいい被験者を兼ねていた、とか、○○○○の現在の制限された立場から脱却する為に今回の危険な任務を引き受けた、とか・・・も、妄想暴走?(笑)
実際、どうも○○○○に関しては受動的設定が多くて(強制避妊とか)、ちょっと反骨的要素がないのが何とも・・・。
だって、まだ何も起こってないのに、そんなに政府から押し付け、締め上げられて○○○○達って何もしなかったのだろうか・・・とか思ったのよね。
話の中のノックスのたとえ話に出てきた映画『ターミネーター』の中でだって、スカイネッドを中心とした意志を持つロボット達が反乱起こしてるっていうのに(^^ゞ
まぁ、リンダ・ハワードにSF小説的要素をもっとディープに練り込め!!と言うワケにはイカンだろうし、そこは省略(笑)
あとは、読み終わってもよく分からなかった項目を箇条書きで書いておこっと。
再読した際にでもチェックしてみよう・・・って、乱丁本だからまず交換してもらわないと(^^ゞ
+ ノックス少年が20年前に見たタイムカプセル封印場面、12個ある中身、彼が数えたら13個・・・っていう思わせぶりなのだったが、結局、意味あったのかしら・・・。だって、タイムトラベルの原理ってカセットテープの中にあったのに(^^;
+ 槍での殺人なのだが、その必要性はあったのかしら・・・そして、「優秀な捜査官」であるニキータ、何故にタイムトラベル不可能な槍、という基本的な事を見落としていたのやら・・・。
+ 真犯人、設定もショボかったが目的もショボかったというか・・・不正トラベルを隠せないというなら、せめて仲間ともう少しタイムカプセルの中身を調べてからピンポイントできた方が良かったのでは?(^^ゞ
あと、いくつかあったけど・・・それは再読時に整理しよっと(^^;;
リンダ・ハワードの翻訳版新刊読了〜。
原書タイトルじゃ分からないが、この邦題からだとヒロインの正体が読む前からバレるって(笑)。
いや、それ以上に発売されて間もないのでネタばれ嫌な方は読まないで下さい(笑)
物語のはじまりは1985年。
アメリカ南部の小さな田舎町で元旦の日、広場にタイムカプセルが埋められた。
100年後に開封予定のそのタイムカプセルが、20年後に掘り出されてから、その静かな町で殺人事件が続いていく。
その町に捜査にやってきたFBI捜査官ニキータだが、その場で何者かに襲撃される。
彼女の言動に不審さを抱いた郡の捜査官ノックスは、彼女につきまとうが・・・。
読み終わってみて、何か頭の中に消化不良の設定がいっぱいあって、どうもそれが物語の魅力を削いだ気がする(^^ゞ
ロマンスとしても濃厚、というワケではなく、リンダ・ハワードが得意とする深い人物描写も、その設定の多さ多彩さが足をひっぱり煮え切らないように感じました。
未来からきたニキータがノックスの話す俗語や言い回しを額面通りにとり、紙や綿(コットン)に驚く様なんかはクスクス笑えて◎でした。
昔のリンダ作品みたいに濃い、男性ホルモン垂れ流しのようなヒーローではないよねノックスって(笑)。
ちょっとニキータにグーで殴られる様はかわいかったけど・・・(笑)
あと、同世代のノックスが語る映画や音楽のネタは、リアルタイム守備範囲で笑えました(^^ゞ
物語全体としては、確かに面白いしエンターテイメントとしても優等生な1冊なんですが。
さくさく読めるし、コンパクトにまとまっているし。
しかし、それ以下でもないけど、それ以上でもなく・・・というか、期待が大き過ぎたのか・・・。
未来からやってきたFBI捜査官ヒロイン、実は○○○○でしたという非常に重要且つ大きな設定そのものが活かされているのか、と聞かれたら答えは「No」。
う〜ん、すごいそこからの展開というか、広がりを期待してたんだけどな(^^ゞ
○○○○だから体質変化していて、タイムトラベル速度とか実験値が通常の人の三倍(シャアかよ。笑)とかで、FBIにとっては体のいい被験者を兼ねていた、とか、○○○○の現在の制限された立場から脱却する為に今回の危険な任務を引き受けた、とか・・・も、妄想暴走?(笑)
実際、どうも○○○○に関しては受動的設定が多くて(強制避妊とか)、ちょっと反骨的要素がないのが何とも・・・。
だって、まだ何も起こってないのに、そんなに政府から押し付け、締め上げられて○○○○達って何もしなかったのだろうか・・・とか思ったのよね。
話の中のノックスのたとえ話に出てきた映画『ターミネーター』の中でだって、スカイネッドを中心とした意志を持つロボット達が反乱起こしてるっていうのに(^^ゞ
まぁ、リンダ・ハワードにSF小説的要素をもっとディープに練り込め!!と言うワケにはイカンだろうし、そこは省略(笑)
あとは、読み終わってもよく分からなかった項目を箇条書きで書いておこっと。
再読した際にでもチェックしてみよう・・・って、乱丁本だからまず交換してもらわないと(^^ゞ
+ ノックス少年が20年前に見たタイムカプセル封印場面、12個ある中身、彼が数えたら13個・・・っていう思わせぶりなのだったが、結局、意味あったのかしら・・・。だって、タイムトラベルの原理ってカセットテープの中にあったのに(^^;
+ 槍での殺人なのだが、その必要性はあったのかしら・・・そして、「優秀な捜査官」であるニキータ、何故にタイムトラベル不可能な槍、という基本的な事を見落としていたのやら・・・。
+ 真犯人、設定もショボかったが目的もショボかったというか・・・不正トラベルを隠せないというなら、せめて仲間ともう少しタイムカプセルの中身を調べてからピンポイントできた方が良かったのでは?(^^ゞ
あと、いくつかあったけど・・・それは再読時に整理しよっと(^^;;