ISBN:4789729184 文庫 上條 ひろみ ソニーマガジンズ 2006/07 ¥924

一年ぶりに翻訳されたモニングのHighlanderシリーズ第二弾、読了(^^)
読んでいて、あれ、と思ったけど・・・当たり前だわな、日本語じゃ。
クインとラムゼイの言い争い場面とかにはじまる、ハイランダーとローランダーの会話のところでの言葉使いというか・・・訛り(笑)。
グリムもハイランドに戻ると、m〜ってカンジなんだよね(笑)。
登場人物がこぞってスコッツな中(ローランドとハイランドの差はあれど)、だからこそあのエイドリアンのヤンキー言葉がまた笑えるんだが。
そのうち彼岸でネタにしてみよっと(^^)
あと、日本語になったのをいい事に深読みすると、次回以降の伏線がちらほらちりばめてあって、くくっとなってしまった。

物語は前回のヒーローだったホークの親友グリムと、その幼馴染みジリアンのお話。
同じタイムラインの話か〜、と思わせておいて、パラノーマルごった煮ロマンスを得意とするモニングはこの本でもやってくれています・・・北欧のベルセルク伝説を絡めてくるんだもんね(笑)。
それがなければ普通のロマンス(?)なんだろうけど、この設定がまたツボなんだよね(笑)。
美女と野獣、的なネタに弱いのよ、ことのさんホントに(^^ゞ
モニングの描くヒロインって本当に芯が強くって、むしろヒーローの方が精神的乙女系かも(爆)。
今回も、最初から揺るぎないジリアンのグリムへの愛情がかわいくもかっこよかった(^^)
いや、グリムが乙女系なのはそれ以上かしらん・・・読めば読むほどにかわいさ倍増。ベルセルクなのに何故に乙女系(爆)。

またクィンみたいな都合のいい男とラムゼイみたいなヒール系男が配置されてるのも典型的なのに、そこにローランダーとハイランダーの確執を絡めていてそこもまたよい。
ラムゼイみたいなハイランダーはさぞかし異質であろう上、彼の借金相手がキャンベルというのもまたスコッツのクラン歴史に沿っていて面白い。
というか、グリム一家といい、ジリアン一家といいスコッツ歴史ものにしては珍しくあったかい家庭って設定なんだよね(グリムはずっとそれに気付かなかったんだけど)。
殺戮と悲劇が蔓延しているスコッツの、特にハイランダーの歴史から考えるとそれは異質で、だからこそモニングのパラノーマル部分が活きてくるんだと思う。
だからって、エイドリアンが未来からきたっていう話にすんなり納得しちゃうジリアン・・・頼もしすぎ(笑)

次回は、ことのさんお気に入り3巻である(^^)
時代はさかのぼって、今回の設定以上に血なまぐさいウィリアム・ウォレスの時代になっちゃうけどそこはモニング。
くすくす笑えるネタ満載の1冊となっております。
タイムスリップもので、且つフェアリーの呪い(爆)なんぞも。
是非、これの翻訳前にメル・ギブソンの『ブレイブハート』をご覧になる事をお勧めしますわ・・・見ておくと、ラスト近くでププッと笑えるネタがあるから(笑)。
まぁ、そのネタ以上の反則ネタがあるんだけどね(爆)。
Highlanderシリーズのアイドル(爆)、アダム・ブラックも再登場ですし〜(笑)
いや、まぁ、まだまだ登場するんだけどねアダムくんは(笑)。

Highlanderシリーズについての別コンテンツのコラムはこちら

http://outlander.seesaa.net/article/5432284.html

ああ、自爆ネタだわ・・・(^^;;