ISBN:4596511403 新書 神鳥 奈穂子 ハーレクイン 2006/06 ¥641

W杯のハーフタイムの間とか試合と試合の間にさっさと読んでしまっている筈が・・・く、苦痛だったわ、この本(~_~;
全然進まなかった(~_~;;

『冷酷な口づけ』と同時進行となってはいるが、既にその時点で自滅しているとしか思えない・・・。
何故なら、この話の時間軸より後の作品が既に翻訳されているから矛盾が出てくるわ出てくるわ(笑)。
いや、そんな矛盾の連峰は捨てておくけど←もはや「置いておく」では足りず「捨てておく」とまできたぞ(爆)。

しかし、奇妙な二人が主役でしたね・・・。
まずヒロインのヴァイオレット・・・このヒロイン、自分が病身の母親の生活を支えているという自覚はあるのだろうか?
・・・こんなに職場をローテーションよろしく変えるあたり、自覚ナッシングとみえる(笑)。
デュークよ!辞める時には退職○ヶ月前に言え、とかいう当たり前の事を言ってないキミにはお人好しを通り越し、経営者として一抹を不安を感じるぞ!(笑)
よろめくのは恋愛だけにしてくれよ、仕事ぐらいしっかり責任持って〜!!とか小姑な意見を言ってみる(笑)。

とにかくこのヒロイン、M属性もいいトコだわよ・・・ぽっちゃりの自覚あるのに、あの前半の数々の珍コーディネイトには目が覚める思いでした・・・んな格好の秘書を事務所玄関受付に置いていた辺り、その時点でヒーローは頭でなく下半身でモノを考えていたんじゃないか?!と邪推せずにはいられんな・・・。
ヒーローの暴走に一喜一憂している上に、それをありがたく感じる辺りは真性M属性とみたわ・・・(~_~;
いや、それが全部がヌケてるかと思ったらこのヒロイン、仕事先からヒーローに誘われて自宅で留守番をしている母親に電話する際は、母親連絡用に、と携帯を買っておきながらしっかり仕事場の電話を私用で使っているというしたたかさもあるのだが(爆)。
しかもボス(ヒーロー)の前で堂々と、ってあたりに笑いを覚えたり(笑)。

ヒーローのブレイクは・・・ああ、おとなしく脇役でいればよかったのに・・・(遠い目)。
こんな精神分裂じみた男のどこがいいのか、ヴァイオレットよ?! >M属性だからか?!(爆)
こんなに極端な言動不一致のヤツに離婚裁判の弁護を頼んで本当に大丈夫なのかいな、デュークの元妻・・・(笑)
いや、ホンマに弁護してもらうつもりがコイツなら気付いたら反対側にまわっていても驚かないぞ!(爆)
実際、自分でもヴァイオレットに対する想いを自覚している様子マンマンなのに、自分が一番かわいいもんだから都合悪くなるとトラウマスイッチ(byケロロ軍曹。笑)を勝手に自分でスイッチOnして、やれ過去に死んだ恋人の思い出だ何だにひたってヒロインに暴言を吐くという・・・(~_~;
好きな子のスカートをめくる素直になれない小学生というのも越えた幼稚さを随所に感じるバ○ヒーローでしたな、ははは!
お友達じゃないけど、結局一度も愛の言葉を口にしないまま、既成事実を盾に指輪でゴリ押しゴールインってことだよね・・・それでもいいのか、ヒロインよ(いいんだろうな。爆)。

というか、別にこの本、D1冊のボリュームでなく短編集あたりにもっと絞って収録してもよかったんではない?
だって、実際読んでて思ったのは「これって単なるジェイコブズビル近況報告レポートだよね・・・」って事ばかり(笑)。
いろんなところでジェイコブズビル絡みの作品書いたから、その作品群の隙間を埋める気が、逆に墓穴掘ったとしか思えないんですが・・・(^^;;
何でヒロイン父が、ジャネット・コリンズに殺されたのかも分からないし(すごい富豪とかいうなら話は別だが。ドロ沼の愛人関係でした、って話もない。突然降ってわいた殺人劇。笑)、あの殺人事件の状況や現場、その後の処理のザルさはもはやコントのようである・・・。
なぜブレイクはあんなに警察の権限を侵すような事ばかりやり尽くしているんでしょうか・・・許されるのかしら、あんなでしゃばり三昧・・・キャッシュ・グリヤ、公私混同と言われても仕方ないぐらいスルーなのか?!(^^;;
あと、すぐにヒロインの妊娠がばれるような狭い町なのに、ブレイクが元軍人な事はバレてない・・・あんなに偉そうな勲章をもらった上にキャグの部下であったのに?!(笑)
そういえば、この設定にもちと疑問が・・・年齢的にそれはどうなの?!と。
キャグって主役の時点で結構年齢いってた上に、軍務から退いてから年数もたってた筈。
その上にあれから何年たってるのよ・・・ジェイコブズビルの町。ブレイクよ、キミの従軍期間と例の大作戦との時期にズレを感じるのは私だけデスカ?(あげはちゃん風。笑)

・・・結局、何がよかったかと考えるとヒーローの飼っていた2匹のシャム猫(生シャケ好き。笑)がかわいかったな〜、というのがこの本の感想?!(爆)
主役二人が、その器じゃなかったといえばそれまでだけどね(ぼそ)

+余談+
ここ近年のダイアナの本、もうミジンコのように次々と沸いて出てくるヒーロー予備軍達の名前を覚えるのも面倒なのか(笑)勝手なアダナをつけて呼んでいる。
「鯉男」「キルト男」など・・・このブレイクはそのうち「ネコ男」と呼ばれてそうだ(爆)