ISBN:4576060740 文庫 宮崎 槙 二見書房 2006/05/29 ¥1,000

バーバラ・フリーシーの新刊読了〜(^^)
いや、お友達の強力推薦本だったけどめっちゃ面白かったわ!
今のとこ、今年のロマサスでは一番でした!
何度もここで書いているように、サスペンスって犯人は簡単にバレてもいいと思っているんですよね、ことのさんは。
ようするに、その相手と対決、もしくはラストまで持っていく作家の手腕に作品の良し悪しがかかっているかと(トリックとかに欲を出すとどっちつかずになりがちだし)。
そういう意味では、この作品はピカイチでした。

ヒロインの自分のルーツ探し、というパターンのロマンティックサスペンスは数あれど、これほどに巻き込まれ型サスペンスとしてベースが確立しているものは他には余り見なかった。
(ヒッチコック映画のファンのせいか、巻き込まれ型サスペンスって大好きなのよね幼い頃から。笑)
次々と新たな展開を見せるものだから、あれよあれよと先を読みたくてページをめくってしまい、600ページ弱の文庫があっという間に読了となった・・・恐るべし。
地の足のついた設定と思っていたら、気付けばあっという間に胡散臭いエージェントの山(爆)という辺りも、何故か違和感がない。
大きな事件も、そして派手なドンパチも大してないのにドキドキしながらページをめくった読者はことのさんだけではないと思うのだが・・・それだけ上手に描かれていたという事なのね。
ヒロインのジュリアと、ヒーローのアレックスの何とも言えない縁と結びつきが、やがて不器用な恋愛に発展するあたりも秀逸。
どっちもスーパーマンやスーパーレディではない。
実際、事実の大きさに怖くなって尻込みしたり逃げようとする。そういう「弱さ」もさりげなく描いてくれていて、人物描写に色を加えている。
そして、ラスト近くのヒーローの○と□のやりとりも印象的。
そう、一度壊れた・・・いや。壊されたものを元に戻すのは双方の強い気持ちが必要であって。
たとえ愛情の為といえど、彼のやってしまった事は大きくて。
安易に元の縁に、ってあっさり書かれていたら興ざめしたかもしれない。あれがいいのだ。
家族の絆というものを、あらゆる斬り口で描いた作品とも思った。

余り詳しく書くとネタバレなのでこの辺でやめておくとして。
こんな駄文でえんこらしてもらうより・・・後半のあのスピードにのった展開、実際読んでもらって体感してもらった方がよい。
久々に睡眠時間を削って一気に読了した面白い1冊。
本日からまた一週間がはじまるんですね・・・♪〜チュラチュラチュラチュラ〜♪とロシア民謡歌ってしまいそうです(^^;
気分を奮い立たせる為に、出勤バックを週末に届いてたJax柄のカーゴカメラにして行ってみた(笑)。
ふむ。クラシックホーボー並みに入りますね、これ。
キーとかをポケットに入れてみたりしてピッタリ(^^)

帰宅したら、あれ・・・今月更新月だからか知らないけど、もうRomantic Times誌が届いてる(^^;
夕飯をさっさと食べて読んでみたら・・・まぁ!
RTレビュアチョイス2005年が決定していてその発表の号だわ、これ!
ドキドキして見てみると・・・わお。チェリー・アデアのT-FLACシリーズの最新刊『Hot Ice』がベスト・ロマンティックサスペンス賞とってる♪
えへへ〜、ハント・セント・ジョンの本(^^)
しかし、時代はパラノーマルロマンスの時代なのねぇ・・・Vampire Romance(やはりSherrilyn Kenyon強いね〜)とかWerewolf Romanceとか花盛り(笑)。
カテゴリーロマンス部門を見ると、クリスティ・ゴールドとかデブラ・ウェッブとかサンドラ・マートンとかレイ・モーガンとか日本でもお馴染みの作家の名が並んでたり。
・・・ちっ、アネットさんのクレンショー最終話はクリスティ・ゴールドに負けたのか(~_~; >ベスト・シルエットディザィア賞

そんなこんなで次々とページをめくっているところにお友達からの嘆き携帯メールが入り、ちょっとの間、チャットメール状態・・・ぽちぽちぽちぽち・・・。
気持ち、分かるわぁ。
お気に入り本がひどい目にあわされた時って、私も同じように嘆きメールをお友達に飛ばしまくったもん!!・・・ぽちぽちぽち・・・。

閑話休題。

再びRT誌を開いて読書を続ける。
わ〜い♪ジョアンナ・リンジーのインタビュー♪♪
前作デレクから7年もブランクあけて出したマロリー一族シリーズの最新作ジェレミーくんの本から・・・わずか2年足らずでマロリー一族シリーズ新作が出るのよね(^^)
しかし・・・そうきたか。
今回・・・ぷっ。ヒーローは・・・ドルー・アンダーソンときたぞ(爆)。
翻訳版としては最新刊となる『風に愛された海賊』のヒロイン、ジョージーナの困った兄ちゃんの一人です(笑)。
困ったちゃんジェームズ父ちゃんも登場のようなので、こいつはちと楽しみっす(^^)v

あ、そだ。寝る前に某有名作家の新作の評価が☆何個かチェックしておかないと(爆)