ISBN:4596911681 文庫 後藤 美香 ハーレクイン 2006/03 ¥760

スコッツものという事で、前のイタリアものス○二作よりはマシよ〜、というお友達からの評価だったが、とりあえず自腹をビタ一文斬らずに某ポイント使用にて入手(爆)。

読み終わって、可もなく不可もない、まぁ、そこらに転がっている普通の薄いヒストリカル小説読んだな、という感想が(爆)。
何かやたらと各所で褒められているようだが、確かにヒーローはヒロインにベタ惚れの男前だし、頭はいいがおバカだし、女性読者にはウケる話なんだろうなぁ、とかなり冷静な読後感。
ヒロインが余り好きじゃないタイプだけど、それ以前に何か乗り切れない、一体何だろ・・・と思っていた。
まぁ、それが検証の曖昧さというか、余り上手でない嘘くささが引っかかっていた、というのに後で気付きましたが。
いえね、フィクションだからまがい物なんだけど、読者をそのまがい物にいかに上手に巻き込んで躍らせるか、っていうのが作者の腕の見せ所だと思うのだが、それがイマイチ感じなかったのよね。
時代背景、こんな微妙な時期なのに、何でグランピアンの有力クランの一族がこんなに呑気な生活してるんだ?!と、まず怪訝に思いましたもん。
最後の方には、この作者が余りにハイランドに関して調査不足なままこれを脱稿したのがよーく分かったし。
エレイン・コフマンさん、フォート・オーガスタスはベン・ネヴィスの麓にはありません。それはフォート・ウィリアムの事です
単に「フォート・オーガスタスに移動させられた」にすりゃよかったのに(1729年にはフォート・オーガスタスの砦は完成していて、既にイングランド軍のジャコバイド支配拠点の一つとなっていたので間違いではない)、「ベン・ネヴィスの麓にあるフォート・オーガスタスに〜」なんて書くから恥の上塗りとなった。
そうだな。こういうのをきっと『蛇足』って言うのね(爆)
実際、フォート・オーガスタスの街を歩いた身としては「山?あの街のどこにそんな高い山(ベン・ネヴィスはスコットランドのみならぬグレートブリテンで一番高い山でもある)が?!」となりますな、わっはっは!!
地理的な事を言えば、このクラン・グレアム、グランピアンのクランという事だが、最初ヒロインが発見された場所とかからいろいろ検証していたのよね。
グレアム家の末っ子くんがエディンバラに帰らなければならない、というところが引っかかるんだけど(グレアムの本拠地とコテージの位置関係とか)。
ふーむふむ。モレイ湾(作品名ではマリ湾)経由でインヴァネスに入る、とかこうやって場所を考えるのは楽しいな(笑)

ちなみにヒーローの名前はジェイミーだが、別にガバ○ドンに影響されたワケでもなかろうな(笑)。
実際、スコットランド人ならスコットランド王ジェイムズにちなんだ名を付けるのは、全然珍しくない事だし(ここらの歴史、是非エディンバラ城のオーディオガイドを聞く事をお勧めする。嫌っちゅーほどこのジェイムズの説明をしてくれる。爆)。
あと、母方のクランの名とかをファーストネームに付ける子も珍しくないだろうし(クローデル少年が「ファーガス」と名付けられたもの、ハイランダーにとってその名がクラン「ファーガソン」からくる名前でよくある名だからね)。ジェイミーの弟に「フレイザー」ってのがいるのがそれかと(笑)。

・・・ツッコミし三昧で元取った?!(爆)
ISBN:4596322473 新書 鈴木 たえ子 ハーレクイン 2006/03 ¥903

あ、これの感想書いてなかったのね。すっかり忘れてた(笑)。
3冊目も、相変わらず寸止めな感じで、少女マンガのようで微笑ましく堪能させてもらいました♪
たまに名前が出てくるレスター家の皆さんの近況もよかよか(^^)

・・・3冊出たから、もういいよね?
このネタを書いても(失笑)。

http://cool-book-new.seesaa.net/article/14977559.html

ハーレ○イン社への投書をする皆さん、頑張って下さい(失笑)。
こういう筋の通った(?)文庫再版基準ならいいんだけど、今、再版されている作品の選考基準がことのさんには分かりません・・・(^^;
ISBN:4789728137 文庫 前野 律 ソニー・マガジンズ 2006/03 ¥945

リサの翻訳最新作、読了〜。
余韻に浸り、もう一回読んで、更にシリーズ最初から再読したい気分になっています。
本当に堪能した1冊で、ページをめくる手が止まらないとはまさにこの事。

前作から6年たった話なのだが、今だあの時の悪夢に魘されるクインシー父娘に涙が・・・。
レイニーにも悩みはあり、そして時間の流れとは無情なもので。
そんな中、起こる殺人事件と、あらたな出会い。
本当に、あのメロリンキューなマックみたいなキャラをもってくるとはリサってば!!とか思ったもんですわ、当時(^^ゞ

私のイケてないつたない文章で、あの面白さを損ねては遺憾ですから、余り詳しく書きませんが。
いや、読んでほしいんだもん、早く(マジ)。

読まれた方、あとがきだけ確認された方は既にリサ作品の次回翻訳が決まっている事をお知りになったかと。
そうなの〜っっ♪♪
ALONE』が翻訳されるの〜っっ♪♪
シリーズでなく単発作品だけど、これもとてもいいので嬉しいわ(^^)/
キャサリンとボビーに早く会いたいっす♪

クインシーものは、この前新作が出たばかりなので、あと2年ぐらい翻訳版発売は待たないと駄目だろうけど(^^ゞ
出て一ヶ月以上たちますが、今だNYパブリッシャーズのハードカバーランキングに登場していて大好評のようなので嬉しいんだが・・・おお、レイニーが○○されちゃう話だなんて!
というか、クインシーと□□ってどうよ?!××してオレゴンで半隠居してたんじゃないんかい!!とか、アトランタからバカップル参上!!とか、とにかくPB待ちする気だったのがもはやうずうずしちゃって・・・危険だわ。くすん。ハードカバーって場所とるのよ・・・。