大好きな作家さんのぶ厚い翻訳新刊文庫が一人あたり2冊読めてもラッキーなのに、3冊となると・・・ああ、来年は新刊がないのでは?(^^; とか思ったり(爆)
作家その1。
今年、2冊目が12月にハヤカワ文庫から発売決定!
ローラ・リップマン♪
しかも、テス・モナハン・シリーズです(感涙)
前作単発ミステリは、今の時点でのことのさんの今年のミステリ文庫ランクぶっちぎり一位。
あのぶ厚い文庫だけでも満足なのに、間髪いれずテスとは!
感涙だわマジ〜。
作家その2.
今年、3冊目が新文庫レーベルから発売決定!
スーザン・エリザベス・フィリップス♪
・・・しかし、何を翻訳するの?(^^;
邦題だけからだと想像つかないのですが・・・シカゴ・スターズものではないのよね?
日本の版元出版社さんが、あの『レディ・エマの微笑み』の前作の翻訳権を獲得していなかったとしたら、それなのかなぁ・・・とか思ったり色々考えてみた。
エイボンとハーパーコリンズ(ローラ・リップマンもここなのよね。萌)の本ばかりが今まで翻訳されているんだよね。
・・・こういう事を考えるのが好きらしい(爆)
いや、どっかにあらすじ載ったらそれで原題なんてすぐ分かるんだけどさ←最近、開かずのコンテンツの為にSEP作品の人物関係図とか作ってたから作品の原題と内容が一致しているのよ、今だけ(笑)。関係図の公開予定もないけど(爆)
作家その1。
今年、2冊目が12月にハヤカワ文庫から発売決定!
ローラ・リップマン♪
しかも、テス・モナハン・シリーズです(感涙)
前作単発ミステリは、今の時点でのことのさんの今年のミステリ文庫ランクぶっちぎり一位。
あのぶ厚い文庫だけでも満足なのに、間髪いれずテスとは!
感涙だわマジ〜。
作家その2.
今年、3冊目が新文庫レーベルから発売決定!
スーザン・エリザベス・フィリップス♪
・・・しかし、何を翻訳するの?(^^;
邦題だけからだと想像つかないのですが・・・シカゴ・スターズものではないのよね?
日本の版元出版社さんが、あの『レディ・エマの微笑み』の前作の翻訳権を獲得していなかったとしたら、それなのかなぁ・・・とか思ったり色々考えてみた。
エイボンとハーパーコリンズ(ローラ・リップマンもここなのよね。萌)の本ばかりが今まで翻訳されているんだよね。
・・・こういう事を考えるのが好きらしい(爆)
いや、どっかにあらすじ載ったらそれで原題なんてすぐ分かるんだけどさ←最近、開かずのコンテンツの為にSEP作品の人物関係図とか作ってたから作品の原題と内容が一致しているのよ、今だけ(笑)。関係図の公開予定もないけど(爆)
ミステリアス・ホテル
2005年10月31日 新刊レビュー
ISBN:4576051725 文庫 酒井 裕美 二見書房 2005/10 ¥870
いやはや・・・わっはっは!
やってくれましたな〜、二見さん(笑)。
先月のSEPの次にこれをもってくるとは変則ワザで面白い(笑)。
相次ぐ宿泊客の謎の死に、ゆえに呪われたホテルとして没落し、現在は路頭に迷う寸前の低所得者の間借り人が集まる場所となったホテル・フィリップを相続した美貌のヒロイン。
彼女が泊まる部屋は「呪いの部屋」と呼ばれる33号室。
18年ぶりに再会した義兄の存在と、ねじくれたホテル住民の日常、謎のペントハウスに住む老人・・・。
そして、ヒロインがホテルに越してきたと同時に次々と、ホテル住人が消えてゆく・・・
サスペンスの定義のひとつとして、犯人が最初から分かっているというものがあげられる場合があるが、まさにこの作品はそう。
犯人は最初から分かっている。
では、何が面白いかというと、その犯人の行動に隠された目的、犯罪に至るまでの思考、主人公(この場合はヒーロー)と犯人の対峙場面、犯人が逮捕、もしくは自滅するまでの過程等なのであるが。
殺人ホテルが題材と知って、まず思い浮かべたのが、ヒッチコックの映画『サイコ』なのだが、あそこまでの滅多刺し場面はなく(笑)、バスルームは死体が転がるのでなく二人のホットな場面が展開していたり(爆)。
なんか、過去の事件の死体の処置の仕方は・・・いやはや。
とにかく、「粘質」で「陰湿」で、主役二人のロマンス部分はいいのだが、いかんせんそこにばかり期待をして手にとると、その犯人の毒気にやられる。
情念、憎悪、利己さ、社会の吹き溜まりにいる事によって人間のどの部分が歪み、そしてそこから抜け出すにはどうするか・・・非常に考えされられながら読み進める事になったサスペンスともいえた。
サスペンス自体は、そんな大掛かりなものでもなく、死体の数もそんなに多くない(変なコメントだな。笑)。
いや、矛盾点とかツッコミ点はいっぱいあれど、作品全体をかなり「負」のオーラが覆っていて、「怖い」というより「不気味」というのが勝った。
その「不気味」さに読者が絡めとられる形式とも例えられるかな。
いや、本当にバレバレやろーに!!とかいううっかりさ満点なんだが、それすらもあのジジイの情念と憎悪がねじ曲げたよ・・・。
あと、重要人物であるヒロインの母と、その弁護士。
この二人の肉体関係ありきの危うい関係が、非常にロマンス系サスペンス作家たるとも言えるのだが・・・いかんせん、あのキャラクターへの作者のつっぱね具合がすごい。
あの母親に同情、もしくは肩入れする読者がいるのか?という疑問も、もはやお約束か。
とにかくひでぇ女である。
とどめに義理の息子である少年時代のヒーローに欲情してセクハラした女に肩入れ?!ありえない!!と即答されかねないのに、そんな読み手を煙に巻いて挙句ヒーロー自身に過去を一部だけとはいえ帳消しにさせてしまうから、本当にこの作家の次の手は「裏切りの手」とも言えて、何とも首を傾げつつ、ラスト場面を呼んでいたのである・・・(^^;;
チョイ役まで、曲者ばかりで、正直主役二人が爽やかに思えたりしたのがスゴイ(爆)
前科者ヒーローなのに、これがまた・・・イイ男なんだよなウェイド(^^;
どこぞの作品のヒーローのように美女にひどい目にあわされて(獄中生活送らされた)美女は懲り懲り、女なんていらねーっっ、、、となっていたのに、清々しくヒロインに屈するし(笑)
ヒロインのジョイはこれまた何とも・・・。
母娘関係、父娘関係、義理の兄妹関係、前夫との夫婦関係・・・全てが図らずも短く無残に欠落していて、ある意味、あの吹き溜まりのホテル住人達の誰よりも彼女は「孤独」なのかもしれない。
だから、仕事もトラベルライターで根無し草同様。
そんな彼女が、己の「家」として、殺人ホテルにたどり着く。
そのホテルに、同じような思いを持っている、義兄ウェイドがたどり着いたのも運命か。
そのあたりはうまいなぁ、と思った。
ただもう少し、過去の短い結婚についての葛藤とかに絡めて彼女の恋愛面での内面描写がほしかったかも。
そうですね。
この作品、冷静になれる作品との適度な間隔と、あとちょっとした気合いを持って読んで下さいませな(笑)
いやはや・・・わっはっは!
やってくれましたな〜、二見さん(笑)。
先月のSEPの次にこれをもってくるとは変則ワザで面白い(笑)。
相次ぐ宿泊客の謎の死に、ゆえに呪われたホテルとして没落し、現在は路頭に迷う寸前の低所得者の間借り人が集まる場所となったホテル・フィリップを相続した美貌のヒロイン。
彼女が泊まる部屋は「呪いの部屋」と呼ばれる33号室。
18年ぶりに再会した義兄の存在と、ねじくれたホテル住民の日常、謎のペントハウスに住む老人・・・。
そして、ヒロインがホテルに越してきたと同時に次々と、ホテル住人が消えてゆく・・・
サスペンスの定義のひとつとして、犯人が最初から分かっているというものがあげられる場合があるが、まさにこの作品はそう。
犯人は最初から分かっている。
では、何が面白いかというと、その犯人の行動に隠された目的、犯罪に至るまでの思考、主人公(この場合はヒーロー)と犯人の対峙場面、犯人が逮捕、もしくは自滅するまでの過程等なのであるが。
殺人ホテルが題材と知って、まず思い浮かべたのが、ヒッチコックの映画『サイコ』なのだが、あそこまでの滅多刺し場面はなく(笑)、バスルームは死体が転がるのでなく二人のホットな場面が展開していたり(爆)。
なんか、過去の事件の死体の処置の仕方は・・・いやはや。
とにかく、「粘質」で「陰湿」で、主役二人のロマンス部分はいいのだが、いかんせんそこにばかり期待をして手にとると、その犯人の毒気にやられる。
情念、憎悪、利己さ、社会の吹き溜まりにいる事によって人間のどの部分が歪み、そしてそこから抜け出すにはどうするか・・・非常に考えされられながら読み進める事になったサスペンスともいえた。
サスペンス自体は、そんな大掛かりなものでもなく、死体の数もそんなに多くない(変なコメントだな。笑)。
いや、矛盾点とかツッコミ点はいっぱいあれど、作品全体をかなり「負」のオーラが覆っていて、「怖い」というより「不気味」というのが勝った。
その「不気味」さに読者が絡めとられる形式とも例えられるかな。
いや、本当にバレバレやろーに!!とかいううっかりさ満点なんだが、それすらもあのジジイの情念と憎悪がねじ曲げたよ・・・。
あと、重要人物であるヒロインの母と、その弁護士。
この二人の肉体関係ありきの危うい関係が、非常にロマンス系サスペンス作家たるとも言えるのだが・・・いかんせん、あのキャラクターへの作者のつっぱね具合がすごい。
あの母親に同情、もしくは肩入れする読者がいるのか?という疑問も、もはやお約束か。
とにかくひでぇ女である。
とどめに義理の息子である少年時代のヒーローに欲情してセクハラした女に肩入れ?!ありえない!!と即答されかねないのに、そんな読み手を煙に巻いて挙句ヒーロー自身に過去を一部だけとはいえ帳消しにさせてしまうから、本当にこの作家の次の手は「裏切りの手」とも言えて、何とも首を傾げつつ、ラスト場面を呼んでいたのである・・・(^^;;
チョイ役まで、曲者ばかりで、正直主役二人が爽やかに思えたりしたのがスゴイ(爆)
前科者ヒーローなのに、これがまた・・・イイ男なんだよなウェイド(^^;
どこぞの作品のヒーローのように美女にひどい目にあわされて(獄中生活送らされた)美女は懲り懲り、女なんていらねーっっ、、、となっていたのに、清々しくヒロインに屈するし(笑)
ヒロインのジョイはこれまた何とも・・・。
母娘関係、父娘関係、義理の兄妹関係、前夫との夫婦関係・・・全てが図らずも短く無残に欠落していて、ある意味、あの吹き溜まりのホテル住人達の誰よりも彼女は「孤独」なのかもしれない。
だから、仕事もトラベルライターで根無し草同様。
そんな彼女が、己の「家」として、殺人ホテルにたどり着く。
そのホテルに、同じような思いを持っている、義兄ウェイドがたどり着いたのも運命か。
そのあたりはうまいなぁ、と思った。
ただもう少し、過去の短い結婚についての葛藤とかに絡めて彼女の恋愛面での内面描写がほしかったかも。
そうですね。
この作品、冷静になれる作品との適度な間隔と、あとちょっとした気合いを持って読んで下さいませな(笑)