ISBN:4596806160 新書 小泉 まや ハーレクイン 2005/06 ¥1,260

とりあえず、ダイアナの「あの作品」が翻訳されるっていうので買ってみました。
んで、全部読んでみました・・・ああ、いやはや(^^ゞ
全く毛色の違う、しかも「真夏」に関係ない話をよくも三本並べたもんですな・・・これが第一の感想(@@;
「テキサスの恋」も「誘惑への招待」も読んでいるとはいえ・・・1260円ってキツイ価格の1冊だった(@@;
そんな・・・洗濯機を凶器(?)にしたりしなくても、夏は暑苦しいんですからっっ!(遠い目)

ダイアナの話は、大まかなところは読んでいたとはいえ、日本語になるとやっぱりスラスラ読めるから入り具合も違っててよかったです。翻訳が、ことのさんの好きな翻訳家の一人・伊坂さんだし(^^)
でも、本格的なヒストリカルものから見ると、このダイアナの短編はかなり現実味のない「おとぎ話」かと思いますが(笑)。
ただ、最近のダイアナの作品の中では読後に「めでたし、めでたし〜」と珍しく心から言える作品だった事は確か(笑)。
ヒーローが鬼畜大魔神に変身もせず、アホな女に騙されたツケをヒロインに払わせる傲慢さもない、正直で貧乏な働き者というだけで好感度アップ(爆)。
しかし、これを読んだ後にタイラーとシェルビーの現在の年齢を知って、アビーや他の初期主要キャラの年齢を逆算したのは私だけではない筈・・・(汗)

しかし、勿体ない。
このダイアナの作品が収録されている原書版、とっても他の二作もうむうむっ、な設定のヒストリカルのお話なのに未収録のままにされてしまいそうですね・・このままだと(^^;;
ジュディス・ステイシーの話は西部コロラドにやってきたレディ・レベッカのお話、メアリー・バートンの話は西部の実力者アダムとクールなロシア美女ソフィアとのお話。
いつか日の目を見ればいいんですがね・・・(ぼそ)
ISBN:459651089X 新書 佐藤 利恵 ハーレクイン 2005/06 ¥641

やーっと翻訳されました〜♪
アネットさんの最新ミニ・シリーズ「The Crenshaws
of Texas」(テキサスのクレンショー達)の1冊目。クレンショー兄弟長男のジェイク兄ちゃんと幼馴染アシュリーのお話(^^)
一年足らずで日本上陸とはありがたい(^^)

アネットさんの話というのは、きちんと地に足のついたキャラを登場させ、家族や友人を柔らかく描き、悪人も悪人らしくないけど小気味よく、ページ数に見合った展開を上手に納めてくれて、読後もいい気分になれるという、いい意味での「優等生ロマンス本」ですが、今回もまさにそう。
幼馴染同士の揺れ動く心に、主人公ジェイクの前に突然現れた幼い娘を絡めて進んでいくストーリーは、読んでいてクスクスっとなったり、じんわりなったりしてやはり上手い。
最近のミニ・シリーズに多い「次の本に謎解きを持ち越す」とか「肝心な解決は持ち越す」とかいう邪道な悪習慣はここにはない。
ジェイクの話は、ジェイクとアシュリーと、そして彼の愛娘ヘザーの話はここできちんと終わりを迎えている。
きちんと次のヒーローをラストに引き合いに出してはいるが、それはおまけ程度である。
こういう締まりの良さがカテゴリー・ロマンスだと思うんですが。
これまたHQらしい設定だとも思ったりもしたんだけど。
成長した年の離れたかわいい幼馴染に悶々もの(^^ゞ

そして、ラストに出てきた次回の主役はクレンショー次男のジャレッドである。
Caught in the Crossfire」という原書タイトルの2冊目は来月出る模様。
ふふ、これまたHQらしい設定なんだよね。「起きてビックリ!」というヤツなんで、次回は(笑)
三男ジュードの「Double Identity」の日本上陸は来年頭かな?
一番のちびっこジェイソンは・・・実はまだ原書すら出ていない。彼が主役の「Danger Becomes You」は今年秋に出すわね(^^)とはアネットさん談。
うう〜ん、青田買いことのさん、本当に彼の本が楽しみでね。うくくっ(爆)
ここのクレンショーさん、また関係者が多いからまたそのうちひょっこり・・・スピンとか出そうね(^^ゞ
ちなみに『ミスター・ロンリー』のヒロインであるマンディと、『ついてない男』のダンは、今回最初に説明されるジェレマイア・クレンショーの末裔でテキサス各地に散らばったクレンショー一族の人間でありまする。
一族がダイアナ・パーマーのテキ恋のジェイコブズビルの住人並みに話のネタになるらしい(笑)。
それをいうなら、アネットさんのキャラウェイ一族もそう。
この三つの共通点は「テキサス」だったりするのよね(爆)