理想の恋の見つけかた (マグノリアロマンス an- 1)
2011年10月25日 新刊レビュー
マグノリアロマンスから出た短編集、読了。
「目的は達成したからいっか」というのが第一声だったかも(^^;
そうです。
この本の購入目的は、ローリ・フォスターの短編。
彼女は短編を数多く発表していて、ファンとしては全部読みたいんですが、この1本が以前からすこーんと抜けていたんで(^^;
ライムブックスの場合は、アンソロジーに収録された短編のシリーズが一冊にまとまって再版されたのを翻訳、というパターン。
ヴィレッジさんのように、いろんなアンソロジーに収録されたいろんな作家の作品をチョイスして、という短編集でないと、今回収録されたものは単発短編なので難しいな・・・と思っていたところだったのでいそいそと購入。
いや、しかし、まさか ロリさんの作品をエッチおとなしめ・・・と思うなどという驚愕な展開 が待っていようとは!(爆)
あー。もうね、1本目にローラ・リー、って時点で色んな悪寒がしたのよ(笑)。
案の定、目が点になるキャラクター設定と話の展開のお粗末さをエロでおぎなうという荒業ストーリー参上!!
悪くはないんですがね。山なくオチなく意味なくエロだけ読みたいなら(笑)。
ただ、短編だからこそ情緒やら機微の欠片を求めたい読者なことのさんには、何か肉食外科手術的(爆)なあの話はNo Thank Youでしたわ(^^;
あと、ハーレクイン・ディザィアでもお馴染みのハイディ・ベッツの短編は・・・何、あれ?
私には、あのヒロインがどうしても最初から最後まで解せないまま苦痛に読了した作品でした。
若い頃の思い上がりとか、思い込みだけで暴走しシングルマザーになりそうになったところを、ホイホイ声かけてきたカフェの客にのこのこついて行って結婚まで、って・・・荒唐無稽とまでは言わないけど、その際の葛藤とかが全くといいレベルで書き込まれてないまま(あ、ヒロインが状況をタイムテーブル形式に語っていますが、どう読んでも自分勝手な保身演説にしか読めませんでしたがいかに)。
その都合いい旦那と離婚でモメたら子供の実の父親であるヒーローの元にやってきて、その旨を伝える際も・・・あれは何? 逆ギレ的な?
ロマサスにしようにもページ数が足りずに挫折、エロにしようにも設定と状況説明で行数とられててっとり早くヤッてヤッて、無理くりにしわくちゃの設定風呂敷畳んで大団円という・・・ラストは笑いも乾きましたな。
ハーレ時代はそんなに印象悪くなかったけど、一気にどうでもいい作家と相成った次第(苦笑)。
そういう意味で、同じエロでもまだ読めたのはシェイエンヌ・マックレイかな。
ヒーローの胸きゅん一目ぼれが、総じてエロエロエッサイム(爆)となるんですが、ヒロインが姉貴・・・いや。兄貴すぎてキタコレ(笑)。
すごい俺つえーっ!!な、ヘタすると邪気眼ヒロインじゃないかと危惧するぐらい、勉学もスポーツもエッチもスーパー級(爆)な彼女だったんですが、いかんせん、もうあそこまで「おらおら、ついてきなっ!!」って勢いでヒーローの首根っこを押えていたら拍手もしたくなるもんだ(爆)。
秘密捜査官のお相手にありがちな、ウエットな葛藤なんか一切なく、むしろ鼓舞しているフシすら・・・おかしいな。優秀な筈のヒーローが、妙にヘタレに思えてならんかったぞ(^^;
シリーズもののスピンオフのようですが、あの短編だけでも十分読めましたわ。
で、そんな3本と比べると、バツイチのシングルマザーと、亡き夫の親友とのアラフォー同士のロマンスを書いたロリさんがおとなしい、と思ったワケです。ハイ(^^ゞ
それはやっぱり、エッチでセクシーなワケなんですけど、短編達者なロリさんらしく、突拍子もないヒロインの行動を、ヒーロー側の心理も絡めて上手く読ませるんだよね。
でもって、セクシーな40男のイチャラブってあたりが核心犯だわ・・・特に出産を経験し、30代も後半になりぽっちゃりしてきた今のヒロインに更にメロメロというのが(笑)。
場数の違いとも言えるが、ある意味、短編って残酷なまでにその作家の器用不器用なところが出るから。短いが故に。
短編は長編、中篇と全く違うものだという認識の度合いは如実だった。
というワケで、ロリさんを目的に買ったという意味では目的達成な一冊。
が、打率としては・・・うーむ。微妙か。
焚書扱いにする程のスカではないが、かといって激しくリピートするかと聞かれたら「No」だな。
ま、2本目と3本目は楽しく読めた、という印象だけでもマシか(笑)
「目的は達成したからいっか」というのが第一声だったかも(^^;
そうです。
この本の購入目的は、ローリ・フォスターの短編。
彼女は短編を数多く発表していて、ファンとしては全部読みたいんですが、この1本が以前からすこーんと抜けていたんで(^^;
ライムブックスの場合は、アンソロジーに収録された短編のシリーズが一冊にまとまって再版されたのを翻訳、というパターン。
ヴィレッジさんのように、いろんなアンソロジーに収録されたいろんな作家の作品をチョイスして、という短編集でないと、今回収録されたものは単発短編なので難しいな・・・と思っていたところだったのでいそいそと購入。
いや、しかし、まさか ロリさんの作品をエッチおとなしめ・・・と思うなどという驚愕な展開 が待っていようとは!(爆)
あー。もうね、1本目にローラ・リー、って時点で色んな悪寒がしたのよ(笑)。
案の定、目が点になるキャラクター設定と話の展開のお粗末さをエロでおぎなうという荒業ストーリー参上!!
悪くはないんですがね。山なくオチなく意味なくエロだけ読みたいなら(笑)。
ただ、短編だからこそ情緒やら機微の欠片を求めたい読者なことのさんには、何か肉食外科手術的(爆)なあの話はNo Thank Youでしたわ(^^;
あと、ハーレクイン・ディザィアでもお馴染みのハイディ・ベッツの短編は・・・何、あれ?
私には、あのヒロインがどうしても最初から最後まで解せないまま苦痛に読了した作品でした。
若い頃の思い上がりとか、思い込みだけで暴走しシングルマザーになりそうになったところを、ホイホイ声かけてきたカフェの客にのこのこついて行って結婚まで、って・・・荒唐無稽とまでは言わないけど、その際の葛藤とかが全くといいレベルで書き込まれてないまま(あ、ヒロインが状況をタイムテーブル形式に語っていますが、どう読んでも自分勝手な保身演説にしか読めませんでしたがいかに)。
その都合いい旦那と離婚でモメたら子供の実の父親であるヒーローの元にやってきて、その旨を伝える際も・・・あれは何? 逆ギレ的な?
ロマサスにしようにもページ数が足りずに挫折、エロにしようにも設定と状況説明で行数とられててっとり早くヤッてヤッて、無理くりにしわくちゃの設定風呂敷畳んで大団円という・・・ラストは笑いも乾きましたな。
ハーレ時代はそんなに印象悪くなかったけど、一気にどうでもいい作家と相成った次第(苦笑)。
そういう意味で、同じエロでもまだ読めたのはシェイエンヌ・マックレイかな。
ヒーローの胸きゅん一目ぼれが、総じてエロエロエッサイム(爆)となるんですが、ヒロインが姉貴・・・いや。兄貴すぎてキタコレ(笑)。
すごい俺つえーっ!!な、ヘタすると邪気眼ヒロインじゃないかと危惧するぐらい、勉学もスポーツもエッチもスーパー級(爆)な彼女だったんですが、いかんせん、もうあそこまで「おらおら、ついてきなっ!!」って勢いでヒーローの首根っこを押えていたら拍手もしたくなるもんだ(爆)。
秘密捜査官のお相手にありがちな、ウエットな葛藤なんか一切なく、むしろ鼓舞しているフシすら・・・おかしいな。優秀な筈のヒーローが、妙にヘタレに思えてならんかったぞ(^^;
シリーズもののスピンオフのようですが、あの短編だけでも十分読めましたわ。
で、そんな3本と比べると、バツイチのシングルマザーと、亡き夫の親友とのアラフォー同士のロマンスを書いたロリさんがおとなしい、と思ったワケです。ハイ(^^ゞ
それはやっぱり、エッチでセクシーなワケなんですけど、短編達者なロリさんらしく、突拍子もないヒロインの行動を、ヒーロー側の心理も絡めて上手く読ませるんだよね。
でもって、セクシーな40男のイチャラブってあたりが核心犯だわ・・・特に出産を経験し、30代も後半になりぽっちゃりしてきた今のヒロインに更にメロメロというのが(笑)。
場数の違いとも言えるが、ある意味、短編って残酷なまでにその作家の器用不器用なところが出るから。短いが故に。
短編は長編、中篇と全く違うものだという認識の度合いは如実だった。
というワケで、ロリさんを目的に買ったという意味では目的達成な一冊。
が、打率としては・・・うーむ。微妙か。
焚書扱いにする程のスカではないが、かといって激しくリピートするかと聞かれたら「No」だな。
ま、2本目と3本目は楽しく読めた、という印象だけでもマシか(笑)
公爵を振り向かせるための11の誘惑 (ラズベリーブックス)
2011年10月19日 新刊レビュー
サラ・マクリーンのラブ・バイ・ナンバーズ三部作の最終巻、読了。
やってきた本命カポー!(萌)
1冊目から、そのテンポ良さと軽妙な物語展開、そしてキュートなキャラクター達がお気に入りのこのシリーズですが、最初の巻に端を発した一つの一目惚れカップルが満を持しての主役となりました。
そう。
ラルストン侯爵の異父妹ジュリアーナと、レイトン公爵サイモン。
あのきゅんきゅんな出会いから、その後の展開で悶々としていた分、この巻ではその鬱憤を晴らすが如くふりまわされるサイモンに満足(笑)。
いや、決して冗談でなく、自由奔放で情熱家のジュリアーナのペースに巻き込まれる事によって、家名やら称号のしがらみでがんじがらめになり、窒息しそうだったサイモンが少しづつ変わっていく様こそが、この作品の核。
ロマンス小説は、サナギのようなヒロインがヒーローとの出会いによって美しい蝶になる展開がテンプレと思われがちだが、むしろこのご時勢では逆が主流かと(笑)。
実際、『見下し公爵』と影で揶揄されるサイモンが、ジュリアーナの起こす騒動にすっかりペースを狂わされ、自分の中に封印していた激しい感情を吐露する数々の場面など、解凍系ヒーロー萌えのことのさんにはたまらんスマッシュ! > びったんびったん
全く住む世界が違うと思っているのに、根底で運命の相手と気付いていて、だからこそそれに抵抗するもどかしさ。
しかし、今まで「9」「10」ときて、ラストの「11」が何にまつわる数字かと思ったら・・・なんと、起こした騒動の数!そうきたか(笑)。
今までは男兄弟だから、男性からの視点でのネタだったが、今回はジュリアーナが主役だから・・・イギリス社会に馴染めない、イタリア育ちの彼女から見た窮屈なイギリスの貴婦人の慣習を皮肉った面を絡めている。
上手いなぁ。しかも嫌味でなく、社交界からしたらとんでも事件でも、読んでいて思わずクスッと笑わずにはいられないものに仕上げている。
コミカルさに目がいきがちな中、読めば分かりますが、立場は違えど、本人が望まずに背負わされた負の遺産に苦しまされている男女の話という、鉄板なところをしっかり押えているからこそ、その遊び心が活きてくる。
ジュリアーナは出奔した実の母親によって、サイモンは脈々と続く公爵家というしがらみと、全く愛情を与えられなかった親によって。
そういう意味では、シリーズ1冊目のヒロインであるカリー以外は、主役たちが全員機能不全家族で育ち、何らかのトラウマやダメージを被っているとも言える。
だからこそ、この巻での異父妹ジュリアーナに対する兄ガブリエルの言葉が重い。
いや、もしかして主人公たち以上に、このガブリエルに惚れ直した話だったかも・・・もらい泣きしちゃったわ。色々と。兄ちゃんラヴ!!!
今までの登場メインキャラも総出演の大団円の巻なので、シリーズ愛読者としては勿論大満足の一冊。
でも、何より王道な、自分のトラウマを克服する事によって得る幸せをベースに書いたロマンスという、ガチものをラストにもってきた作者の作戦勝ち!
またサイモンのじらしまくった末のラブラブ陥落っぷりが!(萌)
でも、3冊で終わるのか・・・いや。最近、三部作だったものがうっかり続くとホニャララになる事が多いから、あえてここで終わるのが花道なのかしら・・・でも、でも!
あんなにいい人なのに!あんなにステキなのに・・・ぼんやりしたままお相手が見つからないままに放置されたら可哀想だわ!マレンデール伯爵ベネディック(笑)。
シリーズはここで終わりでもいいから、ひっそりどっかで幸せにしてあげて下さい!・・・それを風の便りで教えてもらえれば(^^ゞ
とにもかくにも、すっかりお気に入り作家となりましたんで、今後もサラ・マクリーン作品の翻訳が続きますように~♪
やってきた本命カポー!(萌)
1冊目から、そのテンポ良さと軽妙な物語展開、そしてキュートなキャラクター達がお気に入りのこのシリーズですが、最初の巻に端を発した一つの一目惚れカップルが満を持しての主役となりました。
そう。
ラルストン侯爵の異父妹ジュリアーナと、レイトン公爵サイモン。
あのきゅんきゅんな出会いから、その後の展開で悶々としていた分、この巻ではその鬱憤を晴らすが如くふりまわされるサイモンに満足(笑)。
いや、決して冗談でなく、自由奔放で情熱家のジュリアーナのペースに巻き込まれる事によって、家名やら称号のしがらみでがんじがらめになり、窒息しそうだったサイモンが少しづつ変わっていく様こそが、この作品の核。
ロマンス小説は、サナギのようなヒロインがヒーローとの出会いによって美しい蝶になる展開がテンプレと思われがちだが、むしろこのご時勢では逆が主流かと(笑)。
実際、『見下し公爵』と影で揶揄されるサイモンが、ジュリアーナの起こす騒動にすっかりペースを狂わされ、自分の中に封印していた激しい感情を吐露する数々の場面など、解凍系ヒーロー萌えのことのさんにはたまらんスマッシュ! > びったんびったん
全く住む世界が違うと思っているのに、根底で運命の相手と気付いていて、だからこそそれに抵抗するもどかしさ。
しかし、今まで「9」「10」ときて、ラストの「11」が何にまつわる数字かと思ったら・・・なんと、起こした騒動の数!そうきたか(笑)。
今までは男兄弟だから、男性からの視点でのネタだったが、今回はジュリアーナが主役だから・・・イギリス社会に馴染めない、イタリア育ちの彼女から見た窮屈なイギリスの貴婦人の慣習を皮肉った面を絡めている。
上手いなぁ。しかも嫌味でなく、社交界からしたらとんでも事件でも、読んでいて思わずクスッと笑わずにはいられないものに仕上げている。
コミカルさに目がいきがちな中、読めば分かりますが、立場は違えど、本人が望まずに背負わされた負の遺産に苦しまされている男女の話という、鉄板なところをしっかり押えているからこそ、その遊び心が活きてくる。
ジュリアーナは出奔した実の母親によって、サイモンは脈々と続く公爵家というしがらみと、全く愛情を与えられなかった親によって。
そういう意味では、シリーズ1冊目のヒロインであるカリー以外は、主役たちが全員機能不全家族で育ち、何らかのトラウマやダメージを被っているとも言える。
だからこそ、この巻での異父妹ジュリアーナに対する兄ガブリエルの言葉が重い。
いや、もしかして主人公たち以上に、このガブリエルに惚れ直した話だったかも・・・もらい泣きしちゃったわ。色々と。兄ちゃんラヴ!!!
今までの登場メインキャラも総出演の大団円の巻なので、シリーズ愛読者としては勿論大満足の一冊。
でも、何より王道な、自分のトラウマを克服する事によって得る幸せをベースに書いたロマンスという、ガチものをラストにもってきた作者の作戦勝ち!
またサイモンのじらしまくった末のラブラブ陥落っぷりが!(萌)
でも、3冊で終わるのか・・・いや。最近、三部作だったものがうっかり続くとホニャララになる事が多いから、あえてここで終わるのが花道なのかしら・・・でも、でも!
あんなにいい人なのに!あんなにステキなのに・・・ぼんやりしたままお相手が見つからないままに放置されたら可哀想だわ!マレンデール伯爵ベネディック(笑)。
シリーズはここで終わりでもいいから、ひっそりどっかで幸せにしてあげて下さい!・・・それを風の便りで教えてもらえれば(^^ゞ
とにもかくにも、すっかりお気に入り作家となりましたんで、今後もサラ・マクリーン作品の翻訳が続きますように~♪
恋する夜は踊れない (ライムブックス)
2011年10月15日 新刊レビュー
エリン・マッカーシーのヴァンパイア・シリーズ2冊目、読了。
もうね、どうしてくれようぞシーマスめ!!(萌)
そんなこんなで、1冊目を笑い転げたこのアホアホシリーズ(褒めています。笑)2冊目という事で、期待していましたが・・・期待以上!
何だよ、前作でのシーマスの生真面目な朴念仁っぷりはツリだったのかコノヤロー!!ってぐらい、のっけからシーマス全開!
というか ぶっ壊れ ています!(笑)
200年間、修行僧のように女性を断った男が一目で恋に落ちたら・・・何というか・・・もう・・・彼の潔いまでの デレアホっぷり にキュンキュンだよ(爆)。
1冊目で度肝を抜かれたヴァンパイア世界の大統領選挙の話を核に、前作ヒーローであるその大統領候補イーサンの補佐で、選挙対策マネージャーのシーマスが今回の主役。
堅物の彼が、何の因果か 警察の手先(そりゃスケバン刑事。笑) お色気ムンムンなシャドーダンサーのカーラにドキューン!!
運悪く騒動に巻き込まれ、絶命寸前のところをシーマスに助けられうっかりヴァンパイアになってしまう。
新米ヴァンパイアとなったカーラと、そのカーラを慈しみ愛するようになったシーマスの悶々萌え萌え日記というか、何ちゅうか・・・読んでて腹抱えて笑う場面続出!
獣医希望のカーラちゃん、ワンコ三匹ニャンコ二匹と同居しているんだが、彼女を自分の部屋に引き取るに至り、そのベイビー達ももれなくついてきた(笑)。
ワンニャン達と、あの生真面目なシーマスとのやりとりだけでも爆笑ものなのに(チワワのミスター・スポックとの仁義無き戦いっぷりは必読!)、過去に男性にひどい目にあわされたカーラの意地っぱり具合が何だか頓珍漢な方向に向かうのが吹き出さずにはいられない(^^;
特に、前作ヒロインにて、ヴァンパイア界のファーストレディであるアレックスのとんでも入れ知恵で、クールなシーマスの部屋を嫌がらせよろしくショッキングカラーのアイテムで埋めつくす過程は・・・もう・・・(笑)。
何がアナタ、壮絶かって!
いちいち細かい嫌がらせっぷりが綿々と羅列されるんだが、愛ゆえにそれらに耐え偲ぶシーマスの、我慢の限度が克明に書かれていたところがね!
その、イケメンでクールなヴァンパイアのシーマスが、シャワーをあびた後に、カーラ愛用のピンクのふわふわバスタオルのせいでムスコ部分にピンクの糸くずが付着しているのを発見して凹む 場面では笑い死にするかと思ったよ!!
もう想像しただけで腹がよじれるのは読者だけでなく、それを聞かされた親友でもあるイーサンも同様(爆)。
こういうキュートでおバカなコミカルさを描かせると、マッカーシーって本当にすごいのよね。
前作でも登場した、受付係のケルシーちゃんのかっとび具合(あのカードキーの隠し場所には度肝抜かれました。爆)とか、筆が軽快で読んでる方も跳ねるようにリズムが出てくる。
愛するハニーちゃんを怒らせた男たちが何をするかというと、それは人間もヴァンパイアも同じでヤケ酒に走ったりとか。妙にリアルに青春なワケだ。
今回も脇役の皆さんも元気でしたな。
特に今回は、前作ラストで「この二人どうなるの?!」と思った暗殺者リンゴとケルシーに関してはひとつの展開があって・・・どうしよう・・・もしかしなくても最強キャラなのかケルシー?!www
あと、お気に入りのアレックスですが・・・いやはや。新婚の旦那イーサンがどれだけアレックスに調教、あ。いや、仕込まれているのかよく分かる言動の数々(^^;
大きく派手な刀を振り回して、言いつけを無視して旦那の後をつけてくるのをしっかりイーサン言い当ててたり(^^;;
爆笑したのは大喧嘩をした直後に、うっかりシーマスと共に宿敵ドナテッリに捉えられた旦那を救出しに向かう際のこのコメント!
「 あの人を痛めつけていいのはわたしだけよ 」
・・・えーっと、それをドヤ顔もので言われても(^^;;
アレックスの妹ブリタニーと、フランス人ヴァンパイアのコービンは今回はチョイ役程度でしたが、次回はメインかしら?
姑よろしくアレックスがお怒りになる展開だと面白いんですが(笑)。
イーサンの妹グウェナの、引き篭り理由も判明したりして、ますます今後が気になります。
シリーズとして読んでもいいんですが、今回は単発ものとしても秀逸。
とにかく過去に異性にひどい目にあわされたヒーローとヒロインの、胸きゅんイチャラヴものとしては王道ルートだから。
立派な脇役でもあるカーラの愛犬愛猫たちがまた素晴らしくいい仕事をしていて、仕事一辺倒だったシーマスの解凍に力を貸しているとも(笑)。
小道具もキュート、何より読んでいてフワフワとおとぎ話のよう。
パラノーマルっていうより、本当にかわいくってそんな印象すらします。
あの二人とペット達なら、本当にシーマスの故郷であるアイルランドに行ったとしても、田舎でのんびりふわふわきゅんきゅん暮らしているんだろうなぁ・・・24時間戦っているアレックスとの違いはそこか(爆)。
そんなこんなで、今回も大満足♪
決してドラマティックとか、大活劇とかいうのでなく、ほっこり気分。
殺伐としたパラノーマルものが多い中、こういうのもいいんでない、と思います。
早く続きが読みたいな~♪
もうね、どうしてくれようぞシーマスめ!!(萌)
そんなこんなで、1冊目を笑い転げたこのアホアホシリーズ(褒めています。笑)2冊目という事で、期待していましたが・・・期待以上!
何だよ、前作でのシーマスの生真面目な朴念仁っぷりはツリだったのかコノヤロー!!ってぐらい、のっけからシーマス全開!
というか ぶっ壊れ ています!(笑)
200年間、修行僧のように女性を断った男が一目で恋に落ちたら・・・何というか・・・もう・・・彼の潔いまでの デレアホっぷり にキュンキュンだよ(爆)。
1冊目で度肝を抜かれたヴァンパイア世界の大統領選挙の話を核に、前作ヒーローであるその大統領候補イーサンの補佐で、選挙対策マネージャーのシーマスが今回の主役。
堅物の彼が、何の因果か
運悪く騒動に巻き込まれ、絶命寸前のところをシーマスに助けられうっかりヴァンパイアになってしまう。
新米ヴァンパイアとなったカーラと、そのカーラを慈しみ愛するようになったシーマスの悶々萌え萌え日記というか、何ちゅうか・・・読んでて腹抱えて笑う場面続出!
獣医希望のカーラちゃん、ワンコ三匹ニャンコ二匹と同居しているんだが、彼女を自分の部屋に引き取るに至り、そのベイビー達ももれなくついてきた(笑)。
ワンニャン達と、あの生真面目なシーマスとのやりとりだけでも爆笑ものなのに(チワワのミスター・スポックとの仁義無き戦いっぷりは必読!)、過去に男性にひどい目にあわされたカーラの意地っぱり具合が何だか頓珍漢な方向に向かうのが吹き出さずにはいられない(^^;
特に、前作ヒロインにて、ヴァンパイア界のファーストレディであるアレックスのとんでも入れ知恵で、クールなシーマスの部屋を嫌がらせよろしくショッキングカラーのアイテムで埋めつくす過程は・・・もう・・・(笑)。
何がアナタ、壮絶かって!
いちいち細かい嫌がらせっぷりが綿々と羅列されるんだが、愛ゆえにそれらに耐え偲ぶシーマスの、我慢の限度が克明に書かれていたところがね!
その、イケメンでクールなヴァンパイアのシーマスが、シャワーをあびた後に、カーラ愛用のピンクのふわふわバスタオルのせいでムスコ部分にピンクの糸くずが付着しているのを発見して凹む 場面では笑い死にするかと思ったよ!!
もう想像しただけで腹がよじれるのは読者だけでなく、それを聞かされた親友でもあるイーサンも同様(爆)。
こういうキュートでおバカなコミカルさを描かせると、マッカーシーって本当にすごいのよね。
前作でも登場した、受付係のケルシーちゃんのかっとび具合(あのカードキーの隠し場所には度肝抜かれました。爆)とか、筆が軽快で読んでる方も跳ねるようにリズムが出てくる。
愛するハニーちゃんを怒らせた男たちが何をするかというと、それは人間もヴァンパイアも同じでヤケ酒に走ったりとか。妙にリアルに青春なワケだ。
今回も脇役の皆さんも元気でしたな。
特に今回は、前作ラストで「この二人どうなるの?!」と思った暗殺者リンゴとケルシーに関してはひとつの展開があって・・・どうしよう・・・もしかしなくても最強キャラなのかケルシー?!www
あと、お気に入りのアレックスですが・・・いやはや。新婚の旦那イーサンがどれだけアレックスに調教、あ。いや、仕込まれているのかよく分かる言動の数々(^^;
大きく派手な刀を振り回して、言いつけを無視して旦那の後をつけてくるのをしっかりイーサン言い当ててたり(^^;;
爆笑したのは大喧嘩をした直後に、うっかりシーマスと共に宿敵ドナテッリに捉えられた旦那を救出しに向かう際のこのコメント!
「 あの人を痛めつけていいのはわたしだけよ 」
・・・えーっと、それをドヤ顔もので言われても(^^;;
アレックスの妹ブリタニーと、フランス人ヴァンパイアのコービンは今回はチョイ役程度でしたが、次回はメインかしら?
姑よろしくアレックスがお怒りになる展開だと面白いんですが(笑)。
イーサンの妹グウェナの、引き篭り理由も判明したりして、ますます今後が気になります。
シリーズとして読んでもいいんですが、今回は単発ものとしても秀逸。
とにかく過去に異性にひどい目にあわされたヒーローとヒロインの、胸きゅんイチャラヴものとしては王道ルートだから。
立派な脇役でもあるカーラの愛犬愛猫たちがまた素晴らしくいい仕事をしていて、仕事一辺倒だったシーマスの解凍に力を貸しているとも(笑)。
小道具もキュート、何より読んでいてフワフワとおとぎ話のよう。
パラノーマルっていうより、本当にかわいくってそんな印象すらします。
あの二人とペット達なら、本当にシーマスの故郷であるアイルランドに行ったとしても、田舎でのんびりふわふわきゅんきゅん暮らしているんだろうなぁ・・・24時間戦っているアレックスとの違いはそこか(爆)。
そんなこんなで、今回も大満足♪
決してドラマティックとか、大活劇とかいうのでなく、ほっこり気分。
殺伐としたパラノーマルものが多い中、こういうのもいいんでない、と思います。
早く続きが読みたいな~♪
もう、今年もあと残り三ヶ月きりましたね~。
10月になったばかりなのに、早くも11月の新刊の話している自分にワロタ!とか言いつつ、とりあえず覚え書きなんで(笑)
ヴィレッジブックス villagebooks
ASSASSIN’S CREED RENAISSANCE(原題) オリバー・ボーデン
BLIND ALLEY(原題) アイリス・ジョハンセン
オークラ出版 マグノリアロマンス
宿命に導かれた恋 メリッサ・メイヒュー
恋の予感は突然に マリー・フォース
武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス
罪深き守護天使 ロクサナ・セントクレア
竹書房 ラズベリーブックス
泥棒伯爵にハートを盗まれて クリスティーナ・ドット
砂漠の王子とさらわれた令嬢 エマ・ワイルズ
扶桑社 扶桑社ロマンス
ドラゴン・ロード(仮) コニー・メイスン
エッジ・オブ・サイト(仮) ロクサナ・セントクレア
原書房 ライムブックス
真珠は偽りの調べ アレクサンドラ・ホーキンス
闇に煌めく恋人 ジェイシー・バートン
二見書房 二見文庫ザ・ミステリ・コレクション
ビ-ウィッチング(原題) ジル・バーネット
トゥー・ラブ・ア・ジーフ(原題) ジュリー・アン・ロング
ハーレクイン社 MIRA文庫
放蕩伯爵、愛を知る キャンディス・キャンプ
もしも願いがかなうなら ジュディス・マクノート
いつもディスるネタにしかしてなくて、ジョハンセンのイブ・ダンカンシリーズの翻訳新刊が出る事にちょっとビビった小心者(笑)。
いや、既刊全部読んでるけど、結局愛読書で蔵書になったのは『爆風』だけになったからもう買わないけど(爆)。
メリッサ・メイヒューは全部シリーズ買ってるから、これは確定。
あとクリスティーナ・ドットも作家買いなので、買い。
ジュリー・アン・ロングはソフトバンクから出た三部作が良かったので、多分買い。
ライムブックスは最近、クレイパスとか鉄板作家以外に面白いところついてくるから、これは楽しみ。
ジル・バーネットも気になっているしな。
しかし、今更ながらのロクサナ・セントクレア祭りに複雑な心境・・・ああ、これがもっと前なら、例のシルエット・ディザイア三部作ラストも勢いに任せて翻訳されたかもなー、とかちょっと恨めしく思いつつ(^^;
本命がドットとメイヒューという、小粒な11月だが、どうせ12月にガチな「あの本」が出るからいっか!( ̄▽ ̄)
+余談+
いつものヤツはこんなカンジで。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/227427084.html
ちょっといつもよりテキトー感が(笑)。
そのうち最新版にしときます。多分ね > 多分かよっwww
10月になったばかりなのに、早くも11月の新刊の話している自分にワロタ!とか言いつつ、とりあえず覚え書きなんで(笑)
ヴィレッジブックス villagebooks
ASSASSIN’S CREED RENAISSANCE(原題) オリバー・ボーデン
BLIND ALLEY(原題) アイリス・ジョハンセン
オークラ出版 マグノリアロマンス
宿命に導かれた恋 メリッサ・メイヒュー
恋の予感は突然に マリー・フォース
武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス
罪深き守護天使 ロクサナ・セントクレア
竹書房 ラズベリーブックス
泥棒伯爵にハートを盗まれて クリスティーナ・ドット
砂漠の王子とさらわれた令嬢 エマ・ワイルズ
扶桑社 扶桑社ロマンス
ドラゴン・ロード(仮) コニー・メイスン
エッジ・オブ・サイト(仮) ロクサナ・セントクレア
原書房 ライムブックス
真珠は偽りの調べ アレクサンドラ・ホーキンス
闇に煌めく恋人 ジェイシー・バートン
二見書房 二見文庫ザ・ミステリ・コレクション
ビ-ウィッチング(原題) ジル・バーネット
トゥー・ラブ・ア・ジーフ(原題) ジュリー・アン・ロング
ハーレクイン社 MIRA文庫
放蕩伯爵、愛を知る キャンディス・キャンプ
もしも願いがかなうなら ジュディス・マクノート
いつもディスるネタにしかしてなくて、ジョハンセンのイブ・ダンカンシリーズの翻訳新刊が出る事にちょっとビビった小心者(笑)。
いや、既刊全部読んでるけど、結局愛読書で蔵書になったのは『爆風』だけになったからもう買わないけど(爆)。
メリッサ・メイヒューは全部シリーズ買ってるから、これは確定。
あとクリスティーナ・ドットも作家買いなので、買い。
ジュリー・アン・ロングはソフトバンクから出た三部作が良かったので、多分買い。
ライムブックスは最近、クレイパスとか鉄板作家以外に面白いところついてくるから、これは楽しみ。
ジル・バーネットも気になっているしな。
しかし、今更ながらのロクサナ・セントクレア祭りに複雑な心境・・・ああ、これがもっと前なら、例のシルエット・ディザイア三部作ラストも勢いに任せて翻訳されたかもなー、とかちょっと恨めしく思いつつ(^^;
本命がドットとメイヒューという、小粒な11月だが、どうせ12月にガチな「あの本」が出るからいっか!( ̄▽ ̄)
+余談+
いつものヤツはこんなカンジで。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/227427084.html
ちょっといつもよりテキトー感が(笑)。
そのうち最新版にしときます。多分ね > 多分かよっwww
待ちきれなくて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
2011年9月11日 新刊レビュー
リンゼイ・サンズのヒストリカル新刊、読了。
わー、面白かったね(棒読み)。
・・・何か?
いえ、面白かったって言ってるでしょ?
よく笑ったし、阿呆らしくって吹き出したところも多かったよ。
ただヒロインが駄目だっただけで (またかい!!)
今回はヒロインがリア充だなんだというやっかみかよ?!的理由ではありません。
この公爵令嬢マギーの 学習能力の無さ がコミカルな箇所とか全部台無しにしてしまうレベルものだったんですわ。
何かモヤモヤモヤモヤモヤ・・・しながら読んでたんですが、途中で気付きました。
「あ。このヒロイン、あれだ。ガーウッド作品によくみた根拠なき自信過剰女 だわ」と(爆)
いや、実際そうでしょ?
あれだけ危険な目に合い続けておきながら、周囲に心配を、迷惑をかけておき、自宅を放火され焼け出された身なのに、善意で居候させてくれている亡き兄の親友の叔母さん家からこっそり抜け出す時の言い訳。
「変装していれば大丈夫よ」
・・・子供の言い訳か?!(呆)
こういう、人の話を聞かずに猪突猛進になって迷惑かけまくるキャラクターって本当に勘弁してほしいという読者なんだわ、ことのさん。
実際、読書家で知的な女性とかいう設定らしいけど、いろんな意味で破綻してるぞオイ!
確かに、家族同然の使用人たちを養っていこうという心意気は立派。
でも、それに対して老人の執事や年若い下働きたちをお嬢様の身を案じての心痛で苦しめるという事まで思考が及ばずに金儲けに邁進している姿はいかんせん。
実際、老体執事のバンクスさんなんて命の危険に晒されるマギーの災難に巻き込まれるし。
ここでいう街屋敷の継続維持しか方法が本当になかったのか?
というか、そうと決め込んでいたとしか思えない。
そんなに家族同然とかいうなら、頭ごなしに「これしか方法はないのよ!」ではなく、彼らの意見を聞きいれ、折衷案をはじき出すという道を考えてあげるのも主人としてやってよかったのではなかろうか?
そもそも命あっての、人がいての家じゃないか。
という風に、本当に人の話聞かないにも程があった、このマギー。
その上、公爵家を相続したという謎の後継者も名前すらロクに出てこなくて、作者はどうでもいいと思ってんじゃないかという疑念もチラホラ。
ことのさんの苦手なタイプのヒロインに「優秀かもしれないが、片意地になりすぎて周囲が見えずに迷惑かけているのを無視してばく進するヒロイン」というのがあるが、このマギー、まさにそこにメガヒット(^^;
しかもそのばく進っぷりがハンパない分、もはや退くレベル(^^;
ヒーローのジェイムズのとぼけ頓珍漢っぷりとか、本オタクっぷりとか、 寸止め祭り っぷりとかは本当に良かった分、私の中ではヒロインが台無しにしたっぽい。
脇役も良かったなー。
ヒーローの叔母さまヴィヴィアン様といい、兄とジェイムズの親友マリン卿ロバートといい、娼館の女主人アガサといい、執事4人衆といいとてもナイスでした。
でもなぁ・・・あのヒロインがなぁ・・・。
最後にはこのマギー、テンプレに命を狙われて死に掛けるが、死にかけないと分からないっていう馬鹿だったのか?!とすら醒めて読んでしまったよ(^^;
サンズ作品というのはコミカルさが売りなんでしょうが、それは紙一重だと思うの。
彼女のパラノーマルの場合、世界観そのものがアホだから(褒めている。爆)、キャラクターが多少とんがっていて斜め上でも、無理やりながらその世界の中に納められているから見逃してもらえるかもしれない。
が、悲しいかな、これはヒストリカルロマンスだ。
実際あった戦争、実在する組織などを絡めておいて、天然ボケでもない、ご丁寧に理知的なキャラ設定を組まれているヒロインが愚行を繰り返して、それに読者が耐えられるか、と聞かれたら、読書カテゴリーは広いが心の狭い読者である私は「No」である。
雰囲気で読める読者は、きっとカワイイ♪とか思えてしまうんでしょうね・・・いや、まぁ、その人の好みですからね(^^ゞ
そんなこんなで、再読しろ、と言われたら首を傾げる一冊だな、こりゃ(^^;;
+余談+
あと、この本の引っかかったところの一つに翻訳がありまして(^^;
さすがに「 ボウ街逮捕員 」というのは・・・ゴニョゴニョ。
これだけヒストリカルが、リージェンシー・ロマンスが雨あられのように翻訳されていて、「ボウ・ストリートの捕り手」という不文律ながら統一された翻訳文があった中でのあれは、目が点になった事は確か。
ヒストリカル読んで15年ぐらいたつけど、初めて見ました(^^;
わー、面白かったね(棒読み)。
・・・何か?
いえ、面白かったって言ってるでしょ?
よく笑ったし、阿呆らしくって吹き出したところも多かったよ。
ただヒロインが駄目だっただけで (またかい!!)
今回はヒロインがリア充だなんだというやっかみかよ?!的理由ではありません。
この公爵令嬢マギーの 学習能力の無さ がコミカルな箇所とか全部台無しにしてしまうレベルものだったんですわ。
何かモヤモヤモヤモヤモヤ・・・しながら読んでたんですが、途中で気付きました。
「あ。このヒロイン、あれだ。ガーウッド作品によくみた根拠なき自信過剰女 だわ」と(爆)
いや、実際そうでしょ?
あれだけ危険な目に合い続けておきながら、周囲に心配を、迷惑をかけておき、自宅を放火され焼け出された身なのに、善意で居候させてくれている亡き兄の親友の叔母さん家からこっそり抜け出す時の言い訳。
「変装していれば大丈夫よ」
・・・子供の言い訳か?!(呆)
こういう、人の話を聞かずに猪突猛進になって迷惑かけまくるキャラクターって本当に勘弁してほしいという読者なんだわ、ことのさん。
実際、読書家で知的な女性とかいう設定らしいけど、いろんな意味で破綻してるぞオイ!
確かに、家族同然の使用人たちを養っていこうという心意気は立派。
でも、それに対して老人の執事や年若い下働きたちをお嬢様の身を案じての心痛で苦しめるという事まで思考が及ばずに金儲けに邁進している姿はいかんせん。
実際、老体執事のバンクスさんなんて命の危険に晒されるマギーの災難に巻き込まれるし。
ここでいう街屋敷の継続維持しか方法が本当になかったのか?
というか、そうと決め込んでいたとしか思えない。
そんなに家族同然とかいうなら、頭ごなしに「これしか方法はないのよ!」ではなく、彼らの意見を聞きいれ、折衷案をはじき出すという道を考えてあげるのも主人としてやってよかったのではなかろうか?
そもそも命あっての、人がいての家じゃないか。
という風に、本当に人の話聞かないにも程があった、このマギー。
その上、公爵家を相続したという謎の後継者も名前すらロクに出てこなくて、作者はどうでもいいと思ってんじゃないかという疑念もチラホラ。
ことのさんの苦手なタイプのヒロインに「優秀かもしれないが、片意地になりすぎて周囲が見えずに迷惑かけているのを無視してばく進するヒロイン」というのがあるが、このマギー、まさにそこにメガヒット(^^;
しかもそのばく進っぷりがハンパない分、もはや退くレベル(^^;
ヒーローのジェイムズのとぼけ頓珍漢っぷりとか、本オタクっぷりとか、 寸止め祭り っぷりとかは本当に良かった分、私の中ではヒロインが台無しにしたっぽい。
脇役も良かったなー。
ヒーローの叔母さまヴィヴィアン様といい、兄とジェイムズの親友マリン卿ロバートといい、娼館の女主人アガサといい、執事4人衆といいとてもナイスでした。
でもなぁ・・・あのヒロインがなぁ・・・。
最後にはこのマギー、テンプレに命を狙われて死に掛けるが、死にかけないと分からないっていう馬鹿だったのか?!とすら醒めて読んでしまったよ(^^;
サンズ作品というのはコミカルさが売りなんでしょうが、それは紙一重だと思うの。
彼女のパラノーマルの場合、世界観そのものがアホだから(褒めている。爆)、キャラクターが多少とんがっていて斜め上でも、無理やりながらその世界の中に納められているから見逃してもらえるかもしれない。
が、悲しいかな、これはヒストリカルロマンスだ。
実際あった戦争、実在する組織などを絡めておいて、天然ボケでもない、ご丁寧に理知的なキャラ設定を組まれているヒロインが愚行を繰り返して、それに読者が耐えられるか、と聞かれたら、読書カテゴリーは広いが心の狭い読者である私は「No」である。
雰囲気で読める読者は、きっとカワイイ♪とか思えてしまうんでしょうね・・・いや、まぁ、その人の好みですからね(^^ゞ
そんなこんなで、再読しろ、と言われたら首を傾げる一冊だな、こりゃ(^^;;
+余談+
あと、この本の引っかかったところの一つに翻訳がありまして(^^;
さすがに「 ボウ街逮捕員 」というのは・・・ゴニョゴニョ。
これだけヒストリカルが、リージェンシー・ロマンスが雨あられのように翻訳されていて、「ボウ・ストリートの捕り手」という不文律ながら統一された翻訳文があった中でのあれは、目が点になった事は確か。
ヒストリカル読んで15年ぐらいたつけど、初めて見ました(^^;
二度目のチャンスをあなたと (マグノリアロマンス)
2011年9月6日 新刊レビュー
さ。読了積み積み本を地道にここの舞台に送り込む作業を再開するとして。
この本です。
マヤ・バンクスの長編新シリーズ1冊目です。
読み終わってから、かなりたっていますが、ここにあげるまでにこんなに時間を要しました。
今回は、夫婦のやりなおしものをベースに、軍事集団KGI(ケリー・グループ・インターナショナル)を絡めた話となっています。
・・・。
・・・・・・。
ここで感想終わっていい?!(爆)
途中からは、いろんな意味で笑いが止まらなかったんですけどね。
とにかく、ツッコミ上等ネイティヴ関西人なことのさんでも限界はあります。
こんだけ穴だらけの設定と話にツッコミし続ける っていうのは!
最初から躓きだったのよ。
主人公イーサンの妻レイチェルの命日に、「お前の女房は生きている」という手紙が届くという件から。
そもそも、何で手紙を出すのは一年後でなければならんかったのか、とか、「偶然命日に届いたとしたらロマンスよねっ!ドラマティックよねキャッ(はあと)」とかいう、それはそれは作者が妄想盛り上がりを洩らしたとしか思えないノリが感じられて・・・トホホ。
第一、あの差出人がビジネス宅配メールみたいなもんをどこから出したんだ?
出したら出したで、何らかのアシつくだろオイ!!とか、細かいところを煮詰めてないままヒーロー候補てんこ盛りシリーズ書くぞ!!な鼻息荒いイノシシ状態なところが・・・もう・・・いたたまれないというか(^^;
でね、言っていい?
別にこの二人、やり直してもらわなくても読者的には何ら不都合はありませんのですが?(キッパリ
地獄から甦ってきたヒロインのレイチェルだが、こんだけ現実味の薄い、そしてキャラクター造詣も薄いヒロインは久し振りだ!オス!!
ケリー家に居候するラスティが、家族のレイチェル賛美にチッ、となりますが、まさに読んでることのさんもあの状態。
教え子が親を亡くしたから、お気に入りの娘だったからとかいって過度の抱え込み状態のケリー家の母親もよく分からない。
そして、その状況を違和感なく受け入れて、水を得た魚のようにそれぞれタイプの違うケリー家の息子たちとキャッキャッウフフしているレイチェルが不気味でね・・・いえ。そう思ったのは、記憶を無くしているにも関わらず、自分に都合のよいお姫様プレイ記憶(爆)だけは苦労なく速攻取り出せたりするあたり。
で、彼女に対して一線をおいてた長男サムに関しては、守りに入るってのが本性黒いんでないのか?とか勘繰りたくなりますな(笑)。
何かね、レイチェルとケリー兄弟のあれこれを読んでいて、昔懐かしの雑誌『なかよし』時代のあさぎり夕先生のマンガを思い出したんですよ。
チビでチンクシャなタイプのヒロインに、タイプの違うイケメンがよりどりみどり5人以上とかいうあれ(笑)。
当時、あさぎりさんは、読者からの問い(「どうしていつも女の子一人に男の子沢山というパターンなんですか?」)に「だって、女の子描くより男の子いっぱい描く方が断然好きだもん」という類の一刀両断の解答をなさいましたが、まさにそんなカンジ。
ここでケリー兄弟各自にコアサポーター的読者がついてシリーズ安泰!バンザイ!!!というパターンが見え隠れしますが・・・ゴメン。
全然萌えませんでしたわ私(笑)。
むしろ萎えた(笑)。
それはヒーローのイーサンがクソ野郎、あ、いや。救いがたい馬鹿(レイチェルの流産以降のくだりは本当に、妄想で撲殺しそうなぐらい駄目男だった。ガタイばかりは立派だが、脳みそは幼児レベル)でどうでも良かったのにも起因していたりしますが、もう、こんな命かけるような危険な職業にこんな間抜け一家がそれぞれ着任していていいのか?!(^^ゞ
何よりも・・・言っていいですか?
何処に、口には出せないような秘密任務をも請け負う命がけの軍事組織に、自分ちの苗字をデカデカ名乗るバカなプロがありますか?!
ここね!ここがキモ!!
これを見た時点で腰が抜けたよ(爆)。
しかもご丁寧に家族経営・・・間抜けが更に上乗せで、もはや怒るの通り過ぎて、笑うにも疲れてしまって・・・燃え尽きた(ちゅどーんっ)。
あれだけデカイ看板あげて、それで家族が安穏として生活していけるなんて、ファンタジー脳にもほどがある。
危機管理の初歩から脱落だよ、ここ(^^;
タイトルと相反して、ことのさんに関しては、このシリーズに二度目のチャンスはこない可能性濃厚!!(爆)
かろうじて、ケリー家の末っ子で双子弟のネイサンの相手が、ラスティなら読んでもいいかな、でも古本屋待ち!程度な関心度合い(^^;
・・・マヤ・バンクスは、あの一家の斜め上な話で読むのを終えるべきだったのか。それとも単に、同性の地雷になりやすい非実在的リア充ヒロインに呪われてしまったのかは謎(爆)。
この本です。
マヤ・バンクスの長編新シリーズ1冊目です。
読み終わってから、かなりたっていますが、ここにあげるまでにこんなに時間を要しました。
今回は、夫婦のやりなおしものをベースに、軍事集団KGI(ケリー・グループ・インターナショナル)を絡めた話となっています。
・・・。
・・・・・・。
ここで感想終わっていい?!(爆)
途中からは、いろんな意味で笑いが止まらなかったんですけどね。
とにかく、ツッコミ上等ネイティヴ関西人なことのさんでも限界はあります。
こんだけ穴だらけの設定と話にツッコミし続ける っていうのは!
最初から躓きだったのよ。
主人公イーサンの妻レイチェルの命日に、「お前の女房は生きている」という手紙が届くという件から。
そもそも、何で手紙を出すのは一年後でなければならんかったのか、とか、「偶然命日に届いたとしたらロマンスよねっ!ドラマティックよねキャッ(はあと)」とかいう、それはそれは作者が妄想盛り上がりを洩らしたとしか思えないノリが感じられて・・・トホホ。
第一、あの差出人がビジネス宅配メールみたいなもんをどこから出したんだ?
出したら出したで、何らかのアシつくだろオイ!!とか、細かいところを煮詰めてないままヒーロー候補てんこ盛りシリーズ書くぞ!!な鼻息荒いイノシシ状態なところが・・・もう・・・いたたまれないというか(^^;
でね、言っていい?
別にこの二人、やり直してもらわなくても読者的には何ら不都合はありませんのですが?(キッパリ
地獄から甦ってきたヒロインのレイチェルだが、こんだけ現実味の薄い、そしてキャラクター造詣も薄いヒロインは久し振りだ!オス!!
ケリー家に居候するラスティが、家族のレイチェル賛美にチッ、となりますが、まさに読んでることのさんもあの状態。
教え子が親を亡くしたから、お気に入りの娘だったからとかいって過度の抱え込み状態のケリー家の母親もよく分からない。
そして、その状況を違和感なく受け入れて、水を得た魚のようにそれぞれタイプの違うケリー家の息子たちとキャッキャッウフフしているレイチェルが不気味でね・・・いえ。そう思ったのは、記憶を無くしているにも関わらず、自分に都合のよいお姫様プレイ記憶(爆)だけは苦労なく速攻取り出せたりするあたり。
で、彼女に対して一線をおいてた長男サムに関しては、守りに入るってのが本性黒いんでないのか?とか勘繰りたくなりますな(笑)。
何かね、レイチェルとケリー兄弟のあれこれを読んでいて、昔懐かしの雑誌『なかよし』時代のあさぎり夕先生のマンガを思い出したんですよ。
チビでチンクシャなタイプのヒロインに、タイプの違うイケメンがよりどりみどり5人以上とかいうあれ(笑)。
当時、あさぎりさんは、読者からの問い(「どうしていつも女の子一人に男の子沢山というパターンなんですか?」)に「だって、女の子描くより男の子いっぱい描く方が断然好きだもん」という類の一刀両断の解答をなさいましたが、まさにそんなカンジ。
ここでケリー兄弟各自にコアサポーター的読者がついてシリーズ安泰!バンザイ!!!というパターンが見え隠れしますが・・・ゴメン。
全然萌えませんでしたわ私(笑)。
むしろ萎えた(笑)。
それはヒーローのイーサンがクソ野郎、あ、いや。救いがたい馬鹿(レイチェルの流産以降のくだりは本当に、妄想で撲殺しそうなぐらい駄目男だった。ガタイばかりは立派だが、脳みそは幼児レベル)でどうでも良かったのにも起因していたりしますが、もう、こんな命かけるような危険な職業にこんな間抜け一家がそれぞれ着任していていいのか?!(^^ゞ
何よりも・・・言っていいですか?
何処に、口には出せないような秘密任務をも請け負う命がけの軍事組織に、自分ちの苗字をデカデカ名乗るバカなプロがありますか?!
ここね!ここがキモ!!
これを見た時点で腰が抜けたよ(爆)。
しかもご丁寧に家族経営・・・間抜けが更に上乗せで、もはや怒るの通り過ぎて、笑うにも疲れてしまって・・・燃え尽きた(ちゅどーんっ)。
あれだけデカイ看板あげて、それで家族が安穏として生活していけるなんて、ファンタジー脳にもほどがある。
危機管理の初歩から脱落だよ、ここ(^^;
タイトルと相反して、ことのさんに関しては、このシリーズに二度目のチャンスはこない可能性濃厚!!(爆)
かろうじて、ケリー家の末っ子で双子弟のネイサンの相手が、ラスティなら読んでもいいかな、でも古本屋待ち!程度な関心度合い(^^;
・・・マヤ・バンクスは、あの一家の斜め上な話で読むのを終えるべきだったのか。それとも単に、同性の地雷になりやすい非実在的リア充ヒロインに呪われてしまったのかは謎(爆)。
いやはや。
本当に早いわ、時がたつのって・・・もう10月新刊の話してますよ?!
っていうか、9月の新刊、まだ一冊も買ってないし(爆)。
とりあえず覚え書き程度にササッと。
ハーレクイン社 MIRA文庫
オリンポスの咎人 アーロン(上下) ジーナ・ショウォルター
オークラ出版 マグノリアロマンス
公爵と結婚する方法 ヴィッキー・ドライリング
放蕩貴族に恋して アドリエンヌ・バッソ
ソフトバンククリエイティブ ソフトバンク文庫NV
トゥルーブラッド(9)去り行く者たち シャーレイン・ハリス
竹書房 ラズベリーブックス
黄金の乙女に恋のてほどき ソフィア・ナッシュ
公爵を振り向かせるための11の誘惑 サラ・マクリーン
原書房 ライムブックス
初恋の隠れ家で ローラ・キンセイル
眠り姫の気高き瞳に リサ・クレイパス
二見書房 二見ザ・ミステリ・コレクション
サムシング・ワンダフル(原題) ジュディス・マクノート
ダブル・テイク(原題) キャサリン・コールター
扶桑社 扶桑社ロマンス
ナイチンゲールズ・ゲート(仮) リンダ・フランシス・リー
ワン・ナイト・ウィズ・ユー(仮) ソフィー・ジョーダン
問答無用に推し!!は、サラ・マクリーン。
まさかこんなに早く11の本が読めるとは~♪♪嬉し~♪♪
ちょうど連休かかっているし、お休みにゆっくり読むですよ!!
あとは、もう翻訳を諦めていたソフィア・ナッシュの名前がある事が嬉しい!
いや、多分クセがあるからこの人の作品を万民に薦めようとも思ってないし、ここはひっそり一人で楽しむとして(笑)。
キンセイルは作家買いなので、これも買い。
「オリンポスの咎人」シリーズは、最後まで付き合うつもりなので、これも買いです。
この頃になったら、読書向きの気候になっているといいんですがね・・・まだまだ湿気がすごくてグロッキーなもんで(^^;;
+余談+
いつものやつ。
まぁ、殆ど埋めていたのをフライングでご覧になってらした方もいらっしゃるかと(笑)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/220406713.html
残りと追加分はまた後日(多分)
本当に早いわ、時がたつのって・・・もう10月新刊の話してますよ?!
っていうか、9月の新刊、まだ一冊も買ってないし(爆)。
とりあえず覚え書き程度にササッと。
ハーレクイン社 MIRA文庫
オリンポスの咎人 アーロン(上下) ジーナ・ショウォルター
オークラ出版 マグノリアロマンス
公爵と結婚する方法 ヴィッキー・ドライリング
放蕩貴族に恋して アドリエンヌ・バッソ
ソフトバンククリエイティブ ソフトバンク文庫NV
トゥルーブラッド(9)去り行く者たち シャーレイン・ハリス
竹書房 ラズベリーブックス
黄金の乙女に恋のてほどき ソフィア・ナッシュ
公爵を振り向かせるための11の誘惑 サラ・マクリーン
原書房 ライムブックス
初恋の隠れ家で ローラ・キンセイル
眠り姫の気高き瞳に リサ・クレイパス
二見書房 二見ザ・ミステリ・コレクション
サムシング・ワンダフル(原題) ジュディス・マクノート
ダブル・テイク(原題) キャサリン・コールター
扶桑社 扶桑社ロマンス
ナイチンゲールズ・ゲート(仮) リンダ・フランシス・リー
ワン・ナイト・ウィズ・ユー(仮) ソフィー・ジョーダン
問答無用に推し!!は、サラ・マクリーン。
まさかこんなに早く11の本が読めるとは~♪♪嬉し~♪♪
ちょうど連休かかっているし、お休みにゆっくり読むですよ!!
あとは、もう翻訳を諦めていたソフィア・ナッシュの名前がある事が嬉しい!
いや、多分クセがあるからこの人の作品を万民に薦めようとも思ってないし、ここはひっそり一人で楽しむとして(笑)。
キンセイルは作家買いなので、これも買い。
「オリンポスの咎人」シリーズは、最後まで付き合うつもりなので、これも買いです。
この頃になったら、読書向きの気候になっているといいんですがね・・・まだまだ湿気がすごくてグロッキーなもんで(^^;;
+余談+
いつものやつ。
まぁ、殆ど埋めていたのをフライングでご覧になってらした方もいらっしゃるかと(笑)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/220406713.html
残りと追加分はまた後日(多分)
タクミくんシリーズ 風と光と月と犬
2011年9月4日 新刊レビュー
前作『リスク』から一年ぶり!
しかも今回は文庫でなく、単行本ですようひょー!!
ってワケでwktkに予約して届いたものをさっそく読了しちゃった(^^ゞ
このシリーズ読者の方はタイトルの「犬」でピンとこられましたかと。
ふふふ、そうです。
三洲と真行寺メインの一冊なの!!
かといって、そこは主役の二人もしっかり登場しますんでご心配なく(笑)。
しかし、まさかこの展開は予想していなかった・・・ツンデレ女王様三洲の、あのラストのデレてんこ盛り!!
思わずきゅん死しそうかと思いました(笑)。
そこまでのすんごいヘヴィな事情を考えると、ちょっとその落差とデレについていけないっぷりは、パニくってる真行寺に似たものが(^^ゞ
あ。でもゴメン。
ギイ様信者で、ワンコ真行寺を愛でる会会員のワタクシでも今回はこの人にやられました。
読まれた方、ニヨニヨして下さい(笑)
勿論、野沢くん です(キッパリ)
ヤヴァくね?!
あの駒澤マーキングの件でやられない読者、いないよね?!(鼻息荒すぐるww
いやー。ゴチになりました(-人-)
駒澤×野沢の巻、再読しなきゃ!!とか思ったよ(発掘しなきゃー)
次も一年後かな?
だんだんと進路について核心に迫りつつあるので、早く続き読みたいような、読みたくないような・・・複雑な気持ちもあったりするんですがね(^^;
しかも今回は文庫でなく、単行本ですようひょー!!
ってワケでwktkに予約して届いたものをさっそく読了しちゃった(^^ゞ
このシリーズ読者の方はタイトルの「犬」でピンとこられましたかと。
ふふふ、そうです。
三洲と真行寺メインの一冊なの!!
かといって、そこは主役の二人もしっかり登場しますんでご心配なく(笑)。
しかし、まさかこの展開は予想していなかった・・・ツンデレ女王様三洲の、あのラストのデレてんこ盛り!!
思わずきゅん死しそうかと思いました(笑)。
そこまでのすんごいヘヴィな事情を考えると、ちょっとその落差とデレについていけないっぷりは、パニくってる真行寺に似たものが(^^ゞ
あ。でもゴメン。
ギイ様信者で、ワンコ真行寺を愛でる会会員のワタクシでも今回はこの人にやられました。
読まれた方、ニヨニヨして下さい(笑)
勿論、野沢くん です(キッパリ)
ヤヴァくね?!
あの駒澤マーキングの件でやられない読者、いないよね?!(鼻息荒すぐるww
いやー。ゴチになりました(-人-)
駒澤×野沢の巻、再読しなきゃ!!とか思ったよ(発掘しなきゃー)
次も一年後かな?
だんだんと進路について核心に迫りつつあるので、早く続き読みたいような、読みたくないような・・・複雑な気持ちもあったりするんですがね(^^;
乙女の祈りに忠誠を (ヴィレッジブックス)
2011年8月29日 新刊レビュー
子供の頃、夏休みの宿題で一番大好きだったのは読書感想文という変り種だったワタクシ。
だから、読書感想文が最後まで残る人の気持ちが分からず「もっと書かせろ!せっかく盛り上がってきたのに原稿用紙こんだけなんてゴラァ」とかいう変態まっしぐらだったんですが(というか、「盛り上がってきた」とか言ってる時点で残念すぎ。爆)。
いや、まぁ、予想はついてらっしゃると思いますが、よくぞこれだけツッコミするよな!!な、内容だった事はもう言わずもがな(笑)。
で、残念な子供が残念なまま大人になったんですが(笑)、現在、読んだ本を溜め込んでレビュー書いてなーい( ̄▽ ̄)ノ
もうね、二桁になったんで放置したまま年末まで(え?)レビュー塩漬けケテーイ!!な作品もありますが、ご勘弁(居直り。笑)。
とりあえず、一部は覚え書きがてらに書くとします、って事で、この本から(笑)。
パメラ・クレアのマッキノン・レンジャーもの2冊目。
マッキノン三兄弟の次男モーガンのお話でしたが・・・いやー。前回同様、エロいの何のって!(笑)
長男イアンの跡を継いでレンジャー部隊を率いたモーガンだが、戦闘で部下を助けた結果、瀕死の捕虜となってしまう。
フランス軍の砦にて、彼の治癒に携わる事になったのが、先だっての戦いでレンジャー部隊に父親を殺された修道院育ちの娘アマリー。
親の敵と知りつつモーガンに惹かれるアマリー、今はフランス軍に降ったと見せかけているがいずれは兄弟や仲間たちの待つレンジャー部隊のいるイギリス軍に戻るつもりのモーガン、という別れフラグが立ちまくりの設定をどう料理するのかと思いきや・・・きたな。直球勝負!(笑)
とにかく、清らかなのにエッチなアマリーと、彼女にメロメロながら、いずれは彼女を裏切らなければならない故に悶え苦しみながらもエロエロ寸止めなモーガンのガチンコ三番勝負よろし!!(爆)
いや、ハンパない(笑)。
しかし、何が興味深いかってアナタ。
アマリーの後見人にてフランス軍准将のブルラマック氏。
なんちゅうか、良いのよ。
勿論、海千山千の軍人だから、捕虜のモーガンに対しての利用価値とかソロバン勘定っぷりとかもあるし、タヌキなんだが、キリッとしたところが垣間見えるんですよ、随所に。
そして敵であろうが、温情を忘れず公平な視野を持つ。
作中、何度もモーガンが事情が事情なら、ブルラマックのような軍人に仕えるのは素晴らしい事なのに!!と歯噛みするんだが・・・ワロタ。
いや、あそこは大いに笑うとこでしょ?!
自分が嫌々使えなければならん 残念な 上司(爆)を思い浮べては呪いの電波出しまくってるよモーガンってば!(爆)
そんな 残念すぎる 我らがウェントワース卿でございますが・・・キターッッ!!!!
何だよ、その残念妄想大暴走祭りっぷり! (核爆)
前回よりも更に妄想度が上がり、前作ヒロインである人妻で母となったアニーをゲットしちゃえるんじゃないかなーっ♪とかだけでは足りず、今回はアマリーを見てムラムラ妄想して、もう駄目すぎて・・・笑い死にしそう 気の毒で(笑)。
つか、このウェントワース卿の言動がことごとくブーメラン効果なのが、今回凄すぎましたぞ?!
何か、最初にマッキノン三兄弟を罠にかけた時が彼の軍人としての最高点(ピーク)じゃね?!・・・とか真剣に思うんだが(^^;
イアンが脱落、そして自分の立場を守る為(政治的にも軍人的にも)に図らずもモーガンを除隊処分する羽目に(笑)。
ねぇ、あんな彼のいいとこって・・・残念でヘタレなところなの?!オシエテッ(爆)
モーガンとアマリーの分かりやすいロマンスを楽しみながら、マッキノン・レンジャー部隊の皆さんの相変わらずっぷりにほっこり。
しかし、今回も気付けば「頑張れウェントワースくん!!」となってしまってた気がしないでもないぞ私ってば!(笑)
さて、そんなウェントワース卿だが、彼に更なる試練(?)が!
来年発売(北米でね。笑)の3巻で、なんと自分の姪とマッキノンの残る一人、三男のコナーとのロマンスが描かれるとか何とか・・・おい。
それっていわゆる・・・最後には「そして(ボクの元には優秀でデキる部下が)誰もいなくなった」なオチ?
もはや既成事実なのか?(^^ゞ
頑張れウェントワース卿!! > 主役は誰だ?(爆)
だから、読書感想文が最後まで残る人の気持ちが分からず「もっと書かせろ!せっかく盛り上がってきたのに原稿用紙こんだけなんてゴラァ」とかいう変態まっしぐらだったんですが(というか、「盛り上がってきた」とか言ってる時点で残念すぎ。爆)。
いや、まぁ、予想はついてらっしゃると思いますが、よくぞこれだけツッコミするよな!!な、内容だった事はもう言わずもがな(笑)。
で、残念な子供が残念なまま大人になったんですが(笑)、現在、読んだ本を溜め込んでレビュー書いてなーい( ̄▽ ̄)ノ
もうね、二桁になったんで放置したまま年末まで(え?)レビュー塩漬けケテーイ!!な作品もありますが、ご勘弁(居直り。笑)。
とりあえず、一部は覚え書きがてらに書くとします、って事で、この本から(笑)。
パメラ・クレアのマッキノン・レンジャーもの2冊目。
マッキノン三兄弟の次男モーガンのお話でしたが・・・いやー。前回同様、エロいの何のって!(笑)
長男イアンの跡を継いでレンジャー部隊を率いたモーガンだが、戦闘で部下を助けた結果、瀕死の捕虜となってしまう。
フランス軍の砦にて、彼の治癒に携わる事になったのが、先だっての戦いでレンジャー部隊に父親を殺された修道院育ちの娘アマリー。
親の敵と知りつつモーガンに惹かれるアマリー、今はフランス軍に降ったと見せかけているがいずれは兄弟や仲間たちの待つレンジャー部隊のいるイギリス軍に戻るつもりのモーガン、という別れフラグが立ちまくりの設定をどう料理するのかと思いきや・・・きたな。直球勝負!(笑)
とにかく、清らかなのにエッチなアマリーと、彼女にメロメロながら、いずれは彼女を裏切らなければならない故に悶え苦しみながらもエロエロ寸止めなモーガンのガチンコ三番勝負よろし!!(爆)
いや、ハンパない(笑)。
しかし、何が興味深いかってアナタ。
アマリーの後見人にてフランス軍准将のブルラマック氏。
なんちゅうか、良いのよ。
勿論、海千山千の軍人だから、捕虜のモーガンに対しての利用価値とかソロバン勘定っぷりとかもあるし、タヌキなんだが、キリッとしたところが垣間見えるんですよ、随所に。
そして敵であろうが、温情を忘れず公平な視野を持つ。
作中、何度もモーガンが事情が事情なら、ブルラマックのような軍人に仕えるのは素晴らしい事なのに!!と歯噛みするんだが・・・ワロタ。
いや、あそこは大いに笑うとこでしょ?!
自分が嫌々使えなければならん
そんな
何だよ、その残念妄想大暴走祭りっぷり! (核爆)
前回よりも更に妄想度が上がり、前作ヒロインである人妻で母となったアニーをゲットしちゃえるんじゃないかなーっ♪とかだけでは足りず、今回はアマリーを見てムラムラ妄想して、もう駄目すぎて・・・
つか、このウェントワース卿の言動がことごとくブーメラン効果なのが、今回凄すぎましたぞ?!
何か、最初にマッキノン三兄弟を罠にかけた時が彼の軍人としての最高点(ピーク)じゃね?!・・・とか真剣に思うんだが(^^;
イアンが脱落、そして自分の立場を守る為(政治的にも軍人的にも)に図らずもモーガンを除隊処分する羽目に(笑)。
ねぇ、あんな彼のいいとこって・・・残念でヘタレなところなの?!オシエテッ(爆)
モーガンとアマリーの分かりやすいロマンスを楽しみながら、マッキノン・レンジャー部隊の皆さんの相変わらずっぷりにほっこり。
しかし、今回も気付けば「頑張れウェントワースくん!!」となってしまってた気がしないでもないぞ私ってば!(笑)
さて、そんなウェントワース卿だが、彼に更なる試練(?)が!
来年発売(北米でね。笑)の3巻で、なんと自分の姪とマッキノンの残る一人、三男のコナーとのロマンスが描かれるとか何とか・・・おい。
それっていわゆる・・・最後には「そして(ボクの元には優秀でデキる部下が)誰もいなくなった」なオチ?
もはや既成事実なのか?(^^ゞ
頑張れウェントワース卿!! > 主役は誰だ?(爆)
竜の秘宝を抱く乙女 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)
2011年8月20日 新刊レビュー
さてはて。
これをまずは語らずにはいられんでしょうな・・・デボラ・シモンズ、ここにきてまさかのディ・バラ家シリーズ新作、発表!
えーっと、前作のロビンから何年ぶりだ? 原書で言うと、六年ぶりか?(^^;
ここまでの紆余曲折を思うと、何だか、いろいろ言いたい事もあったりするんだが、とりあえず読了した。
で、結論からいくわ。
いろんな意味で胃が痛い一冊でした
これが私の本音。
もうね、話そのものよりも、作者の色んな事情らしきものがこんなにあからさまに行間から読み取れるとね・・・いたたまれない。
デボラさん、ぶっちゃけ、書きたくなかったんでしょ?! これを。
これ読んでいて、ノーラ・ロバーツのマクレガー家シリーズ『不機嫌な隣人』を思い出した。
恩義ある出版社への義理と契約で、とりあえず鉄板である人気シリーズものの続編を書いてはみたものの、作者本人が書く意欲と情熱に欠けているのに、なまじ筆力があるから適度に話としてまとまってうっかり一冊になってしまった感が拭えない。
この本もそうで、既に本人の中で埃をかぶっていたキャラクターを引っ張り出してきたものの、それをどう取り扱っていいのか一番戸惑っているのは作者本人。
その迷いは、容赦なく読者へと届く。
ディ・バラものだから、とここに至るまでのデボラの本を全く読まずにいきなりここからデボラ作品読書を復活させてしまった方に至っては、ご愁傷様としか言えないわ私(^^;
実際、これの前にハーレクインから出た2部作は、確かに今までのデボラらしくないとはいえ、本人がこれから書きたいもの、書こうとしているものが何となく分かった。
ゴシックロマンスへの傾倒を惜しみなく作品内に書き、キャラクターはあくまでコマであり、ストーリーとその雰囲気重視を打ち出していた。
が、その打ち出した方向性と、ディ・バラ家の兄弟たちという個性的ヒーロー達で話を引っ張るこのシリーズは残念ながら対極。
そこで、この噛み合わない一冊となってしまったというワケだ。
本人の書きたい事と、それにそぐわない登場人物・・・破綻してもおかしくはないわな。
この話を読まれた方は、話全体が得体の知れないモヤモヤオーラに覆われていたのがお分かりになったかと。
でも、それってディ・バラ家の皆さんに合わないんだよね。
合う、合わないで済ませるのかと言われたらナニだが、でも事実なんだもん。
そのモヤモヤっぷりを顕著に象徴しているのが、この作品のヒロインであるサビーナ。
何? このヤンデレ女?! とか思ったのは私だけか?(爆)
レイノルドのスネ男っぷり(あのスティーブンのスネ具合がかわいく思えたぞ。末期か私。笑)なんかまだまだ甘い。この女の根拠なきヤン具合にはとてもかなわんだろ?!(笑)
グリムズ・エンドの住人という住人が、主人のサビーナを筆頭に機能不全キャラの巣窟で、こんなとこにいたらドラゴンがいなくても鬱になるわ、とか真剣に思いながら読んだよ(笑)。
というか、主人のくせして、何で自分で何もしようとしないんだ、このヤンデレ?
通りすがりのレイノルドに頼み事している立場なのに、何で上から命令口調で偉そうなんだこのヤンデレ?!
そして、基本お人よし(ひでぇ。笑)のレイノルドがあれこれやってくれているのに、それにいちいちケチつけるってどんだけタカビーなんだこのヤンデレ!!(もはやヒロインだが、名前すらも途中で忘れた。爆)
話そのものもゴシックサスペンスとしても破綻しているが(ミステリーの禁じ手を連打するのは勘弁ー。笑)、何よりもよくぞこれだけ魅力ないヒロインを書けた事に逆に感動すらしそうになった(駄目じゃん。笑)。
さすがに、休筆していた数年間のブランクは大きい(私はてっきり断筆したのかと思ってたんで、復活したのに驚いたぐらいだ)。
前出の2部作は、それを鑑みてリハビリ中だというのを読者も汲み取って読んでくれたかもしれない。
幸い、全く違うアプローチ(ゴシックロマンス)だったから余計。
が、ディ・バラ家シリーズに関してはデボラ読者はハードルを1コンマたりとも下げてはくれない。
それを出版社も考慮すべきだったのだ。
せめて短編ならごまかしも利くが、これだけの長さだと穴ばかりが目立って逆に気の毒ともいえる。
そんな 作者乙!! なこの一冊を最後まで読みきれたのは、私が無類の青田買い属性女 だったという点のみだとしか言い様がない(爆)。
末っ子ニコラスがいなけりゃ、9ページ(ニコラス登場の場面)待たず投げてたな、この本(^^ゞ
というワケなんで、今後ニコラスの話が出るかどうか、というのはさておき「ニコラスを書けば ハーレクインのしがらみ 義務から解放される」とかマイナス気味にデボラさんが考えずにいてくれる事を切に願います(^^;
あんな美味しい子を、やっつけ仕事で始末されると哀しいので(^^;;
何年たっても構いません、デボラ。
貴女が、心の底からニコラスにも素敵なハニーちゃんを!!私が書いてあげなきゃ!!!と思った時に、ひっそり書いてもらえたら、ディ・バラ家シリーズ愛読者として本懐です。
その為なら、何年でも待ちます。
貴女の復活をこれまでもずーっと待ってたんですもの。
これをまずは語らずにはいられんでしょうな・・・デボラ・シモンズ、ここにきてまさかのディ・バラ家シリーズ新作、発表!
えーっと、前作のロビンから何年ぶりだ? 原書で言うと、六年ぶりか?(^^;
ここまでの紆余曲折を思うと、何だか、いろいろ言いたい事もあったりするんだが、とりあえず読了した。
で、結論からいくわ。
いろんな意味で胃が痛い一冊でした
これが私の本音。
もうね、話そのものよりも、作者の色んな事情らしきものがこんなにあからさまに行間から読み取れるとね・・・いたたまれない。
デボラさん、ぶっちゃけ、書きたくなかったんでしょ?! これを。
これ読んでいて、ノーラ・ロバーツのマクレガー家シリーズ『不機嫌な隣人』を思い出した。
恩義ある出版社への義理と契約で、とりあえず鉄板である人気シリーズものの続編を書いてはみたものの、作者本人が書く意欲と情熱に欠けているのに、なまじ筆力があるから適度に話としてまとまってうっかり一冊になってしまった感が拭えない。
この本もそうで、既に本人の中で埃をかぶっていたキャラクターを引っ張り出してきたものの、それをどう取り扱っていいのか一番戸惑っているのは作者本人。
その迷いは、容赦なく読者へと届く。
ディ・バラものだから、とここに至るまでのデボラの本を全く読まずにいきなりここからデボラ作品読書を復活させてしまった方に至っては、ご愁傷様としか言えないわ私(^^;
実際、これの前にハーレクインから出た2部作は、確かに今までのデボラらしくないとはいえ、本人がこれから書きたいもの、書こうとしているものが何となく分かった。
ゴシックロマンスへの傾倒を惜しみなく作品内に書き、キャラクターはあくまでコマであり、ストーリーとその雰囲気重視を打ち出していた。
が、その打ち出した方向性と、ディ・バラ家の兄弟たちという個性的ヒーロー達で話を引っ張るこのシリーズは残念ながら対極。
そこで、この噛み合わない一冊となってしまったというワケだ。
本人の書きたい事と、それにそぐわない登場人物・・・破綻してもおかしくはないわな。
この話を読まれた方は、話全体が得体の知れないモヤモヤオーラに覆われていたのがお分かりになったかと。
でも、それってディ・バラ家の皆さんに合わないんだよね。
合う、合わないで済ませるのかと言われたらナニだが、でも事実なんだもん。
そのモヤモヤっぷりを顕著に象徴しているのが、この作品のヒロインであるサビーナ。
何? このヤンデレ女?! とか思ったのは私だけか?(爆)
レイノルドのスネ男っぷり(あのスティーブンのスネ具合がかわいく思えたぞ。末期か私。笑)なんかまだまだ甘い。この女の根拠なきヤン具合にはとてもかなわんだろ?!(笑)
グリムズ・エンドの住人という住人が、主人のサビーナを筆頭に機能不全キャラの巣窟で、こんなとこにいたらドラゴンがいなくても鬱になるわ、とか真剣に思いながら読んだよ(笑)。
というか、主人のくせして、何で自分で何もしようとしないんだ、このヤンデレ?
通りすがりのレイノルドに頼み事している立場なのに、何で上から命令口調で偉そうなんだこのヤンデレ?!
そして、基本お人よし(ひでぇ。笑)のレイノルドがあれこれやってくれているのに、それにいちいちケチつけるってどんだけタカビーなんだこのヤンデレ!!(もはやヒロインだが、名前すらも途中で忘れた。爆)
話そのものもゴシックサスペンスとしても破綻しているが(ミステリーの禁じ手を連打するのは勘弁ー。笑)、何よりもよくぞこれだけ魅力ないヒロインを書けた事に逆に感動すらしそうになった(駄目じゃん。笑)。
さすがに、休筆していた数年間のブランクは大きい(私はてっきり断筆したのかと思ってたんで、復活したのに驚いたぐらいだ)。
前出の2部作は、それを鑑みてリハビリ中だというのを読者も汲み取って読んでくれたかもしれない。
幸い、全く違うアプローチ(ゴシックロマンス)だったから余計。
が、ディ・バラ家シリーズに関してはデボラ読者はハードルを1コンマたりとも下げてはくれない。
それを出版社も考慮すべきだったのだ。
せめて短編ならごまかしも利くが、これだけの長さだと穴ばかりが目立って逆に気の毒ともいえる。
そんな 作者乙!! なこの一冊を最後まで読みきれたのは、私が無類の青田買い属性女 だったという点のみだとしか言い様がない(爆)。
末っ子ニコラスがいなけりゃ、9ページ(ニコラス登場の場面)待たず投げてたな、この本(^^ゞ
というワケなんで、今後ニコラスの話が出るかどうか、というのはさておき「ニコラスを書けば
あんな美味しい子を、やっつけ仕事で始末されると哀しいので(^^;;
何年たっても構いません、デボラ。
貴女が、心の底からニコラスにも素敵なハニーちゃんを!!私が書いてあげなきゃ!!!と思った時に、ひっそり書いてもらえたら、ディ・バラ家シリーズ愛読者として本懐です。
その為なら、何年でも待ちます。
貴女の復活をこれまでもずーっと待ってたんですもの。
花婿選びの舞踏会 (ラズベリーブックス)
2011年8月15日 新刊レビュー
オリヴィア・パーカーの舞踏会シリーズ3冊目、読了。
相変わらずきゅんきゅん!!
今回の主役は、既刊2冊にて縁結びの達人として登場した美貌のハイミス公爵令嬢ロザリンド様。
既出ヒーロー達をコキおろし(笑)、羞恥プレイに追い込んだりと暗躍っぷりはパない(笑)。
そんなロザリンド様の花婿選びが今回のお題・・・いや、テーマ(^^;
そもそも、彼女はあの美貌とその身分、財産にて引く手あまたの花嫁候補。
だが政略結婚やそんなものはアウト・オブ・眼中ゆえに自身の意志ゆえにあのお年まで独身でいらっしゃったのだが、1巻でハッピーエンドになったロザリンドのお目付け役にて保護者の兄・ウォルヴェレスト公爵ガブリエルが、愛妻マデリンとの新婚旅行が決定した事で状況一変。
鬼の居ぬ間のなんとやら、五月蝿い保護者の公爵がいないなら、ここが令嬢ゲットの好機と沸き立つ独身貴公子たち、しかも放蕩者たちの鉄板行動としてそれは賭けの対象となってもはや笑って済ませるレベルではなくなっていた。
妹を心配したガブリエル、密かにロザリンドを守る後見人を手配してしまったのだ。
謎の後見人にいらつくが、そもそも、彼女が誰にもなびかないのには理由があった。
ずっと昔から、密かに田舎屋敷の隣人で兄の友人ニコラスを想い続けていたのだ。
その相手ニコラスが、花嫁探しにロンドンにやってきているのだが、実は謎の後見人というのはそのニコラスで・・・というお話。
いや、えっと、何でしょう。
この二人の不器用きゅんきゅん初恋もの的なロマンスっぷり!
お互いがお互いにメロメロ好き好きすぎ、しかも、昔からの付き合い故にツーカーでボケツッコミ満載のやりとりの数々(笑)。
何が一番ウケたかって、ニコラスの姉の家に招待されて散歩中にロザリンドが池に落ちた件。
ロマンスらしく、ヒーローのニコラスが助けに来て、泳げない彼女の身に起こった事を思い返しては、愛する人の身を心配し恐怖に震えるのかと思いきや、池に落ちて救出された日のうちに、彼女をベッドから引き摺り出して、おぼれた池に放り込み、スパルタ特訓で泳ぎをマスターさせる ってどんだけ?!(笑)
とりあえず、泳げるようになってもらわんとオレが安心出来んし!!と、そうくるか(笑)。
しかも、ロザリンドの方もニコラスの行動をさっさと予測して、ベッドにしがみついて抵抗しているあたり、どつき漫才に通じるものが(^^;
確かに年の差カップルなんだけど、ニコラスのロザリンドに対するメロメロ甘甘っぷりは、ロリコン的な雰囲気すら漂うわ(笑)。
甘味女王のロザリンドに対しての、チョコレートケーキをぶ厚く切り渡したり、ストロベリータルトをいっぱい用意させたり・・・で、チョコでお歯黒状態になっている美人ヒロイン描写ってあり?!(爆)
もう、かわいくって、今までの2冊でのクールで知的なイメージのあったロザリンドが一気にきゅんきゅんキャラに!そして、そんな彼女にクラクラしているニコラスに更に萌え(笑)。
というか、このニコラスが スコットランド人 ってだけで私としては核心犯でしたね!
ロンドンの社交界も、ロザリンドの為でなかったら絶対出てこない気満々で、爵位を継承してもなおやんちゃ部分が残っていて、キルト姿で舞踏会にやってきたり(貴婦人たちがニコラスのけしからんキルトの中味を覗こうと、皆がムンクのように首を傾げている場面は吹いた。爆)。
何より、ニコラスが心から愛情を込めてロザリンドをずーっと「ラシー」(スコティッシュゲール。娘っ子・・・っていうより、お嬢ちゃん?)と呼ぶのにクラクラきましたわ・・・あれだけでご飯三杯は食えるよ私(キリッ
ま、昔っから彼女の事を愛しながら、両親の事があり一歩先に進む事に臆病になってしまったりするんですがね。
そんな王道なところもあり、軽妙なやりとりありで楽しく読めました。
脇役も、既出の皆さんは相変わらず美味しく、個人的には執事さんの軽い黒さにウケてみたり(笑)。
さ、シリーズはとうとう、さすらい(?)の美形放蕩者、公爵家の次男坊トリスタンが主人公に!
・・・作者は書いてるんだが、まだ本になってないけどね(爆)。
既にこの巻で、あれだけネタになっていたトリスタンの婚約は白紙に戻ってしまっていて、予測不可能!
いや~、楽しみだわ。
ニコラスとロザリンドのその後なんかちょこっと書いてほしいもんだわ(-人-)
相変わらずきゅんきゅん!!
今回の主役は、既刊2冊にて縁結びの達人として登場した美貌のハイミス公爵令嬢ロザリンド様。
既出ヒーロー達をコキおろし(笑)、羞恥プレイに追い込んだりと暗躍っぷりはパない(笑)。
そんなロザリンド様の花婿選びが今回のお題・・・いや、テーマ(^^;
そもそも、彼女はあの美貌とその身分、財産にて引く手あまたの花嫁候補。
だが政略結婚やそんなものはアウト・オブ・眼中ゆえに自身の意志ゆえにあのお年まで独身でいらっしゃったのだが、1巻でハッピーエンドになったロザリンドのお目付け役にて保護者の兄・ウォルヴェレスト公爵ガブリエルが、愛妻マデリンとの新婚旅行が決定した事で状況一変。
鬼の居ぬ間のなんとやら、五月蝿い保護者の公爵がいないなら、ここが令嬢ゲットの好機と沸き立つ独身貴公子たち、しかも放蕩者たちの鉄板行動としてそれは賭けの対象となってもはや笑って済ませるレベルではなくなっていた。
妹を心配したガブリエル、密かにロザリンドを守る後見人を手配してしまったのだ。
謎の後見人にいらつくが、そもそも、彼女が誰にもなびかないのには理由があった。
ずっと昔から、密かに田舎屋敷の隣人で兄の友人ニコラスを想い続けていたのだ。
その相手ニコラスが、花嫁探しにロンドンにやってきているのだが、実は謎の後見人というのはそのニコラスで・・・というお話。
いや、えっと、何でしょう。
この二人の不器用きゅんきゅん初恋もの的なロマンスっぷり!
お互いがお互いにメロメロ好き好きすぎ、しかも、昔からの付き合い故にツーカーでボケツッコミ満載のやりとりの数々(笑)。
何が一番ウケたかって、ニコラスの姉の家に招待されて散歩中にロザリンドが池に落ちた件。
ロマンスらしく、ヒーローのニコラスが助けに来て、泳げない彼女の身に起こった事を思い返しては、愛する人の身を心配し恐怖に震えるのかと思いきや、池に落ちて救出された日のうちに、彼女をベッドから引き摺り出して、おぼれた池に放り込み、スパルタ特訓で泳ぎをマスターさせる ってどんだけ?!(笑)
とりあえず、泳げるようになってもらわんとオレが安心出来んし!!と、そうくるか(笑)。
しかも、ロザリンドの方もニコラスの行動をさっさと予測して、ベッドにしがみついて抵抗しているあたり、どつき漫才に通じるものが(^^;
確かに年の差カップルなんだけど、ニコラスのロザリンドに対するメロメロ甘甘っぷりは、ロリコン的な雰囲気すら漂うわ(笑)。
甘味女王のロザリンドに対しての、チョコレートケーキをぶ厚く切り渡したり、ストロベリータルトをいっぱい用意させたり・・・で、チョコでお歯黒状態になっている美人ヒロイン描写ってあり?!(爆)
もう、かわいくって、今までの2冊でのクールで知的なイメージのあったロザリンドが一気にきゅんきゅんキャラに!そして、そんな彼女にクラクラしているニコラスに更に萌え(笑)。
というか、このニコラスが スコットランド人 ってだけで私としては核心犯でしたね!
ロンドンの社交界も、ロザリンドの為でなかったら絶対出てこない気満々で、爵位を継承してもなおやんちゃ部分が残っていて、キルト姿で舞踏会にやってきたり(貴婦人たちがニコラスのけしからんキルトの中味を覗こうと、皆がムンクのように首を傾げている場面は吹いた。爆)。
何より、ニコラスが心から愛情を込めてロザリンドをずーっと「ラシー」(スコティッシュゲール。娘っ子・・・っていうより、お嬢ちゃん?)と呼ぶのにクラクラきましたわ・・・あれだけでご飯三杯は食えるよ私(キリッ
ま、昔っから彼女の事を愛しながら、両親の事があり一歩先に進む事に臆病になってしまったりするんですがね。
そんな王道なところもあり、軽妙なやりとりありで楽しく読めました。
脇役も、既出の皆さんは相変わらず美味しく、個人的には執事さんの軽い黒さにウケてみたり(笑)。
さ、シリーズはとうとう、さすらい(?)の美形放蕩者、公爵家の次男坊トリスタンが主人公に!
・・・作者は書いてるんだが、まだ本になってないけどね(爆)。
既にこの巻で、あれだけネタになっていたトリスタンの婚約は白紙に戻ってしまっていて、予測不可能!
いや~、楽しみだわ。
ニコラスとロザリンドのその後なんかちょこっと書いてほしいもんだわ(-人-)
さてはて。
もはや、各会社がエロエロエッサイムに走る季節となりました・・・自家発電?!(爆)
まぁ、そんなこんなで、とりあえず覚え書きだけでもしときます(笑)
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 キーラ・クレイマー
邦題未定 ケイト・ピアース
竹書房 ラズベリーブックス
レディ・ホイッスルダウンからの招待状 ジュリア・クイン
完璧な恋の組み合わせ リン・カーランド
ヴィレッジブックス villagebooks
SINS OF THE FLESH カリダード・ピネイロ
お菓子探偵12 PLUM PUDDING MURDER ジョアン・フルーク
オークラ出版 マグノリアロマンス
理想の恋の見つけかた ローラ・リー/ローリ・フォスター
美女は野獣を誘惑する レスリー・ディケン
ハーレクイン社 MIRA文庫
オリンポスの咎人 サビン ジーナ・ショウォルター
緑の瞳に炎は宿り キャット・マーティン
エターナル・スカイ シャロン・サラ
原書房 ライムブックス
冬の公爵の愛を手に ヴィクトリア・ダール
恋する夜は踊れない エリン・マッカーシー
扶桑社 扶桑社ロマンス
イリュージョン (上下) (仮) ノーラ・ロバーツ
レット・スリーピング・ローグ・ライ (仮) サブリナ・ジェフリーズ
武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス
魅惑の浜辺 ロクサナ・セントクレア
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
タッチ・ザ・ホライズン アイリス・ジョハンセン
キャプティブ オブ シン アナ・キャンベル
いち、い、いちいち一推し・・・ぎゃぼ。
エリン・マッカーシーの仙人のような吸血鬼ヒーロー本!www
あとは定番の作家さん、前作が良かった作家中心に。
何だか、こじんまりした月になるのね9月・・・まぁ、10月がね。わはは。
そういうワケだ(どういうワケ?w
ここにきて、過去に講談社から出されたノーラの長編2冊が新訳で扶桑社から出る事にドキドキ。
つまりは、再版権移行って事だよね?
こういうのがもっと頻繁にあると、放置されている未訳本にいつかつながるかもしれないじゃない?
でも、ちょっと前と比べるとマンネリじみた作家の並びではなく、初翻訳作家も少なくないのも見てとれる。
これがプラスとなるか、マイナスとなるかは作品次第。
各社のレーベルの選出レベルをここで問われるかと(作家買いの固定読者じゃない分、シビアだと思うし)。
一応、新しい作家は食わず嫌いはしないようにはしているんだけど、さすがにここまで数が増えると・・・そのうち読みます?!(^^ゞ
というか、暑さがマシにならないとやっぱり進みませんよ読書は。。。
+余談+
毎度のあれ。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/215640946.html
あー。空欄はそのうち埋めます(多分。笑)。
もはや、各会社がエロエロエッサイムに走る季節となりました・・・自家発電?!(爆)
まぁ、そんなこんなで、とりあえず覚え書きだけでもしときます(笑)
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 キーラ・クレイマー
邦題未定 ケイト・ピアース
竹書房 ラズベリーブックス
レディ・ホイッスルダウンからの招待状 ジュリア・クイン
完璧な恋の組み合わせ リン・カーランド
ヴィレッジブックス villagebooks
SINS OF THE FLESH カリダード・ピネイロ
お菓子探偵12 PLUM PUDDING MURDER ジョアン・フルーク
オークラ出版 マグノリアロマンス
理想の恋の見つけかた ローラ・リー/ローリ・フォスター
美女は野獣を誘惑する レスリー・ディケン
ハーレクイン社 MIRA文庫
オリンポスの咎人 サビン ジーナ・ショウォルター
緑の瞳に炎は宿り キャット・マーティン
エターナル・スカイ シャロン・サラ
原書房 ライムブックス
冬の公爵の愛を手に ヴィクトリア・ダール
恋する夜は踊れない エリン・マッカーシー
扶桑社 扶桑社ロマンス
イリュージョン (上下) (仮) ノーラ・ロバーツ
レット・スリーピング・ローグ・ライ (仮) サブリナ・ジェフリーズ
武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス
魅惑の浜辺 ロクサナ・セントクレア
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
タッチ・ザ・ホライズン アイリス・ジョハンセン
キャプティブ オブ シン アナ・キャンベル
いち、い、いちいち一推し・・・ぎゃぼ。
エリン・マッカーシーの仙人のような吸血鬼ヒーロー本!www
あとは定番の作家さん、前作が良かった作家中心に。
何だか、こじんまりした月になるのね9月・・・まぁ、10月がね。わはは。
そういうワケだ(どういうワケ?w
ここにきて、過去に講談社から出されたノーラの長編2冊が新訳で扶桑社から出る事にドキドキ。
つまりは、再版権移行って事だよね?
こういうのがもっと頻繁にあると、放置されている未訳本にいつかつながるかもしれないじゃない?
でも、ちょっと前と比べるとマンネリじみた作家の並びではなく、初翻訳作家も少なくないのも見てとれる。
これがプラスとなるか、マイナスとなるかは作品次第。
各社のレーベルの選出レベルをここで問われるかと(作家買いの固定読者じゃない分、シビアだと思うし)。
一応、新しい作家は食わず嫌いはしないようにはしているんだけど、さすがにここまで数が増えると・・・そのうち読みます?!(^^ゞ
というか、暑さがマシにならないとやっぱり進みませんよ読書は。。。
+余談+
毎度のあれ。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/215640946.html
あー。空欄はそのうち埋めます(多分。笑)。
屋根裏に偽りの天使 (ライムブックス コ 1-3)
2011年8月2日 新刊レビュー
クレスリー・コールのマッカリック兄弟トリロジー最終話、読了。
このボリュームに、あれは盛り過ぎだろ!!(爆)
そういうワケです(は?
既刊2冊のホニャララっぷりをリカバリするには、この最終話の主役であるイーサン兄ちゃんにかかっているワケなのは分かるんだが・・・もう、余りにコテコテのトッピング山盛りでワロタ!
でも、それが古典芸能ロマンス的で何とも言えん味わいなのが、憎らしいわ・・・思わずウケまくりつつ一気読みよ?!(爆)
まぁ、まだ新刊棚にバリバリ陳列されているので読んでもらうのが一番早いんだが、昔懐かしい白R(また出た。笑)のモーティマーやペニーさんの初期作品とか愛読していた人にはたまらん盛り具合です(笑)。
簡単に言うと、若い頃に悪女に欺かれ、顔に醜い傷を負わされたヒーロー(イーサン)の、復讐と愛の濃ゆいおバカ話なんだが(おいっ)。
たかだか440ページの本に、その傷を負わされたところからはじまるてんこ盛り具合なのだよ!
箇条書きにしても「おいおい、コールさんや。どんだけ盛ればいいんだ?!」と思わずツッコミ必死な展開!(笑)
・運命の女性マデレン(マディ)に出会い、情熱的なひと時を過ごしながら別れる
・秘密組織の任務中に敵にやられて死にかけるイーサン
・マディが、自分の顔に傷をつけた理由となった敵の実の娘と判明
・あれだけ一族にまつわる呪いを既刊2冊で語っておきながら、ここではあっさり過去のものとなっていて、気付けば「家系の為に跡継ぎを」とかいう展開
・敵に復讐すべく、マディの父親の借金を全て裏で牛耳り、敵の女(マディの母)を路頭に放り出した事実を隠してマディと再会
・貧困の為に金持ち老人貴族と結婚しようと観念するマディの縁談を裏で画策して潰すイーサン
・一攫千金玉の輿を狙って、ヤクザまがいの男に借金してまで遠征費用を捻出するという崖っぷちマディとその仲間たち(^^;
・路頭に放り出され、母と共にパリの貧民地区に流れ着き、のちに孤児となったマディの悲惨な過去に衝撃を受けるイーサン
・敵の女が死んだと聞かされ、孤児のマディが自分の復讐の巻き添えで長年の極貧生活を強いられたと知っても彼女を諦めきれないと悩む
・愛人にすればいいと思ってのこのこやってきたのに、疑り深いマディに「結婚か白紙かどっちか」とキッパリ言われ、過去の事情を語らないまま色々ごまかす気満々で結婚を口約束
・過去を隠しているが故に、後ろめたさもありつつも、彼女への思いが抑えられないイーサンに対し、悲惨な育ちから結婚という誓約と安定を望むマディとのいざこざの末にイーサン逆ギレ
・酒場にくり出すも彼女愛しさに沈没したイーサン、自分のやらかした失態に泡をふきまくり、マディを逃すべからず!と急遽結婚へと邁進
・頑張って速攻結婚した矢先に、さっきの酒場でオネイチャン達につけられた口紅の痕跡が発見される!!(ガーンッ)
・・・いえ、これで全部じゃありません(^^;
この後にすんごい、もう読んでるこっちが酸欠になりそうな大クライマックス(ここの過剰なまでの盛りっぷりは、これまでの分がお子様レベルという気もせんでも)が待ってますが、問題はもの箇条書きをこなしたら「残り100ページ!」というとんでもない状況になっていた事です(^^;
しかも、この残り少ない中に、1巻から持ち越した三男コートの妻アナリアの出産シーンまであるってどういう事?!ww
いや、盛ってもらうのはいいんですが、余りに残りページの無さからか、あの大クライマックスが駆け足を通り越して音速レベルで展開しているので、もはや酸欠通り越して溺れそうでした(爆)。
いやぁ・・・しかし・・・まさかそうくるのか!
敵の娘とか、借金絡みとかいうコテコテの古典芸能ロマンス小道具てんこ盛りを久し振りに堪能しました(^^;
それこそ胸焼けレベルまで(爆)。
そして、異様なまでのイーサン兄ちゃんのデレ具合がヤヴぁい!(^^ゞ
己がマディの災難の元凶と分かってなお、彼女の苦悩を思って泣くわ、やせっぽちの彼女を肥らせる事に情熱を注いだり、甘やかす為のあれやこれやも全てハンパない(^^ゞ
そしてヘタレ兄弟の長男はやっぱりヘタレでしたヤッホー!!みたいな(笑)。
そんなヘタレ長男のお相手となるマディは・・・何とも、これは凄いヒロインだな!
踏まれても蹴られても起き上がるお嬢ちゃんとはこの事だな・・・あの展開ならドアマット女まっしぐらの筈なのに、あくまで選択肢を模索しては這い上がる。
最下層の生活を強いられた故に物事を白黒で見ない、正論をぶちかます事もなくひたすら前向き(老成しすぎているという気もするが、ヘタレで後ろ向きなイーサンには丁度いいか。笑)。
なにげに、アニキで高島屋ヒロインだが、それにしても・・・突き抜けたバカップルっぷりだよな・・・この二人(^^ゞゞ
既刊の主人公たちのその後も垣間見れるラストだが、それ以上にこの二人を思うままに書ききったという感がある一冊(配分には若干問題ありだが。笑)。
冗談で先日書いた2巻の感想に、シリーズに対する評価リカバリは最終巻のイーサン兄ちゃんの本にかかっているぞ!などと書いたが、十分にリカバリしましたよ、ええ・・・笑いもあり、もらい泣き 笑い もあったりして、3冊の中ではぶっちぎりこの巻推し!!
面白かったよ・・・ツッコミどころ満載の昼メロ調なのは否めないけどね(爆)。
このボリュームに、あれは盛り過ぎだろ!!(爆)
そういうワケです(は?
既刊2冊のホニャララっぷりをリカバリするには、この最終話の主役であるイーサン兄ちゃんにかかっているワケなのは分かるんだが・・・もう、余りにコテコテのトッピング山盛りでワロタ!
でも、それが古典芸能ロマンス的で何とも言えん味わいなのが、憎らしいわ・・・思わずウケまくりつつ一気読みよ?!(爆)
まぁ、まだ新刊棚にバリバリ陳列されているので読んでもらうのが一番早いんだが、昔懐かしい白R(また出た。笑)のモーティマーやペニーさんの初期作品とか愛読していた人にはたまらん盛り具合です(笑)。
簡単に言うと、若い頃に悪女に欺かれ、顔に醜い傷を負わされたヒーロー(イーサン)の、復讐と愛の濃ゆいおバカ話なんだが(おいっ)。
たかだか440ページの本に、その傷を負わされたところからはじまるてんこ盛り具合なのだよ!
箇条書きにしても「おいおい、コールさんや。どんだけ盛ればいいんだ?!」と思わずツッコミ必死な展開!(笑)
・運命の女性マデレン(マディ)に出会い、情熱的なひと時を過ごしながら別れる
・秘密組織の任務中に敵にやられて死にかけるイーサン
・マディが、自分の顔に傷をつけた理由となった敵の実の娘と判明
・あれだけ一族にまつわる呪いを既刊2冊で語っておきながら、ここではあっさり過去のものとなっていて、気付けば「家系の為に跡継ぎを」とかいう展開
・敵に復讐すべく、マディの父親の借金を全て裏で牛耳り、敵の女(マディの母)を路頭に放り出した事実を隠してマディと再会
・貧困の為に金持ち老人貴族と結婚しようと観念するマディの縁談を裏で画策して潰すイーサン
・一攫千金玉の輿を狙って、ヤクザまがいの男に借金してまで遠征費用を捻出するという崖っぷちマディとその仲間たち(^^;
・路頭に放り出され、母と共にパリの貧民地区に流れ着き、のちに孤児となったマディの悲惨な過去に衝撃を受けるイーサン
・敵の女が死んだと聞かされ、孤児のマディが自分の復讐の巻き添えで長年の極貧生活を強いられたと知っても彼女を諦めきれないと悩む
・愛人にすればいいと思ってのこのこやってきたのに、疑り深いマディに「結婚か白紙かどっちか」とキッパリ言われ、過去の事情を語らないまま色々ごまかす気満々で結婚を口約束
・過去を隠しているが故に、後ろめたさもありつつも、彼女への思いが抑えられないイーサンに対し、悲惨な育ちから結婚という誓約と安定を望むマディとのいざこざの末にイーサン逆ギレ
・酒場にくり出すも彼女愛しさに沈没したイーサン、自分のやらかした失態に泡をふきまくり、マディを逃すべからず!と急遽結婚へと邁進
・頑張って速攻結婚した矢先に、さっきの酒場でオネイチャン達につけられた口紅の痕跡が発見される!!(ガーンッ)
・・・いえ、これで全部じゃありません(^^;
この後にすんごい、もう読んでるこっちが酸欠になりそうな大クライマックス(ここの過剰なまでの盛りっぷりは、これまでの分がお子様レベルという気もせんでも)が待ってますが、問題はもの箇条書きをこなしたら「残り100ページ!」というとんでもない状況になっていた事です(^^;
しかも、この残り少ない中に、1巻から持ち越した三男コートの妻アナリアの出産シーンまであるってどういう事?!ww
いや、盛ってもらうのはいいんですが、余りに残りページの無さからか、あの大クライマックスが駆け足を通り越して音速レベルで展開しているので、もはや酸欠通り越して溺れそうでした(爆)。
いやぁ・・・しかし・・・まさかそうくるのか!
敵の娘とか、借金絡みとかいうコテコテの古典芸能ロマンス小道具てんこ盛りを久し振りに堪能しました(^^;
それこそ胸焼けレベルまで(爆)。
そして、異様なまでのイーサン兄ちゃんのデレ具合がヤヴぁい!(^^ゞ
己がマディの災難の元凶と分かってなお、彼女の苦悩を思って泣くわ、やせっぽちの彼女を肥らせる事に情熱を注いだり、甘やかす為のあれやこれやも全てハンパない(^^ゞ
そしてヘタレ兄弟の長男はやっぱりヘタレでしたヤッホー!!みたいな(笑)。
そんなヘタレ長男のお相手となるマディは・・・何とも、これは凄いヒロインだな!
踏まれても蹴られても起き上がるお嬢ちゃんとはこの事だな・・・あの展開ならドアマット女まっしぐらの筈なのに、あくまで選択肢を模索しては這い上がる。
最下層の生活を強いられた故に物事を白黒で見ない、正論をぶちかます事もなくひたすら前向き(老成しすぎているという気もするが、ヘタレで後ろ向きなイーサンには丁度いいか。笑)。
なにげに、アニキで高島屋ヒロインだが、それにしても・・・突き抜けたバカップルっぷりだよな・・・この二人(^^ゞゞ
既刊の主人公たちのその後も垣間見れるラストだが、それ以上にこの二人を思うままに書ききったという感がある一冊(配分には若干問題ありだが。笑)。
冗談で先日書いた2巻の感想に、シリーズに対する評価リカバリは最終巻のイーサン兄ちゃんの本にかかっているぞ!などと書いたが、十分にリカバリしましたよ、ええ・・・笑いもあり、もらい泣き
面白かったよ・・・ツッコミどころ満載の昼メロ調なのは否めないけどね(爆)。
オーロラ・ストーンに誘われて (ヴィレッジブックス)
2011年7月30日 新刊レビュー
ジェイン・アン・クレンツのヒストリカル執筆名義、アマンダ・クイックのアーケイン・ソサエティ・シリーズ新刊、読了。
シリーズ愛読者うっしっし、クレンツ読者更にうっしっしの一冊。
アーケイン・ソサエティものとしては、過去編2冊目。
しかし、そこはクレンツが各名義を駆使して書いているこのシリーズの、クロスラインものの醍醐味。
実に読んでいて、現代編(クレンツ名義分)に通じる、もしくはルーツの解説、謎解きめいたエピソードや設定が次々と登場するので、それだけでもう満足しちゃうところだ(笑)。
今回の主役は水晶を操る超能力者リオーナ。
彼女はかつて、母親が所有し、盗まれた不思議なパワーを秘めた水晶「オーロラ・ストーン」を探し、とある屋敷にたどり着いた。
しかし、そこに同じく水晶を探す者が現れた。
彼の名前はサディアス・ウェア。
この催眠術を使う超能力者は、かつてはアーケイン・ソサエティ所有だった水晶オーロラ・ストーンを捜し求めていた。
この偶然の出会いから、二人はオーロラ・ストーンを狙う邪悪な存在から狙われる事になるが・・・。
と、まぁ、よくあるクレンツものの出だしだが、いやはや。
ミもフタもない言い方をするなら、 序盤でいきなり敵の毒ガスにやられたうっかりヒーローだよサディアスってば!(笑ってはイカンのだが、それ以外に言い様がない。笑)
毒ガスから救ったリオーナのDekiっぷり、有能っぷりもクレンツの書くヒロインの典型的パターンなのがまた嬉し。
しかもリオーナ、ワンコ飼い ですってよ!!(この時点でクレンツ愛読者、感涙。笑)
そのワンコがどう見てもオオカミ、しかもたまに ヒーローより有能くさく(爆) (実際、クライマックスで敵の組織サード・サークルに囚われたリオーナを救出するに至り、このワンコのフォッグ、「俺様についてきな!」って勢いでサディアスを彼女の元に導く。かっけーよワンコ様!!爆)って、それでいてサディアスとオス同士の友情(?)なんかもあったりして、ひゃひゃひゃー!!
サディアスの大伯母様のヴィクトリアも、ワンコの遠吠えに言及したりと、今回はワンコ好きツボを尽く押えた感が(笑)。
個人的に大好きなのは、深夜にこっそり行動を起こそうと思っていたサディアスを発見したフォッグが、寝ている飼い主リオーナを起こし、その隣で前足2本を窓枠にちょこんと置いてジーッと窓から家政婦よろしくガン見している場面(笑)。
つうか、ワンコにガン見でバレる隠密行動をとるヒーローって!!(爆)
何度も言うように、クレンツ作品というのはノーラ作品と楽しみ方が似ている。
どっかで見た事あるような設定のキャラクター達が、どっかで読んだような話の展開を達者に乗り切り、オシャレで小気味いいテンポでロマンスとか、家族とか、友情とかの良さをバランスよく味わうのだ。
それをマンネリと呼ぶなら、それでいい。私はそのマンネリさを手堅く心地よい芸風と見なしているから。
でも、そういう点を鑑みなくても、この巻でシリーズ全体を、既存の設定の数々をうまくつないだなぁ、とクレンツの茶目っ気ある達者さに拍手もん。
この作品だと、リオーナの先祖は、アーケイン・ソサエティの中では裏切り者と烙印を押された女妖術師。
ここは現代版ソサエティでいうとレイン(『消せない想い』)と立場は同じ。
そして、サディアスは最初の時点では単なるソサエティの調査員という触れ込みなのに、よくよく聞いたらジョーンズ一族でシルヴェスター・ジョーンズ直系の子孫というのは全くもって、現代版のジェイク(『許される嘘』)そのもの。
それどころか、今回の一冊にて、過去編の1冊目『運命のオーラに包まれて』では疑念で終わっていたものが、確信に代わりました。
ケイレブ・ジョーンズ、まさに現代版のファロンの直系の先祖と断言せずにはいられませんよ?!
ヴィクトリアン時代にファロンが紛れ込んでるのか、と思いましたわケイレブの発言の数々に(笑)。
前作で登場したヤヌスクラブの二人、アダムとピアースもしっかり登場し、過去編のキーとして今回も活躍。
現代編で「夜陰」と呼ばれている敵対組織の原型とも思える組織が、まだ小分割されている様とか(原題はそこからきている。「第三分会」)、現代編ではすっかりお馴染みになったソサエティの縁結びシステム「アーケイン・マッチ」の設立に至ったところとか、ソサエティと切っても切れない調査会社「ジョーンズ&ジョーンズ」がケイレブによって設立された理由とか、とにかくシリーズ愛読者にはこの一冊は全てをつなぐリング的存在として押えてほしいですね。
リオーナもサディアスも大好きだし、ヴィクトリア大伯母様もケイレブも勿論良かったんだが、やっぱり今回のツボはワンコのフォッグだったかも(笑)。
お話としても面白く、特撮チックなクライマックスのリオーナの圧巻の反撃とかワクワクして読みました(ヒーロー到着前にカタつける雄雄しいヒロインで。笑)。
ロマンスも、ここんとこのクレンツ作品の中ではドラマティックなエロさがあってとっても満喫、家族ものとしてもグッジョブ!
いやー。いいもん読んだ!って気分です。
しっかり伏線らしき場面も幾つもまかれていて、今後も楽しみだわ。
早くケイレブの話、読みた~い!!
シリーズ愛読者うっしっし、クレンツ読者更にうっしっしの一冊。
アーケイン・ソサエティものとしては、過去編2冊目。
しかし、そこはクレンツが各名義を駆使して書いているこのシリーズの、クロスラインものの醍醐味。
実に読んでいて、現代編(クレンツ名義分)に通じる、もしくはルーツの解説、謎解きめいたエピソードや設定が次々と登場するので、それだけでもう満足しちゃうところだ(笑)。
今回の主役は水晶を操る超能力者リオーナ。
彼女はかつて、母親が所有し、盗まれた不思議なパワーを秘めた水晶「オーロラ・ストーン」を探し、とある屋敷にたどり着いた。
しかし、そこに同じく水晶を探す者が現れた。
彼の名前はサディアス・ウェア。
この催眠術を使う超能力者は、かつてはアーケイン・ソサエティ所有だった水晶オーロラ・ストーンを捜し求めていた。
この偶然の出会いから、二人はオーロラ・ストーンを狙う邪悪な存在から狙われる事になるが・・・。
と、まぁ、よくあるクレンツものの出だしだが、いやはや。
ミもフタもない言い方をするなら、 序盤でいきなり敵の毒ガスにやられたうっかりヒーローだよサディアスってば!(笑ってはイカンのだが、それ以外に言い様がない。笑)
毒ガスから救ったリオーナのDekiっぷり、有能っぷりもクレンツの書くヒロインの典型的パターンなのがまた嬉し。
しかもリオーナ、ワンコ飼い ですってよ!!(この時点でクレンツ愛読者、感涙。笑)
そのワンコがどう見てもオオカミ、しかもたまに ヒーローより有能くさく(爆) (実際、クライマックスで敵の組織サード・サークルに囚われたリオーナを救出するに至り、このワンコのフォッグ、「俺様についてきな!」って勢いでサディアスを彼女の元に導く。かっけーよワンコ様!!爆)って、それでいてサディアスとオス同士の友情(?)なんかもあったりして、ひゃひゃひゃー!!
サディアスの大伯母様のヴィクトリアも、ワンコの遠吠えに言及したりと、今回はワンコ好きツボを尽く押えた感が(笑)。
個人的に大好きなのは、深夜にこっそり行動を起こそうと思っていたサディアスを発見したフォッグが、寝ている飼い主リオーナを起こし、その隣で前足2本を窓枠にちょこんと置いてジーッと窓から家政婦よろしくガン見している場面(笑)。
つうか、ワンコにガン見でバレる隠密行動をとるヒーローって!!(爆)
何度も言うように、クレンツ作品というのはノーラ作品と楽しみ方が似ている。
どっかで見た事あるような設定のキャラクター達が、どっかで読んだような話の展開を達者に乗り切り、オシャレで小気味いいテンポでロマンスとか、家族とか、友情とかの良さをバランスよく味わうのだ。
それをマンネリと呼ぶなら、それでいい。私はそのマンネリさを手堅く心地よい芸風と見なしているから。
でも、そういう点を鑑みなくても、この巻でシリーズ全体を、既存の設定の数々をうまくつないだなぁ、とクレンツの茶目っ気ある達者さに拍手もん。
この作品だと、リオーナの先祖は、アーケイン・ソサエティの中では裏切り者と烙印を押された女妖術師。
ここは現代版ソサエティでいうとレイン(『消せない想い』)と立場は同じ。
そして、サディアスは最初の時点では単なるソサエティの調査員という触れ込みなのに、よくよく聞いたらジョーンズ一族でシルヴェスター・ジョーンズ直系の子孫というのは全くもって、現代版のジェイク(『許される嘘』)そのもの。
それどころか、今回の一冊にて、過去編の1冊目『運命のオーラに包まれて』では疑念で終わっていたものが、確信に代わりました。
ケイレブ・ジョーンズ、まさに現代版のファロンの直系の先祖と断言せずにはいられませんよ?!
ヴィクトリアン時代にファロンが紛れ込んでるのか、と思いましたわケイレブの発言の数々に(笑)。
前作で登場したヤヌスクラブの二人、アダムとピアースもしっかり登場し、過去編のキーとして今回も活躍。
現代編で「夜陰」と呼ばれている敵対組織の原型とも思える組織が、まだ小分割されている様とか(原題はそこからきている。「第三分会」)、現代編ではすっかりお馴染みになったソサエティの縁結びシステム「アーケイン・マッチ」の設立に至ったところとか、ソサエティと切っても切れない調査会社「ジョーンズ&ジョーンズ」がケイレブによって設立された理由とか、とにかくシリーズ愛読者にはこの一冊は全てをつなぐリング的存在として押えてほしいですね。
リオーナもサディアスも大好きだし、ヴィクトリア大伯母様もケイレブも勿論良かったんだが、やっぱり今回のツボはワンコのフォッグだったかも(笑)。
お話としても面白く、特撮チックなクライマックスのリオーナの圧巻の反撃とかワクワクして読みました(ヒーロー到着前にカタつける雄雄しいヒロインで。笑)。
ロマンスも、ここんとこのクレンツ作品の中ではドラマティックなエロさがあってとっても満喫、家族ものとしてもグッジョブ!
いやー。いいもん読んだ!って気分です。
しっかり伏線らしき場面も幾つもまかれていて、今後も楽しみだわ。
早くケイレブの話、読みた~い!!
かりそめの蜜月 (ライムブックス)
2011年7月25日 新刊レビュー
この前、京都のハーレクイン茶話会の後にお友達の皆さんとお茶していた時に、この本もここにあげてないという話になりました(笑)。
思い出した理由が、3冊目買ったけど、2冊目が購入理由じゃないYO(爆)という話の流れだったという(オイオイ)。
そんなこんなで、クレスリー・コールのマッカリック家トリロジー2冊目、読了(してたよ)。
三部作随一の盛り下げ役バンザイ(爆)。
え?
いきなりそれかい、って?!
だってさー。
理由はご想像通りかと思いますが。ええ、ヒロインです。
ヒロインのジェーン・ウェイランドです。
冒頭から序盤、読みながらずーっと「何、この スイーツ女 ?!」ってカンジでした。
切ない片思いとか、無垢なお嬢さんとか、そういったコテコテのものばかりを求めていたワケじゃないけど・・・この自己チュー完結型なアラサー女に、一体何を期待しろと?!(笑)
頭の回転が速いように言われているけど、その言動は正にスイーツ!!
打算的に結婚を考えている件はよく出来てはいるが、それを構築するに至る言動がその年齢とは相容れないぐらいいちいち阿呆、あ、いや。頭悪い、違った・・・まぁ、いい(捨てるな。笑)。
幼稚とまでは言わないけど、好きにすれば?!って気になって読んでたよ。
親戚一同と徒党を組んで、傍若無人なゴシップレディっぷりを前面に押し出して、暗殺者という裏の顔を持つヒーローのヒューとの対比を狙ったのかは知りませんが、やりすぎ。
ヒーローのヒューが暗殺者になった件も、何かイマイチ動機付けが弱い気がするが、それはまだマシか。
例の『運命の書』の呪い云々よりも、ヒューがジェーンを崇め奉る様の方がよほどタチ悪い呪いに思えたりするのは私が歪んだ読者だからか?(^^;
ジェーンの命を守る為に、と契約結婚してから復讐に燃える元仲間の暗殺者から逃亡・・・逃亡?!
そりゃ知らなかった。
新刊帯の「命がけの愛の逃避行」という凄い詐欺まがいの煽り文句に、飲んでたコーヒー吹くかと思ったレヴェル(爆)。
実際、読んでもらえば分かるが、どう読んでもコート(1巻の主役。ヒューの弟)の持ち家(あばら家)のリフォームがてら、温泉旅行の趣すら(^^;;
山奥の閉鎖空間で、二人だけの世界でロマンス話を進めたいというのは分かるんだが、いかんせん暗殺者が笑えるぐらいあっさり追跡してきてるのに、何て安直な!という(笑)。
それならいっそ、我侭なお嬢様を過酷な逃避行の旅の相棒にし、極限状態でロマンスを進めた方が設定的に説得力があったかと。
ロマンス小説としてその部分だけを抜き出して読んだとしても、キャラクターそのものが余り魅力的でないので、盛り上がりに欠けるところ、設定に穴だらけなのでどうしていいのか(笑)。
寸止めなら何でもいい、というワケではないというのを思い知った気も(爆)。
一番盛り上がったのは・・・おーっと。
うっかりボンヤリしていたイーサン兄ちゃんが元仲間の暗殺者にうっかりやられた場面かもしれんぞ(^^;
改心したヒューがジェーンを迎えに行くクライマックスも、感動的にならんとイカンだろうに、スイーツ2号、スイーツ3号といった従妹たちに囲まれて、ジェーンが為になる 阿呆 話しているとこに、気の毒にアウェイ感全開で飛び込んだ哀れなヒューという図式に見えてしまった(爆)。
オチもよく分からなくて、無理くり納めたっぽいんですけど・・・いや。実際、ここに関してはジェーンの意見ってすごく的確なんだよね。
面識ないヒューの義理の妹(1冊目のヒロインであるアナリア)が妊娠したからって、それで全て丸く収まるって言われてもどうしろと?!となるわ、本当に。
そこまでの時間とか、葛藤とか、苦悩とかはどうしろと?!と。
何だか解せないなぁ、と悶々としたものが(^^ゞ
そんなこんなで、1冊目が平均点よりやや下、といったところ、2冊目も同様、いや。むしろその下にポジショニングされてしまい、残念うぃる(^^;
こうなったら、3冊目、ラストのイーサン兄ちゃんにこのシリーズの総評価起死回生大逆転を狙ってもらって・・・って、すんごいプレッシャーだな、兄ちゃん!!(爆)
頑張れ、兄ちゃん!!(爆) > ラスト主役に丸投げかいっ!!ww
思い出した理由が、3冊目買ったけど、2冊目が購入理由じゃないYO(爆)という話の流れだったという(オイオイ)。
そんなこんなで、クレスリー・コールのマッカリック家トリロジー2冊目、読了(してたよ)。
三部作随一の盛り下げ役バンザイ(爆)。
え?
いきなりそれかい、って?!
だってさー。
理由はご想像通りかと思いますが。ええ、ヒロインです。
ヒロインのジェーン・ウェイランドです。
冒頭から序盤、読みながらずーっと「何、この スイーツ女 ?!」ってカンジでした。
切ない片思いとか、無垢なお嬢さんとか、そういったコテコテのものばかりを求めていたワケじゃないけど・・・この自己チュー完結型なアラサー女に、一体何を期待しろと?!(笑)
頭の回転が速いように言われているけど、その言動は正にスイーツ!!
打算的に結婚を考えている件はよく出来てはいるが、それを構築するに至る言動がその年齢とは相容れないぐらいいちいち阿呆、あ、いや。頭悪い、違った・・・まぁ、いい(捨てるな。笑)。
幼稚とまでは言わないけど、好きにすれば?!って気になって読んでたよ。
親戚一同と徒党を組んで、傍若無人なゴシップレディっぷりを前面に押し出して、暗殺者という裏の顔を持つヒーローのヒューとの対比を狙ったのかは知りませんが、やりすぎ。
ヒーローのヒューが暗殺者になった件も、何かイマイチ動機付けが弱い気がするが、それはまだマシか。
例の『運命の書』の呪い云々よりも、ヒューがジェーンを崇め奉る様の方がよほどタチ悪い呪いに思えたりするのは私が歪んだ読者だからか?(^^;
ジェーンの命を守る為に、と契約結婚してから復讐に燃える元仲間の暗殺者から逃亡・・・逃亡?!
そりゃ知らなかった。
新刊帯の「命がけの愛の逃避行」という凄い詐欺まがいの煽り文句に、飲んでたコーヒー吹くかと思ったレヴェル(爆)。
実際、読んでもらえば分かるが、どう読んでもコート(1巻の主役。ヒューの弟)の持ち家(あばら家)のリフォームがてら、温泉旅行の趣すら(^^;;
山奥の閉鎖空間で、二人だけの世界でロマンス話を進めたいというのは分かるんだが、いかんせん暗殺者が笑えるぐらいあっさり追跡してきてるのに、何て安直な!という(笑)。
それならいっそ、我侭なお嬢様を過酷な逃避行の旅の相棒にし、極限状態でロマンスを進めた方が設定的に説得力があったかと。
ロマンス小説としてその部分だけを抜き出して読んだとしても、キャラクターそのものが余り魅力的でないので、盛り上がりに欠けるところ、設定に穴だらけなのでどうしていいのか(笑)。
寸止めなら何でもいい、というワケではないというのを思い知った気も(爆)。
一番盛り上がったのは・・・おーっと。
うっかりボンヤリしていたイーサン兄ちゃんが元仲間の暗殺者にうっかりやられた場面かもしれんぞ(^^;
改心したヒューがジェーンを迎えに行くクライマックスも、感動的にならんとイカンだろうに、スイーツ2号、スイーツ3号といった従妹たちに囲まれて、ジェーンが為になる
オチもよく分からなくて、無理くり納めたっぽいんですけど・・・いや。実際、ここに関してはジェーンの意見ってすごく的確なんだよね。
面識ないヒューの義理の妹(1冊目のヒロインであるアナリア)が妊娠したからって、それで全て丸く収まるって言われてもどうしろと?!となるわ、本当に。
そこまでの時間とか、葛藤とか、苦悩とかはどうしろと?!と。
何だか解せないなぁ、と悶々としたものが(^^ゞ
そんなこんなで、1冊目が平均点よりやや下、といったところ、2冊目も同様、いや。むしろその下にポジショニングされてしまい、残念うぃる(^^;
こうなったら、3冊目、ラストのイーサン兄ちゃんにこのシリーズの総評価起死回生大逆転を狙ってもらって・・・って、すんごいプレッシャーだな、兄ちゃん!!(爆)
頑張れ、兄ちゃん!!(爆) > ラスト主役に丸投げかいっ!!ww
夜の彼方につづく道 (ヴィレッジブックス)
2011年7月23日 新刊レビュー
思えば、全仏テニスから全英テニス、AKB48の総選挙にアルバム、PVコレクション発売、コパに女子W杯と結局はサッカーオフシーズンになってもある意味休みナシ!(笑)
テレビ前で体力と時間を消耗、結果、読んでいる本で、ここに載せずにそのまま忘れそうになっている本達が目の前に・・・orz
そんな中のこちら、ロリさんのヴィジテーション・シリーズ。
双子兄のブルース兄ちゃん(職業・牧師)のターンの巻。
予想以上の兄ちゃんのステキ男子っぷりに、最初から最後まで胸熱!!
前作にて、双子弟ブライアンが運命の女性フェイと出会ってめでたく年貢を納めたのを見て、兄ちゃんのしんみりモードがラストでした。
いやー、あれからどうなるかと思いきや、何か既に原題が全てを物語っているというか(あれですよ。メグ・ライアンの出世作品のパロディまんま。最初見て吹いた。笑)。
彼が出会ったのが、人生やりなおしを決意し、ヴィジテーションの街を目指す元娼婦のシン。
強引に真逆の設定キャラクターを持ってくるのはちょっと安易だと思ったんですが、そこはやっぱりロリさんで読ませるんだよなー。
その年齢でイバラな人生を歩んできたシンの根深い人間不信、特に男性不信っぷりにどうブルース兄ちゃんが挑むのかというのを上手く描いてます。
特に、シンという人物を置いて、ブルース自身も自分を見つめなおすきっかけとなるとかいうのを、信心と微妙に絡めたりするあたり。
決してシンに無理強いはせずに、でも迫るところは迫ったり、そしてそれを反省したりして、とにかく乙女の如くくるくるといろんな表情を見せるんだ、これが(笑)。
途中からは、シンが押せ押せになってきてどっちが達者なんだ?!って勢いになってくるけど、キャラ強烈な設定のシンを、あのブルースの終始まったり感で煙にまく、と言ったら変だが実際そんなカンジなのだ。
それでも、どっちも達観していて、それでいて不器用。
これがまたロリさんお得意の、ボーイ・ミーツ・ガールものエリアに引き込んでの展開なんだけど・・・まぁ、それの舞台がヴィジテーションゆえに変人、いや。個性的キャラクターばかりが周囲にいて、あーんな事やらこーんな事に(^^;
もっとも、リミッター解除の兄ちゃんのあの明るいエッチっぷりは弟を超越していたくさいが(爆)。
今回の話は、シンをヴィジテーションという街に導くに至って、かの謎の不思議くん(笑)ジェイミーとの不可思議な縁という禁じ手を使ったというのが、ロリさんがこの一連のシリーズの幕引きらしきものを考えたのが読者にもよく分かる。
だからこそ、総力戦序章という印象すらしていた。
実際、シンを付け狙う人物についての対策を、ジェイミーだけでなくかなり早い段階でヴィジテーションの男どもに情報開示してチーム・ヴィジテーション状態(^^;
(もっともジョーの尾行は若干残念度が。笑)
ロマンス面はラブラブラーブラブながら、ピュア優先でもんぞりうつぐらいのガチ寸止め!(爆)
あの寸止め萌え萌えっぷりだけでも、ブルース兄ちゃんリスペクト!(笑)
脇役もヴィジテーションの皆さん勢揃いに近く、それぞれをなるほど、というところに配置して話を進めて、シンを周囲から固めていってたという(^^;
楽しく読めて、きゅんきゅんして、でもって一連のシリーズに沿った話にしたというところで勿論の良作。
さて。ここまできて、残るはあと2冊。
今回でもう予告を通り越して、序章入っちゃった?!な、保安官代理スコットとアリックス・ウィンストンが次(笑)。
というか、こんな後にくるとは想定外だよ、ってぐらいだなオイ(^^ゞ
ラストを飾るジェイミーくんにたどり着くまで、引き続きヴィジテーション・ワールドを楽しみたいと思います♪
テレビ前で体力と時間を消耗、結果、読んでいる本で、ここに載せずにそのまま忘れそうになっている本達が目の前に・・・orz
そんな中のこちら、ロリさんのヴィジテーション・シリーズ。
双子兄のブルース兄ちゃん(職業・牧師)のターンの巻。
予想以上の兄ちゃんのステキ男子っぷりに、最初から最後まで胸熱!!
前作にて、双子弟ブライアンが運命の女性フェイと出会ってめでたく年貢を納めたのを見て、兄ちゃんのしんみりモードがラストでした。
いやー、あれからどうなるかと思いきや、何か既に原題が全てを物語っているというか(あれですよ。メグ・ライアンの出世作品のパロディまんま。最初見て吹いた。笑)。
彼が出会ったのが、人生やりなおしを決意し、ヴィジテーションの街を目指す元娼婦のシン。
強引に真逆の設定キャラクターを持ってくるのはちょっと安易だと思ったんですが、そこはやっぱりロリさんで読ませるんだよなー。
その年齢でイバラな人生を歩んできたシンの根深い人間不信、特に男性不信っぷりにどうブルース兄ちゃんが挑むのかというのを上手く描いてます。
特に、シンという人物を置いて、ブルース自身も自分を見つめなおすきっかけとなるとかいうのを、信心と微妙に絡めたりするあたり。
決してシンに無理強いはせずに、でも迫るところは迫ったり、そしてそれを反省したりして、とにかく乙女の如くくるくるといろんな表情を見せるんだ、これが(笑)。
途中からは、シンが押せ押せになってきてどっちが達者なんだ?!って勢いになってくるけど、キャラ強烈な設定のシンを、あのブルースの終始まったり感で煙にまく、と言ったら変だが実際そんなカンジなのだ。
それでも、どっちも達観していて、それでいて不器用。
これがまたロリさんお得意の、ボーイ・ミーツ・ガールものエリアに引き込んでの展開なんだけど・・・まぁ、それの舞台がヴィジテーションゆえに変人、いや。個性的キャラクターばかりが周囲にいて、あーんな事やらこーんな事に(^^;
もっとも、リミッター解除の兄ちゃんのあの明るいエッチっぷりは弟を超越していたくさいが(爆)。
今回の話は、シンをヴィジテーションという街に導くに至って、かの謎の不思議くん(笑)ジェイミーとの不可思議な縁という禁じ手を使ったというのが、ロリさんがこの一連のシリーズの幕引きらしきものを考えたのが読者にもよく分かる。
だからこそ、総力戦序章という印象すらしていた。
実際、シンを付け狙う人物についての対策を、ジェイミーだけでなくかなり早い段階でヴィジテーションの男どもに情報開示してチーム・ヴィジテーション状態(^^;
(もっともジョーの尾行は若干残念度が。笑)
ロマンス面はラブラブラーブラブながら、ピュア優先でもんぞりうつぐらいのガチ寸止め!(爆)
あの寸止め萌え萌えっぷりだけでも、ブルース兄ちゃんリスペクト!(笑)
脇役もヴィジテーションの皆さん勢揃いに近く、それぞれをなるほど、というところに配置して話を進めて、シンを周囲から固めていってたという(^^;
楽しく読めて、きゅんきゅんして、でもって一連のシリーズに沿った話にしたというところで勿論の良作。
さて。ここまできて、残るはあと2冊。
今回でもう予告を通り越して、序章入っちゃった?!な、保安官代理スコットとアリックス・ウィンストンが次(笑)。
というか、こんな後にくるとは想定外だよ、ってぐらいだなオイ(^^ゞ
ラストを飾るジェイミーくんにたどり着くまで、引き続きヴィジテーション・ワールドを楽しみたいと思います♪
紳士を射止めるための10の教え (ラズベリーブックス)
2011年7月12日 新刊レビュー
サラ・マクリーンのLove by Numbersシリーズ2冊目読了~。
きゅんきゅん炸裂、大満足(#・ω・#)
いやー。
2冊目のヒーローが、1冊目のヒーローのラルストン侯爵ガブリエルの双子の弟ニックというから、どんな内容かと思いきや・・・どうしよう。
ことの萌えツボそのまんま!
どんだけ 災難ホイホイ体質 なのーっ!(笑)
予想以上にニックが真面目というか、ほんわかさんだったのが意外だったというか。顔に傷を負って以降、厭世家になりそうな設定の中、隠遁もせずに女性断ちしてマイペースに生活している好青年(?)だったというか。
ここんとこ読んだロマンス本に、あのまったり具合はなかなかなかったかと(^^ゞ
そんな彼が、うっかり婦人雑誌の特集記事「射止めたい紳士リスト」に名指しされてしまったのが運のツキ(^^;
侯爵の弟で次男、肩書きは古代遺跡研究家だが、イケメンで個人としても資産家のニックの元に怒涛のように攻め込んでくる未婚女性、令嬢を抱えるママン達との死闘(爆)にウンザリし、ロンドンから逃げるべさ~と思っていた矢先、やってきたのが1巻にも登場したレイトン公爵サイモン。
友人である彼は、行方不明となっている彼の妹を探してほしいと依頼してきたのだ。かつて、その探索能力で名を馳せた追跡人だったニックに。
さて、そのニックが親友ロックと公爵家の令嬢を探す旅に出てたどり着いた先はヨークシャー。
令嬢の足取りがそこで途絶え、さて、ここで調査を・・・と思ったところ、暴れ馬に轢かれそうになった女性を助ける事に。
彼女の名前はイザベル。
ロンドンで悪名高き「ろくでなし伯爵」レディック伯爵の令嬢にて、伯爵亡き後は現伯爵の姉として屋敷を切り盛りしている頑張り屋。
ニックの名前は、屋敷に住まう「同居人たち」から雑誌の件を聞かされていたが、彼女は父親亡き後の困窮具合を打破すべく、自宅にある彫刻コレクションの鑑定を依頼する相手を探していたのだが・・・。
個性的なキャラクターを絶妙に配するマクリーンの作品だけあって、冒頭からグイグイ引き込まれる作り。
特に困っている女性を見ると助けずにはいられない優しいニックが、てんこ盛り問題を抱え込んでいるイザベルを放ってはおける筈もなく、そこに本来ニックがヨークシャーの田舎までやってきた理由の公爵令嬢探索が絡んでややこしい事に。
本当にニックがいい人で、ろくでなしの父親のせいで男性不審に陥っているイザベルでなくても癒されるんだ、これが。
ただ、やっぱりニックも女性によって傷ついた過去を持つので、そこはぎこちなく不器用なやりとりも多い。でも、そのもどかしさが、またきゅんきゅんなのよ!
あ、前作同様にホットでエロなところはガチで、今回は彫刻を絡めての見事なまでの芸術的でステキ描写の数々。寸止めはお約束でっ(笑)。
二人の結婚に至るまでの紆余曲折が長くて、結婚してからがあっという間すぎたという気もしないでもないが(笑)。
でも、どんだけマメで尽す男なんだニック!
時にはホロリとなるような、昔、よく読んだリリカルなロマンスにあるような心情を洩らし、反面、メロメロで丸ごと難しい気性のイザベルを愛するなんてDekiよ、Dekiっ!!
しかも、問題を抱えているイザベルの屋敷の住人丸ごとバチコイ!
その上のとどめがメガネ美形!(鑑定作業の際にニックはメガネかけるんだが、イザベルがその姿をこっそり見て己のメガネ萌え属性を自覚し、吐露する場面は秀逸よ?!笑)
これを惚れずしてどうするよマジ!!
そんなこんなで、とってもニックに萌えまくり、親友のロックにきゅんきゅんし、あっという間に一気読みの一冊。
件の雑誌記事を非常に上手に絡めて、既出のキャラクターも美味しく絡めての満足の出来で、1冊目と甲乙付け難し(個人的には、ヒーローならこっち、ヒロインなら一冊目のカリーかな)。
この巻でも、あえて負のイメージを勝たせた「あの人」が次回のヒーローとなるって事は、ますます展開予想がつかないな。いい意味で。
ヒロインが、ラルストン侯爵の異父妹ジュリアーナとくればなおさら。
今から楽しみすぎるわ~。翻訳も決まってるし、本当に楽しみ!
きゅんきゅん炸裂、大満足(#・ω・#)
いやー。
2冊目のヒーローが、1冊目のヒーローのラルストン侯爵ガブリエルの双子の弟ニックというから、どんな内容かと思いきや・・・どうしよう。
ことの萌えツボそのまんま!
どんだけ 災難ホイホイ体質 なのーっ!(笑)
予想以上にニックが真面目というか、ほんわかさんだったのが意外だったというか。顔に傷を負って以降、厭世家になりそうな設定の中、隠遁もせずに女性断ちしてマイペースに生活している好青年(?)だったというか。
ここんとこ読んだロマンス本に、あのまったり具合はなかなかなかったかと(^^ゞ
そんな彼が、うっかり婦人雑誌の特集記事「射止めたい紳士リスト」に名指しされてしまったのが運のツキ(^^;
侯爵の弟で次男、肩書きは古代遺跡研究家だが、イケメンで個人としても資産家のニックの元に怒涛のように攻め込んでくる未婚女性、令嬢を抱えるママン達との死闘(爆)にウンザリし、ロンドンから逃げるべさ~と思っていた矢先、やってきたのが1巻にも登場したレイトン公爵サイモン。
友人である彼は、行方不明となっている彼の妹を探してほしいと依頼してきたのだ。かつて、その探索能力で名を馳せた追跡人だったニックに。
さて、そのニックが親友ロックと公爵家の令嬢を探す旅に出てたどり着いた先はヨークシャー。
令嬢の足取りがそこで途絶え、さて、ここで調査を・・・と思ったところ、暴れ馬に轢かれそうになった女性を助ける事に。
彼女の名前はイザベル。
ロンドンで悪名高き「ろくでなし伯爵」レディック伯爵の令嬢にて、伯爵亡き後は現伯爵の姉として屋敷を切り盛りしている頑張り屋。
ニックの名前は、屋敷に住まう「同居人たち」から雑誌の件を聞かされていたが、彼女は父親亡き後の困窮具合を打破すべく、自宅にある彫刻コレクションの鑑定を依頼する相手を探していたのだが・・・。
個性的なキャラクターを絶妙に配するマクリーンの作品だけあって、冒頭からグイグイ引き込まれる作り。
特に困っている女性を見ると助けずにはいられない優しいニックが、てんこ盛り問題を抱え込んでいるイザベルを放ってはおける筈もなく、そこに本来ニックがヨークシャーの田舎までやってきた理由の公爵令嬢探索が絡んでややこしい事に。
本当にニックがいい人で、ろくでなしの父親のせいで男性不審に陥っているイザベルでなくても癒されるんだ、これが。
ただ、やっぱりニックも女性によって傷ついた過去を持つので、そこはぎこちなく不器用なやりとりも多い。でも、そのもどかしさが、またきゅんきゅんなのよ!
あ、前作同様にホットでエロなところはガチで、今回は彫刻を絡めての見事なまでの芸術的でステキ描写の数々。寸止めはお約束でっ(笑)。
二人の結婚に至るまでの紆余曲折が長くて、結婚してからがあっという間すぎたという気もしないでもないが(笑)。
でも、どんだけマメで尽す男なんだニック!
時にはホロリとなるような、昔、よく読んだリリカルなロマンスにあるような心情を洩らし、反面、メロメロで丸ごと難しい気性のイザベルを愛するなんてDekiよ、Dekiっ!!
しかも、問題を抱えているイザベルの屋敷の住人丸ごとバチコイ!
その上のとどめがメガネ美形!(鑑定作業の際にニックはメガネかけるんだが、イザベルがその姿をこっそり見て己のメガネ萌え属性を自覚し、吐露する場面は秀逸よ?!笑)
これを惚れずしてどうするよマジ!!
そんなこんなで、とってもニックに萌えまくり、親友のロックにきゅんきゅんし、あっという間に一気読みの一冊。
件の雑誌記事を非常に上手に絡めて、既出のキャラクターも美味しく絡めての満足の出来で、1冊目と甲乙付け難し(個人的には、ヒーローならこっち、ヒロインなら一冊目のカリーかな)。
この巻でも、あえて負のイメージを勝たせた「あの人」が次回のヒーローとなるって事は、ますます展開予想がつかないな。いい意味で。
ヒロインが、ラルストン侯爵の異父妹ジュリアーナとくればなおさら。
今から楽しみすぎるわ~。翻訳も決まってるし、本当に楽しみ!
アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う (英国パラソル奇譚)
2011年7月9日 新刊レビュー
ゲイル・キャリガーの英国パラソル奇譚2巻、読了。
古典かっ!(「長谷部かっ」の口調でどぞ。笑)
いや、まぁ、内容は読んでもらうとして(おい)。
だって、正直この2巻が出て、読了し1巻に戻り、また2巻・・・と、エンドレス再読しまくっていて、他の本を読もうという気すらなくなっているんで、どうしていいのか分からん以上にどう書いていいのか!(居直りかっ。爆)
普通のSF読者とか、FT読者はともかく、ここで翻訳ロマンス読者があのラストシーンを読んで「白R(※ ハーレクインロマンスの初期作品を一部ファンはこう呼ぶ。表紙が白ベースのデザインだから。あと「R」というのはハーレクインロマンスを示す記号。これがイマージュなら「I」となる)かっ!!」とツッコミしている姿が想像に難くありません(笑)。
だってアナタ、俺の子供じゃない! なんて展開、白Rど真ん中じゃあーりませんかっ!!
もうね、読んだ瞬間に魂が震えたよ?! > ことの@アホすぐる
そこらへんに、古典芸能的翻訳ロマンススキルが妙に活きてしまってどうなのよワタシ、みたいなところでしょうか。
全5巻から逆算すると、ここでそのターンをもってくる時点で、キャリガーがこの衝撃の事実を、呼び水的ファクターとしてとらえているのが分かるんですが、そう読む読者がどこまでいるのか(^^ゞ
いやはや。
1巻がロマンスを、ラブイチャ重視していたとしたら、この巻は何とスチームパンクへの傾倒を惜しみなくさらけ出している事か。
いや、ラブイチャも惜しみないんだがね(笑)。
そんな傾倒っぷりを具現しているキャラクターが今回から登場しましたしね。
女性発明家マダム・ルフォー。
実にいい。いいよ、男装のマッド・サイエンティストなマダム!
もうね、マダムの作る小道具がいちいちイアン・フレミングの洗礼を幼少の頃に浴びた身にはたまらんスマッシュ!!(笑)
アレクシアのパラソルなんてもうアナタ、ドラえもんの四次元ポケットばりにエライ事に!(注文した旦那も旦那だが、よくもまぁ、それを具現出来るもんだ、と感心しきり)
それ以上に、マダムのおフランス~♪なカンジが、そういう意味も込めて三倍増しナイス(笑)。
あのアケルダマ卿に、アレクシア以外でへんてこりんな呼び名をされる人物が増えようとは(爆)。
今回は舞台がスコットランド、アレクシアの旦那であるマコン卿コナルの故郷となるんだが、コナルの過去と共に、アレクシアの出生も絡んだ「魂なき者」たるものの起源、根源のようなものを突き詰める旅の始まりのように思えた。
それは、アレクシアの死んだ父親を知る人物が、昼間族以外に異界族に一人、また一人と増えていっている事でも分かる。
最初の時点で動かさざる現実として尽き付けられた「魂なき者」という存在だが、読者どころかアレクシア本人すらも深く理解出来ていないのだ。
これから先、生前は旅人だった父親同様に、アレクシアが自分のルーツを探す為に旅に出るのが必然とはいえど、それに対してあのファクター。
やはり、古典ロマンスだろ!(えっへん)
曲がった事が嫌いで、規律を重んじるコナルが、かの件の謎が解明されて嫁さんに懇願土下座的展開(爆)になるかどうかは、この先、ええ、この先の話。
マダム以外にも、新しく登場したウールジーのガンマであるチャニング少佐、コナルの直系の子孫シドヒーク、そしてコナルの元いたキングエア人狼団のメンバー、そして既出のキャラクターも、この巻でかなり動きがあったりしてこれからが期待である。
特に奇妙奇天烈帽子ファッション番長アイヴィ、コナルの従者にて役者のタンステルと駆け落ちしちゃったもんだから・・・というか、もう既にネタバレしちゃっている気もするけど。女優デビューって(実に違和感ナッシング!普段の言動がもう女優ばり。笑)。
マダム・ルフォーの登場により、アレクシアのアイデンティティーの解析に加速は必死。だからこそ、この巻の、あの事件は必要だった。
ほろ苦く、そして上手い。引きの上手さとか異常。ドキドキもんだ。
さて。翻訳の続きが出るかどうかを質問し、回答明言させるには、相手が悪い。
なにせ 早川書房 だ(笑) > そこっ。笑うところじゃないし!!
とりあえず、待てない以上にハヤカワのこれまでの行状から鑑みて信用出来ないので原書で3巻と4巻買いました(は?
このままだと、多分、彼岸キャンプ目前ですキケーン!!( ̄▽ ̄;)
古典かっ!(「長谷部かっ」の口調でどぞ。笑)
いや、まぁ、内容は読んでもらうとして(おい)。
だって、正直この2巻が出て、読了し1巻に戻り、また2巻・・・と、エンドレス再読しまくっていて、他の本を読もうという気すらなくなっているんで、どうしていいのか分からん以上にどう書いていいのか!(居直りかっ。爆)
普通のSF読者とか、FT読者はともかく、ここで翻訳ロマンス読者があのラストシーンを読んで「白R(※ ハーレクインロマンスの初期作品を一部ファンはこう呼ぶ。表紙が白ベースのデザインだから。あと「R」というのはハーレクインロマンスを示す記号。これがイマージュなら「I」となる)かっ!!」とツッコミしている姿が想像に難くありません(笑)。
だってアナタ、俺の子供じゃない! なんて展開、白Rど真ん中じゃあーりませんかっ!!
もうね、読んだ瞬間に魂が震えたよ?! > ことの@アホすぐる
そこらへんに、古典芸能的翻訳ロマンススキルが妙に活きてしまってどうなのよワタシ、みたいなところでしょうか。
全5巻から逆算すると、ここでそのターンをもってくる時点で、キャリガーがこの衝撃の事実を、呼び水的ファクターとしてとらえているのが分かるんですが、そう読む読者がどこまでいるのか(^^ゞ
いやはや。
1巻がロマンスを、ラブイチャ重視していたとしたら、この巻は何とスチームパンクへの傾倒を惜しみなくさらけ出している事か。
いや、ラブイチャも惜しみないんだがね(笑)。
そんな傾倒っぷりを具現しているキャラクターが今回から登場しましたしね。
女性発明家マダム・ルフォー。
実にいい。いいよ、男装のマッド・サイエンティストなマダム!
もうね、マダムの作る小道具がいちいちイアン・フレミングの洗礼を幼少の頃に浴びた身にはたまらんスマッシュ!!(笑)
アレクシアのパラソルなんてもうアナタ、ドラえもんの四次元ポケットばりにエライ事に!(注文した旦那も旦那だが、よくもまぁ、それを具現出来るもんだ、と感心しきり)
それ以上に、マダムのおフランス~♪なカンジが、そういう意味も込めて三倍増しナイス(笑)。
あのアケルダマ卿に、アレクシア以外でへんてこりんな呼び名をされる人物が増えようとは(爆)。
今回は舞台がスコットランド、アレクシアの旦那であるマコン卿コナルの故郷となるんだが、コナルの過去と共に、アレクシアの出生も絡んだ「魂なき者」たるものの起源、根源のようなものを突き詰める旅の始まりのように思えた。
それは、アレクシアの死んだ父親を知る人物が、昼間族以外に異界族に一人、また一人と増えていっている事でも分かる。
最初の時点で動かさざる現実として尽き付けられた「魂なき者」という存在だが、読者どころかアレクシア本人すらも深く理解出来ていないのだ。
これから先、生前は旅人だった父親同様に、アレクシアが自分のルーツを探す為に旅に出るのが必然とはいえど、それに対してあのファクター。
やはり、古典ロマンスだろ!(えっへん)
曲がった事が嫌いで、規律を重んじるコナルが、かの件の謎が解明されて嫁さんに懇願土下座的展開(爆)になるかどうかは、この先、ええ、この先の話。
マダム以外にも、新しく登場したウールジーのガンマであるチャニング少佐、コナルの直系の子孫シドヒーク、そしてコナルの元いたキングエア人狼団のメンバー、そして既出のキャラクターも、この巻でかなり動きがあったりしてこれからが期待である。
特に奇妙奇天烈帽子ファッション番長アイヴィ、コナルの従者にて役者のタンステルと駆け落ちしちゃったもんだから・・・というか、もう既にネタバレしちゃっている気もするけど。女優デビューって(実に違和感ナッシング!普段の言動がもう女優ばり。笑)。
マダム・ルフォーの登場により、アレクシアのアイデンティティーの解析に加速は必死。だからこそ、この巻の、あの事件は必要だった。
ほろ苦く、そして上手い。引きの上手さとか異常。ドキドキもんだ。
さて。翻訳の続きが出るかどうかを質問し、回答明言させるには、相手が悪い。
なにせ 早川書房 だ(笑) > そこっ。笑うところじゃないし!!
とりあえず、待てない以上にハヤカワのこれまでの行状から鑑みて信用出来ないので原書で3巻と4巻買いました(は?
このままだと、多分、彼岸キャンプ目前ですキケーン!!( ̄▽ ̄;)
紳士と月夜の晒し台 (創元推理文庫)
2011年7月4日 新刊レビュー
久し振りの翻訳ミステリ新刊買いが、これ!(笑)
ヒストリカル・ロマンスの始祖ジョージェット・ヘイヤーによる英国本格ミステリ!
・・・笑った。
最初から最後までとにかく笑った。
何でこれが、このサプライズ・エンディングものが自分のスタイルを崩さずに書けるんだ、ヘイヤーって(笑)。
ミステリ読者として最初、穿った読み方をしてしまったんだよね。
ほら、晒し台に両足つっ込んだ紳士の死体ってのに、横溝的見立てキターッ!!とかさ(笑)。
そこは、読んでもらえば分かるんですが。
とにかく、この登場人物たちの饒舌で、しかも大半が斜め上かっとび系なのがいかにもヘイヤー作品。
特にヴェレカー一家、配線違いの変人だらけ(笑)。
画家のケネスと妹のアントニアは、異母兄が殺された事によって事件の渦中に放り込まれているんだが、そこでテンプレな巻き込まれ式ミステリになっていないのが何ともはや。
どっちかというと、この二人の配線が奇妙すぎ且つマイペースすぎて周囲の人間が否応もなく巻き込まれているフシが(爆)。
もうね、全てがおかしくって、こんな事件を、いや。この一家に関わってしまった担当のハナサイド警視に軽く同情すらしますね!(笑)
そう、ここでは強烈すぎる個性の渦中の人間たちが狂言廻しのような言動で読者を煙にまき、唯一(?)の常識人である(いや、この人も十分ブラックで斜め上なんだが、いかんせん他のメンツが凄すぎて普通に見えるマジック。笑)一家の従弟にて弁護士のジャイルズを素人探偵に配し、ハナサイド警視はそのジャイルズを見守り、サポートし、そして一緒に事件を解決していくというスジ。
ヘイヤーゆえに、しっかりロマンスもあって、そこをニヨニヨ楽しみつつも、コージーのような、本格のような独特の空気感のある作品そのものに舌を巻きました。
事件そのものは単純。
ただしその単純さゆえに、我々読者が失読しそうなところを何と上手についてきたのか。
そう、犯人はきっとこの人なんだろうなー、という人。
予想を裏切らないというか(笑)。
そこをね、あの氾濫する軽快且つブラックユーモアに溢れた会話の数々の中に惜しみなく散りばめられたヒントを拾っていくんです。
あっけない、でもあっというラストをお楽しみ下さい(本当に出血大サービス状態です。笑)。
「あんだけ出してきた胡散臭い設定は何だったんだ?!」的なサプライズ・エンディングとも言えますが(爆)。
いやー。実に楽しかった!
キャラクター達も強烈でクセ者揃い、犬までナイス!(笑)
部長刑事のヘミングウェイさんに至っては、ミステリものでの定番ポジション、横溝でいうところの「よーし!犯人はコイツだ!」的な、古畑でいえば今泉くん。そこすらミステリ読みにはたまりません(笑)。
このハナサイド警視シリーズ、続きも翻訳されるんですってよ?!
んまぁ、素晴らしいわ!!
今度はニコチン毒殺人とか・・・エラリアンとか涙目もんね。ニコチンよ?!
しかもクリスティばりのロマンス名手ばりの仕掛け付きとか。
古典本格ミス愛好の紳士淑女の皆様、wktkして翻訳を待て!! (キリッ
+余談+
ただね、一箇所だけ、一箇所だけ20世紀、1935年作品としては残念な翻訳があったんですけどね。
時代背景、時代設定からは、その訳はない(キッパリ
あそこだけだったから、気付いていない人も多そうだけど。
ヒストリカル・ロマンスの始祖ジョージェット・ヘイヤーによる英国本格ミステリ!
・・・笑った。
最初から最後までとにかく笑った。
何でこれが、このサプライズ・エンディングものが自分のスタイルを崩さずに書けるんだ、ヘイヤーって(笑)。
ミステリ読者として最初、穿った読み方をしてしまったんだよね。
ほら、晒し台に両足つっ込んだ紳士の死体ってのに、横溝的見立てキターッ!!とかさ(笑)。
そこは、読んでもらえば分かるんですが。
とにかく、この登場人物たちの饒舌で、しかも大半が斜め上かっとび系なのがいかにもヘイヤー作品。
特にヴェレカー一家、配線違いの変人だらけ(笑)。
画家のケネスと妹のアントニアは、異母兄が殺された事によって事件の渦中に放り込まれているんだが、そこでテンプレな巻き込まれ式ミステリになっていないのが何ともはや。
どっちかというと、この二人の配線が奇妙すぎ且つマイペースすぎて周囲の人間が否応もなく巻き込まれているフシが(爆)。
もうね、全てがおかしくって、こんな事件を、いや。この一家に関わってしまった担当のハナサイド警視に軽く同情すらしますね!(笑)
そう、ここでは強烈すぎる個性の渦中の人間たちが狂言廻しのような言動で読者を煙にまき、唯一(?)の常識人である(いや、この人も十分ブラックで斜め上なんだが、いかんせん他のメンツが凄すぎて普通に見えるマジック。笑)一家の従弟にて弁護士のジャイルズを素人探偵に配し、ハナサイド警視はそのジャイルズを見守り、サポートし、そして一緒に事件を解決していくというスジ。
ヘイヤーゆえに、しっかりロマンスもあって、そこをニヨニヨ楽しみつつも、コージーのような、本格のような独特の空気感のある作品そのものに舌を巻きました。
事件そのものは単純。
ただしその単純さゆえに、我々読者が失読しそうなところを何と上手についてきたのか。
そう、犯人はきっとこの人なんだろうなー、という人。
予想を裏切らないというか(笑)。
そこをね、あの氾濫する軽快且つブラックユーモアに溢れた会話の数々の中に惜しみなく散りばめられたヒントを拾っていくんです。
あっけない、でもあっというラストをお楽しみ下さい(本当に出血大サービス状態です。笑)。
「あんだけ出してきた胡散臭い設定は何だったんだ?!」的なサプライズ・エンディングとも言えますが(爆)。
いやー。実に楽しかった!
キャラクター達も強烈でクセ者揃い、犬までナイス!(笑)
部長刑事のヘミングウェイさんに至っては、ミステリものでの定番ポジション、横溝でいうところの「よーし!犯人はコイツだ!」的な、古畑でいえば今泉くん。そこすらミステリ読みにはたまりません(笑)。
このハナサイド警視シリーズ、続きも翻訳されるんですってよ?!
んまぁ、素晴らしいわ!!
今度はニコチン毒殺人とか・・・エラリアンとか涙目もんね。ニコチンよ?!
しかもクリスティばりのロマンス名手ばりの仕掛け付きとか。
古典本格ミス愛好の紳士淑女の皆様、wktkして翻訳を待て!! (キリッ
+余談+
ただね、一箇所だけ、一箇所だけ20世紀、1935年作品としては残念な翻訳があったんですけどね。
時代背景、時代設定からは、その訳はない(キッパリ
あそこだけだったから、気付いていない人も多そうだけど。
ほら!
本当は1日に書くつもりだったけど、なでしこちゃん見てたら日付変わってたし!
ってワケで2日の日記としてこれを書くあたり(笑)。
だってさ、まだ7月の新刊もお目にかかってないのに8月よ?
つうか、私の頭の中では9月新刊のハナシになっていて、もはや鬼笑いもいいトコ(^^;
とりあえず覚え書きだしね。
ハーレクイン社 MIRA文庫
愛しき者へのレクイエム (上下) スーザン・ブロックマン
オークラ出版 マグノリアロマンス
二度目のチャンスをあなたと マヤ・バンクス
伯爵の求婚 グレース・バローズ
竹書房 ラズベリーブックス
花婿選びの舞踏会 オリヴィア・パーカー
見知らぬ侯爵と結ばれて エマ・ワイルズ
武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス
ウィンダム公爵の許婚 ジュリア・クイン
原書房 ライムブックス
花嫁は夜の窓辺で エロイザ・ジェームズ
素顔でいたいから コニー・ブロックウェイ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 キンバリー・キリオン
邦題未定 クレア・デラクロア
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
ザ リラクタント リフォーマー リンゼイ・サンズ
ウィスパー・オブ・ワーニング ローラ・グリフィン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
いろいろ某案件に向けて物入りになってきているので、このシンプルさ(?)は逆に嬉しい?(笑)
脱落しまくった作家ばかりが目立つ中(その筆頭のガーウッドはクレイボーン・シリーズ)、一番の楽しみは勿論オリヴィア・パーカー♪
二番目はリンゼイ・サンズ。
ブロックマンは単発作品なんだが、いかんせん一冊で十分たりるボリュームの作品(そもそも初出がハードカバーのお高いTSSと違う本になんでそこまでアコギな商売が出来るのか謎だよ、ハーレクイン社)をあえてペラい2冊分冊にしている時点でウンザリしている。
しかし、マヤ・バンクスのあの邦題は・・・失笑してしまった(^^;
何がどう間違えてあんなよろめき系タイトルになったんだ? > ちなみにあの一家シリーズじゃありませんのであしからず。
たまに、原題がシンプルゆえに邦題で大いにずっこける作品があるが、その系統の残念さだな。
まぁ、8月は新書版の方でデボラ・シモンズのディ・バラ家シリーズも出るからやっぱり読む本には困りません、ってハナシね(^^;
+余談+
いつものアレです、アレ(笑)。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/210573423.html
珍しく埋まってるな。おい(笑)。
そういえば、やっと早川書房のイソラ文庫が公式に休刊届け(笑)を出された模様・・・というか、二ヶ月以上も公式アナウンスすっとぼけて沈黙した時点でプロとして駄目すぎて話にならんけど。
復活は別にしなくて全然いいけど、持ってるステキ作品の版権だけは他の出版社が新訳発売出来るようにさっさと手離して下さい(ハヤカワ文庫の方も含む)。
いっそ、定期的発行でなくなっているし、うなるほどお金あるソフトバンクさんとかにがっつり大人売りしません?(爆)
本当は1日に書くつもりだったけど、なでしこちゃん見てたら日付変わってたし!
ってワケで2日の日記としてこれを書くあたり(笑)。
だってさ、まだ7月の新刊もお目にかかってないのに8月よ?
つうか、私の頭の中では9月新刊のハナシになっていて、もはや鬼笑いもいいトコ(^^;
とりあえず覚え書きだしね。
ハーレクイン社 MIRA文庫
愛しき者へのレクイエム (上下) スーザン・ブロックマン
オークラ出版 マグノリアロマンス
二度目のチャンスをあなたと マヤ・バンクス
伯爵の求婚 グレース・バローズ
竹書房 ラズベリーブックス
花婿選びの舞踏会 オリヴィア・パーカー
見知らぬ侯爵と結ばれて エマ・ワイルズ
武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス
ウィンダム公爵の許婚 ジュリア・クイン
原書房 ライムブックス
花嫁は夜の窓辺で エロイザ・ジェームズ
素顔でいたいから コニー・ブロックウェイ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 キンバリー・キリオン
邦題未定 クレア・デラクロア
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
ザ リラクタント リフォーマー リンゼイ・サンズ
ウィスパー・オブ・ワーニング ローラ・グリフィン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
いろいろ某案件に向けて物入りになってきているので、このシンプルさ(?)は逆に嬉しい?(笑)
脱落しまくった作家ばかりが目立つ中(その筆頭のガーウッドはクレイボーン・シリーズ)、一番の楽しみは勿論オリヴィア・パーカー♪
二番目はリンゼイ・サンズ。
ブロックマンは単発作品なんだが、いかんせん一冊で十分たりるボリュームの作品(そもそも初出がハードカバーのお高いTSSと違う本になんでそこまでアコギな商売が出来るのか謎だよ、ハーレクイン社)をあえてペラい2冊分冊にしている時点でウンザリしている。
しかし、マヤ・バンクスのあの邦題は・・・失笑してしまった(^^;
何がどう間違えてあんなよろめき系タイトルになったんだ? > ちなみにあの一家シリーズじゃありませんのであしからず。
たまに、原題がシンプルゆえに邦題で大いにずっこける作品があるが、その系統の残念さだな。
まぁ、8月は新書版の方でデボラ・シモンズのディ・バラ家シリーズも出るからやっぱり読む本には困りません、ってハナシね(^^;
+余談+
いつものアレです、アレ(笑)。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/210573423.html
珍しく埋まってるな。おい(笑)。
そういえば、やっと早川書房のイソラ文庫が公式に休刊届け(笑)を出された模様・・・というか、二ヶ月以上も公式アナウンスすっとぼけて沈黙した時点でプロとして駄目すぎて話にならんけど。
復活は別にしなくて全然いいけど、持ってるステキ作品の版権だけは他の出版社が新訳発売出来るようにさっさと手離して下さい(ハヤカワ文庫の方も含む)。
いっそ、定期的発行でなくなっているし、うなるほどお金あるソフトバンクさんとかにがっつり大人売りしません?(爆)