ジューンブライドはてんてこまい (創元推理文庫)
2013年8月4日 新刊レビュー
思えば私の読書好みというのは厄介なのです。
モットーが「読まず嫌いでなく読んで嫌いになるならいいだろ?!」(実話)なだけあって、何でも読みます(そのせいで、たまに中の人疑惑、年齢詐称疑惑が浮上します。笑)。
しかし、何でも読む分、その嗜好がピンポイントになって足枷となる場合も(笑)。
たとえば、ミステリを読んでいてもロマンス要素は欲しいです。
しかし、キャラクターがそのロマンスに傾倒する余りよろめきすぎると「色ボケしとらんと仕事しろやゴルァ!!」とか毒づくのは鉄板(爆)。
こんなロマンス読者、どうなんでしょうかね(笑)。
それが警察が仕事していないとなると「税金泥棒」とかまで言う始末です(爆)。
あと、完璧ヒロインやらスーパーヒロインものには「こんな人、友達(同僚)に欲しくない」「空気読んで下さいお願いします」とか、妙ちきりんな壁を築きます(非リアなせいでしょうか。爆)。
元々ミステリが本格ジャンルから入った人なので、ロマンスですら辻褄があっていないと執念深く設定破綻等を重箱の隅をつっつくように抉ります(笑)
コージーには、「キミとボク」的なセカイ系路線は求めていませんので、厄介な家族親族姻戚舅姑は欠かせません。
孤島もの以外は大勢いて下さい派です(笑)。
勿論、ニャンコにワンコ、名脇役動物たちははずせません!!
これは昨今の流行に逆行しますが、レシピものに関しては大きくしゃしゃり出てこられた時点で無言になってしまいます。
あくまでレシピは作品の世界構築要素の一つであって、それが大きなウエイトと占め、物語の本筋やキャラクター以上のものとなるのが私には今だ解せないのです(まるで付録が主なのか本誌が主なのか不明な昨今の雑誌のようだと思ったりします)
…。
……。
これでは正直、私って読む本、無いんでね?!とか、たまに心配になりますがね(爆)
こんな私が、久し振りに「あ。これは当たりでないのか?!」と思ったコージーミステリが、このクリスタ・デイヴィスでした。
1冊目でレシピが出てきた時には「ええっ、東京創元がレシピ付き?!」とか思いましたが、それ以外は古き良き時代のコージーものの雰囲気マンマン。
愛すべきヒロイン、困った家族、可愛いワンコとニャンコ!!
そして、勿論ロマンス部分もありよ~ん♪
2巻のこの1冊、1巻で出てきた、ヒロインのソフィの妹ハンナの結婚式が軸になっております。
大抵、コージーもロマンスも、結婚式にまつわるあれこれ大騒ぎはネタになりやすいとはいえ…これは壮絶でした(笑)。
元々、1巻の時点でソフィは将来の義理の弟となる新郎クレイグを胡散臭く見ていましたとはいえ、シリーズもの読者の安易な思い込みから「1巻で何もなかったんだから思いすごしよね」とか考えていたら…そうきたか!
いや、本当に迂闊ですんませんでした! > 誰ともなく謝ってみる(笑)
結婚式に集まる大勢の招待客(招待されてない客も)も、一見、秩序なき困った客の集団に見えて、いろんなところで繋がっていて、伏線もさりげなく。
ソフィとウルフ刑事のロマンスも…いやはや。絶対暗礁に乗り上げた!!とか思ったら、そうですかそうきますか(笑)。
確かに、刑事の彼女が毎回毎回死体第一発見者だったら…からかわれるよなぁ(^^ゞ
でも、バツイチでテキパキ仕事も出来るソフィさん、下手なロマンス小説のヒロインよりも鈍感なのよねぇ…いや、そりゃあアナタ、彼女が元夫と寝巻き姿で散歩していたらいい気分しないだろ彼氏!(なのにソフィは「なんでこの人、不機嫌なのかしらー」とか思っちゃう。1巻の「ミセス・ウィンストン!」の時にも気付かないし。笑)
あ、ちなみに『デスパレードの妻たち』にリアル登場しそうなソフィのライバル・ナターシャですが…私、彼女はもはやソフィへのライバル心をこじらせ過ぎて、既にソフィにとっては「困った親族枠」に入っているとさっさと自覚すべきだと思うの(笑)。この巻のハンナとのユニゾンっぷりなんて、まさにそうだったわ(笑)。
1巻のあれこれで、ソフィのお家に引き取られたネコのモチー(男の子)と、ソフィの飼い犬デイジー(女の子)もナイス活躍っぷりだったしウフフ。
というかっ。
本当に私はモチー推しなんですっっ!!(バンバンッ←机を叩く)
あの子は魔性のニャンコだわ…絶対、なんつーか、あらゆる言動(?)とそれに対するソフィのあれこれが妙齢の女性がジャニー○の子に振り回されてる感がするのよ!(バシバシッ←床を叩く)
はっ!
ここでモチー(何度もいいます。ネコです。笑)を熱く語ってどうする私!!(爆)
さーて。
1巻、2巻ときてまだまだ明かされてない謎がありますので早く続き読みたいですよね。
元々のソフィの現在の家の持ち主のおばさんの写真が傾く謎とか、ウルフの亡くなった奥さんの件とか。
でも、そこのアナタ。
その2つ以上の謎がありませんか?
そもそも、何でマースとナターシャが恋人同士なのか? ってのが(爆)
こんなに恋人を避けて、彼女の天敵である元嫁のところに逃げ込むマースが何で…とか思わずにはいられません(笑)
そんないろんな(?)謎も、ソフィとウルフのロマンスも、モチーくんの成長も気になります!
3巻、はよカム!!Щ(・д・)Щ
モットーが「読まず嫌いでなく読んで嫌いになるならいいだろ?!」(実話)なだけあって、何でも読みます(そのせいで、たまに中の人疑惑、年齢詐称疑惑が浮上します。笑)。
しかし、何でも読む分、その嗜好がピンポイントになって足枷となる場合も(笑)。
たとえば、ミステリを読んでいてもロマンス要素は欲しいです。
しかし、キャラクターがそのロマンスに傾倒する余りよろめきすぎると「色ボケしとらんと仕事しろやゴルァ!!」とか毒づくのは鉄板(爆)。
こんなロマンス読者、どうなんでしょうかね(笑)。
それが警察が仕事していないとなると「税金泥棒」とかまで言う始末です(爆)。
あと、完璧ヒロインやらスーパーヒロインものには「こんな人、友達(同僚)に欲しくない」「空気読んで下さいお願いします」とか、妙ちきりんな壁を築きます(非リアなせいでしょうか。爆)。
元々ミステリが本格ジャンルから入った人なので、ロマンスですら辻褄があっていないと執念深く設定破綻等を重箱の隅をつっつくように抉ります(笑)
コージーには、「キミとボク」的なセカイ系路線は求めていませんので、厄介な家族親族姻戚舅姑は欠かせません。
孤島もの以外は大勢いて下さい派です(笑)。
勿論、ニャンコにワンコ、名脇役動物たちははずせません!!
これは昨今の流行に逆行しますが、レシピものに関しては大きくしゃしゃり出てこられた時点で無言になってしまいます。
あくまでレシピは作品の世界構築要素の一つであって、それが大きなウエイトと占め、物語の本筋やキャラクター以上のものとなるのが私には今だ解せないのです(まるで付録が主なのか本誌が主なのか不明な昨今の雑誌のようだと思ったりします)
…。
……。
これでは正直、私って読む本、無いんでね?!とか、たまに心配になりますがね(爆)
こんな私が、久し振りに「あ。これは当たりでないのか?!」と思ったコージーミステリが、このクリスタ・デイヴィスでした。
1冊目でレシピが出てきた時には「ええっ、東京創元がレシピ付き?!」とか思いましたが、それ以外は古き良き時代のコージーものの雰囲気マンマン。
愛すべきヒロイン、困った家族、可愛いワンコとニャンコ!!
そして、勿論ロマンス部分もありよ~ん♪
2巻のこの1冊、1巻で出てきた、ヒロインのソフィの妹ハンナの結婚式が軸になっております。
大抵、コージーもロマンスも、結婚式にまつわるあれこれ大騒ぎはネタになりやすいとはいえ…これは壮絶でした(笑)。
元々、1巻の時点でソフィは将来の義理の弟となる新郎クレイグを胡散臭く見ていましたとはいえ、シリーズもの読者の安易な思い込みから「1巻で何もなかったんだから思いすごしよね」とか考えていたら…そうきたか!
いや、本当に迂闊ですんませんでした! > 誰ともなく謝ってみる(笑)
結婚式に集まる大勢の招待客(招待されてない客も)も、一見、秩序なき困った客の集団に見えて、いろんなところで繋がっていて、伏線もさりげなく。
ソフィとウルフ刑事のロマンスも…いやはや。絶対暗礁に乗り上げた!!とか思ったら、そうですかそうきますか(笑)。
確かに、刑事の彼女が毎回毎回死体第一発見者だったら…からかわれるよなぁ(^^ゞ
でも、バツイチでテキパキ仕事も出来るソフィさん、下手なロマンス小説のヒロインよりも鈍感なのよねぇ…いや、そりゃあアナタ、彼女が元夫と寝巻き姿で散歩していたらいい気分しないだろ彼氏!(なのにソフィは「なんでこの人、不機嫌なのかしらー」とか思っちゃう。1巻の「ミセス・ウィンストン!」の時にも気付かないし。笑)
あ、ちなみに『デスパレードの妻たち』にリアル登場しそうなソフィのライバル・ナターシャですが…私、彼女はもはやソフィへのライバル心をこじらせ過ぎて、既にソフィにとっては「困った親族枠」に入っているとさっさと自覚すべきだと思うの(笑)。この巻のハンナとのユニゾンっぷりなんて、まさにそうだったわ(笑)。
1巻のあれこれで、ソフィのお家に引き取られたネコのモチー(男の子)と、ソフィの飼い犬デイジー(女の子)もナイス活躍っぷりだったしウフフ。
というかっ。
本当に私はモチー推しなんですっっ!!(バンバンッ←机を叩く)
あの子は魔性のニャンコだわ…絶対、なんつーか、あらゆる言動(?)とそれに対するソフィのあれこれが妙齢の女性がジャニー○の子に振り回されてる感がするのよ!(バシバシッ←床を叩く)
はっ!
ここでモチー(何度もいいます。ネコです。笑)を熱く語ってどうする私!!(爆)
さーて。
1巻、2巻ときてまだまだ明かされてない謎がありますので早く続き読みたいですよね。
元々のソフィの現在の家の持ち主のおばさんの写真が傾く謎とか、ウルフの亡くなった奥さんの件とか。
でも、そこのアナタ。
その2つ以上の謎がありませんか?
そもそも、何でマースとナターシャが恋人同士なのか? ってのが(爆)
こんなに恋人を避けて、彼女の天敵である元嫁のところに逃げ込むマースが何で…とか思わずにはいられません(笑)
そんないろんな(?)謎も、ソフィとウルフのロマンスも、モチーくんの成長も気になります!
3巻、はよカム!!Щ(・д・)Щ
うーむ。
気付けば8月になってましたよ奥さんっ! > 誰やねん(爆)
それでもって、来月の新刊をとりあえずメモってこの夏は積ん読消化に乗り出す…予定!(は未定。笑)
9月は、本命作品がロマンスでない件!!(爆)
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 キャサリン・コールター
邦題未定 キャンディス・キャンプ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 マンダ・コリンズ
邦題未定(上・下) ノーラ・ロバーツ
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 キャット・マーティン
邦題未定 ニコール・ジョーダン
オークラ出版 マグノリアロマンス
侯爵と運命の女神 ジョアンナ・ウォー
偽りの婚約 ローズマリー・ロジャーズ
原書房 ライムブックス
甘いヴェールの微笑みに シェリー・トマス
ハーレクイン社 MIRA文庫
貴公子と無垢なメイド ニコラ・コーニック
セイレーンの涙 ティファニー・ライス
竹書房 ラズベリーブックス
麗しのレディが恋に落ちて エマ・ワイルズ
花嫁の嘘は愛のあやまち ロレイン・ヒース
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 カレン・M・モニング
早川書房 ハヤカワ文庫FT
鉄の魔道僧(2) 魔女の狂宴 ケヴィン・ハーン
ワオ~ン U・ω・U
ワフワフワオ~~ン U・ω・U
待たせたな!の全ワンコスキー待望『鉄の魔道僧』シリーズ2巻!!
↑
この反応からして「主役って誰?!」だなオイ(爆)
ローズマリー・ロジャーズとジョアンナ・ウォーは買いで、モニングは鉄板で。
エマ・ワイルズとノーラは作家買い鉄板よろし、ってところですな。
あとはボチボチと様子を見ます、ってことで。
+余談+
とりあえず、ゆるーく別部屋はいつものペースで(^^;
http://cool-book-new.seesaa.net/article/369626376.html
あとは埋める気力が出てくるか、だな(^^ゞ
気付けば8月になってましたよ奥さんっ! > 誰やねん(爆)
それでもって、来月の新刊をとりあえずメモってこの夏は積ん読消化に乗り出す…予定!(は未定。笑)
9月は、本命作品がロマンスでない件!!(爆)
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 キャサリン・コールター
邦題未定 キャンディス・キャンプ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 マンダ・コリンズ
邦題未定(上・下) ノーラ・ロバーツ
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 キャット・マーティン
邦題未定 ニコール・ジョーダン
オークラ出版 マグノリアロマンス
侯爵と運命の女神 ジョアンナ・ウォー
偽りの婚約 ローズマリー・ロジャーズ
原書房 ライムブックス
甘いヴェールの微笑みに シェリー・トマス
ハーレクイン社 MIRA文庫
貴公子と無垢なメイド ニコラ・コーニック
セイレーンの涙 ティファニー・ライス
竹書房 ラズベリーブックス
麗しのレディが恋に落ちて エマ・ワイルズ
花嫁の嘘は愛のあやまち ロレイン・ヒース
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 カレン・M・モニング
早川書房 ハヤカワ文庫FT
鉄の魔道僧(2) 魔女の狂宴 ケヴィン・ハーン
ワオ~ン U・ω・U
ワフワフワオ~~ン U・ω・U
待たせたな!の全ワンコスキー待望『鉄の魔道僧』シリーズ2巻!!
↑
この反応からして「主役って誰?!」だなオイ(爆)
ローズマリー・ロジャーズとジョアンナ・ウォーは買いで、モニングは鉄板で。
エマ・ワイルズとノーラは作家買い鉄板よろし、ってところですな。
あとはボチボチと様子を見ます、ってことで。
+余談+
とりあえず、ゆるーく別部屋はいつものペースで(^^;
http://cool-book-new.seesaa.net/article/369626376.html
あとは埋める気力が出てくるか、だな(^^ゞ
公爵シルヴェスターの憂い (MIRA文庫)
2013年7月16日 新刊レビュー
ジョージェット・ヘイヤーの新刊は、多くのレビューで名前があがる「Sylvester」の翻訳でした。
さすがの出来で…くっくっく。ヒーローであるサルフォード公爵シルヴェスターのあれやこれやに笑いが止まらないですなっ!
いえ。滑稽とか、配線が違うとかいうのではないのです。
あくまで彼は、世間が、歴史が求める「公爵そのもの」なのです。
傲慢で、冷淡で、世界は自分を中心にまわっていて当然だよ的な、典型的コテコテ高貴なお貴族様(笑)。
そこを軸にして、ヘイヤーらしくブラックウィットに富んだ作品に仕上げられています。
天然が一番タチが悪く面白いように、真面目すぎる人や傲慢すぎる人が、普通の人の中に放り込まれた時の、その差を楽しむというやつですね。
その傲慢さゆえに「あ。もうそろそろ結婚時期でね?」とか考えたシルヴェスターくん。
亡くなった双子の弟の忘れ形見である甥の養育の件もある。
未亡人である義妹はそういう点では全く使い物にならないし、自分の天敵だ。
しかも再婚するとか言ってるし、その相手は脳内が常春のような残念ファッション番長…絶対に、自分の後継者候補である甥をあんな野郎には養育させないぞ!
じゃ、とりあえずちゃっちゃと適当に嫁を決めて…と。
母上。適当な候補あげときましたんで、どうやって決めしましょう?
は? 恋愛感情? それって美味しいのですか?! > 若干誇張しています(爆)
こんな彼の傲慢さを良しと思わない、むしろ憂うべき案件と思っていらっしゃる人がいらっしゃいました。
彼の母親である公爵夫人です。
弟を亡くして以来、常に人と一定の距離を置き、心を開かなくなってしまった息子に、このような結婚宣言をされて益々憂いが深くなります。
はぁ、昔昔、私が貴方に結婚を考えた相手は生後まもない赤ん坊だったわよ。貴方が八歳ぐらいの時だったけどね、とぼやきます。
亡くなった親友が生んだ娘フィービのことでした。
ただ、彼の傲慢さが、その後のフィービとの奇妙な一連の出来事を促す種を既に蒔いていた事に気付かずに…。
いやはや。
公爵様のお高い鼻っぱしらをへし折るのはヒロイン!というのは、ロマンスのお約束ですが…この話では、彼女の幼馴染である青年トーマスくんもそれに加勢していて笑い倍増(笑)
呑気な田舎で育ったこの2人、単なる田舎者というには余りに頭の回転が速い。
フィービは作家を目指しているだけあって、観察眼に優れているというのが端々に見てとれる。
ただ、継母との折り合いが悪く、そういったところが家族といる時には半減するあたりが上手い。
だからこそ、彼女がシルヴェスターが結婚を考えて出向いてきたのを察して拒絶、行方を眩まそうとした時からどんどんと被っていたエサのいらない猫の皮が剥れていくわけです(笑)。
そんなフィービと、常にブレないトーマスくん2人にプライドとかいろいろボコボコにされるシルヴェスターが非常にいい!
召使や他の人に対する態度や振る舞いを、8歳も年下の2人に諭されている公爵様のショボンヌっぷりが秀逸ですよ!!
(高貴なヒーローが諭しボコられるのが好物です。笑)
そんなカンジで、まぁ、これは公爵シルヴェスターくんの解凍もの、成長ものといった趣が強い印象でありました(28歳で成長とか言われるのもどうかと。笑)。
だからこそ、ロマンス部分が…えーっと、これを言うと彼は凹むのでしょうが(笑)、非常に不器用で微笑ましい。
初恋ものと同じぐらいのレベルです(笑)。
それはヒロインのフィービも同じなのかもしれないなぁ…いや、今まで作家ヒロインもの、色々ありましたけど、こんな清々しいまでに作品に駄目出し描写されているのも珍しい!と、ついそっちに気持ちがいきますが(爆)。
それが大いに売れるんだから、どうだかな、といった話なんですがね、また(^^ゞ
彼女の本の荒唐無稽さを話の展開のスパイスにするとは、何というか毒のある設定だよな…しかもセルフツッコミまでして(国外逃亡云々のところね)さすがヘイヤー(笑)。
多角方面から、細かく楽しめる1冊でした。
何よりも、高貴なヒーローの叱られショボンヌものが大好きな私のツボでしたよーシルヴェスター!!
脇役のややこしさとか、そこも楽しむのがヘイヤー作品ですが、それはブレないキャラクターがある事が前提。
そういう意味では、最後の場面でのトーマスくんがそれを具現していますし(笑)
ああ、でもやっぱりシルヴェスターですよ!! > びったんびったん
さすがの出来で…くっくっく。ヒーローであるサルフォード公爵シルヴェスターのあれやこれやに笑いが止まらないですなっ!
いえ。滑稽とか、配線が違うとかいうのではないのです。
あくまで彼は、世間が、歴史が求める「公爵そのもの」なのです。
傲慢で、冷淡で、世界は自分を中心にまわっていて当然だよ的な、典型的コテコテ高貴なお貴族様(笑)。
そこを軸にして、ヘイヤーらしくブラックウィットに富んだ作品に仕上げられています。
天然が一番タチが悪く面白いように、真面目すぎる人や傲慢すぎる人が、普通の人の中に放り込まれた時の、その差を楽しむというやつですね。
その傲慢さゆえに「あ。もうそろそろ結婚時期でね?」とか考えたシルヴェスターくん。
亡くなった双子の弟の忘れ形見である甥の養育の件もある。
未亡人である義妹はそういう点では全く使い物にならないし、自分の天敵だ。
しかも再婚するとか言ってるし、その相手は脳内が常春のような残念ファッション番長…絶対に、自分の後継者候補である甥をあんな野郎には養育させないぞ!
じゃ、とりあえずちゃっちゃと適当に嫁を決めて…と。
母上。適当な候補あげときましたんで、どうやって決めしましょう?
は? 恋愛感情? それって美味しいのですか?! > 若干誇張しています(爆)
こんな彼の傲慢さを良しと思わない、むしろ憂うべき案件と思っていらっしゃる人がいらっしゃいました。
彼の母親である公爵夫人です。
弟を亡くして以来、常に人と一定の距離を置き、心を開かなくなってしまった息子に、このような結婚宣言をされて益々憂いが深くなります。
はぁ、昔昔、私が貴方に結婚を考えた相手は生後まもない赤ん坊だったわよ。貴方が八歳ぐらいの時だったけどね、とぼやきます。
亡くなった親友が生んだ娘フィービのことでした。
ただ、彼の傲慢さが、その後のフィービとの奇妙な一連の出来事を促す種を既に蒔いていた事に気付かずに…。
いやはや。
公爵様のお高い鼻っぱしらをへし折るのはヒロイン!というのは、ロマンスのお約束ですが…この話では、彼女の幼馴染である青年トーマスくんもそれに加勢していて笑い倍増(笑)
呑気な田舎で育ったこの2人、単なる田舎者というには余りに頭の回転が速い。
フィービは作家を目指しているだけあって、観察眼に優れているというのが端々に見てとれる。
ただ、継母との折り合いが悪く、そういったところが家族といる時には半減するあたりが上手い。
だからこそ、彼女がシルヴェスターが結婚を考えて出向いてきたのを察して拒絶、行方を眩まそうとした時からどんどんと被っていたエサのいらない猫の皮が剥れていくわけです(笑)。
そんなフィービと、常にブレないトーマスくん2人にプライドとかいろいろボコボコにされるシルヴェスターが非常にいい!
召使や他の人に対する態度や振る舞いを、8歳も年下の2人に諭されている公爵様のショボンヌっぷりが秀逸ですよ!!
(高貴なヒーローが諭しボコられるのが好物です。笑)
そんなカンジで、まぁ、これは公爵シルヴェスターくんの解凍もの、成長ものといった趣が強い印象でありました(28歳で成長とか言われるのもどうかと。笑)。
だからこそ、ロマンス部分が…えーっと、これを言うと彼は凹むのでしょうが(笑)、非常に不器用で微笑ましい。
初恋ものと同じぐらいのレベルです(笑)。
それはヒロインのフィービも同じなのかもしれないなぁ…いや、今まで作家ヒロインもの、色々ありましたけど、こんな清々しいまでに作品に駄目出し描写されているのも珍しい!と、ついそっちに気持ちがいきますが(爆)。
それが大いに売れるんだから、どうだかな、といった話なんですがね、また(^^ゞ
彼女の本の荒唐無稽さを話の展開のスパイスにするとは、何というか毒のある設定だよな…しかもセルフツッコミまでして(国外逃亡云々のところね)さすがヘイヤー(笑)。
多角方面から、細かく楽しめる1冊でした。
何よりも、高貴なヒーローの叱られショボンヌものが大好きな私のツボでしたよーシルヴェスター!!
脇役のややこしさとか、そこも楽しむのがヘイヤー作品ですが、それはブレないキャラクターがある事が前提。
そういう意味では、最後の場面でのトーマスくんがそれを具現していますし(笑)
ああ、でもやっぱりシルヴェスターですよ!! > びったんびったん
恋人たちの輪舞 イン・ブーンズボロ・トリロジー (3) (扶桑社ロマンス)
2013年7月14日 新刊レビュー
ノーラ・ロバーツのイン・ブーンズボロ・シリーズ最終話。
ツンデレは最後までブレず!(爆)
主役は既にこの2人、出来上がっている感が否めないモンゴメリー兄弟の長男ライダーと、イン・ブーンズボロ支配人のホープ。
ノーラのトリロジーものというのは、最終巻に謎解きとか、シリーズを通してサブテーマとなってきたものの回収とかもあるせいか、ロマンス的には割にあっさりしたものが多い事がある。
この話も、そういう意味では幽霊のリジーの「待ち人」探しに決着をつけるのにページ数を割く事はあらかじめ分かっているし、既刊2冊でツンツンツンツンと、本当に好きな女の子に対し素直になれない男の子丸出しの言動をホープに対ししつくしたライダーの時点で「あとは年貢を納めるところか」と読者も思ってしまったフシが(笑)。
いや、そこはノーラなので、単にそこに持っていかずにイケ好かないホープの元カレを登場させたりして、やり方が上手いんですがね。
しかし…久し振りに見たな。
あんなコテコテのステレオタイプ悪役男とその妻っての(逆に感動した。爆)
でもって、それをやりこめるライダーがスマートすぎて、ちょっと萌えたわ…ガテン系ヒーローのその頭の回転の早さを描かせるのはノーラにお任せよ?!
恋に徐々に落ちる、というよりは、一目惚れをツンデレヒーローがどのタイミングで観念して認めるか、といった趣のこの作品とも。
ホープのあの完璧さは…一歩間違えば可愛げないヒロインになりかねないギリギリのところです。
ノーラ作品の、お嬢様キャラの典型的ともいえるのですがね。
ライダーの相棒でもあるワンコへの対応とか「出来すぎ」とも取られかねないギリギリのところまで描いたな、と。
ま、だからこそあのライダーの相手が務まったとも言えるんですがね。
だって、あのラストのプロポーズの場面の、ライダーのブレないツンさに動じないだけで拍手だわ(笑)。
もっとも、ライダーに言わせるとホープもツンデレだった事が判明 > え?そうだったの?!(爆)
でもって、やはりノーラ作品は、脇役やら家族の皆さんのあれこれを楽しむというお約束は鉄板なワケで、今回は最終巻だけあって最高でしたな。
私が一番ツボだったのは、2巻主役の2人がワンコを飼うっていうので2匹引き取ってきたのに、そのうちブサイクなおちびさんの方が、2巻ヒロインの父ちゃんと恋に落ちた場面(笑)。
お父ちゃん、メロメロですぜちびワンコに(笑)。
1巻主役の2人の間に赤ちゃんが出来ました~!という展開が、何と双子だった事が判明したあとのあれこれもウヒヒでしたが、赤ん坊のベッドにレースとリボン、と聞かされた時の三兄弟の反応が秀逸すぎて大ウケしました(^^ゞ
このトリロジーの男の子祭りっぷりは半端なくって、そこだけでも楽しめるクオリティですよ!!
モンゴメリー三兄弟たちに、末っ子ベックの奥さんクレアの連れ子三兄弟たち、そこにワンコ達が絡んでわきゃきゃきゃ状態(そして、それを放水攻撃で鎮圧するママン・ジャスティンったらマジ最強。爆)
そんなこんなで、幽霊のリジーの待ち人探しすら、自分のお得意フィールドである「家族もの」に引き込んで展開させてシリーズに幕を引いた時点でノーラの勝ちとも言えました。
いや、不覚にもうるっときましたよ。
まぁ、アンティータムの戦いとか、幽霊とか、宿とかいうのが昔のハーレ時代の某シリーズとのクロッシング感は否定出来ませんが、ノーラの凄いところはその既読ものの更に上をいくものに仕上げてくる事だと思います。
このシリーズでの、ことのさんの好み的には…こうかな。
2 > 1 > 3 とか。
あ、でも、1と3は差が殆どないかも。それぐらい完成度高い3冊でしたから。
お気に入りとなっちゃったわー。男の子祭りをダイレクトに楽しめたシリーズでしたから(^^)
次のノーラは、ロブ名義が8月に、長編上下巻が9月。
本当にここにきて、まだ新刊をこのペースで読ませてもらえるノーラに脱帽ですよ…(^^;
ツンデレは最後までブレず!(爆)
主役は既にこの2人、出来上がっている感が否めないモンゴメリー兄弟の長男ライダーと、イン・ブーンズボロ支配人のホープ。
ノーラのトリロジーものというのは、最終巻に謎解きとか、シリーズを通してサブテーマとなってきたものの回収とかもあるせいか、ロマンス的には割にあっさりしたものが多い事がある。
この話も、そういう意味では幽霊のリジーの「待ち人」探しに決着をつけるのにページ数を割く事はあらかじめ分かっているし、既刊2冊でツンツンツンツンと、本当に好きな女の子に対し素直になれない男の子丸出しの言動をホープに対ししつくしたライダーの時点で「あとは年貢を納めるところか」と読者も思ってしまったフシが(笑)。
いや、そこはノーラなので、単にそこに持っていかずにイケ好かないホープの元カレを登場させたりして、やり方が上手いんですがね。
しかし…久し振りに見たな。
あんなコテコテのステレオタイプ悪役男とその妻っての(逆に感動した。爆)
でもって、それをやりこめるライダーがスマートすぎて、ちょっと萌えたわ…ガテン系ヒーローのその頭の回転の早さを描かせるのはノーラにお任せよ?!
恋に徐々に落ちる、というよりは、一目惚れをツンデレヒーローがどのタイミングで観念して認めるか、といった趣のこの作品とも。
ホープのあの完璧さは…一歩間違えば可愛げないヒロインになりかねないギリギリのところです。
ノーラ作品の、お嬢様キャラの典型的ともいえるのですがね。
ライダーの相棒でもあるワンコへの対応とか「出来すぎ」とも取られかねないギリギリのところまで描いたな、と。
ま、だからこそあのライダーの相手が務まったとも言えるんですがね。
だって、あのラストのプロポーズの場面の、ライダーのブレないツンさに動じないだけで拍手だわ(笑)。
もっとも、ライダーに言わせるとホープもツンデレだった事が判明 > え?そうだったの?!(爆)
でもって、やはりノーラ作品は、脇役やら家族の皆さんのあれこれを楽しむというお約束は鉄板なワケで、今回は最終巻だけあって最高でしたな。
私が一番ツボだったのは、2巻主役の2人がワンコを飼うっていうので2匹引き取ってきたのに、そのうちブサイクなおちびさんの方が、2巻ヒロインの父ちゃんと恋に落ちた場面(笑)。
お父ちゃん、メロメロですぜちびワンコに(笑)。
1巻主役の2人の間に赤ちゃんが出来ました~!という展開が、何と双子だった事が判明したあとのあれこれもウヒヒでしたが、赤ん坊のベッドにレースとリボン、と聞かされた時の三兄弟の反応が秀逸すぎて大ウケしました(^^ゞ
このトリロジーの男の子祭りっぷりは半端なくって、そこだけでも楽しめるクオリティですよ!!
モンゴメリー三兄弟たちに、末っ子ベックの奥さんクレアの連れ子三兄弟たち、そこにワンコ達が絡んでわきゃきゃきゃ状態(そして、それを放水攻撃で鎮圧するママン・ジャスティンったらマジ最強。爆)
そんなこんなで、幽霊のリジーの待ち人探しすら、自分のお得意フィールドである「家族もの」に引き込んで展開させてシリーズに幕を引いた時点でノーラの勝ちとも言えました。
いや、不覚にもうるっときましたよ。
まぁ、アンティータムの戦いとか、幽霊とか、宿とかいうのが昔のハーレ時代の某シリーズとのクロッシング感は否定出来ませんが、ノーラの凄いところはその既読ものの更に上をいくものに仕上げてくる事だと思います。
このシリーズでの、ことのさんの好み的には…こうかな。
2 > 1 > 3 とか。
あ、でも、1と3は差が殆どないかも。それぐらい完成度高い3冊でしたから。
お気に入りとなっちゃったわー。男の子祭りをダイレクトに楽しめたシリーズでしたから(^^)
次のノーラは、ロブ名義が8月に、長編上下巻が9月。
本当にここにきて、まだ新刊をこのペースで読ませてもらえるノーラに脱帽ですよ…(^^;
放蕩者とひと雫の恋 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)
2013年7月6日 新刊レビュー
紙媒体とほぼ同時に発売されていた電子書籍にて購入。
こうなってくると、紙質は悪いしすぐ劣化する、保存に向かないハーレクイン新書版を書店で買うということに躊躇を覚えてしまいそうな体験でもありました。
そんなこんなで、久し振りのデボラ・シモンズ新刊です。
前作のディ・バラ家6作目が…えーっと、あの、本当にホニャララな出来で正直これも新刊で買うか悩みましたが。
でも、買ってよかった。とてもいい出来の単発作品でした。
何よりも「ビジネス的に書かされている感」がない、自然体な作品でデボラ作品を読んだ事ない最近の読者には意外と入門書としてもいいのではないかという優等生な出来でもありました。
お話は、両親の死後、若き女性の独り身で弟の面倒を見てきたグロリーが、ロンドンの都会で悪い仲間たちに影響される弟を心配し、田舎にある一族の見捨てられた遺産である地所に引越しし、スパの再興を決意したところから始まる。
今は廃墟同然の施設だが、かつてはイングランド女王にも愛された場所らしいという事で孤軍奮闘で再建に挑む日々。
ところが、村に母親に呼び寄せられて滞在していたウェストフィールド公爵オベロンは、彼女の計画を本気にしないで何か裏があるのではないかと疑う。
そんなオベロンに対し、彼女は反発をおぼえる。
2人が反目しあう中、スパでは不審な出来事が続き…という、謎賭けもありつつな展開。
いやー。
何が困ったかってアナタ、ヒーローの名前ですよ(笑)
だって、もはやワタシの中でオベロン=『鉄の魔道僧』のワンコ U・ω・U (爆)
そのせいか、脳内では公爵様はグロリーにツンデレるワンコにしか思えなくなってしまってワクテカしたり(爆)。
でも、最初からとにかく陰謀説をせっせこ唱えるヒーロー様でしたな、この公爵。
設定上、まぁ、仕方ないかなとか思って読んでいましたが、そんな彼の斜め上を暗躍していた陰謀者が彼のママンだったというのはロマンス小説お約束の展開(笑)。
息子に嫁を! 私に孫を!! という一念の元、金と人を使いまくってあれやこれや(^^ゞ
そんなママンの格好の餌食、あ、いや。ターゲットとなったのが、ヒロインのグロリーさん。
両親を亡くし、弟の世話をしながら頑張ってスパ再建に励む妙齢のお嬢さん。
誰もスパ再建に協力的ではないし、変なことばかり起こるしウンザリながらもせっせこせっせこ。
出会いからして、凸凹な2人でしたが…いやはや。
なんつーか、そのテの色恋沙汰に縁がない(もしくはご無沙汰)2人なものだから…きゅんきゅんなのよ!
どうもデボラ作品のリージェンシーって、不埒な事(?)に及ぶ率が結構高いのですが…この作品わっ!
なんとっ! チュウ止まり で、己にストップをかけるヒーローの悶々っぷりを楽しむという展開なんです!
いやぁ、あの、調べ物をするグロリーさんの髪の毛とかつむじを見て萌えて幸せ気分になるオベロンくんだけでゴチですわ!(笑)
脇役もしっかり書かれていて、何よりそれぞれに胡散臭いところをしっかり含めているのがナイスでした。
それがグロリーが再建しようとしているスパに隠されているとされているお宝話やら、スパの歴史というスパイスを際立たせようとしているから。
もっとも、そこまで強烈ではなかったのもいい結果だったかも(笑)。
ロマサスにするには、あとちょっと足りないぐらいのサスペンス部分ともいえて、それが逆にいい按配でした。
だからこそ、あの弟に仕込まれた唯一のボクシング技でうっかり犯人をKOしちゃったグロリーのてへっ☆さが微笑ましくも(オベロン、ヒーローの立場なさすぎ。爆)。
不器用で抑えている2人のほんわかものとも、群集を使ったデボラお得意のホームものともとれる、地味ながらも可愛い作品でした。
何より、既存の人気シリーズ(はっきり言うよ。ディ・バラ家シリーズだ)のように、過去の自分の構築したシリーズもの世界観に雁字搦めになることもない、いい意味で肩の力の抜けたものとも。
復帰してからのゴシックロマンス色の強い2作にあった手探り感も消え、緩やかながらデボラの筆があったまってきた感じが見て取れました。
愛読者として、期待していいですか?
次は、あのディ・バラ家シリーズ完結編、末っ子ニコラスの話ですが期待していいですかっっ?!(握りコブシ)
こうなってくると、紙質は悪いしすぐ劣化する、保存に向かないハーレクイン新書版を書店で買うということに躊躇を覚えてしまいそうな体験でもありました。
そんなこんなで、久し振りのデボラ・シモンズ新刊です。
前作のディ・バラ家6作目が…えーっと、あの、本当にホニャララな出来で正直これも新刊で買うか悩みましたが。
でも、買ってよかった。とてもいい出来の単発作品でした。
何よりも「ビジネス的に書かされている感」がない、自然体な作品でデボラ作品を読んだ事ない最近の読者には意外と入門書としてもいいのではないかという優等生な出来でもありました。
お話は、両親の死後、若き女性の独り身で弟の面倒を見てきたグロリーが、ロンドンの都会で悪い仲間たちに影響される弟を心配し、田舎にある一族の見捨てられた遺産である地所に引越しし、スパの再興を決意したところから始まる。
今は廃墟同然の施設だが、かつてはイングランド女王にも愛された場所らしいという事で孤軍奮闘で再建に挑む日々。
ところが、村に母親に呼び寄せられて滞在していたウェストフィールド公爵オベロンは、彼女の計画を本気にしないで何か裏があるのではないかと疑う。
そんなオベロンに対し、彼女は反発をおぼえる。
2人が反目しあう中、スパでは不審な出来事が続き…という、謎賭けもありつつな展開。
いやー。
何が困ったかってアナタ、ヒーローの名前ですよ(笑)
だって、もはやワタシの中でオベロン=『鉄の魔道僧』のワンコ U・ω・U (爆)
そのせいか、脳内では公爵様はグロリーにツンデレるワンコにしか思えなくなってしまってワクテカしたり(爆)。
でも、最初からとにかく陰謀説をせっせこ唱えるヒーロー様でしたな、この公爵。
設定上、まぁ、仕方ないかなとか思って読んでいましたが、そんな彼の斜め上を暗躍していた陰謀者が彼のママンだったというのはロマンス小説お約束の展開(笑)。
息子に嫁を! 私に孫を!! という一念の元、金と人を使いまくってあれやこれや(^^ゞ
そんなママンの格好の餌食、あ、いや。ターゲットとなったのが、ヒロインのグロリーさん。
両親を亡くし、弟の世話をしながら頑張ってスパ再建に励む妙齢のお嬢さん。
誰もスパ再建に協力的ではないし、変なことばかり起こるしウンザリながらもせっせこせっせこ。
出会いからして、凸凹な2人でしたが…いやはや。
なんつーか、そのテの色恋沙汰に縁がない(もしくはご無沙汰)2人なものだから…きゅんきゅんなのよ!
どうもデボラ作品のリージェンシーって、不埒な事(?)に及ぶ率が結構高いのですが…この作品わっ!
なんとっ! チュウ止まり で、己にストップをかけるヒーローの悶々っぷりを楽しむという展開なんです!
いやぁ、あの、調べ物をするグロリーさんの髪の毛とかつむじを見て萌えて幸せ気分になるオベロンくんだけでゴチですわ!(笑)
脇役もしっかり書かれていて、何よりそれぞれに胡散臭いところをしっかり含めているのがナイスでした。
それがグロリーが再建しようとしているスパに隠されているとされているお宝話やら、スパの歴史というスパイスを際立たせようとしているから。
もっとも、そこまで強烈ではなかったのもいい結果だったかも(笑)。
ロマサスにするには、あとちょっと足りないぐらいのサスペンス部分ともいえて、それが逆にいい按配でした。
だからこそ、あの弟に仕込まれた唯一のボクシング技でうっかり犯人をKOしちゃったグロリーのてへっ☆さが微笑ましくも(オベロン、ヒーローの立場なさすぎ。爆)。
不器用で抑えている2人のほんわかものとも、群集を使ったデボラお得意のホームものともとれる、地味ながらも可愛い作品でした。
何より、既存の人気シリーズ(はっきり言うよ。ディ・バラ家シリーズだ)のように、過去の自分の構築したシリーズもの世界観に雁字搦めになることもない、いい意味で肩の力の抜けたものとも。
復帰してからのゴシックロマンス色の強い2作にあった手探り感も消え、緩やかながらデボラの筆があったまってきた感じが見て取れました。
愛読者として、期待していいですか?
次は、あのディ・バラ家シリーズ完結編、末っ子ニコラスの話ですが期待していいですかっっ?!(握りコブシ)
7月だ!
でもって、ヘロヘロのヨレヨレなので多分、これを放置しておくとズルズルしそうなのでさっさと覚え書きして購入リスト作っておくわ!
というわけで、7月の新刊も発売されてないのに8月の話をしておこう(爆)
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
邦題未定 クリスティーナ・ブルック
オークラ出版 マグノリアロマンス
わたしだけの支配者 ロニー・ローレン
罪という名の記憶 シルヴィア・デイ
原書房 ライムブックス
邦題未定 ローラ・リー・ガーク
ハーレクイン社 MIRA文庫
渚と吐息のコンチェルト ジェイン・A・クレンツ
メディチ家の花嫁 ヘザー・グレアム
扶桑社 扶桑社ロマンス
ヴァイキングに愛を誓って コニー・メイスン
遠き記憶が輝くとき ナリーニ・シン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 J ・D ・ロブ
邦題未定 ジェシカ・スポッツウッド
邦題未定 ローリ・フォスター
竹書房 ラズベリーブックス
幸せのその後で ブリジャートン家後日譚 ジュリア・クイン
愛は仮面に隠して シェリ・ホワイトフェザー
集英社クリエイティブ ベルベット文庫
邦題未定(上下) マヤ・バンクス
さて。
このメンツで一番の楽しみというと…クレンツかな、やはり。
私にとっての癒し系(爆)。
2押しはローラ・リー・ガークで!
ロブのイヴ&ロークも鉄板、ナリーニのサイ&チェンジリングも鉄板で…えーっと、ロリさんが今の時点で作品が不確定なのですが出れば買い。
あ、勿論シルヴィア・デイは即買いで!!
そういえば、無茶久し振りに名前を見たんですけどシェリ・ホワイトフェザー!
私、彼女の翻訳作品って殆ど読んだのではないかしら…これがね、みんな、意外にうっかり読めてない作家さんなのよ。ハーレクインで出ていたにも関わらず。
何故なら、彼女の作品って殆どが作家 凶作 競作の中の1冊だから(笑)。
誰が好き好んで全12巻、全員作家の違う頓珍漢大型ミニシリーズ(大型でミニって既にそこで破綻。爆)を読むのかというハナシだ(笑)
ああ、何でこの作家さんの名前に覚えあるのかしら私…とか、覚えていて当然じゃないか。どんだけ作家 凶作 競作に付き合ったんだよ!!
ダンフォースもアシュトンズも、それこそバロン家も…バロン家じゃなく読者が受難だよコノヤロー!!とか毒づきながらも(爆)。
というワケで、お久し振りね~♪と歌いながら読むとするよ、彼女のシングルタイトルを!!
あとはその場で決めるとして。
しかし、ヴィレッジのヤングアダルト・パラノーマル推しが凄いな、おい。
思わずのせられてしまうぜよー(笑)。
+余談+
いつもの別部屋。いやん。スカスカですわねー(^^ゞ
http://cool-book-new.seesaa.net/article/366468922.html
追記改訂、多分すると思います。余裕と体力戻ったら(^^;
+追記+
e-bookの方でばかりチェックしていたので、リアル本をすっかりスルーしておりましたベルベット文庫分を追加(笑)。
マヤ・バンクスの話題の三部作ですよ、これ。
さ。電子書籍で買うとしますよー! > 上下とかエロティカの時って本当に便利(爆)
でもって、ヘロヘロのヨレヨレなので多分、これを放置しておくとズルズルしそうなのでさっさと覚え書きして購入リスト作っておくわ!
というわけで、7月の新刊も発売されてないのに8月の話をしておこう(爆)
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
邦題未定 クリスティーナ・ブルック
オークラ出版 マグノリアロマンス
わたしだけの支配者 ロニー・ローレン
罪という名の記憶 シルヴィア・デイ
原書房 ライムブックス
邦題未定 ローラ・リー・ガーク
ハーレクイン社 MIRA文庫
渚と吐息のコンチェルト ジェイン・A・クレンツ
メディチ家の花嫁 ヘザー・グレアム
扶桑社 扶桑社ロマンス
ヴァイキングに愛を誓って コニー・メイスン
遠き記憶が輝くとき ナリーニ・シン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 J ・D ・ロブ
邦題未定 ジェシカ・スポッツウッド
邦題未定 ローリ・フォスター
竹書房 ラズベリーブックス
幸せのその後で ブリジャートン家後日譚 ジュリア・クイン
愛は仮面に隠して シェリ・ホワイトフェザー
集英社クリエイティブ ベルベット文庫
邦題未定(上下) マヤ・バンクス
さて。
このメンツで一番の楽しみというと…クレンツかな、やはり。
私にとっての癒し系(爆)。
2押しはローラ・リー・ガークで!
ロブのイヴ&ロークも鉄板、ナリーニのサイ&チェンジリングも鉄板で…えーっと、ロリさんが今の時点で作品が不確定なのですが出れば買い。
あ、勿論シルヴィア・デイは即買いで!!
そういえば、無茶久し振りに名前を見たんですけどシェリ・ホワイトフェザー!
私、彼女の翻訳作品って殆ど読んだのではないかしら…これがね、みんな、意外にうっかり読めてない作家さんなのよ。ハーレクインで出ていたにも関わらず。
何故なら、彼女の作品って殆どが作家
誰が好き好んで全12巻、全員作家の違う頓珍漢大型ミニシリーズ(大型でミニって既にそこで破綻。爆)を読むのかというハナシだ(笑)
ああ、何でこの作家さんの名前に覚えあるのかしら私…とか、覚えていて当然じゃないか。どんだけ作家
ダンフォースもアシュトンズも、それこそバロン家も…バロン家じゃなく読者が受難だよコノヤロー!!とか毒づきながらも(爆)。
というワケで、お久し振りね~♪と歌いながら読むとするよ、彼女のシングルタイトルを!!
あとはその場で決めるとして。
しかし、ヴィレッジのヤングアダルト・パラノーマル推しが凄いな、おい。
思わずのせられてしまうぜよー(笑)。
+余談+
いつもの別部屋。いやん。スカスカですわねー(^^ゞ
http://cool-book-new.seesaa.net/article/366468922.html
追記改訂、多分すると思います。余裕と体力戻ったら(^^;
+追記+
e-bookの方でばかりチェックしていたので、リアル本をすっかりスルーしておりましたベルベット文庫分を追加(笑)。
マヤ・バンクスの話題の三部作ですよ、これ。
さ。電子書籍で買うとしますよー! > 上下とかエロティカの時って本当に便利(爆)
美しき盗賊と傲慢な公爵 (マグノリアロマンス)
2013年6月19日 新刊レビュー
昔なつかしいローリー・マクベインが翻訳で甦ったよ第二弾は、うひゃひゃのスコットランド関連作。
しかもカローデンの戦いからお話が始まるという衝撃なものでした。
もっと衝撃なのは、戦いの悲惨な場面よりもヒーローとヒロインの話の聞かなさと融通の利かない傲慢で頑なさの相乗効果キターッ(爆)
ワタクシ、某書のせいでスコットランド関連の書物を読み漁りすぎた弊害で、中途半端な描写とか辻褄があわない設定やプロットがすっかり駄目になりまして(トホホ)
でも、この話…ここ最近読んだスコットランドものの中では群を抜いて、よく出来ていました。
あの時の戦い当日時点でヒースがどの状態か定かではないところなので、劇的に「花」と書きたいところを抑えているあたりGJ!とか既に論点ズレていてすんません(笑)
衝撃的な冒頭がそのままヒロインのトラウマらしきものになるというのとか、そこであったイングランド兵士が後に再会する事になるとか、上手いですよマクベイン。
話は、元々はイングランド侯爵の娘でありながら、父親からの援助を一切受けることなく、母方であるスコットランド人の祖父の元で育ったヒロインのサブリナとその姉、弟。
カローデンの戦いでその祖父を亡くし、城から追われイングランドに戻るも、養育放棄し海外にいる侯爵の田舎屋敷はあれど食料にも困る始末。
姉と弟、そしておばを、侯爵の地所で暮らす貧しい住民たちの生活の為にサブリナがとった行動というのは、男装をして強盗を働くことだった。
しかし、ある時に顔に醜い傷を持つイングランドの貴族、キャリマー公爵ルシアンに捕まってしまい…という、古典らしい義賊ネタもの。
ここでマクベインらしいのがコッテコテのロマンスぷんぷんな組み立てをしているところ。
義賊に扮するヒロインがする男装が、かのボニー・チャールズの扮装だったり、公爵家の相続話でもめているヒーローの相続条件が結婚だったり、ね。
最後にゴシックもの的な不気味なロケーションに宝探しに出かけて危機迫る、まで登場するのですよ!
最初の出会いは強盗と被害者だった筈が、お互い複雑な家庭事情も手伝い、運命のしがらみのように絡み合って結びつく様は天晴れ。
特にヒロインの父親と、ヒーローの財産を狙う彼の従姉弟たちの悪役っぷりはいい按配。
初志貫徹というか(それに比べるとヒロインの継母は打算力ありありクールすぎて面白みに欠けた。しかも脅迫ネタを握ったままフェイドアウトとか全然惜しい。笑)。
もうね、そんな悪悪しい脇役たちが暗躍する中、彼女を手に入れて愛人にしちゃうぞウキャッ♪とかなっているうち、うっかり逃げられるルシアンの若干ツメの甘いところとかニヤニヤしつつ(爆)。
放蕩者じゃないのか、お前。何だ、その結婚となった後のあれやこれやの初恋を自覚した少年のようなピュアアピールは!!(笑)
そんなルシアンに対し、何と言うか…ハンストならぬ湿地ストとかやって死にかけるサブリナには…ごめん。おばちゃん辛い点数しかつけられないわ(^^;
子供っぽいといったら子供っぽいで済むんでしょうけど…実際、まだ16歳ぐらいだし。でも、死にかけるまでストすんなよ、とか冷静に読んでしまったわ、あそこだけは(笑)
死に掛ける→そのまま記憶一部喪失とか「古典ェ…」とか思いつつも、そのあとのデレしかないサブリナにきゅんきゅんしつつ、記憶が戻って拒否されるのを怖がるルシアンの哀れというか乙女なところに手に汗…は握らなかったけど、ちょっと持ってかれたわ(^^ゞ
それでも、素直に自分もデレられないんだけどね(笑)
強盗に襲われたり、無理やり結婚押し付けられたり、相続にまつわる因縁から命を狙われ続けたり、愛しい奥さんとすれ違ったり、とにかくヒーロー大忙しの1冊。
ヒロインの一族がことごとく斜め上キャラだとか、そんな中でしっかりロマンスを展開しているんだから…ある意味、彼を褒め讃えるべきだよ!(爆)
そうです。この書き方で薄々お分かりかと思います。
この本の評価を分けるのはズバリ、ヒロインの頑なさ です。
私は、苦々しく読む事が多かった、とだけ言っておきましょうかね。
ヒーローのルシアンがいいカンジの傲慢くんだったので、楽しく読めてはいたんですが…とにかくサブリナの言動が猪突猛進すぎて疲れました(^^ゞ
脇役も際立ったいいキャラが揃っているし、最後の宝探しなんてロケーションとか、その設定とかニヤニヤしちゃうぐらいストライクだったので…ああ。勿体無い。
これの続編があるそうなので、とりあえずそっちを待って、改心した 少しは譲歩を覚えたヒロインの後日談を拝むとしますか?(笑)
しかもカローデンの戦いからお話が始まるという衝撃なものでした。
もっと衝撃なのは、戦いの悲惨な場面よりもヒーローとヒロインの話の聞かなさと融通の利かない傲慢で頑なさの相乗効果キターッ(爆)
ワタクシ、某書のせいでスコットランド関連の書物を読み漁りすぎた弊害で、中途半端な描写とか辻褄があわない設定やプロットがすっかり駄目になりまして(トホホ)
でも、この話…ここ最近読んだスコットランドものの中では群を抜いて、よく出来ていました。
あの時の戦い当日時点でヒースがどの状態か定かではないところなので、劇的に「花」と書きたいところを抑えているあたりGJ!とか既に論点ズレていてすんません(笑)
衝撃的な冒頭がそのままヒロインのトラウマらしきものになるというのとか、そこであったイングランド兵士が後に再会する事になるとか、上手いですよマクベイン。
話は、元々はイングランド侯爵の娘でありながら、父親からの援助を一切受けることなく、母方であるスコットランド人の祖父の元で育ったヒロインのサブリナとその姉、弟。
カローデンの戦いでその祖父を亡くし、城から追われイングランドに戻るも、養育放棄し海外にいる侯爵の田舎屋敷はあれど食料にも困る始末。
姉と弟、そしておばを、侯爵の地所で暮らす貧しい住民たちの生活の為にサブリナがとった行動というのは、男装をして強盗を働くことだった。
しかし、ある時に顔に醜い傷を持つイングランドの貴族、キャリマー公爵ルシアンに捕まってしまい…という、古典らしい義賊ネタもの。
ここでマクベインらしいのがコッテコテのロマンスぷんぷんな組み立てをしているところ。
義賊に扮するヒロインがする男装が、かのボニー・チャールズの扮装だったり、公爵家の相続話でもめているヒーローの相続条件が結婚だったり、ね。
最後にゴシックもの的な不気味なロケーションに宝探しに出かけて危機迫る、まで登場するのですよ!
最初の出会いは強盗と被害者だった筈が、お互い複雑な家庭事情も手伝い、運命のしがらみのように絡み合って結びつく様は天晴れ。
特にヒロインの父親と、ヒーローの財産を狙う彼の従姉弟たちの悪役っぷりはいい按配。
初志貫徹というか(それに比べるとヒロインの継母は打算力ありありクールすぎて面白みに欠けた。しかも脅迫ネタを握ったままフェイドアウトとか全然惜しい。笑)。
もうね、そんな悪悪しい脇役たちが暗躍する中、彼女を手に入れて愛人にしちゃうぞウキャッ♪とかなっているうち、うっかり逃げられるルシアンの若干ツメの甘いところとかニヤニヤしつつ(爆)。
放蕩者じゃないのか、お前。何だ、その結婚となった後のあれやこれやの初恋を自覚した少年のようなピュアアピールは!!(笑)
そんなルシアンに対し、何と言うか…ハンストならぬ湿地ストとかやって死にかけるサブリナには…ごめん。おばちゃん辛い点数しかつけられないわ(^^;
子供っぽいといったら子供っぽいで済むんでしょうけど…実際、まだ16歳ぐらいだし。でも、死にかけるまでストすんなよ、とか冷静に読んでしまったわ、あそこだけは(笑)
死に掛ける→そのまま記憶一部喪失とか「古典ェ…」とか思いつつも、そのあとのデレしかないサブリナにきゅんきゅんしつつ、記憶が戻って拒否されるのを怖がるルシアンの哀れというか乙女なところに手に汗…は握らなかったけど、ちょっと持ってかれたわ(^^ゞ
それでも、素直に自分もデレられないんだけどね(笑)
強盗に襲われたり、無理やり結婚押し付けられたり、相続にまつわる因縁から命を狙われ続けたり、愛しい奥さんとすれ違ったり、とにかくヒーロー大忙しの1冊。
ヒロインの一族がことごとく斜め上キャラだとか、そんな中でしっかりロマンスを展開しているんだから…ある意味、彼を褒め讃えるべきだよ!(爆)
そうです。この書き方で薄々お分かりかと思います。
この本の評価を分けるのはズバリ、ヒロインの頑なさ です。
私は、苦々しく読む事が多かった、とだけ言っておきましょうかね。
ヒーローのルシアンがいいカンジの傲慢くんだったので、楽しく読めてはいたんですが…とにかくサブリナの言動が猪突猛進すぎて疲れました(^^ゞ
脇役も際立ったいいキャラが揃っているし、最後の宝探しなんてロケーションとか、その設定とかニヤニヤしちゃうぐらいストライクだったので…ああ。勿体無い。
これの続編があるそうなので、とりあえずそっちを待って、
フェニックスに唇が触れる (ヴィレッジブックス)
2013年6月11日 新刊レビュー
ジェイン・アン・クレンツの新シリーズ「ダーク・レガシー・シリーズ」がこんなに早く日本上陸とは!
いや~、嬉しい上に毎度のブレないクレンツ節!
アーケイン・ソサエティ現代編がファロンでちょっと一段落して、コンテンポラリーもの翻訳はどうなるのかしら…と考えていたクレンツファンに早めのお中元としか思えないな(笑)。
しかーし。
このシリーズを読み始めて、アーケイン・ソサエティ・シリーズやその他の名義のシリーズと、ある相違点に気付きました。
あれ? もしかして、クレンツが「一家の全員血のつながった兄弟」を主役にしたのってはじめて?!と。
いつも、親族やら一味やら親友とかはあったけど、ここまで小さい単位の輪をシリーズにもってきたとは。
これはちょっと…面白くなりそうじゃないの!
古書ディーラーのアビーの裏の顔は、超能力によって暗号化された書物「ホット・ブック」のコードを解除出来る専門家。
そんな彼女の能力を巡り、不可思議な水晶について記述されたとされるノートを追い求める人物たちが暗躍。
身の危険に晒された彼女が、昔からの知人に相談したところ、紹介されたのはサムという超能力者。
テクニカル・コンサルタントのサムは、裏の顔は超常エネルギーを持つ水晶、通称「ホット・ロック」研究の専門家。
巨大企業コパースミス社社長の長男でありながら、一家がその大半を所有するレガシー島に隠遁、研究に没頭する謎多き男サムと、その特殊な能力ゆえに孤独なアビーとの出会いに、水晶のノートとコパースミス家の過去が交錯し…というお話。
まぁ、そういう難しい説明云々は気にせずに読んでみるとそこには、いつものクレンツ節が(笑)。
まず、アビーの能力の何と ステキ胡散臭さ炸裂なこと ったら!! > 全力で褒めてますよ?!(爆)
本好きとして、ワクワクしません?
一見、何の変哲もない本なのに、そこには目に見えない秘密の暗号がコード化されて隠されているとかいう設定。
いやー、あのアビーへの賄賂に使われた本に秘められた、あのクレオパトラが隠した秘密のレシピとかそのアイデアがすごいよクレンツったら。
そのコードを作った人たちが過去の人たち故に、このデジタル化の進む現代ではコード解除の能力を持った専門職が衰退している…何か、あれですね。
伝統芸能や職人の後継者不足に類似していますね。
ましてや、アビーの能力が突出していたからこそ、あれだけアビー争奪戦が起こるんですが(笑)。
そういう意味では、自分ちの因縁の過去の謎を解く為に必要不可欠な彼女が、自ら懐に転がり込んでくるあたり強運なコパースミスさん家!(笑)
クレンツ作品によくある歪な形の機能不全家族テンプレですが、今回のアビーさん家は最たるものかも。
割にドライな感じの機能不全さが当たり前と思っていつも読んでたけど、彼女の一家はちょっと粘着質である意味、他作家の書くようなネグレクトさがあって…自分勝手な奴らばかりにしても、うう。嫌さ加減がヘヴィでした。
その分を補って余りあるぐらいの コパースミスさん家の配線違い変人揃いさが天晴れ とか喜んでいるのは、きっと駄目なぐらいのクレンツマニアかと(墓穴)。
いや、だって、最初の方のアビーがサムに会いにサン・フアン諸島レガシー島に行った際の、島の住人のコメントがもう既に笑わずには…(^^ゞ
世間には、婚約者が死亡し、第一発見者ゆえに殺害の容疑をかけられたサムに対し、島の住人はというえば誰一人、そんな事をハナから信じてはいない。
その理由がすごいんですよ。
「もし犯人だったとしたら、コパースミス一家がそんなヘマをするワケがない。死体なんか永久に見つからないようにするに決まってる」(きっぱり)
島の住民が皆して連呼するもんで爆笑しましたもん、これ(泣き笑い)。
ほ、褒められているんですよね?!的な(爆)
でも、よくよく読んでいくと…似たりよったりの一家がいそうな 悪寒 予感というか…(笑)。
コパースミス一家の経営するコパースミス社の宿敵ヘリコン・ストーン社のバレット一家!
というか、そこの長男ギデオン・バレットがワタクシ、気になって仕方ありませんよ!!
ここでは書きませんが、アビーの特殊能力をめぐってのサムとギデオンの一騎打ちの場面は必読です。腹抱えて笑いましたから(アビーでなくてもツッコミ必死の爆笑場面です)
ロマンスとしても勿論、特殊能力ゆえに周囲から距離をおいている2人が丁々発止のやりとりをしながら絆を深め合っていくのが良かったわ~。
サムのあの独占欲むっくむくなところとかマイペースなところと、アビーのちゃきちゃき娘なところがいい按配です(笑)。
しかもお約束にワンコ様もいます(笑)。
アビーの相棒ニュートンくんですが、気付くと餌付けされてサムの相棒ともなっていました(笑)。
犬のおやつも勿論大好きです。が、どうしてもというなら、その人間用のご飯を食べてあげるのもやぶさかでない、と言わんばかりの態度が毎回笑わせます(笑)。
サムがアビーにフレンチトーストを作ってあげている時がまさにそんな感じで、投げられると華麗な空中キャッチは鉄板(爆)。
最初は、単なる強盗かと思っていたグレイディ青年が、実は…という凝った設定も楽しかったです(ラスト近くになると、すっかり私のクレンツ作品ツボの一つ「師匠と弟子」モードになっていてニヤニヤしちゃったよー!!)
あと、クレンツ作品愛読者としては、アビーの親友で超能力心理カウンセラーのグウェンが語る「明晰夢」は、彼女の作品に度々登場しますのでそこでもニンマリ。
この作品が初クレンツ!と仰る方には、明晰夢分析の専門家ヒロインが登場する『夢見の恋人』(二見文庫)をお勧めしたい…などと、クレンツ布教しつつ(笑)
超能力、書物に潜む暗号、不可思議な水晶、砂漠の鉱山に隠された謎など実にワクワクするアイテムが沢山詰まったクレンツの最新シリーズ1巻は、シリーズ導入部ながら1冊だけでも十分楽しめるものとなっています。
しかし、やはりコパースミス三兄妹の残り2人が、どんな水晶に対する能力を持っているのか、消えた水晶が何処にあるのか、とかシリーズこれからの楽しみは尽きない。
何よりも、あの一筋縄ではいかないコパースミス家の残り2人、次男ジャドソンと長女エマを、どんなクセモノとしてクレンツが描くか考えただけでニヤニヤしますね(笑)
いや、だって、2巻のカップルがジャドソンと前出の心理カウンセラーのグウェンのお話なんだから…妹エマのお相手は…えっと、斜め上配線ギデオンくんを期待していいですかクレンツさんっっ?!(握りコブシ)
とにかく、これもお気に入りシリーズ決定!!
早く続きが読みたいでーす( ̄▽ ̄)ノ
いや~、嬉しい上に毎度のブレないクレンツ節!
アーケイン・ソサエティ現代編がファロンでちょっと一段落して、コンテンポラリーもの翻訳はどうなるのかしら…と考えていたクレンツファンに早めのお中元としか思えないな(笑)。
しかーし。
このシリーズを読み始めて、アーケイン・ソサエティ・シリーズやその他の名義のシリーズと、ある相違点に気付きました。
あれ? もしかして、クレンツが「一家の全員血のつながった兄弟」を主役にしたのってはじめて?!と。
いつも、親族やら一味やら親友とかはあったけど、ここまで小さい単位の輪をシリーズにもってきたとは。
これはちょっと…面白くなりそうじゃないの!
古書ディーラーのアビーの裏の顔は、超能力によって暗号化された書物「ホット・ブック」のコードを解除出来る専門家。
そんな彼女の能力を巡り、不可思議な水晶について記述されたとされるノートを追い求める人物たちが暗躍。
身の危険に晒された彼女が、昔からの知人に相談したところ、紹介されたのはサムという超能力者。
テクニカル・コンサルタントのサムは、裏の顔は超常エネルギーを持つ水晶、通称「ホット・ロック」研究の専門家。
巨大企業コパースミス社社長の長男でありながら、一家がその大半を所有するレガシー島に隠遁、研究に没頭する謎多き男サムと、その特殊な能力ゆえに孤独なアビーとの出会いに、水晶のノートとコパースミス家の過去が交錯し…というお話。
まぁ、そういう難しい説明云々は気にせずに読んでみるとそこには、いつものクレンツ節が(笑)。
まず、アビーの能力の何と ステキ胡散臭さ炸裂なこと ったら!! > 全力で褒めてますよ?!(爆)
本好きとして、ワクワクしません?
一見、何の変哲もない本なのに、そこには目に見えない秘密の暗号がコード化されて隠されているとかいう設定。
いやー、あのアビーへの賄賂に使われた本に秘められた、あのクレオパトラが隠した秘密のレシピとかそのアイデアがすごいよクレンツったら。
そのコードを作った人たちが過去の人たち故に、このデジタル化の進む現代ではコード解除の能力を持った専門職が衰退している…何か、あれですね。
伝統芸能や職人の後継者不足に類似していますね。
ましてや、アビーの能力が突出していたからこそ、あれだけアビー争奪戦が起こるんですが(笑)。
そういう意味では、自分ちの因縁の過去の謎を解く為に必要不可欠な彼女が、自ら懐に転がり込んでくるあたり強運なコパースミスさん家!(笑)
クレンツ作品によくある歪な形の機能不全家族テンプレですが、今回のアビーさん家は最たるものかも。
割にドライな感じの機能不全さが当たり前と思っていつも読んでたけど、彼女の一家はちょっと粘着質である意味、他作家の書くようなネグレクトさがあって…自分勝手な奴らばかりにしても、うう。嫌さ加減がヘヴィでした。
その分を補って余りあるぐらいの コパースミスさん家の配線違い変人揃いさが天晴れ とか喜んでいるのは、きっと駄目なぐらいのクレンツマニアかと(墓穴)。
いや、だって、最初の方のアビーがサムに会いにサン・フアン諸島レガシー島に行った際の、島の住人のコメントがもう既に笑わずには…(^^ゞ
世間には、婚約者が死亡し、第一発見者ゆえに殺害の容疑をかけられたサムに対し、島の住人はというえば誰一人、そんな事をハナから信じてはいない。
その理由がすごいんですよ。
「もし犯人だったとしたら、コパースミス一家がそんなヘマをするワケがない。死体なんか永久に見つからないようにするに決まってる」(きっぱり)
島の住民が皆して連呼するもんで爆笑しましたもん、これ(泣き笑い)。
ほ、褒められているんですよね?!的な(爆)
でも、よくよく読んでいくと…似たりよったりの一家がいそうな
コパースミス一家の経営するコパースミス社の宿敵ヘリコン・ストーン社のバレット一家!
というか、そこの長男ギデオン・バレットがワタクシ、気になって仕方ありませんよ!!
ここでは書きませんが、アビーの特殊能力をめぐってのサムとギデオンの一騎打ちの場面は必読です。腹抱えて笑いましたから(アビーでなくてもツッコミ必死の爆笑場面です)
ロマンスとしても勿論、特殊能力ゆえに周囲から距離をおいている2人が丁々発止のやりとりをしながら絆を深め合っていくのが良かったわ~。
サムのあの独占欲むっくむくなところとかマイペースなところと、アビーのちゃきちゃき娘なところがいい按配です(笑)。
しかもお約束にワンコ様もいます(笑)。
アビーの相棒ニュートンくんですが、気付くと餌付けされてサムの相棒ともなっていました(笑)。
犬のおやつも勿論大好きです。が、どうしてもというなら、その人間用のご飯を食べてあげるのもやぶさかでない、と言わんばかりの態度が毎回笑わせます(笑)。
サムがアビーにフレンチトーストを作ってあげている時がまさにそんな感じで、投げられると華麗な空中キャッチは鉄板(爆)。
最初は、単なる強盗かと思っていたグレイディ青年が、実は…という凝った設定も楽しかったです(ラスト近くになると、すっかり私のクレンツ作品ツボの一つ「師匠と弟子」モードになっていてニヤニヤしちゃったよー!!)
あと、クレンツ作品愛読者としては、アビーの親友で超能力心理カウンセラーのグウェンが語る「明晰夢」は、彼女の作品に度々登場しますのでそこでもニンマリ。
この作品が初クレンツ!と仰る方には、明晰夢分析の専門家ヒロインが登場する『夢見の恋人』(二見文庫)をお勧めしたい…などと、クレンツ布教しつつ(笑)
超能力、書物に潜む暗号、不可思議な水晶、砂漠の鉱山に隠された謎など実にワクワクするアイテムが沢山詰まったクレンツの最新シリーズ1巻は、シリーズ導入部ながら1冊だけでも十分楽しめるものとなっています。
しかし、やはりコパースミス三兄妹の残り2人が、どんな水晶に対する能力を持っているのか、消えた水晶が何処にあるのか、とかシリーズこれからの楽しみは尽きない。
何よりも、あの一筋縄ではいかないコパースミス家の残り2人、次男ジャドソンと長女エマを、どんなクセモノとしてクレンツが描くか考えただけでニヤニヤしますね(笑)
いや、だって、2巻のカップルがジャドソンと前出の心理カウンセラーのグウェンのお話なんだから…妹エマのお相手は…えっと、斜め上配線ギデオンくんを期待していいですかクレンツさんっっ?!(握りコブシ)
とにかく、これもお気に入りシリーズ決定!!
早く続きが読みたいでーす( ̄▽ ̄)ノ
ベアード・トゥ・ユー
2013年6月9日 新刊レビュー
さて。
「電子書籍その後」というタイトルでこれを書くかどうか悩みました(笑)。
そうです。
私が初めて買った電子書籍がこれ、シルヴィア・デイ『ベアード・トゥ・ユー(上下)』でした。
先日、関東で開催されたロマンスオフ会に参加した際、この本のことを推薦されました。
いえ、正しく言うなら、その方(ええ、貴女です。youさん。笑)はひどく楽しそうに、この本の事を話していらっしゃったのです。
よくこの作品と比較される『フィフティ・シェイズ』とを対比する時も、ヒーローのあれこれを説明する時も、この作品のちょっとした事を話すのもすごく楽しそうなのですよ。それこそ好き好きオーラがパない(爆)。
ええ、あれを実際拝むと微笑ましく「あ。この作品はいずれは読まないと(^ω^)」と、脳内インプットされました(笑)。
そういう意味では、すごいアグレッシブ販促でした(爆)
で、何でこのタイミングなのかというと…ええ。限定ポイントです(^^ゞ
5月いっぱいのネットキャッシュを500円分ばかりもらった時、既にポイント手持ちも同額程度ありました。
「1000円で買える本、あるかな~」とReader Shopを探していると…目についたのがこれ(笑)。
1冊1000円、高い、と思われるかもしれませんが、実際にリアル単行本で買うと1冊1260円、その値引き率は圧倒的にハヤカワのリヴィエラ・ラインの電子版よりいいです。
ここで、色々と電子書籍のストロングポイントを考え、単行本上下巻がかさ張る、という事なども考慮。
6月に文庫版が出ますが、電子書籍との価格差が150円程度なら、電子のが良くね?!と購入した次第。
で、読了しましたが…面白かった。
何か、久し振りに守ってあげたいスイッチを入れずにはいられないヒーローが出てきたぞオイ!!と、途中から俄然盛り上がってしまいました(笑)。
読んで!!読んだら分かるから!!と言わざるをえない、ギデオンのちょっと残念っ子ぷり!! > 褒めてます(え?)
エヴァの地雷を踏むたびに、傲慢なところよりも(´・ω・`)となっているギデオンがツボすぎる! > 褒めてます(ええ?)
ひどい駄目っ子ではないんだけど、どうしても、なんつーか、こんな 母心全開 でエロティカロマンスのヒーローを眺めるとは完全に想定外(爆)
この際、愉快なストーカーくん 全てにおいて物事を把握したがるところよりも、私はそこを推しで! > お前がロマンス読者として想定外ww
物語も、主人公2人がトラウマ抱えた状態で本当に先が見えないところが、隔離されたところでエロエロしているだけでない、そういう現代社会の負の部分もしっかり絡めてあって上手いのよ。
機能不全家族を描いたものは沢山読んできたけど、ヒーローとヒロインどちらも、っていうのはそう多くはない。しかも駄目すぎ。もう、読んでいてこれだけイラつくんだから、当人たちの心境を慮ると哀れだなマジ。
で、この巻が…ああ、いろんなものが混沌としたところで終わっているんだよぉぉ!!
ヒロイン親友くんも幸せになってほしいとか、ヒーロー弟がどんな行動に出るのかとか気になることいっぱい。
早く続き読みたいですっ!!
で、今、愕然としています。
2巻が文庫で今月末に発売されるんですが…調べたところ 電子書籍版配信の予定が7月末までにない!! とか、マジかよ!嘘だろーが!!
つまり、私の選択肢はこの3つ。
1) おとなしく電子書籍版配信を待つ
2) 待ちきれずに文庫版で2巻を買って、臨時収入的な何かがあった時に電子版を買う
3) 2巻は文庫版にして電子版はやめておく
読む本は、それこそまだ山ほど手元にあるから…1、かな(^^ゞ
ただ、電子に慣れてしまうとあんなに便利なものはないな。
SONY Readerは目に優しい仕組みなので、長編読むのに向いてるのもありますし。
「電子書籍その後」というタイトルでこれを書くかどうか悩みました(笑)。
そうです。
私が初めて買った電子書籍がこれ、シルヴィア・デイ『ベアード・トゥ・ユー(上下)』でした。
先日、関東で開催されたロマンスオフ会に参加した際、この本のことを推薦されました。
いえ、正しく言うなら、その方(ええ、貴女です。youさん。笑)はひどく楽しそうに、この本の事を話していらっしゃったのです。
よくこの作品と比較される『フィフティ・シェイズ』とを対比する時も、ヒーローのあれこれを説明する時も、この作品のちょっとした事を話すのもすごく楽しそうなのですよ。それこそ好き好きオーラがパない(爆)。
ええ、あれを実際拝むと微笑ましく「あ。この作品はいずれは読まないと(^ω^)」と、脳内インプットされました(笑)。
そういう意味では、すごいアグレッシブ販促でした(爆)
で、何でこのタイミングなのかというと…ええ。限定ポイントです(^^ゞ
5月いっぱいのネットキャッシュを500円分ばかりもらった時、既にポイント手持ちも同額程度ありました。
「1000円で買える本、あるかな~」とReader Shopを探していると…目についたのがこれ(笑)。
1冊1000円、高い、と思われるかもしれませんが、実際にリアル単行本で買うと1冊1260円、その値引き率は圧倒的にハヤカワのリヴィエラ・ラインの電子版よりいいです。
ここで、色々と電子書籍のストロングポイントを考え、単行本上下巻がかさ張る、という事なども考慮。
6月に文庫版が出ますが、電子書籍との価格差が150円程度なら、電子のが良くね?!と購入した次第。
で、読了しましたが…面白かった。
何か、久し振りに守ってあげたいスイッチを入れずにはいられないヒーローが出てきたぞオイ!!と、途中から俄然盛り上がってしまいました(笑)。
読んで!!読んだら分かるから!!と言わざるをえない、ギデオンのちょっと残念っ子ぷり!! > 褒めてます(え?)
エヴァの地雷を踏むたびに、傲慢なところよりも(´・ω・`)となっているギデオンがツボすぎる! > 褒めてます(ええ?)
ひどい駄目っ子ではないんだけど、どうしても、なんつーか、こんな 母心全開 でエロティカロマンスのヒーローを眺めるとは完全に想定外(爆)
この際、
物語も、主人公2人がトラウマ抱えた状態で本当に先が見えないところが、隔離されたところでエロエロしているだけでない、そういう現代社会の負の部分もしっかり絡めてあって上手いのよ。
機能不全家族を描いたものは沢山読んできたけど、ヒーローとヒロインどちらも、っていうのはそう多くはない。しかも駄目すぎ。もう、読んでいてこれだけイラつくんだから、当人たちの心境を慮ると哀れだなマジ。
で、この巻が…ああ、いろんなものが混沌としたところで終わっているんだよぉぉ!!
ヒロイン親友くんも幸せになってほしいとか、ヒーロー弟がどんな行動に出るのかとか気になることいっぱい。
早く続き読みたいですっ!!
で、今、愕然としています。
2巻が文庫で今月末に発売されるんですが…調べたところ 電子書籍版配信の予定が7月末までにない!! とか、マジかよ!嘘だろーが!!
つまり、私の選択肢はこの3つ。
1) おとなしく電子書籍版配信を待つ
2) 待ちきれずに文庫版で2巻を買って、臨時収入的な何かがあった時に電子版を買う
3) 2巻は文庫版にして電子版はやめておく
読む本は、それこそまだ山ほど手元にあるから…1、かな(^^ゞ
ただ、電子に慣れてしまうとあんなに便利なものはないな。
SONY Readerは目に優しい仕組みなので、長編読むのに向いてるのもありますし。
愛しきあなたへ (ラベンダーブックス)
2013年6月5日 新刊レビュー
日本でもお馴染みの人気作家三人による短編集です。
3本とも偶然(?)にも、既に翻訳されている作品のスピンオフというところで、関連作品既読の方は要チェキかと。
リサ・クレイパス作品は、かのボウ・ストリート・シリーズでもお馴染みドクター・リンリー(若先生)のお話。
お相手は、あの(!)デレクとサラ(『あなたを夢みて』ライムブックス刊)の娘リディア…この時点で「くっそ!あんな男に愛娘を持ってかれるなんてくっそ!!」とかいうデレク父ちゃんという設定なので、それだけでニヤニヤ出来ることが分かる核心犯な短編とも(笑)。
読んでもらってお分かりなように、主役2人よりもイチャついている場面が両親のが多い、とかいう…(^^ゞ
ツンデレ医者 対 ツンデレ発明家っ娘 という面白いキャラ設定ながら、いかんせんページ数が足りなさすぎてさらっと一読して終わり、という残念な結果に。
三人の作家の中で一番ページ数が少ない作品がクレイパス、というのもなぁ…目玉商品なのは分かってはいるけど。
あー、商売上手なクレーブン家の設定なんて、箇条書き説明でブレイクスルーなカンジざましたよ。
そうですな。豪華な食材が揃っていながら、手際がイマイチで出来上がった料理が予想よりも量が少なく食べ足りない上に、どっか味がピンボケだったといったところか!(笑)
そうだよ、多分、脳内予想のハードルが高すぎたんだよ! 食材(キャラクター)の並びだけ見て決め付けたから!!(爆)
キンリー・マクレガーの作品は、先日翻訳されました『薔薇の騎士は白馬に乗って』でも登場しました、前出作品のヒーローの異父弟サイモンのお話。
これは彼の設定そのものが、いい意味でも悪い(?)意味でも個性的な友人連中の間を取り持ち、彼らをサポートするバイプレーヤーというものからきていて、そこから違和感ないお話を構築しているカンジがしました。
それでいて、ボリュームに見合った構成でしたよ。あれだけの登場人物を、それぞれ見せ場らしきものを作って上手く捌いている(笑)。
しかし、サイモンよ…脇役の時よりも…イケメン騎士ながら、あまりにマメで地味で苦労症だったわね!!(爆)
ヒロインのケンナは、ケニヨン作品お馴染みの元気印で健気で、傷ついたヒーローを包みこむような女性です。
文通もの、手紙ものが好きな私ですが、これはそこまで手紙に頼っていなかったのも◎。按配は大事なのだ。
ちなみにここに登場するシンとケンナの友人カレドニアの話は、ダークハンター・シリーズ(シェリリン・ケニヨン名義。ラズベリーブックス刊)の中でヒロインが読んでいる本でもあります > どうでもいいマメ知識(笑)
コンテンポラリーでパラノーマルな、かのダークハンターの世界では、キンリー・マクレガー名義の作品がこんな感じでいろんなところに笑える形で出没します > 本当にどうでもいいマメ知識(笑)
この短編をきっかけにシンと、そしてストライダーのお話が翻訳されますように! (そして売れて売れて売れまくり、作家買いよろしく絶賛放置プレイされているダークハンター・シリーズの残りがどこかの心優しい版元さんに救済されますように。南無南無)
最後はジュリア・クインの短編。
『すみれの瞳に公爵のキスを』『求婚のワルツは真夜中に』『野に咲く乙女に口づけを』(全てラズベリーブックス刊)の関連作となりますが、圧倒的なまでのストーリーテラーっぷりが、このボリュームだからこそ如何なく発揮されておりますよ!
元来、面白い長編よりも面白い短編を書く方が難しいのでは?と思っているので、この作品の出来の良さには唸りました。
読み足りないとかなく、かといって情報不足でもない。
キャラクター造詣が中途半端とかもなく、ちょっとした場面で見せ場が用意されていて、それがまたいいんだわ!
個人的には、ヒーローのネッドが、彼の妹、従妹、婚約者から逃げるに際し、まるで競馬のように順番をつけ説明する冒頭から笑いこけていました(笑)
あと、ツーと言えばカー、割れ鍋に綴じ蓋、夫婦漫才的なネッドとヒロインのシャーロットの丁々発止っぷり(笑)
とどめは、あの詩の韻を踏むネタですけどね!
原書でのときはささーっと流したけど、こうやって日本語にしてもらうと馬鹿馬鹿しさがギュッと凝縮されていて、腹抱えて笑っちゃったよ!
あのダジャレに近いのを読んで、パーシヴァル・ワイルド『探偵術教えます』(晶文社刊)を思い出しました!(あれは韻でなくスペルミスでしたが。笑)
とにかく、ラブラブアイウォンチューヒーローで、読んでてニヨニヨ笑いが止まりません。
そんなこんなで、3本とも及第点はクリアし、更に高得点叩き出しました的な、ナイスな短編集でした。
私が好みで順位を付けるなら、こうかな。
ジュリア・クイン > キンリー・マクレガー > リサ・クレイパス
ただし、クレイパスに関しては「読み足りない」というそれに加え、リンリー先生が主役なのにデレクに食われていた哀れさが反映とも(^^;
最初からデレクの後日談、として読まれるデレクファンの方はこの範疇ではないかと思われます(笑)
3本とも偶然(?)にも、既に翻訳されている作品のスピンオフというところで、関連作品既読の方は要チェキかと。
リサ・クレイパス作品は、かのボウ・ストリート・シリーズでもお馴染みドクター・リンリー(若先生)のお話。
お相手は、あの(!)デレクとサラ(『あなたを夢みて』ライムブックス刊)の娘リディア…この時点で「くっそ!あんな男に愛娘を持ってかれるなんてくっそ!!」とかいうデレク父ちゃんという設定なので、それだけでニヤニヤ出来ることが分かる核心犯な短編とも(笑)。
読んでもらってお分かりなように、主役2人よりもイチャついている場面が両親のが多い、とかいう…(^^ゞ
ツンデレ医者 対 ツンデレ発明家っ娘 という面白いキャラ設定ながら、いかんせんページ数が足りなさすぎてさらっと一読して終わり、という残念な結果に。
三人の作家の中で一番ページ数が少ない作品がクレイパス、というのもなぁ…目玉商品なのは分かってはいるけど。
あー、商売上手なクレーブン家の設定なんて、箇条書き説明でブレイクスルーなカンジざましたよ。
そうですな。豪華な食材が揃っていながら、手際がイマイチで出来上がった料理が予想よりも量が少なく食べ足りない上に、どっか味がピンボケだったといったところか!(笑)
そうだよ、多分、脳内予想のハードルが高すぎたんだよ! 食材(キャラクター)の並びだけ見て決め付けたから!!(爆)
キンリー・マクレガーの作品は、先日翻訳されました『薔薇の騎士は白馬に乗って』でも登場しました、前出作品のヒーローの異父弟サイモンのお話。
これは彼の設定そのものが、いい意味でも悪い(?)意味でも個性的な友人連中の間を取り持ち、彼らをサポートするバイプレーヤーというものからきていて、そこから違和感ないお話を構築しているカンジがしました。
それでいて、ボリュームに見合った構成でしたよ。あれだけの登場人物を、それぞれ見せ場らしきものを作って上手く捌いている(笑)。
しかし、サイモンよ…脇役の時よりも…イケメン騎士ながら、あまりにマメで地味で苦労症だったわね!!(爆)
ヒロインのケンナは、ケニヨン作品お馴染みの元気印で健気で、傷ついたヒーローを包みこむような女性です。
文通もの、手紙ものが好きな私ですが、これはそこまで手紙に頼っていなかったのも◎。按配は大事なのだ。
ちなみにここに登場するシンとケンナの友人カレドニアの話は、ダークハンター・シリーズ(シェリリン・ケニヨン名義。ラズベリーブックス刊)の中でヒロインが読んでいる本でもあります > どうでもいいマメ知識(笑)
コンテンポラリーでパラノーマルな、かのダークハンターの世界では、キンリー・マクレガー名義の作品がこんな感じでいろんなところに笑える形で出没します > 本当にどうでもいいマメ知識(笑)
この短編をきっかけにシンと、そしてストライダーのお話が翻訳されますように! (そして売れて売れて売れまくり、作家買いよろしく絶賛放置プレイされているダークハンター・シリーズの残りがどこかの心優しい版元さんに救済されますように。南無南無)
最後はジュリア・クインの短編。
『すみれの瞳に公爵のキスを』『求婚のワルツは真夜中に』『野に咲く乙女に口づけを』(全てラズベリーブックス刊)の関連作となりますが、圧倒的なまでのストーリーテラーっぷりが、このボリュームだからこそ如何なく発揮されておりますよ!
元来、面白い長編よりも面白い短編を書く方が難しいのでは?と思っているので、この作品の出来の良さには唸りました。
読み足りないとかなく、かといって情報不足でもない。
キャラクター造詣が中途半端とかもなく、ちょっとした場面で見せ場が用意されていて、それがまたいいんだわ!
個人的には、ヒーローのネッドが、彼の妹、従妹、婚約者から逃げるに際し、まるで競馬のように順番をつけ説明する冒頭から笑いこけていました(笑)
あと、ツーと言えばカー、割れ鍋に綴じ蓋、夫婦漫才的なネッドとヒロインのシャーロットの丁々発止っぷり(笑)
とどめは、あの詩の韻を踏むネタですけどね!
原書でのときはささーっと流したけど、こうやって日本語にしてもらうと馬鹿馬鹿しさがギュッと凝縮されていて、腹抱えて笑っちゃったよ!
あのダジャレに近いのを読んで、パーシヴァル・ワイルド『探偵術教えます』(晶文社刊)を思い出しました!(あれは韻でなくスペルミスでしたが。笑)
とにかく、ラブラブアイウォンチューヒーローで、読んでてニヨニヨ笑いが止まりません。
そんなこんなで、3本とも及第点はクリアし、更に高得点叩き出しました的な、ナイスな短編集でした。
私が好みで順位を付けるなら、こうかな。
ジュリア・クイン > キンリー・マクレガー > リサ・クレイパス
ただし、クレイパスに関しては「読み足りない」というそれに加え、リンリー先生が主役なのにデレクに食われていた哀れさが反映とも(^^;
最初からデレクの後日談、として読まれるデレクファンの方はこの範疇ではないかと思われます(笑)
星のかけらを紡いで (ラズベリーブックス)
2013年6月2日 新刊レビュー
ジェイン・アン・クレンツのキャッスル名義での代表シリーズであるゴースト・ハンター・シリーズ2冊目。
もふもふ最強!! > え?!(笑)
↑
多分、ヒーローのエメットさんからすると「そこ?!なんでそこ!」とツッコミしたいところでしょうが…読んでもらえればこの巻、ヒロインのリディアが飼っているダスト・バニー(目が4つ、脚が6本の惑星ハーモニー原住の生物。名前のごとき綿埃のようなウサギさん)のファズくん(オス)の余りの活躍っぷりに皆さん納得かと(笑)。
元来、人には馴れないダスト・バニーなんですが、すっかりこの巻ではエメットさんに馴れ、相棒よろしく肩に乗っかってはおやつ食べてますよ(笑)
ワタクシのご同輩も多いようで、クレンツの巻頭献辞ですらファズ・ファンに向けてですた(爆)
そんなこんなで、前作で出会い、恋に落ちた超古代文明研究家のトラップ・タングラーのリディアさんと凄腕ゴースト・ハンターのエメットさん。
そんな2人がまた死体と遭遇、事件に巻き込まれるのだが、それをきっかけに不穏な事件が次々と起こりだす。
それは、リディアの「失われた48時間」と、エメットの生い立ちとギルドに巧妙に関わってきていた…というお話。
前作であった伏線、疑問などが殆どこの巻で見事なまでに回収されているのはさすがです。
何より、全然別のところで起こっていた筈の出来事が全て結びついたあの展開は、クレンツのストーリーテラーっぷりと世界観構築のブレなさの賜物!
もっとも、そこにたどり着くまでの、あの人を食ったような飄々としたところもクレンツなんですがね(^^ゞ
ほら、だって、あのお得意パートともいえる 怪しい新興宗教団体のあれこれ書いてる時のクレンツの筆のノリノリっぷりは異常 ですよ?!(全力で褒めています。爆)
そんな怪しい宗教団体に、怪しい革命家心酔者、胡散臭いギルドの勢力争いというのを掛け合わせての謎解きとクライマックス…何? その活き活きっぷり?!
これだから変人書かせた時のクレンツは、ブレなくって赤い彗星ばりに三倍速なんだよぉぉぉ!! (本当に渾身で褒めています。爆)
まぁ、そんなブレないところはさておき(おくのか。笑)。
今回は何といっても、エメットとリディアが物語の前半で何といきなり 結婚 してしまう、というのが目玉かと!
いやー、異世界の惑星とはいえ人間が住んでいるんだから…とタカくくっててすみませんっ。
そんな独自の結婚システムまでしっかりシリーズ構築の基本に入っていて、そこを最大限に利用して展開にはめ込んでくるとは思いもしませんでした。
そして、そんな結婚システムに対して淡白(?)なリディアに対し、何とエメットの一途で乙女なことか!(爆)
悶々と、早くリディアをお嫁さんにしたーい!独り占めしたーい!!と願うエメットは、凄腕ハンターのヒーローというより、単なる不器用な乙女系ポエマーという気が(爆)
ちなみに、惑星ハーモニーの結婚システムはレベル的に同棲、婚約に相当する「一時婚」、カソリックの結婚に相当する「永久婚」とに分かれていて、彼らが序盤にするのは前者。
たしかに法律的にはどっちも結婚なんで、お嫁さんにした事は間違いないんですが、それすらもエメットは不満なんですけどね。
だから、物語のラストで永久婚を交わす時に、一時婚の時にリディアに任せたせいで役所で署名して終了となっていたのを心底悔やんでいたのがありありと分かるしょんぼりっぷり。
「君に任せると、借り物ドレス着てサインで終了!になってしまう!!そんなのは駄目だっっ!!」と言わんばかり(^^;
教会で、大きな会場で、皆に見てもらって、君はステキなオーダーメイドのウェディングドレスを着て、盛大にやらないと!(キラキラ) > どこの乙女じゃ!!(爆)
いやはや。本当に今回の一冊はエメットさん=乙女キャラという印象が拭えないです(実際、アニキなリディアは事あるごとに「そんな、贅沢なドレスなんて勿体ない。レンタルでいいのよ」とか平気で言ってエメットを絶句させている。笑)
全編通しての二人のラブラブっぷりなんですが、それでもまだ不器用なやりとりが随所にあってきゅんとなりますのよ。
でもって、脇役の皆さんも個性派揃いで楽しめました。
特にカデンス・ギルドのボスのワイアットのあれこれは「ああ、なるほど」と腑に落ちました。
クレンツ作品鉄板の、あの複雑で機能不全な家庭事情がここにありましたか。
それでも、そこも上手く絡めてきていてニヤリ。
クレンツ節の利きっぷりは、前出の新興宗教団体もそうなんですが、ギルドもそう。そして、リディアの勤務する博物館もそう。
シュリンプトン館長(通称エビちゃん。爆)の、あの「われわれのロゼッタストーンだ」という場面、特に大好きですよ!
でも、一番好きな場面はどこか、と聞かれたらラストのファズの恋模様とか言いそうだわ(爆)
というワケで、もふもふ最強!(おいコラ)
エメットとリディアのお話はここで一段落しましたけど、惑星ハーモニーを舞台にしたゴースト・ハンター・シリーズはまだまだあります。
いつかはそれらも読んでみたいです。
ここまで独自の世界観を持ちながら、全くブレないクレンツ節は、ある意味、愛読者を裏切りません。
特に、アーケイン・ソサエティ・シリーズにリンクしている2冊ははずせない!!
是非とも、翻訳にこぎつけて頂きたいっっ!!(-人-)
もふもふ最強!! > え?!(笑)
↑
多分、ヒーローのエメットさんからすると「そこ?!なんでそこ!」とツッコミしたいところでしょうが…読んでもらえればこの巻、ヒロインのリディアが飼っているダスト・バニー(目が4つ、脚が6本の惑星ハーモニー原住の生物。名前のごとき綿埃のようなウサギさん)のファズくん(オス)の余りの活躍っぷりに皆さん納得かと(笑)。
元来、人には馴れないダスト・バニーなんですが、すっかりこの巻ではエメットさんに馴れ、相棒よろしく肩に乗っかってはおやつ食べてますよ(笑)
ワタクシのご同輩も多いようで、クレンツの巻頭献辞ですらファズ・ファンに向けてですた(爆)
そんなこんなで、前作で出会い、恋に落ちた超古代文明研究家のトラップ・タングラーのリディアさんと凄腕ゴースト・ハンターのエメットさん。
そんな2人がまた死体と遭遇、事件に巻き込まれるのだが、それをきっかけに不穏な事件が次々と起こりだす。
それは、リディアの「失われた48時間」と、エメットの生い立ちとギルドに巧妙に関わってきていた…というお話。
前作であった伏線、疑問などが殆どこの巻で見事なまでに回収されているのはさすがです。
何より、全然別のところで起こっていた筈の出来事が全て結びついたあの展開は、クレンツのストーリーテラーっぷりと世界観構築のブレなさの賜物!
もっとも、そこにたどり着くまでの、あの人を食ったような飄々としたところもクレンツなんですがね(^^ゞ
ほら、だって、あのお得意パートともいえる 怪しい新興宗教団体のあれこれ書いてる時のクレンツの筆のノリノリっぷりは異常 ですよ?!(全力で褒めています。爆)
そんな怪しい宗教団体に、怪しい革命家心酔者、胡散臭いギルドの勢力争いというのを掛け合わせての謎解きとクライマックス…何? その活き活きっぷり?!
これだから変人書かせた時のクレンツは、ブレなくって赤い彗星ばりに三倍速なんだよぉぉぉ!! (本当に渾身で褒めています。爆)
まぁ、そんなブレないところはさておき(おくのか。笑)。
今回は何といっても、エメットとリディアが物語の前半で何といきなり 結婚 してしまう、というのが目玉かと!
いやー、異世界の惑星とはいえ人間が住んでいるんだから…とタカくくっててすみませんっ。
そんな独自の結婚システムまでしっかりシリーズ構築の基本に入っていて、そこを最大限に利用して展開にはめ込んでくるとは思いもしませんでした。
そして、そんな結婚システムに対して淡白(?)なリディアに対し、何とエメットの一途で乙女なことか!(爆)
悶々と、早くリディアをお嫁さんにしたーい!独り占めしたーい!!と願うエメットは、凄腕ハンターのヒーローというより、単なる不器用な乙女系ポエマーという気が(爆)
ちなみに、惑星ハーモニーの結婚システムはレベル的に同棲、婚約に相当する「一時婚」、カソリックの結婚に相当する「永久婚」とに分かれていて、彼らが序盤にするのは前者。
たしかに法律的にはどっちも結婚なんで、お嫁さんにした事は間違いないんですが、それすらもエメットは不満なんですけどね。
だから、物語のラストで永久婚を交わす時に、一時婚の時にリディアに任せたせいで役所で署名して終了となっていたのを心底悔やんでいたのがありありと分かるしょんぼりっぷり。
「君に任せると、借り物ドレス着てサインで終了!になってしまう!!そんなのは駄目だっっ!!」と言わんばかり(^^;
教会で、大きな会場で、皆に見てもらって、君はステキなオーダーメイドのウェディングドレスを着て、盛大にやらないと!(キラキラ) > どこの乙女じゃ!!(爆)
いやはや。本当に今回の一冊はエメットさん=乙女キャラという印象が拭えないです(実際、アニキなリディアは事あるごとに「そんな、贅沢なドレスなんて勿体ない。レンタルでいいのよ」とか平気で言ってエメットを絶句させている。笑)
全編通しての二人のラブラブっぷりなんですが、それでもまだ不器用なやりとりが随所にあってきゅんとなりますのよ。
でもって、脇役の皆さんも個性派揃いで楽しめました。
特にカデンス・ギルドのボスのワイアットのあれこれは「ああ、なるほど」と腑に落ちました。
クレンツ作品鉄板の、あの複雑で機能不全な家庭事情がここにありましたか。
それでも、そこも上手く絡めてきていてニヤリ。
クレンツ節の利きっぷりは、前出の新興宗教団体もそうなんですが、ギルドもそう。そして、リディアの勤務する博物館もそう。
シュリンプトン館長(通称エビちゃん。爆)の、あの「われわれのロゼッタストーンだ」という場面、特に大好きですよ!
でも、一番好きな場面はどこか、と聞かれたらラストのファズの恋模様とか言いそうだわ(爆)
というワケで、もふもふ最強!(おいコラ)
エメットとリディアのお話はここで一段落しましたけど、惑星ハーモニーを舞台にしたゴースト・ハンター・シリーズはまだまだあります。
いつかはそれらも読んでみたいです。
ここまで独自の世界観を持ちながら、全くブレないクレンツ節は、ある意味、愛読者を裏切りません。
特に、アーケイン・ソサエティ・シリーズにリンクしている2冊ははずせない!!
是非とも、翻訳にこぎつけて頂きたいっっ!!(-人-)
6月です。
というワケで、やっとこさタイトルに沿った状態になりました(爆)
日記ネタに困った時に何度かフライングで5月中に書いてしまいそうになりました > 思うに夏休みの宿題の絵日記を7月中に捏造してやっつけてしまうタイプ(爆)
買う本がわらわらわらっとあるので、まさに覚え書きしてさっさと予約しとかないとねー!!
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 ノーラ・ロバーツ
邦題未定 サブリナ・ジェフリーズ
オークラ出版 マグノリアロマンス
邦題未定 マヤ・バンクス、ローレン・デイン
邦題未定 ケイ・スプリングスティーン&キム・ボウマン
原書房 ライムブックス
邦題未定 エリザベス・ホイト
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 ジョー・ベヴァリー
邦題未定 テッサ・デア
ハーレクイン社 MIRA文庫
公爵シルヴェスターの憂い ジョージェット・ヘイヤー
オリンポスの咎人 パリス (上下) ジーナ・ショウォルター
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 エリザベス・ヴォーン
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
竹書房 ラズベリーブックス
かりそめの結婚は恋の罠 シルヴィア・デイ
見知らぬあなたと恋に落ちて エマ・ワイルズ
二見書房 二見文庫ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リサ・マリー・ライス
邦題未定 アナ・キャンベル
東京創元社 創元推理文庫
ジューンブライドはてんてこまい クリスタ・デイヴィス
出る!
出るぜヤッホー☆
ずーっと待っていた、ジョージェット・ヘイヤー新刊!
エリザベス・ホイトのメイデン通り3巻!!
ノーラのイン・ブーンズボロ・トリロジー完結編@長男(ワンコもいるでよ☆)!!!
この3冊だけでおなかいっぱい(*´Д`*)ゲフー
などと言いつつ、他も買うよっ。
マグノリアとラズベリーはどっちも買うが…えーっと、マグノリアは待てたら電子書籍になるなら待つかもしれない(^^;
ここ、割合に電子化が早いことが判明しましたんで本棚確保の為にも(マヤ・バンクスのような破廉恥本を電子で隠す為とか言ってるのは誰でつかっっ。爆)。
ケイ・スプリングスティーン&キム・ボウマンは楽しみなんだよー。
エリザベス・ヴォーンは三部作の二冊目なので、前作買っているのでこれも買いっ。
リサリサは…さ、作家…買いとかし(震え声
それを言うならアイリス・ジョハンセンなんて、地雷ヒロイ(脱兎
あと、最近は毎月1~2冊はロマンスレーベル以外のものを楽しく読んでいるところなんですが♪えへへ。きたっ。
クリスタ・デイヴィスのドメスティック・ディーバ・シリーズ2巻♪
やっぱり創元のピンクの背表紙に本屋で荒ぶるコージー・クラスタとしては、これはいっとかないと!
というか、刑事さん頑張れ! > やはりそこか(爆)
さて。7月は月末に関東遠征するので、なるべくなら荷物としてかさ張らない電子書籍で登場してくれないかな、新刊!とか思いつつ。
創元さん、早く絶版本の電子化進めてくれないかなー。
シャーロット・マクラウドとか!
アリサ・クレイグとか!! > 同一人物ですからっ(シャーロット・マクラウド=アリサ・クレイグ)
こっそり5月や6月の新刊を周回遅れで電子で読んでいたら、そっとしておいてやって下さい(笑)
+余談+
いつもの別部屋ですが…適当にぶち当ててみたお。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/360063671.html
ラズベリーの二冊、後日追記予定(は未定。笑)
というワケで、やっとこさタイトルに沿った状態になりました(爆)
日記ネタに困った時に何度かフライングで5月中に書いてしまいそうになりました > 思うに夏休みの宿題の絵日記を7月中に捏造してやっつけてしまうタイプ(爆)
買う本がわらわらわらっとあるので、まさに覚え書きしてさっさと予約しとかないとねー!!
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 ノーラ・ロバーツ
邦題未定 サブリナ・ジェフリーズ
オークラ出版 マグノリアロマンス
邦題未定 マヤ・バンクス、ローレン・デイン
邦題未定 ケイ・スプリングスティーン&キム・ボウマン
原書房 ライムブックス
邦題未定 エリザベス・ホイト
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 ジョー・ベヴァリー
邦題未定 テッサ・デア
ハーレクイン社 MIRA文庫
公爵シルヴェスターの憂い ジョージェット・ヘイヤー
オリンポスの咎人 パリス (上下) ジーナ・ショウォルター
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 エリザベス・ヴォーン
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
竹書房 ラズベリーブックス
かりそめの結婚は恋の罠 シルヴィア・デイ
見知らぬあなたと恋に落ちて エマ・ワイルズ
二見書房 二見文庫ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リサ・マリー・ライス
邦題未定 アナ・キャンベル
東京創元社 創元推理文庫
ジューンブライドはてんてこまい クリスタ・デイヴィス
出る!
出るぜヤッホー☆
ずーっと待っていた、ジョージェット・ヘイヤー新刊!
エリザベス・ホイトのメイデン通り3巻!!
ノーラのイン・ブーンズボロ・トリロジー完結編@長男(ワンコもいるでよ☆)!!!
この3冊だけでおなかいっぱい(*´Д`*)ゲフー
などと言いつつ、他も買うよっ。
マグノリアとラズベリーはどっちも買うが…えーっと、マグノリアは待てたら電子書籍になるなら待つかもしれない(^^;
ここ、割合に電子化が早いことが判明しましたんで本棚確保の為にも(マヤ・バンクスのような破廉恥本を電子で隠す為とか言ってるのは誰でつかっっ。爆)。
ケイ・スプリングスティーン&キム・ボウマンは楽しみなんだよー。
エリザベス・ヴォーンは三部作の二冊目なので、前作買っているのでこれも買いっ。
リサリサは…さ、作家…買いとかし(震え声
それを言うならアイリス・ジョハンセンなんて、地雷ヒロイ(脱兎
あと、最近は毎月1~2冊はロマンスレーベル以外のものを楽しく読んでいるところなんですが♪えへへ。きたっ。
クリスタ・デイヴィスのドメスティック・ディーバ・シリーズ2巻♪
やっぱり創元のピンクの背表紙に本屋で荒ぶるコージー・クラスタとしては、これはいっとかないと!
というか、刑事さん頑張れ! > やはりそこか(爆)
さて。7月は月末に関東遠征するので、なるべくなら荷物としてかさ張らない電子書籍で登場してくれないかな、新刊!とか思いつつ。
創元さん、早く絶版本の電子化進めてくれないかなー。
シャーロット・マクラウドとか!
アリサ・クレイグとか!! > 同一人物ですからっ(シャーロット・マクラウド=アリサ・クレイグ)
こっそり5月や6月の新刊を周回遅れで電子で読んでいたら、そっとしておいてやって下さい(笑)
+余談+
いつもの別部屋ですが…適当にぶち当ててみたお。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/360063671.html
ラズベリーの二冊、後日追記予定(は未定。笑)
星空に夢を浮かべて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
2013年5月29日 新刊レビュー
ジル・バーネットの翻訳二冊目、読了。
きゅんきゅん死にご用心☆(ワンコもいるでよ☆)
↑
思わず、カバーのタイトルロゴの星をもじってみました☆
(「ワンコもいるでよ」は、大昔のオリエンタルカレーのCM調で。爆)
全国のリリカルロマンス作品ファンの淑女の皆さま、ごきげんよう☆
昨今の破廉恥なエロエロエッサイム作品が続く中、布団の端を噛んでその風潮に耐えていらっさったかと思います。
が! きましたぜ~。前作のドジっ娘魔女で皆さまのハートをわし掴みにしたジル・バーネットの新作が!!
しかも、あのドジっ娘魔女のスピンオフというではありませんかヤホー☆
この作品から読んでも楽しめるのは勿論なのですが、前作を読んでいると魅力 破壊力 は増しますので今すぐ本屋さんに走って前作『鐘の音は恋のはじまり』を買ってくるといいですよ!(オコジョもいるでよ☆)
さて、前作にも登場しておりました2人のその後。
陰がありすぎてアル中まっしぐらのイケメン放蕩者ダウン伯爵リチャードさん。
そんな彼を、幼い頃から 付け狙うストーカー 恋慕う猪突猛進な貴族令嬢リティーシャことリティさん。
この2人が今回の主役です。
脇役の前作ですら、リチャードさんは彼女の巻き起こす災難にあいまくり、目の周りをパンダにされたり(クリケットボールを当てられた)、松葉杖姿になったり(幌馬車に轢かれた)と、彼の寿命を心配せずにはいられない有り様(笑)。
何でこんな事に、と読者は皆、思ったであろう。
今回は、リティさんがリチャード を標的に定めた瞬間 に一目惚れしたエピソードなど過去のあれこれを絡めつつの展開。
しかし…白馬に乗った王子様(リチャード)というのはロマンス小説のベタなんでいいのですが…リティが…ヒロインが… 暴れ牛に乗っている という出会いからして、もう斜め上!(笑)
というか、リティの今までやらかしたあれこれの笑える事ったら!
でも、悪気はなくって、本当にピュアすぎての結果なので…ああ、よく言うな。「天然ほど怖いものはない」と。
まさにリティを表すには的を得ています(^^ゞ
そんなこんなで(?)、久し振りに故郷に帰ったリチャード。
海岸でリティに遭遇したものの(お約束にリティが彼をつけていた。笑)、災難巻き込まれ劇たびたび、密輸現場に遭遇し密輸船に拉致される始末(^^;
狭い船倉に閉じ込められた2人はロマンティック…よりも、凸凹度合いがやや勝る状況下に。
ええ、2人っきりでなく、リティの愛犬シーザー・アウグストゥスくん(愛称グス)がいるので、爆笑展開の多い事ったら!
特にこのグスが愛するご主人様の心を奪ったリチャードを目の敵にしているものだから、その名前を聞いただけで吠え唸る始末(笑)。
リチャードとグスの仁義なき戦い(?)、是非とも読んで下さいませ!
ワンコ好きの方なら、このグスのキャラの立ちっぷりだけでも満足ですのよー!!(私の脳内では、このグスが某アニメの犬ケンケンのイメージになってしまい、シシシシ…とリチャードを笑っているように思えてならん。笑)
がっ、そこはロマンスなので、リティの生い立ちや育ちからたどり着いた孤独、リチャードの過去の出来事からくる心の陰の部分からくる孤独を上手に描き出し、2人の距離を縮めかけては待ったをかける。
もう、その焦らし具合がヤバく上手い。
不器用な2人の、お互いを思いやる気持ちからのすれ違う様を見て、ジタバタせずにはいられませんよ!!
リティがしょんぼりしているのを見て、それ以上に心の中でしょんぼりしているリチャードの何と残念なまでのかわいさか!
前作もそうでしたが、世慣れた筈のヒーローが純真無垢なヒロインを慮って本当に少年のように戸惑う様子が、たまらんツボです。
しかもちょっと格好良くピアノとかまで華麗に弾ける王子様なのに、恋愛に対する臆病なジタバタっぷりが駄々っ子にも思えるのもまたかわいいのです。
リティの純真な愛らしさは勿論、誰もかれもが彼女を愛さずにはいられません。
ですが、この作品はヒロインの成長ものでなく、ヒーローの開花ものだと思わずにはいられないまでのリチャードの潔い陥落っぷりが、それに勝りました。私の中では。
クライマックスなんぞ、本当にもらい泣きしましたよ…余りのリチャードの嘆きっぷりに!
そのせいか、最後のエピローグは泣き笑いしていた有り様です…それぐらい!いいんです!!きゅん死しましたです!!!
はぁはぁはぁ…興奮してしまいました。
でも、本当にメインカップルだけでなく全てにおいてきゅんきゅんなんです!
密輸一味にもほろ苦い事情があって、とっても憎めない皆なのよねー。
特にリティのせいで何度も命の危機に晒される災難な乗組員ハリーくんなんて、もう…くっくっく(そういえば前作のオコジョに髪を食われた従者といい、この作者は髪の毛にむごいプレイをするのがお気に入りなんでしょうか。爆)。
前作にも登場した、前作ヒーローのベルモア公爵アレクとリチャードの友人シーモー子爵ニールさんにも春がやってきましたよ~♪
一番キワモノだった筈の迷信深いシーモーさんが一番まともな恋愛をし、一番まともに身を固めたというのが笑えます。
しかも、シーモーさん、なにげに乙女思考なのがステキ!!(笑)
そして…前回主役カップル、ベルモア公爵アレクさんとスコットランド魔女ジョイさんの後日談ともなる今回なんですが…笑い死にするかと思った(爆)。
前作をお読みの方、あのエピローグでのあれこれに直結しているんで、覚悟して下さい。破壊力ハンパないです(爆)。
おばさま最強!! (爆爆)
シリーズ黒幕にも程があるジョイのおばさまマクリーンさんですが…彼女は老後の楽しみを姪婿であるアレクをいじり倒す事に決めたということでOK?!(爆)
とりあえずアレクに関しては、渡る世間は鬼 魔法使いばかり、というか何というか…おじさままで登場とか、リチャードよりも彼の胃と寿命が心配だ(笑)
そして、前作エピローグを思い出して オコジョの平均寿命など考えてしまった のは私だけか?!
いや、グスは普通(?)の犬だけど、オコジョは使い魔だからなぁ…13年後も現役だしオコジョ。今回は変身もしたけど、相変わらずブレないキャラでしたオコジョ(笑)。
とりあえず、前作を読んで気に入っていた方は今すぐ読まないと後悔するよ☆
シーモーさんのあれこれも、アレクとジョイのこれあれも、密輸一味のぱふぱふ(爆)なオチも勿論良かったんですが、何よりも不器用な王子様リチャードの解凍デレと、ブレないピュアっ娘リティのガチンコ勝負っぷりが素晴らしすぎまして。
買ってから二回読んだけど、まだ足りません☆
「おいおい、ことのさんや。さっきから☆を連発しすぎだわよ」と仰る方、この☆のネタ元を知りたいなら 今すぐ読むといいよ、この本を☆
そして、一緒にきゅんきゅん☆しちゃいましょう(笑)
きゅんきゅん死にご用心☆(ワンコもいるでよ☆)
↑
思わず、カバーのタイトルロゴの星をもじってみました☆
(「ワンコもいるでよ」は、大昔のオリエンタルカレーのCM調で。爆)
全国のリリカルロマンス作品ファンの淑女の皆さま、ごきげんよう☆
昨今の破廉恥なエロエロエッサイム作品が続く中、布団の端を噛んでその風潮に耐えていらっさったかと思います。
が! きましたぜ~。前作のドジっ娘魔女で皆さまのハートをわし掴みにしたジル・バーネットの新作が!!
しかも、あのドジっ娘魔女のスピンオフというではありませんかヤホー☆
この作品から読んでも楽しめるのは勿論なのですが、前作を読んでいると魅力
さて、前作にも登場しておりました2人のその後。
陰がありすぎてアル中まっしぐらのイケメン放蕩者ダウン伯爵リチャードさん。
そんな彼を、幼い頃から
この2人が今回の主役です。
脇役の前作ですら、リチャードさんは彼女の巻き起こす災難にあいまくり、目の周りをパンダにされたり(クリケットボールを当てられた)、松葉杖姿になったり(幌馬車に轢かれた)と、彼の寿命を心配せずにはいられない有り様(笑)。
何でこんな事に、と読者は皆、思ったであろう。
今回は、リティさんがリチャード
しかし…白馬に乗った王子様(リチャード)というのはロマンス小説のベタなんでいいのですが…リティが…ヒロインが… 暴れ牛に乗っている という出会いからして、もう斜め上!(笑)
というか、リティの今までやらかしたあれこれの笑える事ったら!
でも、悪気はなくって、本当にピュアすぎての結果なので…ああ、よく言うな。「天然ほど怖いものはない」と。
まさにリティを表すには的を得ています(^^ゞ
そんなこんなで(?)、久し振りに故郷に帰ったリチャード。
海岸でリティに遭遇したものの(お約束にリティが彼をつけていた。笑)、災難巻き込まれ劇たびたび、密輸現場に遭遇し密輸船に拉致される始末(^^;
狭い船倉に閉じ込められた2人はロマンティック…よりも、凸凹度合いがやや勝る状況下に。
ええ、2人っきりでなく、リティの愛犬シーザー・アウグストゥスくん(愛称グス)がいるので、爆笑展開の多い事ったら!
特にこのグスが愛するご主人様の心を奪ったリチャードを目の敵にしているものだから、その名前を聞いただけで吠え唸る始末(笑)。
リチャードとグスの仁義なき戦い(?)、是非とも読んで下さいませ!
ワンコ好きの方なら、このグスのキャラの立ちっぷりだけでも満足ですのよー!!(私の脳内では、このグスが某アニメの犬ケンケンのイメージになってしまい、シシシシ…とリチャードを笑っているように思えてならん。笑)
がっ、そこはロマンスなので、リティの生い立ちや育ちからたどり着いた孤独、リチャードの過去の出来事からくる心の陰の部分からくる孤独を上手に描き出し、2人の距離を縮めかけては待ったをかける。
もう、その焦らし具合がヤバく上手い。
不器用な2人の、お互いを思いやる気持ちからのすれ違う様を見て、ジタバタせずにはいられませんよ!!
リティがしょんぼりしているのを見て、それ以上に心の中でしょんぼりしているリチャードの何と残念なまでのかわいさか!
前作もそうでしたが、世慣れた筈のヒーローが純真無垢なヒロインを慮って本当に少年のように戸惑う様子が、たまらんツボです。
しかもちょっと格好良くピアノとかまで華麗に弾ける王子様なのに、恋愛に対する臆病なジタバタっぷりが駄々っ子にも思えるのもまたかわいいのです。
リティの純真な愛らしさは勿論、誰もかれもが彼女を愛さずにはいられません。
ですが、この作品はヒロインの成長ものでなく、ヒーローの開花ものだと思わずにはいられないまでのリチャードの潔い陥落っぷりが、それに勝りました。私の中では。
クライマックスなんぞ、本当にもらい泣きしましたよ…余りのリチャードの嘆きっぷりに!
そのせいか、最後のエピローグは泣き笑いしていた有り様です…それぐらい!いいんです!!きゅん死しましたです!!!
はぁはぁはぁ…興奮してしまいました。
でも、本当にメインカップルだけでなく全てにおいてきゅんきゅんなんです!
密輸一味にもほろ苦い事情があって、とっても憎めない皆なのよねー。
特にリティのせいで何度も命の危機に晒される災難な乗組員ハリーくんなんて、もう…くっくっく(そういえば前作のオコジョに髪を食われた従者といい、この作者は髪の毛にむごいプレイをするのがお気に入りなんでしょうか。爆)。
前作にも登場した、前作ヒーローのベルモア公爵アレクとリチャードの友人シーモー子爵ニールさんにも春がやってきましたよ~♪
一番キワモノだった筈の迷信深いシーモーさんが一番まともな恋愛をし、一番まともに身を固めたというのが笑えます。
しかも、シーモーさん、なにげに乙女思考なのがステキ!!(笑)
そして…前回主役カップル、ベルモア公爵アレクさんとスコットランド魔女ジョイさんの後日談ともなる今回なんですが…笑い死にするかと思った(爆)。
前作をお読みの方、あのエピローグでのあれこれに直結しているんで、覚悟して下さい。破壊力ハンパないです(爆)。
おばさま最強!! (爆爆)
シリーズ黒幕にも程があるジョイのおばさまマクリーンさんですが…彼女は老後の楽しみを姪婿であるアレクをいじり倒す事に決めたということでOK?!(爆)
とりあえずアレクに関しては、渡る世間は
そして、前作エピローグを思い出して オコジョの平均寿命など考えてしまった のは私だけか?!
いや、グスは普通(?)の犬だけど、オコジョは使い魔だからなぁ…13年後も現役だしオコジョ。今回は変身もしたけど、相変わらずブレないキャラでしたオコジョ(笑)。
とりあえず、前作を読んで気に入っていた方は今すぐ読まないと後悔するよ☆
シーモーさんのあれこれも、アレクとジョイのこれあれも、密輸一味のぱふぱふ(爆)なオチも勿論良かったんですが、何よりも不器用な王子様リチャードの解凍デレと、ブレないピュアっ娘リティのガチンコ勝負っぷりが素晴らしすぎまして。
買ってから二回読んだけど、まだ足りません☆
「おいおい、ことのさんや。さっきから☆を連発しすぎだわよ」と仰る方、この☆のネタ元を知りたいなら 今すぐ読むといいよ、この本を☆
そして、一緒にきゅんきゅん☆しちゃいましょう(笑)
危険なレッスンをあなたと (ラズベリーブックス)
2013年5月25日 新刊レビュー
ヒストリカルでお馴染み、エマ・ワイルズのコンテンポラリー作品を集めた短編集。
ネタ満載キタコレ!!
いやー。
あのエマ・ワイルズのコンテンポラリー作品というので、ちょっと怖いもの見たさもありましたが…超ツボ!
別名義で書き分けているというだけあって、こちらはベタ路線というとベタ路線。
そう、ロマサスでよくある事件に巻き込まれたヒロイン、それをきっかけに出会うヒーローというテンプレ。
彼女のセクシャル・スタディーズ・シリーズはそのテンプレを叩き台にして、ワイルズ節を効かせたといったところか。
今回収録されたのはシリーズ2作、あとは別の単発短編。
いや、この単発短編がいわゆるヒーロー2人にヒロイン1人の、まぁ、そういうワケだ(どういうワケだよ。笑)。
思わず作家名がマヤ・バンクスでないかと確認しましたよ(笑)
でもって、いやはや。ある意味、こっちのが斜め上。
いっそ、ヒーロー2人が腐ってくれていてても良くってよ?!ってぐらい、この兄弟が仲が良すぎますた(笑)。
ツッコミ三昧に兄弟のあれこれをニヨニヨする簡単なお仕事タイムでした(爆)
いや、しかし、それはスパイス程度で。
やはりメインのセクシャル・スタディーズ・シリーズを語らずしてどうするよ、これは。
特にタイトルとなっている一作目が…最高!
設定が、大学教授の未亡人ヒロインと、10歳年下の大学院生ヒーローっていうだけで年下くんスキーなワタクシ、入れ食いです(笑)。
しかもこの話、2人が恋愛関係になった途端に事件に巻き込まれまして、ストーカーに嫌がらせをされまくり、盗撮映像を送りつけられる羽目に。
殆ど裏ビデオに近い映像で、正視出来ないヒロインに対し、撮られた日を調べるために見ようというヒーロー(^^;
が、ここでとんでも展開に…まぁ、その、とあるプレイ映像を見たヒーローが撮られた曜日を断言するに至る。
そこが凄いの何のって、こうだよ。
「だって、あなたが初めて××してくれた日だよ!」(キッパリ)
お前は俵万智@サラダ記念日 かよっっ!! とツッコミしたのは私だけなのか?!(爆)
博士号過程最終段階の秀才なんですが、いかんせん不安にならざるをえないねっ!どんな脳内カレンダーだよお前っっ(爆)
しかも、そういうのが全然キライじゃなく、むしろ好きなんだよ私の変態スキー属性的には!(どやぁ)
なんつーか、そういう意味では真ん中に挟まれたシリーズ2作目がひどく普通に思えました…いや、比較対象の問題というハナシも(笑)。
ホットなんですが、いかんせん最近のBDSM的なものと比べると全然おとなしいエロティックものですよ(日本語破綻だよヲイ。笑)。
コンテンポラリーものでロマサス翻訳作品が少なくなった今となっては、これをステップにもっと増えてほしいという意味では、これはありがたい「当たり作品」でした。
何故なら、手軽に読める短編集な上に昨今の翻訳ロマンス鉄板のエロ場面も多く、ベタだから(除く3作目。爆)。
いやー、セクシャル・スタディーズはまだもう一作あるし、他にもコンテンポラリーの未訳短編あるでしょ、ワイルズ!
いつ出すの? 今でしょ! ってカンジですね! > これ言いたかっただけですスミマセン(爆)
そんなこんなで、お気に入りになりますたー(^▽^)ノ
ネタ万歳!! > オチがそれかよっ(爆)
ネタ満載キタコレ!!
いやー。
あのエマ・ワイルズのコンテンポラリー作品というので、ちょっと怖いもの見たさもありましたが…超ツボ!
別名義で書き分けているというだけあって、こちらはベタ路線というとベタ路線。
そう、ロマサスでよくある事件に巻き込まれたヒロイン、それをきっかけに出会うヒーローというテンプレ。
彼女のセクシャル・スタディーズ・シリーズはそのテンプレを叩き台にして、ワイルズ節を効かせたといったところか。
今回収録されたのはシリーズ2作、あとは別の単発短編。
いや、この単発短編がいわゆるヒーロー2人にヒロイン1人の、まぁ、そういうワケだ(どういうワケだよ。笑)。
思わず作家名がマヤ・バンクスでないかと確認しましたよ(笑)
でもって、いやはや。ある意味、こっちのが斜め上。
いっそ、ヒーロー2人が腐ってくれていてても良くってよ?!ってぐらい、この兄弟が仲が良すぎますた(笑)。
ツッコミ三昧に兄弟のあれこれをニヨニヨする簡単なお仕事タイムでした(爆)
いや、しかし、それはスパイス程度で。
やはりメインのセクシャル・スタディーズ・シリーズを語らずしてどうするよ、これは。
特にタイトルとなっている一作目が…最高!
設定が、大学教授の未亡人ヒロインと、10歳年下の大学院生ヒーローっていうだけで年下くんスキーなワタクシ、入れ食いです(笑)。
しかもこの話、2人が恋愛関係になった途端に事件に巻き込まれまして、ストーカーに嫌がらせをされまくり、盗撮映像を送りつけられる羽目に。
殆ど裏ビデオに近い映像で、正視出来ないヒロインに対し、撮られた日を調べるために見ようというヒーロー(^^;
が、ここでとんでも展開に…まぁ、その、とあるプレイ映像を見たヒーローが撮られた曜日を断言するに至る。
そこが凄いの何のって、こうだよ。
「だって、あなたが初めて××してくれた日だよ!」(キッパリ)
お前は俵万智@サラダ記念日 かよっっ!! とツッコミしたのは私だけなのか?!(爆)
博士号過程最終段階の秀才なんですが、いかんせん不安にならざるをえないねっ!どんな脳内カレンダーだよお前っっ(爆)
しかも、そういうのが全然キライじゃなく、むしろ好きなんだよ私の変態スキー属性的には!(どやぁ)
なんつーか、そういう意味では真ん中に挟まれたシリーズ2作目がひどく普通に思えました…いや、比較対象の問題というハナシも(笑)。
ホットなんですが、いかんせん最近のBDSM的なものと比べると全然おとなしいエロティックものですよ(日本語破綻だよヲイ。笑)。
コンテンポラリーものでロマサス翻訳作品が少なくなった今となっては、これをステップにもっと増えてほしいという意味では、これはありがたい「当たり作品」でした。
何故なら、手軽に読める短編集な上に昨今の翻訳ロマンス鉄板のエロ場面も多く、ベタだから(除く3作目。爆)。
いやー、セクシャル・スタディーズはまだもう一作あるし、他にもコンテンポラリーの未訳短編あるでしょ、ワイルズ!
いつ出すの? 今でしょ! ってカンジですね! > これ言いたかっただけですスミマセン(爆)
そんなこんなで、お気に入りになりますたー(^▽^)ノ
ネタ万歳!! > オチがそれかよっ(爆)
楽園を見つけたら (扶桑社ロマンス)
2013年5月15日 新刊レビュー
リサ・マリー・ライスの翻訳新作、読了。
なんじゃこりゃ!!
あかんリサ > 「おしい広島」風で(爆)
帯とか、あらすじとか見て買ったんですが…orz
で、何でこんなホニャララのハニャララなのかと、あとがき見て納得。
「大手スーパー・マーケットチェーンでの販売用に作られたカテゴリー・ロマンスのレーベルから出された作品に加筆して電子書籍として出版」
日本で言うところの、100円ショップのダイ●ーが出してたダイ●ーロマンスか! > え?そこ?!(爆)
加筆と言えば聞こえはいいが、読んでみてイタイぐらいに思ったのは「こ、これって単なる水増し…orz」とばっかり(^^;
ブラック企業に勤めるヒロインのフェデリカは、買収交渉に訪れた田舎町で過労の末にダウン。
そんな彼女を温かく看病し、見守ってくれたのはその交渉相手である町の町長兼保安官のジャックと町の人々。
町に馴染みはじめ、身体と共に心も癒される中、ジャックに惹かれるフェデリカだが、仕事を再開するという事は彼と対立するという事に…とかいう、コテコテのキャリアウーマンもの。
が!
本当に水増しっぷりがパなくって…萎えた。
この話から、メールとFAXを割愛したら、もっとページ数減ってますけど?!(笑)
この際、1998年の時点でうら若きキャリアウーマン2人がブルース・スプリングスティーンのコンサートチケット確保に狂喜乱舞しているとかいう根本的にハズしまくっていることはさておき(いや、そこならもう、他にもいっぱいいるでしょ。若い女性が食い付きそうなオルタナロックアーティスト…何でブルース…。笑)、とにかくあからさますぎる。
クライマックスの入札云々の部分も、メール形式にするにしても、あれの半分で済むよ。書き方変えたら。全部を表記しなくても、まとめて「こんなメールのやりとりが続いて、現在の予想入札額は○○ドルに跳ね上がっていた」とすればいいんだもの。副社長の三行メールなんて、ヘッダーと余白で行数かせいでるとしか思えない有り様でしたわ(呆)
まぁ、そんな萎え事情てんこ盛りの中、更にことのさんは声をあげた。
俺のリサ・マリー・ライス作品ヒーローがこんなに普通なわけがない!
↑
某大ベストセラーなラノベをもじってみますた(爆)
いや、ホンマにこのジャックさんが普通なのよ!そんなっ、ありえないわ!!
リサリサのヒーローなのよっ?!
読み続けているうち、ジャックが元陸軍軍人だったことが判明…ここで「キタキタキターッ!」と期待したのもつかの間、彼が後方支援の補給部隊所属だったという事実が…(^^;
「え?そんな馬鹿な。実はそれは隠れ蓑で、実は情報部の任務を実行していたとかじゃないのか?! 武器の謎の流失事件とか?!」とか妄想していたら、それどころかビッチ妻に業者との癒着に利用されて、うっかり知らない間に共同口座に賄賂をプールされていたとかいう残念展開!
おいおいおい!! そんな展開は想像していなかったぞ! > ある意味、妄想よりも斜め上(爆)
結局、裁判沙汰になる前にお金は財産処分して全部返却、離婚して退役、身ぐるみ剥された状況で故郷に帰ってきました的な(^^;
そんなこんなで、貧乏公務員ヒーローな諸事情がこんな…残念すぐる…。
いや、個性的なキャラクターは沢山いたけど、とにかくヒロインのフェデリカの虐待されっぷりが何ともorz
ブラック企業に、ブラック上司が唯一の身内とかいうのを通り越してたな、あれ。
労災だろ、間違いなく。
そんな燃え尽きたキャリアウーマンと、うっかり残念なごく普通のヒーローとのロマンス…むむぅ。リサたん新刊に期待していたのとは違う以前に、ツッコミどころ満載すぎて疲れた(笑)。
むしろねっ、ワタクシとしては 残念くん ジャックの弟ワイアットの話が読みたい!!と思ったわ!
オタクの鑑じゃないかワイアット!!(爆)
己の萌えを追求しすぎて、職人になってしもうたとか胸熱だねっ☆
えーっと。
コメント……リサ・マリー・ライスがお好きな方はきっと読まれるでしょうから、そのうちどなたかこの本のストロングポイントをこっそりでいいので教えて下さいっ! > オイコラ!!
いや、本当に弟のワイアットくんと運転手のニュートンさん以外に推しキャラが思い浮かばないんです(^^;
なんか、本当に、「あかんリサ」だった1冊。私には( ̄▽ ̄;)
なんじゃこりゃ!!
あかんリサ > 「おしい広島」風で(爆)
帯とか、あらすじとか見て買ったんですが…orz
で、何でこんなホニャララのハニャララなのかと、あとがき見て納得。
「大手スーパー・マーケットチェーンでの販売用に作られたカテゴリー・ロマンスのレーベルから出された作品に加筆して電子書籍として出版」
日本で言うところの、100円ショップのダイ●ーが出してたダイ●ーロマンスか! > え?そこ?!(爆)
加筆と言えば聞こえはいいが、読んでみてイタイぐらいに思ったのは「こ、これって単なる水増し…orz」とばっかり(^^;
ブラック企業に勤めるヒロインのフェデリカは、買収交渉に訪れた田舎町で過労の末にダウン。
そんな彼女を温かく看病し、見守ってくれたのはその交渉相手である町の町長兼保安官のジャックと町の人々。
町に馴染みはじめ、身体と共に心も癒される中、ジャックに惹かれるフェデリカだが、仕事を再開するという事は彼と対立するという事に…とかいう、コテコテのキャリアウーマンもの。
が!
本当に水増しっぷりがパなくって…萎えた。
この話から、メールとFAXを割愛したら、もっとページ数減ってますけど?!(笑)
この際、1998年の時点でうら若きキャリアウーマン2人がブルース・スプリングスティーンのコンサートチケット確保に狂喜乱舞しているとかいう根本的にハズしまくっていることはさておき(いや、そこならもう、他にもいっぱいいるでしょ。若い女性が食い付きそうなオルタナロックアーティスト…何でブルース…。笑)、とにかくあからさますぎる。
クライマックスの入札云々の部分も、メール形式にするにしても、あれの半分で済むよ。書き方変えたら。全部を表記しなくても、まとめて「こんなメールのやりとりが続いて、現在の予想入札額は○○ドルに跳ね上がっていた」とすればいいんだもの。副社長の三行メールなんて、ヘッダーと余白で行数かせいでるとしか思えない有り様でしたわ(呆)
まぁ、そんな萎え事情てんこ盛りの中、更にことのさんは声をあげた。
俺のリサ・マリー・ライス作品ヒーローがこんなに普通なわけがない!
↑
某大ベストセラーなラノベをもじってみますた(爆)
いや、ホンマにこのジャックさんが普通なのよ!そんなっ、ありえないわ!!
リサリサのヒーローなのよっ?!
読み続けているうち、ジャックが元陸軍軍人だったことが判明…ここで「キタキタキターッ!」と期待したのもつかの間、彼が後方支援の補給部隊所属だったという事実が…(^^;
「え?そんな馬鹿な。実はそれは隠れ蓑で、実は情報部の任務を実行していたとかじゃないのか?! 武器の謎の流失事件とか?!」とか妄想していたら、それどころかビッチ妻に業者との癒着に利用されて、うっかり知らない間に共同口座に賄賂をプールされていたとかいう残念展開!
おいおいおい!! そんな展開は想像していなかったぞ! > ある意味、妄想よりも斜め上(爆)
結局、裁判沙汰になる前にお金は財産処分して全部返却、離婚して退役、身ぐるみ剥された状況で故郷に帰ってきました的な(^^;
そんなこんなで、貧乏公務員ヒーローな諸事情がこんな…残念すぐる…。
いや、個性的なキャラクターは沢山いたけど、とにかくヒロインのフェデリカの虐待されっぷりが何ともorz
ブラック企業に、ブラック上司が唯一の身内とかいうのを通り越してたな、あれ。
労災だろ、間違いなく。
そんな燃え尽きたキャリアウーマンと、うっかり残念なごく普通のヒーローとのロマンス…むむぅ。リサたん新刊に期待していたのとは違う以前に、ツッコミどころ満載すぎて疲れた(笑)。
むしろねっ、ワタクシとしては
オタクの鑑じゃないかワイアット!!(爆)
己の萌えを追求しすぎて、職人になってしもうたとか胸熱だねっ☆
えーっと。
コメント……リサ・マリー・ライスがお好きな方はきっと読まれるでしょうから、そのうちどなたかこの本のストロングポイントをこっそりでいいので教えて下さいっ! > オイコラ!!
いや、本当に弟のワイアットくんと運転手のニュートンさん以外に推しキャラが思い浮かばないんです(^^;
なんか、本当に、「あかんリサ」だった1冊。私には( ̄▽ ̄;)
今月の新刊第一便が届いたのはいいけど、これが思いっきり不良本で即交換の刑。
故にまだ読めないままとなっております。ことのです(笑)
気を取り直し、つか居直って6月の買い物の覚え書きを先に済ませておきますよ(爆)
原書房 ライムブックス
邦題未定 メアリ・バログ
オークラ出版 マグノリアロマンス
花嫁にキスを ディアドラ・マーティン、クリスティ・リッジウェイ、ローラ・フローランド
ときには淑女のように ホープ・タール
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンダ・ハワード / リンダ・ジョーンズ
邦題未定 アリッサ・ジョンソン
ハーレクイン MIRA文庫
ベルベットは愛の語りべ シャーロット・フェザーストーン
目覚めるまでキスをして シャロン・サラ
竹書房 ラズベリーブックス
星降る夜にワルツを パメラ・シャーウッド
砂漠の黒い瞳にとらわれて ドリーン・オウェンズ・マレク
扶桑社 扶桑社ロマンス
誘惑と戯れの館 レニー・ベルナード
奪われた女神像 エリザベス・ノートン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジェシカ・バード
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
邦題未定 リンウッド・バークレイ
ああ、そうくるのか。
二見文庫からJ・R・ウォード名義の人気作BDBシリーズが翻訳頓挫となり、これはもしかしたらもう一つのジェシカ・バード名義の本が翻訳草刈り場となるか、と考えてはいました。
BDBを頓挫させている今、二見は最初からその候補でないと予想、バード名義作品がコンスタントにあるのは北米ハーレクイン社。
実際、バード名義の作品をお得意の名義ねじ伏せプレイで1冊翻訳してきましたが…その後が続いてなーい(笑)。
このまま作家的にお蔵入り~都市伝説ルートか?と思っていたら…きました。ここがきました。
ヴィレッジブックスが。
しかも、この自信が堪らんな! あえて名義をそのまんまにして直球勝負を挑んでくるのが!(思えば、ジェニファー・アシュリーが他社から発売されていたにも関わらずアリソン・ジェームズ名義作品をそのまま出してきたのもここだった)
いやはや。こういう漢(おとこ)な姿勢、全然嫌いじゃない。
こういったニヤニヤさせてくれるところには、お布施をするのもやぶさかではない(笑)
そして、6月はことのさん的に本命作品ナッシングの月となっております。
購入本は「初翻訳作家」「あらすじ」で決めるとします。
ところでどうでもいい話なんですが、マグノリアの『ときには淑女のように』という邦題はどうにかならんかったのか、と思うのは私だけですか?
「ときには娼婦のように」とか昭和の懐メロ歌わずにはいられないでしょ、あれ(爆)
+余談+
いつもの別部屋、ここらへんかな。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/354417542.html
1冊、この買い物リストに挙げるかどうか悩んでいる本があるので、後日加筆改訂するかも。
故にまだ読めないままとなっております。ことのです(笑)
気を取り直し、つか居直って6月の買い物の覚え書きを先に済ませておきますよ(爆)
原書房 ライムブックス
邦題未定 メアリ・バログ
オークラ出版 マグノリアロマンス
花嫁にキスを ディアドラ・マーティン、クリスティ・リッジウェイ、ローラ・フローランド
ときには淑女のように ホープ・タール
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンダ・ハワード / リンダ・ジョーンズ
邦題未定 アリッサ・ジョンソン
ハーレクイン MIRA文庫
ベルベットは愛の語りべ シャーロット・フェザーストーン
目覚めるまでキスをして シャロン・サラ
竹書房 ラズベリーブックス
星降る夜にワルツを パメラ・シャーウッド
砂漠の黒い瞳にとらわれて ドリーン・オウェンズ・マレク
扶桑社 扶桑社ロマンス
誘惑と戯れの館 レニー・ベルナード
奪われた女神像 エリザベス・ノートン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジェシカ・バード
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
邦題未定 リンウッド・バークレイ
ああ、そうくるのか。
二見文庫からJ・R・ウォード名義の人気作BDBシリーズが翻訳頓挫となり、これはもしかしたらもう一つのジェシカ・バード名義の本が翻訳草刈り場となるか、と考えてはいました。
BDBを頓挫させている今、二見は最初からその候補でないと予想、バード名義作品がコンスタントにあるのは北米ハーレクイン社。
実際、バード名義の作品をお得意の名義ねじ伏せプレイで1冊翻訳してきましたが…その後が続いてなーい(笑)。
このまま作家的にお蔵入り~都市伝説ルートか?と思っていたら…きました。ここがきました。
ヴィレッジブックスが。
しかも、この自信が堪らんな! あえて名義をそのまんまにして直球勝負を挑んでくるのが!(思えば、ジェニファー・アシュリーが他社から発売されていたにも関わらずアリソン・ジェームズ名義作品をそのまま出してきたのもここだった)
いやはや。こういう漢(おとこ)な姿勢、全然嫌いじゃない。
こういったニヤニヤさせてくれるところには、お布施をするのもやぶさかではない(笑)
そして、6月はことのさん的に本命作品ナッシングの月となっております。
購入本は「初翻訳作家」「あらすじ」で決めるとします。
ところでどうでもいい話なんですが、マグノリアの『ときには淑女のように』という邦題はどうにかならんかったのか、と思うのは私だけですか?
「ときには娼婦のように」とか昭和の懐メロ歌わずにはいられないでしょ、あれ(爆)
+余談+
いつもの別部屋、ここらへんかな。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/354417542.html
1冊、この買い物リストに挙げるかどうか悩んでいる本があるので、後日加筆改訂するかも。
はじめてのダンスは公爵と (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
2013年5月10日 新刊レビュー
アメリア・グレイの翻訳二冊目、今度は二見書房からお目見えです。
ちょっとニヤニヤしちゃうよ!!
同じ時期に別の出版社から、初めての作家さんが翻訳される!
しかも別シリーズもので!!
何かそれだけで嬉しく楽しみなのに、これ、どちらも世界観が同じなんですよ。
本格的なスピンオフになるかはこれから次第、ですかな。
ちなみに、ネタばれはしていないのでどこがリンクしているか説明すると、この前、日記に書いた『舞踏会で秘密をささやいて』で、物語のキーとなっていたゴシップ欄記事担当者「トゥルーフィット卿」です。
こっちのシリーズでも、ゴシップ欄は卿が担当です(笑)。
卿の中の人が誰か、は不明ですがね(爆)。
思わず、『舞踏会~』のゴシップ記事に、この話に登場した件の記事がないか全部確認しちゃいましたよ?! > なかったけど。
幼い頃に両親を亡くし、後見人の元で暮らしてきたヘンリエッタ。
不思議な事に、彼女の後見人たちは皆、不慮の死を遂げてきた。そのせいもあり、彼女は己が呪われた身だと信じてきたのだが。
そんな時、新たに後見人に指定されたのがブレイクウェル公爵ルシアン。
本当なら彼の父親がヘンリエッタの後見人となっていたのだろうが、先代公爵は亡くなって、年若い身で公爵家を継いだのがルシアン(通称ブレイク)だった。
2人は、初めて逢った時から惹かれ合うのだが、後見人と被後見人という立場から距離を置こうとするブレイク、そして呪いのせいでブレイクの身に危険が及ぶのでは、と距離を置こうとするヘンリエッタ。
惹かれあってはいても、辛いけど彼女の結婚相手を探さねば…と。
そして、彼女の社交界デビューの日が。
うわ、ベタ!
ベタだよーベタベタ!!
でも、全然それが嫌じゃないんですよ!!
多分、それはヒーローであるブレイクのキャラクターにあると思います(笑)。
久し振りだわ…こんな いじめられっこイケメンヒーロー ってば!(褒めています。多分)
いや、もう、全てにおいて残念オーラがパないですよブレイク!(褒めています。きっと)
社交界でも名高い、放蕩者従兄弟三人衆の中の最高爵位でありながら、保護欲にかられずにはいられない末っ子のいじめられっこ!(褒めています。そんな気が)
何か、従兄のモーガン(伯爵)とレイス(侯爵)と三人でいると、いつもイジられていて(´・ω・`)なカンジ(またそれが良く分かるんだ。読者も。爆)
このブレイクくん、公爵位を継いだのはいいが、先代からの秘書と折り合いが悪く、後先考えずクビにしちゃって後任を決めるにもズルズルと先送りし、書斎机上を腐海に変えるとか!(爆)
もうね、その腐海を見たヘンリエッタが軽くひいて思わず整頓始めちゃうレベル(爆)
肝心のヘンリエッタの弁護士からの手紙も、その腐海に沈んでいたせいでサプライズご対面になったとか、全然笑えません公爵!!
うら若き女性の後見人なんてやったことないしー、んじゃあ!と、元愛人にアドバイスを貰うがてらシャペロンに!よしっ!!オレ、頑張れたよ!!とか思ったら、元愛人現在友達の未亡人にケチョンケチョンにこき使われ、鼻で笑われている始末!(爆)
そもそも、あの元愛人のコンスタンスさん…えーっと、何でブレイクと?とか聞きたい(笑)。
だって、どう見ても肉食系コンスタンスさんに、のほほんお坊ちゃんのブレイク…食われたか?(爆) 多分、コンスタンスさんの一瞬の気の迷いだったとしか!(爆)
「あー。コイツ いろいろ残念だから 友達でいいや」とか思ったとか思わなかったとか(爆)
また、そのコンスタンスさんが鬼軍曹じみていてかっちょいい上に、ヘンリエッタもそれを初対面から把握してしっかり空気を読めるお嬢さんなものだから…あはは(^^ゞ
ブレイクくんののほほんっぷりが余計目立つとかねー(´・ω・`)
一生懸命、「頑張ってヘンリエッタへの気持ちを抑えているんだボク!!」とかアピールしていた筈が、「いや、アンタ以外、全員知ってるしそれ!!」とか一蹴されてみたり(´・ω・`)
「今度こそは秘書を雇って仕事のデキる男を前面的に推してくよ!!」とか決意してた筈なのに、いつまでたっても面接もせず、ズルズルとヘンリエッタに書類整理やらせていて「ああ、スムーズに出来る♪」とかちょっと違うよ公爵!的だったり(´・ω・`)
なんつーか、阿呆な子ほど可愛いというか…超かわいいよブレイク!
↑
すみません。恐ろしいまでのブレイク推しで!(笑)
でも、ロマンスとしてもとってもラブラブアイウォンチューカマンベイベーで良いのよ!
ベタ甘好きな方も満足のイチャっぷりですわよ。
脳内でヘンリエッタを着せ替え妄想しては萌えてたり、社交界での催しのたび、嫉妬炸裂のブレイクの様子とか │壁│ω・`)
脇役キャラクターも面白いし、細かいところでクスッと笑える設定とか(あの時代設定で動物アレルギーのヒロインって初めて見たかも!)、とにかく丸ごと楽しめます。
つか、事件も起こらなかったし、悪役らしい悪役も出なかったイチャラブ癒し系ともとれる1冊でした。お勧め!
本当に、のんびりヒーローとしっかり者ヒロインの正統派(?)ロマンスですわよー。
このアメリア・グレイ、すっかり作家としてもお気に入りになり、シリーズとしてもお気に入りになりました♪
残る二人の従兄編、是非とも読みたいわ!!Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
ちょっとニヤニヤしちゃうよ!!
同じ時期に別の出版社から、初めての作家さんが翻訳される!
しかも別シリーズもので!!
何かそれだけで嬉しく楽しみなのに、これ、どちらも世界観が同じなんですよ。
本格的なスピンオフになるかはこれから次第、ですかな。
ちなみに、ネタばれはしていないのでどこがリンクしているか説明すると、この前、日記に書いた『舞踏会で秘密をささやいて』で、物語のキーとなっていたゴシップ欄記事担当者「トゥルーフィット卿」です。
こっちのシリーズでも、ゴシップ欄は卿が担当です(笑)。
卿の中の人が誰か、は不明ですがね(爆)。
思わず、『舞踏会~』のゴシップ記事に、この話に登場した件の記事がないか全部確認しちゃいましたよ?! > なかったけど。
幼い頃に両親を亡くし、後見人の元で暮らしてきたヘンリエッタ。
不思議な事に、彼女の後見人たちは皆、不慮の死を遂げてきた。そのせいもあり、彼女は己が呪われた身だと信じてきたのだが。
そんな時、新たに後見人に指定されたのがブレイクウェル公爵ルシアン。
本当なら彼の父親がヘンリエッタの後見人となっていたのだろうが、先代公爵は亡くなって、年若い身で公爵家を継いだのがルシアン(通称ブレイク)だった。
2人は、初めて逢った時から惹かれ合うのだが、後見人と被後見人という立場から距離を置こうとするブレイク、そして呪いのせいでブレイクの身に危険が及ぶのでは、と距離を置こうとするヘンリエッタ。
惹かれあってはいても、辛いけど彼女の結婚相手を探さねば…と。
そして、彼女の社交界デビューの日が。
うわ、ベタ!
ベタだよーベタベタ!!
でも、全然それが嫌じゃないんですよ!!
多分、それはヒーローであるブレイクのキャラクターにあると思います(笑)。
久し振りだわ…こんな いじめられっこイケメンヒーロー ってば!(褒めています。多分)
いや、もう、全てにおいて残念オーラがパないですよブレイク!(褒めています。きっと)
社交界でも名高い、放蕩者従兄弟三人衆の中の最高爵位でありながら、保護欲にかられずにはいられない末っ子のいじめられっこ!(褒めています。そんな気が)
何か、従兄のモーガン(伯爵)とレイス(侯爵)と三人でいると、いつもイジられていて(´・ω・`)なカンジ(またそれが良く分かるんだ。読者も。爆)
このブレイクくん、公爵位を継いだのはいいが、先代からの秘書と折り合いが悪く、後先考えずクビにしちゃって後任を決めるにもズルズルと先送りし、書斎机上を腐海に変えるとか!(爆)
もうね、その腐海を見たヘンリエッタが軽くひいて思わず整頓始めちゃうレベル(爆)
肝心のヘンリエッタの弁護士からの手紙も、その腐海に沈んでいたせいでサプライズご対面になったとか、全然笑えません公爵!!
うら若き女性の後見人なんてやったことないしー、んじゃあ!と、元愛人にアドバイスを貰うがてらシャペロンに!よしっ!!オレ、頑張れたよ!!とか思ったら、元愛人現在友達の未亡人にケチョンケチョンにこき使われ、鼻で笑われている始末!(爆)
そもそも、あの元愛人のコンスタンスさん…えーっと、何でブレイクと?とか聞きたい(笑)。
だって、どう見ても肉食系コンスタンスさんに、のほほんお坊ちゃんのブレイク…食われたか?(爆) 多分、コンスタンスさんの一瞬の気の迷いだったとしか!(爆)
「あー。コイツ
また、そのコンスタンスさんが鬼軍曹じみていてかっちょいい上に、ヘンリエッタもそれを初対面から把握してしっかり空気を読めるお嬢さんなものだから…あはは(^^ゞ
ブレイクくんののほほんっぷりが余計目立つとかねー(´・ω・`)
一生懸命、「頑張ってヘンリエッタへの気持ちを抑えているんだボク!!」とかアピールしていた筈が、「いや、アンタ以外、全員知ってるしそれ!!」とか一蹴されてみたり(´・ω・`)
「今度こそは秘書を雇って仕事のデキる男を前面的に推してくよ!!」とか決意してた筈なのに、いつまでたっても面接もせず、ズルズルとヘンリエッタに書類整理やらせていて「ああ、スムーズに出来る♪」とかちょっと違うよ公爵!的だったり(´・ω・`)
なんつーか、阿呆な子ほど可愛いというか…超かわいいよブレイク!
↑
すみません。恐ろしいまでのブレイク推しで!(笑)
でも、ロマンスとしてもとってもラブラブアイウォンチューカマンベイベーで良いのよ!
ベタ甘好きな方も満足のイチャっぷりですわよ。
脳内でヘンリエッタを着せ替え妄想しては萌えてたり、社交界での催しのたび、嫉妬炸裂のブレイクの様子とか │壁│ω・`)
脇役キャラクターも面白いし、細かいところでクスッと笑える設定とか(あの時代設定で動物アレルギーのヒロインって初めて見たかも!)、とにかく丸ごと楽しめます。
つか、事件も起こらなかったし、悪役らしい悪役も出なかったイチャラブ癒し系ともとれる1冊でした。お勧め!
本当に、のんびりヒーローとしっかり者ヒロインの正統派(?)ロマンスですわよー。
このアメリア・グレイ、すっかり作家としてもお気に入りになり、シリーズとしてもお気に入りになりました♪
残る二人の従兄編、是非とも読みたいわ!!Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
伯爵とじゃじゃ馬花嫁 (マグノリアロマンス)
2013年5月3日 新刊レビュー
こちらも日本初上陸作家となります。
クリスティ・イングリッシュのヒストリカル、読了。
残念だな、いろいろと。
お話は、父親の膨れ上がった借金返済の為に結婚しなければならないキャロライン。
一番高い値をつけた男に嫁ぐことになっているが、その相手がレイヴンブルック伯爵アンソニー。
田舎育ちで男まさりのじゃじゃ馬キャロラインと、傲慢なアンソニーとの結婚生活はさていかに?といった流れ。
うん、よくあるよね。じゃじゃ馬ならしもの。
よくあるテンプレなんだが、ことあるごとに設定とかに「は?」とか思ってたせいか、余りノリノリで読めなかったというのが本音。
えーっと、借金返済の為の結婚といったわりに、えらく危機感が感じられないんだよね、このキャロライン一家。
借金のカタに嫁ぐ相手としてアンソニーが決まっているのに、何で自分ちの領地でヒロインお披露目集会しているのか不明だし、全然極貧描写がない(^^;
一番高い金額つけた相手、とかいうわりに、アンソニーがその対象とは思えないのも摩訶不思議。
だって、結局はアンソニーがキャロラインの父親の部下で友人だったというのが最後の決め手だったわけだし、アンソニーの財布内容関係ないしwww
まぁ、そんなこんなで、キャラクターはどうかというと…えーっと、言っていい?
話聞けよ、話しろよお前ら!!相手はエスパーじゃねーんだ、お前の考えなんか読めないし分からねーんだよ!!
これかしらね。
作者が元シェイクスピア女優だか何だか知らないが、会話と会話をぶつけて話を展開させているのは分かるが、笑えないぐらいに肝心な部分が抜けてるんだよ、この人ら。
「え? 分からなかったの?」
「え? 聞いてないの?」
そんな描写が多発するが、ああ、そうさ。聞いてねぇよ!とツッコミせざるをえない(爆)
特に、アンソニーの語らなさ(仇敵とのあれこれについて)がこの話をヘンテコな方向に導いたとしか思えないんですが((^^ゞ
いや。アイツ(おいおい。ヒーローを「アイツ」よばわりかよ。笑)、頭も悪かったな。愛人に黒真珠買うのと同じ場所で新婚の嫁に真珠買って店頭読み上げプレイとか、本当に優秀な男なのか?!とか(笑)
愛人に突撃されて摂政皇太子の舞踏会でさらし者プレイになった時も、あれ自業自得だよね…。
全然やり方がスマートじゃないんだもん。
他のキャラクターの語らなさも、この話の混迷を深める要因だな。
だから、何でカーライル子爵ヴィクターがそこまでアンソニーを敵視しているのかが全然分からない。
つか、全然書かれてないし! ですな、この場合。
作者がそもそも書いてないんだから、ヴィクターも語れないな。すまんヴィクター。謝るよ(棒読み)
で、もし、敵視の理由が アンソニーが長年愛人にしていたアンジェリークに片思いしていた とかいう理由だったら、本当に「じゃあ、もっとそこんとこ書けよ!!キャロラインの剣術修行場面とかに行数かけるよりも!!」と本気で怒ってますよワタクシ!!
読者が求めているのは、絶対そっちなんだからさ?!
とりあえず会話は多いし、ラブシーンも(想定外に。笑)多い。
が、いかんせん、ロマンスうっとりとかいう情緒を感じられる描写が何とも…ゴニョゴニョ。
何だろう、小説を読んだというより、台本の類を読んだような気分がどことなくあるんですけど私(^^;;
ま、サクッと読んでサクッと忘れていいか。この本 > ヲイコラww
クリスティ・イングリッシュのヒストリカル、読了。
残念だな、いろいろと。
お話は、父親の膨れ上がった借金返済の為に結婚しなければならないキャロライン。
一番高い値をつけた男に嫁ぐことになっているが、その相手がレイヴンブルック伯爵アンソニー。
田舎育ちで男まさりのじゃじゃ馬キャロラインと、傲慢なアンソニーとの結婚生活はさていかに?といった流れ。
うん、よくあるよね。じゃじゃ馬ならしもの。
よくあるテンプレなんだが、ことあるごとに設定とかに「は?」とか思ってたせいか、余りノリノリで読めなかったというのが本音。
えーっと、借金返済の為の結婚といったわりに、えらく危機感が感じられないんだよね、このキャロライン一家。
借金のカタに嫁ぐ相手としてアンソニーが決まっているのに、何で自分ちの領地でヒロインお披露目集会しているのか不明だし、全然極貧描写がない(^^;
一番高い金額つけた相手、とかいうわりに、アンソニーがその対象とは思えないのも摩訶不思議。
だって、結局はアンソニーがキャロラインの父親の部下で友人だったというのが最後の決め手だったわけだし、アンソニーの財布内容関係ないしwww
まぁ、そんなこんなで、キャラクターはどうかというと…えーっと、言っていい?
話聞けよ、話しろよお前ら!!相手はエスパーじゃねーんだ、お前の考えなんか読めないし分からねーんだよ!!
これかしらね。
作者が元シェイクスピア女優だか何だか知らないが、会話と会話をぶつけて話を展開させているのは分かるが、笑えないぐらいに肝心な部分が抜けてるんだよ、この人ら。
「え? 分からなかったの?」
「え? 聞いてないの?」
そんな描写が多発するが、ああ、そうさ。聞いてねぇよ!とツッコミせざるをえない(爆)
特に、アンソニーの語らなさ(仇敵とのあれこれについて)がこの話をヘンテコな方向に導いたとしか思えないんですが((^^ゞ
いや。アイツ(おいおい。ヒーローを「アイツ」よばわりかよ。笑)、頭も悪かったな。愛人に黒真珠買うのと同じ場所で新婚の嫁に真珠買って店頭読み上げプレイとか、本当に優秀な男なのか?!とか(笑)
愛人に突撃されて摂政皇太子の舞踏会でさらし者プレイになった時も、あれ自業自得だよね…。
全然やり方がスマートじゃないんだもん。
他のキャラクターの語らなさも、この話の混迷を深める要因だな。
だから、何でカーライル子爵ヴィクターがそこまでアンソニーを敵視しているのかが全然分からない。
つか、全然書かれてないし! ですな、この場合。
作者がそもそも書いてないんだから、ヴィクターも語れないな。すまんヴィクター。謝るよ(棒読み)
で、もし、敵視の理由が アンソニーが長年愛人にしていたアンジェリークに片思いしていた とかいう理由だったら、本当に「じゃあ、もっとそこんとこ書けよ!!キャロラインの剣術修行場面とかに行数かけるよりも!!」と本気で怒ってますよワタクシ!!
読者が求めているのは、絶対そっちなんだからさ?!
とりあえず会話は多いし、ラブシーンも(想定外に。笑)多い。
が、いかんせん、ロマンスうっとりとかいう情緒を感じられる描写が何とも…ゴニョゴニョ。
何だろう、小説を読んだというより、台本の類を読んだような気分がどことなくあるんですけど私(^^;;
ま、サクッと読んでサクッと忘れていいか。この本 > ヲイコラww
舞踏会で秘密をささやいて (ラズベリーブックス)
2013年5月2日 新刊レビュー
日本初上陸のアメリア・グレイの作品です。
これは嬉しい驚きです!
何が驚きなのかといいますと、この作品の 地味で安定した進行具合 にありました。
最初から「あら。何かバーバラ・カートランド作品を読んでいる気分~」というデジャヴ感があったのですが、もう、全然はずしてなかったよ?!
ことのさんのこのデジャヴ感!!
田舎住まいの伯爵令嬢ミリセントちゃん、叔母からロンドンに呼び出される。
怪我をしたので世話をしてちょうだいと言われたので出かけると、真の目的を語られる。
何と叔母は、ロンドンの社交界で話題のゴシップ記事を書いている「トゥルーフィット卿」その人で、その記事の代筆を頼まれたのだった。
ミリセントは、自分の母親がかつて若い頃にゴシップ記事のせいで社交界を追われた過去もあり、ゴシップ記事に対して悪い印象しかないのだが、叔母の生活費の為に仕方なく引き受ける羽目に。
そんな彼女が、ネタをダンスカードにせっせこ書きとめていたところをとある人間に見つかってしまう。
放蕩伯爵三人衆として有名なダンレイヴン伯爵チャンドラーに見つかってしまう…というお話。
いや、もう、何なのこの王道!
こっ恥ずかしいまでのド直球なボーイ・ミーツ・ガールものですよ?!
そもそも、初対面からお互いひとめ惚れ状態なんですってば。
放蕩の限りを尽くしたわりに、中味がピュアなチャンドラーくんの「もうそろそろ30歳近いし、お嫁さんもらって子供作らないとねー。ステキな奥さん欲しいな♪」的な思考を読んだかの如くのミリセントちゃんとの出会いキタコレ!
何、何ですかこの美人!!
運命の出会いじゃん、って勢いでここから先のチャンドラーは愉快なストーカーに近い有り様となるのですが(笑)。
仮にもいい年の百戦錬磨の伯爵様が、ミリセント会いたさに犬を避けて屋敷に忍び込み木登りとかしててへぺろ☆しているのを誰かツッコミしろよ、ぐらいには(爆)
また、ミリセントちゃんがピュアピュアなわりに頭のよいお嬢さんで「まぁ。仕方ない人ね(^^ゞ」とか、どっちが年上だか的場面もちらほら。
そうなのだよー。キチンと人の話を聞いて、キチンと話が出来る主人公たちの話がこれだけストレス少なく楽しく読めるというのを再認識ですよマジ。
実際、ダンレイヴン伯爵家を含む被害が多発している家宝盗難事件の犯人捜しの時期と、ミリセントのロンドン訪問時期が丁度被っていたのもあって、チャンドラーの中で疑わしい人物リストの中に彼女の名前が挙がるという展開もお約束。
が、昨今のロマンス本でよくある、勝手に自分で抱え込んだまま悶々して2人の関係がこじれてしまうような事もありませんでした。
何せ嘘をつくのが苦手な2人なもので、さっさと彼女に自分の疑念をぶちまけるのがチャンドラーだし、自分の正体だけは明かさないではいても、誠意をもって事件の調査に協力するのがミリセントだ。
おかげで、ロマンスに専念出来て、尚且つ盗難事件についての部分を2人で共有することによって一石二鳥。
しかしこの2人、ラブラブで、お互い以外に見えてないのに、どうも家族のことを大事にしすぎるミリセントの事情が邪魔をするんですよね。
しかもそれを教えてもらえないんだが(ミリセント個人の事情でないから)、チャンドラーはそこでキレたり、八つ当たりしたりしない。ただ哀しげに悶々しているだけ…そこらへんもピュアで可愛いのよチャンドラー(笑)。
ミリセントに首ったけすぎて、本当に可愛い(笑)
自分の正体を隠しているヒロイン、とかいう設定は、いかんせん「嘘をついている」というものなので賛否両論になりがちだが、これは違います。
やれ復讐だ敵討ちだ誘惑だとかいうイタイ二次的事情もないので。
主役2人がゴシップを嫌っている事情もヘヴィとはいえないし、何より読んでもらえれば、それが読者に不快感を与えるものでないのが一目瞭然。
つまりは、そうなのです。
マイナス要素の限りなく少ない(叔母さんが若干鼻につくが、スルー範囲かと)、分かりやすい王道ピュアピュアラブラブものっっ!!
いやー。
最初は愛人候補にするつもりが、ズブズブと本気になりマジ惚れ、「たとえ貴族令嬢でなくても僕のお嫁さんは彼女しかいないよっ☆」、結局は貴族令嬢でしたヤホーとか、かつてカートランド・ロマンスのテンプレを彷彿させるこのオチ!
バーバラスキーな方は読んでもらいたいな♪
そんなこんなで、すっかりお気に入り作家になったよ!
もう1冊の方も買ってるから、これから読むの楽しみになってきたわ~♪
これは嬉しい驚きです!
何が驚きなのかといいますと、この作品の 地味で安定した進行具合 にありました。
最初から「あら。何かバーバラ・カートランド作品を読んでいる気分~」というデジャヴ感があったのですが、もう、全然はずしてなかったよ?!
ことのさんのこのデジャヴ感!!
田舎住まいの伯爵令嬢ミリセントちゃん、叔母からロンドンに呼び出される。
怪我をしたので世話をしてちょうだいと言われたので出かけると、真の目的を語られる。
何と叔母は、ロンドンの社交界で話題のゴシップ記事を書いている「トゥルーフィット卿」その人で、その記事の代筆を頼まれたのだった。
ミリセントは、自分の母親がかつて若い頃にゴシップ記事のせいで社交界を追われた過去もあり、ゴシップ記事に対して悪い印象しかないのだが、叔母の生活費の為に仕方なく引き受ける羽目に。
そんな彼女が、ネタをダンスカードにせっせこ書きとめていたところをとある人間に見つかってしまう。
放蕩伯爵三人衆として有名なダンレイヴン伯爵チャンドラーに見つかってしまう…というお話。
いや、もう、何なのこの王道!
こっ恥ずかしいまでのド直球なボーイ・ミーツ・ガールものですよ?!
そもそも、初対面からお互いひとめ惚れ状態なんですってば。
放蕩の限りを尽くしたわりに、中味がピュアなチャンドラーくんの「もうそろそろ30歳近いし、お嫁さんもらって子供作らないとねー。ステキな奥さん欲しいな♪」的な思考を読んだかの如くのミリセントちゃんとの出会いキタコレ!
何、何ですかこの美人!!
運命の出会いじゃん、って勢いでここから先のチャンドラーは愉快なストーカーに近い有り様となるのですが(笑)。
仮にもいい年の百戦錬磨の伯爵様が、ミリセント会いたさに犬を避けて屋敷に忍び込み木登りとかしててへぺろ☆しているのを誰かツッコミしろよ、ぐらいには(爆)
また、ミリセントちゃんがピュアピュアなわりに頭のよいお嬢さんで「まぁ。仕方ない人ね(^^ゞ」とか、どっちが年上だか的場面もちらほら。
そうなのだよー。キチンと人の話を聞いて、キチンと話が出来る主人公たちの話がこれだけストレス少なく楽しく読めるというのを再認識ですよマジ。
実際、ダンレイヴン伯爵家を含む被害が多発している家宝盗難事件の犯人捜しの時期と、ミリセントのロンドン訪問時期が丁度被っていたのもあって、チャンドラーの中で疑わしい人物リストの中に彼女の名前が挙がるという展開もお約束。
が、昨今のロマンス本でよくある、勝手に自分で抱え込んだまま悶々して2人の関係がこじれてしまうような事もありませんでした。
何せ嘘をつくのが苦手な2人なもので、さっさと彼女に自分の疑念をぶちまけるのがチャンドラーだし、自分の正体だけは明かさないではいても、誠意をもって事件の調査に協力するのがミリセントだ。
おかげで、ロマンスに専念出来て、尚且つ盗難事件についての部分を2人で共有することによって一石二鳥。
しかしこの2人、ラブラブで、お互い以外に見えてないのに、どうも家族のことを大事にしすぎるミリセントの事情が邪魔をするんですよね。
しかもそれを教えてもらえないんだが(ミリセント個人の事情でないから)、チャンドラーはそこでキレたり、八つ当たりしたりしない。ただ哀しげに悶々しているだけ…そこらへんもピュアで可愛いのよチャンドラー(笑)。
ミリセントに首ったけすぎて、本当に可愛い(笑)
自分の正体を隠しているヒロイン、とかいう設定は、いかんせん「嘘をついている」というものなので賛否両論になりがちだが、これは違います。
やれ復讐だ敵討ちだ誘惑だとかいうイタイ二次的事情もないので。
主役2人がゴシップを嫌っている事情もヘヴィとはいえないし、何より読んでもらえれば、それが読者に不快感を与えるものでないのが一目瞭然。
つまりは、そうなのです。
マイナス要素の限りなく少ない(叔母さんが若干鼻につくが、スルー範囲かと)、分かりやすい王道ピュアピュアラブラブものっっ!!
いやー。
最初は愛人候補にするつもりが、ズブズブと本気になりマジ惚れ、「たとえ貴族令嬢でなくても僕のお嫁さんは彼女しかいないよっ☆」、結局は貴族令嬢でしたヤホーとか、かつてカートランド・ロマンスのテンプレを彷彿させるこのオチ!
バーバラスキーな方は読んでもらいたいな♪
そんなこんなで、すっかりお気に入り作家になったよ!
もう1冊の方も買ってるから、これから読むの楽しみになってきたわ~♪
ひそかな恋心に振りむいて (ラズベリーブックス)
2013年4月28日 新刊レビュー
ラズベリーブックスから復活、サリー・マッケンジーの新シリーズ。
ぬこ最強!(爆)
久し振りの翻訳をわくわくしながら読んで、なんというか、相変わらず抜群の安定感に感動すら(笑)。
牧師の娘エリーさん、幼馴染みの公爵子息ネッドにずっと片思い。
彼が自分の親友と結婚してしまい、その妻と死別しても、彼にとってはエリーは妹同然で女性として見てもらえることはなかった。
26歳になったエリーは、ネッドに告白することも出来ず、行き遅れの未婚女性として、他の男性と結婚し自分の子供も欲しいと考えるようになっていた。
そんな時、縁結びの達人として名を馳せているネッドの母親にハウスパーティーに招かれることに…、というお話。
よくある話です。
ヒーローとその兄弟の設定とか、牧師の娘であるエリーのしっかり者っぷりとか。
そんなよくあるものを、全く飽きさせず楽しくボリュームを感じさせずに一気読みさせるのがサリー・マッケンジー。
実にキャラクター造詣がいいのですよ。
妻に先立たれたネッドにしても、完全に隠遁している状況でありながらそれを全然感じさせません…いやはや。ぼやきの多いヒーローですけどね(笑)。
エリーにしても、やけっぱちになってもおかしくない状況ながら、流されることもなく、彼女がどうして今のようになったのかを小道具やら会話の端々で表していて、それが違和感もない。
ブレないキャラクター作りというか、脇役の1人1人にまで、どうして彼らがそのような状況でハウスパーティーまでたどり着いたのかを上手く書いているのですが、それを用いてエリーと、そしてネッドをはじめとするヴァレンタイン三兄弟の考えていることやら、置かれている状況、それらを社交界をはじめとする周囲がどうとらえているかなどを浮かびあがらせている。
群衆劇のように書いてしまったのもあって、若干散漫な印象も否めないが(特に完全に当て馬として登場させている公爵令嬢ジュリエットとミスター・コックスのくだり)、それらを使いながら、もどかしいまでの2人の長い長い道のりのゴールを描いていたりする。
本当に、いい大人のもどかしさ満点の恋の行方を。
特にこういう三兄弟ものの場合、1冊目でシリーズ導入部分も兼ねている分、最初の主役(ヒーロー)がキャラクター的に食い足りなくなることが多いのですが、これのネッドに関してはそれはなかった。
何ですか、この 潔いまでの寸止め祭りヒーロー は!(爆)
実にこのページ数ながら、ようやくコトに及んだのが最後の10ページとか、400ページ以上を悶々して転げまわっているとかマジありえんし!!寸止め殿堂入りさせてやろうかコノヤローwww > 全力で褒めています(爆爆)
実際、この本で一番濡れ場を展開しているのが、ネッドの両親@公爵夫妻とかいうスゴイ斜め上展開ですよ(爆)
またね、その妄想を駆り立てる珍アイテム(笑)がこの作品には登場します。
そうですね。
エリーにとっての 黒歴史アイテム というかなんちゅーか(爆)
で、そんな珍アイテムだけでも十分おかしいところ、ぬこです。
公爵家の飼い猫のレジナルド卿(レジー)という、ぬこ様です…公爵家での権力図的には ぬこ様 >>>> 人間 という気がしてなりません!(爆)
このぬこ様の趣味が、お屋敷に訪れた招待客の荷物からいろんなものを拝借しては、隠れ家としているネッドの部屋に鎮座させるという泥棒プレイという変さ!(爆)
いや、レジーが盗んでくるアイテムが、マニア度が毎回高くて、彼がこの21世紀のぬこなら、確実にズラとかシークレットブーツとか、人の秘密に関わるものばかり盗んできそうな勢いですよ!!
そんなコミカルさもありつつ、基本的に悪人はいないよねー的なぬくぬくワールド(パーシーにしてもネグレクトの被害者的に書かれているんで。いまのところ←ここ重要)の中、ひたすら丁寧に2人の恋を描いてもらえました。
シリーズ1冊目としてはおとなしい部類になるでしょうが、昨今のエロエロエッサイム風潮の中ではそれすらも心地よい。
これ以降への布石もしっかりあって、大満足でした。
続編翻訳希望への意味合いも込めて、是非どうぞ♪と推薦せずにはいられません。
特に、あの長男アッシュの不可思議なもつれた結婚事情話を読まずにはいられませんからね!!
ぬこ最強!(爆)
久し振りの翻訳をわくわくしながら読んで、なんというか、相変わらず抜群の安定感に感動すら(笑)。
牧師の娘エリーさん、幼馴染みの公爵子息ネッドにずっと片思い。
彼が自分の親友と結婚してしまい、その妻と死別しても、彼にとってはエリーは妹同然で女性として見てもらえることはなかった。
26歳になったエリーは、ネッドに告白することも出来ず、行き遅れの未婚女性として、他の男性と結婚し自分の子供も欲しいと考えるようになっていた。
そんな時、縁結びの達人として名を馳せているネッドの母親にハウスパーティーに招かれることに…、というお話。
よくある話です。
ヒーローとその兄弟の設定とか、牧師の娘であるエリーのしっかり者っぷりとか。
そんなよくあるものを、全く飽きさせず楽しくボリュームを感じさせずに一気読みさせるのがサリー・マッケンジー。
実にキャラクター造詣がいいのですよ。
妻に先立たれたネッドにしても、完全に隠遁している状況でありながらそれを全然感じさせません…いやはや。ぼやきの多いヒーローですけどね(笑)。
エリーにしても、やけっぱちになってもおかしくない状況ながら、流されることもなく、彼女がどうして今のようになったのかを小道具やら会話の端々で表していて、それが違和感もない。
ブレないキャラクター作りというか、脇役の1人1人にまで、どうして彼らがそのような状況でハウスパーティーまでたどり着いたのかを上手く書いているのですが、それを用いてエリーと、そしてネッドをはじめとするヴァレンタイン三兄弟の考えていることやら、置かれている状況、それらを社交界をはじめとする周囲がどうとらえているかなどを浮かびあがらせている。
群衆劇のように書いてしまったのもあって、若干散漫な印象も否めないが(特に完全に当て馬として登場させている公爵令嬢ジュリエットとミスター・コックスのくだり)、それらを使いながら、もどかしいまでの2人の長い長い道のりのゴールを描いていたりする。
本当に、いい大人のもどかしさ満点の恋の行方を。
特にこういう三兄弟ものの場合、1冊目でシリーズ導入部分も兼ねている分、最初の主役(ヒーロー)がキャラクター的に食い足りなくなることが多いのですが、これのネッドに関してはそれはなかった。
何ですか、この 潔いまでの寸止め祭りヒーロー は!(爆)
実にこのページ数ながら、ようやくコトに及んだのが最後の10ページとか、400ページ以上を悶々して転げまわっているとかマジありえんし!!寸止め殿堂入りさせてやろうかコノヤローwww > 全力で褒めています(爆爆)
実際、この本で一番濡れ場を展開しているのが、ネッドの両親@公爵夫妻とかいうスゴイ斜め上展開ですよ(爆)
またね、その妄想を駆り立てる珍アイテム(笑)がこの作品には登場します。
そうですね。
エリーにとっての 黒歴史アイテム というかなんちゅーか(爆)
で、そんな珍アイテムだけでも十分おかしいところ、ぬこです。
公爵家の飼い猫のレジナルド卿(レジー)という、ぬこ様です…公爵家での権力図的には ぬこ様 >>>> 人間 という気がしてなりません!(爆)
このぬこ様の趣味が、お屋敷に訪れた招待客の荷物からいろんなものを拝借しては、隠れ家としているネッドの部屋に鎮座させるという泥棒プレイという変さ!(爆)
いや、レジーが盗んでくるアイテムが、マニア度が毎回高くて、彼がこの21世紀のぬこなら、確実にズラとかシークレットブーツとか、人の秘密に関わるものばかり盗んできそうな勢いですよ!!
そんなコミカルさもありつつ、基本的に悪人はいないよねー的なぬくぬくワールド(パーシーにしてもネグレクトの被害者的に書かれているんで。いまのところ←ここ重要)の中、ひたすら丁寧に2人の恋を描いてもらえました。
シリーズ1冊目としてはおとなしい部類になるでしょうが、昨今のエロエロエッサイム風潮の中ではそれすらも心地よい。
これ以降への布石もしっかりあって、大満足でした。
続編翻訳希望への意味合いも込めて、是非どうぞ♪と推薦せずにはいられません。
特に、あの長男アッシュの不可思議なもつれた結婚事情話を読まずにはいられませんからね!!