嘘みたいですが、来月=来年ですよ!
ああ、まだ読んでない、読みたい2013年発売の作品が山ほどあるっていうのに!
とりあえず、そろそろ読まずに越年させる本を決めないとな…全部なんて読めないわ(涙)。
来月の新刊見てる限り、1月は越年本消化にあてられそうだ(^^;
ちょっと安心してみたり(^^;;
ハーレクイン社 MIRA文庫
この手はあなたに届かない J・R・ウォード
拾われた1ペニーの花嫁 カーラ・ケリー
キス・オブ・ラブ ローリー・フォスター/ジェイン・サリヴァン
原書房 ライムブックス
偽りの花嫁と夢の続きを コニー・ブロックウェイ
オークラ出版 マグノリアロマンス
仕組まれた求愛者 ローラ・ランドン
ハイランドの逃亡者 ヴィクトリア・ロバーツ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定(上下) ノーラ・ロバーツ
邦題未定 エリン・ナイトレイ
竹書房 ラズベリーブックス
黒い瞳にかりそめの愛を誓って グレース・バローズ
運命のキスは柔らかな雨のように ジュリア・クイン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ソフィー・キンセラ
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
こうなると、カーラ・ケリーをイチ押しでってラインナップだな。
コニー・ブロックウェイ、ノーラ・ロバーツ、グレース・バローズは買い。
エリン・ナイトレイとヴィクトリア・ロバーツは様子見ですが、多分これも買い方向だな。
2014年も新作家さんには攻めていく所存!(笑)
ベルベット文庫の予定がまだ確定でないので書いてませんが…クロスファイア3巻まだーっ?!(バシバシバシッ←床を叩いている)
あとルナブックスは一月はお休みなので、それもあって冊数少ないので未読消化の1月となりそうだわ。
頑張らないと、スチームパンク・クロニクルも出るし創元のミステリも読みたいので!
2013年、残り一ヶ月きったけど、まずはそこからですが(ちゅどーんっ)
+余談+
いつものですが、まぁ、これはもう年内は改定かける余裕はない(笑)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/380240425.html
しかし、今月と比べると…地味なラインナップだよな、1月(^^ゞ
ああ、まだ読んでない、読みたい2013年発売の作品が山ほどあるっていうのに!
とりあえず、そろそろ読まずに越年させる本を決めないとな…全部なんて読めないわ(涙)。
来月の新刊見てる限り、1月は越年本消化にあてられそうだ(^^;
ちょっと安心してみたり(^^;;
ハーレクイン社 MIRA文庫
この手はあなたに届かない J・R・ウォード
拾われた1ペニーの花嫁 カーラ・ケリー
キス・オブ・ラブ ローリー・フォスター/ジェイン・サリヴァン
原書房 ライムブックス
偽りの花嫁と夢の続きを コニー・ブロックウェイ
オークラ出版 マグノリアロマンス
仕組まれた求愛者 ローラ・ランドン
ハイランドの逃亡者 ヴィクトリア・ロバーツ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定(上下) ノーラ・ロバーツ
邦題未定 エリン・ナイトレイ
竹書房 ラズベリーブックス
黒い瞳にかりそめの愛を誓って グレース・バローズ
運命のキスは柔らかな雨のように ジュリア・クイン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ソフィー・キンセラ
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
こうなると、カーラ・ケリーをイチ押しでってラインナップだな。
コニー・ブロックウェイ、ノーラ・ロバーツ、グレース・バローズは買い。
エリン・ナイトレイとヴィクトリア・ロバーツは様子見ですが、多分これも買い方向だな。
2014年も新作家さんには攻めていく所存!(笑)
ベルベット文庫の予定がまだ確定でないので書いてませんが…クロスファイア3巻まだーっ?!(バシバシバシッ←床を叩いている)
あとルナブックスは一月はお休みなので、それもあって冊数少ないので未読消化の1月となりそうだわ。
頑張らないと、スチームパンク・クロニクルも出るし創元のミステリも読みたいので!
2013年、残り一ヶ月きったけど、まずはそこからですが(ちゅどーんっ)
+余談+
いつものですが、まぁ、これはもう年内は改定かける余裕はない(笑)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/380240425.html
しかし、今月と比べると…地味なラインナップだよな、1月(^^ゞ
ファースト・ラブ (ルナブックス)
2013年11月23日 新刊レビュー
こちらはルナブックスの創刊2号目のうちの片方となります。
奇しくもこの本も、短編2本のテーマが一緒でした。
テンプレとも言える、幼馴染みの恋愛もの。友達以上恋人未満というヤツですね。
ただ、まぁ、ぶっちゃけると、他の作品を並べた方が良かったのではないかな…とも思いました。
だって、余りに歴然と差がありますから(^^ゞ
そうなんです。
2本目の「ジャスト・ワン・ナイト」を読んでいて、正直、余りに主役2人の魅力を感じ取れない事に残念を通り越して苦笑すら。
二人共言動とかが子供っぽい、という言い方はおとなしいでしょうかね?
(もっと毒舌な私は コイツら頭悪いのか? とか言ってましたが。笑)
夢を持つのはいい事です。それが仕事と直結しているなんて幸せなことです。
しかしヒロインよ。余りにも貴女の言動は、いい大人とは思えません。
親と直接対決もせずグスグズ悩んだまま、現状を有耶無耶にし周囲の忠告を聞き流し、友人(ヒーロー)宅に転がり込んで愚痴っぽくしていながら、ヒーローとイチャコラしている貴女に全く私は魅力を感じませんでした。
で、何?
ヒーローと上手くいったから同居も公式になったからともかく、彼とすれ違った時のこのヒロイン、やっと自立するのかと思いきや女友達の家に転がり込む算段ですよ?!
「(友達ん家の)ソファベッドで寝るから」
いや、そこじゃねーよ!
金もプランもないのに親の稼業を継げと言われ、プンスカ実家出てきてやってる事がこれですよ。「激貧でも自分の懐で自立する気はないのか!」とツッコミしたのは私だけでしょうかね?
そして、仕事のことは何も書かれてないまま放置…腰掛け気分で仕事するなら帰って!!とか言いたい気分になりました。
仕事から帰ってきて、疲れているけどロマンス本読みたいな…ってときにこれ読んだら絶対イラッとするな(爆)
そんなヒロインを崇めるようにして惚れ込んでいるヒーローですが、無垢なところがスキーとか言っておいて、読んでる限りは強い信頼関係を感じ取れないまま(だって、とにかく他のこと全てなおざり。笑)いきなりBDSMプレイまっしぐらとか…えーっと、私、何処か読み飛ばしましたか?(笑)
この2人のあれこれ、まさに本文に出てきた必殺技で対処したいですね私。
グーパンチ (爆)
いや、分かろうとしたけど。
繰り返しこのグーパンチって出てくるたびに、そのキャラクターの幼稚さへの増強っぷりに萎えました…ヒロインがグーパンチってのは可愛さを強調したくて、と解釈も出来るけど、何でマッチョなヒーローまでグーパンチ?
アンパンチがロボコンパンチか?!(笑)
まぁ、いいか。これぐらい、私はこの話はツッコミしかなかったという話です(^^;
その点、1本目「フラッシュ・ポイント」は良かったなぁ。
確かに同じように幼馴染みイケメンに片思いのヒロインものだけど、こちらのヒロインのケイトは、前出のヒロインよりも余程のトラウマを持ちつつもそれを抱えつつ頑張っています。
涙が出るほど健気にお仕事に励んでいる姿は、町の人間ではありませんが微笑ましく見てしまいますよ。
ぽっちゃりだけど、そこは気になるんだけど、でも大好きなパン作りが私にはあるし!
そんな彼女の片思いの相手であるヒーローのトッドが、またいいんだ。
プレイボーイでイケメンだけど、過去に恋愛で傷ついた経験から女性と深い関係になる事を避けているけど、妹同然のヒロインは別格というテンプレ設定ながらイチャこらしていも、出来るお仕事ヒーローでもあるのが…あれ?
比べる対象が2本目なせいか、ベタ褒めにもほどが(爆)。
惜しむべきポイントといえば、この話が三部作の最終話に当たっているせいで、既刊2冊の主人公たち(トッドの兄夫婦)がかなりのウエイトで登場しちゃって、それが気になるところでしょうか。
でも、それを含めて尚、十分に2人のラブラブは楽しめていい出来となっております。
鉄板展開すぎる、と言われるかもしれませんが私はお気に入り♪
これは、ローリ・フォスターやエリン・マッカーシーなどのBrava系短編が好きな方は是非ともチェックしてほしい作品です。
奇しくもこの本も、短編2本のテーマが一緒でした。
テンプレとも言える、幼馴染みの恋愛もの。友達以上恋人未満というヤツですね。
ただ、まぁ、ぶっちゃけると、他の作品を並べた方が良かったのではないかな…とも思いました。
だって、余りに歴然と差がありますから(^^ゞ
そうなんです。
2本目の「ジャスト・ワン・ナイト」を読んでいて、正直、余りに主役2人の魅力を感じ取れない事に残念を通り越して苦笑すら。
二人共言動とかが子供っぽい、という言い方はおとなしいでしょうかね?
(もっと毒舌な私は コイツら頭悪いのか? とか言ってましたが。笑)
夢を持つのはいい事です。それが仕事と直結しているなんて幸せなことです。
しかしヒロインよ。余りにも貴女の言動は、いい大人とは思えません。
親と直接対決もせずグスグズ悩んだまま、現状を有耶無耶にし周囲の忠告を聞き流し、友人(ヒーロー)宅に転がり込んで愚痴っぽくしていながら、ヒーローとイチャコラしている貴女に全く私は魅力を感じませんでした。
で、何?
ヒーローと上手くいったから同居も公式になったからともかく、彼とすれ違った時のこのヒロイン、やっと自立するのかと思いきや女友達の家に転がり込む算段ですよ?!
「(友達ん家の)ソファベッドで寝るから」
いや、そこじゃねーよ!
金もプランもないのに親の稼業を継げと言われ、プンスカ実家出てきてやってる事がこれですよ。「激貧でも自分の懐で自立する気はないのか!」とツッコミしたのは私だけでしょうかね?
そして、仕事のことは何も書かれてないまま放置…腰掛け気分で仕事するなら帰って!!とか言いたい気分になりました。
仕事から帰ってきて、疲れているけどロマンス本読みたいな…ってときにこれ読んだら絶対イラッとするな(爆)
そんなヒロインを崇めるようにして惚れ込んでいるヒーローですが、無垢なところがスキーとか言っておいて、読んでる限りは強い信頼関係を感じ取れないまま(だって、とにかく他のこと全てなおざり。笑)いきなりBDSMプレイまっしぐらとか…えーっと、私、何処か読み飛ばしましたか?(笑)
この2人のあれこれ、まさに本文に出てきた必殺技で対処したいですね私。
グーパンチ (爆)
いや、分かろうとしたけど。
繰り返しこのグーパンチって出てくるたびに、そのキャラクターの幼稚さへの増強っぷりに萎えました…ヒロインがグーパンチってのは可愛さを強調したくて、と解釈も出来るけど、何でマッチョなヒーローまでグーパンチ?
アンパンチがロボコンパンチか?!(笑)
まぁ、いいか。これぐらい、私はこの話はツッコミしかなかったという話です(^^;
その点、1本目「フラッシュ・ポイント」は良かったなぁ。
確かに同じように幼馴染みイケメンに片思いのヒロインものだけど、こちらのヒロインのケイトは、前出のヒロインよりも余程のトラウマを持ちつつもそれを抱えつつ頑張っています。
涙が出るほど健気にお仕事に励んでいる姿は、町の人間ではありませんが微笑ましく見てしまいますよ。
ぽっちゃりだけど、そこは気になるんだけど、でも大好きなパン作りが私にはあるし!
そんな彼女の片思いの相手であるヒーローのトッドが、またいいんだ。
プレイボーイでイケメンだけど、過去に恋愛で傷ついた経験から女性と深い関係になる事を避けているけど、妹同然のヒロインは別格というテンプレ設定ながらイチャこらしていも、出来るお仕事ヒーローでもあるのが…あれ?
比べる対象が2本目なせいか、ベタ褒めにもほどが(爆)。
惜しむべきポイントといえば、この話が三部作の最終話に当たっているせいで、既刊2冊の主人公たち(トッドの兄夫婦)がかなりのウエイトで登場しちゃって、それが気になるところでしょうか。
でも、それを含めて尚、十分に2人のラブラブは楽しめていい出来となっております。
鉄板展開すぎる、と言われるかもしれませんが私はお気に入り♪
これは、ローリ・フォスターやエリン・マッカーシーなどのBrava系短編が好きな方は是非ともチェックしてほしい作品です。
「サマー・シズラー2013 真夏の恋の物語」収録のローリー・フォスターの作品です。
が、読みたいのも欲しいのもその1本だけだったので、電子化を待って、電子書籍にて購入しました。
やっと全ての関連作品が翻訳で揃いました!!
ここで、何がどう「揃った」のかを説明します。
ハーレクイン社さん、これを何もなかったかのように説明なしに翻訳・発売なさっておりますから!(笑)
まずはこの1冊が全ての始まり。
私の知らないあなた
これがデーンとエンジェルの話ね。その次がこちら
愛は止まらない
アレックとシーリアの話ときて、ここからデーンとエンジェルの話で登場したミックを中心にスピンオフが3冊。
熱く危険な夜に
真夜中のランデブー
私に火をつけて!
ここからはヒーローが親友同士の四人、というスピンオフだった筈が3冊目のヒロイン・クレアがデーンとアレックの部下という事で見事つながったりしました(^^ゞ
今回の『セクシーな隣人』で登場するのはこの3作品のヒーロー達となります
勇敢なる男たち(アンソロジー)
イーサンとロージーの話
貞淑な唇―男たちの勲章〈1〉
ライリーとレジーナの話
悩める恋人たち
ハリスとクレアの話
で、やっと4人組の最後の独身貴族であったバックのお話なんですが…ぎゃーっ!
ロリさんの真骨頂ではありませんか!!
イケメンマッチョヒーローが、不器用なヒロインにメロリンキューになっちゃう系!
しかも、その縁結びをするのが既刊3冊でお馴染み、あのチワワのブッチくんなんですから!
というワケで、ブッチくんのロマンス(?)まで楽しめて、この短さでウハウハしてしまいましたよ私はっ(握りコブシ)
勿論、ロマンス部分のベタ甘きゅんきゅんよ?!
絶対読んで損はしません短編です。
が、知らない固有名詞つうか名前がちょいイラッと…という方、電子書籍でかなりの関連作品を拾えますので、前出の一覧を活用してもらえれば。
イーサンとライリーとハリスの3人だけで十分なんですが、ロリさんファンとしてはついつい全部スピンオフ説明せずには…(震え声)
が、読みたいのも欲しいのもその1本だけだったので、電子化を待って、電子書籍にて購入しました。
やっと全ての関連作品が翻訳で揃いました!!
ここで、何がどう「揃った」のかを説明します。
ハーレクイン社さん、これを何もなかったかのように説明なしに翻訳・発売なさっておりますから!(笑)
まずはこの1冊が全ての始まり。
私の知らないあなた
これがデーンとエンジェルの話ね。その次がこちら
愛は止まらない
アレックとシーリアの話ときて、ここからデーンとエンジェルの話で登場したミックを中心にスピンオフが3冊。
熱く危険な夜に
真夜中のランデブー
私に火をつけて!
ここからはヒーローが親友同士の四人、というスピンオフだった筈が3冊目のヒロイン・クレアがデーンとアレックの部下という事で見事つながったりしました(^^ゞ
今回の『セクシーな隣人』で登場するのはこの3作品のヒーロー達となります
勇敢なる男たち(アンソロジー)
イーサンとロージーの話
貞淑な唇―男たちの勲章〈1〉
ライリーとレジーナの話
悩める恋人たち
ハリスとクレアの話
で、やっと4人組の最後の独身貴族であったバックのお話なんですが…ぎゃーっ!
ロリさんの真骨頂ではありませんか!!
イケメンマッチョヒーローが、不器用なヒロインにメロリンキューになっちゃう系!
しかも、その縁結びをするのが既刊3冊でお馴染み、あのチワワのブッチくんなんですから!
というワケで、ブッチくんのロマンス(?)まで楽しめて、この短さでウハウハしてしまいましたよ私はっ(握りコブシ)
勿論、ロマンス部分のベタ甘きゅんきゅんよ?!
絶対読んで損はしません短編です。
が、知らない固有名詞つうか名前がちょいイラッと…という方、電子書籍でかなりの関連作品を拾えますので、前出の一覧を活用してもらえれば。
イーサンとライリーとハリスの3人だけで十分なんですが、ロリさんファンとしてはついつい全部スピンオフ説明せずには…(震え声)
奔放な誘惑 (MIRA文庫)
2013年11月13日 新刊レビュー
リプリント文庫化なので、今更の読書日記は書きません(笑)。
が、ローレンス読者としては販促の足しにでも…という文章が私に書けるワケがないので(爆)、つれづれとコラムっぽいものを書いてみる(笑)。
この本、あらすじだけ見たらよくある「後見人である放蕩者ヒーローと被後見人の美人ヒロインのリージェンシー」という設定なので店頭でスルーされそうなのですが(笑)。
そこで読まないのは勿体ない!
何故なら、ローレンス作品というのは皮肉なハナシなんですが、あれだけラブシーンが一旦開始されると延々続くのに、そんな時でも規律があるという点が昨今のリージェンシーロマンスと一線を隔しているからなのです。
我々ロマンス読者にとって、リージェンシーロマンスの古典といえば勿論ジェーン・オースティン。
あそこで書かれている堅苦しい、もどかしいまでの社交界のルールたるものが物語の重要な部分を担っているのは周知の事実ですが、そこをしらっと書いて尚且ついかにも現代作家が書いたなぁ、と笑わせてくれるのがローレンス作品だと私は思っています。
この話の中で、馬車の中での不埒な場面(笑)がありますが、他作家の作品でもよくあるのですが…ここ重要。
2人っきりではないのですよ、ええ!
「未婚女性がたとえ後見人であろうが男性と2人きりなど許されません」というのを見事なまでに逆手にとって、まぁ、よくもいけしゃーしゃーとああいう展開を書けるのか…はっはっは!
笑ったよマジ!!
こんな風に、ブラックユーモアともとれるぐらい、本当にちょっとしたところが基本に忠実。
後見人であるヒーローがヒロインと踊る際も、段階を踏んで主催者に許可を求めにいく場面とか、ありそうでなかなか見ないでしょ?
「分かるだろ? 行間から読んでくれよ」とかいうのは、作品数をこなした読者を前提としているところが否めません。
初心者読者が読んでも、違和感なく書いてあるから呑み込める描写ってのもある程度は必要と思います。
応用は基本が出来ていてこそ。
実際、ここでは4人姉妹全てのロマンスの始まりとオチまで書いていますが、全員が結婚の約束にこぎつけるまで相手男性との最終的な関係は結んでいません。
それじゃあ、何をこのページ数かけて書いているんだ?ということですが、まさにタイトルそのままなのです。
勝気で奔放(ここでは性的な意味でなく自由奔放な性格や気質)なヒロイン達がヒーローを誘惑するに至っての知恵比べ、放蕩者たちが奔放に誘惑を仕掛けるもヒロイン達に返り討ちにあって年貢を納めるまでの紆余曲折あれこれを(爆)。
クライマックスの騒動の場面の3人のお嬢さん達の大活躍には、もう、吹き出さずにはいられませんでした…男性諸君の受難がまた(笑)
流行のホットでエロなリージェンシーに食傷気味の方、テンポのいいコミカルでキュートなリージェンシーを読みたい方向けだな。
何より、4姉妹の相手が全員放蕩者だったにも関わらず、全部違ったパターンの恋愛模様が描かれていて、1冊で4倍美味しいです(笑)。
とりあえずは、無垢で天然ちゃんが一番タチが悪いというのが…次男、いろいろ頑張れよ!(爆)
が、ローレンス読者としては販促の足しにでも…という文章が私に書けるワケがないので(爆)、つれづれとコラムっぽいものを書いてみる(笑)。
この本、あらすじだけ見たらよくある「後見人である放蕩者ヒーローと被後見人の美人ヒロインのリージェンシー」という設定なので店頭でスルーされそうなのですが(笑)。
そこで読まないのは勿体ない!
何故なら、ローレンス作品というのは皮肉なハナシなんですが、あれだけラブシーンが一旦開始されると延々続くのに、そんな時でも規律があるという点が昨今のリージェンシーロマンスと一線を隔しているからなのです。
我々ロマンス読者にとって、リージェンシーロマンスの古典といえば勿論ジェーン・オースティン。
あそこで書かれている堅苦しい、もどかしいまでの社交界のルールたるものが物語の重要な部分を担っているのは周知の事実ですが、そこをしらっと書いて尚且ついかにも現代作家が書いたなぁ、と笑わせてくれるのがローレンス作品だと私は思っています。
この話の中で、馬車の中での不埒な場面(笑)がありますが、他作家の作品でもよくあるのですが…ここ重要。
2人っきりではないのですよ、ええ!
「未婚女性がたとえ後見人であろうが男性と2人きりなど許されません」というのを見事なまでに逆手にとって、まぁ、よくもいけしゃーしゃーとああいう展開を書けるのか…はっはっは!
笑ったよマジ!!
こんな風に、ブラックユーモアともとれるぐらい、本当にちょっとしたところが基本に忠実。
後見人であるヒーローがヒロインと踊る際も、段階を踏んで主催者に許可を求めにいく場面とか、ありそうでなかなか見ないでしょ?
「分かるだろ? 行間から読んでくれよ」とかいうのは、作品数をこなした読者を前提としているところが否めません。
初心者読者が読んでも、違和感なく書いてあるから呑み込める描写ってのもある程度は必要と思います。
応用は基本が出来ていてこそ。
実際、ここでは4人姉妹全てのロマンスの始まりとオチまで書いていますが、全員が結婚の約束にこぎつけるまで相手男性との最終的な関係は結んでいません。
それじゃあ、何をこのページ数かけて書いているんだ?ということですが、まさにタイトルそのままなのです。
勝気で奔放(ここでは性的な意味でなく自由奔放な性格や気質)なヒロイン達がヒーローを誘惑するに至っての知恵比べ、放蕩者たちが奔放に誘惑を仕掛けるもヒロイン達に返り討ちにあって年貢を納めるまでの紆余曲折あれこれを(爆)。
クライマックスの騒動の場面の3人のお嬢さん達の大活躍には、もう、吹き出さずにはいられませんでした…男性諸君の受難がまた(笑)
流行のホットでエロなリージェンシーに食傷気味の方、テンポのいいコミカルでキュートなリージェンシーを読みたい方向けだな。
何より、4姉妹の相手が全員放蕩者だったにも関わらず、全部違ったパターンの恋愛模様が描かれていて、1冊で4倍美味しいです(笑)。
とりあえずは、無垢で天然ちゃんが一番タチが悪いというのが…次男、いろいろ頑張れよ!(爆)
虹色のランプの伝説 (ヴィレッジブックス)
2013年11月10日 新刊レビュー
やっと本のレビュー書けるところまで戻ってきました(^^;
まずは、かなり前に読了していましたこちらから。
ジェイン・アン・クレンツのアマンダ・クイック名義の翻訳最新刊、アーケイン・ソサエティ・シリーズの1冊であり「ドリームライト・トリロジー」の過去編となりますこちら。
この伏線回収っぷりすらクレンツ節炸裂(バンザイ!)の1冊。
アーケイン・ソサエティものをお読みの方ならご存知の話ですが、ことの起こりはソサエティ創設期。
このソサエティを作るきっかけとなった2人の 変人 超能力者がいました。
1人は 怪しい 錬金術師のシルベスター・ジョーンズ。
もう1人はその友人で同じく 怪しい 錬金術師のニコラス・ウィンターズ。
クレンツ作品お約束(笑)に、最初は親友だったこの2人、最終的にはお互いを殺そうとする敵同士になってしまいます。
どちらも己の持つ超能力を高める方法を捜し求め、ジョーンズは 残念な 特効薬を作ることに邁進し、欠陥だらけの秘薬を作り出し、ウィンターズは 胡散臭い 装置を発明することに邁進し、未知の力を持った取扱超注意のランプを作り出した。
特に後者のランプは、それが放つエネルギーでウィンターズのDNAに異常を引き起こしてしまい、男子直系子孫にその影響が受け継がれる羽目に。
このランプにまつわる話を、現代・過去・未来と書いたのが「ドリームライト・トリロジー」となっています。
というワケで、今回の主役はその 怪しい 錬金術師ニコラス・ウィンターズの直系の男子子孫であるグリフィンと、そのランプに秘められたドリームライトを操れる能力者の女性アデレイドとなります。
現代編「夢を焦がす炎」を既読の方は、ドリームライトを操る能力、ドリームライト・リーダーがどういうことをするのかというのはお分かりかと思います。
つまりは、まぁ、ボリューム調整、チャンネル設定に近いものがありますよね。
新しく買った家電を自宅配達してもらった際に、設置ついでに係員があっという間に通常営業モードに家電を設定してくれるあのノリです(笑)。
しかし、今回の主人公であるグリフィンは勿論そんなことは分からなくって、怪しいランプには取扱説明書はなくって いろいろめんどくさい 先祖のニコラスさんが残した狂った日記のみ。
いつ自分が発狂するか、第三の能力に目覚め、ソサエティから命を狙われることになるのか考え鬱々。
それでなくても、仕事(?)の関係から裏街道まっしぐらの人なのに、更に埋没気味。
そのソサエティ内でもランプに関して都市伝説的なウワサ話ばかりが飛びかう結果、とんでもない目にあわされたのがまだ年若かったヒロインのアデレイド。
どんな目にあったのかは本編を読んでもらうとして、そこから逃げ延びた彼女のそれからがいかにもクレンツヒロインらしくって拍手なのだ!
身寄りのない若い娘が単身、新大陸アメリカに渡り、その己の能力と度胸を武器に旅一座の興行でお金を作り、そこから資産運用、金持ちになってしまうのだ(笑)。
いや、それは普通ヒーローのパターンでは?!(笑)
ロンドンに再び舞い戻った彼女と、とあるきっかけで出会うグリフィンなんですが、そこからはあっという間の展開です。
現代編が先に刊行されているので、ここでやるのは伏線回収と既出の出来事のあらましを描くことなので本当にいい速度でテンポよく話が進みます。
全てが細かく繋がっていて、さしずめ謎解きの際の辻褄あわせ的な印象すら。
「え? あの出来事がここに繋がっていたのか」と、本当に感心します。
更にロマンスにもソツがなく、出会いから割れ鍋に綴じ蓋カップル然としているのに(笑)、まぁ、言葉が足りないグリフィンに、人のドリームライトが見れるせいで恋愛に対し一線を引かざるを得ないアデレイドの、凸凹なやりとりが愛おしいですよ。
自分は暗黒街のボスだから、この街にいる限り彼女の命は狙われるから…(´・ω・`)とか、ちょっと身を引こう的に考えるグリフィンを一蹴するアデレイドは、まさに賢く行動的なクレンツヒロイン真骨頂。
さっさと荷造りしなさいよ、私がアメリカに屋敷を持ってるんだからさっさと船の切符買って家族もワンコ達もみんなで移住よ!!(・ω・)ノ > どっちがヒーローだか分からないぐらい男前(爆)
いや、まさか何で現代のアーケイン・ソサエティの話がことごとくアメリカ舞台なのに、過去編は創設期ならともかく、それからだいぶたってるのにイギリスなんだろう、とは思ってたんですが。
順序があったのですね!!
この話では、過去編前作「禁じられた秘薬を求めて」の主人公カップルであるケイレブ・ジョーンズとルシンダ(ジョーンズ・アンド・ジョーンズの創設者)も登場し、物語の重要なポイントを担っています。
とにかく出てくることが次々と違和感なく過去、現代、未来へと繋がっているんですよ、見事なぐらいに!
ルシンダの場合、前回奪われた大事なシダを取り戻せハッピーだし(その見返りに、グリフィンに借りを作ってしまってガックリな旦那のケイレブ。笑)。
グリフィンとケイレブの間に今回の騒動のおかげで絆が出来ますが、その際にグリフィンが紹介するのが「楽園に響くソプラノ」他でお馴染みのスイートウォーター一族だったり、騒動の一端を担ってしまったせいでウィンターズ一族に末代まで 頭が上がらなくなった の恩義が出来た一族が贋作作り能力に長けたハーパー一族…そう。
「ドリームライト・トリロジー」の現代編のヒロインの一族で物語の中心となる部分がここで登場しています。
そして、現代編でのアイドルともいえるジョーンズ・アンド・ジョーンズのアメリカ西海岸支部責任者である我らがファロン・ジョーンズの勤め先が何故に作られたのかがここで明らかになります。
グリフィンの引越し先の決め手理由も凄いが(笑)
どこから読んでも1冊単発でも楽しめる作りにはなっていますが、この様にクレンツの笑える細かいリンク具合を楽しむという読み方もあるので、是非ともアーケイン・ソサエティは全てを楽しんで欲しいな。
というか、ここで凄いニュースが!!
原書では、ジェイン・キャッスル名義で書かれた「ドリームライト・トリロジー」の未来編…過去の日記で、キャッスル名義の長編権利を持っていたのがハヤカワだったので憂っていたのですがっ!
何と、このヴィレッジブックスが未来編「Midnight Crystal」の翻訳権を獲得したとのニュースですよ!!
ううっ…嬉しいっ…(´;ω;`)
いつもいつもクレンツ作品をリスペクトして下さりありがとうございますぅぅぅぅ。
次のヴィレッジさんのクレンツ作品翻訳は、三兄弟トリロジーでしょうか、それともアーケインものでしょうか…どっちにしろ楽しみでございますよ!!
全裸待機ですよ! > いや、だから落ち着け私(爆)
まずは、かなり前に読了していましたこちらから。
ジェイン・アン・クレンツのアマンダ・クイック名義の翻訳最新刊、アーケイン・ソサエティ・シリーズの1冊であり「ドリームライト・トリロジー」の過去編となりますこちら。
この伏線回収っぷりすらクレンツ節炸裂(バンザイ!)の1冊。
アーケイン・ソサエティものをお読みの方ならご存知の話ですが、ことの起こりはソサエティ創設期。
このソサエティを作るきっかけとなった2人の
1人は
もう1人はその友人で同じく
クレンツ作品お約束(笑)に、最初は親友だったこの2人、最終的にはお互いを殺そうとする敵同士になってしまいます。
どちらも己の持つ超能力を高める方法を捜し求め、ジョーンズは
特に後者のランプは、それが放つエネルギーでウィンターズのDNAに異常を引き起こしてしまい、男子直系子孫にその影響が受け継がれる羽目に。
このランプにまつわる話を、現代・過去・未来と書いたのが「ドリームライト・トリロジー」となっています。
というワケで、今回の主役はその
現代編「夢を焦がす炎」を既読の方は、ドリームライトを操る能力、ドリームライト・リーダーがどういうことをするのかというのはお分かりかと思います。
つまりは、まぁ、ボリューム調整、チャンネル設定に近いものがありますよね。
新しく買った家電を自宅配達してもらった際に、設置ついでに係員があっという間に通常営業モードに家電を設定してくれるあのノリです(笑)。
しかし、今回の主人公であるグリフィンは勿論そんなことは分からなくって、怪しいランプには取扱説明書はなくって
いつ自分が発狂するか、第三の能力に目覚め、ソサエティから命を狙われることになるのか考え鬱々。
それでなくても、仕事(?)の関係から裏街道まっしぐらの人なのに、更に埋没気味。
そのソサエティ内でもランプに関して都市伝説的なウワサ話ばかりが飛びかう結果、とんでもない目にあわされたのがまだ年若かったヒロインのアデレイド。
どんな目にあったのかは本編を読んでもらうとして、そこから逃げ延びた彼女のそれからがいかにもクレンツヒロインらしくって拍手なのだ!
身寄りのない若い娘が単身、新大陸アメリカに渡り、その己の能力と度胸を武器に旅一座の興行でお金を作り、そこから資産運用、金持ちになってしまうのだ(笑)。
いや、それは普通ヒーローのパターンでは?!(笑)
ロンドンに再び舞い戻った彼女と、とあるきっかけで出会うグリフィンなんですが、そこからはあっという間の展開です。
現代編が先に刊行されているので、ここでやるのは伏線回収と既出の出来事のあらましを描くことなので本当にいい速度でテンポよく話が進みます。
全てが細かく繋がっていて、さしずめ謎解きの際の辻褄あわせ的な印象すら。
「え? あの出来事がここに繋がっていたのか」と、本当に感心します。
更にロマンスにもソツがなく、出会いから割れ鍋に綴じ蓋カップル然としているのに(笑)、まぁ、言葉が足りないグリフィンに、人のドリームライトが見れるせいで恋愛に対し一線を引かざるを得ないアデレイドの、凸凹なやりとりが愛おしいですよ。
自分は暗黒街のボスだから、この街にいる限り彼女の命は狙われるから…(´・ω・`)とか、ちょっと身を引こう的に考えるグリフィンを一蹴するアデレイドは、まさに賢く行動的なクレンツヒロイン真骨頂。
さっさと荷造りしなさいよ、私がアメリカに屋敷を持ってるんだからさっさと船の切符買って家族もワンコ達もみんなで移住よ!!(・ω・)ノ > どっちがヒーローだか分からないぐらい男前(爆)
いや、まさか何で現代のアーケイン・ソサエティの話がことごとくアメリカ舞台なのに、過去編は創設期ならともかく、それからだいぶたってるのにイギリスなんだろう、とは思ってたんですが。
順序があったのですね!!
この話では、過去編前作「禁じられた秘薬を求めて」の主人公カップルであるケイレブ・ジョーンズとルシンダ(ジョーンズ・アンド・ジョーンズの創設者)も登場し、物語の重要なポイントを担っています。
とにかく出てくることが次々と違和感なく過去、現代、未来へと繋がっているんですよ、見事なぐらいに!
ルシンダの場合、前回奪われた大事なシダを取り戻せハッピーだし(その見返りに、グリフィンに借りを作ってしまってガックリな旦那のケイレブ。笑)。
グリフィンとケイレブの間に今回の騒動のおかげで絆が出来ますが、その際にグリフィンが紹介するのが「楽園に響くソプラノ」他でお馴染みのスイートウォーター一族だったり、騒動の一端を担ってしまったせいでウィンターズ一族に末代まで
「ドリームライト・トリロジー」の現代編のヒロインの一族で物語の中心となる部分がここで登場しています。
そして、現代編でのアイドルともいえるジョーンズ・アンド・ジョーンズのアメリカ西海岸支部責任者である我らがファロン・ジョーンズの勤め先が何故に作られたのかがここで明らかになります。
グリフィンの引越し先の決め手理由も凄いが(笑)
どこから読んでも1冊単発でも楽しめる作りにはなっていますが、この様にクレンツの笑える細かいリンク具合を楽しむという読み方もあるので、是非ともアーケイン・ソサエティは全てを楽しんで欲しいな。
というか、ここで凄いニュースが!!
原書では、ジェイン・キャッスル名義で書かれた「ドリームライト・トリロジー」の未来編…過去の日記で、キャッスル名義の長編権利を持っていたのがハヤカワだったので憂っていたのですがっ!
何と、このヴィレッジブックスが未来編「Midnight Crystal」の翻訳権を獲得したとのニュースですよ!!
ううっ…嬉しいっ…(´;ω;`)
いつもいつもクレンツ作品をリスペクトして下さりありがとうございますぅぅぅぅ。
次のヴィレッジさんのクレンツ作品翻訳は、三兄弟トリロジーでしょうか、それともアーケインものでしょうか…どっちにしろ楽しみでございますよ!!
全裸待機ですよ! > いや、だから落ち着け私(爆)
毎年、12月刊は悩ましいです。
読んでそれをランキングに放り込むにはタイミングがギリギリすぎ、そして私は泣きたいぐらいのカメなのでありまするーるるるー(涙)。
そして、何故に毎年、12月に本気出してくるんですか各社?!(白目)
んじゃ、とりあえず覚え書きだけでもしておくよ!!
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
邦題未定 キャンディス・キャンプ
原書房 ライムブックス
邦題未定 エリザベス・ホイト
オークラ出版 マグノリアロマンス
キスへのカウントダウン/コリーン・グリーソン、リズ・ケリー、ほか
令嬢と愛犬は伯爵に出会う バーバラ・メッツガー
竹書房 ラズベリーブックス
偽りの求婚に恋の賭けを サラ・マクリーン
真実の愛はたくらみとともに アシュリン・マクナマラ
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定(上下) スーザン・ブロックマン
邦題未定 マージョリー・M・リュウ
扶桑社 扶桑社ロマンス
優しき戦士に抱かれて ロクサナ・セントクレア
放蕩者の一途な恋 コニー・メイスン
ハーレクイン社 MIRA文庫
ルシファーは罪深き僕 シャーロット・フェザーストーン
マイ・ラブレター シャロン・サラ
きたーっ!!
ブロックマンの新シリーズ、もの凄い速度で日本上陸だよーっっ!!
さぁ、ブロックマン信者の皆様、発売日は本屋に走るように! > 勿論、私も含む(爆)
TSSとの2本立てでの翻訳などとファンとしてはウッハウハヒャッハー!(* ̄∇ ̄*)ノ
そして、そのブロックマン新刊と…うわ。
12月は3トップでイケイケのウルグアイ代表@サッカーの最終形態だなオイ!!
勿論、残り2つはサラ・マクリーンのシリーズ2冊目と、エリザベス・ホイトのシリーズ最終話。
つか、死んでなかったのか兄! > ホイト読者の悲鳴に近い叫び!!
そんなこんなで、延びて延びてここまできたマージョリー・M・リュウ、ロクサナ・セントクレアは作家買いで。
バーバラ・メッツガーとアシュリン・マクナマラも買いの方向で。
何冊、年内に読めるかしらね(目逸らしっ)
つうか、どれだけ年越しさせるんだか…げふんげふん。
+余談+
いつもの別部屋、とりあえずこんなカンジで。
http://cool-book-new.seesaa.net/article/377897841.html
あ、MIRAは多分放置の可能性が(爆)
【定期ポスト】
今年もサイト記念イベントをしています。
アンケートに答えるとプレゼント企画も健在ですから、参加してみて下さいね♪
http://cool-shangrila.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/11-5e8c.html
あと10周年の締めくくりとして、同時に「オールタイムベストロマンス100」も公開中です。
http://coolshangrila.web.fc2.com/event/10th/alltime.html
参考に…なるのかは謎ですが、おおむねそのチョイスに驚かれている模様(想定内。笑)
読んでそれをランキングに放り込むにはタイミングがギリギリすぎ、そして私は泣きたいぐらいのカメなのでありまするーるるるー(涙)。
そして、何故に毎年、12月に本気出してくるんですか各社?!(白目)
んじゃ、とりあえず覚え書きだけでもしておくよ!!
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
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ヴィレッジブックス villagebooks
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ハーレクイン社 MIRA文庫
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マイ・ラブレター シャロン・サラ
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さぁ、ブロックマン信者の皆様、発売日は本屋に走るように! > 勿論、私も含む(爆)
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勿論、残り2つはサラ・マクリーンのシリーズ2冊目と、エリザベス・ホイトのシリーズ最終話。
つか、死んでなかったのか兄! > ホイト読者の悲鳴に近い叫び!!
そんなこんなで、延びて延びてここまできたマージョリー・M・リュウ、ロクサナ・セントクレアは作家買いで。
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あ、MIRAは多分放置の可能性が(爆)
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参考に…なるのかは謎ですが、おおむねそのチョイスに驚かれている模様(想定内。笑)
突然ですが、学者ヒーローが大好物です(笑)。
それが変人で配線が残念だと、ご馳走すぎて震えます(爆)。
そんな私に、ルナブックスさんは創刊号でとんでも剛速球本をぶち当ててきました(・ω・)ノ
が、そこはオタクのことのさんですYO!
普通にそこで喜ぶかというと…えっと、ここからは「そんなところにツッコミするのはお前だけだ!」という類の話になりますからスルーしてもらっていいです(冒頭からそれかよ。笑)
そうです。この本、短編アンソロジーで2本共にヒーローが学者でした。
だからこそ言います。
2本目の「ツー・ステップ・テンプテーション」のエリックよ。
お前が学者でなければならない必然性が私には全く感じないんだけど!
え? そこですか?!となっている人もいらっしゃるかと。
でもね、あのエリックとヒロインのヘブンが恋に落ちたシュチュエーションを思い出して下さい。
出会い=長期バケーション中
再会=友人の結婚式の為の休暇中
そう、エリックが学者らしいところを全く感じさせないままのラブシーンてんこ盛り!
結婚式のスピーチで、何かざっくりと学者らしきことを絡めてきましたが…ちっちっちっ。数々の 変人 学者ヒーローものを読んできたオタクを甘くみるでないよ?! > どや顔するところ違うし!(爆)
そんな自称・学者となると、別にこの人、CEOでも軍人でもサラリーマンでも良くね?と思った次第(笑)。
実際、今まで放浪していたのに、定住したら「スキー場では格好良く見えてたのにシーズンオフになった途端に普通のそこらにいる男にしか見えなくなった」ぐらいな勢いになるかもしれない(仕事している時は毎晩ストレスで使い物にならんぐらいの極端な設定にならんとも言えないぞ。爆)。
ナニが言いたいのかというと、つまりは「日常」なのだ。
コンテンポラリーロマンスの重要な要素の一つがこのキーポイントにあると言っても過言ではない。
だからバカンス先のロマンス設定というのは、特別なシチュエーションでドラマテイックだが長続きはしないという点を考慮すべき、というのが私の勝手な持論。
いくら短い短編でそこまで書けない、と言っても、あそこまでいい年の社会人2人のロマンスに関し仕事面を排除すると逆に違和感を感じたのです。
そして、その「日常」を、今まで見た事ないぐらいヒーローが「変人学者」である事を逆手にとって攻めてきたのが1本目の「ザ・セオリー・オブ・アトラクション」であります。
何処がって、そこらに散りばめられた日常の数々と学者の斜め上配線っぷりとロマンスの融合!
トマトの栽培なんて、その顕著な例ですよ!!
決まった日に、決まった時間に、几帳面に世話をしているけど栽培しているアイヴァンはトマトを食べない。
じゃあ、何でトマト作ってるんだ?
「父親のやってる栽培方法が間違っている事を証明する為だよ(きっぱり)」
ヒロインの頭の中ではそのトマトで作る美味しいトマト料理が踊っているが、そんな事はアイヴァンは知ったことではないのです。
結果(トマト)よりも、その過程が重要だから。
そうなのである。全て、理路整然としていて、それは彼が研究しているロケットに関してもそう。
ジョギングにしても、時間から距離を考慮しコースを決めるとか。
ヒロインの部屋にやってきて仕事場の愚痴なんかこぼしつつ、ご飯をご馳走になっているかと思ったら、事故ったら大変だから、と勝手に洗剤の置き場所を変えたりするが、それも理詰め。
でも、よく考えて下さい。
これらは主人公2人の日常に組み込まれたエピソードなんです。だからこそ、じわじわくる。
ヒロインであるカミラのモノローグで秀逸なものがある。
彼は"ぱっとしない人"から"ヒーロー"へとグレートアップした
実に分かりやすい、恋に落ちた瞬間ともいえるモノローグだが、これが発せられるまでに一年もかかっているんですよね。
つまり、それまでに前出のような、じわじわくるエピソードが重ねられたからこそ、アイヴァンの変人っぷりも「ああ、学者ってこんな斜め上配線なのかしらねぇ…」と、カミラと共に読者もなま温かく思うワケです(作者の思うツボ。笑)。
その素地があってこそ、あのBDSM展開もあっさり飲み込めるというものです(彼がDになるまでの話も実にいろんなところに絡め、なお理路整然で天晴れすぎる。笑)。
だからこの作品って凄いんですよ!
あそこまで、まるで先生に手とり足とり解説してもらいながら体験学習する生徒みたいにBDSMが進んでいくにしても、それまでのアイヴァンの「変人学者」としてのあれこれ描写が役立つって手法はマジ面白すぎてワクワクしましたよ!!
読んでいて「ああ、アイヴァンなら仕方ない。だって変人学者だから探求しはじめたら実践あるのみ!だもんね」と、あの数々のホットなエロテイック場面をなま温かく見守った読者は、まさかトマト栽培でその思考回路の種を蒔かれたとは気付くまい!(笑)
セーフワードを1回も言わせてもらえず、しかもレベルからいうとかなりのところまで踏み込んだプレイにも関わらず、何だこの このアイヴァンくんなら仕方ないね(にっこり) とかいう、カミラならずとも思わせてしまう空気とか…どんだけやり手変人なんだアイヴァン!!(爆)
たとえ、風呂場で足を滑らせるの怖~い(´・ω・`)とかヘタレな事を何万回言ってもキミならいいぞ!!(爆)
はっ(°Д°)
アイヴァンくんを語り過ぎてこんなところまできてしまったよヤホー(°Д°)
とにかく、久し振りに魂震える(爆)までの変人学者ヒーローに遭遇出来ました!!
まだまだ細かいところまで語れる自信はありますが(災害時用リュックのあたりとか。あれはリンダ・ハワード『炎のコスタリカ』のヒロインのリュックに匹敵ではないのか?笑)、ここらへんで失礼します。
しかし、これ、原書はハーレクインなんだよね…こんなナイスエロティカを発掘し損ねているのが、なんつーか、その…頑張れよハーレクイン(震え声)。
ああ、本当に楽しかった♪
結局、1本目を読み、2本目を読んで…凹んだ分をアゲる為にもう一回1本目を読む、というルートになりました。
学者ものでまとめる、というのは良かったんでしょうが…これは、ある意味、2本目が気の毒とも言えるかも。
あんなにあからさまに足りないものが浮き彫りになっては、ねぇ(^^ゞ
というワケで、BDSMものですが実にツボメガヒットでした。
万民に薦めるというより、ことのさんの趣味嗜好に理解ある人(わぁ。残念さんですねっ☆)なら絶対にこれは読んで後悔させません!(ニヤリ)
それが変人で配線が残念だと、ご馳走すぎて震えます(爆)。
そんな私に、ルナブックスさんは創刊号でとんでも剛速球本をぶち当ててきました(・ω・)ノ
が、そこはオタクのことのさんですYO!
普通にそこで喜ぶかというと…えっと、ここからは「そんなところにツッコミするのはお前だけだ!」という類の話になりますからスルーしてもらっていいです(冒頭からそれかよ。笑)
そうです。この本、短編アンソロジーで2本共にヒーローが学者でした。
だからこそ言います。
2本目の「ツー・ステップ・テンプテーション」のエリックよ。
お前が学者でなければならない必然性が私には全く感じないんだけど!
え? そこですか?!となっている人もいらっしゃるかと。
でもね、あのエリックとヒロインのヘブンが恋に落ちたシュチュエーションを思い出して下さい。
出会い=長期バケーション中
再会=友人の結婚式の為の休暇中
そう、エリックが学者らしいところを全く感じさせないままのラブシーンてんこ盛り!
結婚式のスピーチで、何かざっくりと学者らしきことを絡めてきましたが…ちっちっちっ。数々の
そんな自称・学者となると、別にこの人、CEOでも軍人でもサラリーマンでも良くね?と思った次第(笑)。
実際、今まで放浪していたのに、定住したら「スキー場では格好良く見えてたのにシーズンオフになった途端に普通のそこらにいる男にしか見えなくなった」ぐらいな勢いになるかもしれない(仕事している時は毎晩ストレスで使い物にならんぐらいの極端な設定にならんとも言えないぞ。爆)。
ナニが言いたいのかというと、つまりは「日常」なのだ。
コンテンポラリーロマンスの重要な要素の一つがこのキーポイントにあると言っても過言ではない。
だからバカンス先のロマンス設定というのは、特別なシチュエーションでドラマテイックだが長続きはしないという点を考慮すべき、というのが私の勝手な持論。
いくら短い短編でそこまで書けない、と言っても、あそこまでいい年の社会人2人のロマンスに関し仕事面を排除すると逆に違和感を感じたのです。
そして、その「日常」を、今まで見た事ないぐらいヒーローが「変人学者」である事を逆手にとって攻めてきたのが1本目の「ザ・セオリー・オブ・アトラクション」であります。
何処がって、そこらに散りばめられた日常の数々と学者の斜め上配線っぷりとロマンスの融合!
トマトの栽培なんて、その顕著な例ですよ!!
決まった日に、決まった時間に、几帳面に世話をしているけど栽培しているアイヴァンはトマトを食べない。
じゃあ、何でトマト作ってるんだ?
「父親のやってる栽培方法が間違っている事を証明する為だよ(きっぱり)」
ヒロインの頭の中ではそのトマトで作る美味しいトマト料理が踊っているが、そんな事はアイヴァンは知ったことではないのです。
結果(トマト)よりも、その過程が重要だから。
そうなのである。全て、理路整然としていて、それは彼が研究しているロケットに関してもそう。
ジョギングにしても、時間から距離を考慮しコースを決めるとか。
ヒロインの部屋にやってきて仕事場の愚痴なんかこぼしつつ、ご飯をご馳走になっているかと思ったら、事故ったら大変だから、と勝手に洗剤の置き場所を変えたりするが、それも理詰め。
でも、よく考えて下さい。
これらは主人公2人の日常に組み込まれたエピソードなんです。だからこそ、じわじわくる。
ヒロインであるカミラのモノローグで秀逸なものがある。
彼は"ぱっとしない人"から"ヒーロー"へとグレートアップした
実に分かりやすい、恋に落ちた瞬間ともいえるモノローグだが、これが発せられるまでに一年もかかっているんですよね。
つまり、それまでに前出のような、じわじわくるエピソードが重ねられたからこそ、アイヴァンの変人っぷりも「ああ、学者ってこんな斜め上配線なのかしらねぇ…」と、カミラと共に読者もなま温かく思うワケです(作者の思うツボ。笑)。
その素地があってこそ、あのBDSM展開もあっさり飲み込めるというものです(彼がDになるまでの話も実にいろんなところに絡め、なお理路整然で天晴れすぎる。笑)。
だからこの作品って凄いんですよ!
あそこまで、まるで先生に手とり足とり解説してもらいながら体験学習する生徒みたいにBDSMが進んでいくにしても、それまでのアイヴァンの「変人学者」としてのあれこれ描写が役立つって手法はマジ面白すぎてワクワクしましたよ!!
読んでいて「ああ、アイヴァンなら仕方ない。だって変人学者だから探求しはじめたら実践あるのみ!だもんね」と、あの数々のホットなエロテイック場面をなま温かく見守った読者は、まさかトマト栽培でその思考回路の種を蒔かれたとは気付くまい!(笑)
セーフワードを1回も言わせてもらえず、しかもレベルからいうとかなりのところまで踏み込んだプレイにも関わらず、何だこの このアイヴァンくんなら仕方ないね(にっこり) とかいう、カミラならずとも思わせてしまう空気とか…どんだけやり手変人なんだアイヴァン!!(爆)
たとえ、風呂場で足を滑らせるの怖~い(´・ω・`)とかヘタレな事を何万回言ってもキミならいいぞ!!(爆)
はっ(°Д°)
アイヴァンくんを語り過ぎてこんなところまできてしまったよヤホー(°Д°)
とにかく、久し振りに魂震える(爆)までの変人学者ヒーローに遭遇出来ました!!
まだまだ細かいところまで語れる自信はありますが(災害時用リュックのあたりとか。あれはリンダ・ハワード『炎のコスタリカ』のヒロインのリュックに匹敵ではないのか?笑)、ここらへんで失礼します。
しかし、これ、原書はハーレクインなんだよね…こんなナイスエロティカを発掘し損ねているのが、なんつーか、その…頑張れよハーレクイン(震え声)。
ああ、本当に楽しかった♪
結局、1本目を読み、2本目を読んで…凹んだ分をアゲる為にもう一回1本目を読む、というルートになりました。
学者ものでまとめる、というのは良かったんでしょうが…これは、ある意味、2本目が気の毒とも言えるかも。
あんなにあからさまに足りないものが浮き彫りになっては、ねぇ(^^ゞ
というワケで、BDSMものですが実にツボメガヒットでした。
万民に薦めるというより、ことのさんの趣味嗜好に理解ある人(わぁ。残念さんですねっ☆)なら絶対にこれは読んで後悔させません!(ニヤリ)
ヴェールド・デザイアー/モア・ザン・フレンズ (ルナブックス)
2013年10月13日 新刊レビュー
さて。久し振りの翻訳ロマンスブックの創刊ということで、これは取り上げずにはいられませんね。
創刊は2冊、そのうちの片方がこちらです。
形態は、短編、中篇の作家の異なる二本立てアンソロジー。
アンソロジー自体は目新しいことではなく、古くはハーレクイン社のクリスマス本やサマーシズラーにもあり、近年ではヴィレッジブックスの「キス・キス・キス」シリーズにもあります。
私はこのテのアンソロジー本が大好き。
多分、O・ヘンリをはじめとする短編集が昔から大好きなのもありますが、そのボリュームも理由だと思います。
昨今のロマンス本の人気作品のぶ厚さ、その内容のヘヴィさに慣れてしまった感が否めないんですが(笑)。
でも、仕事で疲れて帰ってきて、フルボリュームの作品をがっつり読める程の体力も気力も時間もないけど、って時は…。
そう、こういうアンソロジーとか短編、もしくはハーレクインのシリーズロマンス(新書版)が便利なのです。
ちょこっと読める、読みきれるボリューム、内容だから。
コストパフォーマンス的にはどうなの、と思われる「食べきりサイズのおやつ」と理屈は同じなのですよ。
ちょこっと食べたい、いろんな味を試したい、って。
私はハーレクインのシリーズロマンスにとって、その点はストロングポイントだと思っています(こういう長編すぎると肩が凝る、という読者なくしてここまでのハーレクインの存続はないと思っていますし)。
「キス・キス・キス」シリーズの刊行が久しくなく、ハーレクイン社のアンソロジーの目的作家がローリ・フォスターだけになってしまった今、このタイミングでのアンソロジー・レーベル創刊は本当に嬉しいです♪
前説(笑)が長すぎてすんません(爆)
この本なんですが…うひゃひゃ!
年下ヒーロースキーな私にとって「ヴェールド・デザイアー」は非常にご馳走でございましたYO!
なんつーか、ヒーローのメイソンのピュアピュアっぷりにあてられっぱなしというハナシというカンジも(笑)。
親友の姉のレイラは、彼にとっても姉同然の人物だった筈が、うっかり自分の気持ちに気付いて…という展開は数あれど、育ての親に近いものだから、おしおきされた記憶とかもあってちょっと吹いた(笑)。
デートに誘ってダメ出しされて(°Д°)となったり、耳をつねられた事を思い出して(´・ω・`)となったところとか、可愛いなオイ(笑)。
ああ、でもレイラの弟にてメイソンの親友であるサーシャも可愛くって…実は一番吹いたのは、実の姉と親友がそういう関係なのを知った時のサーシャの言動あれこれ。
特にあの契約書(?)は阿呆すぎて、久々にナイス小道具としてインプット必死(爆)
いやー。楽しかったし、ロマンスとしてもキュートだし良かった!
1本目が盛り上がり過ぎたせいか?そのせいか?!
2本目の「モア・ザン・フレンズ」が…えーっと、あの、言っていい?
全然なくてもよかったし、どうでもよかった(おいコラ)。
主人公2人のキャラクターとか、展開とか、エロだけ読みたいならともかく、私には「ストーリー」として楽しむには至らなかった。
友達が恋人に、というのは1本目と同じなんですが、致命的なのはキャラクターかもしれないなぁ…響いてこない。
言い訳的台詞、つっかかっり気味な台詞があれだけ多いと、ちょっと読んでいてロマンスとして楽しさが半減しちゃうんですが、それをあのボリュームでやられると致命的ではないのかしら。
エロ場面でない、印象的場面がすぐに思い出せないっていうのも案外、この話の核心をついている気がするんですよ私。
まぁ、アンソロジーものは収録作品全てがツボメガヒットとなる確率は低いのには慣れているんだが、いかんせん二本立てで片方がホニャララだと…ダメージ大に感じるな(^^;
そんなこんなで、創刊号でしたが、年下彼氏バンザイ!!! > 結局はそこですか!(爆)
創刊号のもう片方については、ワタクシの本命話(爆)も掲載されておりますし、いろいろ語りたい設定なので後ほどっ(・ω・)ノ
創刊は2冊、そのうちの片方がこちらです。
形態は、短編、中篇の作家の異なる二本立てアンソロジー。
アンソロジー自体は目新しいことではなく、古くはハーレクイン社のクリスマス本やサマーシズラーにもあり、近年ではヴィレッジブックスの「キス・キス・キス」シリーズにもあります。
私はこのテのアンソロジー本が大好き。
多分、O・ヘンリをはじめとする短編集が昔から大好きなのもありますが、そのボリュームも理由だと思います。
昨今のロマンス本の人気作品のぶ厚さ、その内容のヘヴィさに慣れてしまった感が否めないんですが(笑)。
でも、仕事で疲れて帰ってきて、フルボリュームの作品をがっつり読める程の体力も気力も時間もないけど、って時は…。
そう、こういうアンソロジーとか短編、もしくはハーレクインのシリーズロマンス(新書版)が便利なのです。
ちょこっと読める、読みきれるボリューム、内容だから。
コストパフォーマンス的にはどうなの、と思われる「食べきりサイズのおやつ」と理屈は同じなのですよ。
ちょこっと食べたい、いろんな味を試したい、って。
私はハーレクインのシリーズロマンスにとって、その点はストロングポイントだと思っています(こういう長編すぎると肩が凝る、という読者なくしてここまでのハーレクインの存続はないと思っていますし)。
「キス・キス・キス」シリーズの刊行が久しくなく、ハーレクイン社のアンソロジーの目的作家がローリ・フォスターだけになってしまった今、このタイミングでのアンソロジー・レーベル創刊は本当に嬉しいです♪
前説(笑)が長すぎてすんません(爆)
この本なんですが…うひゃひゃ!
年下ヒーロースキーな私にとって「ヴェールド・デザイアー」は非常にご馳走でございましたYO!
なんつーか、ヒーローのメイソンのピュアピュアっぷりにあてられっぱなしというハナシというカンジも(笑)。
親友の姉のレイラは、彼にとっても姉同然の人物だった筈が、うっかり自分の気持ちに気付いて…という展開は数あれど、育ての親に近いものだから、おしおきされた記憶とかもあってちょっと吹いた(笑)。
デートに誘ってダメ出しされて(°Д°)となったり、耳をつねられた事を思い出して(´・ω・`)となったところとか、可愛いなオイ(笑)。
ああ、でもレイラの弟にてメイソンの親友であるサーシャも可愛くって…実は一番吹いたのは、実の姉と親友がそういう関係なのを知った時のサーシャの言動あれこれ。
特にあの契約書(?)は阿呆すぎて、久々にナイス小道具としてインプット必死(爆)
いやー。楽しかったし、ロマンスとしてもキュートだし良かった!
1本目が盛り上がり過ぎたせいか?そのせいか?!
2本目の「モア・ザン・フレンズ」が…えーっと、あの、言っていい?
全然なくてもよかったし、どうでもよかった(おいコラ)。
主人公2人のキャラクターとか、展開とか、エロだけ読みたいならともかく、私には「ストーリー」として楽しむには至らなかった。
友達が恋人に、というのは1本目と同じなんですが、致命的なのはキャラクターかもしれないなぁ…響いてこない。
言い訳的台詞、つっかかっり気味な台詞があれだけ多いと、ちょっと読んでいてロマンスとして楽しさが半減しちゃうんですが、それをあのボリュームでやられると致命的ではないのかしら。
エロ場面でない、印象的場面がすぐに思い出せないっていうのも案外、この話の核心をついている気がするんですよ私。
まぁ、アンソロジーものは収録作品全てがツボメガヒットとなる確率は低いのには慣れているんだが、いかんせん二本立てで片方がホニャララだと…ダメージ大に感じるな(^^;
そんなこんなで、創刊号でしたが、年下彼氏バンザイ!!! > 結局はそこですか!(爆)
創刊号のもう片方については、ワタクシの本命話(爆)も掲載されておりますし、いろいろ語りたい設定なので後ほどっ(・ω・)ノ
愛は仮面に隠して (ラズベリーブックス)
2013年10月6日 新刊レビュー
日本では翻訳新作は7年ぶり、ハーレクインのカテゴリーロマンス以外では初となるシェリ・ホワイトフェザーの長編です。
二重、三重の絡め手たぁ、久し振りでもやってくれるなシェリさんよ!
ハーレクイン時代の作品は、どうも作家 凶作 競作のものが多かったせいか、見事に大勢の作家の中の一人という認識がついてしまっていたのか。
ただ、あの限られたボリュームの中で新人さんなのにやりくり上手だったという印象はありました。
で、当時からの私のざっくりした彼女の作品の設定イメージと、今回のキャラクターがちゃっかりと同じようなところに着地した。
ルークがネイティヴアメリカンの血を引くという設定、舞台がアメリカ南部というのにね。
何だろ、こだわりでもあるのかな、自分が南カリフォルニア在住っての以外に、と当時から思っていたのでルーク登場のところで「あ。やっぱりここでネイティヴ系キャラきたっ」とか思っちゃった(^^ゞ
(その後にヒロインのアンバーもそうだったのには細かく絡めてくるなぁ、と。笑)
お話は、仮面舞踏会で出会った男性2人との刺激的な夜の事が忘れられない資産家令嬢アンバーは、その2人、ルークとジェイの一ヶ月間の同居をする為にハリウッドに。
母親の度重なる離婚と再婚の為に、恋愛そのものに懐疑的なアンバーは刹那的な刺激を求め、永続的なものを避けているアンバー、愛する妻と離婚したことを今だ引き摺るジェイはゲームとしての同居となった。
ただ1人、ルークだけがアンバーに自分だけを見つめてほしいと願っての再会だった、というもの。
「え? 3ピーッもの、だよね? これ。それじゃ普通のマンツーマンじゃん!!」
最初にあらすじ見て、そう呟いた自分のヨゴレっぷりに反省しつつ(でも後悔はない。爆)。
そうなのですよ。
実にややこしい、こじらせた3人のいい大人のやりとりが…くーっ。イライラする!
くっそ。ホンマに憎いぐらいイライラさせられるんだよ…これが作者の目的ならそりゃあ見事なぐらい!!
また、俳優であるルークがアンバーの先祖をモデルにした脚本を書いていて、その先祖のロマンスが途中挿入されるワケで、そこへのリンクまで同時にこなされて踊らされます、読者は。
もっとも、その点について、アンバーたちの現代編、先祖の過去編を別々の単独で読みたかったとまではいかなかったのは、私があの先祖編のキャラに誰1人として好き目盛りが動かなかったから(キッパリ)。
そう、あれは現代編のスパイスでいいのよ。
あと最初の破廉恥な出会いが仮面舞踏会だという設定のせいか、仮面=エロティカの象徴として認識していましたが…ここもやられた。
作者は、3人(過去編の2人、ジェイの元妻も込むと6人か?)の心の壁=仮面とメタファーしていたんだよね。
だから、仮面舞踏会は、心を隠して阿呆になって踊り明かすといった意味になってくると最初の時点からやられていた事になる。
そういう意味では、エロティカの皮を被ったメタ心理戦とも。
とりあえず、私がルークならアンバーはやめとけ!とか思うんですが、幸せそうだからいっかー(笑)。
ルークは何かある意味、天然だよな…ドリーム具合がパない(自分の先祖でなくアンバーの先祖なのにキラキラな妄想していていいカンジだ。笑)。
だからこそ、ああいう斜め上なアンバーに付き合えるとも言えるんだが。
むしろ、私が掴まれたキャラはほぼ1部分しか出てきていない、ジェイの元妻であるベヴァリーなんですよ。
あのキャラクターこそ、エロティカの求める天性のエンターテナー的なものと複雑な内面を兼ね備えているヒロイン像と思うんですが。
あるのかしら、ジェイとベヴァリーの復縁話?!
あるなら読みたいんですが、是非とも!
二重、三重の絡め手たぁ、久し振りでもやってくれるなシェリさんよ!
ハーレクイン時代の作品は、どうも作家
ただ、あの限られたボリュームの中で新人さんなのにやりくり上手だったという印象はありました。
で、当時からの私のざっくりした彼女の作品の設定イメージと、今回のキャラクターがちゃっかりと同じようなところに着地した。
ルークがネイティヴアメリカンの血を引くという設定、舞台がアメリカ南部というのにね。
何だろ、こだわりでもあるのかな、自分が南カリフォルニア在住っての以外に、と当時から思っていたのでルーク登場のところで「あ。やっぱりここでネイティヴ系キャラきたっ」とか思っちゃった(^^ゞ
(その後にヒロインのアンバーもそうだったのには細かく絡めてくるなぁ、と。笑)
お話は、仮面舞踏会で出会った男性2人との刺激的な夜の事が忘れられない資産家令嬢アンバーは、その2人、ルークとジェイの一ヶ月間の同居をする為にハリウッドに。
母親の度重なる離婚と再婚の為に、恋愛そのものに懐疑的なアンバーは刹那的な刺激を求め、永続的なものを避けているアンバー、愛する妻と離婚したことを今だ引き摺るジェイはゲームとしての同居となった。
ただ1人、ルークだけがアンバーに自分だけを見つめてほしいと願っての再会だった、というもの。
「え? 3ピーッもの、だよね? これ。それじゃ普通のマンツーマンじゃん!!」
最初にあらすじ見て、そう呟いた自分のヨゴレっぷりに反省しつつ(でも後悔はない。爆)。
そうなのですよ。
実にややこしい、こじらせた3人のいい大人のやりとりが…くーっ。イライラする!
くっそ。ホンマに憎いぐらいイライラさせられるんだよ…これが作者の目的ならそりゃあ見事なぐらい!!
また、俳優であるルークがアンバーの先祖をモデルにした脚本を書いていて、その先祖のロマンスが途中挿入されるワケで、そこへのリンクまで同時にこなされて踊らされます、読者は。
もっとも、その点について、アンバーたちの現代編、先祖の過去編を別々の単独で読みたかったとまではいかなかったのは、私があの先祖編のキャラに誰1人として好き目盛りが動かなかったから(キッパリ)。
そう、あれは現代編のスパイスでいいのよ。
あと最初の破廉恥な出会いが仮面舞踏会だという設定のせいか、仮面=エロティカの象徴として認識していましたが…ここもやられた。
作者は、3人(過去編の2人、ジェイの元妻も込むと6人か?)の心の壁=仮面とメタファーしていたんだよね。
だから、仮面舞踏会は、心を隠して阿呆になって踊り明かすといった意味になってくると最初の時点からやられていた事になる。
そういう意味では、エロティカの皮を被ったメタ心理戦とも。
とりあえず、私がルークならアンバーはやめとけ!とか思うんですが、幸せそうだからいっかー(笑)。
ルークは何かある意味、天然だよな…ドリーム具合がパない(自分の先祖でなくアンバーの先祖なのにキラキラな妄想していていいカンジだ。笑)。
だからこそ、ああいう斜め上なアンバーに付き合えるとも言えるんだが。
むしろ、私が掴まれたキャラはほぼ1部分しか出てきていない、ジェイの元妻であるベヴァリーなんですよ。
あのキャラクターこそ、エロティカの求める天性のエンターテナー的なものと複雑な内面を兼ね備えているヒロイン像と思うんですが。
あるのかしら、ジェイとベヴァリーの復縁話?!
あるなら読みたいんですが、是非とも!
もう今年も残り三ヶ月足らず…ぎゃーっ。
やっていないこと、やらなければならないことが多すぎてパニックになりそうですよ!!
ここに走り書きで覚え書きしていもド忘れしそうな悪寒…。
オークラ出版 マグノリアロマンス
特別な夜は見知らぬ彼と ケイティ・レーン
クリスマスに願いを カーラ・ケリー
原書房 ライムブックス
純白の翼は愛のほとりで エロイザ・ジェームズ
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジョアンナ・リンジー
邦題未定 ローリ・フォスター
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 ニコール・ジョーダン
邦題未定 キンリー・マクレガー
ハーレクイン社 MIRA文庫
奔放な誘惑 ステファニー・ローレンス
隣人は切ない嘘をつく ローリー・フォスター
星の王子と汚れた天使 ミーガン・ハート
竹書房 ラズベリーブックス
令嬢の秘密は秋の風に隠して アン・グレイシー
誘惑の海を渡って エマ・ワイルズ
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンダ・ハワード
邦題未定 リズ・カーライル
原書房 コージーブックス
英国王妃の事件ファイル② 貧乏お嬢さま、古書店へ行く リース・ボウエン
えーっと、来月はロリさん祭りでつか?(笑)
MIRAが改題再版でなければ2冊、ということになりますので。
勿論、来月のイチ押しは、ロリさんの不思議なジェイミーくん本一択で!(キリッ
で、2押しはジョアンナ・リンジーのマロリー家シリーズで(少しづつでも翻訳が進んでいますよ。ありがたい!今回の本の次は私の推しのジェレミーくんですからガンガン押せ押せよ!!)。
MIRAのローレンスが再版なのがホニャララで、本当にシリーズものを途中放置してまで再版をする意味が全然分からないので晒しものついでにここにリストであげておく(爆)。
ミーガン・ハートはエロティカ枠か…これは一応チェック要。
作家買いとしてキンリー・マクレガー、カーラ・ケリー、エマ・ワイルズはマストバイで。
ルナブックスはまだラインナップが分からないので、これは後日、別部屋の方では更新しておくとしますよ。
個人的に、ロマンス枠ではないけどコージーブックスのリース・ボウエンがタイトルだけでご飯三杯はいけます(笑)。
1巻も面白かったので買います。今年はコージー、当たり年だわ。私的に(笑)
+余談+
いつもの別部屋ですが、空いてるとこ多いのは内職中だからです(多分)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/375079058.html
いろいろ余裕ありません…orz
やっていないこと、やらなければならないことが多すぎてパニックになりそうですよ!!
ここに走り書きで覚え書きしていもド忘れしそうな悪寒…。
オークラ出版 マグノリアロマンス
特別な夜は見知らぬ彼と ケイティ・レーン
クリスマスに願いを カーラ・ケリー
原書房 ライムブックス
純白の翼は愛のほとりで エロイザ・ジェームズ
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジョアンナ・リンジー
邦題未定 ローリ・フォスター
幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 ニコール・ジョーダン
邦題未定 キンリー・マクレガー
ハーレクイン社 MIRA文庫
奔放な誘惑 ステファニー・ローレンス
隣人は切ない嘘をつく ローリー・フォスター
星の王子と汚れた天使 ミーガン・ハート
竹書房 ラズベリーブックス
令嬢の秘密は秋の風に隠して アン・グレイシー
誘惑の海を渡って エマ・ワイルズ
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンダ・ハワード
邦題未定 リズ・カーライル
原書房 コージーブックス
英国王妃の事件ファイル② 貧乏お嬢さま、古書店へ行く リース・ボウエン
えーっと、来月はロリさん祭りでつか?(笑)
MIRAが改題再版でなければ2冊、ということになりますので。
勿論、来月のイチ押しは、ロリさんの不思議なジェイミーくん本一択で!(キリッ
で、2押しはジョアンナ・リンジーのマロリー家シリーズで(少しづつでも翻訳が進んでいますよ。ありがたい!今回の本の次は私の推しのジェレミーくんですからガンガン押せ押せよ!!)。
MIRAのローレンスが再版なのがホニャララで、本当にシリーズものを途中放置してまで再版をする意味が全然分からないので晒しものついでにここにリストであげておく(爆)。
ミーガン・ハートはエロティカ枠か…これは一応チェック要。
作家買いとしてキンリー・マクレガー、カーラ・ケリー、エマ・ワイルズはマストバイで。
ルナブックスはまだラインナップが分からないので、これは後日、別部屋の方では更新しておくとしますよ。
個人的に、ロマンス枠ではないけどコージーブックスのリース・ボウエンがタイトルだけでご飯三杯はいけます(笑)。
1巻も面白かったので買います。今年はコージー、当たり年だわ。私的に(笑)
+余談+
いつもの別部屋ですが、空いてるとこ多いのは内職中だからです(多分)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/375079058.html
いろいろ余裕ありません…orz
恋のかけひきにご用心 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
2013年9月30日 新刊レビュー
初翻訳になりますアリッサ・ジョンソンの作品。
おーい! 乙女思考男子達きたでーっ!!(爆)
いや。冗談でも何でもなくて。
乙男(オトメン)じゃなくって、乙女思考な男子が2人いるんですよ、この話。
ハヴァーストン家の兄弟です。
片方はヒーローです。片方はエライ侯爵サマです。
でも、残念なぐらい乙女思考です。お相手の彼女たちの方がある意味、漢(おとこ)です > ミもフタもない(爆)
ですが、そこがこの作品の美味しいところですので!よろしくですよ!!
お話は、その 乙女思考男子 ハヴァーストン侯爵家のお家騒動から始まります。
先代亡き後、新しく侯爵位を継いだ長男ルシアンに呼ばれた次男のギデオンはある事を任されます。
それは先代の後妻で、2人の継母であったレディ・イングスリー侯爵未亡人が長年、侯爵家から多額の金を盗んでいた事から、いろんな事が次々と隠蔽、でっちあげなどされていて、その中に「ミス・ブライス」なる人物の後見人としての責任が侯爵にあったこともありました。
てっきりでっちあげかと思いきや、彼女は実在の人物で親を失った際にその責任の面倒を避けたい侯爵夫妻に辺境の地にある田舎屋敷に放り出されていました。
諸悪の根源である侯爵未亡人は逃亡し行方知れず。
とにかく、12年前に自分の最愛の恋人が行方不明になった裏にもこの継母が関与しているに違いない!と、継母を追う気満々の兄に任されたのは、その謎のミス・ブライスのところに出向き、その状況を把握し対処すること。
彼女が正しく被後見の手当てを受け取っていたのか、また継母にそれらを奪われていたようなら、それを謝罪して是正することでした。
戦争から戻って以来、心を閉ざし仕事もせずに引きこもっていたギデオンの気分転換にもなる、とスコットランドに送り出されますが…というものです。
乙女思考兄ルシアン(笑)が念仏のように「ローズは絶対に生きている!見つかる!!」と最愛の彼女の事を諦めないポジティヴさの勢いが眩しい冒頭。
ぼんやりしているネガティヴな弟は、スコットランドでいきなりズボンを穿いたヒロインであるミス・ブライスことウィンフレッド(フレディ)に銃を突きつけられる始末(笑)。
しかし、何が私がこの話が好きかって、この序盤からのギデオンのマイペースっぷり描写です。
まぁ、つまりは夢見る夢男くんなワケですよ(戦争によるトラウマで奈落の底に穴を掘って生活している割に、です)。
見知らぬ少女によるヒステリックな苦情の出迎えとかはなるべく考えず、まぁ遠路はるばるいらしてくれましたわねラララ~♪♪ぐらいの妄想をしていたあたりが、タイプは違えどあの兄にしてこの弟といったところか(笑)
戦争で人が変わってしまい、自暴自棄になって破滅的破壊的になってもおかしくないのに、実に訥々としていて他人を傷つけるような事をしないのがこのギデオン。
「金を出してやるんだから、言うこときけよ」と言ってもおかしくないぐらい、本当に血の繋がりも縁も所縁もない兄の被後見人に対しての、あの温和な紳士っぷり。
エセではありません。爵位はありませんが、気位と心意気はまさにゴージャスな紳士ですよ!
そうなんですよ。
ギデオンもなんですが、フレディもネグレクトの末に辺境の地でやっとこさ小さな幸せを見つけた苦労人ヒロインにも関わらず、何と裏表のない事ったら!
あんな貧乏生活にもかかわらず、ガッツにあふれ、自分は我慢して(その自覚もあまりないぐらい)まわりの人たちに尽している頑張り屋さんでした。
それにウィットに富んでいて、必ず去勢されて売りに出される牡牛すべてに、侯爵であるルシアンの名前をつけるブラックっぷりとか(笑)
実際、読めば読む程に、ギデオンではありませんがこのフレディを笑顔にしてあげたい、幸せにしてあげたいという気持ちになります。
傷ついたギデオンが、この天真爛漫なフレディによって癒され、笑顔を取り戻し、恋に落ちるのは必然かと思います。
特にお気に入り場面は、町に買い物に出かけるギデオンに、フレディが彼に頼んだパン屋さんのペストリーのくだりです。
たかだかペストリーですら、極貧生活では買う事も侭ならず、うっとりしながら外見だけをいつもショーケースごしに眺めて想像するだけだった彼女が「あれだけ大きいんだから、中には何か詰まっていると思うの。ジャムじゃなくて、カスタードクリームだといいんだけど」とか言った瞬間ったら!
もう、なんか涙ぐんでしまいましたよ、あまりのかわいらしさとストレートさに!!
あれはギデオンでなくても、たとえ中味がジャムだったとしても掻き出してカスタードクリームに挿げ替えると豪語するわ私でも!! > 幸いカスタードでしたが(笑)
(しかし、あのイケメン貴族のギデオンが、シェフの嫌な顔をガン無視してペストリーからジャムを掻き出している姿を考えただけでご飯三杯はいける!爆)
また、そのペストリーが届けられた後のフレディの顛末が…笑えるの何のって!
可愛すぎるでしょフレディってば!!(萌)
舞台はスコットランドの田舎から、社交界シーズン真っ只中のロンドンに場所を移しますが、居心地の悪いロンドンですらもフレディは可愛いまんまです。
そして、そんな彼女への自分の気持ちに向き合えない、過去を乗り切れないギデオンとのやりとりが切ないです。
幼い頃のフレディの家庭教師で、親友のリリーと共に社交界を楽しむためにやってきましたが、ロンドンにやってきていろんな事に気付くのもまたお約束の展開。
あのスコットランドの田舎の家は、自分にとっては故郷でいるべき場所だけど、それがリリーにも当てはまるかと聞かれたら答えられないようになってしまっている事。
益々ギデオンとの身分の差を感じる事。
後半になり、ロンドンでのお目付け役としてギデオンの伯母レディ・グウェンが、そしてギデオンの兄であるイングスリー侯爵ルシアンが登場した事によって物語は急加速してクライマックスに向かいます。
ここからは御自分で読んでみて下さい。
皆さん、予想はついていらっしゃるでしょうけど、私が冒頭から「乙女思考男子」と連呼している由縁がこのクライマックスのハヴァーストン兄弟のあれやこれやで分かりますからっ!
本当に、読んでて床ゴロゴロ転がりますよ?! > マジ!!
ああ、とってもいいロマンス作品でしたよ。
久し振りにキュン死するかと思いましたよ、ええ!!
エロマンスばかり読んでいて心が汚れてしまったわどーしよー(爆)とか仰るそこのアナタに是非ともリハビリでお勧めしたい(真剣)。
山羊のクレアですら名わき役ですからねっ!!
読後、すごくふわふわと幸せ気分になれるんだからっ!!
こういうホロリときてきゅんきゅんくる作品を書いてくれる作家さんなら、新刊大歓迎でございます。他の作品も読みたいわ~♪
+余談+
で、この作品を読んでいて「いやーっ!乙女思考男子きたでーっっ!!」と叫び倒していて気付きました。
あのさ、スーザン・ブロックマンのTSSシリーズ読んでる人になら、この符合に気付きません?
かのシリーズの乙女思考ヒーローの2トップといったらっ、ワイルドカードとマックス・バガットですよね?!(当社調べ。爆)
この2人が主役の話の翻訳者が…今回のこの本の翻訳者の阿尾正子さんと気付いた時に…3作品並んだ時に…震えたよ私は(勝手に。笑)。
もうね、私は今日から阿尾さんのプロフィールのところに「 乙女思考ヒーロー作品を得意とする 」と勝手に脳内で付け加える事にしましたっっ!!( ̄▽ ̄)ノ
意義申し立ては…ご本人以外は認めない事にします(てへっ☆)
おーい! 乙女思考男子達きたでーっ!!(爆)
いや。冗談でも何でもなくて。
乙男(オトメン)じゃなくって、乙女思考な男子が2人いるんですよ、この話。
ハヴァーストン家の兄弟です。
片方はヒーローです。片方はエライ侯爵サマです。
でも、残念なぐらい乙女思考です。お相手の彼女たちの方がある意味、漢(おとこ)です > ミもフタもない(爆)
ですが、そこがこの作品の美味しいところですので!よろしくですよ!!
お話は、その
先代亡き後、新しく侯爵位を継いだ長男ルシアンに呼ばれた次男のギデオンはある事を任されます。
それは先代の後妻で、2人の継母であったレディ・イングスリー侯爵未亡人が長年、侯爵家から多額の金を盗んでいた事から、いろんな事が次々と隠蔽、でっちあげなどされていて、その中に「ミス・ブライス」なる人物の後見人としての責任が侯爵にあったこともありました。
てっきりでっちあげかと思いきや、彼女は実在の人物で親を失った際にその責任の面倒を避けたい侯爵夫妻に辺境の地にある田舎屋敷に放り出されていました。
諸悪の根源である侯爵未亡人は逃亡し行方知れず。
とにかく、12年前に自分の最愛の恋人が行方不明になった裏にもこの継母が関与しているに違いない!と、継母を追う気満々の兄に任されたのは、その謎のミス・ブライスのところに出向き、その状況を把握し対処すること。
彼女が正しく被後見の手当てを受け取っていたのか、また継母にそれらを奪われていたようなら、それを謝罪して是正することでした。
戦争から戻って以来、心を閉ざし仕事もせずに引きこもっていたギデオンの気分転換にもなる、とスコットランドに送り出されますが…というものです。
乙女思考兄ルシアン(笑)が念仏のように「ローズは絶対に生きている!見つかる!!」と最愛の彼女の事を諦めないポジティヴさの勢いが眩しい冒頭。
ぼんやりしているネガティヴな弟は、スコットランドでいきなりズボンを穿いたヒロインであるミス・ブライスことウィンフレッド(フレディ)に銃を突きつけられる始末(笑)。
しかし、何が私がこの話が好きかって、この序盤からのギデオンのマイペースっぷり描写です。
まぁ、つまりは夢見る夢男くんなワケですよ(戦争によるトラウマで奈落の底に穴を掘って生活している割に、です)。
見知らぬ少女によるヒステリックな苦情の出迎えとかはなるべく考えず、まぁ遠路はるばるいらしてくれましたわねラララ~♪♪ぐらいの妄想をしていたあたりが、タイプは違えどあの兄にしてこの弟といったところか(笑)
戦争で人が変わってしまい、自暴自棄になって破滅的破壊的になってもおかしくないのに、実に訥々としていて他人を傷つけるような事をしないのがこのギデオン。
「金を出してやるんだから、言うこときけよ」と言ってもおかしくないぐらい、本当に血の繋がりも縁も所縁もない兄の被後見人に対しての、あの温和な紳士っぷり。
エセではありません。爵位はありませんが、気位と心意気はまさにゴージャスな紳士ですよ!
そうなんですよ。
ギデオンもなんですが、フレディもネグレクトの末に辺境の地でやっとこさ小さな幸せを見つけた苦労人ヒロインにも関わらず、何と裏表のない事ったら!
あんな貧乏生活にもかかわらず、ガッツにあふれ、自分は我慢して(その自覚もあまりないぐらい)まわりの人たちに尽している頑張り屋さんでした。
それにウィットに富んでいて、必ず去勢されて売りに出される牡牛すべてに、侯爵であるルシアンの名前をつけるブラックっぷりとか(笑)
実際、読めば読む程に、ギデオンではありませんがこのフレディを笑顔にしてあげたい、幸せにしてあげたいという気持ちになります。
傷ついたギデオンが、この天真爛漫なフレディによって癒され、笑顔を取り戻し、恋に落ちるのは必然かと思います。
特にお気に入り場面は、町に買い物に出かけるギデオンに、フレディが彼に頼んだパン屋さんのペストリーのくだりです。
たかだかペストリーですら、極貧生活では買う事も侭ならず、うっとりしながら外見だけをいつもショーケースごしに眺めて想像するだけだった彼女が「あれだけ大きいんだから、中には何か詰まっていると思うの。ジャムじゃなくて、カスタードクリームだといいんだけど」とか言った瞬間ったら!
もう、なんか涙ぐんでしまいましたよ、あまりのかわいらしさとストレートさに!!
あれはギデオンでなくても、たとえ中味がジャムだったとしても掻き出してカスタードクリームに挿げ替えると豪語するわ私でも!! > 幸いカスタードでしたが(笑)
(しかし、あのイケメン貴族のギデオンが、シェフの嫌な顔をガン無視してペストリーからジャムを掻き出している姿を考えただけでご飯三杯はいける!爆)
また、そのペストリーが届けられた後のフレディの顛末が…笑えるの何のって!
可愛すぎるでしょフレディってば!!(萌)
舞台はスコットランドの田舎から、社交界シーズン真っ只中のロンドンに場所を移しますが、居心地の悪いロンドンですらもフレディは可愛いまんまです。
そして、そんな彼女への自分の気持ちに向き合えない、過去を乗り切れないギデオンとのやりとりが切ないです。
幼い頃のフレディの家庭教師で、親友のリリーと共に社交界を楽しむためにやってきましたが、ロンドンにやってきていろんな事に気付くのもまたお約束の展開。
あのスコットランドの田舎の家は、自分にとっては故郷でいるべき場所だけど、それがリリーにも当てはまるかと聞かれたら答えられないようになってしまっている事。
益々ギデオンとの身分の差を感じる事。
後半になり、ロンドンでのお目付け役としてギデオンの伯母レディ・グウェンが、そしてギデオンの兄であるイングスリー侯爵ルシアンが登場した事によって物語は急加速してクライマックスに向かいます。
ここからは御自分で読んでみて下さい。
皆さん、予想はついていらっしゃるでしょうけど、私が冒頭から「乙女思考男子」と連呼している由縁がこのクライマックスのハヴァーストン兄弟のあれやこれやで分かりますからっ!
本当に、読んでて床ゴロゴロ転がりますよ?! > マジ!!
ああ、とってもいいロマンス作品でしたよ。
久し振りにキュン死するかと思いましたよ、ええ!!
エロマンスばかり読んでいて心が汚れてしまったわどーしよー(爆)とか仰るそこのアナタに是非ともリハビリでお勧めしたい(真剣)。
山羊のクレアですら名わき役ですからねっ!!
読後、すごくふわふわと幸せ気分になれるんだからっ!!
こういうホロリときてきゅんきゅんくる作品を書いてくれる作家さんなら、新刊大歓迎でございます。他の作品も読みたいわ~♪
+余談+
で、この作品を読んでいて「いやーっ!乙女思考男子きたでーっっ!!」と叫び倒していて気付きました。
あのさ、スーザン・ブロックマンのTSSシリーズ読んでる人になら、この符合に気付きません?
かのシリーズの乙女思考ヒーローの2トップといったらっ、ワイルドカードとマックス・バガットですよね?!(当社調べ。爆)
この2人が主役の話の翻訳者が…今回のこの本の翻訳者の阿尾正子さんと気付いた時に…3作品並んだ時に…震えたよ私は(勝手に。笑)。
もうね、私は今日から阿尾さんのプロフィールのところに「 乙女思考ヒーロー作品を得意とする 」と勝手に脳内で付け加える事にしましたっっ!!( ̄▽ ̄)ノ
意義申し立ては…ご本人以外は認めない事にします(てへっ☆)
鉄の魔道僧2 魔女の狂宴 (ハヤカワ文庫FT)
2013年9月23日 新刊レビュー
ケヴィン・ハーンの「鉄の魔道僧」シリーズ2巻!
ワンコスキーの皆、待たせたな!! U・ω・U
いや、逃げも隠れもしませんよね?!
オベロン目的にウハウハ読んだ読者、ほら、そこにも!(ここにもなっ)
すっかり居直った感があるのか、あらすじにも新刊帯にも アティカス(と愛犬オベロン)と書かれていますしね!!
お話は、前巻にてケルトの神アンガス・オークとブレスを殺めた事により、ありがたくもなく有名人になってしまった魔道僧アティカス。
そんな中、アティカスの前に現れたのは、イースト・ヴァレーの街を乗っ取りを企てるドイツの魔女団だった。
街を治めるポーランド魔女達とも因縁あるドイツからの招かれざる来訪者、その彼女たちが召喚したデーモンをアティカスは防ぎきれるのか。
ケルト神、アメリカ先住民の神、南インド出身の魔女、スーパーナチュラルらが絡んでの一大バトルとなるのだが…というもの。
いやはや。
前作以上に戦いの場面が多くて、ノンストップ状態ですよ!
そんな中、ゆれ動く 乙女心 アティカスの静かな暮らし…ポーランドの魔女との駆け引きが終わったかと思ったら、コヨーテとデーモン狩りする羽目になり、ケルトの神の小競り合いに巻き込まれたかと思ったら、ドイツ魔女集団&デーモンとの決戦…。
これだけ1冊内で戦いが続くと、正直、読んでいる方としては食傷気味ななる人も出てくるのでしょうが、そうならないのがこのシリーズの良さ。
絶妙なタイミングでプッと吹き出す場面や台詞があるんですよね。
オベロンは別格としても、前作で耳を削がれたアティカス、この話でケルトの女神モリガンにその耳を再生してもらうのですが…いや、もう、ロマンス読者としてはここは必読でした。
完全に モリガン攻アティカス受(笑) で、それを逆手にとってラストの激闘場面に笑いを持ってきますからね!
ドイツ魔女との戦いで再び耳を削がれたアティカスの絶叫がこれですもん。
「耳を元通りにするには、想像を絶するエッチしなけりゃならないんだぞ!ぐわわわぁ!!」
いや、吹いたよマジ!
憎めない、愛嬌たっぷりのアティカスらしいというか(笑)
1巻では孤独だった「最後の生き残りドルイド」だったアティカスに、この巻では擬似家族とまではいかなくても、それに近いものが出来ていた事がまた読んでいて嬉しい点でした。
弁護士コンビはお仕事相手なのである一線はあるのでともかく、弟子のグラニャエールとのやりとりが嬉しくて!
頭の回転が速くて快活な彼女とアティカスとオベロンとの「擬似家族」描写はナイスですよ。
ラストシーンがそれを物語っています。
でも、一番泣きそうになったのは、『カッコーの巣の上で』を見た後に、オベロンがアティカスに向かって言ったことですけどね。
本当にオベロンを抱きしめるアティカスに、オベロンの秘密が重なって切なくなりました(泣)
しかし、やはりオベロンは癒しと笑いのキャラですかね。
あらゆる場面のオベロンの可愛いことったら!(バシバシッ←机を叩く)
おなか見せて撫ぜ撫ぜとか、ソーセージはぐはぐとか!!(ドンドンッ←床を叩く)
いや、でも、まさかワンコに指摘されるとは(笑)
何がかというと、あそこですよ。
ドイツ魔女に襲撃されたアティカスがマリーナに電話をした場面。
「あなたも攻撃を受けたの? あの くそ女(ビッチ) ども!!」
それを聞いたオベロンが期待に満ちてアティカスに問うたのがこれ。
U・ω・U「いま 雌犬(ビッチ) がどうとか言ったよね?」
犬ですよねー(笑)。そうですよねーーーっ(笑)。
我々人間が正しい使い方をしていないんですものねーっ(爆)
やっぱり何事もオベロンが正しいよねー。皆して「犬の法典」を信仰していいぐらいだよねーっ(そうくるか。笑)。
そんなこんなで、今回もオベロン推し!な事しか書いてませんが(笑)、前作よりも全てにおいて数段パワーアップしていますのでご期待を!
イケメンのアティカスがそのイカしたお尻(笑)を見せつつ、街を縦横無尽に駆け巡りましてよ!(爆)
オベロンの可愛さにゴロゴロし、モリガンのツンデレ(ヤンデレ?笑)っぷりに悶えたり、歴史上の出来事に隠された奇想天外な裏話とか、最初から最後まで楽しめました!
次回は、この巻でさんざん布石が積まれた北欧神話の世界へのお話かしら?
というか、この巻読んでロマンスを期待しそうなんですけど私!
アティカス(とオベロン)の無事を祈りつつ、また新しい舞台と展開が約束された次作…早く読みたいですよ~っっ!!(ごろごろごろ←床を転がっている。笑)
ワンコスキーの皆、待たせたな!! U・ω・U
いや、逃げも隠れもしませんよね?!
オベロン目的にウハウハ読んだ読者、ほら、そこにも!(ここにもなっ)
すっかり居直った感があるのか、あらすじにも新刊帯にも アティカス(と愛犬オベロン)と書かれていますしね!!
お話は、前巻にてケルトの神アンガス・オークとブレスを殺めた事により、ありがたくもなく有名人になってしまった魔道僧アティカス。
そんな中、アティカスの前に現れたのは、イースト・ヴァレーの街を乗っ取りを企てるドイツの魔女団だった。
街を治めるポーランド魔女達とも因縁あるドイツからの招かれざる来訪者、その彼女たちが召喚したデーモンをアティカスは防ぎきれるのか。
ケルト神、アメリカ先住民の神、南インド出身の魔女、スーパーナチュラルらが絡んでの一大バトルとなるのだが…というもの。
いやはや。
前作以上に戦いの場面が多くて、ノンストップ状態ですよ!
そんな中、ゆれ動く
これだけ1冊内で戦いが続くと、正直、読んでいる方としては食傷気味ななる人も出てくるのでしょうが、そうならないのがこのシリーズの良さ。
絶妙なタイミングでプッと吹き出す場面や台詞があるんですよね。
オベロンは別格としても、前作で耳を削がれたアティカス、この話でケルトの女神モリガンにその耳を再生してもらうのですが…いや、もう、ロマンス読者としてはここは必読でした。
完全に モリガン攻アティカス受(笑) で、それを逆手にとってラストの激闘場面に笑いを持ってきますからね!
ドイツ魔女との戦いで再び耳を削がれたアティカスの絶叫がこれですもん。
「耳を元通りにするには、想像を絶するエッチしなけりゃならないんだぞ!ぐわわわぁ!!」
いや、吹いたよマジ!
憎めない、愛嬌たっぷりのアティカスらしいというか(笑)
1巻では孤独だった「最後の生き残りドルイド」だったアティカスに、この巻では擬似家族とまではいかなくても、それに近いものが出来ていた事がまた読んでいて嬉しい点でした。
弁護士コンビはお仕事相手なのである一線はあるのでともかく、弟子のグラニャエールとのやりとりが嬉しくて!
頭の回転が速くて快活な彼女とアティカスとオベロンとの「擬似家族」描写はナイスですよ。
ラストシーンがそれを物語っています。
でも、一番泣きそうになったのは、『カッコーの巣の上で』を見た後に、オベロンがアティカスに向かって言ったことですけどね。
本当にオベロンを抱きしめるアティカスに、オベロンの秘密が重なって切なくなりました(泣)
しかし、やはりオベロンは癒しと笑いのキャラですかね。
あらゆる場面のオベロンの可愛いことったら!(バシバシッ←机を叩く)
おなか見せて撫ぜ撫ぜとか、ソーセージはぐはぐとか!!(ドンドンッ←床を叩く)
いや、でも、まさかワンコに指摘されるとは(笑)
何がかというと、あそこですよ。
ドイツ魔女に襲撃されたアティカスがマリーナに電話をした場面。
「あなたも攻撃を受けたの? あの くそ女(ビッチ) ども!!」
それを聞いたオベロンが期待に満ちてアティカスに問うたのがこれ。
U・ω・U「いま 雌犬(ビッチ) がどうとか言ったよね?」
犬ですよねー(笑)。そうですよねーーーっ(笑)。
我々人間が正しい使い方をしていないんですものねーっ(爆)
やっぱり何事もオベロンが正しいよねー。皆して「犬の法典」を信仰していいぐらいだよねーっ(そうくるか。笑)。
そんなこんなで、今回もオベロン推し!な事しか書いてませんが(笑)、前作よりも全てにおいて数段パワーアップしていますのでご期待を!
イケメンのアティカスがそのイカしたお尻(笑)を見せつつ、街を縦横無尽に駆け巡りましてよ!(爆)
オベロンの可愛さにゴロゴロし、モリガンのツンデレ(ヤンデレ?笑)っぷりに悶えたり、歴史上の出来事に隠された奇想天外な裏話とか、最初から最後まで楽しめました!
次回は、この巻でさんざん布石が積まれた北欧神話の世界へのお話かしら?
というか、この巻読んでロマンスを期待しそうなんですけど私!
アティカス(とオベロン)の無事を祈りつつ、また新しい舞台と展開が約束された次作…早く読みたいですよ~っっ!!(ごろごろごろ←床を転がっている。笑)
クイン博士の甘美な実験 (ベルベット文庫)
2013年9月15日 新刊レビュー
初翻訳となりますインディゴ・ブルーム。
アヴァロン三部作の1冊目、読了しましたが…ひゃーっはっはっは!
オーストラリアからやってきたエロティカ刺客!
理系にもほどがあるぜトウッ!(特撮風。爆)
いや、もう最初に言うよ。
これを万民に薦めようなんて全くワタクシ思いませんよー(笑)。
でも、ここ最近の本の中で一番爆笑した作品なのも確かなんです(笑)。
途中から、もう、どこまで書くのか気になって気になって…はーっはっはっはっ!
王道ロマンス読者の地雷をここまであっけらかんと踏んでくれたら、逆に清々しいな(笑)。
二人の子を持つ心理学者アレクサンドラが、出張先のシドニーで、医学界の寵児となった元恋人のクイン博士と再会。
そのクインに48時間、目隠しをして、一緒に未知の経験をしてみないかと持ちかけられるのだが、ここで彼女は躊躇しながらも承知する。
クインと付き合っていた頃の奔放な日々がよみがえり、自分が家庭と責任ある仕事を持つ身でありながら。
だがクインは新薬開発のため、彼女に限界を超えるほどの官能的な実験を目論んでいた…とかいう、お話。
このあらすじだけでザザーッと、寄せては返す波のように(by「潮騒のメモリー」。笑)淑女読者が引くのが分かる(爆)。
ただ私、マッドサイエンティストものが大好きなので「これを私が読まずして誰が読む?!」という、一種の使命感のようなものを勝手に感じたのも事実(笑)。
で、読み始めて、ヒロイン夫婦が既に家庭内離婚状態になっているのを見て、こんな冒頭でいきなり予防線張られた事に逆に期待が高まりました。
だって、つまりは手加減なく書くよ?!という、作者の意思表示だと思いましたので。勝手にね(笑)。
読み進めて…えーっと、クインがアレクサンドラを不埒で不道徳で胡散臭い実験を施す前に、精神的に肉体的に48時間を使おうという件が…。
感覚を高める為、被験者に視覚による情報を遮断する為に視力を一時的に奪い、そこからいろんな体験をさせるのです。
アドレナリンとか、ホルモンとかを測定したい医学者モードが凄いのは分かるんで、それがまずシュールな上に…やらせる事が。
目隠しでバイクに乗らされる、目隠しでスカイダイビング…。
お前ら、ガチャピンかよ?!(爆)
いやー。そう考えた瞬間にコメディに脳内変換されたもんな、この作品! > おいコラww
そして、もう、測定の儀式は…シュールすぎて、なんつーか、マルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』も驚きのポジティヴ展開に読者、置いてきぼりになるんじゃないかと心配しちゃうレベル(笑)。
エロティカの変態キャラ集団が全員ガチ理系だと、今までに見た事もない凄い場面が展開し続けますのよ!
BDSMを理系で割ると、あそこまでになるのか…と逆に新鮮。
ただし、読者の大半にはあそこでもザザーッと引かれるな、確実に(笑)。
ポジティヴなクライマックス、しかもアレクサンドラ自身は夫婦として終わっていた夫との意外なカミングアウト大会もあって足枷は取れてリミッター解除(笑)、キャリアアップして彼氏と新たな研究に励むぜ!というオチ?
いいえ。違います。
ラストは別の意味であいたクチが塞がらない驚愕の展開です!しかも続きます!!
何というか、B級ドラマっぷりが斜め上展開すぎてこの私が目ん玉が落ちるかと思うぐらい驚愕したラスト でしたのよ!!
ありえねー!!
どこのB級エロアクションドラマだよ?!
ヒロインが身体を張って被験者として測定した官能データを狙った謎のライバル組織に浚われる とかって、そんなの想定外以上にアホすぎて…読ませろ!マジ読ませろ!!(爆)
そんなこんな(?)で、絶対に清らか作品スキーさんにも、通常運転系さんにも薦めません(爆)。
こんなアホ作品を愛でる変態は私1人で十分かと思います(爆)。
つか、三部作!これを三部作!!
2巻で謎の変態集団の正体とそのあれこれを知りたいのは勿論だけど、3巻でこのシリーズにどんなエンドマークがつくのか知りたすぎる(爆)。
既に原書ではあるので、あとは翻訳待つだけなんだけど…えーっと、これ、翻訳されるの?(^^;
頓挫しても驚かないんだけど、でもこれ、そこらによくあるBDSMに食傷気味の人には新鮮かもよ。
あと、何よりも切り口次第で笑い飛ばせる読者なら、これはハマるかもしれない(ガチャピンはさておき←お前が言うな。爆)。
何よりも、あのラスト読んで「おいおいおい!ここで終わりとか絶対にやめてーっ!!どうなるのよ?!」とは思います(笑)
というワケで、私は1人でこっそり続き待ってます(爆)
アヴァロン三部作の1冊目、読了しましたが…ひゃーっはっはっは!
オーストラリアからやってきたエロティカ刺客!
理系にもほどがあるぜトウッ!(特撮風。爆)
いや、もう最初に言うよ。
これを万民に薦めようなんて全くワタクシ思いませんよー(笑)。
でも、ここ最近の本の中で一番爆笑した作品なのも確かなんです(笑)。
途中から、もう、どこまで書くのか気になって気になって…はーっはっはっはっ!
王道ロマンス読者の地雷をここまであっけらかんと踏んでくれたら、逆に清々しいな(笑)。
二人の子を持つ心理学者アレクサンドラが、出張先のシドニーで、医学界の寵児となった元恋人のクイン博士と再会。
そのクインに48時間、目隠しをして、一緒に未知の経験をしてみないかと持ちかけられるのだが、ここで彼女は躊躇しながらも承知する。
クインと付き合っていた頃の奔放な日々がよみがえり、自分が家庭と責任ある仕事を持つ身でありながら。
だがクインは新薬開発のため、彼女に限界を超えるほどの官能的な実験を目論んでいた…とかいう、お話。
このあらすじだけでザザーッと、寄せては返す波のように(by「潮騒のメモリー」。笑)淑女読者が引くのが分かる(爆)。
ただ私、マッドサイエンティストものが大好きなので「これを私が読まずして誰が読む?!」という、一種の使命感のようなものを勝手に感じたのも事実(笑)。
で、読み始めて、ヒロイン夫婦が既に家庭内離婚状態になっているのを見て、こんな冒頭でいきなり予防線張られた事に逆に期待が高まりました。
だって、つまりは手加減なく書くよ?!という、作者の意思表示だと思いましたので。勝手にね(笑)。
読み進めて…えーっと、クインがアレクサンドラを不埒で不道徳で胡散臭い実験を施す前に、精神的に肉体的に48時間を使おうという件が…。
感覚を高める為、被験者に視覚による情報を遮断する為に視力を一時的に奪い、そこからいろんな体験をさせるのです。
アドレナリンとか、ホルモンとかを測定したい医学者モードが凄いのは分かるんで、それがまずシュールな上に…やらせる事が。
目隠しでバイクに乗らされる、目隠しでスカイダイビング…。
お前ら、ガチャピンかよ?!(爆)
いやー。そう考えた瞬間にコメディに脳内変換されたもんな、この作品! > おいコラww
そして、もう、測定の儀式は…シュールすぎて、なんつーか、マルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』も驚きのポジティヴ展開に読者、置いてきぼりになるんじゃないかと心配しちゃうレベル(笑)。
エロティカの変態キャラ集団が全員ガチ理系だと、今までに見た事もない凄い場面が展開し続けますのよ!
BDSMを理系で割ると、あそこまでになるのか…と逆に新鮮。
ただし、読者の大半にはあそこでもザザーッと引かれるな、確実に(笑)。
ポジティヴなクライマックス、しかもアレクサンドラ自身は夫婦として終わっていた夫との意外なカミングアウト大会もあって足枷は取れてリミッター解除(笑)、キャリアアップして彼氏と新たな研究に励むぜ!というオチ?
いいえ。違います。
ラストは別の意味であいたクチが塞がらない驚愕の展開です!しかも続きます!!
何というか、B級ドラマっぷりが斜め上展開すぎてこの私が目ん玉が落ちるかと思うぐらい驚愕したラスト でしたのよ!!
ありえねー!!
どこのB級エロアクションドラマだよ?!
ヒロインが身体を張って被験者として測定した官能データを狙った謎のライバル組織に浚われる とかって、そんなの想定外以上にアホすぎて…読ませろ!マジ読ませろ!!(爆)
そんなこんな(?)で、絶対に清らか作品スキーさんにも、通常運転系さんにも薦めません(爆)。
こんなアホ作品を愛でる変態は私1人で十分かと思います(爆)。
つか、三部作!これを三部作!!
2巻で謎の変態集団の正体とそのあれこれを知りたいのは勿論だけど、3巻でこのシリーズにどんなエンドマークがつくのか知りたすぎる(爆)。
既に原書ではあるので、あとは翻訳待つだけなんだけど…えーっと、これ、翻訳されるの?(^^;
頓挫しても驚かないんだけど、でもこれ、そこらによくあるBDSMに食傷気味の人には新鮮かもよ。
あと、何よりも切り口次第で笑い飛ばせる読者なら、これはハマるかもしれない(ガチャピンはさておき←お前が言うな。爆)。
何よりも、あのラスト読んで「おいおいおい!ここで終わりとか絶対にやめてーっ!!どうなるのよ?!」とは思います(笑)
というワケで、私は1人でこっそり続き待ってます(爆)
メイドは公爵をとりこにする (マグノリアロマンス)
2013年9月11日 新刊レビュー
初翻訳の作家さん2人による共作のヒストリカルロマンス。
ポエマーかっ!(懐かしのタカトシ調でよろ!)
いや、最初は原書の表紙見た時にヒロインが仮面を被っていて「え? ヒストリカルエロティカですかっ(//▽//)=3」とか鼻息荒かった事は認めます(こら!)
で、新しい作家さんはおためしの方向のワタクシとしては中味も確認せずに買ったのですが…ぎゃーっ!
ナニですかこれーっっ!!
私好みの萌え萌えきゅんきゅんリリカル話じゃないですかーっ!!
お話は、公爵家の田舎屋敷で公爵令嬢アナベラ付きのメイドとして働くジュリエットが、令嬢になり代わって社交シーズンのロンドンに行く羽目に。
アナベラの義理の兄で現公爵のグレアム(グレイ)に冷遇されたせいで社交界から爪弾きにされているアナベラとしては、義兄の手は借りたくない。
でも結婚しないと、田舎屋敷の暮らしの財政は火の車だし…というワケで、策を弄する時間を稼ぐ為の入れ替わり術と相成った。
が、貴婦人としてのマナーを何一つ知らないメイドを代役に立てた時点で、奇妙な方向へと話は進み出し…といったもの。
褒めて褒めちぎる前に、ネガティヴな部分を先に書くとします。
いや、まずはこれだろ。
「義理の母子、そして義理の兄妹よ。まずは話し合えよ!」
いい大人が、それが全く出来てない時点でアウト。
話あってとまではいかずとも、没交渉にし、それを放置した時点でお互いの怠慢であり、それが招いたあらゆる災難は自業自得。奈落に穴掘って猛省しろよ。
だからでしょうか。
私はこの作品の田舎屋敷に住む、先代公爵の後妻である公爵夫人レジーナとその娘アナベラが全然魅力的には思えませんでした。
たとえレジーナが改心しようが、次回ヒロインがアナベラだと言われようが「あ?」とガンとばすだけですよ。
アナベラの癇癪と愚痴と自分の事を棚にあげて人をディスるその様が余りに子供っぽくて退いたマジ。
本文を読んでいて、余りにヒロインのジュリエットが可愛く愛おしく頑張り屋に思えたのは、もしかしてこのアナベラが比較対象だったからでは?!とか勘繰りたい始末(爆)
いや、だって、先代公爵とのやりとりとか、確かに彼女とアナベラとでは立場が違うけど、あんなにチャーミングな先代公爵様に手を差し伸べてもらっての対応の差は…ツンデレとかで簡単にくくってしまっては、なぁ。
で、ヒーローの現公爵のグレイですが…薄い。影が薄い(爆)。
明らかに義妹ではない女性が身分を偽って乗り込んできていたり、密偵として友人を田舎屋敷に送り込んだり、行方不明の実の弟の行方を調査したり、忙しいのに、何をやっても影が薄い(爆)
いや、確かに先代公爵の描写が少ないのに、破壊力抜群のチャーミングさもあるのですが、とにかくこのグレイがファザコン極めたりで、父親亡くして以来、ただのぼんやりくんとかいうっ!
本当にこれでは悪人の思うツボさコノヤロー!!
そんなぼんやりした公爵くん、明らかに義妹とは別人の女性に屋敷に押しかけられ、下手くそなレディのふりをしながらの奮闘の毎日に付き合ううちに、すっかりメロメロになってしまう(笑)。
いやはや、ことある毎にグレイがジュリエットについて描写するのだが(何せ本当の名前も知らないので、今、自分が見ている彼女が全て故に刻々と描写モノローグが。笑)、その一つ一つが…かーっ。赤面するわいこのポエマーめっ!!
ま、基本的におひとよしのお坊ちゃんなんでしょうね。
ジュリエットが明らかに、義妹アナベラではないと分かりつつも彼女に惹かれ、彼女を見ているだけでほんわか幸せ気分~♪とかいう呑気さがね(笑)。
おいおい、まずは正体つきとめてからにしろよ、と読者の私が心配する有り様ですからねっ(笑)
で、お相手のジュリエットですが…冒頭の、先代公爵様と幼い頃の彼女のやりとりだけでまずノックアウトですわ!
そして、彼女が偽物だとグレイにバレてしまう冒頭まもない誕生日パーティーを兼ねた晩餐会の場面ですっかり虜になりましたよ!
ええ、同じ好き嫌い持ちの人間として あの場面は、どんな読者よりも私はジュリエットの気持ちが分かる!
物語の中でジュリエットが死にそうに涙目ながらに飲み込もうとしているあの醜悪な料理!!
グレイの言葉を借りるなら、まさに「忌まわしい食べ物」…ゲローッ!!絶対に至近距離で臭い嗅いだだけで私、胃の中のもの全てリバースだわ(~_~;
(ジュリエットは脳内ぼやきの中でこんな不快な料理を好むアナベラを呪い倒している。爆)
ええ、もうすっかり気分は心の友!チーム・ジュリエット状態ですよっ!!(笑)
よく「ヒロインに感情移入うんぬん」とかいう他の方の感想を聞いては、私ってそんな事ってあまりないなぁ、と思っていたけど、あの晩餐場面のシンクロニティはガチでした(笑)
でもって、このジュリエットの可愛さが…前出のアナベラのイケてない数々の描写と対比されて益々膨張していくワケですよ。
ぼんやりしたグレイをはじめ、ロンドンの公爵邸のあらゆる人間を、動物を虜にしていく活き活きした彼女の珍騒動すらも微笑ましく思えました(思うに玉の輿ヒスヒロインの大半が「馬の扱いに長けている」である。この法則、あるある、よね。笑)。
最後の最後までリリカルきゅんにチュウ止め、挙句に朝チュンならぬ、一瞬チュンというリリカル王道どやぁ( ̄^ ̄)なラストまでも(笑)
ああ、かわいいなぁ、きゅんきゅんだなぁ。
思えばグレイがぼんやりしていたからこそ、このオチになったのかもなぁ…ぼんやりバンザイ!とか、本当に支離滅裂なぐらいニヤニヤしました(いや、良くないよ。公爵なのに!)
そんなこんなで、久し振りにヒャッハー!と踊りましたリリカルきゅん死ロマンスの快作!!
そこの破廉恥で背徳なエロばかり読んでるアナタ、完全エロ解脱を防ぎたいならこれを読むといいよ!!(爆)
続編は…えーっと、ヒロインに関しては、その、既にここでぶちまけているのでそこまで期待はしていませんがっ(ミもフタもない)。
ヒーローが「悪筆な彼」というハナシでしたら、読まざるをえませんね。
そして、行方不明~アメリカ在住となっているヒーロー弟の話とかも待ちつつ…いやー。当たりだった、この薄さでこの充足感。
しゃーわせ気分で再読しちゃおっかなー♪
ポエマーかっ!(懐かしのタカトシ調でよろ!)
いや、最初は原書の表紙見た時にヒロインが仮面を被っていて「え? ヒストリカルエロティカですかっ(//▽//)=3」とか鼻息荒かった事は認めます(こら!)
で、新しい作家さんはおためしの方向のワタクシとしては中味も確認せずに買ったのですが…ぎゃーっ!
ナニですかこれーっっ!!
私好みの萌え萌えきゅんきゅんリリカル話じゃないですかーっ!!
お話は、公爵家の田舎屋敷で公爵令嬢アナベラ付きのメイドとして働くジュリエットが、令嬢になり代わって社交シーズンのロンドンに行く羽目に。
アナベラの義理の兄で現公爵のグレアム(グレイ)に冷遇されたせいで社交界から爪弾きにされているアナベラとしては、義兄の手は借りたくない。
でも結婚しないと、田舎屋敷の暮らしの財政は火の車だし…というワケで、策を弄する時間を稼ぐ為の入れ替わり術と相成った。
が、貴婦人としてのマナーを何一つ知らないメイドを代役に立てた時点で、奇妙な方向へと話は進み出し…といったもの。
褒めて褒めちぎる前に、ネガティヴな部分を先に書くとします。
いや、まずはこれだろ。
「義理の母子、そして義理の兄妹よ。まずは話し合えよ!」
いい大人が、それが全く出来てない時点でアウト。
話あってとまではいかずとも、没交渉にし、それを放置した時点でお互いの怠慢であり、それが招いたあらゆる災難は自業自得。奈落に穴掘って猛省しろよ。
だからでしょうか。
私はこの作品の田舎屋敷に住む、先代公爵の後妻である公爵夫人レジーナとその娘アナベラが全然魅力的には思えませんでした。
たとえレジーナが改心しようが、次回ヒロインがアナベラだと言われようが「あ?」とガンとばすだけですよ。
アナベラの癇癪と愚痴と自分の事を棚にあげて人をディスるその様が余りに子供っぽくて退いたマジ。
本文を読んでいて、余りにヒロインのジュリエットが可愛く愛おしく頑張り屋に思えたのは、もしかしてこのアナベラが比較対象だったからでは?!とか勘繰りたい始末(爆)
いや、だって、先代公爵とのやりとりとか、確かに彼女とアナベラとでは立場が違うけど、あんなにチャーミングな先代公爵様に手を差し伸べてもらっての対応の差は…ツンデレとかで簡単にくくってしまっては、なぁ。
で、ヒーローの現公爵のグレイですが…薄い。影が薄い(爆)。
明らかに義妹ではない女性が身分を偽って乗り込んできていたり、密偵として友人を田舎屋敷に送り込んだり、行方不明の実の弟の行方を調査したり、忙しいのに、何をやっても影が薄い(爆)
いや、確かに先代公爵の描写が少ないのに、破壊力抜群のチャーミングさもあるのですが、とにかくこのグレイがファザコン極めたりで、父親亡くして以来、ただのぼんやりくんとかいうっ!
本当にこれでは悪人の思うツボさコノヤロー!!
そんなぼんやりした公爵くん、明らかに義妹とは別人の女性に屋敷に押しかけられ、下手くそなレディのふりをしながらの奮闘の毎日に付き合ううちに、すっかりメロメロになってしまう(笑)。
いやはや、ことある毎にグレイがジュリエットについて描写するのだが(何せ本当の名前も知らないので、今、自分が見ている彼女が全て故に刻々と描写モノローグが。笑)、その一つ一つが…かーっ。赤面するわいこのポエマーめっ!!
ま、基本的におひとよしのお坊ちゃんなんでしょうね。
ジュリエットが明らかに、義妹アナベラではないと分かりつつも彼女に惹かれ、彼女を見ているだけでほんわか幸せ気分~♪とかいう呑気さがね(笑)。
おいおい、まずは正体つきとめてからにしろよ、と読者の私が心配する有り様ですからねっ(笑)
で、お相手のジュリエットですが…冒頭の、先代公爵様と幼い頃の彼女のやりとりだけでまずノックアウトですわ!
そして、彼女が偽物だとグレイにバレてしまう冒頭まもない誕生日パーティーを兼ねた晩餐会の場面ですっかり虜になりましたよ!
ええ、同じ好き嫌い持ちの人間として あの場面は、どんな読者よりも私はジュリエットの気持ちが分かる!
物語の中でジュリエットが死にそうに涙目ながらに飲み込もうとしているあの醜悪な料理!!
グレイの言葉を借りるなら、まさに「忌まわしい食べ物」…ゲローッ!!絶対に至近距離で臭い嗅いだだけで私、胃の中のもの全てリバースだわ(~_~;
(ジュリエットは脳内ぼやきの中でこんな不快な料理を好むアナベラを呪い倒している。爆)
ええ、もうすっかり気分は心の友!チーム・ジュリエット状態ですよっ!!(笑)
よく「ヒロインに感情移入うんぬん」とかいう他の方の感想を聞いては、私ってそんな事ってあまりないなぁ、と思っていたけど、あの晩餐場面のシンクロニティはガチでした(笑)
でもって、このジュリエットの可愛さが…前出のアナベラのイケてない数々の描写と対比されて益々膨張していくワケですよ。
ぼんやりしたグレイをはじめ、ロンドンの公爵邸のあらゆる人間を、動物を虜にしていく活き活きした彼女の珍騒動すらも微笑ましく思えました(思うに玉の輿ヒスヒロインの大半が「馬の扱いに長けている」である。この法則、あるある、よね。笑)。
最後の最後までリリカルきゅんにチュウ止め、挙句に朝チュンならぬ、一瞬チュンというリリカル王道どやぁ( ̄^ ̄)なラストまでも(笑)
ああ、かわいいなぁ、きゅんきゅんだなぁ。
思えばグレイがぼんやりしていたからこそ、このオチになったのかもなぁ…ぼんやりバンザイ!とか、本当に支離滅裂なぐらいニヤニヤしました(いや、良くないよ。公爵なのに!)
そんなこんなで、久し振りにヒャッハー!と踊りましたリリカルきゅん死ロマンスの快作!!
そこの破廉恥で背徳なエロばかり読んでるアナタ、完全エロ解脱を防ぎたいならこれを読むといいよ!!(爆)
続編は…えーっと、ヒロインに関しては、その、既にここでぶちまけているのでそこまで期待はしていませんがっ(ミもフタもない)。
ヒーローが「悪筆な彼」というハナシでしたら、読まざるをえませんね。
そして、行方不明~アメリカ在住となっているヒーロー弟の話とかも待ちつつ…いやー。当たりだった、この薄さでこの充足感。
しゃーわせ気分で再読しちゃおっかなー♪
秘密の扉、恋のルール (MIRA文庫)
2013年9月8日 新刊レビュー
きたーっ!
久し振りに、1冊でうんうんと考えさせられた!!
この本は、既に一部電子書籍にて配信されているエロティカ短編作品を5作集めての短編集です。
ホットな短編集としては、今までヴィレッジブックスであった「キス・キス・キス」シリーズや、ラスベリーブックスのエマ・ワイルズなどがありました。
が、それらはいかにホットだろうが破廉恥だろうが、あくまでロマンス本の域を脱していないものです。
が、この1冊はそれまであった「一線」を越えたと言ってよいのかしら。
正直、2作目アン・カルフーン『真夏の夜のおしおき』は別にここでなく、サマー・シズラー2013に放り込んでもよかったんでね?!と指摘したいところですが(笑)。
あと4作目ミーガン・ハート『プレイ・ゲーム』もだな(設定云々はともかく)。
となると、1作目ポーシャ・ダ・コスタ『侯爵と私』と3作目サスキア・ウォーカー『檻~ラ・カージュ~』あたりは、エロティカ入門書として考えるべきなのか。
ま、単なる変態ヒーローだった、と腹をくくれば(くくるのかい。笑)、この2つも普通のロマンスとして通る、かもしれないな(^^;
さ、あえてここまで全く触れなかった一作があります。
5本目ティファニー・ライス『7日間のご主人様』ですが、問題はこの1本のみなのです。
そう、この1本だけが、昨今の翻訳ロマンスでそれまであった「一線」を越えたものだからです。
読んでもらえば分かります。
特に分かりやすいのが、皆さんが予測しているハッピーエンドがここではない事です。
エロだホットだといっても、あくまでそれは相思相愛、マンツーマン(たまに複数もあるが。爆)と分かりやすいハッピーエンディングが約束されているので、その間にどんな山や谷があろうが最後には落ち着くところに落ち着きます。
それに、何よりもヒロインがセーフティワードについて放った台詞が、この作品の本質を物語っていました。
「必要ないわ」
「どうせ聞こえやしないんだから」
おお! かつて大昔、オヤジ達が読んでいたハードカバーラインで翻訳、もしくは完訳された数々の官能小説を思い出さずにはいられません。
ここでは、鞭を打つ行為はヒロインの為ではないという意味合いがある事を、この短い文であっさりクリアしてしまいました。
何とすごいんだ、この作家!
そして何よりも、「彼」の存在がその全てを象徴していました。
「彼」の設定、そして「彼」とヒロインの関係、そのたどり着く先のハッピーエンディングの無さを惨いまでに読者に突きつけました。
読んだあとに悩み、考えさせられる。
まさに私が読みたかったエロティカがこれでした!
聞けば、このティファニー・ライス、エロティカ小説を書く為に神学校を中退したとか… ガチではないか!(震え声)
いや、本当にこの1本だけ何回読んだ事か!!
それぐらいハマりましたよ…苦く切なく読後に余韻のある、でもってガチのエロティカ。まさに異形の1本です。
でも、何が一番怖いかってアナタ。
これが ハーレクイン社から出版された という現実です。
あの、ハーレクインコードに守られ、清く正しく美しく(ヅカかよ。笑)、古き良きロマンスを脈々と毎月出し続けているハーレクイン社がですよ。
他の会社でなく、本家本元、最たる老舗であるここが、この1冊を出した事についていろいろ思います。
ロマンス専門出版社の、専門ゆえの現状に踏みとどまる事を許されない業のようなものを少し感じずにはいられません。
なんつーか、深い業だよな…(((^^;
久し振りに、1冊でうんうんと考えさせられた!!
この本は、既に一部電子書籍にて配信されているエロティカ短編作品を5作集めての短編集です。
ホットな短編集としては、今までヴィレッジブックスであった「キス・キス・キス」シリーズや、ラスベリーブックスのエマ・ワイルズなどがありました。
が、それらはいかにホットだろうが破廉恥だろうが、あくまでロマンス本の域を脱していないものです。
が、この1冊はそれまであった「一線」を越えたと言ってよいのかしら。
正直、2作目アン・カルフーン『真夏の夜のおしおき』は別にここでなく、サマー・シズラー2013に放り込んでもよかったんでね?!と指摘したいところですが(笑)。
あと4作目ミーガン・ハート『プレイ・ゲーム』もだな(設定云々はともかく)。
となると、1作目ポーシャ・ダ・コスタ『侯爵と私』と3作目サスキア・ウォーカー『檻~ラ・カージュ~』あたりは、エロティカ入門書として考えるべきなのか。
ま、単なる変態ヒーローだった、と腹をくくれば(くくるのかい。笑)、この2つも普通のロマンスとして通る、かもしれないな(^^;
さ、あえてここまで全く触れなかった一作があります。
5本目ティファニー・ライス『7日間のご主人様』ですが、問題はこの1本のみなのです。
そう、この1本だけが、昨今の翻訳ロマンスでそれまであった「一線」を越えたものだからです。
読んでもらえば分かります。
特に分かりやすいのが、皆さんが予測しているハッピーエンドがここではない事です。
エロだホットだといっても、あくまでそれは相思相愛、マンツーマン(たまに複数もあるが。爆)と分かりやすいハッピーエンディングが約束されているので、その間にどんな山や谷があろうが最後には落ち着くところに落ち着きます。
それに、何よりもヒロインがセーフティワードについて放った台詞が、この作品の本質を物語っていました。
「必要ないわ」
「どうせ聞こえやしないんだから」
おお! かつて大昔、オヤジ達が読んでいたハードカバーラインで翻訳、もしくは完訳された数々の官能小説を思い出さずにはいられません。
ここでは、鞭を打つ行為はヒロインの為ではないという意味合いがある事を、この短い文であっさりクリアしてしまいました。
何とすごいんだ、この作家!
そして何よりも、「彼」の存在がその全てを象徴していました。
「彼」の設定、そして「彼」とヒロインの関係、そのたどり着く先のハッピーエンディングの無さを惨いまでに読者に突きつけました。
読んだあとに悩み、考えさせられる。
まさに私が読みたかったエロティカがこれでした!
聞けば、このティファニー・ライス、エロティカ小説を書く為に神学校を中退したとか… ガチではないか!(震え声)
いや、本当にこの1本だけ何回読んだ事か!!
それぐらいハマりましたよ…苦く切なく読後に余韻のある、でもってガチのエロティカ。まさに異形の1本です。
でも、何が一番怖いかってアナタ。
これが ハーレクイン社から出版された という現実です。
あの、ハーレクインコードに守られ、清く正しく美しく(ヅカかよ。笑)、古き良きロマンスを脈々と毎月出し続けているハーレクイン社がですよ。
他の会社でなく、本家本元、最たる老舗であるここが、この1冊を出した事についていろいろ思います。
ロマンス専門出版社の、専門ゆえの現状に踏みとどまる事を許されない業のようなものを少し感じずにはいられません。
なんつーか、深い業だよな…(((^^;
隣人は二度、恋をする (ヴィレッジブックス)
2013年9月3日 新刊レビュー
ロリさんの久し振りの短編集ですね。
いやはや、前回ヴィジテーション翻訳版のあとがきで、ヴィジテーション(厳密に言うならウィンストン家か?)・シリーズとSBCシリーズがリンクしたという話題に触れていたので「いずれは翻訳を…」と思っていましたが、予想したより早かった(笑)。
そんなこんなで「従弟が何人いるんですか?!」な、ロリさん読者にはお馴染みのウィンストン家の双子のお話を中心の短編集となりました。
表題作となった「隣人は二度、恋をする」はウィンストンの双子兄デクスターくんのお話。
やんちゃな双子弟ハートくんに、期間限定のとりかえばや話を頼まれて嫌々と弟宅に住む羽目に。
ここでハートが自分の不在を知られたくない理由というのが、SBCのトレーニングキャンプに参加するから、というもの。
どうせ越してきてそんなにたってない家だから大丈夫~♪と、いろいろ兄に丸投げしてキャンプに出かけたハートくん(笑)。
まさか留守番がてら、新作執筆に勤しむ(職業・作家)だけの筈だったデクスターは、ハートの隣人クリスティンにメロリンドキュ~ンと惚れ込む事になるなんて思わず…というものですが、よくある話といえばそんな気もします。
が、そういうのは大抵、ヒーローがイケイケドンドンなんですが、この話のキモは外見だけなら全然見分けがつかない双子弟にかつてヒロインがモーションをかけてガン無視されたという設定(笑)。
そう、だから兄ちゃんが誘いかけると怪訝な顔をされる、という残念なジレンマが発生、そこが笑いをそそるという仕組みに(笑)。
いや、上手いんだわロリさん!
酔った勢いでお気に入りの小説(実はデクスターの作品)のエロい告白台詞を電話で囁く作戦を敢行したヒロイン、そのかけた電話先はヒロインは知らないが弟の方、弟の方はニヤニヤしながら兄にそれを再現朗読するという羞恥プレイを、とか笑ったわー!!
でも、双子にとって最重要項目ともいえる「ネタばらししなくても、双子の見分けがつく」を軽々とクリアするのがロマンスよねー。
兄弟の話を比べると、こっちのがきゅんきゅん系だな。
何よりヒーローであるデクスターが乙女系思考の持ち主だから(笑)。
そしてハート編「ワイルドハート」では、兄編にずっと名前だけが登場した女性リサとハートの話が展開します。
いやはや、何度も何度もハートが関係を持ったであろうリサが連絡をしてくる=もしかしておめでた?!と考えるのは読者だけでなく、ハート自身もそうだった模様(爆)。
実は全然斜め上な事情からだったのですが。
ここらへん、すっかり作者に踊らされた感が否めないあたり流石っす!(笑)
自由奔放の画家兼格闘家のハートに、しっかり者の歯医者さんであるリサという落差カップルですが、これがまた純情で不器用な…(笑)。
勿論、ここでも「双子の見分け」ネタはやってきますが、リサには鼻であしらわれる始末(笑)
しかし、これらの双子入れ替わり劇も従兄のジョー・ウィンストンにはお見通しで、しっかりちゃっかりクギを刺しに来たり、事態収拾に参上するのは流石ジョーです(笑)。
一番美味しいところを持っていったというハナシも(爆)
ジョーはこの表題作の中でデクスターに「うんと年上の従兄」と評され、ハート編「ワイルドハート」では「40代半ばぐらい」とヒロインに評されています。
ここで、ジョーが主役の『さざ波に寄せた願い』を比較対象にもってくるとします。
あの作品の時点でジョー・ウィンストンは36歳です(本編参考)。
そして、ここの短編では40代半ばと書かれていますから、ほぼ10年程がたったと推察。
今回の短編の主役であるデクスターとハートは26歳(こちらも本編参考)。
つまり、あのジョーがメインの話の時点では今回の主役くん達はまだティーンネイジャー(高校生)だったと逆算出来ます。
そりゃあ、20歳ほどもはなれていたら「うんと年上」と言うでしょうな!!
で、もう1本SBCシリーズ関連の短編が「雨の日の贈り物」なのですが…ぎゃーっ!!
きゅん死!きゅん死するよーーーーっっ!!
純愛すぎて悶えるわ!!
4本の中で、ぶっちぎり乙女系ヒーロー1位はこのゲイリーですよ!!(にぎりコブシ)
2つのシリーズに関連の全くない短編「月の夜、プールで」は、まぁ、参考程度に読むとして(いや、実際ここまで周囲を関連もので固められて一番立ち位置が気の毒とも言えるわ、この話…。汗)、シリーズを時系列順に並べるとこうなる?
ウィンストン家、ヴィジテーション・シリーズ、SBCシリーズ 時系列一覧
・黒き髪の誘惑者たち
・流浪のヴィーナス
・さざ波に寄せた願い
・愛のオークション(ハーレクイン社)
・聖者の夜は謎めいて
・夜の彼方につづく道
・野性の夜に扉をあけて
・ホームタウンに恋をして
「隣人は二度、恋をする」
「雨の日の贈り物」
「ワイルドハート」(三本全て今回の短編集)
・出会いはハーモニーにのせて
・はじまりは夜明けのキャンビンで
これでいいかな?
翻訳刊行順だと、ウィンストン家シリーズは時系列からネタばれするのでこちらでよろしく。
あと『愛のオークション』のヒロインの姉が『聖者~』のヒロインですので要チェキで!
短編の順番ですが、SBCシリーズでディーンこと「ハヴォック」がジムを開設するのは『ホームタウン~』終了後、そしてサイモンこと「サブライム」が引退しトレーナーをしていた状況から一転、現役復帰するのが『出会い~』。
つまり、短編の中でハヴォックはトレーナーに転向済み、そのジムにサイモンは来ているけど現役復帰はしていないので、上記のような逆算をした次第です。
しかし、こうやってみてもロリさんが細かいところまで自分の作品世界を構築しているのが分かるなぁ…。
スピンオフって読者にとっても楽しみなんだけど、ちょっとした設定破綻や食い違いがあると超しらけてしまうんですよ結構。
「あ、この作品は作者にとって設定とかうろ覚え程度のものなんだ。過去の遺産のおまけでちょっと美味しい小銭持ってくか」ぐらいな、とか好きだからこそ容赦ないですよ、読者は(私みたいな重箱のスミつっつく読者は特に。笑)。
つまり諸刃の剣。
ロリさんに関しては、何か、そんなガッカリ感が余りないせいか、その安定感ゆえに「どんどん書いちゃって♪」とか思います!
次の翻訳は…ヴィジテーションかな。
勿論、早く不思議なジェイミーまでたどり着いてほしいけど、その前にハーレクインの長編シリーズ4冊目の翻訳をお願いしたい!!
会社が違うから、何なら同時発売でもよろしくってよホホホ(上からことの。爆)
いやはや、前回ヴィジテーション翻訳版のあとがきで、ヴィジテーション(厳密に言うならウィンストン家か?)・シリーズとSBCシリーズがリンクしたという話題に触れていたので「いずれは翻訳を…」と思っていましたが、予想したより早かった(笑)。
そんなこんなで「従弟が何人いるんですか?!」な、ロリさん読者にはお馴染みのウィンストン家の双子のお話を中心の短編集となりました。
表題作となった「隣人は二度、恋をする」はウィンストンの双子兄デクスターくんのお話。
やんちゃな双子弟ハートくんに、期間限定のとりかえばや話を頼まれて嫌々と弟宅に住む羽目に。
ここでハートが自分の不在を知られたくない理由というのが、SBCのトレーニングキャンプに参加するから、というもの。
どうせ越してきてそんなにたってない家だから大丈夫~♪と、いろいろ兄に丸投げしてキャンプに出かけたハートくん(笑)。
まさか留守番がてら、新作執筆に勤しむ(職業・作家)だけの筈だったデクスターは、ハートの隣人クリスティンにメロリンドキュ~ンと惚れ込む事になるなんて思わず…というものですが、よくある話といえばそんな気もします。
が、そういうのは大抵、ヒーローがイケイケドンドンなんですが、この話のキモは外見だけなら全然見分けがつかない双子弟にかつてヒロインがモーションをかけてガン無視されたという設定(笑)。
そう、だから兄ちゃんが誘いかけると怪訝な顔をされる、という残念なジレンマが発生、そこが笑いをそそるという仕組みに(笑)。
いや、上手いんだわロリさん!
酔った勢いでお気に入りの小説(実はデクスターの作品)のエロい告白台詞を電話で囁く作戦を敢行したヒロイン、そのかけた電話先はヒロインは知らないが弟の方、弟の方はニヤニヤしながら兄にそれを再現朗読するという羞恥プレイを、とか笑ったわー!!
でも、双子にとって最重要項目ともいえる「ネタばらししなくても、双子の見分けがつく」を軽々とクリアするのがロマンスよねー。
兄弟の話を比べると、こっちのがきゅんきゅん系だな。
何よりヒーローであるデクスターが乙女系思考の持ち主だから(笑)。
そしてハート編「ワイルドハート」では、兄編にずっと名前だけが登場した女性リサとハートの話が展開します。
いやはや、何度も何度もハートが関係を持ったであろうリサが連絡をしてくる=もしかしておめでた?!と考えるのは読者だけでなく、ハート自身もそうだった模様(爆)。
実は全然斜め上な事情からだったのですが。
ここらへん、すっかり作者に踊らされた感が否めないあたり流石っす!(笑)
自由奔放の画家兼格闘家のハートに、しっかり者の歯医者さんであるリサという落差カップルですが、これがまた純情で不器用な…(笑)。
勿論、ここでも「双子の見分け」ネタはやってきますが、リサには鼻であしらわれる始末(笑)
しかし、これらの双子入れ替わり劇も従兄のジョー・ウィンストンにはお見通しで、しっかりちゃっかりクギを刺しに来たり、事態収拾に参上するのは流石ジョーです(笑)。
一番美味しいところを持っていったというハナシも(爆)
ジョーはこの表題作の中でデクスターに「うんと年上の従兄」と評され、ハート編「ワイルドハート」では「40代半ばぐらい」とヒロインに評されています。
ここで、ジョーが主役の『さざ波に寄せた願い』を比較対象にもってくるとします。
あの作品の時点でジョー・ウィンストンは36歳です(本編参考)。
そして、ここの短編では40代半ばと書かれていますから、ほぼ10年程がたったと推察。
今回の短編の主役であるデクスターとハートは26歳(こちらも本編参考)。
つまり、あのジョーがメインの話の時点では今回の主役くん達はまだティーンネイジャー(高校生)だったと逆算出来ます。
そりゃあ、20歳ほどもはなれていたら「うんと年上」と言うでしょうな!!
で、もう1本SBCシリーズ関連の短編が「雨の日の贈り物」なのですが…ぎゃーっ!!
きゅん死!きゅん死するよーーーーっっ!!
純愛すぎて悶えるわ!!
4本の中で、ぶっちぎり乙女系ヒーロー1位はこのゲイリーですよ!!(にぎりコブシ)
2つのシリーズに関連の全くない短編「月の夜、プールで」は、まぁ、参考程度に読むとして(いや、実際ここまで周囲を関連もので固められて一番立ち位置が気の毒とも言えるわ、この話…。汗)、シリーズを時系列順に並べるとこうなる?
ウィンストン家、ヴィジテーション・シリーズ、SBCシリーズ 時系列一覧
・黒き髪の誘惑者たち
・流浪のヴィーナス
・さざ波に寄せた願い
・愛のオークション(ハーレクイン社)
・聖者の夜は謎めいて
・夜の彼方につづく道
・野性の夜に扉をあけて
・ホームタウンに恋をして
「隣人は二度、恋をする」
「雨の日の贈り物」
「ワイルドハート」(三本全て今回の短編集)
・出会いはハーモニーにのせて
・はじまりは夜明けのキャンビンで
これでいいかな?
翻訳刊行順だと、ウィンストン家シリーズは時系列からネタばれするのでこちらでよろしく。
あと『愛のオークション』のヒロインの姉が『聖者~』のヒロインですので要チェキで!
短編の順番ですが、SBCシリーズでディーンこと「ハヴォック」がジムを開設するのは『ホームタウン~』終了後、そしてサイモンこと「サブライム」が引退しトレーナーをしていた状況から一転、現役復帰するのが『出会い~』。
つまり、短編の中でハヴォックはトレーナーに転向済み、そのジムにサイモンは来ているけど現役復帰はしていないので、上記のような逆算をした次第です。
しかし、こうやってみてもロリさんが細かいところまで自分の作品世界を構築しているのが分かるなぁ…。
スピンオフって読者にとっても楽しみなんだけど、ちょっとした設定破綻や食い違いがあると超しらけてしまうんですよ結構。
「あ、この作品は作者にとって設定とかうろ覚え程度のものなんだ。過去の遺産のおまけでちょっと美味しい小銭持ってくか」ぐらいな、とか好きだからこそ容赦ないですよ、読者は(私みたいな重箱のスミつっつく読者は特に。笑)。
つまり諸刃の剣。
ロリさんに関しては、何か、そんなガッカリ感が余りないせいか、その安定感ゆえに「どんどん書いちゃって♪」とか思います!
次の翻訳は…ヴィジテーションかな。
勿論、早く不思議なジェイミーまでたどり着いてほしいけど、その前にハーレクインの長編シリーズ4冊目の翻訳をお願いしたい!!
会社が違うから、何なら同時発売でもよろしくってよホホホ(上からことの。爆)
既に今年も残り四ヶ月となりました…うおっ。
何もしてねーじゃん!!とか、若干焦り気味の涙目セプテンバー(byアメ女)のワタクシでございます。
しかも10月新刊情報とか、もうホンマに焦って涙目!!
とりあえずメモっておくだけでもしなきゃ!!
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンゼイ・サンズ
邦題未定 コートニー・ミラン
オークラ出版 マグノリアロマンス
ハイランドの政略結婚 マヤ・バンクス
琥珀色の瞳の家庭教師 ヴィクトリア・ホルト
原書房 ライムブックス
邦題未定 リサ・クレイパス
ハーレクイン社 MIRA文庫
自惚れ伯爵の執愛 キャサリン・コールター
理想の独身貴族 ナンシー・ウォレン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ロッティ・モガー
不死人夜騒曲3 邦題未定 アリソン・ノエル
邦題未定 アマンダ・クイック
竹書房 ラズベリーブックス
レディの願いは口づけに隠して グレース・バローズ
さらわれた花嫁たち ジュリア・クイン エロイザ・ジェームズ コニー・ブロックウェイ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 ティファニー・クレア
邦題未定 ヘザー・スノウ
わほほーい!
勿論、ここで私がイチ推薦しを聞かれてもこれしか答えないのは想定内で!
アマンダ・クイックのアーケイン・ソサエティ新刊!
しかもバーニング・ランプ編!!
全裸待機ですよマジ(真剣)。
あとは作家買いとシリーズ1巻購入本からその続きもという関連で。
が、ここでリサ・クレイパスのコンテンポラリー嬉しい!
私は皆さんがこぞって彼女のヒストリカルを推す中、完全マイノリティでコンテンポラリー推し派なのです。
彼女にしか書けない、ほろ苦くて現在のアメリカが抱える問題を正面から抱え込みながらブレない己のカラーを出すクレイパスのコンテンポラリーが好き。
ヒストリカルは失礼ながら、他の作家でも書けるかもしれないベタな路線の分余計にね。
ネコも杓子もエロかヒストリカルの中だからこそ、一作でも多く良質のコンテンポラリーが翻訳される事を願います。
エロもコンテじゃん、と言われるかもしれませんが、私は仕事をしているヒロインが家族や友情やを絡めながら、悩んだりもがいたりしつつ恋愛も成就するお話がコンテと思っておりますから、そこはぼんやりとでも区別したいのです。
(だから、ノーラ・ロバーツ作品が大好きなのです)
どうして翻訳ロマンス小説の間口が、読者が広がらないのかという質問をされた際、余りに偏ったジャンルの作品選定も一因あると考えてしまいます。
リージェンシーが流行ったらどの会社もリージェンシー三昧、パラノーマルが流行ったらパラ三昧、そしていまはエロ三昧。
バランスは大事と思います。
コンテ中心に読んでいた読者が、余りの出版の偏りに読む本が無くなって翻訳ロマンス本読書から離れた(原書に頼らざるをえなくなった)という話を聞いたのも、一人二人ではありません。
流行も大事です。勿論商売ですから売上げも大事です。
ただ流行りには廃れもセットでついてきます。廃れた時、飽きられた時に偏りすぎた刊行からいざ急激に軌道修正となると、読者も少しは懐疑的にならざるをえません。
そういった点からも、ある程度の余地は残しておいても良いのではないかと思うので、クレイパスという作家のネームバリュー由縁とはいえ、コンテ翻訳は大歓迎でございます。
ハーレクイン社はコンテ中心なのでいいのですが、いかんせんここ近年の作品のぬるさがどうしても昔からの読者には物足りぬ状態で(^^;
あとね、社会状況の変化からかヒーローが優男になってしまっていてつまんない(爆)。頑張って下さい(いろいろと。爆)
そういう意味で、長年、常にコンテンポラリー、ヒストリカル、パラノーマル、ロマサスとある程度のバランスを鑑みた刊行をしていらっしゃるヴィレッジブックスさんと二見書房さんと扶桑社さんには本当に頭が下がります。
これからも頼りにしています(にっこり)
つらつらと真面目に書いてしまいましたが、こういう話を私がすると延々長くなりますからこのへんで(笑)。
つか私、そろそろ内職がヤバイ状況なのはイナメナイヨネー(爆)
+余談+
いつもの別部屋、あら。こんなもんよね(笑)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/371925148.html
そのうち空欄は埋める、かもww
何もしてねーじゃん!!とか、若干焦り気味の涙目セプテンバー(byアメ女)のワタクシでございます。
しかも10月新刊情報とか、もうホンマに焦って涙目!!
とりあえずメモっておくだけでもしなきゃ!!
二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンゼイ・サンズ
邦題未定 コートニー・ミラン
オークラ出版 マグノリアロマンス
ハイランドの政略結婚 マヤ・バンクス
琥珀色の瞳の家庭教師 ヴィクトリア・ホルト
原書房 ライムブックス
邦題未定 リサ・クレイパス
ハーレクイン社 MIRA文庫
自惚れ伯爵の執愛 キャサリン・コールター
理想の独身貴族 ナンシー・ウォレン
ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ロッティ・モガー
不死人夜騒曲3 邦題未定 アリソン・ノエル
邦題未定 アマンダ・クイック
竹書房 ラズベリーブックス
レディの願いは口づけに隠して グレース・バローズ
さらわれた花嫁たち ジュリア・クイン エロイザ・ジェームズ コニー・ブロックウェイ
扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 ティファニー・クレア
邦題未定 ヘザー・スノウ
わほほーい!
勿論、ここで私がイチ推薦しを聞かれてもこれしか答えないのは想定内で!
アマンダ・クイックのアーケイン・ソサエティ新刊!
しかもバーニング・ランプ編!!
全裸待機ですよマジ(真剣)。
あとは作家買いとシリーズ1巻購入本からその続きもという関連で。
が、ここでリサ・クレイパスのコンテンポラリー嬉しい!
私は皆さんがこぞって彼女のヒストリカルを推す中、完全マイノリティでコンテンポラリー推し派なのです。
彼女にしか書けない、ほろ苦くて現在のアメリカが抱える問題を正面から抱え込みながらブレない己のカラーを出すクレイパスのコンテンポラリーが好き。
ヒストリカルは失礼ながら、他の作家でも書けるかもしれないベタな路線の分余計にね。
ネコも杓子もエロかヒストリカルの中だからこそ、一作でも多く良質のコンテンポラリーが翻訳される事を願います。
エロもコンテじゃん、と言われるかもしれませんが、私は仕事をしているヒロインが家族や友情やを絡めながら、悩んだりもがいたりしつつ恋愛も成就するお話がコンテと思っておりますから、そこはぼんやりとでも区別したいのです。
(だから、ノーラ・ロバーツ作品が大好きなのです)
どうして翻訳ロマンス小説の間口が、読者が広がらないのかという質問をされた際、余りに偏ったジャンルの作品選定も一因あると考えてしまいます。
リージェンシーが流行ったらどの会社もリージェンシー三昧、パラノーマルが流行ったらパラ三昧、そしていまはエロ三昧。
バランスは大事と思います。
コンテ中心に読んでいた読者が、余りの出版の偏りに読む本が無くなって翻訳ロマンス本読書から離れた(原書に頼らざるをえなくなった)という話を聞いたのも、一人二人ではありません。
流行も大事です。勿論商売ですから売上げも大事です。
ただ流行りには廃れもセットでついてきます。廃れた時、飽きられた時に偏りすぎた刊行からいざ急激に軌道修正となると、読者も少しは懐疑的にならざるをえません。
そういった点からも、ある程度の余地は残しておいても良いのではないかと思うので、クレイパスという作家のネームバリュー由縁とはいえ、コンテ翻訳は大歓迎でございます。
ハーレクイン社はコンテ中心なのでいいのですが、いかんせんここ近年の作品のぬるさがどうしても昔からの読者には物足りぬ状態で(^^;
あとね、社会状況の変化からかヒーローが優男になってしまっていてつまんない(爆)。頑張って下さい(いろいろと。爆)
そういう意味で、長年、常にコンテンポラリー、ヒストリカル、パラノーマル、ロマサスとある程度のバランスを鑑みた刊行をしていらっしゃるヴィレッジブックスさんと二見書房さんと扶桑社さんには本当に頭が下がります。
これからも頼りにしています(にっこり)
つらつらと真面目に書いてしまいましたが、こういう話を私がすると延々長くなりますからこのへんで(笑)。
つか私、そろそろ内職がヤバイ状況なのはイナメナイヨネー(爆)
+余談+
いつもの別部屋、あら。こんなもんよね(笑)
http://cool-book-new.seesaa.net/article/371925148.html
そのうち空欄は埋める、かもww
渚と吐息のコンチェルト (MIRA文庫)
2013年8月20日 新刊レビュー
ジェイン・アン・クレンツのエクリプス・ベイ・トリロジーの一作目、読了~。
うふふ。やっとこれで納まった!
何がかというと、この中に登場するアリゾナ・スノーです。
そうです。斜め上キャラ満載のアーケイン・ソサエティ・シリーズでも異色の、エクリプス・ベイ(既刊では「イクリプス」)に在住する謎のミズ・スノー様はクレンツ愛読者にはお馴染みキャラ。
登場人物紹介に出てこなくても、そこを見ればアリゾナ婆ちゃんが!(笑)
やっと、ホームグラウンドのエクリプス・ベイでの話が翻訳されましたよー!!
おっと。
主役たちを放置しちゃうところでしたよ(笑)。
シリーズは、オレゴン州にある海辺の街エクリプス・ベイの2つの一家を中心に語られます。
この1巻では、三世代に渡って反目しあう一家の、ハート家の次女ハンナと、マディソン家の次男レイフが偶然出会い、海辺で夢や将来を語り合って心を開きあうことになりました。
その時は何もなく別れましたが、八年後に運命が再び2人をめぐり合わせる事に。
八年前の殺人事件、2つの家の反目の歴史、何よりエクリプス・ベイという街が絶妙な絡み具合でお話が進みます。
2人に残された遺産をきっかけに、八年前の出会いから出来た絆が強固なものとなって、ロマンスが進行していく様は流石クレンツ。
まぁ、そこはクレンツなので相変わらず妙なテンポのマイペース(すぎる)ヒーローが飄々と…バツイチくんとかいうから、どんな離婚理由かと思ったら…普通(?)なんですが…いやぁ、いいなぁ。そこまでにたどり着く過程が!
「結婚の長続きの秘訣はご飯を家で一緒に食べること!」
「奥さんが料理ダメならボクが!!」(ガチで料理学校に通って料理上手に)
その思考回路!さすがクレンツヒーローだわ!!(褒めてます。爆)
この時点でもってかれましたが、いい大人になっても、ティーンだったハンナの言った理想の男性リストを案外グチグチと引き摺っていたり(笑)。
ベタ惚れなまんまじゃんかよ、それ > いわゆるうっかり間違えた相手と結婚しちゃった系だな。
そんなレイフの運命の相手のハンナですが…うはは。
斜め上っぷりはヒーローにひけを取らないクレンツキャラ炸裂だな。
もっとも、男としては「彼女の飼い犬に気に入られるかどうかが判断基準」ってのは…凹むだろ、おい(爆)
幸い(なのか?)、このワンコのウィンストンとレイフが仲良しを通り越したいいコンビでねぇ…(レイフの料理で餌付けされたという説も。爆)
いやはや、これだからクレンツ作品のコージーっぷりと安定感ったら素晴らしいよー。
こういう作家特有のお約束のキーワードがそこいらに散りばめられていて、サスペンス部分もなにげにヒントが丁寧に書かれていて、犯人が意外でないことはロマサス作品多くあれど案外出来てないワケです。
脇役も相変わらずのかっ飛びっぷりで、前出のアリゾナ・スノーを筆頭にハンナの姉リリアン、兄ニック、レイフの祖父ミッチェル、兄ゲイブなどクセモノ揃いで笑うしかない!!
そんなこんなで、読んでもらえば「ああ。クレンツ節炸裂だな(笑)」とウキウキしながら最初から最後まで一気に読めるライトロマサスの1冊。
大変よろしゅうございましたよ!
勿論そこはトリロジーなので、しっかり次回への伏線もあります。
ええ、読まれた方はもうお分かりね。
仕事バカで彼女に逃げられてばかりのレイフの兄ゲイブくんが、ハンナの姉リリアンさんが経営するコンピューターお見合い会社に行くぞ!!と宣言して、この巻が終わるとか…分かりやす過ぎるだろ!(爆)
あの頓珍漢兄ちゃんがどんな珍言を吐くか考えただけでニラニラしちゃいますね!
2巻翻訳、早よっっ!!(・ω・)ノ
うふふ。やっとこれで納まった!
何がかというと、この中に登場するアリゾナ・スノーです。
そうです。斜め上キャラ満載のアーケイン・ソサエティ・シリーズでも異色の、エクリプス・ベイ(既刊では「イクリプス」)に在住する謎のミズ・スノー様はクレンツ愛読者にはお馴染みキャラ。
登場人物紹介に出てこなくても、そこを見ればアリゾナ婆ちゃんが!(笑)
やっと、ホームグラウンドのエクリプス・ベイでの話が翻訳されましたよー!!
おっと。
主役たちを放置しちゃうところでしたよ(笑)。
シリーズは、オレゴン州にある海辺の街エクリプス・ベイの2つの一家を中心に語られます。
この1巻では、三世代に渡って反目しあう一家の、ハート家の次女ハンナと、マディソン家の次男レイフが偶然出会い、海辺で夢や将来を語り合って心を開きあうことになりました。
その時は何もなく別れましたが、八年後に運命が再び2人をめぐり合わせる事に。
八年前の殺人事件、2つの家の反目の歴史、何よりエクリプス・ベイという街が絶妙な絡み具合でお話が進みます。
2人に残された遺産をきっかけに、八年前の出会いから出来た絆が強固なものとなって、ロマンスが進行していく様は流石クレンツ。
まぁ、そこはクレンツなので相変わらず妙なテンポのマイペース(すぎる)ヒーローが飄々と…バツイチくんとかいうから、どんな離婚理由かと思ったら…普通(?)なんですが…いやぁ、いいなぁ。そこまでにたどり着く過程が!
「結婚の長続きの秘訣はご飯を家で一緒に食べること!」
「奥さんが料理ダメならボクが!!」(ガチで料理学校に通って料理上手に)
その思考回路!さすがクレンツヒーローだわ!!(褒めてます。爆)
この時点でもってかれましたが、いい大人になっても、ティーンだったハンナの言った理想の男性リストを案外グチグチと引き摺っていたり(笑)。
ベタ惚れなまんまじゃんかよ、それ > いわゆるうっかり間違えた相手と結婚しちゃった系だな。
そんなレイフの運命の相手のハンナですが…うはは。
斜め上っぷりはヒーローにひけを取らないクレンツキャラ炸裂だな。
もっとも、男としては「彼女の飼い犬に気に入られるかどうかが判断基準」ってのは…凹むだろ、おい(爆)
幸い(なのか?)、このワンコのウィンストンとレイフが仲良しを通り越したいいコンビでねぇ…(レイフの料理で餌付けされたという説も。爆)
いやはや、これだからクレンツ作品のコージーっぷりと安定感ったら素晴らしいよー。
こういう作家特有のお約束のキーワードがそこいらに散りばめられていて、サスペンス部分もなにげにヒントが丁寧に書かれていて、犯人が意外でないことはロマサス作品多くあれど案外出来てないワケです。
脇役も相変わらずのかっ飛びっぷりで、前出のアリゾナ・スノーを筆頭にハンナの姉リリアン、兄ニック、レイフの祖父ミッチェル、兄ゲイブなどクセモノ揃いで笑うしかない!!
そんなこんなで、読んでもらえば「ああ。クレンツ節炸裂だな(笑)」とウキウキしながら最初から最後まで一気に読めるライトロマサスの1冊。
大変よろしゅうございましたよ!
勿論そこはトリロジーなので、しっかり次回への伏線もあります。
ええ、読まれた方はもうお分かりね。
仕事バカで彼女に逃げられてばかりのレイフの兄ゲイブくんが、ハンナの姉リリアンさんが経営するコンピューターお見合い会社に行くぞ!!と宣言して、この巻が終わるとか…分かりやす過ぎるだろ!(爆)
あの頓珍漢兄ちゃんがどんな珍言を吐くか考えただけでニラニラしちゃいますね!
2巻翻訳、早よっっ!!(・ω・)ノ
フィフティ・シェイズ・オブ・プレジャー
2013年8月14日 新刊レビュー
いつもと違って、今回はハウツー本を読んでみました。
タイトルから「え? いま流行りのフィフティ~系のエッチロマンス本?」と思われた方もいらっしゃるかも。
当たらずとも遠からず、ですな。
そうです。そういうハウツー本ですから、これ。
あの『フィフティ・オブ・シェイズ』シリーズ大ヒットにより、日本の表舞台にも登場したともいえるBDSM。
もっともBL界ではとっくの昔にメジャー路線…んわくっ(ry
それはおいといて > おくのか!(爆)
ただ、この本を実践云々でなく「ロマンス小説読者」として読んでみると、これが意外に(?)読み応えあり。
いえ、つまり、我々はあのシリーズ大ヒットの前にどれだけこの本の中に登場するシチュエーションを用いた作品を読んできていたのか、という事実がそこにはありました。
それこそ、あのハーレクイン社の新書版でもあるわあるわ(笑)
あのお堅いイメージの初期作品ですら、ですよ?!(爆)
いずれ、この各チャプターごとのシチュエーションを用いたロマンス作品を一覧にしたいぐらいですが、そんなイバラ道なことを奨励してくれる方はいないでしょうから、妄想でやめときます(笑)
私としては、この本の売り方の一例としては早川書房リビエラとか、集英社ベルベット文庫の横に陳列奨励!
セットだと絶対面白い! > 当社比(爆)
それこそ、20年ぐらい前にあった二見書房のハードカバーの女性作家官能小説の横にも置きたいよ私は!!(バシバシッ)
あれの中の1冊で既に女子高生制服プレイ(しかも全寮制金持ち女子高。はぁはぁ)が描かれていて、後年、ブリトニーの「ベイビー・ワンモア・タイム」PVを見た時にあの本を思い出して悶絶した私が通りますよ~(震え声)
中に沢山の文芸作品からの引用があるので、面白そうなのでそっちもぼちぼち追ってみようと思います。
かなり既知作品多めな気もしないでもないけど(ちゅどーんっ)
タイトルから「え? いま流行りのフィフティ~系のエッチロマンス本?」と思われた方もいらっしゃるかも。
当たらずとも遠からず、ですな。
そうです。そういうハウツー本ですから、これ。
あの『フィフティ・オブ・シェイズ』シリーズ大ヒットにより、日本の表舞台にも登場したともいえるBDSM。
もっともBL界ではとっくの昔にメジャー路線…んわくっ(ry
それはおいといて > おくのか!(爆)
ただ、この本を実践云々でなく「ロマンス小説読者」として読んでみると、これが意外に(?)読み応えあり。
いえ、つまり、我々はあのシリーズ大ヒットの前にどれだけこの本の中に登場するシチュエーションを用いた作品を読んできていたのか、という事実がそこにはありました。
それこそ、あのハーレクイン社の新書版でもあるわあるわ(笑)
あのお堅いイメージの初期作品ですら、ですよ?!(爆)
いずれ、この各チャプターごとのシチュエーションを用いたロマンス作品を一覧にしたいぐらいですが、そんなイバラ道なことを奨励してくれる方はいないでしょうから、妄想でやめときます(笑)
私としては、この本の売り方の一例としては早川書房リビエラとか、集英社ベルベット文庫の横に陳列奨励!
セットだと絶対面白い! > 当社比(爆)
それこそ、20年ぐらい前にあった二見書房のハードカバーの女性作家官能小説の横にも置きたいよ私は!!(バシバシッ)
あれの中の1冊で既に女子高生制服プレイ(しかも全寮制金持ち女子高。はぁはぁ)が描かれていて、後年、ブリトニーの「ベイビー・ワンモア・タイム」PVを見た時にあの本を思い出して悶絶した私が通りますよ~(震え声)
中に沢山の文芸作品からの引用があるので、面白そうなのでそっちもぼちぼち追ってみようと思います。
かなり既知作品多めな気もしないでもないけど(ちゅどーんっ)
シルヴィア・デイのクロスファイア・シリーズ2巻、読了。
なんと! いや、冗談抜きで「なんと!!」です。
1巻では、とにかくヒーローのギデオンくんが、イケて仕事のデキるイケメン大富豪という設定にも関わらず、ひたすらうっかりヒロインのエヴァの地雷を踏んでは(´・ω・`)となっている残念な姿に胸ドキュンされたことのさん(爆)。
ひたすら「ギデオンくんの幸せを願い隊」「なま温かくギデオンくんを見守り隊」(おいコラ)とか結成しそうな勢いでこの2巻を読みました。
ちなみに、この2巻をどう買うか前回の日記で悩んでいましたが…待ちきれずに文庫版を予約注文したのはいいけど集英社文庫の発売日って確定ぽくなくって、想定日よりも2日遅れで到着。
そして、その日早朝に電子書籍がReader Storeで配信されていまして!
ああ、電子もその場で速攻ポチってやったよ!(°Д°)白目
集英社さんはバカなの?
ねぇ、バカなの?! 紙媒体の新刊帯に「2日遅れの日に電子版発売よ♪」とか印刷しておいて、公式サイトには何も反映させてないって、ねぇ、バカだろ!!(´д`|||)
はぁはぁはぁ(思い出して怒っている。遠い目)
まぁ、ギデオンくんへのお布施と思って、今回は諦めるとするけどね!
で、その2巻だが…勢いついたまま、ぶっちゃけて言っていいですか?
あんだけ不幸てんこ盛りギデオンくん、最後のトドメが唯一本気で愛した女性がエヴァだったのでは?!(^^;と思わざるをえない展開…いや、それがロマンス小説ってものなのですが、一部明らかになったギデオンの過去が、それにリンクして余りに悲惨なので…(´д`|||)
(多分、それは私がエヴァをヒロインとしてイマイチ好きではないタイプとしてとらえているからなんでしょうが)
ただただ、本当にエヴァを失いたくない一心で、危ない橋を渡り続けるギデオンの切なさが炸裂しました…(´;ω;`)ブワッ
一見、ひどい裏切り行為の連続に見えるギデオンの言動が、下巻ラスト近くで点と点がつながって線になった瞬間に…(´;ω;`)ブワッ
本当にアホの子にしか思えない残念なギデオンくん(全力で褒めてます←おいおい)が、まぁ、もう、『ハグしてやりたいヒーロー』という部門があったらぶっちぎり独走しそうな瞬間ですよ!!(握りコブシ)
そうなのです。
今回の巻では、いろんな「事件」が起こります。
読んでいて、それらを散漫に読んでしまいがちの読者に対し、シルヴィア・デイはあっさりそれを関連付けしてしまいます。
しかも、それをあえて全く主筋に関係ない、この巻で初めて登場した刑事の口から淡々と語らせるという手段で。
それはまるで、神の視点とも言わざるをえない書き方でした。
決して褒められた手段でないと頭のどこかで思いつつも、その余りの思い切りの良さに度肝を抜かれたのも確かです。
法の番人ですら、目を背けて無かった事にしたい傷と膿みとその結果。
エヴァとギデオンが、過去から派生したその新たな傷を、これからどう背負っていくのか…それを考えただけで、「本当にこの子は幸せになれるんだろうか…(´;ω;`)」とか悶々してしまいますよ(´・ω・`)
(あくまでギデオンの幸せ、なんですね > ことのさんのブレなさったら。笑)
エロティカというのでまず敬遠されがちな上、あの設定(ヒロイン、ヒーロー共にというのはJ・D・ロブのIn Deathシリーズと同じか)は正直ハードルは上がる一方。
しかし、何というか、それを乗り越えて読んでみれば、不器用な2人によるボーイ・ミーツ・ガールなのです。
エロティカだけど > いや、だから、その火、いや。壁を飛び越えろ!(「あまちゃん」の見過ぎです、ことのさん。笑)
ギデオンの妹でなくっても、感極まりそうなうるうるしつつ彼女を拝むギデオンのメロリンキューっぷりに つられ笑い もらい泣きしそうです、毎回。
あ、すごく悲惨そうに思われそうですが、しっかりアホの子炸裂っぷりもありますよ!
学習能力ないぞギデオン!! 1巻であれだけ騒いだのに、鍵を返す件は本当に迂闊すぎて爆笑したぞ!!
(それに対するエヴァの容赦ないツッコミ「うちの鍵をあなたに渡したことは一度もない。あなたが勝手に持ってっただけ」キッパリすぎて…www)
1巻よりも内情に一歩踏み込んだし、一線も越えたこの巻をどう読むか。
前の巻を読んで、単なるエロティカと判断を下した方は正直、ここまでたどり着いてない可能性が高いのかしらね…。
いや、勿体無い!と思うのは、それは私が余りにこの巻を楽しんだから。
1巻の時もですが、翻訳の中谷さんがノリノリなのも手に取るようで、今回はあとがきも秀逸でした。ノーラ・ホリッカー中谷ハルナの本領発揮とも(笑)。
そんなこんなで、とにかく冬(予定)の翻訳3巻に備える所存でございますよー!!
今度こそは電子版で!! > とかいって、また同じことしてそう…ギデオン以上にお前が学習しろよ、というハナシになりそげ(爆)
なんと! いや、冗談抜きで「なんと!!」です。
1巻では、とにかくヒーローのギデオンくんが、イケて仕事のデキるイケメン大富豪という設定にも関わらず、ひたすらうっかりヒロインのエヴァの地雷を踏んでは(´・ω・`)となっている残念な姿に胸ドキュンされたことのさん(爆)。
ひたすら「ギデオンくんの幸せを願い隊」「なま温かくギデオンくんを見守り隊」(おいコラ)とか結成しそうな勢いでこの2巻を読みました。
ちなみに、この2巻をどう買うか前回の日記で悩んでいましたが…待ちきれずに文庫版を予約注文したのはいいけど集英社文庫の発売日って確定ぽくなくって、想定日よりも2日遅れで到着。
そして、その日早朝に電子書籍がReader Storeで配信されていまして!
ああ、電子もその場で速攻ポチってやったよ!(°Д°)白目
集英社さんはバカなの?
ねぇ、バカなの?! 紙媒体の新刊帯に「2日遅れの日に電子版発売よ♪」とか印刷しておいて、公式サイトには何も反映させてないって、ねぇ、バカだろ!!(´д`|||)
はぁはぁはぁ(思い出して怒っている。遠い目)
まぁ、ギデオンくんへのお布施と思って、今回は諦めるとするけどね!
で、その2巻だが…勢いついたまま、ぶっちゃけて言っていいですか?
あんだけ不幸てんこ盛りギデオンくん、最後のトドメが唯一本気で愛した女性がエヴァだったのでは?!(^^;と思わざるをえない展開…いや、それがロマンス小説ってものなのですが、一部明らかになったギデオンの過去が、それにリンクして余りに悲惨なので…(´д`|||)
(多分、それは私がエヴァをヒロインとしてイマイチ好きではないタイプとしてとらえているからなんでしょうが)
ただただ、本当にエヴァを失いたくない一心で、危ない橋を渡り続けるギデオンの切なさが炸裂しました…(´;ω;`)ブワッ
一見、ひどい裏切り行為の連続に見えるギデオンの言動が、下巻ラスト近くで点と点がつながって線になった瞬間に…(´;ω;`)ブワッ
本当にアホの子にしか思えない残念なギデオンくん(全力で褒めてます←おいおい)が、まぁ、もう、『ハグしてやりたいヒーロー』という部門があったらぶっちぎり独走しそうな瞬間ですよ!!(握りコブシ)
そうなのです。
今回の巻では、いろんな「事件」が起こります。
読んでいて、それらを散漫に読んでしまいがちの読者に対し、シルヴィア・デイはあっさりそれを関連付けしてしまいます。
しかも、それをあえて全く主筋に関係ない、この巻で初めて登場した刑事の口から淡々と語らせるという手段で。
それはまるで、神の視点とも言わざるをえない書き方でした。
決して褒められた手段でないと頭のどこかで思いつつも、その余りの思い切りの良さに度肝を抜かれたのも確かです。
法の番人ですら、目を背けて無かった事にしたい傷と膿みとその結果。
エヴァとギデオンが、過去から派生したその新たな傷を、これからどう背負っていくのか…それを考えただけで、「本当にこの子は幸せになれるんだろうか…(´;ω;`)」とか悶々してしまいますよ(´・ω・`)
(あくまでギデオンの幸せ、なんですね > ことのさんのブレなさったら。笑)
エロティカというのでまず敬遠されがちな上、あの設定(ヒロイン、ヒーロー共にというのはJ・D・ロブのIn Deathシリーズと同じか)は正直ハードルは上がる一方。
しかし、何というか、それを乗り越えて読んでみれば、不器用な2人によるボーイ・ミーツ・ガールなのです。
エロティカだけど > いや、だから、その火、いや。壁を飛び越えろ!(「あまちゃん」の見過ぎです、ことのさん。笑)
ギデオンの妹でなくっても、感極まりそうなうるうるしつつ彼女を拝むギデオンのメロリンキューっぷりに
あ、すごく悲惨そうに思われそうですが、しっかりアホの子炸裂っぷりもありますよ!
学習能力ないぞギデオン!! 1巻であれだけ騒いだのに、鍵を返す件は本当に迂闊すぎて爆笑したぞ!!
(それに対するエヴァの容赦ないツッコミ「うちの鍵をあなたに渡したことは一度もない。あなたが勝手に持ってっただけ」キッパリすぎて…www)
1巻よりも内情に一歩踏み込んだし、一線も越えたこの巻をどう読むか。
前の巻を読んで、単なるエロティカと判断を下した方は正直、ここまでたどり着いてない可能性が高いのかしらね…。
いや、勿体無い!と思うのは、それは私が余りにこの巻を楽しんだから。
1巻の時もですが、翻訳の中谷さんがノリノリなのも手に取るようで、今回はあとがきも秀逸でした。ノーラ・ホリッカー中谷ハルナの本領発揮とも(笑)。
そんなこんなで、とにかく冬(予定)の翻訳3巻に備える所存でございますよー!!
今度こそは電子版で!! > とかいって、また同じことしてそう…ギデオン以上にお前が学習しろよ、というハナシになりそげ(爆)