あっちーですなー。
八月になりましたでー。
とりあえず、いや。違うぞ。ガチで来月は攻めるよ?!(爆)

扶桑社 扶桑社ロマンス
藍色の瞳の女神と戯れて ナリーニ・シン
ラスト・ヴァイキング サンドラ・ヒル

幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 ニコール・ジョーダン

オークラ出版 マグノリアロマンス
ありのままの自分で ジュリアン・ドナルドソン

原書房 ライムブックス
邦題未定 エリザベス・ホイト

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
ペイシェンヌ 愛の服従 リサ・ヴァルデス
視線はエモーショナル キャンディス・キャンプ

ハーレクイン社 MIRA文庫
しとやかな悪戯 マヤ・バンクス
宵闇の鳥のささやき シャーロット・フェザーストーン

竹書房 ラズベリーブックス
不本意な婚約は冬の朝に アン・グレイシー
青い水晶の瞳に魅せられて ダイアナ・クインシー

ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジェイン・キャッスル
邦題未定 ベイリー・ケイツ



ぎゃーっ!
とうとう、あの『パッション』続編が日の目を見ることになりましたでーっ!!
これの翻訳までの紆余曲折さったら、それが既にドラマだわ(笑)。
やっと日本のロマンス読者が、この作品の設定に耐えられると出版側に認識してもらえたというだけで感涙!
勿論、お布施しまっせ!!
しかし、私のイチ推し本は…ふふ。ふへへ。ふへへへへ。
クレンツ(ジェイン・キャッスル)の、ああっ、もう諦めていたのにクロスライン三部作のラストが翻訳で出るぅぅぅぅ(∩´∀`)∩
毛玉っ、毛玉っっ、ダストバニーたんっっ(∩´∀`)∩ > 主役は誰?(爆)
この二冊だけで満腹だわ(ちょっと待てや。笑)。

まぁ、そんなことはなくって、来月は本当にヤバイww
ホイトのメイデン通りシリーズ5巻、ナリーニのサイ・チェンジリング9巻、あとサンドラ・ヒルも買いです。
ヴィレッジから出るコージー新作も気になるところ、あと新しどころでダイアナ・クインシーもね。

読書の秋が始まりましたなぁ(しみじみ)。
電子で買えるものは、そっちに移行しつつ、上手にやりくりせねばね。


+余談+
いつものところも若干トーンおとなしめ。

http://cool-book-new.seesaa.net/article/401377584.html

埋めます、多分そのうち(笑)。
貴方には、新刊を読むことから脱落した作家はいますか?

私にはいます。
それこそ、掃いて捨てる程(笑)。

口癖が「読まず嫌いじゃありません。読んで嫌いになったのよ!」という人なので、新しい作家さんとか積極的に試し読みします。
そしてその挑戦から「ダメだこりゃ」となって脱落というパターンもあれば、今まで熱心に読み続けていたけど、段々とその作家がピークを過ぎて劣化し始めている事に気付くとこれも脱落フラグ(笑)。
人気作家だろうが、ベストセラー作家だろうが関係ありません。
「この人の作品は私には合わない」
これに尽きます。
でも、読書なんてこんなものです。
「好き」「嫌い」「合う」「合わない」ですよ。

で、本日の お題 日記で取り上げるこの作品となります。
そうです。ベストセラー作家で、日本でも人気のあるシェリー・トマス。
私が最初に読んだ本で「駄目だこりゃ! 絶対に合わないよ私には!!」と、五年前にサヨナラした作家さんです(笑)。
ちなみにその烙印を押した本は『誘惑の晩餐』(ソフトバンク文庫)。
とにかく、この作家が何を書きたいのか、どこをえぐりたいのか分からない一冊でした(笑)。
ヒロインの人物描写の堀り下げよりも、焦がしバター描写に行数を熱心に割いているというアンビリーバボーな展開に「お前は海原雄山か!!」とツッコミせざるをえないとか、しかもヒロインの作る料理が全然美味しそうに思えないという残念さ倍増っぷり(笑)。
新刊で買って楽しみに読んだのに、変に尖った話の内容と、理解不能のキャラクター達のやりとりにページを進めるのが苦痛で、何より読み終えても幸せな気分にはなれなかった。
ハッピーエンドの話を読んで、です。
余韻にも浸れなかった。ただただ、新刊でこの本を買った自分の選別眼にガッカリし、そして費やした時間に二倍ガッカリした記憶が刻まれました。

のちにトマスの作品は出版社を変えて、一冊、また一冊と翻訳書が増えました。
それでもなお、あの時のガッカリ感が頭をよぎり、そして「ああ、やっぱり私の好みと世間のニーズは真逆なんだ(´・ω・`)」としょんぼりする日々。

そんな私が、この作品を手にしたのは、ずっと愛読しているロレッタ・チェイス『悪の華にくちづけを』にインスパイアされて書いた話だという、制作秘話を聞いたからでした。
そもそも、チェイスの作品自体がクセのあるものなのですが、それを更にクセのあるトマスが解釈しスパイスを加えて作品化したとしたら…もしかして、何か化学反応が起こる?
根っからのロマンス読者としての好奇心が勝ちました。
そして五年ぶりに手にした、この『愛を知った侯爵』は…結論から先に言います。


ことのさん的には完全な大当たり本となっていました。


まだ発売されて二か月ほどの作品なので、まだ店頭にあるでしょう。
電子書籍も各ショップで出揃っていますので、あらすじ等はここでは割愛します。
トマスは、チェイスと真逆のように見えて、実は紙一重の双子のような解釈を、この作品のヒーローであるフェリックスに施しました。
愛に飢えた生い立ちから、放蕩の、悪の限りを尽くし社交界をセンセーショナルに彷徨う前者に対して、フェリックスは「理想の紳士」と称される完璧さで社交界を優雅に泳いでいる…ということになっているけど。
えーっと、つまりは エサのいらない巨大な猫を飼って被っているんだよね、フェリックスって(笑) とか最初に思った(爆)。
悪の仮面か、エサ不要のネコかの差で被っていることには違いない(笑)。
でもって、フェリックスの日常とか、嗜好とか、趣味とかが 全力で非コミュ電波を発している あたりから、なんちゅうか、ことのさん的にキタコレ(笑)。
だって、ルイーザが、昔欲しかった天体望遠鏡の話をした場面なんて…正直、いつ ♪心の友よ~っっ♪♪とジャイアンばりにリサイタル開き始めるんじゃないかとニヤニヤせざるをえなかったぐらいカワイイ不器用さ満点の挙動不審さ(笑)。
しかも、自分の気持ちの正体を認めたくないわりに、肉屋の話をきいてからの、何だよプンプンっって件のモノローグは、はっきりいってポエマー状態ですよっ\(^o^)/


多分、トマス自身は今までと変わったことを書いてるって気持ちはないと思うの。
実際、フェリックスの言動は由緒正しい(?)、アホな傲慢ヒーローが、己の策略に足元掬われミイラとりがミイラになっちゃった系(ミもフタもないぞ。笑)。
ただ、配置をちょこっといじったりしただけだと考えているんですが私は。
まず最初の時点で、あの短いながら的を得た、フェリックスの生い立ち部分をぼーんと持ってきただけ。
これは正攻法なんですか、案外クセモノであるトマスがそれをすると破壊力増すというのが分かりました。
だって、皆さんあの10数ページの生い立ち部分で、どんだけフェリックスが残念くんだろうが「まぁ、仕方ないわね(*´Д`)」とか許してしまっちゃって、なまあたたかく見守ったりしませんでしたか?! > 私はそうでした(爆)
彼が、物事をすぐに数学や物理学関係のキーワードを使うのも、昨今流行りのラノベでよく見るパターンを彷彿させます。
ヒストリカルって間延びしやすいけど、これが意外とテンポというかリズムらしきものを作り出しているように感じました。
理系じゃないから意味なんて殆どわからないのに、妙にスイスイと加速するのよね、あのテの部分が。不思議に思いました。
何が言いたいのかというと、話そのものは上手なんだけど、どうも読みにくい、読み辛い作風が一気に読み手寄りになったような印象をこの一冊から感じ取ったのです。
前の尖がった作風が好きな読者には、物足りないかもしれません。
ですが、脱落作家に再チャレンジした私にはいい塩梅となりました(;^ω^)

まさか、五年ぶりに再チャレンジする作家が出てくるとは…案外、作家以上に私の好みも変わってきているのかもしれないなぁ、とか思いつつ(いや、多分それは錯覚。笑)。
でも、こういう事があると、脱落した作家の中にお宝があるかも…とか考えちゃいますね。
トマスの他の作品に挑戦するかは、まだ保留。
とりあえずは、フェリックスくんのあれこれを思い出しながらニヤニヤして余韻に浸るとします(笑)。

あとは余談ですが、中に出てくる「ノブレス・オブリージュ」ってどこかで聞いたことがあるなぁ、ともやもやしていたけと、あれだ。
アニメ『東のエデン』のセレソンに対する挨拶だ(笑)。
ああ、パソコン入院とかあってすっかりこれ忘れていました(笑)。
新刊を買っている余裕がない筈ですが、新刊買いして売上貢献してこそ!!という作品もありますので、そこはささっと覚え書きしておかねば φ(..)メモメモ

扶桑社 扶桑社ロマンス
オックスフォードは恋の季節 カーラ・ケリー
悪魔の騎士に魅入られて コニー・メイスン

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
略奪 キャサリン・コールター
心ときめくたびに リンゼイ・サンズ 

オークラ出版 マグノリアロマンス
嵐のような愛に拘束されて ローズマリー・ロジャーズ
放蕩公爵と嘘つきな花嫁 レシア・コーンウォール

原書房 ライムブックス
愛に降伏の口づけを マデリン・ハンター

ハーレクイン社 MIRA文庫
壁の花へのプロポーズ キャンディス・キャンプ 
彼女たちの可憐な恋愛白書 ローリー・フォスター ジャネール・デニソン 

竹書房 ラズベリーブックス
雨の夜のキスはふたりの秘密 リリー・ダルトン
麗しの子爵ときまじめな令嬢 キャスリン・ラロック

ヴィレッジブックス villegebooks
邦題未定 アンドレア・ペンローズ
邦題未定 ジェーン・ケイシー


集英社クリエイティヴ ベルベット文庫
女刑事サム・ホランド 運命の情事 マリー・フォース


このメンバーだとイチオシはカーラ・ケリーだな。
(あ。9月2日発売に設定されている関係で当サイトでは扶桑社のナリーニ・シンとサンドラ・ヒルは9月新刊扱いにしております)
マグノリアのローズマリー・ロジャーズとレシア・コーンウォールも買いで。
あと、ラズベリーのキャスリン・ラロックか。
ベルベット文庫は電子書籍待ちにしておいて。
あとはヴィレッジの新刊だな。
これ、片方は未確定なんですよね、情報が…もしかしたら一冊になるかも。
しかし、ここにきても攻めてくるのがいいなぁ、ヴィレッジ。
とりあえず今月の新刊どころか、先月のも手元に積んでいるので粛々と頑張らないと…あと読書会の課題図書もあるよ!
でもサッカー終わらないと、読書どころじゃないよ!! > そこかいww

+余談+
いつもの別部屋もサッカーの余波ですっかすかだよヲイ!!

http://cool-book-new.seesaa.net/article/399680093.html

早く現世に戻ってくるように(いろんな意味で。爆)
久しぶりに、というか、10年以上ぶりぐらいにキャロル・モーティマーを新刊買いした気がします。
私にとって、白R(初期ハーレクインロマンス)の代表作家のひとりなのですが、いまだ最前線で新刊がコンスタントに出ているのが凄いなぁ、と思っていたのですが…こっ、これは!(笑)
鉄板なのに、とんでもで。
古典的なくせして、そう攻めてくるのか!となった、何とも楽しく読めました一冊。


お話は、放蕩な暮らしから「社交界の悪魔」と呼ばれるストラットン公爵ルパートが、パーティの最中、あるレディを助けることに。
その女性は、社交界で噂となっている未亡人パンドラだった。
以前、彼女の夫を含む二人の男がパンドラを巡る決闘で命を落としたという醜聞から、魔性の女と呼ばれていたのを、ルパートですら耳にしていた。
だが、実際の彼女は悪評とは裏腹に汚れ一つなく見える。
目下、自分の家庭の事情からの悩みは、彼女を花嫁にすればもしかしたら解決するかもしれない…と、ルパートは一計を講ずるが―、というもので。

つまりは、契約結婚とかいうカテゴライズになるかな、と思い読み始めたら…。
いやはや、ここで先ほど言った「古典的」というものが出てきます。
ヒロインのパンドラは、父親の作った借金のカタ同様にウィンドウッド公爵バーナビー(この名前がどうも…www)に嫁いでくるんですよ。
借金のカタ!! キタコレ\(^o^)/
このコテコテのシチュエーションで滾らずにはいられませんよ、初期読者としては(笑)。
伝統芸能もいいところじゃないですか!
が、しかし、モーティマーは21世紀バージョンになっていたらしく、ここで我々初期読者の斜め上を攻めてきました(笑)。
何と、ウィンウッド公爵がパンドラと結婚した理由は 同性愛主義者なのを隠す為の偽装 だったという、今までの固定概念を覆す展開(笑)。
そして、これまたやっぱりよくある美しいヒロインをめぐっての決闘の末に死人が、という設定もここではもっと音速でぶっちぎってました…。
決闘どころか、同性愛主義同士の貴族二人が、情人の男を巡っての痴話喧嘩の末にうっかり命を落とした とかいう「おいおいおいおいおいーっ! そんなことの濡れ衣着せられたのかヒロイン!!」と、逆の意味でツッコミ必至です(笑)。

そんな世知辛い(?)事情を抱えているヒロインと比べると、ヒーローの「昔の彼女が義理の母親になりました」とかいうのも鉄板だけど、鉄板の域を越えず、かな。
もっとも、「俺の黒歴史…クッソ」とかいうのが最初から明確で、1ミクロンも未練とかないっていう清々しいまでの態度は良いぞ良いぞ(笑)。
厭世的なルパートが、最初はひっそりしていたパンドラと、徐々に打ち解けて丁々発止でやりとりする様が、モーティマーらしい足元すくわれヒーロー展開になっていて、ヒストリカルもコンテンポラリーもブレないなぁ、と。
そうなんです。古典的作家なので、軸がしっかりしている以前に、もはや個人カラーがくっきりあるんですよね。特にイギリス発信の作家さんらしく、キャラクターが全体的にセンシティヴ(神経質とも取れるけどね)。

ま、パンドラを狙った数々の事件の犯人は分かりやすく、しかもロマンス読者的にどう受け止められるのかとも思ったけど、そもそも 旦那の本当の死因がゲイの痴話喧嘩の末 だった時点で、ああなるよな、と(笑)。
物語の中で、ルパートがしっかりその筋で推測していたではありませんか 犯人の性別が違ったぐらいであながち間違ってはいなかったよ、うん。笑
そもそも、それはあくまでスパイスですからねー。
ロマンスがメインですから!
久々にモーティマーのミイラとりがミイラくんを堪能しましたよ。
ルパートくん、イングランド貴族らしく細かく、しかもマメ男でしたし…パンドラが雇っている困ったちゃんな雇い人たちを嘆きつつ、こっそり甘やかそうとする際の軽口もキュートよ?!
しかも、なにげにホットなラブシーン連発なのに 寸止め ですよ、 寸止めっっ!!(大事なことなので二回言った。笑)
ヒストリカルとしては、手頃なボリュームで楽しく読めますし、昔からのモーティマー作品読者は私のような古典芸能的切り口からの楽しみ方もしてもらえるかと(笑)。

ところで、ヒーローとヒロインの友達たちのロマンスって、お話あるのかしら?
ちょっと気になっているんですけど(^^ゞ
3巻発売目前になって、「あ。そういえば2巻、読んだまま放置していた(^^ゞ」とか気付くうっかりさよ(笑)。
これだけ好みの作品だが、書くタイミングを逸するとこんな羽目に(^^ゞ

シリーズ2巻の主役は葡萄園を営む次男サム。
1巻にて、姪っ子ちゃんにメロメロになっていたあたり「好みだわ…」と思っていたが、この巻にて魅力爆発\(^o^)/
前作は物語と共にシリーズ全体像とか、ノーラン一家の負の記憶とかの説明的部分がウエイトを占めざるを得ない事情があったが、今回はサムと、そのお相手となるルーシーの描写にその分を費やせたのは大きい。
以前、クレイパスのコンテンポラリーは、SEPやブロックマンのように現代アメリカの抱える社会的負の財産を上手に絡めて物語を展開している、と書きましたが今回もまさに。
問題を抱えた家族の中で多感な時期を過ごした主役たちの、負の記憶の重さゆえのもがきとかをさらりと入れている。流石だな。

しかし、ルーシーを囲む女友達シャスティンとゾーイといい、サムとその兄マーク、弟アレックスといい、なんだこのハンパないノーラ・ロバーツ感!(「あまちゃん」の吉田くん口調でよろしく。笑)
葡萄園経営者とガラス工芸作家という主役の設定といい(笑)。
あ、ちなみにこれはマイナス的に揶揄しているのではなく褒めているの。
確かに「これ、どこかで読んだような…」とかいうワンパターンが鼻につく読者もいらっしゃるでしょう。
でもね、よく考えてみて下さい。
現代ものですもの、日常あるあるパターンっていう視点で楽しむことも可能でしょうて。
ヒストリカルはそういった意味で 「自分の日常と異なったシチュエーション」が大前提な分、読み方が多少違ってきます。
だからこそ、ヒストリカルのワンパターンより、私はコンテンポラリーのワンパターンを推奨したいのです(笑)。さしずめ、二時間ドラマ的な立ち位置で(笑)。
だって、考えてみて下さいよ。
突拍子もない日常をワンパタだろうが上手に読ませる方が難しいんですから(笑)。

話が逸れました(^^ゞ
つまりは、このどこかで読んだような…と既読感をにおわせつつ、しっかり自分の色を作品に反映させてくるに至るまでにクレイパスはなったのだな、と。
だって、この作品もSEPばりに二人の家族設定の毒さは目を覆うよ?!
でも、それに負けないぐらいに胸キュンな場面を、実に上手に、実に斜め上に絡めてくる。
あの親や妹のネグレクトさすら踏み台にしそうなぐらいに。
ちょこっとしたファンタジー的な不思議設定もあるんだけど、あれがなくても十分大人のおとぎ話になっています。
うん、クレイパスのエンターテイナー的サービス心が溢れまくった結果として認識しておこう、あれは(笑)。
これがコンスタントに書けるなら、もはや私はクレイパスは負け知らずの大御所への道は約束されたのでは、と勝手に考えているのですが。
たまに「おいおい、勘弁してくれよ~(笑)」という、凡作を発表したとしても、必ずそれを払拭してなお余りある傑作を発表してリカバリしてくる。
私にとって、ノーラやSEPはそんな作家なのですが、だからこそ鉄板になりうるのです。

とにかく、ヒストリカルだといかんせんヒーロー充と勢いで読ませてしまっていたクレイパスが、ヒーローとヒロインを同レベルに書き込んでくるのがコンテ作品。
今回もそういったところで、まるで映画のような数々の印象的なショットと共に堪能させていただきました。
(SEPにはよく使うんですが。「まるで映画のような」と)
3巻の布石もしっかりあって、実にいい一冊。
これを読んで、3巻確保に走らないとか、ありえないでしょ?!( `ー´)ノ
やぁ、みんな。
6月になっちゃったね。一年も半分、折り返しの月になっちゃったね。
ことのさん、ステキに病人ライフを送っておりますが、ぼちぼちやっておりますヤホー☆
しかしだな、時間の流れの速さについていけなくてだな…げほごほ。
もう7月の、つまりは「下半期」の新刊情報を手に、軽く慄いておりますだよ(;^ω^)

とりあえず、先にメモっておくべさ > 最近、もの覚えが悪くてなぁ(げほごほ)

オークラ出版 マグノリアロマンス
ボディガードの恋のルール ルーシー・モンロー、ジェイミー・デントン、エリザベス・ノートン
淑女の鑑と呼ばれて ロビン・デハート

原書房 ライムブックス
塔の上で愛を聴かせて エロイザ・ジェームズ

ハーレクイン社 MIRA文庫
時の扉とシンデレラ ヴィクトリア・アレクサンダー 

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リンゼイ・サンズ

ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 J・D・ロブ

竹書房 ラズベリーブックス
男装の令嬢は海風にのって エリザベス・エセックス
偽りの別れに愛のあがないを サラ・マクリーン

扶桑社 扶桑社ロマンス
甘美なる裏切り ヘザー・スノウ
悦びの手ほどき ジェス・マイケルズ


いつも新刊情報をあとでとってつける羽目になるベルベット文庫はさておくとしてだ。
とうとうきたでーっ!!
そうです、勿論ことのさんが吠えているのは サラ・マクリーン の新刊。
ええ、とうとうきましたで、の テンプルさん主役の最新刊 の翻訳が\(^o^)/
これが7月のことのさんイチ推しで決定!
あとはJ・D・ロブ、エロイザ・ジェームズは定番で。
ラズベリーから出る エリザベス・エセックスはシリーズ一冊目みたいたけど、男装ヒロインスキーとしてはこれは新刊買いで♪
ヘザー・スノウは翻訳一冊目を電子で買ったけど、この新刊は電子なるのかしら…(^^ゞ
MIRAは最初、ダイアナ・パーマーが出ると思っていたところ、既刊の初文庫化という文庫落ちだったので除外した。
(基本、初翻訳でないものは私の中では買い物リストには入らない。だからMIRAの再版作品とかハーレクイン文庫がリストにないのです)
ヴィクトリア・アレクサンダーのデビュー作というのは気になるので、これはお買い上げで。
あと、マグノリアのロビン・デハート…久しぶりよねぇ。
ラズベリーでシリーズもの一冊だけ出て、あとは音信不通だったな…これは救済モードってことですかね(笑)。
マグノリアのアンソロジーで久々にルーシー・モンローの名前を見て、ああ、この作家も二見からのロマサスシリーズ止まったなぁ、とか色々と懐かしい名前を見てはしみじみする年寄り読者でございます(笑)。

そんなこんなで、ああ、あと半年しか残ってないよ!!
ガンガンと追い込んで行けよ!! > 「あと半分残っている」と考えられないタイプらしい(笑)


+余談+
いつもの別部屋、今回は頑張ったな(笑)

http://cool-book-new.seesaa.net/article/397408397.html

そして、やっぱりオチはベルベッt…げふんげふん。
さて。
もはや「新刊」どころか旧刊になるこの一冊。
確かに私はファンタジーが苦手だと自覚はあったが、まさかここまで読むのに時間がかかるとは思っていなかった(笑)。
もはや「レビュー」でなく、どうしてこうなったのかを検証した方がいいぞ、というハナシになってきました(爆)。
それはそれでネタになると思うので、取り上げてみます(笑)。

作品は2011年のネビュラ賞の候補にもなった、19世紀アメリカを舞台にしたスチームパンク。
もっとも、この作品の作者は「バズルパンク」という、スチームパンクの派生ジャンルということを述べていますが(笑)。
実際のアメリカ史を背景に、スチームパンク、ファンタジー、ロマンス、そしてホラー要素も盛り込まれた作品となっています。

お話は、魔法技術の革新に激動する19世紀アメリカが舞台。
西部の片田舎に住む、若き魔女エミリーが主人公。
熱病で視力を失った父親の後を継ぎ、お手製のお守りや薬を売ったりと自然魔法を使いそれを生業にしている彼女だが、大企業の扱う大量生産のアイテムに追いやられ、家計は火の車。
このままでは飢え死に…と言う事で、ロストパイン一裕福な青年に対して恋の魔法を使い結婚しようと企みます。
が、ひょんなことから手のひらに奇妙な石がはまり、魔法を使えなくなってしまう。
石をとり外すために、いけすかないニューヨークの名門校出身の魔法使い(ワーロック)であるスタントンと旅するはめになるが…というのが大まかなあらすじです。

実際、設定が抜群に面白く、19世紀アメリカの急激な工業発展を「大量生産品の魔法」とかいう絡め方をしたりしているし、移動方法もスチームパンク的なところ、ファンタジー的なところもあるが基本が馬車とか鉄道とかいう、変に地に足がついていたり(笑)。
表紙とあらすじで買ったら、うっかり凄いグロ描写に遭遇して引く読者もあるかもしれませんが(笑)、それすらも面白いぐらい。

が、何故に読むのに手間取ったのか、というと…この作品、世界観の中にいろんなものを盛った結果、それがゴチャついてしまっているのです。
そして、それらを一気に読ませてしまうには、キャラクターが弱かった。
全てのキャラが煮えきらないとまでは言いませんが、何か足りないんですよ。
特に、スタントンが何であんなにミラビリスに心酔していたのかが全く理解出来ない(笑)。
作者が書いてないのもありますが(笑)。
あんな露骨にスタントンをdisってコマとして扱っているミラビリスなのに、と読者が置いてけぼり状態ですよ(;^ω^)

とりあえず、エミリーとスタントンのロマンスを…と挑んで読んだら、まぁ、これはテンプレ展開だったので安心できましたが…そうくるか。
いやはや、ヒーローの余命幾ばくネタ とは。
ロマンス読者としては、石の秘密に纏わるヘヴィな設定とか、石の争奪戦も霞むネタですな、それは(´Д`)
でもって、石に関しては一応決着…なのかしら、あれ(イマイチ自信もてない。笑)。

ここまで、つらつら書いて思ったのは、苦手と言われるカテゴリー作品でも設定とかあらすじで手に取るところまではある。
が、読了するには、それだけでは足りない。
世界観のブレなさ、文体、そして何よりキャラクター造形。
面白いしラストが知りたかったのもあって挫折まではなかったけど、恐ろしく時間がかかったのは、キャラ萌えで加速する読者タイプだった私と、この作品の相性ゆえだったのかもしれません。
まぁ、私がファンタジー苦手という最強の足かせ付き読者だったのが最大の理由なんですけどね\(^o^)/

これ、二部作なんですよね。
で、一巻が発売されてから一年たっているんですけど…二巻、出るのかしら…とかいう不安が(笑)。
せめて、哀れなスタントンがちょっとでも幸せになってくれているといいんだけど、とか思うワケです。ハイ。
だって、この作品、結局はチュウ止めでしてよ…頑張れスタントン(笑)。
全て電子書籍で読んでいるのですが、ティファニー・ライスへのお布施に、紙の文庫も買おうかと思案しておりますよワタクシ!

収録作品
『暗闇バイブレーション』エデン・ブラッドリー
『窓越しのエクスタシー』イライザ・アダムス
『ボスの専属調教師』アレグラ・ヴェルデ
『妄想No. 1, 2, 3』エメリア・エルムウッド
『愛に濡れた人魚姫』ティファニー・ライス

すっかりエロティカに耐久ついているとはいえ、うひゃひゃひゃひゃ!となったのはあれだな。
『ボスの専属調教師』(笑)。
タイトルそのまんまですよ、つまりは(笑)。
まさにヒロインではありませんが、困惑の嵐なカンジです…これがですね、ラストがちょっと、なぁ、だと思っていたところに電子で続編が出たんですよ、先日!!
でも、さすがの私も怖くてまだポチってませんよこの続編…買うんですけどね。あはははは(震え声)。
そして、「かっとんでるなオイ!!」と思って読んだのが『妄想No. 1, 2, 3』(笑)。
いやはや、これは実際に読んでもらうのが一番かと思います(いろんな意味で。笑)。
というか、友達ヤバくね、いろいろと?!(笑)

『暗闇バイブレーション』、『窓越しのエクスタシー』は、まぁ、一読でするっと終わったな。
鉄道ネタはヨーロッパ発信の過去のエロティカでもよくあったので、鉄板アイテム(?)といったらそうなんですけど(^^ゞ

そして、この既読作品ばかりのアンソロジーをあえて取り上げようというのは勿論、ティファニー・ライス『愛に濡れた人魚姫』が収録されているからです!(キッパリ)

以前、電子配信された際に書きました読書日記
http://coolshangrila.diarynote.jp/201403052217239343/

そうです。
これを読んで、興味はあったけど電子書籍を読む環境にない読者さま、お待たせしました!
ティファニー・ライスのかのシリーズ愛読の皆さま、お待たせしました!!
やっと文庫に収録されましたよーっ\(^o^)/

で、私のお気に入り度合いはこんなカンジ。

『愛に濡れた人魚姫』ティファニー・ライス >>>>>> 『妄想No. 1, 2, 3』エメリア・エルムウッド > 『窓越しのエクスタシー』イライザ・アダムス > 『ボスの専属調教師』アレグラ・ヴェルデ > 『暗闇バイブレーション』エデン・ブラッドリー

露骨すぎる贔屓っぷりだな…(白目)
もはや、自分の覚え書きに追いついてない自覚はあるのですが、翻訳ロマンスレーベル継続祈願で、お気に入り作家、気になる作品の新刊買いは当然です!ってことで、さっさとメモっておくよ!!

ハーレクイン社 MIRA文庫
無慈悲な王に手折られし薔薇 アン・スチュアート 

オークラ出版 マグノリアロマンス
標的─忘れられないまなざし─ ケイティ・レウス
時間の流れに愛を刻んで アマラ・ロイス

二見書房  ザ・ミステリ・コレクション
黒い悦びに包まれて アナ・キャンベル 
約束のワルツをあなたと クリスティーナ・ブルック 

原書房 ライムブックス
忘れえぬ夢の湖で リサ・クレイパス

竹書房 ラズベリーブックス
大嫌いなあなたと恋のワルツを ジュリア・クイン
本物のキスは罪深く甘く キャロライン・リンデン

ヴィレッジブックス ヴィレッジブックス
邦題未定(上下) スーザン・ブロックマン

扶桑社ロマンス
求婚の極意 サブリナ・ジェフリーズ
ためらいの媚薬 リンダ・ウィンステッド・ジョーンズ


きたよきたよきたよーーーーーーっっ!
スーザン・ブロックマンきたよーっ!!
勿論、TSSシリーズの続き 『Force of Nature』の全訳だよ!
翻訳担当の阿尾さんにも、興奮したままエール送りにいってきたよわたしっっ! > 落ち着け(笑)
というわけで、もうこの一作で満足だよママン…と言いたいぐらいの大本命でございます。

他は、クレイパスの三冊目、マグノリアの新刊は評判聞いてからにして…おおう。
MIRAのアン・スチュワートは実に五年ぶり新刊、しかもヒストリカルということでこれはお布施せねば!(笑)

というか、キャロライン・リンデンってあのライムブックスから出てたリンデン?
超久しぶりじゃありませんか?
読んでますが「これっ!」というものがないのが私の感想だったりします。
そういう意味では、ハーレクインでおなじみ、ここ近年ではリンダ・ハワードとの共著も翻訳されたリンダ・ウィンステッド・ジョーンズもか。
読んだけど、一読で終わりという作家だったので、様子をみておきます。
確か、日本デビュー当時の新刊帯でウィンステッド・ジョーンズのことを「リンダ・ハワード大絶賛」とあったんですよね。
で、お友達と読んでみたけど、お互いピンとこない。
そういえば亡くなったビバリー・バートンも「リンダ・ハワード大絶賛」とあったが、これが読む作品読む作品ことごとく首を傾げてみたり(笑)。
結論として、「私たちはリンダ・ハワードの作品が好きなのであって、彼女の趣味が好きなわけではないって事は分かった。いや、むしろ相容れない(笑)」というハナシに(爆)。
勿論、その当時、世間ではビバリー・バートンは飛ぶ鳥落とす勢いで新刊が続々出ていたので「ああ、やっぱり世間のシュミと私の好みの間にはマリアナ海溝よりも深い溝があるわ…」とか苦笑する始末\(^o^)/

おおっと、すみません。昔の話なんかして(笑)。
でも、まぁ、こんなこともあったワケなので慎重になっていますよ、ってことで(^^ゞ

とりあえず、本命目指して精進しますよっ!!!

+余談+
いつもの別部屋、空欄もいつものごとく。

http://cool-book-new.seesaa.net/article/394987681.html

ベルベット文庫とか、あと幾つかは後日追加。
ヒストリカルの短編集ですが、三作とも 芸風 作風が異なっていて、アンソロジーのいい見本とも。
だがしかしっ、話の長さとホットさの反比例がすぎるぞ(爆)

まぁ、そんなこんなでネームバリュー的に言うと、この本の看板はメアリ・バログということになるんでしょうが…その作品を読んだあとのことのさんの感想はこうでした。

「別にこれ、バログが書かなくても良くね?」(笑)

生まれ変わり、転生ものの運命の二人のお話なんですが、前世のカップルの死についての謎解き要素も含んだせいか、バログ本来の「人物造形の掘り下げ」が物足りない結果となっているように思えました。
上手いのは上手いのですが、これが転生要素のないものだったら、もっとしっとりした味わいの出来だったのでないのかしら?
短編の難しいところといえばそうなんですが、あえて言わせてもらうなら「看板」目当てに買った読者は、何だか読み足りない印象になるのでは、と。

続いてニコラ・コーニックは…いい意味でも悪い意味でも「ああ、ハーレクインだな」でした(笑)。
金太郎飴チックな展開も、なんか安心しちゃって、もう(笑)。
というか公爵ヒーローの苦悩とかそういう部分が軽くって、これが短編でなければ暴れるレベルにツッコミしていたでしょう(笑)。
「公爵っ、もっと爵位とか一族とか領民のことを考えてっっ!!」とか(笑)。
そこはやはり、公爵という爵位を設定した以上は、他の数ある爵位とは背負っているものの重みとか読ませるのがヒストリカル、特にイギリスを舞台にした場合は必要だと思うわけです。

そういった意味で、思わず拍手喝采したのがラストに収録されているシャーロット・フェザーストーンです!
いや、『公爵からの甘美な恋文』とかいうタイトルだけみて、「ちぇっ、また公爵かよ」とか思ったんですがね最初(笑)。
さっきコーニックのところで書いた、公爵という最高峰の爵位を設定したが故にこの話が成り立ったとも思えてなりません。
公爵家の後継者を残す、領地を治める、一族を守る、公爵家に嫁いだからには率先していろんな婦人活動をする…すべてのことを二人してそつなくこなしたが、そのせいで夫婦に訪れる倦怠期!
それを打破すべく物語が展開…おお。こういうのって、あまりないですよ?!
ラブシーンでここぞというところ(?)で、子供に邪魔されて露骨に毒づくヒーローとか、ロマンス小説では意外に書かれていません(笑)。
大人げない、と言われたらそこまでですが、ヒロインのことが、奥さんのことが好きすぎてついつい…とかいう、滅多にないパターンで攻めてきました(爆)
もうね、このヒーローのサトクリフ公爵クリスチャンのかわいさに萌えますよ~\(^o^)/
単なる夫婦の倦怠期対策ヒストリカルエロマンス、とか思ってるそこのアナタ、是非ともこの話を読むことをお勧めします!
いろいろと、本当にいろいろとクリスチャンには100万回ぐらいツッコミ必至なんですが(笑)、それ以上に 残念すぎて かわいいんですよ!!
一途だし、ラブイチャだし、まるで当て馬のように登場したヒロインの親友(お約束にイケメン)に嫉妬しすぎてぐるぐるなっちゃってるし(^^ゞ
エロときゅんきゅんが同居するとかいうゆゆしき事態ですが、クリスチャンなら良か良か(^◇^)

そんなこんなで、ことのさんのこの本はこんな印象(笑)

シャーロット・フェザーストーン > > > > > メアリ・バログ > ニコラ・コーニック

ごめん。正直すぎて\(^o^)/
現在発売中の『ミステリーズ! vol.64』収録のロビン・スローンの短編です。
もう、泣いたの何のって!!

何度もこの日記でも書いていますが、ことのさんはファンタジーというものがあまり得意ジャンルではありません。
ましてやロマンス読者なので…この話にこんなに食いつくとは予想外!と思われるかもしれません。

が!
好き過ぎてどうしようもなく語らずにはいられないのがこの短編でした!
何が素晴らしいかってあなた、読んでるこちらが魂を揺さぶられても、話の軸は全く揺さぶられずにいたところです。
そうです。私のいわゆる地雷である「それまで脈々と構築されてきた辻褄が魔法でちょちょいのちょいでひっくり返される」がここにはありませんでした。

ロマンス脳的に、物書きと魔女が恋に落ちた時点でラストは大どんでん返しの大団円!と予想しそうなものですが、多分そういう話ならここまで泣きませんでした。
それでは、死を予見して生きてきた物書きの長年の苦悩とかいろんなものを、あっという間に無かったことにしてしまうから。

『鋼の錬金術師』ではありませんが、等価交換のようなものだと思うのです。
呪いをかけられた物書きも、かけた魔女も、呪いに苦悩と幸せの表裏一体的なものを与えられましたから。
片方だけでは、この話は成立しかったでしょうから。

この短い話の中には、実に揺るぎないものが多くありました。
魔女のかけた石と氷の呪い、物書きの紡ぎだす物語だけではありません。
息子の運命を揺るぎなく受け止め、土と作物と共に生涯を過ごした物書きの父親もですが、「ああ、上手いなぁ」と思ったのが、最初に物書きに屋根を作ってくれた木こりでした。
呪いを止めたと共に、老いも止めた物書きですが、時代は、時間は流れているというのを実におしゃれに書いていて感心しました。
最初の木こり、木こりの息子が大工、木こりの曾孫が建築家となっていて、でも物書きに雨風をしのぐものを作ってくれるというところは決してブレない。
いやはや、きゅんときちゃった(^^ゞ

「ハッピーエンドではないの?」

そう聞かないで下さい。
だって、私にはあのエンド以外は考えられないのですから。
そうですよ。ラストに物書きが死にかけている姿に魔女が泣き叫んだらその涙で呪いがとけてキラキラ~!なエンディングとかいう黄泉がえり的オチ なら、逆に激おこになっていたかも(^^ゞ

読んだ人によって感想が違う作品かもしれません。
ですが、私にとっては読後もずっと余韻に浸れる極上の「ファンタジーロマンス作品」でした。
それだけは大声で言えるよ!!
だから読んでみるべしよ?! > 強力プッシュするよマジ!!
読んだけど、この日記に反映させていない本を分類していたらこの本がありました。
ノーラ・ロバーツの別名義JD・ロブのイヴ&ロークシリーズの翻訳最新刊。

丁度、病気が発覚して一か月もたってなくて治療だ投薬だ通院だとドタバタしていたのと精神的に読書って気分になれなかった中、この本だけは発売されてわりにすぐ読めたと記憶しています。
以前、ちょっと書きましたがドタバタしていたり、精神的にダウナーな時って「変わらないもの」「ブレないもの」「鉄板なもの」ってのは安定剤的な役割をしてくれるものです。
そういう意味で、そんな状況の中ですんなり読めたのがノーラ作品っていうのは実にわかりやすい。
そりゃそうだ。20年以上、彼女の作品を読み続けているのだから。


今回は、ラストでなくわりに早い段階で犯人を分からせてという手法できましたノーラさん。
が、まぁ、はっきり言ってここまでシリーズを読み続けている読者にとっては「え?今更?!」とかいう類という気も(笑)。
だって、そこまでギミックに走った事件やら犯人やらを長年のシリーズ読者が求めたことはないと思うので > ああ、言っちゃったよ(^^ゞ
そう。バレバレの犯人の事件とか結構多いので、そこに気付いた読者は必然的に倒叙の形で読み進めますからね。
昔はやった「古畑任三郎シリーズ」の楽しみ方のように、この場合は犯人の言動の綻びなどを積み重ねるのですが…この作品の犯人が非常にいい意味で駄目人間でした。
アダルトチルドレンと単純に片付けるには醜悪すぎて、ね。


イヴの疑似家族ともいえるメンバーとのやりとりとか、本当にそこが我々の求めているべき部分なんですが、ブレないといえばサマーセットのいけず具合だな。
今回のツボは、ロークに対しての「あなた様の公式の経歴書に『警察助手』の肩書きを追加するようカーロにいっておきましょうか」でした(笑)。
いや、もう、あの人なら太文字とかでホンマにやりそうじゃないですか(爆)
でも、今回は冒頭のイヴとロークとのアイルランド珍道中に尽きました…あの破壊力は、もう、そのあとの事件とか全てを超越させてます!
ロークが、あのロークがトラクター運転しているんですよ奥さんっっ!!(爆)
あそこだけで、本代金を徴収した気分です!!(爆)

さて。
次回はいつになるのかしら、と思いつつこのシリーズだから近いうちに出そうなので、今から楽しみです。
やはりこういう鉄板ものは必要なのですね、としみじみ再認識しました。
うわ。
今月に入ってから一行も読めてないのに、もう5月の予定とか!
どうしよう、と軽く慌てつつメモだけでもしておくよ!!

扶桑社 扶桑社ロマンス
邦題未定 エリン・ナイトレイ
邦題未定 ニーナ・ローワン 

オークラ出版 マグノリアロマンス
罪深き貴公子 ジュリア・テンプルトン
百万ドル花嫁を賭けて レイチェル・ヴァン・ダイケン

原書房 ライムブックス
舞踏会のさめない夢に オリヴィア・ドレイク

竹書房 ラズベリーブックス
カメリアハウスでもう一度 リリー・ダルトン
愛を知らない放蕩貴族 アシュリン・マクナマラ

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 リサ・マリー・ライス 
邦題未定 イヴリン・プライス 

ハーレクイン社 MIRA文庫
マイ・スイートガール シャロン・サラ
秘密の扉、恋のルール II エデン・ブラッドリー イライザ・アダムス 

ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 ジュリー・ガーウッド
邦題未定 ダイアナ・ガバルドン


もうね、ガバルドン1冊でいいんでね? ことのさん > いきなり直球かよ!!(爆)
そんなこんなで、先日、この日記でも書きましたようにアウトランダーのスピンオフ短編集が翻訳されるので、そっちに集中という言い訳も通用する5月(笑)
他はMIRA文庫の短編集は収録作品次第。
何故なら、電子書籍限定配信されているものは既に電子で殆ど持ってるからさ(^^;
あとはマグノリアのレイチェル・ヴァン・ダイケン、ライムのオリヴィア・ドレイクは確定。
扶桑社の2冊、電子になるなら電子化まで待って買いたいんですが…うーむ。最近またストップしているぞ、電子化。
ぼちぼちあらすじとか設定とかチェックしながら買いたいです。
(でも、ガバルドン以外は既に各出版社の6月新刊に気分は飛んでいる。笑)

とりあえず、諸事情により現在、読書にまで至っていないのでゴールデンウィークの昼間は読書したいなぁ(遠い目)。


+余談+
いつもの別部屋も空欄が目立ってすみません状態(^^;

http://cool-book-new.seesaa.net/article/389970013.html

集英社クリエィティヴのベルベット文庫の新刊データが公式に出たら追加、改訂しときます(多分、な)
もう全然「新刊」じゃないんですがねー。
ただ、買ってから積んだままにしていた本だったので、一応ここに分類。

で、何故に今頃読んだのかというのが、昨日の日記につながっています。
ええ、正直ヘビーなフィクションとか、長くてぶ厚い本を読める精神状態ではないところからここにきました。
そうです。

頭を使わなくて、思いっきりベタベタ展開なそんなに長くないロマンス本だから という選択理由(爆)

またね、期待通り(?)のいい仕事してくれんだ、これ! > 褒めてます(笑)

リサ・マリー・ライス作品でも初期も初期作品。
が、『楽園を見つけたら』のような水増し凡作でなく、これはリサリサのリサたる由縁、ああ、このヒーローの下半身人格たるや! 的なルーツともいえるいい出来でしたのよ(笑)。

外見に構わない、でもナイスバディの可愛いヒロインに保護欲満々のアルファ・メールなヒーローのイチャコラ系ロマンス、しかもロマサスにするにはサスペンス部分がいい意味でお粗末だったのが勝因(褒めているにしても他に言い様はないのか。爆)。
ベイローヴィル市警察のあれこれにツッコミ三昧なんですがね、本当は(笑)

多分、通常の体調だったり環境だったりで読んだら、ホットでイチャロマ読みたい方ならお勧めという類のコメントをして終わり的なカンジで日記にも書き留めなかったかもしれない1冊。
だが、読書力が枯渇している今の私には、ロマンス本リハビリとしては最適とまではいかなくても、ステップアップにはいい作品でした。
そうです。
ベタな展開、ベタなキャラ造詣、その時代劇もしくは金太郎飴的な造りこそ、ルーティン復活への一歩なのですよ(笑)
やっぱり、扶桑社のチョイスのがいいなぁ、リサ・マリー・ライスは(前回はともかく。笑)
電子書籍のみの配信となっておりますティファニー・ライスの新刊、読了。
読めない環境の方もいらっしゃるかと思いますが、これは書かずにはいられませんでした。

何だよ、このステキ寸止めエロティカは!!(握りコブシ)

いや、ねぇ、ホントにエロティカだというだけでこれをスルーってのは残念よ?!
いつも、とんでもない劇薬且つ中毒性高い作品を我々読者に届けてくれるティファニー・ライスだが、今回も予想斜め上すぎて、配信日当日深夜に感涙に咽んだわ私!!
しかもね、この作品のキーマンとなるのがあの(あの、よ)キングズリー・エッジなのよ!
そんでもって、私の愛する「あの人」が名前も姿も出てこないのに、そこに、重要なところにいるんだわ(読んでもらえば分かります)。

妙齢の親友同士の男性3人が、酒の場での戯言といった会話をきっかけにして話は展開します。
主人公は、デレクというバツイチ男性。
離婚のいきさつとか、現在の彼女との行き詰った関係とか詳細はないのに実に上手い書き方で、彼の人と成りを描き出すのは流石です。
デレクが出会った、「マーメイド」の話を語りだしてからのあの独特の雰囲気と物語全体を覆う、人間の業のようなものが相まって…実にいい意味で息苦しい。
早く続きを読まないと溺れるよ!ってぐらいに。

デレクとジーニアの、なんとも不器用でピュアなのに、ひりつくほどにエロティックなムードに溢れたやりとりにすっかり夢中になりました。
いや、エロティカとかいう皮を被ってて、こんだけきゅんきゅんさせるんだもんっ!
ラストがどうなるのか、童話『人魚姫』のラストのように悲恋で終わるのか、エッジが構築したエロスとファンタジーの世界と現実の世界は折り合えるのか、とかあのボリュームでこんなにドキドキ出来たのは驚くべきことです。

ここからは読んでみて下さい。
これだけ話題のライスの作品、しかもスピンオフ短編ともなれば、文庫版オムニバスにいずれ収録もされるかもしれません。
電子書籍ユーザーでない方で、その時にもし、私のこの日記のことを覚えていて下さったら手にとってみて下さい。
決して期待を裏切らない、大人のおとぎ話がそこにありますから。

とりあえず、あのデレクの寸止め祭りだけで、ご飯三杯はいけますよ私!!!! > 落ち着け(爆)
3月入ってまだ2日ですが、とりあえず来月分の新刊のチェックをして、5月分もついでにやっちゃおう、とか生き急ぎ、いや。死に急ぎフラグなことのです。
こんにちは(笑)
冗談抜きにして、読みたい本がいっぱいなのに、読書熱はなかなか上向きにならないジレンマたるや。
でも、買いたい本は買えるうちに買っておくのです。
あとで欲しい本が買えなくなって後悔で泣いたことが沢山あるのです!
翻訳ものなんて、風前の灯なのですよ、いつの時代もね!(この話をさせると長くうざい。爆)
というわけで、リストをたたっと。

扶桑社 扶桑社ロマンス
切り札は愛の言葉 サブリナ・ジェフリーズ
大平原の嵐のように コニー・メイスン

オークラ出版 マグノリアロマンス
入れ替わった双子 ジョージェット・ヘイヤー
危険な愛の事件簿 ローラ・リー、シェイエンヌ・マックレイ、レッド・ガルニエ

原書房 ライムブックス
めぐる愛はロンド ニコール・ジョーダン
愛の吐息は夜風にとけて エリザベス・ホイト

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 キャサリン・コールター 
邦題未定 ローラ・グリフィン 

ハーレクイン社 MIRA文庫
悪魔公爵と一輪のすみれ キャロル・モーティマー
聖母は涙にキスをする ローリー・フォスター 

竹書房 ラズベリーブックス
壁の花とワルツを レイチェル・ヴァン・ダイクン、リー・サンダース他 
公爵とメイドは恋心を隠して ジェニファー・ヘイモア

集英社クリエィティブ ベルベット文庫
ブレスレス・トリロジー(2)史上最悪の一目惚れ(上・下) マヤ・バンクス

ヴィレッジブックス villagebooks
邦題未定 アイリス・ジョハンセン
邦題未定 ローリ・フォスター



よし!
来月はロリさん祭りやで!!
シリーズもの2冊とかウハウハじゃないですかヒャッハー!!
とか言いつつ、一番の楽しみは鉄板にジョージェット・ヘイヤーです(笑)
二番目もこれまたお約束でホイト(笑)。
あとはレイチェル・ヴァン・ダイクンの短編が入ってるアンソロジーは新刊買い予定。
来月もヴァン・ダイクンは新刊が出るので様子見る為もあります。
それとベルベットのバンクスは、1巻をまだ電子で積んだままなのをこの2巻発売を聞いて思い出した次第!(爆)
これだから電子って怖い!
とりあえず電子は紙媒体よりも発売日(配信日)が遅れるので、バンクスは5月新刊だな、私にとっては(^^ゞ
細かいところでは、今月予定だったジョハンセンが来月になっているぐらいかしら。
それとー、シェイエンヌ・マックレイがマグノリアから短編登場だけどラズベリーさんっ、エロアリスの続編はよう!(そんなん言うてるのはお前だけやー。笑)
ジェニファー・ヘイモアは今回は二見さんでなくラズベリーさんなんですな。
といったわけで、追いついておきましょうね、いろいろと(笑)

+余談+
いつもの別部屋ですが、モーティマーもロリさんも調べておいたのに貼り忘れた(笑)

http://cool-book-new.seesaa.net/article/387865269.html

気が向いたら追記しておくよー☆
既に昨年の本になっちゃったけど、これ、まだ発売されて三ヶ月ほどの本なんだよね…。
なのにっ、全く評判を聞かない!
何故だっ。

こんなに面白いのに! 久々にRITA賞受賞作家を見直したのに!(爆)

というワケで、時期ははずしたがこの作家の他の作品翻訳につなげるべく、日記に足跡を残すとしたワケです(笑)

もうね、こんな本ってなかなかないよ…ここまで ワンコが全てを超越する作品 って(爆)。
翻訳タイトルを見た時は「何だコリャ」と思いましたが、本編を読むとまさにそのまんま(笑)。
田舎の大地主の娘ソニアさんが、兄の結婚と父の再婚を機に、しぶしぶ祖母の住むロンドンにやってくることに。
そのお供となったのが、彼女の愛犬フィッツくん(オス)。
このフィッツくんの奮闘と、ソニアさんの天真爛漫ながらブレない気質を縦軸に、フィッツくんが引っ掛けてくる(?)ウェアボーン伯爵ダリウスのこんがらがってしまった私生活を横軸にしてのロマンス話なんですが…ひゃーっはっはっは!
この話の凝ったところは、必ず各章の最後はフィッツのモノローグ一行があって、次の章の冒頭はそれからつながるエピソードから始まっているというものでした(笑)。
まるで人間のように人生ならぬ犬生を送るフィッツが、最愛の飼い主ソニアさんにイケてる婿を!!と奮闘する様と、犬はやっぱり犬といったところのギャップが傑作で、ワンコスキーなら確実にこれはハマる(笑)。
犬が哲学や芸術を語るのも滑稽なんだが、動物たちとの横のつながりや知恵の交換具合など、がんじがらめの社交界で足掻く人間たちより彼らの方がよっぽど生産的且つ合理的だったりするのがブラックウィットで素晴らしいよ(笑)。

あ、でもワンコのフィッツばかりを褒めていますが、これってばロマンスとしてもとってもきゅんきゅんなのよ!
兄の急死により残された3人の姪の面倒を見ることになった陸軍少佐のダリウスと、窮屈な都会にやってきたソニアとの不器用で一途でピュアピュアなロマンスっぷりったら!
破廉恥ものばかり読んでる人は、この話でダリウスが初めてソニアにあげた贈り物とかで涙ぐみつつ心を洗うといいよ!(笑)
特にダリウスが社交界から嫌われる理由となった事件、その後も続く不審事件とかは読者には黒幕バレバレなんだけど、それでもその執拗さと、そんな事情に巻き込みたくないからって泣く泣くソニアにつれなくしちゃったりするところとかっ!
もうもうもうっっ!!(バシバシバシッ > 机を叩かずにはいられない)

そんなこんなで、ワンコ充で、きゅんきゅんで、ハートウォーミングで、悪役は典型的悪役で因果応報、最後には微笑ましいエンディングで(子犬の件は吹いたけど。ソニアさん天然すぎ。笑)。
この300ページ程度に、ほっこりしたり、大笑いしたり、ドキドキしたりと全てが詰められていて、そして何より無理がない!
このボリュームで尻切れトンボでもなくって、いろんな要素を詰め込んで、とってもいいカンジに読者に最後まで読ませてくれたのは凄いことですよ?!
というワケでお気に入り決定です。
ああ、ワンコ最高!! > 結局はそこなのね(笑)
2月の新刊はまだ扶桑社しか発売されていませんが、さっさと覚え書きだけして来月までに積ん読本を消費しなければ!!ですよ。
何せこのラインナップではな!!

ハーレクイン社 MIRA文庫
リージェンシーの花嫁たち メアリ・バログ ニコラ・コーニック
天使のはつ恋 ティファニー・ライス

オークラ出版 マグノリアロマンス
心やさしき逃亡者 マヤ・バンクス
愛と復讐の天使 エイドリアナ・ジローラミ

幻冬舎 ラベンダーブックス
邦題未定 ニコール・ジョーダン
邦題未定 ジョー・ベヴァリー

原書房 ライムブックス
邦題未定 メアリ・バログ

竹書房 ラズベリーブックス
伯爵の花嫁探し ジュリア・クイン エロイザ・ジェームズ
赤毛の乙女と嘘つきな公爵 ジョアンナ・リンジー

ヴィレッジブックス  villagebooks
邦題未定 パメラ・クレア
邦題未定 エリザベス・ヴォーン
邦題未定 アイリス・ジョハンセン

二見書房 二見ミステリコレクション
邦題未定 カレン・ホーキンズ

扶桑社 扶桑社ロマンス
家庭教師の秘めやかな悦び ティファニー・クレア
裁きの剣と氷獄の乙女 ナリーニ・シン


うっはー!!
きたきたきたーっ!!
ティファニー・ライスきましたでーっ!!
というワケで、これがイチ押しですワタクシ(笑)
2押しは…何と! ラズベリーブックスからジョアンナ・リンジー刊行ではありませんか!!
はぁはぁはぁ…それはもう、かじりつきで!!
扶桑のナリーニ・シンはサイ・チェンジリング最新刊なのでこれも即買い、ヴィレッジブックスのパメラ・クレアは Iシリーズ4巻よ!!これも買い!!
ジュリア・クインとエロイザ・ジェームズのオムニバスも。
二見からカレン・ホーキンスと聞いて驚くも、これは様子見かしら…ホーキンス、最初の二部作は面白かったんだけど、次に出たシリーズがあんまり面白くなかったのよね。
ヴォーンはこれで完結でしたっけ? 前作買う時に「終わったら揃えよう」と保留したのを今、思い出しました(笑)
ジョハンセンは、イブ・ダンカンものなんですが、前作であの2人、別れなかったらしいんでスルーします(主役の破局を全裸待機とかどんだけー。笑)。
バンクスは、例のすちゃらか組織ものらしいからこれもスルー(爆)。
エイドリアナ・ジローラミは買うかも。
で、ライムのバログは例のアレの翻訳なので…買います。これは買います。

というワケで、さっさと養生がてらの読書モードに突入せねばいけない理由がこんなに!(笑)
問題は私の読書スイッチがどっかに潜り込んでしまっているのよね(てへぺろ☆)


+余談+
いつもの別部屋のあれです(笑)

http://cool-book-new.seesaa.net/article/385765103.html

あ。ベルベット文庫は、後日追加しときます(多分、な。笑)
昨年のランキングには入りませんでしたが、他にもお気に入りの本も沢山ありますよ。
ことのです(笑)。
先日の予告(?)通り、せっかく読んだのにあそこに取り上げなかったから無かったことに、ではあんまりです(^^;
逆に日記に書いておきながらランキング外、というのもあったりして色々な事情が錯綜します(爆)

で、備忘録も兼ねてちょこっとメモがてらの読書日記にでも、というワケで既に私にとって鉄板作家となっているエマ・ワイルズ。
彼女の短編集で、三本収録のうち二本はスピンオフシリーズで「ロンドンの海賊たち」シリーズでした。
あと一本は単発だったのですが…きゃー!これ、イカす!!(笑)
一歩間違えば「未亡人の淫らな昼下がり」的な副題をつけられて、オッサン向け官能小説に分類されそうな設定(爆)だが、そこはワイルズである。
子爵子息ですが、五男坊なので医者として働いているトマスくんがナイスだし、エロいのに妙にかわいい未亡人のダフネさんとのカップルは、そのとんでも設定の割にニヤニヤものでしたな。

「ロンドンの海賊たち」シリーズは、別名「いけいけローソン姉妹」と名付けていいのではなかろうか?(笑)
いまやワイルズ作品のヒロインが浚われてハーレムに連行されても誰も驚かないレベルなんですが(ヲイ)、そういう意味では一本目の妹キャシーと男爵令息クリストファーの話は想定内(注・ワイルズ作品想定)でしたね。
二本目の姉ハンナの話は…ぷっ。
オーバーヴィル伯爵ボウ・ファロンを陥落させる為の彼女の漢(おとこ)っぷりに震えたね!(爆)
しかし、このシリーズ…もう一本、残っているよね?
クリストファーとボウの親友マーカスと、ボウの従妹アディソンの、あるよね?!
初対面からマーカスをロックオンしたアディソンの肉食系女子っぷりに期待せずにはいられませんよ?!

とりあえず、ワイルズにはコンテンポラリーの短編も楽しみなのが残っているし、どんどん2014年も翻訳されてほしいです。
短編でも長編でもとにかくいいレベルの作品を読ませてくれるので、安心して新刊で買えるんだよね。これって重要。
いえ、まだ、正月ですから!
2月の新刊どころか、今月のも出てませんから!!
でも一応、先にメモっておくよ!!

原書房 ライムブックス
虹色にきらめく渚で リサ・クレイパス

オークラ出版 マグノリアロマンス
ハイランドの略奪された乙女 マヤ・バンクス
未来から来た伯爵の花嫁 ジーナ・ラム

ハーレクイン社 MIRA文庫
眠れる森の貴婦人 キャンディス・キャンプ

集英社クリエイティブ ベルベット文庫
エントワインド・ウィズ・ユー ―ベアード・トゥ・ユーIII―(上下) シルヴィア・デイ


二見書房 ザ・ミステリ・コレクション
邦題未定 トレイシー・アン・ウォレン

扶桑社 扶桑社ロマンス
木の葉のように震えて カレン・ローズ
ストーンヴィル侯爵の真実 サブリナ・ジェフリーズ


竹書房 ラズベリーブックス
偽りの祝福は公爵のあやまち ロレイン・ヒース
運命の賭けは金の髪を隠して ヴィクトリア・モーガン

ヴィレッジブックス  villagebooks
邦題未定 J・D・ロブ
邦題未定 ローラ・フローランド


うひゃひゃひゃ!
きたよーっベアード・トゥ・ユー3巻翻訳!!
しっかり電子版の配信予定も確認出来たので、今回は紙媒体の文庫は買わずに一週間ばかり待つとします!
待ってるわギデオンくん!!(握りコブシ)
というワケで、イチ押しはこのシルヴィア・デイで(笑)
続いての押しは、クレイパスのシリーズ2巻ですね。
で、イヴ&ローク新刊…いや、まぁ、2014年最初の巻なので期待です!!
あとはマヤ・バンクスとジーナ・ラムかな、新刊購入は。

ま、この冊数なので引き続き、2013年からの持ち越し本を頑張って読まないとね!
(とりあえず決心を書いておく。実現するかは謎だが。笑)


+余談+
別部屋は今年も継続の予定ですが、ブログごと引越しするかもー(笑)

http://cool-book-new.seesaa.net/article/383253861.html

追加、更新ともに未定! > 今年も通常営業(爆)

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