ひそやかな初夏の夜の
2006年6月13日 新刊レビュー
ISBN:4562043091 文庫 平林 祥 原書房 2006/06 ¥940
ああ、サッカーにかまけていて発売日にさっさと読了していたのを忘れてました(^^;
久々に新刊リアルタイムで原書読みのお友達と携帯で盛り上がった1冊でもありますが(笑)。
あらすじとかいうヤボな事は言いませんので、読んで下さい(笑)。
買ってもらえると、ことのさんご贔屓なウェストクリフ伯爵が主役の次回作品の翻訳が早くなると思いますんでなお嬉しい(爆)。
今回からはじまった「壁の花シリーズ」ですが、ことのさん的にはシリーズっていうより原書表記のカルテット(四重奏)というのが響きがよくって好きなんですが。
四人の「壁の花ちゃん達」を並べると、まさにその通りカルテットで被ったキャラがいないのがすごいなぁ、と(笑)。
こういう設定を、茶目っ気満載で作者が料理していくので、サクサク読めてしまうのよね。
今回のヒロインである「壁の花」最年長のアナベルが一番同性読者には厳しく判断されそうだが、それはいかんせん彼女が「零落れても生まれながらの貴族様」というだけであって、本人には悪意がないといえばない(よな、多分。笑)。
クレイパス作品はこういう、社会構造の境界線を大人のおとぎ話の手法で小気味よく描いてゆく事が多い。
ヴィクトリアン・ロマンスといえばカテゴライズはそうなるが、巷によくあるヴィクトリアンものの貴族間の駆け引き、身分の違いなどは微妙に曖昧な掘り下げ、とかそういうのとは一線を画している。
実業界や商業界の若き実力者、社会そのものの移り変わり途上にいて、その変化を柔軟に受け入れられる変革派の貴族などを好んで用いる。
よくある「貴族様の庶子でした」とかいうご都合ものではなく(笑)、今回のヒーローであるハントは生まれは肉屋の息子(肉切り包丁片手に育ったせいか、悪人を斬り刻むぞ、と脅す台詞の描写の迫力は追随許さず。爆)である男前実業家である。
いくら億万長者になっていようが、彼は所詮「平民」だという事を淡々とクレイパスは描いてゆく。
それに貴族であるアナベルとの恋愛を絡めてゆくから、彼女に対する評価が終盤近くまで辛口になるのは仕方ない?(^^ゞ
でも、ラストのお嬢様の火事場のバカ力(まさにこの言葉がふさわしい。笑)ってのは王道よね。
あそこで一気に逆転!!って感じがまた○。
んで、また彼が・・・一途というか。
結局、二年前の一目ぼれから踊らされて惑わされて・・・と(^^;
あの最後の気持ちの吐露は、ああまで言われて堕ちない女はいなかろう、ってぐらいメロメロドキューンだわな(^^;
ホットだけど、決して心のやりとりを疎かにしていない作りで、読後感もよかったです(^^)
さて、次回はハントの友人で強引・傲慢・ゴーイングマイウェイな3ゴー主義者(爆)ウェストクリフ伯爵と、口喧嘩上等!!(爆)なはねっかえりヤンキー娘のリリアンのドタバタ編(笑)。
翻訳待てないので、ちょっくらフライングしてみます(笑)。
ああ、サッカーにかまけていて発売日にさっさと読了していたのを忘れてました(^^;
久々に新刊リアルタイムで原書読みのお友達と携帯で盛り上がった1冊でもありますが(笑)。
あらすじとかいうヤボな事は言いませんので、読んで下さい(笑)。
買ってもらえると、ことのさんご贔屓なウェストクリフ伯爵が主役の次回作品の翻訳が早くなると思いますんでなお嬉しい(爆)。
今回からはじまった「壁の花シリーズ」ですが、ことのさん的にはシリーズっていうより原書表記のカルテット(四重奏)というのが響きがよくって好きなんですが。
四人の「壁の花ちゃん達」を並べると、まさにその通りカルテットで被ったキャラがいないのがすごいなぁ、と(笑)。
こういう設定を、茶目っ気満載で作者が料理していくので、サクサク読めてしまうのよね。
今回のヒロインである「壁の花」最年長のアナベルが一番同性読者には厳しく判断されそうだが、それはいかんせん彼女が「零落れても生まれながらの貴族様」というだけであって、本人には悪意がないといえばない(よな、多分。笑)。
クレイパス作品はこういう、社会構造の境界線を大人のおとぎ話の手法で小気味よく描いてゆく事が多い。
ヴィクトリアン・ロマンスといえばカテゴライズはそうなるが、巷によくあるヴィクトリアンものの貴族間の駆け引き、身分の違いなどは微妙に曖昧な掘り下げ、とかそういうのとは一線を画している。
実業界や商業界の若き実力者、社会そのものの移り変わり途上にいて、その変化を柔軟に受け入れられる変革派の貴族などを好んで用いる。
よくある「貴族様の庶子でした」とかいうご都合ものではなく(笑)、今回のヒーローであるハントは生まれは肉屋の息子(肉切り包丁片手に育ったせいか、悪人を斬り刻むぞ、と脅す台詞の描写の迫力は追随許さず。爆)である男前実業家である。
いくら億万長者になっていようが、彼は所詮「平民」だという事を淡々とクレイパスは描いてゆく。
それに貴族であるアナベルとの恋愛を絡めてゆくから、彼女に対する評価が終盤近くまで辛口になるのは仕方ない?(^^ゞ
でも、ラストのお嬢様の火事場のバカ力(まさにこの言葉がふさわしい。笑)ってのは王道よね。
あそこで一気に逆転!!って感じがまた○。
んで、また彼が・・・一途というか。
結局、二年前の一目ぼれから踊らされて惑わされて・・・と(^^;
あの最後の気持ちの吐露は、ああまで言われて堕ちない女はいなかろう、ってぐらいメロメロドキューンだわな(^^;
ホットだけど、決して心のやりとりを疎かにしていない作りで、読後感もよかったです(^^)
さて、次回はハントの友人で強引・傲慢・ゴーイングマイウェイな3ゴー主義者(爆)ウェストクリフ伯爵と、口喧嘩上等!!(爆)なはねっかえりヤンキー娘のリリアンのドタバタ編(笑)。
翻訳待てないので、ちょっくらフライングしてみます(笑)。