ISBN:4596411565 新書 山田 沙羅 ハーレクイン 2005/09 ¥641

最近すっかりこのシリーズから離れた感のあるシルエット・ロマンス。
そんな中、いまだ毎回新刊を楽しみにしているリリカルちゃん作家メリッサ・マクローンの新刊(^^)

とうとう、とうとう読めたよ〜!!ヘンリーくんのロマンス話

楽しみにしていたヘンリーくん、いやはや。
今までやってきた「冒険」に自分が参加する事になっちゃって、、、ぷぷっ。
いや、普通に読むと、ヘンリーってかなり嫌なヒーローですよ(笑)。
うなる程の金持ちで、自信過剰だし、ダラックマだし(爆)。
いや、読んでてヒロインのエリザベスが「キイロイトリ」、ヘンリーが「リラックマ」に見えたのは私だけ?(^^ゞ

お洋服をタンスにしまうのもいい加減でしわくちゃにしちゃうし、朝寝坊くんだし、何にも出来ないし(ハーバード出身の秀才だけど農場ではただの厄介者。笑)。
でも、両親をなくして自分の夢を諦めて年の離れた弟妹を養い、農場を切り盛りするので精一杯で、その上恋人に捨てられてしまい、笑う事や楽しいと思う事や恋する事を忘れていた彼女に、ヘンリーは自然体でそれらを取り戻させる。
そんな過程で、彼自身も今までの自分の生活に疑問を投げかける。
限度額のないクレジットカードで高価なブランドもののプレゼントを友人達に買うより、自分が汗水たらしい稼いだ限りあるお給料で、本当に心から相手に喜んでもらえるプレゼントを買った時に充実感を知った「天使くん」の描写は本当にほんわかする。

自分の「冒険」を楽にする為にお給料を使うであったろう今までの彼でなく、子供達のたわいも無い玩具を値切って買う描写は秀逸だ。
そして、「冒険」の幕切れは前作と対になっている。
そんなところもよかった〜(^^)

ヘンリーくん自身が改心して(爆)所帯持ちになった今、もうこのいつものメンバーに会えないのかしら・・・と寂しく思ったら。
ぷぷっ、ラストを読んで安心した。
ヘンリーくんの次の餌食がキチンとスタンバイしていました(爆)