ISBN:4596822050 新書 清水 由貴子 ハーレクイン 2006/02 ¥609

アシュトンズ5冊目読了〜♪
今回はお気に入りD作家の一人、ナリーニ・シンという事で読んでみましたが、いやはや。ナリーニらしいホットなメロリンくんでこれもよかったわ(^^)

今回はひとでなしスペンサーの実の弟で亡きデイヴィッド・アシュトンの娘(つまりスペンサーの姪)のシャーロットと、アシュトン・ワイナリーに仕事で長期滞在しているフランス人のワイン醸造家アレクサンドルとのお話。
んまぁ、この二人もお互い一目ぼれのラブラブメロメロっぷりで、そりゃあまぁ・・・読んでて若干こっ恥ずかしい気持ちになったりするぐらいベタ甘な展開で(笑)。
ここまでベタ甘って近年そうはない、ってぐらいでむしろ痛快なぐらい?(^^ゞ

小柄でかわいく清らかで内気なシャーロットを僕のお花ちゃん♪♪と呼んで憚らない伊達男アレクサンドル・・・実にあっぱれなマメ男だった(爆)。
彼女の為なら、日記の盗み見も、ピクニックの準備も、チャーター便の手配も、ポエマー全開の妄想ラブレター執筆もへっちゃら!(爆)
おかしいぞアレクサンドル。
あんなに複雑でひねくれた環境で育っておきながら、なんだそのピュアピュアベタ甘くんっぷりは!どうかしているぞ!!(褒めている。爆)
そんな暴走ベタ甘くんを、夢に見ていた私の王子さま〜♪と言って憚らない不思議ちゃんシャーロットも・・・これまたすごかった(^^ゞ
天然か?!天然なのかっっ?!
内気だから、言えない事は日記に書いちゃう・・・って、あの日記を盗み見たアレクサンドルじゃないが、あんな・・・男を妄想大暴走フルスロットルへと誘う文章書ける時点で危険だわよアナタ(笑)。
随所に見られる彼女の天然オーラにくーるくるくる踊らされているアレクサンドル、憐れなのか幸せなのかは謎だが昇天間違いナシってカンジだし(笑)。
そして、こんな思ったより割れ鍋に綴じ蓋な二人のラブシーンは、下手なブレイズよりセクシーで美しかったわ(だから褒めているんですってば。笑)。

こんなラブラブうっふっふ〜♪♪な二人をよそに、ここにきてアシュトン家に大騒動が持ち上がる。
伯父に死んだ、と教えられていたシャーロットの実母メアリーが、実は死んでいなかったと判明。
その上、ひとでなしスペンサーがやっと殺されてしまった!!
犯人は誰だ?!という展開だが、皆して「スペンサーには敵が多かったから」と口にするあたり、やはりひとでなしキング(笑)。
今後、まだまだ騒動が多そうですな、このシリーズ(^^ゞ

恋は禁断の味

2006年8月16日 読書
ISBN:4596822042 新書 谷原 めぐみ ハーレクイン 2006/01 ¥609

アシュトンズ4冊目読了〜。
ここまでくると、もはや笑うしかない・・・このシリーズ、とにかくヒーローのメロリンキュー度合いの高さが売りのように感じてならない(笑)。
しかもシリーズそのものの展開はソープオペラじみてきていて、やっぱり笑うしかない(爆)。

さて。4冊目の主役はひとでなしスペンサーと二度目の妻キャロラインとの間に出来た次女ジリアン。
このジリアン、今までの3冊で余りそれらしい説明がなされていないのだが、うら若き未亡人で、今回のロマンスのお相手は亡き夫の実の兄、つまり義兄のセスとなる。
ちなみにこっちは子持ちのやもめ。
ひとでなしの父親に続き、ひとでなしの夫に遭遇というあたりジリアンの男運の無さというかはたまた(^^ゞ

読んでいてイマイチ分からなかったのが、セスの結婚時期である。
延々とセスは7年前からジリアンの事が好きだったとあるのだが(弟の結婚相手として連れてこられた時から)、んじゃセスは奥さんと結婚したのは弟の奥さんに惹かれる自分を忘れる為だったのか?
本編中では彼女(亡き妻)と付き合ったのは、彼女を利用したようなもので、彼女は自分をハメたようなもんで結果的に結婚したがやはり破綻した、みたいな事で書いてあるのだが、そこらへんをあと一行程度でもいいから追加して分かりやすくしてほしかったような。
だって、もしジリアンを忘れる為に結婚したなら、結婚破綻の理由の幾らかは自分にあるわけだからセスはその事を引きずるんじゃないかなぁ、と。
いや、少しはやっぱり影響あるんだが(^^;;

でも、それ以上にこのセスの、義妹ジリアンに対する思いの深さヤバさはちょっとスゴイ(笑)。
彼女の事を思うと、つねに妄想大暴走じみていて、いい年していて危険ですオッサン・・・これがほとりちゃん(byフェロマニ)なら、とっくの昔に吐血鼻血で倒れていて画面は真っ赤!!ってぐらい、彼の脳内配線はエロいです(爆)。
保護欲とか、ヒーローお馴染みの微笑ましい箇所も沢山あるんですが、それ以上に彼の妄想っぷりに拍手喝采爆笑の1冊だった気が(笑)。
そんな彼にすっかりしてやられ、ヒロインのジリアンのキャラが薄く感じてしまったり・・・まぁ、余り好きじゃないタイプなんだが(ツンデレちゃんだけど)。

花婿は大富豪

2006年8月15日 読書
ISBN:4596822034 新書 長田 乃莉子 ハーレクイン 2005/12 ¥609

アシュトンズ、3冊目読了〜♪
これも2冊目に続き、ラブラブアイウォンチューカマンベイベーっっ!!な1冊でした(爆)。

主人公は、ひとでなしスペンサーと3番目の妻ライラの間に出来た長女メガンと、そのクライアントだった実業家のサイモン。
このメガン、イベント・プランナーで、サイモンの結婚式を仕切っていたのだが・・・ええ、そうです。サイモン、結婚式当日に花嫁に逃げられました花婿です(笑)。
しかも、その結婚はビジネスの延長上のようなもので、そこで結婚しとかないとこれからの仕事に差し障りが・・・って、典型的です(笑)。
その上、その場でメガンに契約結婚を持ちかけます。一年間の期限付きです。本当に典型的Rのようです(笑)。
いやはや。最近のRでもこんな痛快な古典芸能的テンプレートをなかなか拝めませんよ(笑)。
しかも、メガンがアシュトン家の人間だと全く知らず、ってあたりがうっかりサイモン(爆)。

予想がつくかと思いますが、ここからは本当に二人して恋に落ち、そしてもがきます。
ここらへんも典型的で、彼女への気持ちが深まるのが怖くなって仕事を増やしても、考えるのはいつも彼女のことばかり〜♪♪という、悪あがきヒーローのサイモンくん(笑)。
ひとでなし父親と冷血な母親を持ったメガンが家族のことで傷つく度にサイモンくん、「彼女を守ってあげなきゃ」スイッチが入ります(笑)。
最後には、ひとでなしスペンサーに、今度は○○○騒動が持ち上がり、サイモンが大事にしている仕事に迷惑がかかるから・・・と、泣く泣く新婚の家を出るメガンを、サイモンがメガンが一番大事!!と、迎えに行って大団円!・・・とまぁ、本当に、昔読んだ古きよきハーレクイン本のような読後感でした。
もっとも、そこは原書はDなんでホットなラブシーン連打だけど、ただいたしてるだけ、っていうのでなく、ユーモアもあって、それでいてかわいい心のやりとりがあってそこもよかった。
家族が見ても、友人が見ても仕事ばかりに熱中していた二人がどんどん変わっていくのが分かるぐらいに、まぁ、ラブラブな二人で(^^ゞ

思うにモーリーン・チャイルドって軍人を書かなければ、こういう作家競作にも柔軟に対応出来る上手さを発揮出来るんじゃないのかしら・・・と下世話な想像を(笑)。
実際、ことのさんがモーリーンの作品で好きな作品って、単発で、ヒーローは軍人以外の職業の本ばかりだもの(^^ゞ
どうするべ、と考えて昼間っから水浴びしてみました。ことのです(爆)。
しかも、その水の冷たさに耐えられずさっさと撤収してしまいました・・・私には修行僧のように滝にうたれるのは無理なようです(うたれる気もないが。爆)。
その水浴びの後に、蒸し暑い自分の部屋の床に転がった姿は、まるきり洗体槽から飛び出してきたギロロ(by『ケロロ軍曹』。笑)。
非常に間抜けなひとコマでした・・・。

そんな暑い中、近所のスーパーに行くとエントランスの大型ビジョンの前に人の山。
「またテロかいな」と思い見たら、高校野球で我が県代表の試合が丁度やってました・・・9回表の時点で3点リード。しかも2死。
皆さん、買い物忘れてクギづけです(何故なら地元も地元、ご近所さんにもそこに通っている子がいるのが当たり前のような学校が今回の代表だから)。
もっとも、どう見ても暑い自宅よりもここがいい、とばかりに避暑を決め込んで試合を見ていたくつろいだおじさん達もいましたが(笑)。

暑い中帰宅後も、RT誌の9月号読んだり、いろいろと。
夕方からは、既につまらなくなってきたプロ野球を見る気もないので、何十回目かは分からない『世界の車窓から イギリス鉄道の旅』のビデオを見てまったり。。。
いやはや、これ90年版だから石丸さんの声も若いんだよね〜(笑)。
5月でまだ雪の残るフォートウィリアムかぁ・・・一度GWに行こうかと思っているんだが、これはすごそう(^^;;
イギリス鉄道関連の書物もだいぶ集まってきたが、まだまだ欲しい本がいっぱいあったり(笑)。
知宏くんのイギリス鉄道の旅の単行本も早く出てほしい、と思いつつ手持ちの本も読まねば。
画像の小池さんの本もそのうちの1冊。
しかし、この本を風呂で読むのはちょっと躊躇するから、今夜の風呂の供は地球の歩き方MOOK ヨーロッパ列車の旅 VOL.1かな。
古本屋で100円で拾ってみました(笑)

熱き週末

2006年8月14日 読書
ISBN:4596822026 新書 神鳥 奈穂子 ハーレクイン 2005/11 ¥609

アシュトンズ2冊目読了〜♪
いやん。好みのお話でしたわ、これっ♪♪
主人公は前作にも登場したルーレットワインの葡萄園現場監督のラスと、ろくでなしスペンサーには孫にあたる獣医アビゲイル。
ちょっとスペンサー騒動(?)から一線おいた二人なので、その分ロマンスを楽しめた、というのかしらね。

ろくでもないスペンサーにうり二つの娘・グレースは未婚の16歳で息子フォード、18歳で娘アビゲイルを産み数年で出奔。
幼い兄妹は、グレースの双子の兄グラントに育てられる。
奔放な母のせいで異性に臆病となり成長したアビゲイルが、実の父(彼女にとっては祖父)に会いに行った伯父を追ってナパ・バレーにやってきた。
そこで会ったのが、葡萄園の現場監督のラスなのだが・・・お互い一目ぼれでかわい〜のよね、この二人(笑)。
世話になったアシュトン家の為に恩返し〜、とせっせと働いているせいか、どうも植物と動物の相手ばかりが得意な男前ロデオカウボーイのラスが、もうメロメロくんで(笑)。
異性が苦手なんだけど、ラスが運命の相手だと本能的に分かっちゃうアビーもいいのよね(笑)。

というか、読めば読む程にラスがヒーローでなくヒロインのように思えてならんかったよ、あたしゃ(爆)
古典ロマンスのようだわよ・・・アビーのような高学歴の、財産もある前途ある美人が、ぼくのような高卒ブルーカラーの、葡萄を育てる事と暴れ牛に乗ることしか能のない男の相手になんか・・・と身を引くのよね(笑)。
ひどい男のフリをして泣く泣く・・・途中でアビーにしっかり見抜かれるけど(爆)。
ラストに怪我をするなんて、まさに王道(爆)。
そんなおバカな怪我人ラスに、懇々と二人の未来と彼の才能の素晴らしさを説教するアビーの「私なんか鉢植え一つまともに生かしておけない女なのよ!」という居直りには爆笑したけど(笑)。
いきなりそうきたか、みたいな(笑)。
もう、ラブラブメロメロが読みたいって方はこれだけ単発で読んでもらってもオッケーよ、とか言うと言いすぎ?(^^ゞ

この巻で一気に、その優しさとか人柄がにじみ出たグラント伯父さん。
もう、実の娘同様のアビーを嫁に出すシーンは本当にうるうるもんよな。
グラント伯父さんのロマンスをローラ・ライトが担当するというので、またこれで続きを読む原動力となるな(^^)
汗ばかりかくせいで、とうとう汗疹らしきものまで出来た(~_~;
しかも首筋・・・ううう。最悪(~_~;;

さっそく薬塗るでありますよ・・・。
何年、いや。何十年ぶりだろ、汗疹なんて・・・(~_~;;

今日は『フルーツバスケット』ドラマCDを延々聴きながら片付け。
明日もそんな感じかな。明日は何聞こう・・・。
明日も35度越えるとかいってるし・・・ううう(~_~;;

遅すぎた求婚

2006年8月13日 読書
ISBN:4596822018 新書 瀧川 隆子 ハーレクイン 2005/10 ¥500

コツコツとこれを攻略していく事になりました・・・シルエット・アシュトンズ(笑)。
先月刊でロクサナ・セントクレア、今月出る分でローラ・ライトが書いているのは事前調査で知っていたので、ぼちぼちと古本屋で落ちている分を拾っていたものが並びましたので(笑)。

いやはや。この話の核となるのがスペンサー・アシュトンという一人の男なのだが・・・ろくでなしナルシストもいいトコだね、コイツ(^^;
あらゆるところで女を毒牙にかけ、子供産ませてポイッとトンズラ・・・そんな男の被害者シリーズというべきか?(^^;

1冊目はそのスペンサーと、二人目の妻であるキャロラインとの間に出来た息子コールと、昔の彼女ディクシーとの再会もの。
・・・読んでて、このヒロインのディクシーの言動にどうもひっかかりを感じずにはいられませんでした(~_~;
11年前にコールと別れる際の諍いも「・・・なんだかなぁ(~_~;」だし。束縛系女?(~_~;
いや、若い頃だしそういうのも分かるのだが、あれだけ傍にいて理解の欠片もなかったのか?!みたいな(本当に欠片も感じないんですがね)。
のこのこ11年後に帰ってきたのも、コールの妹で自分の親友であるマーセデスとの仲にしこりになるから彼と決着つけたかった、ってその言い分も変に思えたりした・・・んじゃ11年とか言わずもっと早く来いよ、みたいな(笑)。
そりゃ、そんなスタンスならコールの母キャロラインや、兄イーライでなくても「絶対今回はコールを傷つけてくれるな」と言いたくなりますな・・・あ、悪役ヒロイン?!(爆)
まぁ、実の叔母の病状悪化とかそういうものを絡めてはいるが、余りこのヒロインに感情移入はないな。
母親の心臓発作と病気の叔母の失踪が同時に起こった時、コールにも大変な事が起こっていて、どうしていいのか分からなくて車を飛ばして混乱と悲しみに暮れていたのだが、そんな中でも彼女の事を思って急いで帰ってくるのだが、またここでも先に一方的に言われてしまうし(~_~;
こんな態度じゃ、コールでなくても試したくなるよなぁ・・・(^^;;
ホンマにあんなに急いで結婚してよかったのか?コールよ(^^;;

ここでかなりのキャラが登場し、とりあえず幕開けモードってところですかね。
ラストでいきなり衝撃の○○の事実が、みたいな(^^;
浮上中。
朝起きて、寝ぼけながら体温計セットして検温したら平熱になってた。
もう一回、一時間後に測っても平熱だから、これで山は越えたかな。
もっとも、昨夜は頭ぼんやりするから冷やしたタオルをおでこにのっけて寝たんだが(^^;

というか、汗のかき方が以前と同じになりつつあるのがやっぱ分かるのよねー。
これは冷房ききまくってるうちは週イチぐらいで岩盤浴通うべき?(笑)

自宅にいては、汗のかき方の変化も分からないので、ちょっとだけ外出してみた。
チャリンコで出かけてハガキ出したりして、ちょこちょこ用事を済ませたり。
汗だらだらーっ、と出たけど、決してイヤな発汗ではなかった。うん。
もっとも、これは午前中に済ませたんだけど。
何となく小学生の時に、「宿題は涼しい午前中に」って先生に言われたの、よく分かるよ・・・これだけ暑いと午後には立派なトドかアザラシかって状態だもん(爆)。

夜はテレビをぼんやり見ながら、ジュース飲んでたり。
ああ、やっぱこのテの飲み物大好きなのよね・・・味覚が子供だからさ、ことのさん(^^;
ISBN:4167705303 文庫 見次 郁子 文藝春秋 2006/08 ¥980

ハーレクイン時代はモーガン・ヘイズ名義で執筆していたイローナ・ハウスのスリラー長編デビュー作がこちら。
低空飛行の体調でこの本を読んでいると、その昔、インフルエンザにやられている最中に『暗闇坂の人喰いの木』を読んで熱にうかされた頭の中に死体描写がぐるぐるまわったのを思い出しました(笑)。
昔っから学習能力のない読書方式なのね(^^ゞ

この本、現物を買って、帯を見て「ああ、この本だったのか」とやっとこさ思い出したんですよね。リサ・ガードナーが以前NewsLetterか何かでこの本、面白かったよ、と言ってたのを(^^;
この物語の舞台がまた、ここかぁ、って場所で。

ボルチモア。

ローラ・リップマンのテス・モナハン・シリーズでお馴染み(笑)。
ハウスのHPにはこの物語に出てきた実在の場所の写真がスライドショーで見れるのだが、その名前に「あ、こんなとこなのか」と、リップマン読者のことのさんには二倍楽しめました。
更に、中の謝辞を見てうくくっ(^m^)となったのが、イローナがまだハーレクイン・スーパーロマンスに書いてた頃からの友人であるパトリシア・ルーウィンの名前がある事(その頃はルーウィンもペンネームでスーパーロマンスに書いてたけど)。

内容としては、一年以上前に相棒の刑事を殺され、自分も瀕死の重傷を負った女刑事ケイが、再び同じ手口の猟奇殺人を追うという話で、ここに元恋人で同僚の刑事フィンが絡んでくる。
犯人そのものは分かりやすいのだが、とにかく女性作家では久々にハイピッチな殺人の山と、その凄惨な描写を読んだな(笑)。
いや、ミステリ読者としては、慣れているとはいえこの暑い季節に、ハエが飛び交う腐乱死体描写はさすがのことのさんも笑いが乾きまっせ(爆)
最初からヒロインがボッコボコにされる場面から始まっているので、あそこで甘め好きのロマンティック・サスペンス読者に脱落者が出そうな気もせんでも(^^;
ただし、それを骨太スリラーの醍醐味の一環とあっさり考え、続けて読んでもらえれば、そこから進めるかと(笑)

ことのさんはあのケイの、何ともいえない危うさとタフさのアンバランスさの描写がすごいなぁ、と思ってページをめくる手が止まらなかった。
そんな彼女をずっと愛してきたフィンにも悲しい過去とかあったりして、不器用な大人二人のロマンスも並行進行。
もっともフィンって、ロングヘアのラテン系ビジュアルながら、実はアイルランド系イケメンという設定なんだが、すっかりケイと事件そのものにしてやられて影薄めだ(笑)。
しかし、あれだけそっけなくされてもフィンって健気よな〜。尽くす男前くんでありまする(笑)。
もっとも、ロマサスによくあるベッドシーンだけ活躍する添え物ヒーロー(爆)ではなく、きちんと仕事しているし、デキる男だからいいんだが(笑)
次回以降の更なる活躍を期待してますわ〜(^^)

今回の話は、一度どん底に落ちたケイが、再びスタートラインに戻ってくるというスタンスで書かれているのがよく分かる作りで、シリーズ化を作者が見越していたと思えるぐらいの脇役のキャラクター配置だったり。
実際、既に2冊目も刊行されていて、3冊目も執筆中とのこと。
・・・続けて翻訳してもらえるの?(^^;
お願いしまっせ、文春さん(^^;
会社の凶悪な冷房にやられ、汗のかき方が変になってからぐったり長期間の低空飛行続き・・・。
昨日の病院の精密検査項目に、『鉄腕DASH』であるような身体の温度をはかるサーモグラフィがあればきっと一発で分かったんではなかろうか、ってぐらい(^^ゞ
思わずがっつり汗をかきたくて、今日は朝から岩盤浴に行ってきました。
いや〜、汗を大量にかけたのは儲けた気分がしましたです、はい。
あのままあそこでいたかったかも(笑)

夕方からはちょっと微熱があるかもモード。
おかげでアイスクリームがいつもより冷たく感じて美味しいです(^^ゞ
ただ、昨日までの身体全体が冷えたような状態の異様発汗ではない分、まだちょっと楽。
身体全体が岩盤浴であったかくなったせいなんだろうけど。
数日様子みて、また行くかな >岩盤浴(すっかりお気に入りの模様。笑)

しかしここ2年、この時期は涼しいスコットランドで過ごしていたからこんな事にはならんかったのね・・・。
思えばある意味・・・避暑なんだよね、スコットランド行きって(爆)。
もっとも、今年行ってたらエライ事になっていたな・・・って、昨年、地下鉄爆破テロ後にかかわらず行き、航空会社ストライキをすり抜けてスコットランドを旅したのは誰?って気が(^^;
ISBN:4562043113 文庫 落合 佳子 原書房 2006/08 ¥950

ジュディス・アイボリーの初邦訳本、読了〜。
いやはや、こんな無邪気でハッピーになれたヒストリカル長編を読ませてくれてありがとう、と言いたい1冊でした。
今、本当に体調がよくなくって、こういう癒しと笑いとロマンスのペーソス本を求めてたんだなぁ、と思った。
本って、読書って自分にとってそういうポジションのものだったと再認識させてくれたかも。

物語そのものは、男女逆転版『マイ・フェア・レディ』というものだが、そこはアイボリーらしくなかなか笑えるものに。
なんといっても、ヒーローのミックが職業・ねずみとりときました・・・イライザの花売りよりもキョーレツ(爆)。
このミック、いやはや・・・ここ近年の作品でこんなにセクシーでチャーミングな男前、見たことない!
脚フェチで動物好きなところも、もうキュートなことったら!(握りコブシ。笑)
対するヒロインのエドウィーナは、元侯爵令嬢で言語学者。
身長が6フィートののっぽなお嬢さん(ブリィと同じぐらいっつーことですな。そりゃデカイ。のっぽのことのさんが言うのもナニだが。笑)。
強欲な親戚に生まれ育った屋敷を追い出され、それでも自分で仕事をして自立した彼女が、ミックのコーンウォール語+コックニーなまりという超レアな喋りを聞いてしまったのが運命のいたずらか(その前にミックの運命の彼女の○への一目ぼれってのがあるが。爆)。
この二人が魅力的で、じょじょにお互いがお互いを変えてゆく。その成り行きが何ともよかった。
スノッブだと思われていた彼女は、パブで踊れるほどに自由に振舞えるようになり、粗野で野蛮だった彼は、秩序ある考えや身のこなしを持つようになる。
これは、二人がお互いを理解してゆく過程とか本当に読んでいてわくわくした。

ほろっときたのが、エドウィーナが花と夜に向かって心配事をリズムにして歌っていた場面。
ミックはからかうわけでもなく、彼女に自分に向かって歌ってほしくて自分も歌いだしたり。
最後には、幸せになった二人が抱き合う場面で、ミックが同じように歌う場面は本当に・・・うまいわ。
社会的立場の違いを越えて、二人は自分達の気持ちに向き合っていてこれもよかったところの一つ。
最後には、ご都合主義とも思える逆転劇があるが、それはあくまでおまけであって、エドウィーナが愛したのはねずみとりのミックだったワケで。
強欲な老人にも、実は悲しい事があったりして、ラストのイタチとの旅立ちとかにもほろっときたり、ちょっと涙腺弱いかも、今のことのさん(^^ゞ

おとぎ話と言われたらそれまでだけど、ロマンス本の原点ってそうじゃないのかしら。
楽しく騙され、そして踊らされる1冊だった事は確か。
凝ってなくっても、ぶ厚く長い話でなくても、しっかり起承転結がついていて、それでいて大満足のお話でした。
ISBN:4270100532 文庫 上中 京 ランダムハウス講談社 2006/08/02 ¥714

SG-5ファイル3冊目、読了〜。
いや〜、相変わらずぺらっぺらで候!(^^;
何か、本当に夏の読書感想文用の古典じゃないんだからさ・・・(^^;

今回の主役はジュリアン・サムズ。
1冊目で登場した悪人ディーコンの元GFのカトリナを守る任務を任された彼だが・・・毎度お馴染み、ミイラとりがミイラに(笑)。
ドンパチ狙撃戦はピンポイント、逃亡劇もピンポイント、ホットなラブシーンは長めに、って事で話そのものは「何でこんなにトホホに間抜けなんだよ、SGメンバーよ(^^;」という、サスペンス部分は無きに等しいというか(笑)。
いや、優秀でありながら悲惨な過去を持つ各メンバーゆえに、ここのトップであるハンクに拾われて任務についてるって設定なんだが・・・どうも毎回その片鱗は拝めない(爆)。
ロマンスとしては、今回は分かりやすい展開でしたな。ヒロインは前作の方が好きだけど。

今回から新しいSGメンバーが登場。
ミック・サビーンだが、この人もまたヌケているというか・・・(^^;
あと、謎の男エズラは今後も出るのかしら・・・SEALなんだろうかね、彼は(^^ゞ
次回はKJの模様。この翻訳ペースだと今年中に読めるかしらね。
GLAYのホールツアー、超激戦ツアーだから縁はないと思ってたのに、さっきPCからチケット当落を確認したら「当選」って文字が見えるんですが・・・(^^A

・・・気のせい、よね(^^A

+余談+
ダブルで申し込んでいた友達もとれたみたい・・・(^^;
あ、穴日に申し込みしていたのか?! >私ら!!
夏らしいもんで本日、地元は夏祭りってことで花火なんかあがっていますよ。
ことのさんの部屋の窓から、本当に直線上のところであがっているんですがね。キレイです。
しかしぼんやり見ていても、昔ほど感慨もなく、本当にぼんやり・・・ってカンジ(^^ゞ
そういえば、この曲が携帯の中に着メロDLしていたから、この季節だけでも設定しておくかな。

体調は相変わらずおもわしくなく、スポーツドリンク飲みすぎて飽きた・・・。
あと二日、会社に行くと考えるのが一番のストレス、一番の不調長引きの原因って気がするな・・・今年度に入ってからだよ。こんなストレス感じる職場になったのは(~_~;
彼女の産休以外は5年以上も一緒にいる後輩、なんと入社と同時に辞めた筈なのに、喫煙者カムバックしたと本日カミングアウト(^^;

「この4月からですよ。もう吸わなきゃやってられねーぜ、ってぐらいストレスで。せっかくやめてたのに〜(~_~;」

お互い、買い倒れたり遊んだりとストレスをそんなに沢山ためる事なくのらくらやってきた私らだが、ここにきて限度がきた模様(笑)。

「これで帯状疱瘡再発したら完璧だな、あたしの場合(^^ゞ」
「いや、シャレにならないぐらい皆ストレスためてますよ。○○さん、お酒の量が増えたせいで最近体重増えた!!と言ってたし。上二人がどうにかならん事には、そのうち暴力沙汰になりそうですわ」

・・・誰が?私とキミが先頭きってか?(爆)
いやはや。精神が身体に及ぼす影響のすごさ、ってとこですかね。
ここで憂さ晴らしに散財するのがいつものパターンなので気をつけておかないと・・・(^^ゞ
相変わらず暑い中、体調は悪くって、かなり出来ないままだが、このままズルズルしていると、大好きなひまわり画像が使えないし・・・と思って(^^ゞ

今回は、大きく三つ。
まずはチェリー・アデアのページでT-FLACのページにぼちぼち追加しはじめた(^^;
最終的には独立させてT-FLACシリーズの年表を作りたいとは思ってるんだが、いつになるやら(^^ゞ
しかし、変人揃いのT-FLACの中でもやっぱりジェイクって飛びぬけてるなぁ・・・(笑)。

次に彼岸でタンゴ(笑)。
もっとも、ネタ元はリンダ・ハワードの本なのにあの展開はいかにも・・・ことのさんよねぇ(笑)。
リンダの本はまだまだ他にも彼岸ネタあるんだけど、既にカビてそうだわ・・・記憶が(自爆)。

最後に、これは以前からアップすると言っていた「英語の羅列」の一部・・・(^^ゞ
イベントのページをちょこっと手入れしたついでに、ここに普段ことのさんが使う為に一覧にしていたロマンス原書のデータを放り込みました(笑)。
とりあえず二つ、RT誌の選んだ400冊、それとRITA賞受賞リスト。
あくまで自分用に作っていたのに適当に冒頭に文くっつけたモノなので、そこらへんはご了承を(^^ゞ
まぁ、タイミングとしてはJ・アイボリー翻訳版が出たから丁度いいか(笑)。
ちなみに今回翻訳された分は2000年の受賞分でチェックして下さいな

http://cool-shangrila.hp.infoseek.co.jp/event/rita/rita_2.html

まぁ、他の二つ(RTとAAR)も既にデータページあるのだが、ちょっとアップするにはトホホにそっけない画面なので、ぼちぼちきれいに手入れしてから公開しますわ(^^ゞ
というか、自分自身が納得していないそっけなさなんだもん・・・表も全然だし(~_~;

・・・というか、次回更新はもうちょっと実りあるものになっていればいいのだが・・・。
秋までにもう少しサイト内掃除するつもりだったが、既に今日は立秋っすよ!!ピーンチッ!!(滝汗)
DVD アニプレックス 2004/09/29 ¥3,990

TBSでやっている『世界遺産』のイギリス編なのですが、この二つの並びだったので買ってしまった(笑)。
もっとも中を見て思ったのは、エディンバラ編はかなり面白くはなかったという事だけど(笑)。

確かに映像は美しいんだが、空撮中心でどうも「エディンバラはこんな風に旧市街と新市街の差がくっきりしているんですよ」ってのをクローズアップした作りになりすぎていて拍子抜け。
そんなの分かってるわよ、今更、とか思った(笑)。
カールトンヒル、スティーブンスンがかつて暮らしていた部屋の映像とか秀逸なものもあった分、なんであの長さをメアリー・スチュワートの人生描くのに費やしたんだか謎よ、この番組。
別に女王メアリーの人生がユネスコに世界遺産指定されてるワケじゃなかろうに(失笑)。
というか、女王メアリーを描いていながらロイヤルマイルを空撮ですっ飛ばしてエディンバラ城からさっさとホリールードにたどり着いてメロドラマの続きを延々語っているんだよね。
何でロイヤルマイルなんて名前ついたのか、実際の道を写して現在の様子を写すぐらいしろよ〜、とか呆れてしまったわ。
こんな風にメロドラマ仕立てにしたがるのは民放番組だからかしら?(笑)
この手の番組には、ある程度の客観性は必要、と強く思った次第です。
とにかく、これを見終わってディアゴスティーニの世界遺産DVDや『世界の車窓から・イギリス編』のエディンバラ映像をお口直しに見たのは言うまでもない。

そういう意味じゃあ、想像の余地が多くあるストーンヘンジ編は、この番組向きという事だったらしい。
だって、ストーンヘンジ編は面白かったもん(笑)。
別にナレーションが、私の好きな寺尾聡だからというワケではないけど(笑)。
今月のラッシュ明けのせいか、来月は比較的控えめか。
もっともHQが適度な量買う予定なのでトントンかもしれないな(笑)

ランダムハウス講談社 ランダムハウス講談社文庫
いにしえの月に祈りを レベッカ・ヨーク


ここでレベッカ・ヨークを再び読めるとは思わなかったわ〜。
版元の版権情報とかで、ヨークの他にも幾つかランダムハウスが版権とっているのは知っていたけど、まずはここからか。
10年以上前にリアルタイムで読んでいた読者としては懐かしいので、勿論買い(笑)。

東京創元社 創元推理文庫
もしも願いがかなうなら アン・マキャフリー


マキャフリーの久々の癒し系FT新刊本なので、これも買い(^^)

ハーレクイン社 MIRA文庫
海風の追憶 キャット・マーティン


1冊目はとにかくヒロインがイマイチ(いや、イマサンぐらい。笑)だったが、まぁ、とりあえず買い予定。
今回はヒーローがイーサン・シャープ船長だしね(^^)

原書房 ライムブックス
愛が薔薇色に輝けば コニー・ブロックウェイ


ローズハンター・トリロジーの2冊目。
これは長女の話だな。
1冊目が余りことのさん好みではなかったので、これは買うとしてもきっと全額自腹は切らない(笑)。
これでブロックウェイ翻訳が頓挫されるとそれはそれで悲しいので、地道に新刊買いしようというあたり草の根運動という気が(爆)

ソニー・マガジンズ villegebooks
緑の迷路の果てに スーザン・ブロックマン
死は聖女の祝日に リサ・ジャクソン


リサ・ジャクソンは前作のスピンオフだろうから、一応読む予定。新刊買いかは微妙だが。
ブロックマンは、ことのさんご贔屓の一人ワイルドカードくんのお話なので発売日に店頭に走ることうけあい(笑)。
ああ見えて、純情くんなのよっ(爆)。

既に一部10月以降の情報なんかもちらほら手元にあるが、本ゲル係数はやはり減りませんな(^^ゞ
今日はこんな暑い中、朝からイヴプロフェン煽って沈没・・・。
いいタイミングなんだか悪いタイミングなんだか分からないが、これでお盆休みに寝込む原因の一つはなくなったという事か・・・。

午後からは少しマシになったので、ナマケモノよろしく始動。
掃除する気にもなれないから、とりあえずステイショナリー関係片付けとかしてみた。
ぼちぼち読書し、ぼちぼちおやつ食べてみたり。

夕方からは昨日に続き、ヨーロッパ鉄道の旅のスペイン編を見る。
スペインか・・・考えた事なかったけど、あの景色は圧巻だった。これは是非、実際のものを見てみたくなりました(マジ)。
ついでにサッカー観戦・・・って、無理?(爆)

こういう鉄道車窓番組にメロメロ弱いことのさん、しっかり片手にトマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表を持ってみてました(笑)
昨日のイギリス編の路線もチェックしたわ。
これから知宏くんはトルコ、ギリシア、スイスと鉄道の旅を続けるのだが、スイスも気になるわ〜。
これだから鉄道好きって困るのよね(笑)

永遠の沈黙

2006年8月6日 読書
ISBN:4151763015 文庫 藤田 佳澄 早川書房 2006/06 ¥714

W杯期間中に買ったまま放置していた山の中(爆)から読了 その2〜。
夫婦共著によるサスペンス長編デビュー作。

・・・すまん。ホントすまんっっ!!
こんな面白い本、買ったまま一ヶ月も放置していた私を許してくれ!!(マジ)
定価で買った価値あり、というか久々にこんな面白い本に当たったよ。
日本だと検屍官ものってコーンウェルのスカーペッタものが余りに有名だけど、こっちのが初心者向けかも(巻数重ねるごとにスカーペッタが苦手になっていった前科持ちのことのさん。笑)。
ページ数も340ページ程度の薄い本だし(完全に麻痺しています、ことのさん。爆)。
大きな風呂敷ではないが、広げた風呂敷は1冊でしっかり畳みました、ってこれ重要よ。

4つの白骨死体発見から、あれよあれよのジェットコースターばりの展開の速さ。
一つヒントを掴んだら、それを奪われる。
一歩前進したら、そこを破壊される。
とにかく、先手先手を打たれる中、検屍官ジェイクと弁護士マニー、負けず嫌いっていうか、打たれても打たれてもへこたれなくってポジティブで非常によろしい!(笑)
ロマンスもあるっていうか、ロマンスっていうより・・・この二人、単に割れ鍋に綴じ蓋の公式に当てはまったというか(爆)。
何で今までこの二人がくっついてなかったか・・・って、そう思うぐらいいいコンビだ(笑)。
お互いの助手も家族ナイスだし(笑)。
個人的には、彷徨えるフェロモンくん(爆)・ジェイクの弟サムがお気に入り♪

サスペンス部分に関しては、これはなかなかあっぱれ。
あのボリュームで、きちんとまとまっていました。
きちんと各事項の時代考証しているし、作者お二人の本職ゆえに検屍箇所、法律箇所は圧巻ですしな。
殺人犯はすぐバレちゃう甘さだし、動機に関してはちょっと後からこじつけ的にものも少し感じなくはないが、それでもやっぱり上手。
男性サスペンス作家によくありがちの、ラブシーンとかになると俄然キャラがたってくる添え物フェロモンヒロイン(爆)ではないマニー、逆に女性サスペンス作家によくありがちの、ラブシーンとかになると俄然キャラがたってくる添え物種馬ヒーロー(爆)ではないジェイクというのは、やはり共著だからかしらね。
魅力を相殺している部分も確かに見受けられるが、それ以上に効果的なのは否めないかと。

しかし・・・いいなぁ。
ワンコのマイクロフトに関する描写。
愛犬に対する、マニーの赤ちゃん言葉・・・あそこまで書く人ってなかなかいないよね(笑)。
最後には感化されたジェイクが「パパですよ〜」状態になっているのもプププである(爆)。
内容はヘヴィながら、こういう笑える箇所があって緩急ついてるのもプラスであるよい1冊。

愛こそすべて

2006年8月6日 読書
ISBN:4576060937 文庫 酒井 裕美 二見書房 2006/06 ¥900

W杯期間中に買ったまま放置していた山の中(爆)から読了〜。
LSでお馴染みのカスティロの長編デビュー作。

読んでみて思ったのは、LS作家はページ数を与えれば、皆してこのレベルの平均点以上のアベレージヒット作品が書けるんでは?(^^; というものだった(笑)
そう、いい意味でこの作品、ちょっと長いLSって印象が(笑)。
そう感じた理由の一つが、あっけないラストなんだけど(笑)。
これだけ死人が出ているのに・・・そのツメの甘さは何事だっ?!ってぐらい(笑)。
黒幕、ザルで大雑把で頭悪すぎます(笑)。
ご都合主義なところもご愛嬌、ってぐらいに(笑)。
普通あれだけの目にあって、生きてるとはこれいかに?! >ジャック兄ちゃん(爆)

以前、フリーシーの感想でも書いたように、養女のヒロインが自分のルーツ探しをはじめてから、身の回りで不審な出来事が・・・という王道パターン。
今回の場合、中心となるのがヒロインのアディソン、彼女が調査を依頼する私立探偵ジャックの弟ランドールの2人。
ジャックがもっと書き込まれるかと思ったら、思ったよりあっさり、でしたな。
ことのさん好みなんだけど(笑)。
ヒーローとなるランドールが・・・PTSDに悩み、アル中寸前という・・・これまた何ともヘヴィな(^^;
38歳の元エリートなランドールと、勝気で本質的無垢なアディソンの凸凹っぷりがたどたどしくて(笑)。
いや、ランドール、しっかりアディソンにふりまわされててかわいいし(笑)。
特にラスト近くのあの頑張りっぷりは・・・ああ、ポイント高いのよ。久々にロマンスヒーローらしい頑張りっぷりを拝めた気になりました(笑)

さくさく読めて、サスペンス部分が多いながらも、ロマンス部分が決してないわけではなく、むしろ近年のHQ社からの本より甘め度増し(笑)。
ツメ甘いながらも肩も凝らない、エンターテイメント・ロマンスとしてことのさんは最後まで楽しく読みました。
いや、これって意外にポイント高いのよ。
途中で苦痛から頓挫するような本、最近多いから(^^ゞ

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