ISBN:4576061666 文庫 小林 さゆり 二見書房 ¥870

大抵の新刊文庫は今後の翻訳へつなげる布石・・・と、意外と地道に新刊購入することのさん(笑)。
今回のこの本もその予定だったが、出張の移動時用にこの月の二見文庫を新刊で買ったお友達が「読み終わったら2冊共あげるわ(笑)」と言ってくれたので、ジョハンセンと一緒にもらった(爆)。ラッキー(爆)。

まぁ、そんな話はさておき、頂き物(笑)の1冊、読了〜。

HQの方のRではコテコテのものが多いモンローですが、シングルタイトルとなると・・・はっはっは。ぶっちゃけ、ブレイズも驚きの濃い内容(笑)。
さすがエッチとホットが売りのBlavaラインの人気シリーズね!(笑)
しかしそれが嫌味じゃないんだよな、妙なハナシだが(笑)。
エッチ度合いでいうなら、最近読んだ本の中じゃあトップクラスなんだが(爆)、あっさりさっぱりと読めて嫌味はない。
エロ全盛時代に、そこまで書いてこの読後はなかなかよ、モンローさんってば!!と呆れ半分感心半分だわさ(笑)。

ヒーローである傭兵のジョシュアと、ストーカーに狙われるヒロインのリズの関係が、とにかく・・・傍から見ていても、そりゃあ周知の事実なものに見えるよなぁ。どう転んでも(^^;
過去と今までの生活のせいか、愛を信じないジョシュアなのだが、言ってる事とやってる事が全く違い、とにかくもがいているように見える。
何にもがいてるかというと、リズとの最初の出会いから心臓を打ち抜かれた状態の自分の魂の動きに。
過保護で、マメで、とにかくあれだけリズをネコかわいがり(ただしアダルト指定のネコだが。爆)しておいて、愛を知らないだ、自分には向いてないとか・・・戯言だな、ああ、戯言(笑)。
傭兵仲間二人もそりゃー信じねーだろ(爆)。

でもね、エッチな部分やホットな部分を差し引いて。
おとぎ話だよね〜、これ。一種の。
人里離れた家は、実はシャングリラでした・・・って感じでしょうか(笑)。
武器展示会場のようなところでさえ愛嬌に思えてしまうぐらい、ジョシュアの自宅は充実してます(笑)。
自宅温泉・・・スゴすぎる。火傷するような源泉の上に自宅建築(爆)。
ニトロの設計も最高ですな。

物語の核となるストーカーの話の部分に関しては弱いんだが・・・そもそも殺意がない、もしくは殺意を余り感じられない時点で、作者モンローはそのストーカーに絡む事項をあくまでロマンスの味付けのみと位置付けたとことのさんは読みました。
だって、被害者のリズ自身も殺意が伴う危険を感じてないんだもんね。
もっとも、そういう切捨てっぷりは嫌いじゃなく、むしろ好きなんだよね。いつも言うけど。
ストーカー部分を掘り下げて、尚且つロマンスを書き込むと中途半端になるからねぇ・・・。
そう考えて読むと、あのストーカーは・・・ジョシュア達、傭兵三人衆の顔見世と、リズとジョシュアの再会の為に出てきた?(笑)
まぁ、ロマンティック・サスペンスなんて毎度そんなもんか←そのジャンルの愛読者のお前が言うな(爆)。
実際、男前の傭兵三人衆、ジョシュアをトップとし、コンピューターの専門家ホットワイヤー、爆発物の専門家ニトロと三人の対比もしっかりしつこいぐらい描いているんだな。
ホットワイヤーの南部訛り、ニトロの無口さをジョシュアと対比させてリズから語らせている。
ストーカー犯人の設定や行動が、見事この三人の専門分野に沿って進行し、本当に彼らの見せ場を次々作っていく様を読みながら、、、古典芸能お約束の掛け声を客席からかけたくなりました(爆)。
もっともモンローさん、日本に何か偏見か歪んだ知識をお持ちのようですが(失笑)・・・芸者の表記、苦情モンだな、ありゃ(^^ゞ

そんな三人衆、ことのさんが一番ご贔屓のニトロは次回主役。
今回の本でしっかりお相手も登場しているし、伏線もあり・・・かな。

+余談+
・・・そんな事だと思いました、と言われそうですな(^^;
今回の『その腕のなかで』を読んで、リズの兄ジェイクとジョシュアの妹ベラの話があるんじゃないかと思ったアナタ・・・あります。
もう一人のジョシュアの妹デイジーの話もある。
ってか、このシリーズ3冊で終わったら、新たに新シリーズが出てニトロもホットワイヤーも登場するのかい!!

一覧にしちゃったもんっっ!!

http://cool-book-new.seesaa.net/article/28556062.html

・・・全部翻訳してもらえるか、それはやはり今回の本の売上げ次第?(^^ゞ