ISBN:4596797048 新書 藤峰 みちか ハーレクイン 2004/12 ¥609

えっと、一時読むのを中止していた、シルエット・ダンフォース読書を再開しまして。
読んだのは四冊目で前作ラストにフラダンスを踊った(笑)ジェイク・ダンフォースの親友ウェズと、ジェイクとラリサのネタをすっぱ抜こうとした記者ジャスミンの話。
この作家さん、日本初登場なのですが・・・驚いた。
上手い!なんか上手いよ、この人!!

何がって、これに一番驚いた。
この1冊、今迄の三冊に出てきたキャラが上手に出てきて主人公達と会話を交わしたり、電話したり、近況報告するのだ。
これから出てくるイアン、イモジーンをジェイクに絡めて描く場面もあり、他の従弟や兄弟の位置関係なんかもちょこちょこ出てくる。挙句シリーズの舞台となるジョージア州サバナ周辺の観光案内的描写まであり。

・・・それって当たり前じゃないの?作家競作とはいえシリーズなんだし、、、ってそれが違うんです!!
シリーズなのに、前作のヒーローとヒロインの名前すら出てこない、過去の主人公達がどうなったのかとか近況も分からない、というか舞台になっている場所の描写もなくひたすらマンションや職場しか出てこない、挙句、新刊が出たら主役を見て「誰やねん、アンタ!?」というものも少なくないのがこの作家競作大型ミニシリーズ(思えば言葉から破綻してるよね。『大型』の『ミニ』って真逆じゃんよ。爆)の怖いところなんですよ、ええ!!
作家各自の按配あれど、ちょっとホンマにシリーズものなの?!と思う事が多いワケなんですよね。

なのに今回の作品、前回のヒーローのジェイクがいっぱい出てくる。物語の核の一旦を担っている。
今回のヒーローの親友なんだから当たり前なんだけど、これって
本当にスゴイめずらしい事なんだよぉぉぉ〜。

だから、この作家さんが上手だって言ったんですね。
簡単そうで実はすごく難しい事を、この作家ブレンダ・ジャクソンはやってのけたんですから。
つまり「他作家との協調とシリーズの基準設定の再提示を絡めた作品展開」
なまじキャリアがある人気作家さんばかりだから、自分のカラーを前面に出すのに慣れていて、この「基本」が出来てないのかもしれない。
そりゃ、舞台の都市の外れに牧場とか作ってそこで主役二人っきりで展開させりゃ舞台の説明なんか省略してそのページ分を二人の物語に費やせる。
しかし、あくまで「シリーズ」だという前提はどこに消えたのか、となるんじゃないかしら・・・「別にこれならシークでなくてもいいじゃん」とか「別にこれならこの場所で展開しなくてもいいじゃん」とか挙句「別にこのシリーズで書かなくてもいいじゃん」となる。
こんなツッコミばかりが読者の頭の中によぎっていくのはことのさんだけですかね・・・。

とりあえず、読む側も基本に戻らずにはいられない1冊でした。
スパゲティ好きヒーローはかなり◎。
しかし、ちょっと残念なのが、何故ヒロインがあそこまでダンフォース家の特ダネに執着したのかが明確に書かれていない事だな。
そこまでしっかり書かれていたら、この本はもう少し読後がいいものだったろうね〜。
まだ懲りずにタンス前で成仏作業してます・・・(^^ゞ
ことのさんの住んでるところは、火曜・金曜が可燃ゴミの日なので、金曜朝に出せるようにせっせことゴミ詰めしてます(^^ゞ
思うに、ことのさんのタンスの服の数に変動がここ十年ぐらいないのは単に買った分と同じぐらい、こうやって潔く捨ててるからなのね(笑)
いや、買うのはもうちょっと待って、先に処分を←結局買う事に変わりないじゃん(^^ゞ

●余談●
う。楽天負けたのね・・・。
楽天勝った日の翌日は買い物するとポイント2倍つくから、欲しいPCゲームを買うの待ってるんだけど(^^ゞ
頑張れ〜←今、12球団で一番応援している球団だな。旧オリックスからいっぱい選手行ってるし田尾監督は大好きだし(今年のパ・リーグはベンチウォッチングが楽しいのよね。牛島監督といい現役時代を見ている選手がとうとう監督、って年になっている感慨もあって)。
岩隈が昨年と同じぐらい勝てればいいんだが、抑えても打線が厳しいなぁ・・・磯部があの打順にいるようじゃ厳しいわ(^^ゞ
6月末のトレード期限までに金銭トレードかなんかで打者が一人でも余分に欲しいわマジ。
あ、いや。それよりも先に抑えの投手求む!!