黙々と読書をしていますが、ここに反映することなく…(´・ω・`)
とりあえず、落ち着いたら、っていつの話なんでしょうか?!ということで、やっぱりボチボチと書きためておくことにしました(笑)。
年末、自滅する程度を少しでも軽くする為にも(この時点でアウトか。笑)。

で、これですよ!
新刊ですよ!!
ソフロニア三巻ですよ…読んでいてラストに「ギャーッッ(゚Д゚;)(゚Д゚;)」となりました。
は、早く! 早く続きというのには、一部の展開は知っている(英国パラソル奇憚を読んでいると、その中に書いてある、このソフロニアの世界から20数年先で明らかになっている)という、そのチラ見せ感が半端ないぞキャリガーさん!!

お話は、レディのためのスパイ養成学校で学ぶ主人公ソフロニア嬢のあれこれ最新話。
しかし、前巻から数か月たっているのですが、それが非常に効果的に使われていて上手いの何のって。
そもそもヤングアダルトって、主人公がティーンなのもあって、その不安定さをどう読者が受け止めるかもあるのですが、そこに作品そのものの設定や世界観もが不安定だと、全てにおいて瓦解してしまい、正直目も当てられない状態になったりします(思い当たる作品でもあるのか。笑)。
そういう意味で、そのソフロニアのシリーズの世界観は、パラソル奇憚とベースが同じなのもあって揺るぎはない。
ましてや、あの中で書かれていた「過去に起こった事件」を、ソフロニア達の側から、リアルタイムで語られるというのは、前シリーズ読者には堪らなく焦らされつつも楽しめました。
いやはや、これはヤバイ出来でした。

ソフロニアの兄の婚約を祝う仮面舞踏会、学友シドヒークの苦境、ソフロニア達の今後の進路などを一挙に展開させるという、ごっちゃまぜになりかねないこの巻なのですが…。

やられた。
やられました、キャリガーに。

これまでの事件やら、キャラクターやらの言動がどれだけ伏線に満ちていたかを提示し、そしてそれらを天晴なまでに回収しまくりましたよ!!
後半には人狼・吸血鬼・空賊の三つどもえの大騒動となるのですが、その中で更に、自分の中の迷いとか、口には出さなかった想いとかをじわじわとほどいていくんですが…ああ。ちょっと。いい大人ですら直視したくないようなことでも、迷い、戸惑いながら淡々と前進しようとしている様が何とも。

特にラスト近くになると、あのおてんば少女だったソフロニアの、ある意味恐ろしいまでの冷静さと政治的思考回路とかの凄まじさに読者が度胆抜かれることに。
前巻のモニクに関するウェストミンスター吸血鬼群とのいざこざが単なるドローン騒ぎでなく、もっと重大な事件の端的部分だったという事実のあたりに、シリーズを最初から「全●巻です」と毎回断言してからスタートさせるキャリガーの揺るぎなき構成力を見たよな我々読者は!

そうなんですよ。
この巻で書かれている事件の核の一つは マコン卿のキングエア団との離別 の、別視点なのですから。
そして、もう、ラスト…おおぅ(ノД`)・゜・。
今まで呑気にお気楽に読んでいた読者を真綿で締め上げる「ソフロニアの契約」にまつわるあれこれ!
そこまで急展開は予想してなかったので、いや、もう叫んだわ(ノД`)・゜・。
そんなあれこれな中、今回の癒しだったのはあれだな。
これも予想外だった ピルオーバーのモテ期到来(笑) ですね(/・ω・)/

あんなこんなで、久々に叫んでしまった一冊でございます。
ロマンスとしては、それはティーンのものなので不安定で淡いものなのですが、ソフロニアたちの場合はそういう括りが迂闊に出来ないものなのです。
階級とか、異界族とか、この世界観と時代背景から切っても切れないものに、あの幼かったおてんば娘たちが直面するのですから。
シドヒークの場合、のちにどうなったのか知っている分だけ切なかったわ…。
そして、何よりも「そうなのか。そっち側につくのかソフロニアは!」という巻でございます。

あと一冊。
残りあと一冊でこのシリーズともお別れなのですよ。
ソフロニア達がどうなるのかが心配と同時に楽しみで、何よりも あのプルーデンスのシリーズ翻訳を祈願するにはこれが売れてくれないとな!という、大人の事情も鑑みつつ(笑)。
いやーん、読みたいじゃないですか!
悶々とするに、いろいろな方面に悶々と萌えつつ\(^o^)/

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