「No」でした
ええ。
前振りもなしで分かるかと思います。

スコットランド独立を問う国民投票 の結果です。

ロマンス読者だし、アウトランダー信者なので、私は皆さんから「yes」応援派だと思われていたようですが、実際はここまで世界中を巻き込んだ時点で勝ちだと思っていたので、全然どちらでもなかったというか。

というか、その先のあれこれでいろいろ悩んでいました。
独立した際に、国際線(スコットランドには国際線乗り入れはグラスゴー、エディンバラ、アバディーン空港)を乗り入れている各航空会社が安定したポンドを使えない国に対して乗り入れを継続するのかとか、ブリットレイル(鉄道パス)の現行のエリアは停止されるのかとか、RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)というスコットランド最大銀行が独立した際に本拠地をエディンバラから移転すると宣言した時点で、残り二つのスコットランドのメガバンクが新通貨の音頭をとるとはとてもとても…とか。
ええ、既に「スコットランドに再度訪れる事」を前提とした悩みでした。

鉄道に関しても、スコッツレイルがファーストに買収されたとはいえ、あの辺境の赤字路線の山を考えると、ノースイングランド区域にまで乗り入れして業務拡大をしているファーストが、ポンド使用不可になったスコットランドのその赤字路線をばっさり廃止にするとか全然ありえない話じゃない。
人のいないところに鉄道を走らせていて、どうするの? というのは、日本にもありますから全然他人事ではありません。

実際に現地を訪れると、あれだけ「yes」の票が伸びるのにも納得なのです。
財源だという触れ込みの北海油田のおひざ元であるアバディーンに行った時に、関連資料の博物館も見学したのですが、いろいろと思うところはありましたので、「No」の票にも納得なのです。
だから、どちらの結果でも驚かなかったのかもしれません。
連日ニュースでトップ扱いで映される場所が、自分が訪れたことのある場所だというのは本当に奇妙な感じがしました。
あの静かな通りで、こんなに人が…とか。

今回の件で、うっかり国民投票を許し、ここまでの騒動に発展させ、事態を収束させるべく政府はスコットランドにかなりの自治権に関しての譲歩をしました(この時点で、選挙をする前からスコットランドはある意味勝利した、と言う偉い先生方多数)。
これを見て、ウェールズや北アイルランドが黙っているのでしょうか? とか、外国に住む素人でも思いつきます。
それは、住民の皆さんの方がもっと切実な筈。
どこの国、地域にも火種はありますが、かつて地下鉄テロの年に渡英し、そのセキュリティーチェックの嵐に遭遇した身としては、再びあののどかなスコットランドでそんな光景は見たくないなぁ…(´・ω・`)

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