宵星の魔女エミリー (新大陸魔法冒険記)
2014年5月31日 新刊レビュー
さて。
もはや「新刊」どころか旧刊になるこの一冊。
確かに私はファンタジーが苦手だと自覚はあったが、まさかここまで読むのに時間がかかるとは思っていなかった(笑)。
もはや「レビュー」でなく、どうしてこうなったのかを検証した方がいいぞ、というハナシになってきました(爆)。
それはそれでネタになると思うので、取り上げてみます(笑)。
作品は2011年のネビュラ賞の候補にもなった、19世紀アメリカを舞台にしたスチームパンク。
もっとも、この作品の作者は「バズルパンク」という、スチームパンクの派生ジャンルということを述べていますが(笑)。
実際のアメリカ史を背景に、スチームパンク、ファンタジー、ロマンス、そしてホラー要素も盛り込まれた作品となっています。
お話は、魔法技術の革新に激動する19世紀アメリカが舞台。
西部の片田舎に住む、若き魔女エミリーが主人公。
熱病で視力を失った父親の後を継ぎ、お手製のお守りや薬を売ったりと自然魔法を使いそれを生業にしている彼女だが、大企業の扱う大量生産のアイテムに追いやられ、家計は火の車。
このままでは飢え死に…と言う事で、ロストパイン一裕福な青年に対して恋の魔法を使い結婚しようと企みます。
が、ひょんなことから手のひらに奇妙な石がはまり、魔法を使えなくなってしまう。
石をとり外すために、いけすかないニューヨークの名門校出身の魔法使い(ワーロック)であるスタントンと旅するはめになるが…というのが大まかなあらすじです。
実際、設定が抜群に面白く、19世紀アメリカの急激な工業発展を「大量生産品の魔法」とかいう絡め方をしたりしているし、移動方法もスチームパンク的なところ、ファンタジー的なところもあるが基本が馬車とか鉄道とかいう、変に地に足がついていたり(笑)。
表紙とあらすじで買ったら、うっかり凄いグロ描写に遭遇して引く読者もあるかもしれませんが(笑)、それすらも面白いぐらい。
が、何故に読むのに手間取ったのか、というと…この作品、世界観の中にいろんなものを盛った結果、それがゴチャついてしまっているのです。
そして、それらを一気に読ませてしまうには、キャラクターが弱かった。
全てのキャラが煮えきらないとまでは言いませんが、何か足りないんですよ。
特に、スタントンが何であんなにミラビリスに心酔していたのかが全く理解出来ない(笑)。
作者が書いてないのもありますが(笑)。
あんな露骨にスタントンをdisってコマとして扱っているミラビリスなのに、と読者が置いてけぼり状態ですよ(;^ω^)
とりあえず、エミリーとスタントンのロマンスを…と挑んで読んだら、まぁ、これはテンプレ展開だったので安心できましたが…そうくるか。
いやはや、ヒーローの余命幾ばくネタ とは。
ロマンス読者としては、石の秘密に纏わるヘヴィな設定とか、石の争奪戦も霞むネタですな、それは(´Д`)
でもって、石に関しては一応決着…なのかしら、あれ(イマイチ自信もてない。笑)。
ここまで、つらつら書いて思ったのは、苦手と言われるカテゴリー作品でも設定とかあらすじで手に取るところまではある。
が、読了するには、それだけでは足りない。
世界観のブレなさ、文体、そして何よりキャラクター造形。
面白いしラストが知りたかったのもあって挫折まではなかったけど、恐ろしく時間がかかったのは、キャラ萌えで加速する読者タイプだった私と、この作品の相性ゆえだったのかもしれません。
まぁ、私がファンタジー苦手という最強の足かせ付き読者だったのが最大の理由なんですけどね\(^o^)/
これ、二部作なんですよね。
で、一巻が発売されてから一年たっているんですけど…二巻、出るのかしら…とかいう不安が(笑)。
せめて、哀れなスタントンがちょっとでも幸せになってくれているといいんだけど、とか思うワケです。ハイ。
だって、この作品、結局はチュウ止めでしてよ…頑張れスタントン(笑)。
もはや「新刊」どころか旧刊になるこの一冊。
確かに私はファンタジーが苦手だと自覚はあったが、まさかここまで読むのに時間がかかるとは思っていなかった(笑)。
もはや「レビュー」でなく、どうしてこうなったのかを検証した方がいいぞ、というハナシになってきました(爆)。
それはそれでネタになると思うので、取り上げてみます(笑)。
作品は2011年のネビュラ賞の候補にもなった、19世紀アメリカを舞台にしたスチームパンク。
もっとも、この作品の作者は「バズルパンク」という、スチームパンクの派生ジャンルということを述べていますが(笑)。
実際のアメリカ史を背景に、スチームパンク、ファンタジー、ロマンス、そしてホラー要素も盛り込まれた作品となっています。
お話は、魔法技術の革新に激動する19世紀アメリカが舞台。
西部の片田舎に住む、若き魔女エミリーが主人公。
熱病で視力を失った父親の後を継ぎ、お手製のお守りや薬を売ったりと自然魔法を使いそれを生業にしている彼女だが、大企業の扱う大量生産のアイテムに追いやられ、家計は火の車。
このままでは飢え死に…と言う事で、ロストパイン一裕福な青年に対して恋の魔法を使い結婚しようと企みます。
が、ひょんなことから手のひらに奇妙な石がはまり、魔法を使えなくなってしまう。
石をとり外すために、いけすかないニューヨークの名門校出身の魔法使い(ワーロック)であるスタントンと旅するはめになるが…というのが大まかなあらすじです。
実際、設定が抜群に面白く、19世紀アメリカの急激な工業発展を「大量生産品の魔法」とかいう絡め方をしたりしているし、移動方法もスチームパンク的なところ、ファンタジー的なところもあるが基本が馬車とか鉄道とかいう、変に地に足がついていたり(笑)。
表紙とあらすじで買ったら、うっかり凄いグロ描写に遭遇して引く読者もあるかもしれませんが(笑)、それすらも面白いぐらい。
が、何故に読むのに手間取ったのか、というと…この作品、世界観の中にいろんなものを盛った結果、それがゴチャついてしまっているのです。
そして、それらを一気に読ませてしまうには、キャラクターが弱かった。
全てのキャラが煮えきらないとまでは言いませんが、何か足りないんですよ。
特に、スタントンが何であんなにミラビリスに心酔していたのかが全く理解出来ない(笑)。
作者が書いてないのもありますが(笑)。
あんな露骨にスタントンをdisってコマとして扱っているミラビリスなのに、と読者が置いてけぼり状態ですよ(;^ω^)
とりあえず、エミリーとスタントンのロマンスを…と挑んで読んだら、まぁ、これはテンプレ展開だったので安心できましたが…そうくるか。
いやはや、ヒーローの余命幾ばくネタ とは。
ロマンス読者としては、石の秘密に纏わるヘヴィな設定とか、石の争奪戦も霞むネタですな、それは(´Д`)
でもって、石に関しては一応決着…なのかしら、あれ(イマイチ自信もてない。笑)。
ここまで、つらつら書いて思ったのは、苦手と言われるカテゴリー作品でも設定とかあらすじで手に取るところまではある。
が、読了するには、それだけでは足りない。
世界観のブレなさ、文体、そして何よりキャラクター造形。
面白いしラストが知りたかったのもあって挫折まではなかったけど、恐ろしく時間がかかったのは、キャラ萌えで加速する読者タイプだった私と、この作品の相性ゆえだったのかもしれません。
まぁ、私がファンタジー苦手という最強の足かせ付き読者だったのが最大の理由なんですけどね\(^o^)/
これ、二部作なんですよね。
で、一巻が発売されてから一年たっているんですけど…二巻、出るのかしら…とかいう不安が(笑)。
せめて、哀れなスタントンがちょっとでも幸せになってくれているといいんだけど、とか思うワケです。ハイ。
だって、この作品、結局はチュウ止めでしてよ…頑張れスタントン(笑)。
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