突然ですが、学者ヒーローが大好物です(笑)。
それが変人で配線が残念だと、ご馳走すぎて震えます(爆)。
そんな私に、ルナブックスさんは創刊号でとんでも剛速球本をぶち当ててきました(・ω・)ノ
が、そこはオタクのことのさんですYO!
普通にそこで喜ぶかというと…えっと、ここからは「そんなところにツッコミするのはお前だけだ!」という類の話になりますからスルーしてもらっていいです(冒頭からそれかよ。笑)
そうです。この本、短編アンソロジーで2本共にヒーローが学者でした。
だからこそ言います。
2本目の「ツー・ステップ・テンプテーション」のエリックよ。
お前が学者でなければならない必然性が私には全く感じないんだけど!
え? そこですか?!となっている人もいらっしゃるかと。
でもね、あのエリックとヒロインのヘブンが恋に落ちたシュチュエーションを思い出して下さい。
出会い=長期バケーション中
再会=友人の結婚式の為の休暇中
そう、エリックが学者らしいところを全く感じさせないままのラブシーンてんこ盛り!
結婚式のスピーチで、何かざっくりと学者らしきことを絡めてきましたが…ちっちっちっ。数々の 変人 学者ヒーローものを読んできたオタクを甘くみるでないよ?! > どや顔するところ違うし!(爆)
そんな自称・学者となると、別にこの人、CEOでも軍人でもサラリーマンでも良くね?と思った次第(笑)。
実際、今まで放浪していたのに、定住したら「スキー場では格好良く見えてたのにシーズンオフになった途端に普通のそこらにいる男にしか見えなくなった」ぐらいな勢いになるかもしれない(仕事している時は毎晩ストレスで使い物にならんぐらいの極端な設定にならんとも言えないぞ。爆)。
ナニが言いたいのかというと、つまりは「日常」なのだ。
コンテンポラリーロマンスの重要な要素の一つがこのキーポイントにあると言っても過言ではない。
だからバカンス先のロマンス設定というのは、特別なシチュエーションでドラマテイックだが長続きはしないという点を考慮すべき、というのが私の勝手な持論。
いくら短い短編でそこまで書けない、と言っても、あそこまでいい年の社会人2人のロマンスに関し仕事面を排除すると逆に違和感を感じたのです。
そして、その「日常」を、今まで見た事ないぐらいヒーローが「変人学者」である事を逆手にとって攻めてきたのが1本目の「ザ・セオリー・オブ・アトラクション」であります。
何処がって、そこらに散りばめられた日常の数々と学者の斜め上配線っぷりとロマンスの融合!
トマトの栽培なんて、その顕著な例ですよ!!
決まった日に、決まった時間に、几帳面に世話をしているけど栽培しているアイヴァンはトマトを食べない。
じゃあ、何でトマト作ってるんだ?
「父親のやってる栽培方法が間違っている事を証明する為だよ(きっぱり)」
ヒロインの頭の中ではそのトマトで作る美味しいトマト料理が踊っているが、そんな事はアイヴァンは知ったことではないのです。
結果(トマト)よりも、その過程が重要だから。
そうなのである。全て、理路整然としていて、それは彼が研究しているロケットに関してもそう。
ジョギングにしても、時間から距離を考慮しコースを決めるとか。
ヒロインの部屋にやってきて仕事場の愚痴なんかこぼしつつ、ご飯をご馳走になっているかと思ったら、事故ったら大変だから、と勝手に洗剤の置き場所を変えたりするが、それも理詰め。
でも、よく考えて下さい。
これらは主人公2人の日常に組み込まれたエピソードなんです。だからこそ、じわじわくる。
ヒロインであるカミラのモノローグで秀逸なものがある。
彼は"ぱっとしない人"から"ヒーロー"へとグレートアップした
実に分かりやすい、恋に落ちた瞬間ともいえるモノローグだが、これが発せられるまでに一年もかかっているんですよね。
つまり、それまでに前出のような、じわじわくるエピソードが重ねられたからこそ、アイヴァンの変人っぷりも「ああ、学者ってこんな斜め上配線なのかしらねぇ…」と、カミラと共に読者もなま温かく思うワケです(作者の思うツボ。笑)。
その素地があってこそ、あのBDSM展開もあっさり飲み込めるというものです(彼がDになるまでの話も実にいろんなところに絡め、なお理路整然で天晴れすぎる。笑)。
だからこの作品って凄いんですよ!
あそこまで、まるで先生に手とり足とり解説してもらいながら体験学習する生徒みたいにBDSMが進んでいくにしても、それまでのアイヴァンの「変人学者」としてのあれこれ描写が役立つって手法はマジ面白すぎてワクワクしましたよ!!
読んでいて「ああ、アイヴァンなら仕方ない。だって変人学者だから探求しはじめたら実践あるのみ!だもんね」と、あの数々のホットなエロテイック場面をなま温かく見守った読者は、まさかトマト栽培でその思考回路の種を蒔かれたとは気付くまい!(笑)
セーフワードを1回も言わせてもらえず、しかもレベルからいうとかなりのところまで踏み込んだプレイにも関わらず、何だこの このアイヴァンくんなら仕方ないね(にっこり) とかいう、カミラならずとも思わせてしまう空気とか…どんだけやり手変人なんだアイヴァン!!(爆)
たとえ、風呂場で足を滑らせるの怖~い(´・ω・`)とかヘタレな事を何万回言ってもキミならいいぞ!!(爆)
はっ(°Д°)
アイヴァンくんを語り過ぎてこんなところまできてしまったよヤホー(°Д°)
とにかく、久し振りに魂震える(爆)までの変人学者ヒーローに遭遇出来ました!!
まだまだ細かいところまで語れる自信はありますが(災害時用リュックのあたりとか。あれはリンダ・ハワード『炎のコスタリカ』のヒロインのリュックに匹敵ではないのか?笑)、ここらへんで失礼します。
しかし、これ、原書はハーレクインなんだよね…こんなナイスエロティカを発掘し損ねているのが、なんつーか、その…頑張れよハーレクイン(震え声)。
ああ、本当に楽しかった♪
結局、1本目を読み、2本目を読んで…凹んだ分をアゲる為にもう一回1本目を読む、というルートになりました。
学者ものでまとめる、というのは良かったんでしょうが…これは、ある意味、2本目が気の毒とも言えるかも。
あんなにあからさまに足りないものが浮き彫りになっては、ねぇ(^^ゞ
というワケで、BDSMものですが実にツボメガヒットでした。
万民に薦めるというより、ことのさんの趣味嗜好に理解ある人(わぁ。残念さんですねっ☆)なら絶対にこれは読んで後悔させません!(ニヤリ)
それが変人で配線が残念だと、ご馳走すぎて震えます(爆)。
そんな私に、ルナブックスさんは創刊号でとんでも剛速球本をぶち当ててきました(・ω・)ノ
が、そこはオタクのことのさんですYO!
普通にそこで喜ぶかというと…えっと、ここからは「そんなところにツッコミするのはお前だけだ!」という類の話になりますからスルーしてもらっていいです(冒頭からそれかよ。笑)
そうです。この本、短編アンソロジーで2本共にヒーローが学者でした。
だからこそ言います。
2本目の「ツー・ステップ・テンプテーション」のエリックよ。
お前が学者でなければならない必然性が私には全く感じないんだけど!
え? そこですか?!となっている人もいらっしゃるかと。
でもね、あのエリックとヒロインのヘブンが恋に落ちたシュチュエーションを思い出して下さい。
出会い=長期バケーション中
再会=友人の結婚式の為の休暇中
そう、エリックが学者らしいところを全く感じさせないままのラブシーンてんこ盛り!
結婚式のスピーチで、何かざっくりと学者らしきことを絡めてきましたが…ちっちっちっ。数々の
そんな自称・学者となると、別にこの人、CEOでも軍人でもサラリーマンでも良くね?と思った次第(笑)。
実際、今まで放浪していたのに、定住したら「スキー場では格好良く見えてたのにシーズンオフになった途端に普通のそこらにいる男にしか見えなくなった」ぐらいな勢いになるかもしれない(仕事している時は毎晩ストレスで使い物にならんぐらいの極端な設定にならんとも言えないぞ。爆)。
ナニが言いたいのかというと、つまりは「日常」なのだ。
コンテンポラリーロマンスの重要な要素の一つがこのキーポイントにあると言っても過言ではない。
だからバカンス先のロマンス設定というのは、特別なシチュエーションでドラマテイックだが長続きはしないという点を考慮すべき、というのが私の勝手な持論。
いくら短い短編でそこまで書けない、と言っても、あそこまでいい年の社会人2人のロマンスに関し仕事面を排除すると逆に違和感を感じたのです。
そして、その「日常」を、今まで見た事ないぐらいヒーローが「変人学者」である事を逆手にとって攻めてきたのが1本目の「ザ・セオリー・オブ・アトラクション」であります。
何処がって、そこらに散りばめられた日常の数々と学者の斜め上配線っぷりとロマンスの融合!
トマトの栽培なんて、その顕著な例ですよ!!
決まった日に、決まった時間に、几帳面に世話をしているけど栽培しているアイヴァンはトマトを食べない。
じゃあ、何でトマト作ってるんだ?
「父親のやってる栽培方法が間違っている事を証明する為だよ(きっぱり)」
ヒロインの頭の中ではそのトマトで作る美味しいトマト料理が踊っているが、そんな事はアイヴァンは知ったことではないのです。
結果(トマト)よりも、その過程が重要だから。
そうなのである。全て、理路整然としていて、それは彼が研究しているロケットに関してもそう。
ジョギングにしても、時間から距離を考慮しコースを決めるとか。
ヒロインの部屋にやってきて仕事場の愚痴なんかこぼしつつ、ご飯をご馳走になっているかと思ったら、事故ったら大変だから、と勝手に洗剤の置き場所を変えたりするが、それも理詰め。
でも、よく考えて下さい。
これらは主人公2人の日常に組み込まれたエピソードなんです。だからこそ、じわじわくる。
ヒロインであるカミラのモノローグで秀逸なものがある。
彼は"ぱっとしない人"から"ヒーロー"へとグレートアップした
実に分かりやすい、恋に落ちた瞬間ともいえるモノローグだが、これが発せられるまでに一年もかかっているんですよね。
つまり、それまでに前出のような、じわじわくるエピソードが重ねられたからこそ、アイヴァンの変人っぷりも「ああ、学者ってこんな斜め上配線なのかしらねぇ…」と、カミラと共に読者もなま温かく思うワケです(作者の思うツボ。笑)。
その素地があってこそ、あのBDSM展開もあっさり飲み込めるというものです(彼がDになるまでの話も実にいろんなところに絡め、なお理路整然で天晴れすぎる。笑)。
だからこの作品って凄いんですよ!
あそこまで、まるで先生に手とり足とり解説してもらいながら体験学習する生徒みたいにBDSMが進んでいくにしても、それまでのアイヴァンの「変人学者」としてのあれこれ描写が役立つって手法はマジ面白すぎてワクワクしましたよ!!
読んでいて「ああ、アイヴァンなら仕方ない。だって変人学者だから探求しはじめたら実践あるのみ!だもんね」と、あの数々のホットなエロテイック場面をなま温かく見守った読者は、まさかトマト栽培でその思考回路の種を蒔かれたとは気付くまい!(笑)
セーフワードを1回も言わせてもらえず、しかもレベルからいうとかなりのところまで踏み込んだプレイにも関わらず、何だこの このアイヴァンくんなら仕方ないね(にっこり) とかいう、カミラならずとも思わせてしまう空気とか…どんだけやり手変人なんだアイヴァン!!(爆)
たとえ、風呂場で足を滑らせるの怖~い(´・ω・`)とかヘタレな事を何万回言ってもキミならいいぞ!!(爆)
はっ(°Д°)
アイヴァンくんを語り過ぎてこんなところまできてしまったよヤホー(°Д°)
とにかく、久し振りに魂震える(爆)までの変人学者ヒーローに遭遇出来ました!!
まだまだ細かいところまで語れる自信はありますが(災害時用リュックのあたりとか。あれはリンダ・ハワード『炎のコスタリカ』のヒロインのリュックに匹敵ではないのか?笑)、ここらへんで失礼します。
しかし、これ、原書はハーレクインなんだよね…こんなナイスエロティカを発掘し損ねているのが、なんつーか、その…頑張れよハーレクイン(震え声)。
ああ、本当に楽しかった♪
結局、1本目を読み、2本目を読んで…凹んだ分をアゲる為にもう一回1本目を読む、というルートになりました。
学者ものでまとめる、というのは良かったんでしょうが…これは、ある意味、2本目が気の毒とも言えるかも。
あんなにあからさまに足りないものが浮き彫りになっては、ねぇ(^^ゞ
というワケで、BDSMものですが実にツボメガヒットでした。
万民に薦めるというより、ことのさんの趣味嗜好に理解ある人(わぁ。残念さんですねっ☆)なら絶対にこれは読んで後悔させません!(ニヤリ)
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