今年1冊目のイヴ&ロークシリーズは、翻訳版通算30巻(番外編除く)の大台記念。
そんなこんなで、楽しみに舐めるように読みました。
順調に好みに育ってるヤッホー!!(爆)

何がヤッホーなんだとかいうアナタ。
それは、ことのさんの趣味嗜好をご存知ない、もしくはこの日記初心者読者でいらっしゃいますな(笑)。
勿論(?)、ワタクシがヤッホー!!と喜んでいるのは、今回久々の登場でありますジェイミー・リングストロームくんでございますYO!
いやぁ、高校生の彼に目をつけたのが5巻ですから、ここまできましたか。
大学生になっている彼の育ちっぷり、それこそイヴでなくてもまじまじとチェックしてしまいますわ。
いやぁ、いいモン見た(萌) > 違うだろ、オイww

そんなこんなで、今回も前回と同じようにニューヨーク市警の内部と業務風景が色濃く書かれたものとなりました。
29巻での被害者は分署勤務の捜査官でしたが、今回は警部の愛娘。
その殺害の状況が、イヴの過去と、そしてロークの過去とシンクロニティしている具合が半端ない。
イヴの周囲の人間も、そして読んでいる方も、あれやこれやを思い出し、ダブらせて胸苦しくなる程。
特に印象深かったのが、前作で恋人を殺され、職務から一時的に離れていた検死官モリスの心の中の言葉と、同じような状況で愛娘を失ったサマーセットの言動。
ああ、重い。ひたすら重かった。
だからこそ、そこから這い上がるように捜査を進めるイヴが何とも頼もしい。
しかし、いつも思いますが、ロマンティックスリラーとして読んでもこのシリーズは毎回事件を繰ってきますが、今回もやってくれましたねー。
細かい人物配置を繰り返し、糸と糸をここまで紡ぎあげたというか、こんな長いスパンでの犯罪を1冊ですっきり書き終えるのも流石。
ネグレクトもここまでくると、もはやホラーじみている。それぐらい怖かった。
犯人も、その犯人を構成する要素も。
真っ白の子供を壊し、毒してゆく様を、同じ道をたどる可能性があったイヴとロークを対比させつつ描く様は天晴れとしか。

しかし、もうね、やっぱりこのシリーズの楽しみはイヴの擬似家族たちのあれこれを楽しむことでもありますからね!
いやぁ、今回はチャールズとルイーズの結婚式直前というタイミングの事件だったけど、笑えるぐらい花婿チャールズが出てこなくって…出てきたら、オチ扱いだったとかどうよ?!(笑)
笑えるといったら、イヴとナディーンのたくらみが出色でしたよ!
腹黒い2人が名演技キタコレー!!的に、思わずロークも拍手もんだぜ(笑)
マイラ様の凶器になるカバンもツボでしたが、この巻のイチ推しはバクスターだなっ!!
え? バーベキューのおみやの件ではありませんよ?!(笑)
あの兄バカっぷりヤバい!!
「ウチの坊やが」「ウチの坊やが」…どんだけトゥルーハートくん自慢するのかお前?!(爆)
そしてイヴも負けずにピーボディ自慢、と、あのA得点場面のイヴはデレだったよね?!(笑)
あとねー、やっぱりジェイミーくんが登場となるとローク、マクナヴ、ジェイミーの電脳オタク三兄弟場面はマストチェックなワケなんですが、今回は難関のウィルスを犯人がセキュリティシステムに使用するという事もあって、ガチでございましたわよー。ほほほー。電脳父ちゃんフィーニーばりに大満足!!
シリーズものの醍醐味というのもありますが、つらいばかりだと読み続けられないと思うのよね。
こういうニヤニヤしちゃう場面が絶妙の按配で入るのが、長寿の秘訣かしらねやはり。

というカンジで今回もIn Deathワールドを満喫させてもらいました(^^)
次の巻も楽しみだな~。

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