ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る (英国空中学園譚)
2013年3月9日 新刊レビュー
「英国パラソル奇譚シリーズ」でお馴染みのゲイル・キャリガーの新シリーズ読了。
ヤングアダルトだからって身構えなくても、キャリガー節は健在!(笑)
↑ とか言いながら、実は私が一番身構えていました(爆)。
だって、ラノベとかヤングアダルトって、嫌いではないし読みますが…どうも「これ!!」というものに出会えないままここまできていますから。
しかし、これは違いました。
とっても面白く、ワクワクしながら一気読みしました。
全て読んだ後、他と何がどう違うのかを考えた時に、ロマンス読みとして駄目極まりない答えがそこにありました。
ああ、この1冊目、恋愛要素が皆無に近かったからだ(爆)
同じキャリガーの英国パラソル奇譚を、スチームパンク設定以上に恋愛要素で夢中になって読んだ私が、ここではそれがない事に安定感を覚えて読む。
非常に矛盾しております。
が、この作品がヤングアダルトだという事情が、そういう現象を引き起こしているのです。
主人公ソフロニアちゃんは14歳。
その年齢のヒロインのホレタハレタだを物語の中心軸として物語を展開されるには、私は余りにヨゴレな読者(爆)。
まぁ、それをおいておくとしても(笑)『トワイライト』以降の女性作家の翻訳ヤングアダルトが恋愛要素の多いパラノーマル中心なのは否定出来ないと思います。
魅力的な設定も、その余りに多感な時期の不安定極まりない恋愛を軸にしているので、自然とブレてきてしまい設定崩壊、キャラ崩壊に繋がっている印象がどうしても私にはあります。
昔なら、それも良かったんでしょうがね(笑)。
確かにロマンス読みなので、ロマンス部分は欲しい。
でも、それが作品のクオリティを、根幹を損なうとなればいっそいらないと思う次第(笑)。
で、この英国空中学園譚シリーズです。
この前までやっていました英国パラソル奇譚と同じ世界で、人狼やら吸血鬼と人類が共存するヴィクトリア朝英国。
あの時から25年前が今回の舞台となります。
主人公は、とある田舎住まいのご令嬢ソフロニア(14歳)。
少々(?)好奇心とおてんばが過ぎる彼女、とうとう家族から上流階級の子女が集まるフィニシング・スクール(花嫁学校)に強制送還される羽目に。
ところが、そのスクールは…情報収集から毒物扱い、異界族への対処などを学ぶ女スパイ養成所だった事から、ソフロニアの冒険が始まった!!
いやはや!!
冒頭の、おきゃんなソフロニアの行状あれこれから、ドタバタ喜劇のように転がる転がる(笑)
ページをめくる手が止まらないように、彼女の行く手にいろんな人物たちが現れるんですが、1人たりとも一筋縄ではいかないキャラばかり(笑)。
特に学校に入ってからの展開は、キャラの斜め上っぷりに拍車がかかる(笑)。
前出のように、14歳ヒロインなので恋愛云々は無いというか、ほのかに気になる相手というものは登場しますが、それすらもまだ形にはなっていません(お子様だからねー)。
何よりも、1行1行のペースで成長し、開花してゆくその様に、キャリガー独自のあのスチームパンクっぷりが絶妙にリンクしていて素晴らしい!!
作品としては、断然こちらの方がパラソル奇譚よりも完成度が高いです(好みを考えず客観的に見て、ね)。
メカ度もこっちのが高いかも > 特に紆余曲折でソフロニアのペットとなるメカアニマルのバンパースヌートは傑作!!超カワイイよ!!
このシリーズにまだ手を出していないそこのアナタ!
英国パラソル奇譚シリーズとリンクしているこのシリーズ、いつ読むの?!
今でしょ?! ←CMに毒されすぎ(爆)
うふふ。そうなのよー。
このシリーズ、パラソルシリーズとリンクしているのよー。あのシリーズから25年前のキャラクターが出ているのよっ!
ちなみに、1人はこの巻のネタばれするので伏せますとして(笑)、もう1人はあのシドヒークです!!
そうです、ソフロニアの同級生として、スコットランド・キングエア城からシドヒークが登場!
この時点で、我らがコナル・マコンはキングエアにいてシドヒークと暮らしておりまして、ここにも彼女の背景モノローグで彼のことは出てきました。
1巻ラスト近くでの含みといい、今後もシドヒーク周りは要チェキでございますよコナル様スキーの皆さま!!
このシリーズ、既に作者の方から「全4巻、一冊ごとにソフロニアの学年が上がる」ということが発表されております。
4年生、卒業時になると、あのソフロニアも18歳です。
その年齢になると、ラブを絡めても断然面白く読めるかと。
何より自分の構築した世界観を、パラソル5冊かけてがっちり固めたキャリガーには、軸のブレとかいうものは心配ないでしょう。
何よりあの摩訶不思議なキャリガーの作った異世界英国で、元気印に駆け回るソフロニアちゃんを愛さずにはいられません!!
こんなに心から可愛いと思ったヒロイン、久々ですよ!
あのまつげパチパチの特訓とか、可愛すぎてゴロゴロ床を転がりましたYO!!
すっかり気分は、ソフロニアちゃんの母ですよー。
こんな可愛い子の相手には、イケてる男の子でなきゃ許さないわー!!
そんなこんなで、食わず嫌いでなく、単に作品によったんですね、と思ったスチームパンクヤングアダルトの傑作の一冊。
もう、今から2巻が楽しみすぎて泣く!!
もっとも、原書も出ていないので、こればかりは…どうなるのやら(^^ゞ
ヤングアダルトだからって身構えなくても、キャリガー節は健在!(笑)
↑ とか言いながら、実は私が一番身構えていました(爆)。
だって、ラノベとかヤングアダルトって、嫌いではないし読みますが…どうも「これ!!」というものに出会えないままここまできていますから。
しかし、これは違いました。
とっても面白く、ワクワクしながら一気読みしました。
全て読んだ後、他と何がどう違うのかを考えた時に、ロマンス読みとして駄目極まりない答えがそこにありました。
ああ、この1冊目、恋愛要素が皆無に近かったからだ(爆)
同じキャリガーの英国パラソル奇譚を、スチームパンク設定以上に恋愛要素で夢中になって読んだ私が、ここではそれがない事に安定感を覚えて読む。
非常に矛盾しております。
が、この作品がヤングアダルトだという事情が、そういう現象を引き起こしているのです。
主人公ソフロニアちゃんは14歳。
その年齢のヒロインのホレタハレタだを物語の中心軸として物語を展開されるには、私は余りにヨゴレな読者(爆)。
まぁ、それをおいておくとしても(笑)『トワイライト』以降の女性作家の翻訳ヤングアダルトが恋愛要素の多いパラノーマル中心なのは否定出来ないと思います。
魅力的な設定も、その余りに多感な時期の不安定極まりない恋愛を軸にしているので、自然とブレてきてしまい設定崩壊、キャラ崩壊に繋がっている印象がどうしても私にはあります。
昔なら、それも良かったんでしょうがね(笑)。
確かにロマンス読みなので、ロマンス部分は欲しい。
でも、それが作品のクオリティを、根幹を損なうとなればいっそいらないと思う次第(笑)。
で、この英国空中学園譚シリーズです。
この前までやっていました英国パラソル奇譚と同じ世界で、人狼やら吸血鬼と人類が共存するヴィクトリア朝英国。
あの時から25年前が今回の舞台となります。
主人公は、とある田舎住まいのご令嬢ソフロニア(14歳)。
少々(?)好奇心とおてんばが過ぎる彼女、とうとう家族から上流階級の子女が集まるフィニシング・スクール(花嫁学校)に強制送還される羽目に。
ところが、そのスクールは…情報収集から毒物扱い、異界族への対処などを学ぶ女スパイ養成所だった事から、ソフロニアの冒険が始まった!!
いやはや!!
冒頭の、おきゃんなソフロニアの行状あれこれから、ドタバタ喜劇のように転がる転がる(笑)
ページをめくる手が止まらないように、彼女の行く手にいろんな人物たちが現れるんですが、1人たりとも一筋縄ではいかないキャラばかり(笑)。
特に学校に入ってからの展開は、キャラの斜め上っぷりに拍車がかかる(笑)。
前出のように、14歳ヒロインなので恋愛云々は無いというか、ほのかに気になる相手というものは登場しますが、それすらもまだ形にはなっていません(お子様だからねー)。
何よりも、1行1行のペースで成長し、開花してゆくその様に、キャリガー独自のあのスチームパンクっぷりが絶妙にリンクしていて素晴らしい!!
作品としては、断然こちらの方がパラソル奇譚よりも完成度が高いです(好みを考えず客観的に見て、ね)。
メカ度もこっちのが高いかも > 特に紆余曲折でソフロニアのペットとなるメカアニマルのバンパースヌートは傑作!!超カワイイよ!!
このシリーズにまだ手を出していないそこのアナタ!
英国パラソル奇譚シリーズとリンクしているこのシリーズ、いつ読むの?!
今でしょ?! ←CMに毒されすぎ(爆)
うふふ。そうなのよー。
このシリーズ、パラソルシリーズとリンクしているのよー。あのシリーズから25年前のキャラクターが出ているのよっ!
ちなみに、1人はこの巻のネタばれするので伏せますとして(笑)、もう1人はあのシドヒークです!!
そうです、ソフロニアの同級生として、スコットランド・キングエア城からシドヒークが登場!
この時点で、我らがコナル・マコンはキングエアにいてシドヒークと暮らしておりまして、ここにも彼女の背景モノローグで彼のことは出てきました。
1巻ラスト近くでの含みといい、今後もシドヒーク周りは要チェキでございますよコナル様スキーの皆さま!!
このシリーズ、既に作者の方から「全4巻、一冊ごとにソフロニアの学年が上がる」ということが発表されております。
4年生、卒業時になると、あのソフロニアも18歳です。
その年齢になると、ラブを絡めても断然面白く読めるかと。
何より自分の構築した世界観を、パラソル5冊かけてがっちり固めたキャリガーには、軸のブレとかいうものは心配ないでしょう。
何よりあの摩訶不思議なキャリガーの作った異世界英国で、元気印に駆け回るソフロニアちゃんを愛さずにはいられません!!
こんなに心から可愛いと思ったヒロイン、久々ですよ!
あのまつげパチパチの特訓とか、可愛すぎてゴロゴロ床を転がりましたYO!!
すっかり気分は、ソフロニアちゃんの母ですよー。
こんな可愛い子の相手には、イケてる男の子でなきゃ許さないわー!!
そんなこんなで、食わず嫌いでなく、単に作品によったんですね、と思ったスチームパンクヤングアダルトの傑作の一冊。
もう、今から2巻が楽しみすぎて泣く!!
もっとも、原書も出ていないので、こればかりは…どうなるのやら(^^ゞ
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