本の整理をしていて、まだここに反映していない読了本があんなに・・・げふんげふん。
何故にこんなに?!
・・・サッカーEURO2012、恐ろしい子っ!!(自業自得とは思わないあたりひでぇ。笑)

そんなこんなで、とっくの昔に読了していた本で「日記」!
過去の遺産でメシ食ってるハー●クイ●社じゃないんだから、とか己にツッコミしつつ厚顔無恥に書くよ(笑)

で、バーバラ・ピアス「高貴な野蛮人たち」関連シリーズの4冊目です。
今回の主役は、あのとんでも放蕩者集団の中でも一番の危険人物、エヴァロット子爵タウンゼント。
少年の頃、継母の罠に嵌り実の父親に斬りつけられた挙句、追い出された過去を持つが故に歪みきってしまったエヴァロット。
その彼の元に、憎んでいる家族が領地からロンドンにやってくるという話が舞い込んだ。
憎むべき継母の姪で義理の従妹マウラに復讐の矛先を向けようとする彼を、仲間たちは止めようとする。
しかし、かつて自分を裏切ったマウラを誘惑して利用するという考えは、美しく成長した彼女の姿を見た瞬間にエヴァロットの中で少しづつ変化していく事に・・・という、ベタというとベタな話。

が!
このベタさに、このシリーズの特徴でもあるエロが重なるとすんごい相乗効果!
少年の頃、父親の再婚相手に誘惑されてうんたらこーたらというのはよくある話ですが、その現場(笑)を押さえられて斬り合いというのは意外と珍しい。
しかも勘当でなく、放逐処置で爵位を取り上げていないあたり・・・えーっと、その時点でエヴァロッド子爵だったタウンゼント的には案外ラッキー!!だったのではないかと(^^;
その後の武勇伝(笑)と、とんでも二つ名がその証拠・・・田舎領地ではありえないシチュにリミッター解除じゃん(^^;;
が、しかーし。
そのエロエロエッサイムなエヴァロットが、美しく成長した宿敵の姪マウラと対峙してからというもの・・・えーっと、残念な転落っぷり(笑)。
「お前は忍者か?!」とツッコミしたくなるぐらいの、ありえない場所への神出鬼没っぷりとか、もう笑うしかない(^^;
マウラを困らせる為のプレゼントの芸の細かさといい(サトクリフの小説ほか)、茶目っ気を忘れずに真綿でじわじわ首を絞めるように作戦を進めてるのかと思いきや、美人の彼女の周囲に現れる男たちに対し、嫉妬炸裂の余りドヤ顔しつつ迷走(笑)。
そして、あの毒婦極まりない叔母の元にいたわりには、全くスレないまま成長したマウラといえば、かつての事件には裏があったのではないかという疑念を捨てきれないままエヴァロットと再会。
ああ、ここからが!ここからがいいんですってば!!
周囲を巻き込んでの、誤解やらお節介やらが交錯する中の、この2人のエロバカップルっぷりがパない!
ジャムプレイ(爆)ほか破壊力が凄すぎて、読みながらハァハァなってしまいましたよ!(爆)
そして、自覚なき愛情が深すぎた故にキレてしまった時のエヴァロッドの行動が・・・んががーっ!!
(ネタばれになるので略。笑)
その後からラストまでの詰め込みっぷりはちょっとやりすぎな気もしますが(笑)、一気に読めました。

脇役の皆さんもぶっち切りなのは相変わらずですが、冒頭近くの「高貴な野蛮人たち」の集会の近況が吹いた(笑)。
すっかりチーム奥様(爆)に飼い慣らされたメンバーたちのあれやこれやが既刊読者にはニヤニヤもんですよ。特に今回はテム兄ちゃん(ソリティア公爵)大活躍!
つうか、詳しくは彼の嫁キルビーがすっかりいろんな意味で、公爵夫人として仕切りまくり、フェイアーとペイシャンスが両脇を固めて傍若無人、あ。違った。俗物満載の貴族の皆さんを手玉に取っているという(^^;
でも兄ちゃん、奥さんにメロメロだから・・・キュンっすよ?!
兄ちゃんのキルビーに対する全てがキュンキュンっす!!
既出主人公の皆さんの中で、やはり抜群の安定感はラム兄ちゃん(ラムスカー伯爵)でしたな・・・あの状況で、天然気味のブラックジョークかましまくり(^^;
チーム奥様がマウラを保護した際のエヴァロットの「くっそ!だから嫁なんて面倒なんだ!!」的毒吐きが、しっかり自分に返ってくるというお約束オチもね。
で、今回の悪役が、マウラの叔母(エヴァロットの継母)なんですが・・・分かりやすいビッチすぎて涙目(^^;
金持ち伯爵の後添いとして色仕掛けで結婚したはいいが、将来有望なイケメン少年であるその息子エヴァロットを標的にし肉体で陥落させ、挙句に罠にはめて放逐させる事に成功。
次は自分の姪と、伯爵の次男(エヴァロットの弟とはとても思えない普通に残念なやられキャラだった。爆)を結婚させて実権を握る為に、今度は弟を篭絡・・・って親子丼に兄弟丼かよ!(下品で失礼。笑)
最後には、老いた旦那に一服盛って・・・というビッチ王道極めたりな中、全てを知ったマウラのこの魂の叫びが、素すぎて爆笑もんでした。

「ああ、叔母とベッドを共にしていないリドソー家の男はひとりもいないの?」(爆)

あの後、マウラと共にロンドンに戻ったエヴァロットがチーム奥様のメンバーに血祭りにあげられている姿を想像するだけで萌えますな(爆)。
あと残るは、カッドことバークモア侯爵。
今回の話で、なにやら意味深な発言の数々・・・ううっ。早く読みたいよ!!
その頃には、テム兄ちゃんはパパになっておりますな!
またくーるくるしているんでしょうな(^^ゞ

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