闇夜に乙女が訪れて (ラズベリーブックス)
2012年3月25日 新刊レビュー
エマ・ワイルズのアブサン・クラブ・シリーズ完結編、読了。
バンザイ!これぞまさに大ラス(爆)。
1冊目を読まれた方は、この「巷説エロ物語」(爆)がとんでも斜め上すぎてもはや笑うしかない状態なのはお分かりかと(^^ゞ
でもそれは、ポジティヴな意味であって、まさにこのクラブの趣向そのものに♪何が出るかな何が出るかな♪♪とワクワク感と共にあるワケです。
というか、あの1巻一作目のグレイソン伯爵のハーレム話以上に、このシリーズのラストを飾る エロ 話のエピソードが何かあるのか?!と考えた人も少なくないと思います。
確かにシリーズ導入部は大事だけど、尻すぼみは興ざめだな・・・と、若干の心配しながらこの2冊目を手にしたワケです。
杞憂でした。
ええ、杞憂でしたYO!
青田買い上等!!の私としては、2巻一作目の公爵家の次男坊の初体験を任されてくれないか?!話だけで大満足だったんですが(爆)。
つうか、誕生日プレゼントに美人未亡人との一夜をプレゼント、ってどんだけ・・・というハナシですが、それがアブサン・クラブでは当たり前レベル(爆)。
いやー、クリスチャン、スゴかったっスね!
何やらどこぞのハイランダーの初体験を彷彿させるシチュエーションもありましたが、パない一直線ラブラブラビューンっぷりが微笑ましい・・・・を通り越して笑わずにはいられませんな!
アダム兄ちゃんの嫁が、何つーかヒス全開の苦手タイプだったのですが、もう彼女のメインターンは終わった状態での物語なのでサクッと存在を通りすがりモブキャラ程度に脳内で挿げ替えて読みました(爆)。
コメディというワケではないのに、このパーツ一つ一つがまぁ、コンパクトにまとめられた爆竹の如き騒々しさとお祭り具合。ナイス。
というワケで、この2巻も一作目が飛ばし過ぎという安定感抜群のスタートを切りました(笑)。
そして二作目は伯爵家の次男にてワイルディング子爵ジョナスの弟コリンのお話。
彼がある日、自称記憶喪失の令嬢キャサリンを拾ったところから騒動に巻き込まれるという・・・どっかで読んだような・・・(笑)。
あの短さながら、しっかりロマンス度合いも満載で・・・くっくっく。
放蕩者クラブの会員ながら、いざ自分のターンになると押せ押せイケイケですっかりキャサリンにしてやられているコリンくん。
つうか、ママンが達者すぎるぞ(笑)。
で、ここでラストを飾る次回主人公でコリンの兄ジョナスが出てきて、お約束に「俺様はそんな結婚なんて墓場には行かないぜベイベー」的なカマシをしておいて・・・の三作目!
そうきたのか!
まさに想定GUYである!!
ジョナスさん、ある夜すぴすぴ寝ていたところを若いお姉ちゃんに命を狙われる。
「このスケコマシめ!姉さんの敵っ!!」とばかりにナイフで襲ってこられ、何とか掴まえた。
話を聞けば彼女は牧師の娘マリアンヌで、姉ルシンダがジョナスに孕まされ捨てられたという・・・んな事、身に覚えのない話であったので驚きです。
よくよく調べていくうちに、ジョナスの名前を騙った野郎がいて、各地で借金を重ね、女性を騙しているという事が判明し、犯人探しと姉探しの旅に。
毒舌同士の二人が旅の友となり、気付けば無二の親友に。
そしてそのまま熱愛・・・いや、もうジョナスの陥落っぷりと萌えっぷり、挙句に脳内ポエマー度合いが微笑ましいぐらいツンアホで・・・(笑)。
だが、そんなこんなも、ルシンダの出産場面で全て吹っ飛びました・・・ヒストリカルロマンスで、放蕩者のお貴族様ヒーローが自ら赤ん坊を取り上げる羽目になる というのは、ちょっとお目にかかったことがないんですが(大抵は扉の前でイライラしているか、反省して出来もしない禁欲を口にしたり気絶しているかがテンプレ)。
このシリーズのヒーロー達の中でも、絶対に同じ目に遭いたくない冒険を経験したジョナスだからこそ、最後を飾ってしかるべきと。
実際、ラストエピでこの話を聞かされたアブサン・クラブ・メンバー全員ガクブル涙目状態・・・しかし・・・シャレのわかる男ジョナスよ。
自ら「 産婆子爵 」とかオチつけるなって!(あれ読んで笑い死にするかと思ったよ)
いやー。本当に2冊共思いっきり楽しませてもらいました!
1冊目も2冊目も甲乙つけがたいわ・・・短編集のいいところが上手に詰められたシリーズでした。
元々、いろんなアンソロジーに書かれたものな上、クリスチャンの話は別扱いで彼と兄アダムはそもそもクラブ会員ではなかったんですが、作者がアダムというキャラを気に入り後に追加メンバーとなっているという裏話。
しかも、あの「むかしむかしあるところに~」的な、シリーズお馴染みの冒頭部分が英語版クリスチャンの話には無かったのに、日本語版刊行にあたり特別にエマ・ワイルズが書き下ろして下さったと!
何とステキ書き下ろしエピソード!!万歳!!
何かね、凝った作りでなくテンプレでも味付け次第で、このボリュームでも十分エンターテイメント的に盛り上げられる、楽しめる作品に出来るという件。
ここのところ連続で短編集ばかりが翻訳された彼女だけど、どれもこれもが楽しめました。
おかげでこれからもちょっと新刊チェックしていきたい作家となりましたねエマ・ワイルズ。
バンザイ!これぞまさに大ラス(爆)。
1冊目を読まれた方は、この「巷説エロ物語」(爆)がとんでも斜め上すぎてもはや笑うしかない状態なのはお分かりかと(^^ゞ
でもそれは、ポジティヴな意味であって、まさにこのクラブの趣向そのものに♪何が出るかな何が出るかな♪♪とワクワク感と共にあるワケです。
というか、あの1巻一作目のグレイソン伯爵のハーレム話以上に、このシリーズのラストを飾る
確かにシリーズ導入部は大事だけど、尻すぼみは興ざめだな・・・と、若干の心配しながらこの2冊目を手にしたワケです。
杞憂でした。
ええ、杞憂でしたYO!
青田買い上等!!の私としては、2巻一作目の公爵家の次男坊の初体験を任されてくれないか?!話だけで大満足だったんですが(爆)。
つうか、誕生日プレゼントに美人未亡人との一夜をプレゼント、ってどんだけ・・・というハナシですが、それがアブサン・クラブでは当たり前レベル(爆)。
いやー、クリスチャン、スゴかったっスね!
何やらどこぞのハイランダーの初体験を彷彿させるシチュエーションもありましたが、パない一直線ラブラブラビューンっぷりが微笑ましい・・・・を通り越して笑わずにはいられませんな!
アダム兄ちゃんの嫁が、何つーかヒス全開の苦手タイプだったのですが、もう彼女のメインターンは終わった状態での物語なのでサクッと存在を通りすがりモブキャラ程度に脳内で挿げ替えて読みました(爆)。
コメディというワケではないのに、このパーツ一つ一つがまぁ、コンパクトにまとめられた爆竹の如き騒々しさとお祭り具合。ナイス。
というワケで、この2巻も一作目が飛ばし過ぎという安定感抜群のスタートを切りました(笑)。
そして二作目は伯爵家の次男にてワイルディング子爵ジョナスの弟コリンのお話。
彼がある日、自称記憶喪失の令嬢キャサリンを拾ったところから騒動に巻き込まれるという・・・どっかで読んだような・・・(笑)。
あの短さながら、しっかりロマンス度合いも満載で・・・くっくっく。
放蕩者クラブの会員ながら、いざ自分のターンになると押せ押せイケイケですっかりキャサリンにしてやられているコリンくん。
つうか、ママンが達者すぎるぞ(笑)。
で、ここでラストを飾る次回主人公でコリンの兄ジョナスが出てきて、お約束に「俺様はそんな結婚なんて墓場には行かないぜベイベー」的なカマシをしておいて・・・の三作目!
そうきたのか!
まさに想定GUYである!!
ジョナスさん、ある夜すぴすぴ寝ていたところを若いお姉ちゃんに命を狙われる。
「このスケコマシめ!姉さんの敵っ!!」とばかりにナイフで襲ってこられ、何とか掴まえた。
話を聞けば彼女は牧師の娘マリアンヌで、姉ルシンダがジョナスに孕まされ捨てられたという・・・んな事、身に覚えのない話であったので驚きです。
よくよく調べていくうちに、ジョナスの名前を騙った野郎がいて、各地で借金を重ね、女性を騙しているという事が判明し、犯人探しと姉探しの旅に。
毒舌同士の二人が旅の友となり、気付けば無二の親友に。
そしてそのまま熱愛・・・いや、もうジョナスの陥落っぷりと萌えっぷり、挙句に脳内ポエマー度合いが微笑ましいぐらいツンアホで・・・(笑)。
だが、そんなこんなも、ルシンダの出産場面で全て吹っ飛びました・・・ヒストリカルロマンスで、放蕩者のお貴族様ヒーローが自ら赤ん坊を取り上げる羽目になる というのは、ちょっとお目にかかったことがないんですが(大抵は扉の前でイライラしているか、反省して出来もしない禁欲を口にしたり気絶しているかがテンプレ)。
このシリーズのヒーロー達の中でも、絶対に同じ目に遭いたくない冒険を経験したジョナスだからこそ、最後を飾ってしかるべきと。
実際、ラストエピでこの話を聞かされたアブサン・クラブ・メンバー全員ガクブル涙目状態・・・しかし・・・シャレのわかる男ジョナスよ。
自ら「 産婆子爵 」とかオチつけるなって!(あれ読んで笑い死にするかと思ったよ)
いやー。本当に2冊共思いっきり楽しませてもらいました!
1冊目も2冊目も甲乙つけがたいわ・・・短編集のいいところが上手に詰められたシリーズでした。
元々、いろんなアンソロジーに書かれたものな上、クリスチャンの話は別扱いで彼と兄アダムはそもそもクラブ会員ではなかったんですが、作者がアダムというキャラを気に入り後に追加メンバーとなっているという裏話。
しかも、あの「むかしむかしあるところに~」的な、シリーズお馴染みの冒頭部分が英語版クリスチャンの話には無かったのに、日本語版刊行にあたり特別にエマ・ワイルズが書き下ろして下さったと!
何とステキ書き下ろしエピソード!!万歳!!
何かね、凝った作りでなくテンプレでも味付け次第で、このボリュームでも十分エンターテイメント的に盛り上げられる、楽しめる作品に出来るという件。
ここのところ連続で短編集ばかりが翻訳された彼女だけど、どれもこれもが楽しめました。
おかげでこれからもちょっと新刊チェックしていきたい作家となりましたねエマ・ワイルズ。
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