ノーラ・ロバーツのブライド・カルテット1巻、読了。
くーっ。待っていたのよ、これを!!!

さて、この本の発売はいつもの扶桑社ロマンスなら月のはじめ2日、つまり今月の2日というワケなんですが・・・そう。
正月だったので昨年のうちに出たワケです、年末進行よろしく(^^;
悩みましたのよ、これでも。
同時発売のナリーニ・シンの新刊は年内に読み、ご存知のようにランキングに入り、そして、こっちを残したワケです。
先日ちょこっと書いた、10~12月の新刊をかなり宿題として2012年に持ち越した中の一冊がこれ。
・・・失敗したな。
何故ならこれを年内に読んでたら、前出のナリーニ・シンよりも格段上の順位に確実に入ったんですわ。
それぐらい、私のあらゆるツボを網羅した、待ちかねた一冊だったんです!
ノーラの、ノーラによる、長年のノーラ読者の為のシリーズと言っても過言ではなくてよ、これは!(鼻息荒い。笑)
北米で発売当時に、ノーラが原点に戻り王道で攻めてきた、とあったがまさにその通りでした。

そんなこんなで、この四部作はウエディング・コンサルティング会社を経営する四人の幼馴染み娘たちのお話。
1冊目の主人公は、写真家マッケンジー(マック)。
まぁ、読んでいても怒りと呆れしかないひどい実の親のせいで、グレてないのが不思議なぐらいの彼女が恋愛に対して懐疑的になるのはいた仕方ない。
そんな彼女の前に、高校で英文学を教えるカーターが現れて・・・という、どっかで読んだような、というまさに王道なあらすじ(笑)。
でもねっ。このカーターくんがクセ者だったわっ。
素晴らしいまでの ステキ非モテくん だったのよコンチクショーッ!!
眼鏡にツイードのコンプで、シェークスピアを熱く語るこのカーターの高島屋くんっぷりにワタクシ、ハートわし掴みされまくりですよ。
こんな懐深くて純真で、それでいてラブラブアイウォンチューくんってどうなの?!
ヤバいじゃないのっ!!
ノーラってば、こんなキャラを書けるなんて・・・って、あ。類似はいたか、過去に何人か(笑)。
あのボリュームながら、実に原点回帰とは言い得てるというか、これはシルエット・スペシャル・エディションではないのか?といった気分にすらなるシンプルなボーイ・ミーツ・ガールもの(もっともカーターは学生時代からマックに片思いしていたんですがね)。
二人のぎこちない、ティーンのようなやりとりが微笑ましく、読みながらニヤニヤしていましたね。キャッキャッウフフみたいな(笑)
最後は粘り勝ちというか、プロフェッサー・カーターの作戦勝ちというか・・・ブレなかった。
そう。このカーター、キャラクターもそうだが、最初から最後まで言動も信念も何よりもマックへの全てがブレなかった。あれは素敵でした。
本当にビジネスウーマンヒロインをいい意味で甘やかすヒーロー書かせると毎度いい仕事するよ、ノーラ(笑)。
特に今回のヒロインのマックは、自分の部屋が腐海かはたまた夢の島か?! という片付けの出来ない女だが、それに対してのあのカーターの冷静っぷりは拍手もん(爆)。

原点回帰という事では、家族とか友達とかいうものをメインにここまで前面に押し出したシリーズは久し振りなんでしょうかね。
ガーデン・トリロジー以来?
あのトリロジーも大好きだったけど、このシリーズはあれを越えそうな雰囲気すらするのよ、この1巻の時点で!
ノーラお得意の女子会ネタの度数はリミッター限界近い秀逸な出来だし、男子チームはもう・・・爆笑だよボブのリスト(爆)。
恋愛に関するあれやこれやを、ガールズトークとボーイズトークが交差炸裂し軽妙洒脱に展開するこの一冊の安定感からするに、残り3冊のクオリティは推して察するべくか。
次のエマ(フラワー・コーディネイター)の話も今から楽しみです♪
しかし、何ちゅうか、王道を真っ向から攻めた時のノーラの安定感は異常だろ!!
これだから、ノーラ読者は辞められんのだよ(笑)。

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