シドニー・クロフトのACROシリーズ2冊目、読了~。
登場人物が自ら「 イバラ道 」と豪語する、ある意味、潔い1冊か?!(爆)

今回の主人公は元デルタフォースの戦士エンダーことトム・ナイト。
このエクセド・サピエンのエンダーに与えられた新たな任務というのが、アニマル・ウィスパラー(動物との会話能力者)の女性キラを組織へスカウトする事。
その任務の裏には、もし相手がスカウトに応じなかった場合は、抹殺するという意味もあったのだが。
しかし、問題はその彼女が、春先の発情期には強烈な発作に見舞われ、ある一定時間ごとに性交渉を持たなくてはいけないという事だった・・・という、とんでも話(^^ゞ

いや、1冊目もとんでも設定だったが、2冊目は更にそれの五割増し アホ設定 で思わず拍手喝采(爆)。
エッチ行為の過多を肯定すべくもってきた設定が「発情期」じゃあ、そりゃあ仕方ない、となる・・・ならないか?!(笑)
まぁ、これを普通の人間と捉えて読むと腹も立つが、所詮ACROは ウキウキ変人大集合組織 なので、とすらり読める几帳面でない一発芸読者なワタクシwww
そうだよ。これを人間云々と読まず、途中から エロ満載なんちゃってムツゴロウ王国 と楽しく読んだ(爆)。
動物だもん、仕方ないじゃん、と(爆)。
そうですよねー、特にラスト近くになって エンダーが肉を食わないと死ぬ というガチ設定にしては、斜め上かっとび過ぎて、真面目に死にそうに病院にかつぎ込まれているエンダーには悪いがウケた!
アニカとクリードにしても、すごくはすっぱにお互いのやりとり書いたかと思ったら、いきなり直球ど真ん中なロマンス台詞をクリードに言わせたりと、サイドロマンスが変幻自在なバケモノじみたグリットなので、これもまたスゴイ。
普通、そこまで書かないだろ、と。
ことのさんは、あえてあんな書き方をするのが逆に面白いとワクワクしましたが(^^ゞ

あ、でも、本編の二人が駄目だという話にはならず、ってのがなかなか。
お互い、事情持ちで人との絆を結べないエンダーとキラが、出会った途端に動物たちに囲まれて牧歌的雰囲気の中、何故か肉弾戦ラブウォーズなところなんだが、これが18禁ばりのクセして精神的には小さな恋のメロディ?!www
最後には、何だかマイホームコメディのようなオチでハッピーエンドになるあたりもそう?(笑)
しかし、唖然としたのが敵対する組織ITORがキラ捕獲に送り込んだ諜報部員デリックか?
エンダーの元同僚、同じエクセド・サピエンと因縁てんこ盛りの期待を煽る設定でのっけから出しておいて 一服盛られて転覆、のちにあっさり天誅でフェイドアウト って・・・出オチか?!(爆)
余りのあっけなさに本当にこれは唖然、です(^^ゞ

そんなこんなで、ロマンスは正統派や王道、しいては切ないメロウさを求めていらっしゃる方には薦めません。
今回は特に、回顧シーンでなく実際にオズが出てきて、デーヴとヨリ戻すかの如くの展開なので(笑)。
いやぁ、気になるわ・・・デーヴとオズの今後が > 地道に応援なうwww
ACROのサムリス度が益々高まったクリードとアニカの、何ともやるせない不器用なロマンスっぷりの展開も気になるし。

・・・2冊目、つまりこの巻までの版権獲得は知っていたんだけど、ここから先が不透明なんだよねぇ(^^ゞ
やっぱり、バイセクシャルキャラが中心にいるのってハンデなのかしら・・・ゲイキャラが他のロマンスでも定着してきたから大丈夫かしら、とは思っていたが、いかんせんガチだからなぁ、いろんな意味でwww
うう、次の3巻は元SEALのワイアットの巻なんだけどなぁ・・・お気に入りキャラなんで、地味に翻訳を続けて頂きたいんだけど。
というか、やっぱり1冊目から読んでると、クリードとアニカの顛末まではしっかり読みたいと思うワケなのだ(-人-)

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