公爵と乙女の秘密 (ハーレクイン文庫)
2010年5月9日 新刊レビュー
デボラ・シモンズの長編新刊、しかしその実態は彼女の「作家デビュー作品」発掘だった!というオチで(笑)。
いや~、絶対いつかはやってくるとは思ったがこのタイミングですか(笑)。
ハーレクイン社以外の出版社から原書が出ていたものは全て、初翻訳がこのハーレクイン文庫になりましたな。
そんなこんなで、大人の事情満載な1冊、読了。
資産ある貴族の令嬢キャサリン(キャット)は、義理の父親を殺めて爵位を奪った義従兄から命を狙われ逃亡。
母方の伯母のいる西インド諸島バルバドスに向かう為に少年に身をやつし、私拿捕船船長ランサムの船室係としてその船に乗り込む。
身内を事故で亡くし、孤独な育ちをしていたランサムは不思議な少年キャットに心を開きかけそうになるたびに戸惑い、キャットもまたランサムに惹かれるが正体を偽っているので自分の気持ちを言い出せず・・・というお話。
まぁ、言ってはナニだが、ランサムをつけ狙う悪人も、キャットを追ってくる義従兄も悪役としては間抜けもいいところで、取ってつけた感がありあり(笑)。
ご都合主義のゆるゆる感もいいカンジ(褒めている。笑)、死人らしい死人も出ないし、間一髪の場面すらも何だか呑気(^^ゞ
何より、ランサムが敵対する人間の甘言を信じて、ヒロインのキャットを悪女と誤解して責め、彼女がそのせいで死にそうになった件は・・・笑ってはイカンのだが、余りにハーレクイン的古典芸能なので笑ってしまった(爆)。
エ●ボンのシングルタイトルよりもハーレクインのシリーズロマンスに適していたと判断し、デボラさんがこの次の作品からハーレクイン社に拠点を移したのは正解だよ、本当に(笑)。
そんな、まぁ、端的に言うならハーレクイン・ヒストリカルの出来のいい作品を呼んだ時の満足感に似てます。
優等生な出来で、きちんと起承転結ついてて(結の部分はページ数足りない、って気もしたけど。笑)、ヒーローのランサムは男前で金持ちで、且つお馬鹿さんで(爆)。
いや、デボラ作品全部読んでるから分かるけど、この人の書くヒロインの環境適応能力って尋常じゃないけど、このデビュー作はズバ抜けています(笑)。
子供の頃から、古船乗りのじいさんと仲良しだったキャットさん、机上の知識で船乗り知識はあったとはいえ・・・いや、実際はもっと凄い。
客室係としても優秀、船乗りとしても優秀、挙句ランサムの補佐としても優秀・・・わっはっは。こういう立身出世描写は、ウソくさくても何かワクワクするね~。
お転婆ヒロインはお手の物だし、そのくせして、清らかちゃんなのでキラキラしているし(笑)。
何より、ランサムに誤解された後に誘拐されても、気付けば自力で逃げてるし!ビバ!!(爆)
西インド諸島バルバドスなんていう珍しく魅力的な場所設定なんですが、移住貴族の未亡人であるキャットの伯母の屋敷程度にしか描写がないのが残念でした。
せっかくの設定を全然活かしきれてないのが、まぁ、デビュー作ゆえとみるか。
もっとも、場所が船の中だろうが、浜辺だろうが、バルバドスのプランテーション領地だろうが、この主人公カップルはお構いなしのラブラブ垂れ流しでしたがね(爆)。
脇役も魅力的なキャラクターが多かったんだが、これも活かしきれてなかった人のが多かったかも。
策士なのか天然なのかがイマイチよく分からないアメリア伯母さんと、ランサムの船の一等航海士ボースンはまだよく書いてもらっていた方だけど・・・うっ。ランサムの友人ルネなんて勿体ない!もっと書いてほしかった!!
と、気付けば辛口なコメントばかりを綴ってしまいましたが、よく出来てるんで最初から最後まで楽しく読めたんですよ、これ(笑)。
それにちょっとさっきも書きましたが、ハーレクイン的古典芸能を楽しめるタチなんで > ことのさん(笑)。
デビュー作だと思うと評価もゆる甘くなるし、かといってデボラには高いクオリティを求めてしまうので辛口にもなるし、とファンは複雑なのよん(^^ゞ
でもね、やっぱりこのコメントでしょうかね。
デボラらしい、ラブラブエッチで可愛い微笑ましい1冊でした って事で(笑)。
さ、次の翻訳は・・・アレ、ですよね?
ディ・バラ家の六男レイノルド!! > ちゅうか、デボラの未訳ストックそれしかないし!!www
早く読みたいんでよろしくお願いします~!
いや~、絶対いつかはやってくるとは思ったがこのタイミングですか(笑)。
ハーレクイン社以外の出版社から原書が出ていたものは全て、初翻訳がこのハーレクイン文庫になりましたな。
そんなこんなで、大人の事情満載な1冊、読了。
資産ある貴族の令嬢キャサリン(キャット)は、義理の父親を殺めて爵位を奪った義従兄から命を狙われ逃亡。
母方の伯母のいる西インド諸島バルバドスに向かう為に少年に身をやつし、私拿捕船船長ランサムの船室係としてその船に乗り込む。
身内を事故で亡くし、孤独な育ちをしていたランサムは不思議な少年キャットに心を開きかけそうになるたびに戸惑い、キャットもまたランサムに惹かれるが正体を偽っているので自分の気持ちを言い出せず・・・というお話。
まぁ、言ってはナニだが、ランサムをつけ狙う悪人も、キャットを追ってくる義従兄も悪役としては間抜けもいいところで、取ってつけた感がありあり(笑)。
ご都合主義のゆるゆる感もいいカンジ(褒めている。笑)、死人らしい死人も出ないし、間一髪の場面すらも何だか呑気(^^ゞ
何より、ランサムが敵対する人間の甘言を信じて、ヒロインのキャットを悪女と誤解して責め、彼女がそのせいで死にそうになった件は・・・笑ってはイカンのだが、余りにハーレクイン的古典芸能なので笑ってしまった(爆)。
エ●ボンのシングルタイトルよりもハーレクインのシリーズロマンスに適していたと判断し、デボラさんがこの次の作品からハーレクイン社に拠点を移したのは正解だよ、本当に(笑)。
そんな、まぁ、端的に言うならハーレクイン・ヒストリカルの出来のいい作品を呼んだ時の満足感に似てます。
優等生な出来で、きちんと起承転結ついてて(結の部分はページ数足りない、って気もしたけど。笑)、ヒーローのランサムは男前で金持ちで、且つお馬鹿さんで(爆)。
いや、デボラ作品全部読んでるから分かるけど、この人の書くヒロインの環境適応能力って尋常じゃないけど、このデビュー作はズバ抜けています(笑)。
子供の頃から、古船乗りのじいさんと仲良しだったキャットさん、机上の知識で船乗り知識はあったとはいえ・・・いや、実際はもっと凄い。
客室係としても優秀、船乗りとしても優秀、挙句ランサムの補佐としても優秀・・・わっはっは。こういう立身出世描写は、ウソくさくても何かワクワクするね~。
お転婆ヒロインはお手の物だし、そのくせして、清らかちゃんなのでキラキラしているし(笑)。
何より、ランサムに誤解された後に誘拐されても、気付けば自力で逃げてるし!ビバ!!(爆)
西インド諸島バルバドスなんていう珍しく魅力的な場所設定なんですが、移住貴族の未亡人であるキャットの伯母の屋敷程度にしか描写がないのが残念でした。
せっかくの設定を全然活かしきれてないのが、まぁ、デビュー作ゆえとみるか。
もっとも、場所が船の中だろうが、浜辺だろうが、バルバドスのプランテーション領地だろうが、この主人公カップルはお構いなしのラブラブ垂れ流しでしたがね(爆)。
脇役も魅力的なキャラクターが多かったんだが、これも活かしきれてなかった人のが多かったかも。
策士なのか天然なのかがイマイチよく分からないアメリア伯母さんと、ランサムの船の一等航海士ボースンはまだよく書いてもらっていた方だけど・・・うっ。ランサムの友人ルネなんて勿体ない!もっと書いてほしかった!!
と、気付けば辛口なコメントばかりを綴ってしまいましたが、よく出来てるんで最初から最後まで楽しく読めたんですよ、これ(笑)。
それにちょっとさっきも書きましたが、ハーレクイン的古典芸能を楽しめるタチなんで > ことのさん(笑)。
デビュー作だと思うと評価もゆる甘くなるし、かといってデボラには高いクオリティを求めてしまうので辛口にもなるし、とファンは複雑なのよん(^^ゞ
でもね、やっぱりこのコメントでしょうかね。
デボラらしい、ラブラブエッチで可愛い微笑ましい1冊でした って事で(笑)。
さ、次の翻訳は・・・アレ、ですよね?
ディ・バラ家の六男レイノルド!! > ちゅうか、デボラの未訳ストックそれしかないし!!www
早く読みたいんでよろしくお願いします~!
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