ニコール・ジョーダンの「恋愛戦争」シリーズ3巻、読了~♪
いやぁ、まさにシリーズ真骨頂というか、シリーズの核を具現している1冊で大満足して思わず即再読しちゃったぜい(^^ゞ

今回の主役は、スキャンダルまみれから一転、玉のコシ一家となりつつあるローリング三姉妹の末っ子リリアン。
そしてお相手は、独身貴族仲間だった親友たちが一人、また一人と脱落し最後に残ったクレイボーン侯爵ヒース。
じゃじゃ馬ならしものか、と思って読んだら・・・やられた(^^;

なんちゅー直球ど真ん中な一目惚れ純情お兄ちゃんモノだったろうか!(爆)
どこが放蕩者だ、どーこーがっ!!
こんなこっ恥ずかしいまでの猪突猛進萌え萌えっぷり、まさに初恋に浮かれた小学生ばり!(爆)
正直、父親の虐待の記憶のトラウマが根深くてひたすら目の前の真実から逃げ続けるリリアンよりも、ヒースのあれやこれやを堪能するのに終始したってのがまず第一だな。

分かるんだけどねぇ、特に一番難しい年頃の時に遭遇した現実の醜さゆえ、だから根深い。
そして、それを物語の下敷きにし、リリアンが結婚恐怖症を着実に克服し幸せを掴むまでを描く、といったら普通なんだが、ジョーダンの上手さはここからだ。
リリアンが追いかけてくるヒースから逃げ込んだ先が娼婦の下宿屋だった事から、あれよあれよでの展開。
気付けば年老いた高級娼婦コンビを採点係に、ヒースと求愛ゲームをする羽目に(笑)。
そのジャッジメントが笑えるぐらいヒース寄りで、リリアンが歯噛みしているのが非常にウケまくり。
そして、そこいらの女性とは違うリリアンのあれこれを考慮して、裏、また裏を探って正攻法から搦め手まで、多種多芸に攻めてくるヒースにまたまたウケまくり。
次は何だ、次は何だ、と次々にページをめくりたくなるんだもん(^^ゞ

とにかくヒースの 乙女思考回路 に拍手しつつ、かつてないまでの包容力溢れるヒーローというより、フットワークの軽いオールラウンド・プレイヤーなアスリートを見ている気分にさせられた(笑)。
是非とも、そこいらのステレオタイプくんに見習って頂きたい。
最後の大博打の、何と 大真面目にアホネタを炸裂させる稚気っぷり が・・・何というか・・・バンザイ!(爆)
大金をただ使って作戦を実行するのではなく、どう効果的に使うか、そしてどう スマートに決めるか ってのが大きいんだよ、本当に。
成金じみた下品な買収をそもそもしないし、頭を使ってリリアンの心を捕まえる事を楽しんでいるのも◎(そのうち自分の本心に気付いて怖くなる様もまたカワユス。萌)。
何より、リリアンのトラウマを癒してゆく過程でヒース自身も自分自身を振り返り、新たに自分の生活を立て直そうとしてゆく過程も同時に読める。
ラストにとってつけるような善人モード、というワケではなく、段々と慈善事業に関わっていく彼の率直な心情とかもある。
緩急と柔軟の取り混ぜ方が絶妙だわ。
ホットなラブシーンも、ホット一辺倒でなくキュートなのは相変わらずだし。

・・・いかん。
とにかく一途でラブラブなヒースを讃えるコメントばかりしそうなので、このへんでやめておこう(^^;
最初から最後まで、アイウォンチューカマンベイベーっっ!!な、ラブラブヒーローくんの大活躍な1冊でした(爆)。
このシリーズの既刊での裏主役(笑)、三姉妹の幼馴染で高級娼婦のファニーもとんだところからヒョウタンからコマなハッピーエンドだし(^^ゞ
(しかし、彼女の「私は贅沢好きだから、あの人の給料じゃやってけないわ」発言にはアニキな潔さを感じました。爆)
次は毎回、美味しいところをさらっていくマーカスの妹エレノアのお話。
こちらも楽しみですなー。
三姉妹と、三萌えバカ 三人の伊達男たちのその後が拝めるのも楽しみです♪

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