ジャッキー・ダレサンドロのメイフェア・シリーズ2冊目、読了~♪
今回も前回に負けないラブラブきゅんきゅんっぷりに萌え!でしたわ。大満足ですよ。

今回の主人公は、1冊目でも伏線のあった前作ヒロインの姉で子爵未亡人キャロリンと、前作ヒーローの親友にて放蕩貴族と名高いサーブルック伯爵ダニエル。
前作同様、ロンドン婦人読書会の課題図書がきっかけに恋愛模様が進む、という手法なんですが、さすが唯一の結婚経験者で未亡人が主人公となると課題図書もキタコレ!!な感じ。
今回はど真ん中、官能小説でした(笑)。
未婚の二人はエッチな本のあれやこれやを怪訝な感じで読んでいて、既婚、未亡人の二人は「ありかもー」とか言ってるあたりはププッとなります(^^ゞ

しかし、前作で「あ、ダニエルってキャロリンに気があるんだろうな」程度に思っていたけど、この作品を読んで度肝抜かれました。
こんな純情一直線クンだとは!!
10年前に、初めて彼女を見た時から心臓ぶち抜かれた状態、世紀の一目惚れが、その場で友人のウインゲイト子爵とキャロリンの婚約を発表され一転、世紀の大失恋に。
・・・何か、いろんな意味でトラウマになっているし。
それでも放蕩者という割に、友情と敬愛を重んじて、あえて結婚した二人と距離を置いたり、10年ぶりにキャロリンと一緒に長時間いられるというだけで、ラングストン侯爵のハウスパーティーに出席、しかも別に彼女とどうこうなると確約もないのに出席前に愛人をすっぱりさっぱり一掃してしまう潔さ(^^;
何ていうか、心地よいまでに好青年のように思えます(笑) > 騙され気味。

仮面舞踏会を境に、二人の仲は深まっていきますが・・・とにかく、ダレサンドロ作品の特色とも言える軽快な会話のやりとりがここでも健在。
ホットで前作をはるかに凌ぐエロい肉体関係云々よりも、心の絆を深めてゆく様の方が断然ウエイトがあって、とても愛い。
心あたたまるまでのダニエルの隠された行いの裏に隠されたトラウマの件とか。
それをまるごと包むようなキャロリンの愛情あふれる包容力がたまらなくグッとくる。
すごくスマートで、誘惑の手立てに富んだダニエルだけど、中味はどこか不器用な子供のようで、読んでいて母性本能くすぐられまくりです。
動物だらけの屋敷に暮らしていて文句も言わず、ニャンコを餌付けしてたりしてキュートだと思ったら、あんなにエッチでストレートなのに、恋愛自覚のないおバカさんだったりするし。
しかも金持ちで詩人の心を持つイケメンなマメ男・・・無敵だわ。彼氏としても(笑)。

いやー。
本当に最初から最後まで、ひたすらラブラブ垂れ流しの竹を割ったような直球ロマンス!(笑)
読んでる最中も、読み終わってからもほんわか気分で素晴らしい事この上なし。
殺人事件が絡んでいる話(合計三人もお亡くなりに。下手なサスペンスより死体が出ました。笑)の割に、何でこう微笑ましいのか?!ってぐらいよマジ。
読書会のメンツはというと、前作ヒロインのサラはおめでた、残り二人にはとうとう伏線が出揃い、といいペース。
次の3冊目、伯爵令嬢ジュリアンのお話も翻訳決定しているし、のんびり続きを待ってます。
あ、でもラスト4冊目のローガン・ジャンセンとエミリーのお話が一番楽しみなので、ちと急いでもらえるとありがたい(笑) > 出版社さま

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