さらわれた花婿 (扶桑社ロマンス)
2009年6月14日 新刊レビュー
カレン・ホーキンスの新刊で「マクリーン家の呪い」シリーズ1冊目、読了~。
とても楽しく読めた、キッチュな作品でした(^^)
スコットランドもの、と言っても、実際はローランドがメインのようで・・・ちっ。ハイランドじゃねーのか、とか思ったりもしたが、まぁ、面白かったからいいや(笑)。
しかも、マクリーン家にかかった呪いというのが「悪天候を引き寄せる体質」というのがナイス。
スコットランドに詳しい方なら「え、別にマクリーンの呪いがなくてもイギリスはすぐ雨降るし、スコッツはそれ以上に空は低いし、一日に何種類も天気あるしクランごとにそれがある勢いじゃん(^^ゞ」と思うんですが、あえてそのスコッツ天気をパロって使うというそのお茶目さが◎(笑)。
そうなのよね。ローカルものヒストリカルっていうのは、そこの特色をいかに楽しく面白くドラマティックに使うかってのは作家の技量と思うワケ。
どうも勘違い、ってのは格好だけはそこの衣装まとっていて、中味がともなっていないなんちゃってコスプレものだというヤツだな。
そういうものは大概スカになる(笑)。
で、この作品だが、ここだけはどうも解せない。
まず泥酔したヒーローのジャックを花嫁になるフィオナ(この名前が既にガチ。スコッツ作品には欠かせないネーミングじゃ。笑)捕獲したのがスターリング、そこから南東に移動してグレトナグリーン・・・って、何で?(^^;
そもそも、イングランド貴族の駆け落ち結婚の定番になっているグレトナグリーンだが、これは「イングランドから一番近いスコットランドの結婚メッカ」なだけであって(グレトナグリーンはボーダーズ・・・つまり、スコットランドの南端、イングランドとの境目あたり)、別にスコットランド内から同じスコッツ内のグレトナグリーンに移動する必要性があるのか?
ましてや、男も女もスコッツで宗教も同じとみた。
んじゃ、別にそんな大移動しなくてもスターリングなり、パースなり、ダンファームリンなりでとっとと結婚すればよかったのに(^^;
(イングランドから何でスコットランドに来るのか、というのが、結局スコットランドには『宣誓による特殊な結婚』というのが法律によって認められているから。勿論そんな無茶なもんはイングランドにはない。それにイングランドとスコットランドは宗教が違う)
そこらへん、どうも腑に落ちないのですが、とりあえずおいておこう(これだけ書いておいてそれかい。笑)。
ま、ドタバタ結婚してからは・・・痴話喧嘩というレベルの「もう君ら、好きにしてっ!」っていうラブラブイチャイチャが延々続き、そこに、困ったちゃんなフィオナの兄達、ナイスな使用人たちも絡んでのコメディ状態(笑)。
勝気なフィオナの起こす騒動がいちいちもっとも「ごもっとも!!」なんですが・・・やった事ないんだな、これまでの貴族令嬢ちゃん達が(^^ゞ
目には目を、歯には歯を、放蕩には放蕩を、賭博場通いには賭博場通いを!(爆) > しかも奥さん、旦那と同じく賭博上手!(笑)
もう、笑った笑った・・・そんな困ったご主人様と困った奥様の間でとばっちりを受ける執事デボンスゲイトさんが憐れで憐れで(^^ゞゞ
全体的に、そんなラブコメ的なかわいい出来で、ジャックの意地っ張りなところすらも「うんうん」とオバサン、微笑ましく読めてしまったわ(笑)。
何より、ポジティヴなフィオナがとっても良かった。若干イノシシなところも(爆)。
ジャックの元愛人のスノッブ然なところもステレオだし、裏切り者がクラン・キャンベルの人間、ってのがスコッツ事情お約束的でよろしいかと(笑)。
読後も微笑ましくって、良いね。
護衛ハミッシュくんの、元愛人をジャガイモ袋扱いなところまで(笑)。
既に続きの翻訳も決まっているのが嬉しいわ~♪
勿論、困ったマクリーンの兄ちゃん達が順次登場・・・次は「雹を降らす男」四男グレガーくん♪
ここだから、今年中には読めるかな? 楽しみ(^^)
とても楽しく読めた、キッチュな作品でした(^^)
スコットランドもの、と言っても、実際はローランドがメインのようで・・・ちっ。ハイランドじゃねーのか、とか思ったりもしたが、まぁ、面白かったからいいや(笑)。
しかも、マクリーン家にかかった呪いというのが「悪天候を引き寄せる体質」というのがナイス。
スコットランドに詳しい方なら「え、別にマクリーンの呪いがなくてもイギリスはすぐ雨降るし、スコッツはそれ以上に空は低いし、一日に何種類も天気あるしクランごとにそれがある勢いじゃん(^^ゞ」と思うんですが、あえてそのスコッツ天気をパロって使うというそのお茶目さが◎(笑)。
そうなのよね。ローカルものヒストリカルっていうのは、そこの特色をいかに楽しく面白くドラマティックに使うかってのは作家の技量と思うワケ。
どうも勘違い、ってのは格好だけはそこの衣装まとっていて、中味がともなっていないなんちゃってコスプレものだというヤツだな。
そういうものは大概スカになる(笑)。
で、この作品だが、ここだけはどうも解せない。
まず泥酔したヒーローのジャックを花嫁になるフィオナ(この名前が既にガチ。スコッツ作品には欠かせないネーミングじゃ。笑)捕獲したのがスターリング、そこから南東に移動してグレトナグリーン・・・って、何で?(^^;
そもそも、イングランド貴族の駆け落ち結婚の定番になっているグレトナグリーンだが、これは「イングランドから一番近いスコットランドの結婚メッカ」なだけであって(グレトナグリーンはボーダーズ・・・つまり、スコットランドの南端、イングランドとの境目あたり)、別にスコットランド内から同じスコッツ内のグレトナグリーンに移動する必要性があるのか?
ましてや、男も女もスコッツで宗教も同じとみた。
んじゃ、別にそんな大移動しなくてもスターリングなり、パースなり、ダンファームリンなりでとっとと結婚すればよかったのに(^^;
(イングランドから何でスコットランドに来るのか、というのが、結局スコットランドには『宣誓による特殊な結婚』というのが法律によって認められているから。勿論そんな無茶なもんはイングランドにはない。それにイングランドとスコットランドは宗教が違う)
そこらへん、どうも腑に落ちないのですが、とりあえずおいておこう(これだけ書いておいてそれかい。笑)。
ま、ドタバタ結婚してからは・・・痴話喧嘩というレベルの「もう君ら、好きにしてっ!」っていうラブラブイチャイチャが延々続き、そこに、困ったちゃんなフィオナの兄達、ナイスな使用人たちも絡んでのコメディ状態(笑)。
勝気なフィオナの起こす騒動がいちいちもっとも「ごもっとも!!」なんですが・・・やった事ないんだな、これまでの貴族令嬢ちゃん達が(^^ゞ
目には目を、歯には歯を、放蕩には放蕩を、賭博場通いには賭博場通いを!(爆) > しかも奥さん、旦那と同じく賭博上手!(笑)
もう、笑った笑った・・・そんな困ったご主人様と困った奥様の間でとばっちりを受ける執事デボンスゲイトさんが憐れで憐れで(^^ゞゞ
全体的に、そんなラブコメ的なかわいい出来で、ジャックの意地っ張りなところすらも「うんうん」とオバサン、微笑ましく読めてしまったわ(笑)。
何より、ポジティヴなフィオナがとっても良かった。若干イノシシなところも(爆)。
ジャックの元愛人のスノッブ然なところもステレオだし、裏切り者がクラン・キャンベルの人間、ってのがスコッツ事情お約束的でよろしいかと(笑)。
読後も微笑ましくって、良いね。
護衛ハミッシュくんの、元愛人をジャガイモ袋扱いなところまで(笑)。
既に続きの翻訳も決まっているのが嬉しいわ~♪
勿論、困ったマクリーンの兄ちゃん達が順次登場・・・次は「雹を降らす男」四男グレガーくん♪
ここだから、今年中には読めるかな? 楽しみ(^^)
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