情熱のぬくもり (フローラブックス)
2009年5月25日 新刊レビュー
クリスティーナ・ドットの「闇の勇者たち」シリーズ2冊目、読了~。
いや~、前作にも増してのツッコミ待ち具合炸裂なゆるさ加減がキターッコレキターッ!(笑)
このシリーズのスゴイところは何かって、そりゃあ悪の集団の崩壊の描きっぷりでしょう(笑)。
悪魔と契約し、無敵となった筈の悪の集団バリンスキ一族の零落具合を・・・こんなにシニカルに、そしてコミカルに書いてもらっちゃあ・・・たまらんスマッシュ!(笑)
これを読んでいると、悪人も働き者でないと駄目だ、という事を痛感します > いろんな意味で(笑)。
バリンスキの後継者たちが、ありえない生態で生まれてくる、普通の人間なみにさっさと老衰で死んでしまうなど、全てはせっせこ悪行の限りを尽くすべく日々精進していたのを、財テクに走って楽してチョイ悪オヤジのように暮らそうとしたのがはじまり。
そりゃあ、契約元の悪魔も怒るがな、という理屈なんでしょうが、意外にこういう細かく面白い展開を書いてはくれないんですよね、作家の皆さん(笑)。
何か、哀愁ただよってますよ・・・自分の地位が風前の灯となっている悪の一味の親分が 関節炎で苦しんで若者に小ばかにされているなんて (笑)。
まるで、戦力外通告された会社の中間管理職のようで(^^;;;
悪魔と契約したとかいう、その起源からしてみたら「暴力」や「負の感情」や「風説」を操り、人の恐怖心を募らせる事により栄えてきた謎に包まれた一味だが、今や一味の若者はオンラインゲームを楽しみ、ブログを書き、ソーシャルネットワークに参加している始末(^^;
そこからアシがついて、優秀なハッカーである前作ヒロインにすっかりうっかり動向を押えられていたりして(笑)、そんな世代交代やら時間の流れやらハイテクにおぼれる様だとかは、妙に人間世界にシンクロニティしているような気がする。
そこらはさすがだわ、ドットってば。
今回の主役は、元空軍パイロットにて現考古学者のワイルダー家次男ルリック(タカに変身)。
お相手は、美人フォトジャーナリストのターシャ。
前作もそうでしたが、ワイルダー兄弟以上に、ヒロインが裏事情持ちでしたね、今回も。
スコットランドの遺跡発掘から、イコンのありそうだった遺跡ごとバリンスキ一味に揃って爆破されそうになって、そこから逃亡活劇あーんどヨーロッパ名所めぐり状態(笑)。
サバイバル活劇な考古学者、というあたりはイン●ィ・ジョーンズばりですが、いかんせんこっちは若いイケメン、思い切りが良く・・・いや。良すぎる。
いろんなヒーローの変装見てきたが、このルリックの カミソリでスキンヘッドにした潔さはもはやロマンスヒーローの粋を越えている(爆)
いくらワイルダー姓になっても、つまりはバリンスキ一族なルリックと、バリンスキに両親を殺され復讐に燃えるターシャのロマンス、という昼メロばりなベタ設定に普通なら萎えるところだが、それ以上にこの二人のキャラがたっていて◎。
とにかく口喧嘩ばかり、丁々発止なやりとりと並行してホットなラブラブが非常にテンポよくって、あっという間にページが進む。
ミスリードが幾つもあって、それでいてそんなところにイコンが!という隠し場所も「ああ、そうなんだ」と、時系列の巧みな操り具合・・・ここらへんは達者ですわ、ドット。
クライマックスに、ターシャに全ての可能性をかけ、死んだと思われていたルリックが奇跡の生還!!というのもベタだが、そこをベタベタにしないように、あのルリックが助けられた場所を「あそこ」に設定する作者の茶目っ気には脱帽だな・・・まさに生きた心地もしない、といったところか(笑)。
最初の部分に、父ちゃんと母ちゃんの出会い部分もあったりして、とっても満足の1冊。
いやー、シリアスな筈なのに、こんなに最初から最後まで笑ったのもどうかと思うんだが(^^ゞ
たまにホロリとしたけど、基本的にバリンスキのアホな零落っぷりが余りに目立つんで。
あと、タカ次男の微妙なヘタレっぷりとか(笑)。
しかしラストの、衝撃の手紙を読んでしまっては・・・早く3巻、読ませて下さいませーっ!! > 出版社さま
いや~、前作にも増してのツッコミ待ち具合炸裂なゆるさ加減がキターッコレキターッ!(笑)
このシリーズのスゴイところは何かって、そりゃあ悪の集団の崩壊の描きっぷりでしょう(笑)。
悪魔と契約し、無敵となった筈の悪の集団バリンスキ一族の零落具合を・・・こんなにシニカルに、そしてコミカルに書いてもらっちゃあ・・・たまらんスマッシュ!(笑)
これを読んでいると、悪人も働き者でないと駄目だ、という事を痛感します > いろんな意味で(笑)。
バリンスキの後継者たちが、ありえない生態で生まれてくる、普通の人間なみにさっさと老衰で死んでしまうなど、全てはせっせこ悪行の限りを尽くすべく日々精進していたのを、財テクに走って楽してチョイ悪オヤジのように暮らそうとしたのがはじまり。
そりゃあ、契約元の悪魔も怒るがな、という理屈なんでしょうが、意外にこういう細かく面白い展開を書いてはくれないんですよね、作家の皆さん(笑)。
何か、哀愁ただよってますよ・・・自分の地位が風前の灯となっている悪の一味の親分が 関節炎で苦しんで若者に小ばかにされているなんて (笑)。
まるで、戦力外通告された会社の中間管理職のようで(^^;;;
悪魔と契約したとかいう、その起源からしてみたら「暴力」や「負の感情」や「風説」を操り、人の恐怖心を募らせる事により栄えてきた謎に包まれた一味だが、今や一味の若者はオンラインゲームを楽しみ、ブログを書き、ソーシャルネットワークに参加している始末(^^;
そこからアシがついて、優秀なハッカーである前作ヒロインにすっかりうっかり動向を押えられていたりして(笑)、そんな世代交代やら時間の流れやらハイテクにおぼれる様だとかは、妙に人間世界にシンクロニティしているような気がする。
そこらはさすがだわ、ドットってば。
今回の主役は、元空軍パイロットにて現考古学者のワイルダー家次男ルリック(タカに変身)。
お相手は、美人フォトジャーナリストのターシャ。
前作もそうでしたが、ワイルダー兄弟以上に、ヒロインが裏事情持ちでしたね、今回も。
スコットランドの遺跡発掘から、イコンのありそうだった遺跡ごとバリンスキ一味に揃って爆破されそうになって、そこから逃亡活劇あーんどヨーロッパ名所めぐり状態(笑)。
サバイバル活劇な考古学者、というあたりはイン●ィ・ジョーンズばりですが、いかんせんこっちは若いイケメン、思い切りが良く・・・いや。良すぎる。
いろんなヒーローの変装見てきたが、このルリックの カミソリでスキンヘッドにした潔さはもはやロマンスヒーローの粋を越えている(爆)
いくらワイルダー姓になっても、つまりはバリンスキ一族なルリックと、バリンスキに両親を殺され復讐に燃えるターシャのロマンス、という昼メロばりなベタ設定に普通なら萎えるところだが、それ以上にこの二人のキャラがたっていて◎。
とにかく口喧嘩ばかり、丁々発止なやりとりと並行してホットなラブラブが非常にテンポよくって、あっという間にページが進む。
ミスリードが幾つもあって、それでいてそんなところにイコンが!という隠し場所も「ああ、そうなんだ」と、時系列の巧みな操り具合・・・ここらへんは達者ですわ、ドット。
クライマックスに、ターシャに全ての可能性をかけ、死んだと思われていたルリックが奇跡の生還!!というのもベタだが、そこをベタベタにしないように、あのルリックが助けられた場所を「あそこ」に設定する作者の茶目っ気には脱帽だな・・・まさに生きた心地もしない、といったところか(笑)。
最初の部分に、父ちゃんと母ちゃんの出会い部分もあったりして、とっても満足の1冊。
いやー、シリアスな筈なのに、こんなに最初から最後まで笑ったのもどうかと思うんだが(^^ゞ
たまにホロリとしたけど、基本的にバリンスキのアホな零落っぷりが余りに目立つんで。
あと、タカ次男の微妙なヘタレっぷりとか(笑)。
しかしラストの、衝撃の手紙を読んでしまっては・・・早く3巻、読ませて下さいませーっ!! > 出版社さま
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