虎の瞳がきらめく夜 (ヴィレッジブックス)
2009年5月23日 新刊レビュー
マージョリー・M・リューのデビュー作にて、「ダーク&スティール」シリーズ1冊目、読了。
ほどよいアホさ加減とラブラブ度合い、何より肩の力の抜けたパラ具合がステキな按配でとっても好みでございました(笑)。
ウェアウルフものバブルのせいか、シェイプシフターものが全然珍しく感じなくなった昨今ですが、さすがにこれはちと珍しかった。
虎男 (笑)
話としては、呪いのせいで箱の中に閉じ込められ奴隷の身となったシェイプシフターのハリが、偶然その箱を手にする事にした「ダーク&スティール」という特殊能力集団の一員である女性デラと恋に落ちる、というベタな話なんだが。
ケニヨンのダークハンター・シリーズのジュリアンをちょっと思い出した(笑)。
とにかく、テンポがいいし、デラの金属の声を聞き、鋼を操る能力というものをSF的に書きながら、ハリの側の話はおとぎ話とファンタジーを混ぜて絡めるというのも◎。
マーヴェルの影響を受けたとよく分かるごった煮 アホ エンターテイメントとしての完成度の高さは目を見張るが、かといって片意地はっているものでもなく、あくまでゆる加減。
そのゆるいところに、ハリとデラのラブラブっぷりをすこーんっとはめ込んでいるから、ロマンスとしてもかなりヨシ。
ハリの呪いの件も簡単にオチをつけるわけでなく、二重三重に伏線を張って、しかも完全に白黒つけないところ、ダーク&スティールの組織としての土台もボカしている辺りがニクイ演出というか・・・続編上等!のマーヴェル節らしいというか(笑)。
でもって、マーヴェル大好きのワタクシにはそんなところもニクイアンチクショー状態ですのよホホホ(^^ゞ
とにかく、この作家、恐ろしいまでの「魅せ方」を知っている。
コミックブックの仕事に関わっているせいか、マンガでいうところの「大コマ」的描写がとにかくべらぼうに上手いのだ。
デラがその能力で弾丸を空中で止める場面、ハリが虎に変身する場面、アルトゥールがはじめてハリと「握手」する場面など、とにかく核心犯状態で書いてる。
恐れ入りました、ってカンジ(^^ゞ
しかし、虎男が甘党か・・・カワイイなぁ、ハリ(笑)。
キャラ全てが立っていて、それでいてアンサンブルとしても出色。
それぞれがとっても魅力的で、今後の彼らがメインの話を期待出来るってものじゃないですか。
2冊目はアルトゥールか~。楽しみですな。
パラものは、その独自設定を覚えるだけでも楽しいのだが、ダーク&スティールの綿々の能力の大半がSFちっくな分、このシリーズはツボです。
個人的には、かなりローランド偏愛なんですが(爆)。
これからも翻訳続くといいんですが・・・ここの出版社じゃ、最短でも半年以上は待たないと駄目だな(笑)。
ま、読む本は沢山あるので、忘れない程度の頃に翻訳2冊目が出るよう呑気に待ってます(笑)
ほどよいアホさ加減とラブラブ度合い、何より肩の力の抜けたパラ具合がステキな按配でとっても好みでございました(笑)。
ウェアウルフものバブルのせいか、シェイプシフターものが全然珍しく感じなくなった昨今ですが、さすがにこれはちと珍しかった。
虎男 (笑)
話としては、呪いのせいで箱の中に閉じ込められ奴隷の身となったシェイプシフターのハリが、偶然その箱を手にする事にした「ダーク&スティール」という特殊能力集団の一員である女性デラと恋に落ちる、というベタな話なんだが。
ケニヨンのダークハンター・シリーズのジュリアンをちょっと思い出した(笑)。
とにかく、テンポがいいし、デラの金属の声を聞き、鋼を操る能力というものをSF的に書きながら、ハリの側の話はおとぎ話とファンタジーを混ぜて絡めるというのも◎。
マーヴェルの影響を受けたとよく分かるごった煮
そのゆるいところに、ハリとデラのラブラブっぷりをすこーんっとはめ込んでいるから、ロマンスとしてもかなりヨシ。
ハリの呪いの件も簡単にオチをつけるわけでなく、二重三重に伏線を張って、しかも完全に白黒つけないところ、ダーク&スティールの組織としての土台もボカしている辺りがニクイ演出というか・・・続編上等!のマーヴェル節らしいというか(笑)。
でもって、マーヴェル大好きのワタクシにはそんなところもニクイアンチクショー状態ですのよホホホ(^^ゞ
とにかく、この作家、恐ろしいまでの「魅せ方」を知っている。
コミックブックの仕事に関わっているせいか、マンガでいうところの「大コマ」的描写がとにかくべらぼうに上手いのだ。
デラがその能力で弾丸を空中で止める場面、ハリが虎に変身する場面、アルトゥールがはじめてハリと「握手」する場面など、とにかく核心犯状態で書いてる。
恐れ入りました、ってカンジ(^^ゞ
しかし、虎男が甘党か・・・カワイイなぁ、ハリ(笑)。
キャラ全てが立っていて、それでいてアンサンブルとしても出色。
それぞれがとっても魅力的で、今後の彼らがメインの話を期待出来るってものじゃないですか。
2冊目はアルトゥールか~。楽しみですな。
パラものは、その独自設定を覚えるだけでも楽しいのだが、ダーク&スティールの綿々の能力の大半がSFちっくな分、このシリーズはツボです。
個人的には、かなりローランド偏愛なんですが(爆)。
これからも翻訳続くといいんですが・・・ここの出版社じゃ、最短でも半年以上は待たないと駄目だな(笑)。
ま、読む本は沢山あるので、忘れない程度の頃に翻訳2冊目が出るよう呑気に待ってます(笑)
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