情熱の香り (フローラブックス)
2009年2月17日 新刊レビュー
クリスティーナ・ドット、今度はフローラブックスから登場しました。
しかも彼女の初のパラノーマル・シリーズ。
各会社から、ヒストリカル(ハーレクイン社)、コンテンポラリー(原書房)、パラノーマル(ぶんか社)ときれいに分けて刊行されているのは、これはこれで正解かな、と思いますね。
そんなこんなで、ドットのDarknessシリーズ(日本版は「闇の勇者たち」シリーズ・・・うーん。勇者、ってかなり話の内容的に違う気がしますが)1冊目、読了。
パラノーマルでありながら、ドットらしい軽妙なテンポとキッチュなキャラ造詣で、サクサク読めるのがこのシリーズの強みと思いました。
世界感も、極寒のロシアの大地を舞台に形成された歪んだ価値観と宗教観から生まれた悪魔と契約した異形のバリンスキ一族をベースにして、一組の本物の愛情からその栄華に綻びが生じるという、何ともロマンス小説ビバ!というもので、かなりヨシでございます。
というか、何か、ワイルダー一家はシルエット作品を読んでいるような気持ちにさせられますね・・・一家揃ってごはん食べて楽しい話して、愛が溢れています。
いつまでたっても奥さんもらわない息子に嘆く父コンスタンチンとか典型的よね。
でも、そこはやはり異形の一族ゆえに、失踪した三男エイドリックの転落背景も、少しだけ語られたものでもパラノーマルの堕ちたヒーローの原型というか(これから彼のやり直しがどう描かれるのか。まさに復活の物語だわね)。
ラブラブで駆け落ちした父コンスタンチンと母ゾラナの過去ですら、ヒリヒリと痛ましい、普通でない出会いな事は安易に想像がつくもので。
それは、バリンスキ一族が悪魔との契約で得た「内なる野獣」とは決して切り離せない一族の男性の持って生まれた性なんだけど。
パラノーマルロマンスでは、それは重要なキーとなるのだけどね(いろんな要素と組み合わせて)。
で、今回の主役は、ワイルダー一族の長男ジェイシャ(オオカミ)と、彼の会社の部下で秘書でもあるアンのお話。
ドットの話というのは、潔いまでの直球と、クセになる変化球がすごい按配で構成されているのですが・・・今回は本当に驚くまでの早さでジェイシャがオオカミに変身するというのが彼女に知れてしまうあたり、潔すぎ(笑)。
アンに対し、ロックオンを決め込んでからのジェイシャのイケイケやれやれっぷりはドット作品のヒーローだなぁ、とうふふ(^m^)
でも、読み進めるにつれて、ジェイシャなんてたかだかオオカミに変身する程度じゃんか (完全にパラ読みすぎで麻痺しすぎ。爆)という事に気付きました・・・いやー。ジェイシャ以上に隠し球持ち でしたのは、むしろヒロインのアンの方でした(^^ゞ
こういうびっくり箱をあっさりシリーズ1冊目で持ってくるあたり、何と言うかサービス心旺盛なエンターテイナーというか。
お互いいじめっこになったり、意地をはったりしつつも根本的には最初から最後までラブラブえっちっち垂れ流しなこの二人(笑)。
ここらへんも潔さか?!(爆)
今回のヒロインのアンの「特性」も、ワイルダー兄弟の末っ子にて唯一の女の子ファイアバードの●●の真相も、次回以降持ち越しというわりに、1冊まるごと堪能出来ました。
とどのつまりは、パラだろうがこれって、今までお互い気になっていた相手とあるきっかけ(でもそのきっかけが「彼がオオカミに変身しました」っていうのはかなり斜めかっとび。爆)によってラブラブになれた、というロマンスのテンプレ展開だから分かりやすいお約束さもプラス要因としてあり。
ちょっとした茶目っ気もあったりして、これはお気に入りシリーズ確定~♪(というか、ことのさん、ドット作品はみんな好きなんだけど。笑)
しかし1冊目から、胡散臭い事極まりない敵役のバリンスキ一族をはじめ、愛すべきワイルダー一家、裏ありありな巡査部長、アンの育て親同様な頭の回転の早いツンな修道女といい、一筋縄ではいかないキャラを沢山並べられてしまっては、これは残り3冊とも付き合え、って事ね(^^ゞ
次回ヒーローは、コンスタンチン父ちゃん曰く「考古学者なんて冒険家と一緒だ。インディ・ジョーンズを見ろ」(笑)な次男ルリックくん(タカ)。
お相手はもうバレバレなんで(笑)、あとは早く読める事を願うのみ(-人-)
しかも彼女の初のパラノーマル・シリーズ。
各会社から、ヒストリカル(ハーレクイン社)、コンテンポラリー(原書房)、パラノーマル(ぶんか社)ときれいに分けて刊行されているのは、これはこれで正解かな、と思いますね。
そんなこんなで、ドットのDarknessシリーズ(日本版は「闇の勇者たち」シリーズ・・・うーん。勇者、ってかなり話の内容的に違う気がしますが)1冊目、読了。
パラノーマルでありながら、ドットらしい軽妙なテンポとキッチュなキャラ造詣で、サクサク読めるのがこのシリーズの強みと思いました。
世界感も、極寒のロシアの大地を舞台に形成された歪んだ価値観と宗教観から生まれた悪魔と契約した異形のバリンスキ一族をベースにして、一組の本物の愛情からその栄華に綻びが生じるという、何ともロマンス小説ビバ!というもので、かなりヨシでございます。
というか、何か、ワイルダー一家はシルエット作品を読んでいるような気持ちにさせられますね・・・一家揃ってごはん食べて楽しい話して、愛が溢れています。
いつまでたっても奥さんもらわない息子に嘆く父コンスタンチンとか典型的よね。
でも、そこはやはり異形の一族ゆえに、失踪した三男エイドリックの転落背景も、少しだけ語られたものでもパラノーマルの堕ちたヒーローの原型というか(これから彼のやり直しがどう描かれるのか。まさに復活の物語だわね)。
ラブラブで駆け落ちした父コンスタンチンと母ゾラナの過去ですら、ヒリヒリと痛ましい、普通でない出会いな事は安易に想像がつくもので。
それは、バリンスキ一族が悪魔との契約で得た「内なる野獣」とは決して切り離せない一族の男性の持って生まれた性なんだけど。
パラノーマルロマンスでは、それは重要なキーとなるのだけどね(いろんな要素と組み合わせて)。
で、今回の主役は、ワイルダー一族の長男ジェイシャ(オオカミ)と、彼の会社の部下で秘書でもあるアンのお話。
ドットの話というのは、潔いまでの直球と、クセになる変化球がすごい按配で構成されているのですが・・・今回は本当に驚くまでの早さでジェイシャがオオカミに変身するというのが彼女に知れてしまうあたり、潔すぎ(笑)。
アンに対し、ロックオンを決め込んでからのジェイシャのイケイケやれやれっぷりはドット作品のヒーローだなぁ、とうふふ(^m^)
でも、読み進めるにつれて、ジェイシャなんてたかだかオオカミに変身する程度じゃんか (完全にパラ読みすぎで麻痺しすぎ。爆)という事に気付きました・・・いやー。ジェイシャ以上に隠し球持ち でしたのは、むしろヒロインのアンの方でした(^^ゞ
こういうびっくり箱をあっさりシリーズ1冊目で持ってくるあたり、何と言うかサービス心旺盛なエンターテイナーというか。
お互いいじめっこになったり、意地をはったりしつつも根本的には最初から最後までラブラブえっちっち垂れ流しなこの二人(笑)。
ここらへんも潔さか?!(爆)
今回のヒロインのアンの「特性」も、ワイルダー兄弟の末っ子にて唯一の女の子ファイアバードの●●の真相も、次回以降持ち越しというわりに、1冊まるごと堪能出来ました。
とどのつまりは、パラだろうがこれって、今までお互い気になっていた相手とあるきっかけ(でもそのきっかけが「彼がオオカミに変身しました」っていうのはかなり斜めかっとび。爆)によってラブラブになれた、というロマンスのテンプレ展開だから分かりやすいお約束さもプラス要因としてあり。
ちょっとした茶目っ気もあったりして、これはお気に入りシリーズ確定~♪(というか、ことのさん、ドット作品はみんな好きなんだけど。笑)
しかし1冊目から、胡散臭い事極まりない敵役のバリンスキ一族をはじめ、愛すべきワイルダー一家、裏ありありな巡査部長、アンの育て親同様な頭の回転の早いツンな修道女といい、一筋縄ではいかないキャラを沢山並べられてしまっては、これは残り3冊とも付き合え、って事ね(^^ゞ
次回ヒーローは、コンスタンチン父ちゃん曰く「考古学者なんて冒険家と一緒だ。インディ・ジョーンズを見ろ」(笑)な次男ルリックくん(タカ)。
お相手はもうバレバレなんで(笑)、あとは早く読める事を願うのみ(-人-)
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