罪なき嘘の罪 (扶桑社ロマンス シ 25-1)
2008年11月8日 新刊レビュー
ソフィ・ジョーダンの初翻訳本、読了~。
何と言うか、派手でもなく地味でもないキャラクター達が若干居心地悪い場所に座らされてあれやこれやとなる話?(笑)
結婚してからずっと別居していた夫が死亡、伯爵の地位を長年行方知れずだった夫の異母弟ニックが相続する事になり、行く宛てのない未亡人メレディスが、家族や使用人を守る為、偽の妊娠をでっちあげて、というんだが。
まず、メレディスのその行き当たりばったり具合が何とも言い難い(^^;
イケ好かない叔母の言うがまま、ホイホイのせられて妊娠でっちあげ、だがいかんせん彼女がかわいくないんだ、これが(笑)。
初夜の席で夫に放置され、気難しいまま年月を重ねた哀れな女性とはいえ、その言い草の微妙な勘違い具合がちょっと鼻についた(笑)。
それに「家族や使用人を守る為」とか言ってるが、彼女とその守るべき相手達との印象深きコミュニケーション場面は本編ではとんとお目にかかれず(笑)、主張の旗頭としては弱すぎると思うんデスガ(^^;
だから、ぶっちゃけ「子供欲しいから、こうなりゃ血のつながりなくても!その子を利用してここで安穏にここで今後暮らせたら二倍ラッキー!!」と、これぐらいあからさまに己の本音を言われてもきっと読者は驚かなかったと思うわ(笑)。
ニックへの愛に気付いても、結局、彼が彼女をれっきとした貴族と結婚させるべし、と思っているから虫唾が走るようなマザコン男のプロポーズに心の中で速攻ツッコミしつつも承諾したり、何故に彼女はこんなに受動的なんだろうか・・・と首を傾げたり(^^;;
そのくせして、後先考えずに行動してはニックの逆鱗に触れているし・・・「世間知らず」と本文で匂わせているが、何だかなぁ。
彼女の科白で「そんなに頭の弱い女じゃないわ」的なところがありましたが、それにこそことのさんツッコミだよ。
「いや、十分弱いし!!」と(爆)。
そうなのだ。非常に頑なで、しかも言動が伴わない。
ことのさんが苦手とするヒロインタイプだったりするんだ、これが。
で、相手のニックだが・・・父親に捨てられ、母親の転落した末路を教訓に育った賭博所オーナーで愛を否定するアウトロー・・・という割には、ちとイイ人(笑)。
しかし、どうもこの彼、そんな美味しい設定のくせして・・・薄い。キャラが薄い!(爆)
メレディスにメロメロなのを否定し、ジタバタ悶絶するんだが・・・キャラが薄いせいかインパクトが弱い(笑)。
独占欲の塊だし、ワイルドで、ヒロインの嘘をあげつらって責めるところでロマンス読みとしては「これは鬼畜系か?!」と期待させておいて、かなり肩透かしなぐらいせっせこメレディスやその周辺の面倒みているし、困ったときには参上しているし(笑)。
・・・いかん。スコットランドへの駆け落ち場面とか、ホットなラブシーンとかめぼしい場面は多々あれど、印象が弱い(^^ゞ
でもって、脇役はどうかというと、お前、何様?!と言わずにはいられんイケてないヒロイン叔母からはじまり、キモいマザコン男+デブの母親とか、スマートな言動を取れないイケてない死んだ旦那の彼氏とか、ニックが無理やりメレディスの後見人にした鬼婆公爵夫人とか、頭足りない失笑モノの賭博ジャンキーのその孫とか・・・もう勘弁して、っていうのばかり(~_~;
ニックの共同経営者マックは可もなく不可もなし、メレディスの父ちゃんは病気の為に選外扱い(笑)。
かろうじて、次回翻訳作品ヒロインである公爵家令嬢ポーシャが及第点キャラってところかしら・・・(^^;;
でも及第点レベルのヒロインで購入意欲が湧くのか、と聞かれたら「No」なんだが(^^ゞ
そんなこんなで、可もないが不可もない・・・というか、再読する気力はありません、な凡打作品というのが、この作品に対することのさんの評価だ(笑)。
ラストのあれやこれやのよろめきメロドラマ具合も、そんなに心を動かされるって程もないままスルーしたのがその証拠か(^^ゞ
何と言うか、派手でもなく地味でもないキャラクター達が若干居心地悪い場所に座らされてあれやこれやとなる話?(笑)
結婚してからずっと別居していた夫が死亡、伯爵の地位を長年行方知れずだった夫の異母弟ニックが相続する事になり、行く宛てのない未亡人メレディスが、家族や使用人を守る為、偽の妊娠をでっちあげて、というんだが。
まず、メレディスのその行き当たりばったり具合が何とも言い難い(^^;
イケ好かない叔母の言うがまま、ホイホイのせられて妊娠でっちあげ、だがいかんせん彼女がかわいくないんだ、これが(笑)。
初夜の席で夫に放置され、気難しいまま年月を重ねた哀れな女性とはいえ、その言い草の微妙な勘違い具合がちょっと鼻についた(笑)。
それに「家族や使用人を守る為」とか言ってるが、彼女とその守るべき相手達との印象深きコミュニケーション場面は本編ではとんとお目にかかれず(笑)、主張の旗頭としては弱すぎると思うんデスガ(^^;
だから、ぶっちゃけ「子供欲しいから、こうなりゃ血のつながりなくても!その子を利用してここで安穏にここで今後暮らせたら二倍ラッキー!!」と、これぐらいあからさまに己の本音を言われてもきっと読者は驚かなかったと思うわ(笑)。
ニックへの愛に気付いても、結局、彼が彼女をれっきとした貴族と結婚させるべし、と思っているから虫唾が走るようなマザコン男のプロポーズに心の中で速攻ツッコミしつつも承諾したり、何故に彼女はこんなに受動的なんだろうか・・・と首を傾げたり(^^;;
そのくせして、後先考えずに行動してはニックの逆鱗に触れているし・・・「世間知らず」と本文で匂わせているが、何だかなぁ。
彼女の科白で「そんなに頭の弱い女じゃないわ」的なところがありましたが、それにこそことのさんツッコミだよ。
「いや、十分弱いし!!」と(爆)。
そうなのだ。非常に頑なで、しかも言動が伴わない。
ことのさんが苦手とするヒロインタイプだったりするんだ、これが。
で、相手のニックだが・・・父親に捨てられ、母親の転落した末路を教訓に育った賭博所オーナーで愛を否定するアウトロー・・・という割には、ちとイイ人(笑)。
しかし、どうもこの彼、そんな美味しい設定のくせして・・・薄い。キャラが薄い!(爆)
メレディスにメロメロなのを否定し、ジタバタ悶絶するんだが・・・キャラが薄いせいかインパクトが弱い(笑)。
独占欲の塊だし、ワイルドで、ヒロインの嘘をあげつらって責めるところでロマンス読みとしては「これは鬼畜系か?!」と期待させておいて、かなり肩透かしなぐらいせっせこメレディスやその周辺の面倒みているし、困ったときには参上しているし(笑)。
・・・いかん。スコットランドへの駆け落ち場面とか、ホットなラブシーンとかめぼしい場面は多々あれど、印象が弱い(^^ゞ
でもって、脇役はどうかというと、お前、何様?!と言わずにはいられんイケてないヒロイン叔母からはじまり、キモいマザコン男+デブの母親とか、スマートな言動を取れないイケてない死んだ旦那の彼氏とか、ニックが無理やりメレディスの後見人にした鬼婆公爵夫人とか、頭足りない失笑モノの賭博ジャンキーのその孫とか・・・もう勘弁して、っていうのばかり(~_~;
ニックの共同経営者マックは可もなく不可もなし、メレディスの父ちゃんは病気の為に選外扱い(笑)。
かろうじて、次回翻訳作品ヒロインである公爵家令嬢ポーシャが及第点キャラってところかしら・・・(^^;;
でも及第点レベルのヒロインで購入意欲が湧くのか、と聞かれたら「No」なんだが(^^ゞ
そんなこんなで、可もないが不可もない・・・というか、再読する気力はありません、な凡打作品というのが、この作品に対することのさんの評価だ(笑)。
ラストのあれやこれやのよろめきメロドラマ具合も、そんなに心を動かされるって程もないままスルーしたのがその証拠か(^^ゞ
コメント