ジャッキー・ダレサンドロの翻訳2冊目にして、メイフェア・シリーズ1冊目読了~♪
相変わらずユーモアとリリカル具合が絶妙でとても楽しんで読めました。

「ロンドン婦人読書会」の4人のメンバーが各ヒロインとなるこのシリーズ、1冊目のこの巻は、まぁ、お披露目の巻という印象も強いかな。
この巻だけで、残り3冊のうち2冊のカップルが何となく分かるかな~、みたいな(笑)。
でも、前作も思ったがそのクセのなさが逆に爽やかな感じを持ちもするんですが。

今回の主人公は、医者の娘でウインゲート子爵未亡人キャロリンの妹サラ。
何だかとんがったオールドミスを想像しそうな設定なのに、何と言うか・・・漢字の「漢」と書く「オトコ」な気前の持ち主で(爆)。
ほら、ロマンスヒロインだからそこはお約束によろめいてはいるが(笑)、それ以上に根性が目立つ(笑笑)。
でもって笑えるぐらいに・・・有能なんだわ、このサラが。
頭の回転が速いだけでも「ヨシっ!」なのに、料理も出来るし園芸にも造詣があって植物に関しては玄人はだし、絵画の才能もあって、老人子供動物にモテモテの博愛精神に飛んだオトコマエ(笑)。
そのうえボケもツッコミもOK(爆)。
こういう性根の座った主人公だと、話そのものが生ぬるかったりお約束だったりしても芯がブレないからスカにはならないのよね。

てか、その相手のラングストン公爵マシューが・・・それを補った(??)ヘタレくんなのでイーブンか!(爆)
どうなんじゃ。花粉症(薔薇花粉限定)ヒーローって!(笑)
ほっかむりして穴掘りしに来る場面は、笑っていいのか泣いていいのか・・・イケメン形無しっす(^^ゞ
頭の回転も絶対サラのが早そうだわ・・・少年時代の転覆エピソードにしても(笑)。
読めば読むほどに「この男の嫁になるには、もしかして金よりも大型ワンコ好きが第一条件じゃないのか?(^^;」と思うほどに・・・ワンコのダンフォースとはいいコンビだし(笑)。
サラがボケとツッコミ両方OKなら、このマシューはボケ専って気がします(^^ゞ
ワンコにすっかり手玉にとられている様は、ディズニーの『101匹わんちゃん』の飼い主ロジャーとポンゴの関係を彷彿させますな・・・多分、ダンフォースくん的には「飼い主様、ヘタレだしここはボクがしっかりしなきゃね(^^ゞ」ってカンジでしょうか(笑)。
あのサラのスケッチ咥えて、ご主人様を引き連れての彼女の部屋への疾走劇には爆笑拍手喝采だったわぁ・・・ステキ(^▽^)/ ステキだわ!!ダンフォース!! > 犬です。犬ですよ、ダンフォースは(爆)
しかし、読んでいて、マシューのサラをウォッチング描写の様は・・・何と言うか・・・眼鏡っ子萌えの正統派理論の爆裂というか・・・ふ、ふはは。ははは。
思わずウケた(爆)。

多分、ヒーローの美味しい部分の半分は、お気に入りの相手の靴の上にお座りするイカした大型ワンコに持っていかれたと推測される今作品(爆)。
そんなキャラの愛らしさも手伝って、笑いのペーソスがうまい状態で話全体を覆っています。「理想の男性」であるフランクリン作成のネタといい、クスッと笑う事が多いのもあるし、本当に読んでいてクスクス笑いっぱなし。
シリアスにならざるを得ない場面があるにも関わらず、読後感はラストと同じでおとぎ話の如し。
それを「是」と取るか、「非」と取るかによって、続きを読むかどうかが決まるな。このシリーズは。
ホットを通り越してエロ全盛期なこのご時勢だからこそ、ラブシーンはホットなのに全体をリリカルに感じるこんな話が好ましい、とはことのさんは思うんだが。

次回分はサラの姉キャロリンのお話~。
翻訳も決まっているようなので、のんびり待つとします(^^)
今回、一番気になったローガン・ジャンセンはラスト4巻目の主人公なんだよね~・・・先は長い(^^ゞゞ

コメント