J・R・ウォードのBDBシリーズ1冊目、読了〜。
いやはや、とんでもなく面白くツッコミ三昧の飛び道具作品で、楽しく読み終えました(笑)。
ちょっとケニヨンのDHシリーズと似ているんだが、前者はシャレのきかん人には絶対薦められないとは思うんだが、こっちはまだ薦められそう(笑)。

まぁ、作品そのものは新刊棚に並んでいるし、皆さんがレビュー三昧していらっしゃるだろうから省略かな(^^ゞ
つうか、ことのさん、多分この話の「レビュー」を書けと言われても出来ないと思う。
まぁ、元々あらすじなんて書けないし、それはレビューでないと思っているし。
自分にとってどの部分がツボでどこが駄目だったのか、どうしてそういう結論になったのか、という事を書くのが、私にとってのレビューだとしたら、この作品に関しては書けない。

だって、多分書いたらすごいオタクじみた講釈論を延々書いて字数オーバーになるだろうから(爆)。

だって、まず最初に思ったもん。
「これ、ヴァンパイアじゃないじゃん」と。
どちらかというとハイブリットなヒューマノイド亜種(超偏食な。爆)、だよね。
一番最初に思い浮かんだのが『ファイブスター物語』のファティマかな(特にラキシス)。
いや、あの話が好きな人には是非これを読んで感想を聞きたいかも(笑)。
BDBメンバーの背負っている背景とか呪いとか、何だか騎士(どっちかというと一部、裏ナンバーミラージュのような。笑)やらダイバーを彷彿させてくれるのよね。
でもって、彼らの「制服」とも言えるレザーは、その意味合いのあるんだかないんだか、なのに象徴的なところからファティマ・スーツ的(あ、ファティマ・スーツはすごい加工してあった。笑)。
黒づくめのイケメン、っていうだけなら秋せつら(by菊池秀行『魔界都市ブルース』他)を思い浮かべていたところだが、いかんせんあのガタイのスゴさではせつらは無理か(笑)。

そして、彼らヴァンパイアと人間の「距離感」についての設定の曖昧さが目に付いたり。
特にそれが顕著に現れたのが、ヒロインであるベス(ヴァンパイアと人間の混血)をレイプしようとした悪党を、ヒーローでヴァンパイアの王であるラスが抹殺しに行こうとするシーン。
種族の王たるものが一種の私怨とも言える行動を、敵対しているわけではない人類に対ししていいのか、とか、それを黙認していいのか、とか色々思った。
まぁ、悪党は彼らが敵対しているレスニング・ソサエティの手下となって魂抜かれたから抹殺してもOKとなるんだろうけど、それは結果論、だよな、と。

距離といったら、このBDB(ブラック・ダガー・ブラザーフッド)も何だか・・・地に足がついていない、と言ったら変な表現か(^^ゞ
だって、どれだけの眷族が、どのあたりに、どういう状態で生息しているのかという肝心な基本がそんなに情報開示されていないのに(数が減っているという事だけは延々出てくるが)、この集団やら巫女やら聖母さまだけはしっかり設定があるんだよね。
いや、だからその少人数で幾らのヴァンパイアを守っているのだ?とツッコミしたくなった瞬間、何か毎週日曜朝にやっている戦隊ものを思い出した(爆)。

あと、作者が戦闘場面をどう捉えているのかも気になるところです。
だって、この作品を読む限りでは全くヴァンパイア戦士にある「スピード感」が感じないもんで。
これは翻訳だから?
それとも作者には、それは重要でないから書いてないのか?
あくまでロマンスの添え物、にしては小道具にいいモノが揃い過ぎているんだよな・・・うずうず。

・・・あ。ここまで読んで「ことのさん、このシリーズ、駄目だったのかー」と思った、そこの某お姉さん(胸に手を当てなくても、そう。アナタです。このシリーズに一生ついていくであろうガチなアナタです。爆)!
違います!!
ツボで面白すぎて、とことん分析せずにはいられないのよ!(爆) > 歪んだ愛情表現。。。

そうなの。
どーしてもツボな作品とかがあると、その背景とか、ネタ類似ものとか、いらん薀蓄とか隅から隅まで調べたくなるのです! > A型です(笑)

1冊読み終わった最初の印象は、パラノーマル版TSS(笑)。
ブロックマン自身、このシリーズの熱狂的愛読者だが、何だか彼女の代表シリーズを思い出しました。
脇にロマンスが進行していたり、メロメロドッキュ〜ンなアルファ・ヒーローといい、本当に(笑)。
専門用語が多く、女性キャラがアネキで強いところもか(爆)。
そして、次回作品以降のヒーロー候補の羅列といい・・・いやー。いい作りだ。
こちらもキャラ萌え出来るよう、あらゆるタイプ(?)を揃えていますがな。
で、この時点で好みは誰かと聞かれると、やはりそこはかとないオタクキャラに弱いワタクシはVが今のところお気に入りファイルに(笑)。
野球とサッカーとホッケーを語れる男は誰でもOK(笑)。
そして強面マメ男は外せないのでZも(爆)。
しかし、所詮死ぬまで青田買いなので、今後のキャラ展開次第ではさっさと寝返ります(ちゅどーんっ)。

・・・しかし。
1冊目ですごい分かりやすい「死にフラグキャラ」と「負けフラグキャラ」を配置していて、この作者のシリーズに対するタームの考え方が手に取るように分かりますね(^^;
いやはや。あそこまで分かりやすい死にフラグ、昔の少年マンガ並ですって!
さんざんの前ふりの後、本人が登場してきて頭が下がりました(^^;;

・・・とりあえずよく分かったのは、1冊目を10回ぐらい読んで、この世界感を理解しろ、って事か(爆)。
覚悟して読んで下さいませ。
駄目な人は「何じゃコレ」でスルーでしょうが、ハマると引き返せない、ってカンジ。
あ、ことのさんは今後も顕微鏡レベルできっとツッコミしているでしょうが(歪みきっている。笑)。

・・・でも、これ、出るの? 続き。
ああ、だから他の出版社に版権とって欲しかったんだよな・・・放置プレイの憂き目にあいそうだから(~_~;

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