キャンディス・キャンプの新刊、読了〜。
今回もキャンプらしい、適度な事件に適度な展開、と毎度お馴染み金太郎飴よろしいリージェンシーで○(笑)。

疲れている時とか、体調悪い時とか、どうしようもない本を読んだ後とか、読書熱が著しく落ち込んでいる時とかには、そういうワンパターンが嬉しい事もあるんですが、最近のキャンプはことのさんにとってはその類となりつつある(笑)。

この作品も、横領事件の犯人として告発され命を落とした兄の無実を信じるじゃじゃ馬ヒロインと、その敵と目されている青年貴族ヒーローとのあれやこれや・・・と、どっかで読んだような設定と展開(^^ゞ
ああ、でも今回のヒロイン・ジュリアは、兄の敵と思われるデヴェレルの口を割らせようとする手段がなかなか堂に入ってた(笑)。
いつもなら潜入調査程度なのに、このジュリアはというと、変装しての襲撃、賭博場へ潜入しての誘惑、挙句には拉致監禁(笑)。
そんな彼女の、結果的にダーリンになるデヴェレルもなかなか達者・・・ぷっ。
美人ヒロインにさっさとさるぐつわ噛ませて拉致返しとは、やってくれます(笑)。

横領事件の犯人は余りにも分かりやすいのですが、そこまでの話の持って行き方がやはり上手いのよね。
怪しい人間を何人も登場させて、ミスリードを誘うように設定してある。
手堅いまでのそんな部分もあり、しかしキャンプらしく頓珍漢なキャラクターも忘れずに、みたいな(笑)。
そう、脇役キャラいっぱいあれど、やはりことのさんお気に入りはジュリアの従兄ジェフリーさん(笑)。
微妙な配線具合と、そのダラックマ具合、そしてベクトル方向といいたまらんスマッシュ!でした(爆)。

あ、でもこの話の一番ツボだったのは勿論、ヒーローのデヴェレルなのだけどね。
いやー、あの寸止め具合(爆)ったら!! > びったんびったん
一目惚れしちゃったジュリアに振り回されるその様が、何ともキターッ!
メロメロくんの寸止め悶え具合を堪能するという意味でかなり本懐なキャラでした(笑)。

・・・話としては金太郎飴でも、やはりキャラに魅力があるか、キャラ萌えが有るか無いかでは大違い、という典型的な例ともいえるのか。
そんなキャンプの手堅いぬるさ加減がいいのだ、という方にはご期待に沿うかと(笑)。
しかも今回は久々の単発作品。
肩が凝らない、読みきりという意味でも暑さに読書熱が落ちている方にご推薦?(^^ゞ > 変な褒め具合ですまそ(笑)

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