ISBN:4797345055 文庫 鷲見 貴久子 ソフトバンククリエイティブ 2008/02/15 ¥893

シンディ・ジェラードのボディガード・シリーズ2冊目、読了。

・・・疲れた(いきなりかい。笑)。

いや、1冊目を可もなく不可もない凡打手前で何とか及第点と称するなら、この2冊目は見紛う事なき凡打(爆)。
いろいろ理由を考えたところ、主役カップルの、余りの魅力の無さという、ロマンス本どころかフィクションとして根本的なところが欠如していた事に気付きました(笑)。
ストーリーとしても、犯人は最初からバレバレ・・・まぁ、それはいいとして中だるみ箇所が多数あってダレた(^^;;
えっと、まだキャラとしてはヒロインのイヴの方が救い甲斐はあるかな?(^^;
仕事も出来るし。
かといって、それ以外に何かセールスポイントがあるかと聞かれたら・・・えっとイカした家族持ちな事・・・って、それ本人自身のセールスポイントじゃないし! > 思わずツッコミ(笑)。
自分をひどい目に合わせた男との再会、そして復縁。
でも、そんなに心揺さぶられる程に彼の人と成りを描いていたか、と聞かれるとちと首を傾げたくなるんデスガ(^^;;

で、その復縁の相手。ヒーローで私立探偵のマック。
・・・とにかく、言動の一つ一つが微妙に、その、えっと・・・地雷くさい(笑)。
18歳の時に彼女のお初を奪って、する気もない約束を交わして反故にし、故郷から遠くの大学に。
その時を振り返りつつの、己に対する言い訳がもうウンザリ。
若いヤツならやる事だ、あの時は若かった等、若さを言い訳にして現実を見ようとしないその子供さに呆れ気味に読み進める。
そして遠くの街で警官になり、違う女性と結婚し、そして離婚。
それすらも「彼女を忘れる為に」とか枕詞を付ける場面があって「何を甘えてるんだ、この阿呆が!」とかちと思った。
いや、遠くの街の大学に行った理由も明確でなく、彼の人生における夢とか、希望とか、指針とかが全く見えない・・・つうか、作者が書いてないし!(爆)
で、警官になったのも何だか理由も書いてなく、そこで任務中に怪我を負って早期退職を余儀なくされました、っていっても彼が仕事に対してどれだけの思いとか意気込みがあったのかも作者が書いてないから同情も出来ないし、それに同情するヒロインの奇特さに唖然としたりもした(笑)。
えっと、雰囲気か空気で読め、もしくはテレパシーで読めって事なんですかね?(爆)
かつての結婚が壊れた理由も、イヴには「悪いのは半分半分かな」みたいな事を匂わせておいて、何故か作品が進むにつれて「元の妻に精神的に虚勢された」とか「彼を裏切って浮気」とかいう恨み節モノローグが登場・・・えっと、食い違っているような気がするんですが、ちと。
あー。駄目。かなり駄目。
で、とどめが仕事(私立探偵の)が出来ない、いや、しているつもりだが初歩がこなせない阿呆だという事だな。
いくらクライアントが信用している秘書だからって、調査内容をベラベラ垂れ流ししているその様は、もはやこんなヤツを雇うなんてお金の無駄〜!!とか思ったわ。はは。
いくらエッチがスゴくても、頭の中身はイマイチというこのヒーロー、どう思います?(笑)
イヴの兄弟はこいつを手討ちにしておくべきでしたな(爆)。

・・・救いはやっぱり今回も美味しかった長男イーサンと、あと実業家の娘ティファニーの親友カップル、ティファニーを救うビリー青年、あとはバド伯父さんかな〜。
でも、作品としては最初に言った通り、凡打(爆)。
あ、しかしこの日記読んでたら・・・むしろスカなのか?そうなのか(爆)。
わ〜、この日記書いててたまに途中で「あら」って気付く事があったりするけど、これもそうなのかしらん(^^ゞ

えっと、つまりはキャラがスカ本(爆)・・・わっはっは!

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