ゴージャス ナイト (二見文庫 ハ 7-17 ザ・ミステリ・コレクション)
2007年12月20日 新刊レビュー
ISBN:4576072293 文庫 加藤 洋子 二見書房 2007/12/20 ¥830
リンダ・ハワードの新刊、読了。
はい、サヨナラ!(爆)
いや、前作『チアガール・ブルース』もイマイチな印象だったことのさんには、その続編(「スピンオフ」ではなく「続編」)のこの作品、イマイチを通り越したものとなりましたハラショーっ!(笑)
お話は、前作でくっついたブレアと、その婚約者ワイアット。
さて結婚しましょう、という事ですったもんだしている間に、何故かブレアの命が狙われる事件が続出、しかも結婚式の用意もしなけりゃいかん、という時間に追われた1冊。
犯人はまぁ、前作を読んでいたら何となく予想範囲内かな、というもんで、まぁ、それはいいとして(のっけから捨て気味)。
このシリーズ、ヒロインであるブレアの一人称で進行するというタイプのものなんですが。
ハッキリ言ってしまうと、リンダ・ハワード、一人称小説に向いてないにも程がある、という結論に結びつくのはことのさんだけか?(笑)
もう、読んでいて・・・余りにご本人の筆力とその一人称の似合わなさ具合に翻訳具合も手伝って、居心地悪くてイタくて笑いがフリーズ(^^ゞ
そうねー。
無理やり若作り訳に勤しんで自爆した戸○奈○子センセイの字幕を思い出しました(爆)。
このタイプって、かつて一世を風靡した『ブリジット・ジョーンズの日記』を代表としたシングルトンものではお馴染みなのですが、シングルトンの場合は割にモノローグというか、独り言が多いのに対して、この作品は饒舌で軽妙な丁々発止な会話を得意とするヒロインによるものなので・・・あ。イタっ。
一人称で、モノローグをするにも、この丁々発止を用いたら・・・そう。読まれた方は、お気付きかと。
このブレア、しょーもない事ですら、やたらめったら読者に対して同意を求めまくるのだ。
「〜でしょ?」
「〜じゃない?」
「〜思う?」などなど。
・・・勘弁してくれ。ウザい、ウザすぎる。
ティーンネイジャーならともかく、バツイチ30越え女に延々それされて、最後まで気分いい読者でいる程、ことのさんの心は広くない(きっぱり)。
なまじ、この女がブロンド美人で、頭の回転が速く、成功したビジネスウーマンなのが嫌味度合いを増すんだな、これが。
しかもどう読んでも、上からモノを言ってるから、更に嫌味度、アーップ!!
ホンモノのかわいこちゃん白痴(笑)なら、ちっとは見逃してやれるのに、このブレアは何もかもが計算づく。思わず、昔スマスマで中居くんがやっていた「計算マコちゃん」を彷彿させてくれ、気分は傍でツッコミする横山めぐみです(爆)。
もう話は、前作読んでない人にはまるきり分からない、遠い親戚の葬式で聞かされると遠縁者の近況よろしく、どうでもいい事が中心にあったりするし(笑)。
山なしオチなし意味なしな凡作だからいいんだけど(暴言)、キャラ萌え本を狙ったにしろ、このキャラは賛否両論。
勿論、ことのさんは「否」です。わはは。
萌えどころか、萎えまくり。。。
軽く読んで笑って終わる、という意味でリンダ版ラノベと言われたりもしているが、ねぇ(^^ゞ
別に、その意味だったら他の作家の本でもいいワケで。
もっと一人称を軽妙に達者に扱える作家はいるワケで(イヴァノヴィッチとか)。
確かに、本全体のムードはコミカルでライトなんだけど、それに振り回されて、ブレアのキャラ個性という軸以外、何ら特筆すべきものがあるようには思えない。
リンダ先生がいろいろ模索してらっしゃるのは分かるんですが、この手のハナシは正直、もう勘弁願いたい。
彼女のコミカルな話は『パーディーガール』がピークだったと思うし、ああいう地に足がついたヒロイン書くのが上手で読んでいてホッとするのよね。
でもって、何故に「続編」なのかと、この原書が出た当時思ったわけ。
リンダ先生が言うには、このキャラがお気に入りになっちゃって脳内で勝手に続き話が出来ちゃって〜、らしいが(何だか同人誌作るオタクの決意表明のようだ。爆)。
ことのさんはもっと冷たい疑問を述べたな。
昔ほど、魅力的な新しいキャラクター造詣が出来なくなっているから、既存のキャラを使わざるをえないのではないのか、と。
それなら悲しい話である。
『くちづけは眠りの中で』で、マディーナとニエマ夫婦のその後がチラリと出てきたが、もし、今のような、ご自分自身「これだっ!!」と言えるようなガチ設定が出来ず、グッと胸をわし掴みにされるようなストーリー作りを出来ない状況なら、あえて彼らのスピンオフは書かないでもらいたいと思うのはファンの我侭か。
「あーあ。書かなきゃよかったよ、続編なんて」とため息まじりに言われるようなスカ本になるぐらいなら、思い出は美しいままでいたいもんだ。。。(遠い目)
+余談+
巻末に、あのクリスピー・クリーム・ドーナツを使ったブレッドプディングのレシピが載っていたが・・・「歯が痛くなる程甘い」・・・いや、あのオリジナル・グレーズド自体が甘いのに、更にそれにコンデスミルクにバターを加え・・・挙句、糖衣までかける?!
それって、痛いを通り越して歯の詰め物が溶けるわっっ(~_~;
リンダ・ハワードの新刊、読了。
はい、サヨナラ!(爆)
いや、前作『チアガール・ブルース』もイマイチな印象だったことのさんには、その続編(「スピンオフ」ではなく「続編」)のこの作品、イマイチを通り越したものとなりましたハラショーっ!(笑)
お話は、前作でくっついたブレアと、その婚約者ワイアット。
さて結婚しましょう、という事ですったもんだしている間に、何故かブレアの命が狙われる事件が続出、しかも結婚式の用意もしなけりゃいかん、という時間に追われた1冊。
犯人はまぁ、前作を読んでいたら何となく予想範囲内かな、というもんで、まぁ、それはいいとして(のっけから捨て気味)。
このシリーズ、ヒロインであるブレアの一人称で進行するというタイプのものなんですが。
ハッキリ言ってしまうと、リンダ・ハワード、一人称小説に向いてないにも程がある、という結論に結びつくのはことのさんだけか?(笑)
もう、読んでいて・・・余りにご本人の筆力とその一人称の似合わなさ具合に翻訳具合も手伝って、居心地悪くてイタくて笑いがフリーズ(^^ゞ
そうねー。
無理やり若作り訳に勤しんで自爆した戸○奈○子センセイの字幕を思い出しました(爆)。
このタイプって、かつて一世を風靡した『ブリジット・ジョーンズの日記』を代表としたシングルトンものではお馴染みなのですが、シングルトンの場合は割にモノローグというか、独り言が多いのに対して、この作品は饒舌で軽妙な丁々発止な会話を得意とするヒロインによるものなので・・・あ。イタっ。
一人称で、モノローグをするにも、この丁々発止を用いたら・・・そう。読まれた方は、お気付きかと。
このブレア、しょーもない事ですら、やたらめったら読者に対して同意を求めまくるのだ。
「〜でしょ?」
「〜じゃない?」
「〜思う?」などなど。
・・・勘弁してくれ。ウザい、ウザすぎる。
ティーンネイジャーならともかく、バツイチ30越え女に延々それされて、最後まで気分いい読者でいる程、ことのさんの心は広くない(きっぱり)。
なまじ、この女がブロンド美人で、頭の回転が速く、成功したビジネスウーマンなのが嫌味度合いを増すんだな、これが。
しかもどう読んでも、上からモノを言ってるから、更に嫌味度、アーップ!!
ホンモノのかわいこちゃん白痴(笑)なら、ちっとは見逃してやれるのに、このブレアは何もかもが計算づく。思わず、昔スマスマで中居くんがやっていた「計算マコちゃん」を彷彿させてくれ、気分は傍でツッコミする横山めぐみです(爆)。
もう話は、前作読んでない人にはまるきり分からない、遠い親戚の葬式で聞かされると遠縁者の近況よろしく、どうでもいい事が中心にあったりするし(笑)。
山なしオチなし意味なしな凡作だからいいんだけど(暴言)、キャラ萌え本を狙ったにしろ、このキャラは賛否両論。
勿論、ことのさんは「否」です。わはは。
萌えどころか、萎えまくり。。。
軽く読んで笑って終わる、という意味でリンダ版ラノベと言われたりもしているが、ねぇ(^^ゞ
別に、その意味だったら他の作家の本でもいいワケで。
もっと一人称を軽妙に達者に扱える作家はいるワケで(イヴァノヴィッチとか)。
確かに、本全体のムードはコミカルでライトなんだけど、それに振り回されて、ブレアのキャラ個性という軸以外、何ら特筆すべきものがあるようには思えない。
リンダ先生がいろいろ模索してらっしゃるのは分かるんですが、この手のハナシは正直、もう勘弁願いたい。
彼女のコミカルな話は『パーディーガール』がピークだったと思うし、ああいう地に足がついたヒロイン書くのが上手で読んでいてホッとするのよね。
でもって、何故に「続編」なのかと、この原書が出た当時思ったわけ。
リンダ先生が言うには、このキャラがお気に入りになっちゃって脳内で勝手に続き話が出来ちゃって〜、らしいが(何だか同人誌作るオタクの決意表明のようだ。爆)。
ことのさんはもっと冷たい疑問を述べたな。
昔ほど、魅力的な新しいキャラクター造詣が出来なくなっているから、既存のキャラを使わざるをえないのではないのか、と。
それなら悲しい話である。
『くちづけは眠りの中で』で、マディーナとニエマ夫婦のその後がチラリと出てきたが、もし、今のような、ご自分自身「これだっ!!」と言えるようなガチ設定が出来ず、グッと胸をわし掴みにされるようなストーリー作りを出来ない状況なら、あえて彼らのスピンオフは書かないでもらいたいと思うのはファンの我侭か。
「あーあ。書かなきゃよかったよ、続編なんて」とため息まじりに言われるようなスカ本になるぐらいなら、思い出は美しいままでいたいもんだ。。。(遠い目)
+余談+
巻末に、あのクリスピー・クリーム・ドーナツを使ったブレッドプディングのレシピが載っていたが・・・「歯が痛くなる程甘い」・・・いや、あのオリジナル・グレーズド自体が甘いのに、更にそれにコンデスミルクにバターを加え・・・挙句、糖衣までかける?!
それって、痛いを通り越して歯の詰め物が溶けるわっっ(~_~;
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