ISBN:4150116334 文庫 和爾 桃子 早川書房 2007/09/07 ¥987
ジェイン・A・クレンツの新刊、読了〜♪
もう、最高!
クレンツ愛読者、感涙の1冊!!
元々、この1冊は彼女がSFロマンス、もしくはパラノーマル・ロマンスを書く際に頻繁に使う「ジェイン・キャッスル」名義での1冊(大昔にハーレクイン・エクスタシーで出た分は元々Bantamから出版されたもので、当時シルエット社で書いていた作家がそこでは別名義を使っていた事が多かったという事情もあり、キャッスル名義となっている。どうでもいいプチ事情である。笑)。
よく、ことのさんが言うのだが「好きと得意は別問題」なのである。
特に最近、顕著に思うのがキャリアある人気ロマンス作家に限ってこれが当てはまる(笑)。
ノーラ・ロバーツのファンタジー、リンダ・ハワードの近未来SF、ダイアナ・パーマーのサスペンス・・・作家本人は自分がこのジャンルが好きでノリノリで書いているのが分かる作品に限って、笑えるぐらい読者にとっての空振り作品になりえるという現実の悲しいところである(笑) > そんなに実名あげていいんか?(爆)
何故なら、このジャンルについて書き込めば書き込む程に、その作家の元来の持ち味が削がれてゆくのだ。
特にキャラクター造詣へのダメージは大きい(ノーラなんて、もう、ヒロインが毎回地雷原のようになってゆくのよ。よよよ)。
そのジレンマに対し、この1冊である。
クレンツによる正面きってのSFロマンティック・サスペンス。
彼女がSF好きであるという事は、昔からおおぴらにされているし、普通(?)のカテゴリーロマンスでもSFじみたトリックや小道具が踊っているので今更。
しかし、これが・・・面白い程に共鳴し、「SF」というフィルターをかけられていつもにも増して、クレンツ・ワールドがくっきりと浮かび上がっている。
こんなに作者自身の作風にブレがなく、キャラ造詣、書きたい事や方向性を読者に手にとるように示してくれる本は早々にお目にかかれないってぐらい天晴れなのだ。
その様が、読んでいて本当に楽しいのである(笑)。
謎の惑星セント・ヘレンズを舞台に、様々な超能力者と、その超能力を補完する「プリズム」と呼ばれる能力者達の物語の筈が・・・その設定を軸にした、毎度お馴染みのクレンツ・ワールド(笑)。
謎の惑星なのに、住んでいるところはクレンツ読者には笑わずにはいられないニュー・シアトル(笑)、彼らが好んで飲むのがカフェ茶(笑)、怪しいキャラクター達、頓珍漢な異世界の動植物たち(しかし普通の世界でも頓珍漢な小道具を使うクレンツには今更。笑)、奇妙な新興宗教(爆)、そしてクレンツ本にはお馴染みの師匠と弟子ワールド(この場合は、アイシーとヒーローのルーカス、そしてルーカスとディロン)、孤独なヒーローに出来る家族(この場合はヒロインであるアマリリスの困ったちゃんな一族)。
完璧なまでのクレンツ・ワールドがそこにはある。
だが、クレンツが達者なのは、自分の世界を崩さない上に軽妙で極上なエンターテイメントSFロマンスとして、この1冊を仕上げている事だ。
能力者について、プリズム能力、セント・ヘレンズのあらましなどSFファンにはたまらないうんちくがステキ♪(笑)
もう少し詳しくあってもいいんだろうけど、まぁ、トリロジー設定にしてあるから、そこで追加補足が入るかな。
この程度なら、ロマンス読者にもドン退きされないし(笑)。
既に規格はずれの能力を持つ事を自覚している孤独な超能力者ルーカスと、プリズム能力者のアマリリスの、お互いの能力をリンクさせての心のやりとりとラブシーンは、今だかつてないまでの色っぽさすら感じた。
あれは今年読んだロマンス本の中でも素晴らしく群を抜いていた出来だ。
それでいて、やっぱりクレンツ・ヒーローとクレンツ・ヒロインなのだ。
不器用で、都会に住んでいてなお冒険者のようなルーカスに、愛らしく几帳面でデキる女アマリリス。
しかし、お互いいい意味で頓珍漢カップルなんだな・・・くくっ。
もう、ルーカス・トレントのメロメロどっきゅ〜んにかわいい事ったら!!
あのアマリリスの伯父さんとの対決している最中の手作りパイへの執着場面だけでゴチっす!!!
あー。萌えだわ。ギザ萌え。
全てがギザ萌えよ、ルーカスってば(ぽっ)。
またね、そのお相手のアマリリスがどう見ても・・・その・・・つ、ツンデレ?(笑)
ああ、どうしよう・・・オタ心直撃っす!(自爆)
あの結婚仲介エージェンシーのオチにいたるまで、全てがパーフェクトにクレンツ愛読者のツボである。
SFって苦手だしなー、と購入を迷っているそこのクレンツ読者の方。
迷うな。今すぐ本屋を叩き起こしてでも捕獲しろ、この1冊を!(爆)
さて。そんな熱くて無駄にエラソー(笑)なことのさんの暴言はさておき > おくんかい!
この巻を読んでもらうと、もれなく今後のヒーロー候補に出会えます。
読みたいよね。ええ、読みたいよね。
あの人と、あの人じゃーね!
http://cool-book-new.seesaa.net/article/42911569.html
どっちもことのニーズで困った事よ・・・さ。嘆願書をハヤカワ宛に送るか(爆)。
ヒロイン候補もねぇ・・・あんなにありあり、と(笑)。
これまたクレンツらしい設定で、含み笑いっス(^^ゞ
ジェイン・A・クレンツの新刊、読了〜♪
もう、最高!
クレンツ愛読者、感涙の1冊!!
元々、この1冊は彼女がSFロマンス、もしくはパラノーマル・ロマンスを書く際に頻繁に使う「ジェイン・キャッスル」名義での1冊(大昔にハーレクイン・エクスタシーで出た分は元々Bantamから出版されたもので、当時シルエット社で書いていた作家がそこでは別名義を使っていた事が多かったという事情もあり、キャッスル名義となっている。どうでもいいプチ事情である。笑)。
よく、ことのさんが言うのだが「好きと得意は別問題」なのである。
特に最近、顕著に思うのがキャリアある人気ロマンス作家に限ってこれが当てはまる(笑)。
ノーラ・ロバーツのファンタジー、リンダ・ハワードの近未来SF、ダイアナ・パーマーのサスペンス・・・作家本人は自分がこのジャンルが好きでノリノリで書いているのが分かる作品に限って、笑えるぐらい読者にとっての空振り作品になりえるという現実の悲しいところである(笑) > そんなに実名あげていいんか?(爆)
何故なら、このジャンルについて書き込めば書き込む程に、その作家の元来の持ち味が削がれてゆくのだ。
特にキャラクター造詣へのダメージは大きい(ノーラなんて、もう、ヒロインが毎回地雷原のようになってゆくのよ。よよよ)。
そのジレンマに対し、この1冊である。
クレンツによる正面きってのSFロマンティック・サスペンス。
彼女がSF好きであるという事は、昔からおおぴらにされているし、普通(?)のカテゴリーロマンスでもSFじみたトリックや小道具が踊っているので今更。
しかし、これが・・・面白い程に共鳴し、「SF」というフィルターをかけられていつもにも増して、クレンツ・ワールドがくっきりと浮かび上がっている。
こんなに作者自身の作風にブレがなく、キャラ造詣、書きたい事や方向性を読者に手にとるように示してくれる本は早々にお目にかかれないってぐらい天晴れなのだ。
その様が、読んでいて本当に楽しいのである(笑)。
謎の惑星セント・ヘレンズを舞台に、様々な超能力者と、その超能力を補完する「プリズム」と呼ばれる能力者達の物語の筈が・・・その設定を軸にした、毎度お馴染みのクレンツ・ワールド(笑)。
謎の惑星なのに、住んでいるところはクレンツ読者には笑わずにはいられないニュー・シアトル(笑)、彼らが好んで飲むのがカフェ茶(笑)、怪しいキャラクター達、頓珍漢な異世界の動植物たち(しかし普通の世界でも頓珍漢な小道具を使うクレンツには今更。笑)、奇妙な新興宗教(爆)、そしてクレンツ本にはお馴染みの師匠と弟子ワールド(この場合は、アイシーとヒーローのルーカス、そしてルーカスとディロン)、孤独なヒーローに出来る家族(この場合はヒロインであるアマリリスの困ったちゃんな一族)。
完璧なまでのクレンツ・ワールドがそこにはある。
だが、クレンツが達者なのは、自分の世界を崩さない上に軽妙で極上なエンターテイメントSFロマンスとして、この1冊を仕上げている事だ。
能力者について、プリズム能力、セント・ヘレンズのあらましなどSFファンにはたまらないうんちくがステキ♪(笑)
もう少し詳しくあってもいいんだろうけど、まぁ、トリロジー設定にしてあるから、そこで追加補足が入るかな。
この程度なら、ロマンス読者にもドン退きされないし(笑)。
既に規格はずれの能力を持つ事を自覚している孤独な超能力者ルーカスと、プリズム能力者のアマリリスの、お互いの能力をリンクさせての心のやりとりとラブシーンは、今だかつてないまでの色っぽさすら感じた。
あれは今年読んだロマンス本の中でも素晴らしく群を抜いていた出来だ。
それでいて、やっぱりクレンツ・ヒーローとクレンツ・ヒロインなのだ。
不器用で、都会に住んでいてなお冒険者のようなルーカスに、愛らしく几帳面でデキる女アマリリス。
しかし、お互いいい意味で頓珍漢カップルなんだな・・・くくっ。
もう、ルーカス・トレントのメロメロどっきゅ〜んにかわいい事ったら!!
あのアマリリスの伯父さんとの対決している最中の手作りパイへの執着場面だけでゴチっす!!!
あー。萌えだわ。ギザ萌え。
全てがギザ萌えよ、ルーカスってば(ぽっ)。
またね、そのお相手のアマリリスがどう見ても・・・その・・・つ、ツンデレ?(笑)
ああ、どうしよう・・・オタ心直撃っす!(自爆)
あの結婚仲介エージェンシーのオチにいたるまで、全てがパーフェクトにクレンツ愛読者のツボである。
SFって苦手だしなー、と購入を迷っているそこのクレンツ読者の方。
迷うな。今すぐ本屋を叩き起こしてでも捕獲しろ、この1冊を!(爆)
さて。そんな熱くて無駄にエラソー(笑)なことのさんの暴言はさておき > おくんかい!
この巻を読んでもらうと、もれなく今後のヒーロー候補に出会えます。
読みたいよね。ええ、読みたいよね。
あの人と、あの人じゃーね!
http://cool-book-new.seesaa.net/article/42911569.html
どっちもことのニーズで困った事よ・・・さ。嘆願書をハヤカワ宛に送るか(爆)。
ヒロイン候補もねぇ・・・あんなにありあり、と(笑)。
これまたクレンツらしい設定で、含み笑いっス(^^ゞ
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