とまどい (ライムブックス ク 1-8)
2007年7月10日 新刊レビュー
ISBN:4562043245 文庫 平林 祥 原書房 2007/07 ¥930
リサ・クレイパスの新刊、読了〜りょう〜りょう〜・・・あ。エコーがかかってしまったわ(笑)。
映画『ジャック・サマーズビー』も、その元も好きだったので期待して読んで・・・どうしていいのか分からなくなったから海に向かって叫ぶ風(爆)。
だって、とりあえずどっかに向けて叫びたい気分になる微妙な本なんだもん、これ(~_~;
もう、キャラクターの殆どが居心地悪いの何のって。
えっと、聞いていいですか?ヒーローくんに。
あなた、このヒロインのどこに魅力を感じたんですかね?
少なくとも、読んでたことのさんにはワカリマセン(思わず動揺の余りカタカナに。笑)。
こんな自分本意な彼女のどこが?!
・・・何か、M属性なのか、キミは! > ヒーローに向かっての暴言(爆)
とにかく、このヒロインであるラーラ、読み進めるにつれて・・・その・・・あの・・・斬りたいキャラ目盛りが上がる一方で(笑)。
未亡人として、慈善事業に勤しむ彼女だが、ある日、死んだと思われていた「夫」であるハンターが戻ってくる。
ここらへん、サスペンスとしてもどうもイマイチで、彼が別人なのは分かっているが、あのタトゥーの場面は出し過ぎ。
ちょい出しで、読者にもっと想像の余地を与えるべきだったのでは?
彼の出生とか、育ちとか、そういうものも変に浮いているというか、絡みを感じない。
何が、って?
前出の「彼女への想い」にである。
彼女への想いが一途なのは分かるんだが、何だかいきすぎた偶像崇拝に似たものを感じるのがまた居心地が悪い。
彼女への愛の為に、最後は自分の命を賭けようとするヒーローだが、具体的な描写提示されるより先に本人が満足しきっちゃってて、「ここで死ぬなら本望」とばかりなのも、どうもな〜(^^;;
というか、そこまでする程の女性なのかしら・・・。
この、クライマックスとなる偽者騒動の決着をつける裁判ですら、どうもこの女の独断とよろめき酔い具合ばかりが目についた。
だから、お前が「彼は偽者」と叔父夫婦をはじめ、周囲に伝えて彼を逮捕させたのに、その彼の逮捕された姿を想像して、囚われの身を案じよろめいている・・・って、どうよ、それ?!
そもそも、伯爵家の財政を圧迫させ、雇われている者達をも苦労させる原因となった叔父夫婦を引っ張り込んでまで、騙された自分のエゴを優先させたとしか・・・。
まずは話し合い、とか言わず問答無用で逮捕させておいてよろめく筋合いはないと思うんですが(^^;;
まぁ、そもそも、不幸な自分の過去の結婚生活と、現在、DV被害にあってる妹の結婚生活を思い比べて「(私の結婚生活も不幸だったけど)少なくとも彼(ハンター)は、女には手をあげなかったわ」とか変な納得していて・・・その場面がどうも、腑に落ちなかったことのさん。
不幸比べ?(~_~;
というか、江戸時代の身分制度の謳い文句かと思ったわ。
「上見て暮らすな 下見て暮らせ」宜しく。
ようするに、人(この場合は実の妹)の不幸を見て、自分の幸せ(この場合は不幸な結婚生活がそこまでいってなかったという認識)を再確認しているって事でしょ?
・・・嫌な女じゃん(あ。書いた。笑)。
慈善事業にしても、孤児のジョニーを引き取った際にあんなにハンターが言った現実ですらも、彼女はそんなものは気にしない。
なんせのっけから「私は何も知らないお嬢様だったのね」と居直る太さだ。
将来、ジョニーがどんな風に扱われるかあんなにハンターが具体的に指摘したのに「今」の「自分」が良ければいい、という空気すら漂う。偽善者と言われても仕方ないではないか、って勢いだ。
・・・このヒロインじゃ、ロマンスが宙を舞う、わな(笑)。
しかも、サスペンス仕立てにする為に、本来クレイパスが得意とする人物描写が半端なままになっていて、キャラクターに感情移入どころか、脇役にも変な人ばかりが羅列されている有様(^^;
だって、あの大尉もおかしくない?
何年も同じ仕事をしてきた命の恩人であるヒーローよりも、初対面に近いヒロインの心配を勝手にして彼の正体バラすって、どんな思考回路してるんだか・・・しかも、自分に言い聞かせている言い訳がまた意味不明(笑)。
おっさん、何が言いたいねん、みたいな(笑)。
単に部下だった男が、自分より金持ちになったのが気に入らないから売った、ハーッハッハッハ!!ぐらいの方が分かりやすくてよかったのに(爆)。
結局、脇役は無垢な子供のジョニーだけに慰めを見出す羽目に(^^;;
でも、まぁ、一番どうにかしてほしかったのは、あの妹夫婦のDVっぷりでしたな。
あの妹、姉に向かって一席ぶるくせして、自分は目の覚めるぐらいのだめんず・うぉ〜か〜(byくらたま様←大ファンです)っぷり。
きっと「私を愛しているからとどめを刺さないのよ」ぐらいの勢いである(笑)。
そりゃー、あれじゃあ翻訳者も商売忘れて思わず「読んでいて憂鬱になります」ってあとがきに書きたくなりますな(爆)。
あそこでは、ことのさんは翻訳者の平林さんの正直さに拍手喝采なのである(笑)。
全ての設定が中途半端なままに進み、終わった印象がある。
ってか、あの「秘密結社」って、結局何も意味なし?(笑)
もうね、褒める箇所を発掘するのに疲れたからこのへんで終わってしまうのだわ、このレビュー崩れ・・・。
・・・とうとう、クレイパス作品が、年末の某ランキングに登場か?!という変な期待(笑)を、この日記を読んでいる方には与えているのを自覚しつつ・・・。
ではっ!またっ!!(核爆)
リサ・クレイパスの新刊、読了〜りょう〜りょう〜・・・あ。エコーがかかってしまったわ(笑)。
映画『ジャック・サマーズビー』も、その元も好きだったので期待して読んで・・・どうしていいのか分からなくなったから海に向かって叫ぶ風(爆)。
だって、とりあえずどっかに向けて叫びたい気分になる微妙な本なんだもん、これ(~_~;
もう、キャラクターの殆どが居心地悪いの何のって。
えっと、聞いていいですか?ヒーローくんに。
あなた、このヒロインのどこに魅力を感じたんですかね?
少なくとも、読んでたことのさんにはワカリマセン(思わず動揺の余りカタカナに。笑)。
こんな自分本意な彼女のどこが?!
・・・何か、M属性なのか、キミは! > ヒーローに向かっての暴言(爆)
とにかく、このヒロインであるラーラ、読み進めるにつれて・・・その・・・あの・・・斬りたいキャラ目盛りが上がる一方で(笑)。
未亡人として、慈善事業に勤しむ彼女だが、ある日、死んだと思われていた「夫」であるハンターが戻ってくる。
ここらへん、サスペンスとしてもどうもイマイチで、彼が別人なのは分かっているが、あのタトゥーの場面は出し過ぎ。
ちょい出しで、読者にもっと想像の余地を与えるべきだったのでは?
彼の出生とか、育ちとか、そういうものも変に浮いているというか、絡みを感じない。
何が、って?
前出の「彼女への想い」にである。
彼女への想いが一途なのは分かるんだが、何だかいきすぎた偶像崇拝に似たものを感じるのがまた居心地が悪い。
彼女への愛の為に、最後は自分の命を賭けようとするヒーローだが、具体的な描写提示されるより先に本人が満足しきっちゃってて、「ここで死ぬなら本望」とばかりなのも、どうもな〜(^^;;
というか、そこまでする程の女性なのかしら・・・。
この、クライマックスとなる偽者騒動の決着をつける裁判ですら、どうもこの女の独断とよろめき酔い具合ばかりが目についた。
だから、お前が「彼は偽者」と叔父夫婦をはじめ、周囲に伝えて彼を逮捕させたのに、その彼の逮捕された姿を想像して、囚われの身を案じよろめいている・・・って、どうよ、それ?!
そもそも、伯爵家の財政を圧迫させ、雇われている者達をも苦労させる原因となった叔父夫婦を引っ張り込んでまで、騙された自分のエゴを優先させたとしか・・・。
まずは話し合い、とか言わず問答無用で逮捕させておいてよろめく筋合いはないと思うんですが(^^;;
まぁ、そもそも、不幸な自分の過去の結婚生活と、現在、DV被害にあってる妹の結婚生活を思い比べて「(私の結婚生活も不幸だったけど)少なくとも彼(ハンター)は、女には手をあげなかったわ」とか変な納得していて・・・その場面がどうも、腑に落ちなかったことのさん。
不幸比べ?(~_~;
というか、江戸時代の身分制度の謳い文句かと思ったわ。
「上見て暮らすな 下見て暮らせ」宜しく。
ようするに、人(この場合は実の妹)の不幸を見て、自分の幸せ(この場合は不幸な結婚生活がそこまでいってなかったという認識)を再確認しているって事でしょ?
・・・嫌な女じゃん(あ。書いた。笑)。
慈善事業にしても、孤児のジョニーを引き取った際にあんなにハンターが言った現実ですらも、彼女はそんなものは気にしない。
なんせのっけから「私は何も知らないお嬢様だったのね」と居直る太さだ。
将来、ジョニーがどんな風に扱われるかあんなにハンターが具体的に指摘したのに「今」の「自分」が良ければいい、という空気すら漂う。偽善者と言われても仕方ないではないか、って勢いだ。
・・・このヒロインじゃ、ロマンスが宙を舞う、わな(笑)。
しかも、サスペンス仕立てにする為に、本来クレイパスが得意とする人物描写が半端なままになっていて、キャラクターに感情移入どころか、脇役にも変な人ばかりが羅列されている有様(^^;
だって、あの大尉もおかしくない?
何年も同じ仕事をしてきた命の恩人であるヒーローよりも、初対面に近いヒロインの心配を勝手にして彼の正体バラすって、どんな思考回路してるんだか・・・しかも、自分に言い聞かせている言い訳がまた意味不明(笑)。
おっさん、何が言いたいねん、みたいな(笑)。
単に部下だった男が、自分より金持ちになったのが気に入らないから売った、ハーッハッハッハ!!ぐらいの方が分かりやすくてよかったのに(爆)。
結局、脇役は無垢な子供のジョニーだけに慰めを見出す羽目に(^^;;
でも、まぁ、一番どうにかしてほしかったのは、あの妹夫婦のDVっぷりでしたな。
あの妹、姉に向かって一席ぶるくせして、自分は目の覚めるぐらいのだめんず・うぉ〜か〜(byくらたま様←大ファンです)っぷり。
きっと「私を愛しているからとどめを刺さないのよ」ぐらいの勢いである(笑)。
そりゃー、あれじゃあ翻訳者も商売忘れて思わず「読んでいて憂鬱になります」ってあとがきに書きたくなりますな(爆)。
あそこでは、ことのさんは翻訳者の平林さんの正直さに拍手喝采なのである(笑)。
全ての設定が中途半端なままに進み、終わった印象がある。
ってか、あの「秘密結社」って、結局何も意味なし?(笑)
もうね、褒める箇所を発掘するのに疲れたからこのへんで終わってしまうのだわ、このレビュー崩れ・・・。
・・・とうとう、クレイパス作品が、年末の某ランキングに登場か?!という変な期待(笑)を、この日記を読んでいる方には与えているのを自覚しつつ・・・。
ではっ!またっ!!(核爆)
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