ISBN:4596912289 文庫 皆川 孝子 ハーレクイン 2007/06 ¥800

マリーン・ラブレースのクレオ・ノース・シリーズ2冊目、読了〜。
いやー、今回もやってくれましたラブレースってば!(笑)

1冊目のラストからすると、クレオを巡ってジャックとマークの三角関係再びか?!と思いきや、さっさとすけこまし(ダイアンの台詞より原文のまま。爆)マーク、脱落(笑)。
いや、分かるんですよ、あのマークの特別秘書のダイアンとの関係とか、その顛末とか。
うまいのも分かるんです、ロマンス小説の脇役ロマンスとしても。
ただ、それならせめて1冊目で布石というか、ダイアンの名前とかエピソードとか、欠片でも登場させておいてほしかったってのが本音かな。
突然降って沸いた、となると読者としてはどうしていいのか、ちと戸惑ってしまったりするの(^^ゞ

しかし・・・ミステリーでのトリック禁じ手に近いオチというか反則技の一つとして双子オチというのがお約束であるんだが、1冊目でそれを豪快にやらかしたラブレース、今回は更にグレートアップしてましたよ!
何と、謎解きに前回の双子オチに加えて三つ子オチをかましてくれました・・・もう、その荒業披露に拍手しかない(爆)。
楽しんでるでしょ?!読者をくるくる舞いさせちゃってるの楽しんでるでしょっ?!ってぐらいのオチよ、「実は三つ子でした!」みたいなのは(爆)。
つまりは、そっち(サスペンス)に重点を置いてないんか、とかいう疑問も浮上するのだが、いやいや、それが結構いいテンポのサスペンスなので・・・こうなったら、その一発芸にウケつつ話を読み進めるしかない(笑)。

その一発芸・・・いや、違った。三つ子ちゃんの最後、唯一の女性であるジョハンナ、いいわ〜。いいキャラだわ〜(笑)。
彼女を見ていると、やっぱりマークって末っ子の甘えた駄々っ子なんだ、と再認識(爆)。
ダイアン風に言うなれば「いい年のくせしていい加減、学習して落ち着けよ」ってカンジなんだろうな、末っ子はいつまでたっても(^^ゞ

さて。クレオとジャック、主役の二人は相変わらず、痴話喧嘩のようなホットな小競り合いをしながら任務中(笑)。
萌え萌え度合い全開なジャックの今回のツボアイテムは、クレオのフリル付きシルクのボクサーショーツ(爆)。
そして、クレオの激怒アイテムは動物実験段階中の新型鎮静剤スプレー・・・つうか、ジャックよ。動物実験段階のをハニーに噴射すんなって(爆)。
しかーし・・・さすがクレオ(^^;
あれよあれよで海軍新造貨物船、沈めてしまったわ(爆)。
この調子で任務バッティングのたびにクレオにドンパチやられたらバーンズ准将、憤死の日も近そうだ(爆)。
脇役も定番なので、安心して読めるのがシリーズのいいところ。
今回もドリーンの発明品、大活躍(笑)。
あと、この作品にも登場しました・・・クリスピー・クリームのドーナツ・・・じゅる。
やっぱり、上京した際には行列並んでも食べるぞ!(決意)

そんなこんなでマークの脱落(笑)により、残る問題はクレオとジャックの関係の最終形。
過去を引き摺るジャックに、今回で腹をくくった感のあるクレオ。
任務の為にイギリスに飛んだ二人の活躍と共にエンドマークを読むのが待ち遠しいですね。
あと二週間ほどでそれが読めるかと思うと、久々にMIRA文庫の入荷日に本屋さんに飛んで行きそうだ(^^ゞ

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