ISBN:4596633290 新書 宮崎 真紀 ハーレクイン 2007/06 ¥710
シャロン・サラの新刊、読了〜。
癒し系作家として名高いシャロンですが、今回はヒーローが癒し系くんでしたね。
ネイティブアメリカンの部族のヒーラー(癒し手)であるアダム。
本当に彼に関する全体的な描写全てから優しい空気がかもし出されてるのがステキなのですが、ちと謎が最後まで残りました。
彼が軍隊を除隊し、故郷に戻ってきてヒーラーとなったくだりで何か軍であった、とそれらしき匂わせ方だったのに・・・何も具体的なものが出てこなかった事。
何だか肩透かし(^^;
もっとも、あくまでアダムは「脇役」というか。
今回はヒロインで麻薬取締局捜査官であるソノラの「自分のルーツ探し」がメイン。
それがまた、ちょっと足が地面から5センチばかり浮いているような、やんわりと、そして不可思議な感じでして。
ファンタジーが常々苦手だと言って憚らないことのさんですが、これはよかったのよね。
何かジーン・アウルのエイラ・シリーズのような精霊とか部族根源のものを表現しているもので、それをシャロン・サラはやんわりと、そしてあたたかく描いていたから。
数々のシンクロニティと、それに導かれる天涯孤独だったソノラが、実の父親と、そして運命の相手であるアダムと出会い、そして不器用に絆を深めてゆく様は、静かでとてもよいものとなっていた。
それでも、やっぱりツボ連発なのがアダムであって、この彼がきゅんきゅんなセリフやモノローグをたたき出すのがうまいの何のって。
そのせいか、この二人のラブラブっぷりといったら(笑)。
しかし・・・この作品を「シリアス」なのか「コント」なのか曖昧にしてしまった人物がいたりする。
それは、ソノラが追っていた麻薬ディーラーのミゲル(笑)。
すんません。本当は彼は、ソノラの元恋人を暴行して死に至らしめたりした極悪人の筈なんですが・・・こんな間抜けた敵キャラ、はじめて見たかもってぐらいスゴかったんだもん・・・。
途中からは、彼の次々と見舞われる災難に失笑が止まらない有様で(^^ゞ
特に殺された弟の敵であるソノラを追ってきて、町で見つけて追っかけようとしたらぱっこーんっっ、と車に撥ねられて病院送りになった場面はもはやギャグのようで(笑)。
ラストはソノラを守る精霊に、文字通り雷を落とされて落雷感電にて豪快にお亡くなりに・・・って、ドリフのコントかっっ?!(爆)
敵討ち合戦の場面で、すんごい殺戮だった筈なのに、何故か牧歌的ムードだったし・・・そういう意味でも、ちょい浮きな作品か?(笑)
どう見てもシリアスな設定になる筈なのに、主役二人のラブラブっぷりと、再会した父娘のほのぼのさ、そして何より敵役のボケっぷりから軽〜く読める1冊でした(笑)。
LSのキャッチコピーである「ロマサス」からは、何だか遠くにきちゃったぞ、な感じもするんだが・・・やはりミゲルが・・・(爆)
シャロン・サラの新刊、読了〜。
癒し系作家として名高いシャロンですが、今回はヒーローが癒し系くんでしたね。
ネイティブアメリカンの部族のヒーラー(癒し手)であるアダム。
本当に彼に関する全体的な描写全てから優しい空気がかもし出されてるのがステキなのですが、ちと謎が最後まで残りました。
彼が軍隊を除隊し、故郷に戻ってきてヒーラーとなったくだりで何か軍であった、とそれらしき匂わせ方だったのに・・・何も具体的なものが出てこなかった事。
何だか肩透かし(^^;
もっとも、あくまでアダムは「脇役」というか。
今回はヒロインで麻薬取締局捜査官であるソノラの「自分のルーツ探し」がメイン。
それがまた、ちょっと足が地面から5センチばかり浮いているような、やんわりと、そして不可思議な感じでして。
ファンタジーが常々苦手だと言って憚らないことのさんですが、これはよかったのよね。
何かジーン・アウルのエイラ・シリーズのような精霊とか部族根源のものを表現しているもので、それをシャロン・サラはやんわりと、そしてあたたかく描いていたから。
数々のシンクロニティと、それに導かれる天涯孤独だったソノラが、実の父親と、そして運命の相手であるアダムと出会い、そして不器用に絆を深めてゆく様は、静かでとてもよいものとなっていた。
それでも、やっぱりツボ連発なのがアダムであって、この彼がきゅんきゅんなセリフやモノローグをたたき出すのがうまいの何のって。
そのせいか、この二人のラブラブっぷりといったら(笑)。
しかし・・・この作品を「シリアス」なのか「コント」なのか曖昧にしてしまった人物がいたりする。
それは、ソノラが追っていた麻薬ディーラーのミゲル(笑)。
すんません。本当は彼は、ソノラの元恋人を暴行して死に至らしめたりした極悪人の筈なんですが・・・こんな間抜けた敵キャラ、はじめて見たかもってぐらいスゴかったんだもん・・・。
途中からは、彼の次々と見舞われる災難に失笑が止まらない有様で(^^ゞ
特に殺された弟の敵であるソノラを追ってきて、町で見つけて追っかけようとしたらぱっこーんっっ、と車に撥ねられて病院送りになった場面はもはやギャグのようで(笑)。
ラストはソノラを守る精霊に、文字通り雷を落とされて落雷感電にて豪快にお亡くなりに・・・って、ドリフのコントかっっ?!(爆)
敵討ち合戦の場面で、すんごい殺戮だった筈なのに、何故か牧歌的ムードだったし・・・そういう意味でも、ちょい浮きな作品か?(笑)
どう見てもシリアスな設定になる筈なのに、主役二人のラブラブっぷりと、再会した父娘のほのぼのさ、そして何より敵役のボケっぷりから軽〜く読める1冊でした(笑)。
LSのキャッチコピーである「ロマサス」からは、何だか遠くにきちゃったぞ、な感じもするんだが・・・やはりミゲルが・・・(爆)
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