ISBN:4596813620 新書 山田 沙羅 ハーレクイン ¥700

36HRの12冊目、読了〜(^^)
正規の36HRとしては、これが一応シメな作品になるかな。
主役は、1冊目からずーっと引き続き登場してきた記憶喪失の男マーティン・スミス(仮名)となります。
ヒロインは、グランド・スプリングスにやってきて間もないコンピューター・プログラマーのジュリエット。

ここから先は、彼の正体、そして市長殺人事件にネタ関与してきますので、知りたくない方は読まないで下さい(笑)

------------------------------------------------------

いや、ずーっと読んできて、彼の正体はかなり前の時点で予想はついてたんですよね。
なんせ、これまで書かれてきた中で主要登場人物と関係があり、重要なポイントに位置する人物ながら、唯一生死不明、どこにいるのかも分からない男性キャラがたった一人だけいましたから。

そう。殺された市長オリビアの長男、ロイ・コルトン・スチュワート・ジュニア。

なぜ、彼があのタイミングでグランド・スプリングスにやってきて、なぜ、どうなって記憶を失うまでに至ったのか、がこの本では、マーティン(コルトン)の記憶を取り戻す過程と供に掘り下げられる・・・筈だったが、ちょっと弱かったかしら、その部分は(^^;
まぁ、11冊かけて色んなキャラクターと色んなエピソードを加えられているから、それをきれいに納めるのは至難の業なのは分かっていますが(^^;

失踪したとされていた彼が、どういう経緯でグランド・スプリングスを出、どうやって生きてき、再びこの地に戻ったのかを淡々とフラッシュバックを交えて書かれていました。
正当防衛とはいえ、実の父に手をかけ、逃亡する事に。
しかし、このマーティン(コルトン)・・・やっぱりなぁ、な普通の生活はしてませんでしたハーレクイン・ヒーローでした(笑)。
軍隊生活から大学に戻り、そのあとに麻薬捜査官となっていた、この王道さはいかに?!(笑)
その職業ゆえにグランド・スプリングスに戻り、そして記憶を失くす羽目に(笑)。
ただ、単なるスーパーマンなワケではなく、普段の生活上で苦手な事とかを記憶喪失だった一年弱の間に書かれていて、そういうちょっとした描写から、根無し草のような彼の過去の生活を反映させようというあたり、やはりパパーノはうまいです。

対するヒロインのジュリエットは、パソコンの扱いはうまいものの人との語らいや接する事が苦手の静かな女性。
一目見た時からマーティン(コルトン)に好意を持つものの、どう対処していいのか分からない、ある意味かなり初心と書かれていまして・・・そんなオーラが満々に出ていたのか、既刊であれだけ気軽に人と接しているマーティン(コルトン)が話しかけるのに2週間を要したという(笑)。
また、彼がメロメロなんだわね、ジュリエットに(^m^)
彼女が赤くなるたびそれ見て萌え〜っ、と幸せになっているんだもん。読んでて微笑ましいわ(笑)

市長殺人事件は、、、ああ、あれだけリサ(アリシア・スコット)がぶっちぎりに書いたツケがここに!(爆)
懸念していた通り、しょぼいオチです!!(爆)
あんな黒幕がこの10ヶ月捕まってなかったのが不思議です・・・グランド・スプリングスの警察、ス○?!(暴言)
ハルが怪しいのはミエミエなのに、それに密接に関わってたマクスウェル共々・・・なぜ今まで捕まってなかったんだ・・・謎はそっちの方が大きいか?(^^;
というか、登場人物紹介、大間違いです。「マクスウェル・ブラウン」なのに「フランク・マクスウェル」とか誰やねん、それ?!という知らない人名がそこにありました!(爆)
でも・・・マーティン(コルトン)の指紋データありませんでしたの件のオチがあれっていうのは・・・何だかなぁ・・・。
返信されてないのを確認しなかったのか?(^^;
やっぱりグランド・スプリングスの警察、お○カ?(^^;;

そういうシリーズ総括としての1冊としてはドタバタしているんですが、主人公二人のロマンス、キャラクターは既刊12冊の中では高レベルでした(^^)
脇役としては、あのストーンとジャック、出ずっぱり(笑)。
刑事って得?(笑)

・・・これから以降は、どうなるんでしょう?(^^;
あと3冊か4冊あるんですが、ご存知の方もいらっしゃるでしょうがここまでは「36HOURS」として単独シリーズとなっていて、ここから先は、原書ではIMに引越ししてシリーズロマンスの中の1冊として出されています。
単にグランド・スプリングスを舞台にしているだけ?(^^;
それとも、関係者の話なのかしら・・・。
何となく、ここでメインキャラ全て一段落してしまったので、今後も続けて新刊買いするか微妙な気分かも(^^ゞ

コメント