ISBN:4576062107 単行本 宮崎 槙 二見書房 ¥1,000
SEPの新刊、読了〜(^^)
感想を書く・・・っていうか、もう、堪能しすぎて頭が真っ白けなので、何か世界の果てでSEP作品への愛を叫びたい気分です(爆)
・・・新刊? そうよね、新刊よね(笑)。
もう、余りに待ち過ぎて感覚が麻痺したのかも?!な、シカゴ・スターズものの出発点、『It Had To Be You』の翻訳です。
皆様、お待ちかね!!の、肝っ玉かあちゃんフィービーと、短気なとうちゃんダンの馴れ初め話ですな(笑)。
もう、読み終わって、すぐにスターズ+ボナー・シリーズ既刊5冊並べて感慨に耽り、さぁっ、再読の旅よ!!となります1冊でした(他に読むべき本が積まれてなければ、当分戻りません、探さないで下さい!と置き手紙して旅に出るのに。笑)。
このスタート地点では、まだボビー・トムは若手現役だし、ロンも若いGM代行だし、モリーに至っては女子学生だ(笑)。
何より、貫禄満々のフィービーとダンの二人がまだ若い!!・・・って、30は越えてるがな(笑)。ダンは四捨五入で40だ(爆)。
それでも、やっぱり、そんなダンも典型的SEPヒーローなのだ。
図体は大きくても、世間ズレしていても、妙にかわいいおバカさんなのだ。
フィービーでなくても、知性はあってもコイツは愚かクンだ!!とツッコミしたくなるのである(笑)。
愚かなおバカさん、ナイスバディの核弾頭娘フィービーが目の前に現れる前までは、ほんわか色の人生再設計計画なんぞを描いていた(己のキャラは図々しく置いといて。爆)。
そんな彼が、フィービーに振り回され、心の底から揺さぶられ、抵抗しながら落とされてゆく様は、SEPの既刊の中では一番の出来である。
同性から見ても、フィービーのその外見と内面のギャップは、きゅんきゅんものである。
父親に愛されなかった幼少期、過去の事件、そこからの出発・・・その言動は俗にいう「エキセントリック・ヒロイン」というものかもしれない。
しかし、その平凡なくくりでは納まりきらないよう、SEPは彼女を描いている。小物、服装、いろんなものが相乗効果でフィービーをカリスマ・プリンセスに描いているようにことのさんには思えた。
アメリカン・フットボールという、男くさいフィールドの格闘技の世界にそのプリンセスを放り込むあたり、その対比の妙を狙った確信犯とも取れるのだが、かつて誰もやってなかったのだから、それを思いついたSEPのアイデア勝ちですな(笑)。
読んでいて、本当にずっとクスクス笑いながらきゅんきゅんしていた。
何とも言えない・・・懐かしさ? 何と表現したらいいのか分からないのだが、胸をギュッとわし掴みというのでなく、もっと甘ずっぱい感じ。照れちゃうぐらいに甘ずっぱい。
実際、SEP作品にはそういう気持ちになる本が多いのだが、この作品は突出している。
これじゃあ、読者に今だ不動に愛され続けても仕方ないってぐらい凝縮されたSEP独特の世界の頂点がそこにある。
SEPの近年の手法の一つとも言える並行するロマンスは、ここではない。
チャプターごとの冒頭引用もなく、淡々としている。
そう、この本はスターズものだけでなく、近年のSEPスタイルを語る上でのターニング・キーにもなっているのがここで分かる(まぁ、そういう意味で『ファースト・レディ』も別格か)。
いつもと違い主人公達のロマンスに専念している分、脇役はちょっと存在薄く感じてしまうところだが、そこはSEP。
シリーズ2冊目のヒーローとなるボビー・トムをはじめとするスターズの選手もあのボリュームでしっかり書き分けていたり、これ以降への細かい伏線めいた書き込み、メインキャラ達のバックボーンにも余念はない。
ダンと元妻シャロンの理解し難い奇妙な関係も笑ったが、フィービーとGM代行ロンの関係には叶わないな。
この二人、あれ以上は望めない程の上質のコンゲーム・タッグである(コンゲーム→ミステリーでいうところの詐欺トリックのこと。大雑把ですんません)。
いやー、口八丁手八丁のコンゲームが大好きなことのさん、この二人のやりとりが超お気に入りなの(^m^)
そして、後年、ヒロインとなるフィービーの異母妹モリーであるが、もうこの時点から読書好きな捻りのきいたキャラとなっていた(笑)。
フィービーとモリーが、お互いの気持ちを吐露し、抱き合って理解しあった場面はウルウルしちゃったよ〜。
勿論、あの怒涛のラストは圧巻。
ここ最近、SEPの本をもっと理解したくてNFL中継をせっせと見ていることのさんには、先日の「逆転は無理だろ、この点差!!」な試合をひっくり返したシカゴ対アリゾナ戦を彷彿させてもらいました(ビジュアルで想像出来ると、断然面白いのが分かりました。笑)。
何度読んでも、そんなアメフト場面も含め全てにきゅんきゅんの1冊。
年末年始、スターズもの一気読みを心に誓い、今はとりあえず手元から離したり(^-^)
そういえば、この作品、チャプター冒頭の引用はなかったとはいえ、SEP毎度相変わらずの本文内の多岐に渡るいろんなジャンルの引用が面白い。
その元ネタが分かっていると、本当SEPの趣味の広さに作品と相乗でクスクス笑いが起きます(笑)。
映画もハリウッド黄金時代から近年、テレビドラマに、コメディ漫画に古典から通俗、官能小説まで。
リズ(エリザベス・テイラー)の引用箇所を見て、あの映画の某場面が浮かびましたよ。うっしっし。やっぱフィービーは立派なお胸の持ち主なので、リズとかモンローのイメージだよねぇ(笑)。
ヴェルサーチのとんでもないボンテージ系ドレス着たフィービーがジェイソン・キーンと対談する場面は、あの前後ぐらいではやったマドンナPVとかのイメージで読んでたのですが・・・あ、あのダンの頭の中をかけめぐった想像の、レアージュの引用が苦笑で(^^;
「その引用で、アンタの元妻がどういう嗜好なのか、ちょっと分かった気がするよ(^^;」とかまず思った(笑)。
でも、SEPが引用したのはO嬢をルネが最初にロワッシーに連れてった場面だよね?
フィービーの衣装から想像がそうなったんだろうけど・・・うーん。ルネってヘタレ変態のイメージなんだけど、ワタシ的に。すまん、ダン。ヘタレとか言って(爆)。
でも、あの引用・・・即分かっててすんません、とまず謝るべきなんか私は?!(自爆)
あとがきに、次回翻訳が『Match Me If You Can』とあったのにも感涙していたり。
ああ、ことのさんにとっての最愛SEPヒーロー、ケヴィンに再び会えるのね!!
もう、父ちゃんになってもケヴィンはケヴィンなのだ!!
今回の若いモリーもよかったけど、やはり彼女はケヴィンと一緒にいるのが一番ステキなのよね♪
前作ラストでは生まれて間もない赤ん坊でしたが、その後すくすく育った二人の子供ヴィクトリアちゃんがもう、おしゃまでかわいくって・・・よ、読もっかな、これから(^^ゞ←懲りてない(笑)。
シリーズ7冊目のディーンくんの話にも触れていたり、翻訳者さんの真摯な姿勢に頭が下がり、また彼女の翻訳でSEPを読みたいなぁ・・・と何度も思った、あとがきにも大満足した1冊であります。
・・・さ。元ネタ曲「It Had To Be You」(超好き。その昔、ナマで聞いて腰砕けたもんね)を聞いて、余韻に耽ろうかな。
SEPの新刊、読了〜(^^)
感想を書く・・・っていうか、もう、堪能しすぎて頭が真っ白けなので、何か世界の果てでSEP作品への愛を叫びたい気分です(爆)
・・・新刊? そうよね、新刊よね(笑)。
もう、余りに待ち過ぎて感覚が麻痺したのかも?!な、シカゴ・スターズものの出発点、『It Had To Be You』の翻訳です。
皆様、お待ちかね!!の、肝っ玉かあちゃんフィービーと、短気なとうちゃんダンの馴れ初め話ですな(笑)。
もう、読み終わって、すぐにスターズ+ボナー・シリーズ既刊5冊並べて感慨に耽り、さぁっ、再読の旅よ!!となります1冊でした(他に読むべき本が積まれてなければ、当分戻りません、探さないで下さい!と置き手紙して旅に出るのに。笑)。
このスタート地点では、まだボビー・トムは若手現役だし、ロンも若いGM代行だし、モリーに至っては女子学生だ(笑)。
何より、貫禄満々のフィービーとダンの二人がまだ若い!!・・・って、30は越えてるがな(笑)。ダンは四捨五入で40だ(爆)。
それでも、やっぱり、そんなダンも典型的SEPヒーローなのだ。
図体は大きくても、世間ズレしていても、妙にかわいいおバカさんなのだ。
フィービーでなくても、知性はあってもコイツは愚かクンだ!!とツッコミしたくなるのである(笑)。
愚かなおバカさん、ナイスバディの核弾頭娘フィービーが目の前に現れる前までは、ほんわか色の人生再設計計画なんぞを描いていた(己のキャラは図々しく置いといて。爆)。
そんな彼が、フィービーに振り回され、心の底から揺さぶられ、抵抗しながら落とされてゆく様は、SEPの既刊の中では一番の出来である。
同性から見ても、フィービーのその外見と内面のギャップは、きゅんきゅんものである。
父親に愛されなかった幼少期、過去の事件、そこからの出発・・・その言動は俗にいう「エキセントリック・ヒロイン」というものかもしれない。
しかし、その平凡なくくりでは納まりきらないよう、SEPは彼女を描いている。小物、服装、いろんなものが相乗効果でフィービーをカリスマ・プリンセスに描いているようにことのさんには思えた。
アメリカン・フットボールという、男くさいフィールドの格闘技の世界にそのプリンセスを放り込むあたり、その対比の妙を狙った確信犯とも取れるのだが、かつて誰もやってなかったのだから、それを思いついたSEPのアイデア勝ちですな(笑)。
読んでいて、本当にずっとクスクス笑いながらきゅんきゅんしていた。
何とも言えない・・・懐かしさ? 何と表現したらいいのか分からないのだが、胸をギュッとわし掴みというのでなく、もっと甘ずっぱい感じ。照れちゃうぐらいに甘ずっぱい。
実際、SEP作品にはそういう気持ちになる本が多いのだが、この作品は突出している。
これじゃあ、読者に今だ不動に愛され続けても仕方ないってぐらい凝縮されたSEP独特の世界の頂点がそこにある。
SEPの近年の手法の一つとも言える並行するロマンスは、ここではない。
チャプターごとの冒頭引用もなく、淡々としている。
そう、この本はスターズものだけでなく、近年のSEPスタイルを語る上でのターニング・キーにもなっているのがここで分かる(まぁ、そういう意味で『ファースト・レディ』も別格か)。
いつもと違い主人公達のロマンスに専念している分、脇役はちょっと存在薄く感じてしまうところだが、そこはSEP。
シリーズ2冊目のヒーローとなるボビー・トムをはじめとするスターズの選手もあのボリュームでしっかり書き分けていたり、これ以降への細かい伏線めいた書き込み、メインキャラ達のバックボーンにも余念はない。
ダンと元妻シャロンの理解し難い奇妙な関係も笑ったが、フィービーとGM代行ロンの関係には叶わないな。
この二人、あれ以上は望めない程の上質のコンゲーム・タッグである(コンゲーム→ミステリーでいうところの詐欺トリックのこと。大雑把ですんません)。
いやー、口八丁手八丁のコンゲームが大好きなことのさん、この二人のやりとりが超お気に入りなの(^m^)
そして、後年、ヒロインとなるフィービーの異母妹モリーであるが、もうこの時点から読書好きな捻りのきいたキャラとなっていた(笑)。
フィービーとモリーが、お互いの気持ちを吐露し、抱き合って理解しあった場面はウルウルしちゃったよ〜。
勿論、あの怒涛のラストは圧巻。
ここ最近、SEPの本をもっと理解したくてNFL中継をせっせと見ていることのさんには、先日の「逆転は無理だろ、この点差!!」な試合をひっくり返したシカゴ対アリゾナ戦を彷彿させてもらいました(ビジュアルで想像出来ると、断然面白いのが分かりました。笑)。
何度読んでも、そんなアメフト場面も含め全てにきゅんきゅんの1冊。
年末年始、スターズもの一気読みを心に誓い、今はとりあえず手元から離したり(^-^)
そういえば、この作品、チャプター冒頭の引用はなかったとはいえ、SEP毎度相変わらずの本文内の多岐に渡るいろんなジャンルの引用が面白い。
その元ネタが分かっていると、本当SEPの趣味の広さに作品と相乗でクスクス笑いが起きます(笑)。
映画もハリウッド黄金時代から近年、テレビドラマに、コメディ漫画に古典から通俗、官能小説まで。
リズ(エリザベス・テイラー)の引用箇所を見て、あの映画の某場面が浮かびましたよ。うっしっし。やっぱフィービーは立派なお胸の持ち主なので、リズとかモンローのイメージだよねぇ(笑)。
ヴェルサーチのとんでもないボンテージ系ドレス着たフィービーがジェイソン・キーンと対談する場面は、あの前後ぐらいではやったマドンナPVとかのイメージで読んでたのですが・・・あ、あのダンの頭の中をかけめぐった想像の、レアージュの引用が苦笑で(^^;
「その引用で、アンタの元妻がどういう嗜好なのか、ちょっと分かった気がするよ(^^;」とかまず思った(笑)。
でも、SEPが引用したのはO嬢をルネが最初にロワッシーに連れてった場面だよね?
フィービーの衣装から想像がそうなったんだろうけど・・・うーん。ルネってヘタレ変態のイメージなんだけど、ワタシ的に。すまん、ダン。ヘタレとか言って(爆)。
でも、あの引用・・・即分かっててすんません、とまず謝るべきなんか私は?!(自爆)
あとがきに、次回翻訳が『Match Me If You Can』とあったのにも感涙していたり。
ああ、ことのさんにとっての最愛SEPヒーロー、ケヴィンに再び会えるのね!!
もう、父ちゃんになってもケヴィンはケヴィンなのだ!!
今回の若いモリーもよかったけど、やはり彼女はケヴィンと一緒にいるのが一番ステキなのよね♪
前作ラストでは生まれて間もない赤ん坊でしたが、その後すくすく育った二人の子供ヴィクトリアちゃんがもう、おしゃまでかわいくって・・・よ、読もっかな、これから(^^ゞ←懲りてない(笑)。
シリーズ7冊目のディーンくんの話にも触れていたり、翻訳者さんの真摯な姿勢に頭が下がり、また彼女の翻訳でSEPを読みたいなぁ・・・と何度も思った、あとがきにも大満足した1冊であります。
・・・さ。元ネタ曲「It Had To Be You」(超好き。その昔、ナマで聞いて腰砕けたもんね)を聞いて、余韻に耽ろうかな。
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