ISBN:4594052584 文庫 岡 聖子 扶桑社 ¥980

ノーラのキー・トリロジー1巻、読了〜。
いや〜、最初はケルト神話絡みの話ときいて身構えましたが(何度も書いていますが、ことのさんはノーラの書くファンタジー色の強い作品は苦手・・・いや。たまに地雷があるのです。笑)、原書読みのお友達から強烈な携帯メールがやってきまして・・・おずおず手にしました(笑)。
もっとも、最初にページ開いて、即携帯を手にしてたけど。
「○○さんっ、この本・・・白いよ(~_~;なんなの、あの余白の多さ、水増し度満点さは?!」と(爆)。
いや、相手も慣れたもんです。
「ああ、確かに白いね。でも気にならんかったわ。ほら、冬だし(笑)」
・・・そ、それでいいんでしょーか。隙間風ぴゅーぴゅー吹き抜けまくりの余白ですよ、あれ(爆)。

そんな話はさておくとして(おくどころか十分、読む前から斬ってます。爆)。

物語はプリザンド・バレーという田舎町に住む三人の女性の元に奇妙な屋敷でひらかれるというパーティの招待状が届いたところからはじまる。
屋敷の主は、胡散臭い(だって、そうとしか読めない。笑)セレブ風の男女で、招いた三人に大昔の神話をモチーフにした絵画を見せ、ある「鍵」を探してほしいと提案するのだが・・・。

この時点で、三人の女性というのが・・・まぁ、あいた口が塞がらないぐらいにノーラのトリロジーものヒロインのテンプレートもので、別の意味で嬉しかったり(笑)。
時代劇じゃないけど、このお約束ごとが駄目な人はきっとノーラ愛読者にはなれないと思うんだな(笑)。
「ああ、またワンパタじゃん」と思うより、ことのさんは「よっ、待ってました!」って思うもん(笑)。
そういう意味では、そんなヒロイン達のお相手というのも、分かりやすい。
この1巻の時点で、三人のヒロイン、そしてそのお相手となる三人のヒーローが全て分かりやすく並べてある。
ここまで書かれて「ちぇっ、バレバレじゃん」と思うところ、どうやってこのバレバレの組み合わせをくっつけるのか、どういうスパイスを使って料理するのか、と楽しみに思わせるのがノーラの偉大なるところだな。
それがまた毎回うまいからニクイんだが(あれだけの大量の作品を書いててまだ、そんな手を持ってたんかい!!とか思うもん、たまに。笑)。
でも、やっぱり今回もありました♪
ヒロイン三人の酔っ払いパジャマパーティ場面(爆)。
これがなくっちゃね(笑)。
対抗して、ヒーロー三人のダラックマ集会(爆)もあったな、そういえば。
食事場面で思ったのが、女の子みたいに「ちょっと味見させて♪あ〜ん♪」じゃなく、男は皿ごとチェンジなんですね(笑)

さて、懸念していたファンタジー色の部分・・・ノーラの手による創作ケルト神話だが、かなりの矛盾を感じつつ、何故かサクサク読める・・・何故?
こんなに悪役の魔法使いのケインや、三人を鍵探しに誘うロウィーナとピット、それ以前に全ての元凶となった神様と人間の娘の恋愛の設定に「???」なのに・・・何故?(^^;

で、途中で気付いた。

ああ、今回は鍵探しの謎解きが苦手FT部分を中和してるのかと。

根っからのミステリ好きなので、パズルめいたあの展開がよくって、サクサク読んでたみたい(笑)。
正直だな〜、我ながら(^^ゞ
もっとも、謎解きのラストはちょっと・・・ご都合解釈、というかなし崩し、って気もしたけど。でも、途中経過は面白かったわ。

そんな一人目のヒロインは、知的で芸術を愛するマロリー。
仕事が出来て、芸術が好きで、それでいて非常にクールかも。
自分の事を、あそこまで冷静に分析出来るって、あれは度胸もある証拠よね。
お相手のフリンが、またノーラらしいヒーローだったな。
家族思いで、ちょっと仕事中毒っぽくて、ハンサムなマメ男。
でも、過去の別れに影響されているのをあそこまで引きずるタイプには思えなくもあったりしたんだが・・・(笑)。
その分、あの豪快な一目ぼれっぷりで自分の気持ちに気付かなかったり・・・(^^ゞ
いやー。そういえばそのヒーローのフリンをすっかり食ってしまったキャラがいますな、この巻(笑)。
人間じゃないのが笑えるけど・・・そう。フリンの飼い犬モーです(爆)。
サイコーだわ!今までノーラが書いた愛らしいワンコのキャラは沢山いたが、ナンバーワンじゃないのかしら?(^^ゞ
縁結びくんで、マロリーがモーに激突したのが出会いなんだよね(笑)。
全てのモーの登場場面にときめいてしまったわ〜♪♪
お友達が「フリンとモーはいいコンビなんだよ〜」と言ってたけど、本当(^^)
これからも出番は多そうで楽しみだわ(^^)

次回ヒロインは、定番からいけば・・・フリンの義妹のダナと、幼馴染で作家のジョーダンなんだろうな〜。
個人的には三人目ヒーローの、白パンツ(爆)のブラッドが好みなので早く読みたいです(笑)

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