ISBN:4167705303 文庫 見次 郁子 文藝春秋 2006/08 ¥980
ハーレクイン時代はモーガン・ヘイズ名義で執筆していたイローナ・ハウスのスリラー長編デビュー作がこちら。
低空飛行の体調でこの本を読んでいると、その昔、インフルエンザにやられている最中に『暗闇坂の人喰いの木』を読んで熱にうかされた頭の中に死体描写がぐるぐるまわったのを思い出しました(笑)。
昔っから学習能力のない読書方式なのね(^^ゞ
この本、現物を買って、帯を見て「ああ、この本だったのか」とやっとこさ思い出したんですよね。リサ・ガードナーが以前NewsLetterか何かでこの本、面白かったよ、と言ってたのを(^^;
この物語の舞台がまた、ここかぁ、って場所で。
ボルチモア。
ローラ・リップマンのテス・モナハン・シリーズでお馴染み(笑)。
ハウスのHPにはこの物語に出てきた実在の場所の写真がスライドショーで見れるのだが、その名前に「あ、こんなとこなのか」と、リップマン読者のことのさんには二倍楽しめました。
更に、中の謝辞を見てうくくっ(^m^)となったのが、イローナがまだハーレクイン・スーパーロマンスに書いてた頃からの友人であるパトリシア・ルーウィンの名前がある事(その頃はルーウィンもペンネームでスーパーロマンスに書いてたけど)。
内容としては、一年以上前に相棒の刑事を殺され、自分も瀕死の重傷を負った女刑事ケイが、再び同じ手口の猟奇殺人を追うという話で、ここに元恋人で同僚の刑事フィンが絡んでくる。
犯人そのものは分かりやすいのだが、とにかく女性作家では久々にハイピッチな殺人の山と、その凄惨な描写を読んだな(笑)。
いや、ミステリ読者としては、慣れているとはいえこの暑い季節に、ハエが飛び交う腐乱死体描写はさすがのことのさんも笑いが乾きまっせ(爆)
最初からヒロインがボッコボコにされる場面から始まっているので、あそこで甘め好きのロマンティック・サスペンス読者に脱落者が出そうな気もせんでも(^^;
ただし、それを骨太スリラーの醍醐味の一環とあっさり考え、続けて読んでもらえれば、そこから進めるかと(笑)
ことのさんはあのケイの、何ともいえない危うさとタフさのアンバランスさの描写がすごいなぁ、と思ってページをめくる手が止まらなかった。
そんな彼女をずっと愛してきたフィンにも悲しい過去とかあったりして、不器用な大人二人のロマンスも並行進行。
もっともフィンって、ロングヘアのラテン系ビジュアルながら、実はアイルランド系イケメンという設定なんだが、すっかりケイと事件そのものにしてやられて影薄めだ(笑)。
しかし、あれだけそっけなくされてもフィンって健気よな〜。尽くす男前くんでありまする(笑)。
もっとも、ロマサスによくあるベッドシーンだけ活躍する添え物ヒーロー(爆)ではなく、きちんと仕事しているし、デキる男だからいいんだが(笑)
次回以降の更なる活躍を期待してますわ〜(^^)
今回の話は、一度どん底に落ちたケイが、再びスタートラインに戻ってくるというスタンスで書かれているのがよく分かる作りで、シリーズ化を作者が見越していたと思えるぐらいの脇役のキャラクター配置だったり。
実際、既に2冊目も刊行されていて、3冊目も執筆中とのこと。
・・・続けて翻訳してもらえるの?(^^;
お願いしまっせ、文春さん(^^;
ハーレクイン時代はモーガン・ヘイズ名義で執筆していたイローナ・ハウスのスリラー長編デビュー作がこちら。
低空飛行の体調でこの本を読んでいると、その昔、インフルエンザにやられている最中に『暗闇坂の人喰いの木』を読んで熱にうかされた頭の中に死体描写がぐるぐるまわったのを思い出しました(笑)。
昔っから学習能力のない読書方式なのね(^^ゞ
この本、現物を買って、帯を見て「ああ、この本だったのか」とやっとこさ思い出したんですよね。リサ・ガードナーが以前NewsLetterか何かでこの本、面白かったよ、と言ってたのを(^^;
この物語の舞台がまた、ここかぁ、って場所で。
ボルチモア。
ローラ・リップマンのテス・モナハン・シリーズでお馴染み(笑)。
ハウスのHPにはこの物語に出てきた実在の場所の写真がスライドショーで見れるのだが、その名前に「あ、こんなとこなのか」と、リップマン読者のことのさんには二倍楽しめました。
更に、中の謝辞を見てうくくっ(^m^)となったのが、イローナがまだハーレクイン・スーパーロマンスに書いてた頃からの友人であるパトリシア・ルーウィンの名前がある事(その頃はルーウィンもペンネームでスーパーロマンスに書いてたけど)。
内容としては、一年以上前に相棒の刑事を殺され、自分も瀕死の重傷を負った女刑事ケイが、再び同じ手口の猟奇殺人を追うという話で、ここに元恋人で同僚の刑事フィンが絡んでくる。
犯人そのものは分かりやすいのだが、とにかく女性作家では久々にハイピッチな殺人の山と、その凄惨な描写を読んだな(笑)。
いや、ミステリ読者としては、慣れているとはいえこの暑い季節に、ハエが飛び交う腐乱死体描写はさすがのことのさんも笑いが乾きまっせ(爆)
最初からヒロインがボッコボコにされる場面から始まっているので、あそこで甘め好きのロマンティック・サスペンス読者に脱落者が出そうな気もせんでも(^^;
ただし、それを骨太スリラーの醍醐味の一環とあっさり考え、続けて読んでもらえれば、そこから進めるかと(笑)
ことのさんはあのケイの、何ともいえない危うさとタフさのアンバランスさの描写がすごいなぁ、と思ってページをめくる手が止まらなかった。
そんな彼女をずっと愛してきたフィンにも悲しい過去とかあったりして、不器用な大人二人のロマンスも並行進行。
もっともフィンって、ロングヘアのラテン系ビジュアルながら、実はアイルランド系イケメンという設定なんだが、すっかりケイと事件そのものにしてやられて影薄めだ(笑)。
しかし、あれだけそっけなくされてもフィンって健気よな〜。尽くす男前くんでありまする(笑)。
もっとも、ロマサスによくあるベッドシーンだけ活躍する添え物ヒーロー(爆)ではなく、きちんと仕事しているし、デキる男だからいいんだが(笑)
次回以降の更なる活躍を期待してますわ〜(^^)
今回の話は、一度どん底に落ちたケイが、再びスタートラインに戻ってくるというスタンスで書かれているのがよく分かる作りで、シリーズ化を作者が見越していたと思えるぐらいの脇役のキャラクター配置だったり。
実際、既に2冊目も刊行されていて、3冊目も執筆中とのこと。
・・・続けて翻訳してもらえるの?(^^;
お願いしまっせ、文春さん(^^;
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