眠れぬ夜を数えて―華麗なる逃走〈1〉
2006年7月24日 読書
ISBN:459663291X 新書 葉山 笹 ハーレクイン 2006/06 ¥704
新刊の2冊目を読んでいて、この1冊目の感想を書いてない事に気付きました(爆)。
発売が6月20日・・・そりゃ駄目だな、W杯負けだ(笑)。
新しいミニシリーズの三部作の1冊目で生き別れになった三兄妹の長男ジェイクの話。
これの原書ってハーレクイン・イントリーグなのだが、以前お友達が言った的を得た言葉がある。
「他のシリーズで佳作良作を書いている作家でも、イントリーグに書くと駄作になる」
多分、サスペンスを基盤にしているイントリーグ、あのページ数でロマンスを進行させつつサスペンス部分にオチをつけるのは土台無理なので、ロマンスもサスペンスもどっちつかずとなり消化不良となる・・・という具合なんだろうけど。
そういう意味では、スーザン・カーニーは稀有な作家という事になりますな。
いやはや、本当にうまいんだな。
こんな上手い巻き込まれ式サスペンスをカテゴリーロマンスで読めるというのはなかなかすごい。
次々と明かされる真実、次々と起こる事件といい、そのスピードとテンポは天晴れ。
核となる両親の死についても、大きな違和感なき設定ですな・・・かのル・カレ全盛期ばりなのは、発端がまた旧ソ連存命中ゆえ。
というか、ここまで人を殺すのは近年のシングルタイトルでも早々お目にかからない?(^^ゞ
元々、頭脳戦サスペンスに目がないことのさんには、あの逃亡劇はなかなかツボでありますな。
キャラクターはといえば・・・ヒロインのキャシディは、何ともいえない居心地悪いキャラでした(^^;
鈍感だから昔、ジェイクの気持ちに気付いてなかったとかいうのではなく、意識の底で予防線を張っていたっていうのがなぁ・・・あと、意固地だわな(^^;;
一応、表面では「ジェイクは友達」とか言ってた割に、さっさと没交渉してしまったり、挙句地元に戻ってきて近所に住んでる時でさえ何もしない有言不実行っぷり。
あんまり人の話聞いてないっぽいし、弁護士としては優秀かもしれんがちょっと嫌だわ。
そういう意味で、ヒーローのジェイクは・・・このキャシディに騙されているような印象すらしました(爆)。
孤独な少年時代を過ごした際、唯一の理解者であった愛するキャシディの為に〜とまぁ、非常に一途な男前(笑)。
ティーンネイジャーの頃から、キャシディをお嫁さんにして幸せな家庭を!!と夢見ていて、ひどい目にあわされてもまだキャシディを愛し守ろうとしているあたり、何かジェイクの方が正統派ヒロインらしい気も(爆)
いや、ホンマ。
久々にヒロインに尽くすワイルドながら同時にスイートな男前を堪能した気がします(笑)
次回は、生き別れた上の妹のお話。
・・・今度は何人お亡くなりになるのかしら・・・(^^;;
新刊の2冊目を読んでいて、この1冊目の感想を書いてない事に気付きました(爆)。
発売が6月20日・・・そりゃ駄目だな、W杯負けだ(笑)。
新しいミニシリーズの三部作の1冊目で生き別れになった三兄妹の長男ジェイクの話。
これの原書ってハーレクイン・イントリーグなのだが、以前お友達が言った的を得た言葉がある。
「他のシリーズで佳作良作を書いている作家でも、イントリーグに書くと駄作になる」
多分、サスペンスを基盤にしているイントリーグ、あのページ数でロマンスを進行させつつサスペンス部分にオチをつけるのは土台無理なので、ロマンスもサスペンスもどっちつかずとなり消化不良となる・・・という具合なんだろうけど。
そういう意味では、スーザン・カーニーは稀有な作家という事になりますな。
いやはや、本当にうまいんだな。
こんな上手い巻き込まれ式サスペンスをカテゴリーロマンスで読めるというのはなかなかすごい。
次々と明かされる真実、次々と起こる事件といい、そのスピードとテンポは天晴れ。
核となる両親の死についても、大きな違和感なき設定ですな・・・かのル・カレ全盛期ばりなのは、発端がまた旧ソ連存命中ゆえ。
というか、ここまで人を殺すのは近年のシングルタイトルでも早々お目にかからない?(^^ゞ
元々、頭脳戦サスペンスに目がないことのさんには、あの逃亡劇はなかなかツボでありますな。
キャラクターはといえば・・・ヒロインのキャシディは、何ともいえない居心地悪いキャラでした(^^;
鈍感だから昔、ジェイクの気持ちに気付いてなかったとかいうのではなく、意識の底で予防線を張っていたっていうのがなぁ・・・あと、意固地だわな(^^;;
一応、表面では「ジェイクは友達」とか言ってた割に、さっさと没交渉してしまったり、挙句地元に戻ってきて近所に住んでる時でさえ何もしない有言不実行っぷり。
あんまり人の話聞いてないっぽいし、弁護士としては優秀かもしれんがちょっと嫌だわ。
そういう意味で、ヒーローのジェイクは・・・このキャシディに騙されているような印象すらしました(爆)。
孤独な少年時代を過ごした際、唯一の理解者であった愛するキャシディの為に〜とまぁ、非常に一途な男前(笑)。
ティーンネイジャーの頃から、キャシディをお嫁さんにして幸せな家庭を!!と夢見ていて、ひどい目にあわされてもまだキャシディを愛し守ろうとしているあたり、何かジェイクの方が正統派ヒロインらしい気も(爆)
いや、ホンマ。
久々にヒロインに尽くすワイルドながら同時にスイートな男前を堪能した気がします(笑)
次回は、生き別れた上の妹のお話。
・・・今度は何人お亡くなりになるのかしら・・・(^^;;
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